JP7362820B1 - モータカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱したステータコイルからの放射熱を効率良く吸収して外部に放熱する冷却性能に優れたモータカバーを供する。【解決手段】ステータ31とステータ31の内側に回転自在に軸支されたロータ41とからなるモータ30を、回転駆動軸45の軸方向の一方の側から覆うモータカバー50であって、ステータ31の外周を覆う周壁51とステータ31およびロータ41の軸方向外側を覆う側壁52とからなり、側壁52のステータコイル34に対向する部分に肉厚を厚くした側壁厚肉部52Tが形成されることを特徴とするモータカバーである。【選択図】図4

Description

本発明は、モータを回転駆動軸方向の一方側から覆うモータカバーに関する。
モータカバーがモータを回転軸方向の一方側から覆う例は、種々あり、例えば、自動二輪車に搭載された走行用モータの例が特許文献1に開示されている。
特開2019-64344号公報
特許文献1に開示されたモータは、鞍乗型車両の後輪を回転駆動させる走行用モータである。
鞍乗型車両は、ユニットスイング式の自動二輪車であり、車体フレームに前端を軸支されて後方に延びるスイングフレームの後端に後輪が軸支される。
スイングフレームの後部には、左側にモータが設けられ、後端に軸支された後輪との間に動力伝達機構が設けられ、モータの出力軸である回転駆動軸の回転が動力伝達機構を介して後輪に伝達される、
スイングフレームは、後輪の前方から後輪の左側方に向けて延びるメインアームと、メインアームの前右側部から後輪の右側方に向けて延びるサブアームとからなり、メインアームの後部の左側にモータが設けられ、右側には動力伝達機構が設けられるとともに、後端に後輪が軸支され、モータの回転駆動軸の回転が動力伝達機構を介して後輪に伝達される、
メインアームの後部の左側に設けられたモータは、後輪車軸と平行に回転駆動軸が左右車幅方向に指向しており、回転駆動軸の軸方向外側(左側)からモータカバーがモータに被せられる。
モータは、インナロータ形式のモータであり、ステータコアにインシュレータを介して巻き付けられたステータコイルが周方向に複数配列されたステータと、ステータの内側に磁石を保持して回転自在に軸支されたロータを備える。
ステータコアは、ボルトによりスイングフレームのメインアームに固定され、ロータの回転軸がモータの回転駆動軸であり、メインアームに回転自在に軸支される。
このメインアームの左側に突出したモータを、ロータの回転軸方向の一方側(左側)からモータカバーが覆う。
該モータカバーは、モータの外周と側方を覆う有底円筒状の鋳造品である。
モータはモータカバーとメインアームに囲まれた閉空間内にあり、モータの駆動によりステータコイルが発熱すると、内部雰囲気温度が容易に上昇し、結果としてモータが熱くなり過ぎると、モータの性能に影響する。
特許文献1のモータの場合、ステータコイルが巻かれたステータコアは、ボルトによりメインアームに締結されているので、ステータコイルに生じた熱は、ステータコアから締結部を介してメインアームに熱伝達して放熱される。
しかし、出力増加などによりモータが大型化すると、発熱量も多くなるため、より冷却性能の向上が要求されている。
なお、モータカバーもステータコイルからの熱放射を受けて放熱するが、薄肉板状であるので、ステータコイルからの放射熱をモータカバーが効率良く吸熱して放熱することができず、内部雰囲気温度の上昇を抑えることが容易ではない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、発熱したステータコイルからの放射熱を効率良く吸収して外部に放熱する冷却性能に優れたモータカバーを供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明は、
ステータコアにインシュレータを介して巻き付けられたステータコイルが周方向に複数配列されて環状に構成されたステータと、前記ステータの内側に磁石を保持して回転駆動軸とともに回転自在に軸支されたロータと、からなるモータを、前記回転駆動軸の軸方向の一方の側から覆うモータカバーであって、
前記ステータの外周を覆う周壁と前記ステータおよび前記ロータの軸方向外側を覆う側壁とからなり、
前記側壁の前記ステータコイルに対向する部分に肉厚を厚くした側壁厚肉部が形成されることを特徴とするモータカバーである。
この構成によれば、モータカバーは、側壁のステータコイルに対向する部分に肉厚を厚くした側壁厚肉部が形成されるので、発熱したステータコイルからの放射熱を、モータカバーの側壁厚肉部が効率良く吸収して外部に放熱することができ、高い冷却性能を有する。
本発明の好適な実施形態では、
前記側壁厚肉部の前記ステータコイルに対向する面には、リブが突出して形成される。
この構成によれば、側壁厚肉部のステータコイルに対向する面には、リブが突出して形成されるので、側壁厚肉部のステータコイルに対向する面の表面積を大きくすることにより、ステータコイルの放射熱をより効率良く吸収することができ、冷却性能をより向上させることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記ステータコイルの温度を検出する温度センサが、前記ステータコイルの前記側壁厚肉部と対向する面に配設され、
前記リブのうち前記温度センサに対向する部分は、前記温度センサと干渉しないように、他の部分より突出長が短い。
この構成によれば、リブのうち温度センサに対向する部分は、温度センサと干渉しないように、他の部分より突出長が短いので、冷却性能の低下を抑制しながら、モータカバーの軸方向の幅を抑えてモータの大型化を避けることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記ステータコイルの温度を検出する温度センサが、前記ステータコイルの前記側壁厚肉部と対向する面に配置され、
前記側壁厚肉部の前記温度センサに対向する箇所には、前記リブは設けられていない。
この構成によれば、側壁厚肉部の温度センサに対向する箇所には、リブは設けられていないので、温度センサとの干渉を容易に避けることができ、冷却性能の低下を抑制しながら、モータカバーの軸方向の幅を抑えてモータの大型化を避けることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記側壁厚肉部は周方向に連続して環状に形成され、
前記周壁に肉厚を厚くした周壁厚肉部が形成され、
前記周壁厚肉部は前記側壁厚肉部と連続している。
この構成によれば、周壁に肉厚を厚くした周壁厚肉部が形成され、同周壁厚肉部が、側壁に周方向に連続して環状に形成された側壁厚肉部と連続しているので、ステータコイルからの放射熱を効率良く吸収した側壁厚肉部は連続した周壁厚肉部に熱伝達し、側壁厚肉部に周壁厚肉部を加えて拡大した表面積から放熱されることにより冷却性能を向上させることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記モータカバーを鋳造成形する際には、溶湯を流入する湯口部を前記周壁厚肉部に相当するキャビティに繋げる。
この構成によれば、モータカバーを鋳造成形する際には、溶湯を流入する湯口部を周壁厚肉部に相当するキャビティに繋げるので、湯口部から鋳型における周壁厚肉部に相当するキャビティに流入する溶湯は連続する側壁厚肉部に相当するキャビティに入って側壁部全体に広がった後に、下流側となる薄肉の部分に相当するキャビティに流れるため、溶湯が全体に亘って円滑に行き渡り、湯回り不良を抑制することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記周壁厚肉部は、前記周壁の周方向複数個所で径方向に突出して形成された厚肉部で構成される。
この構成によれば、前記周壁厚肉部は、周壁の周方向複数個所で径方向外側に突出して厚肉に形成されるので、周壁厚肉部の外側表面の表面積が拡大し、外部への放熱性が向上する。
本発明の好適な実施形態では、
前記モータは、前記回転駆動軸を車幅方向に指向させて車両に搭載され、
前記周壁厚肉部は、前記周壁のうち少なくとも車両進行方向前側に形成される。
この構成によれば、回転駆動軸を車幅方向に指向させて車両に搭載されたモータのモータカバーは、周壁のうち少なくとも車両進行方向前側に周壁厚肉部が形成されるので、効率的に放熱する周壁厚肉部は走行風を受けることで、益々放熱性が増して、モータカバーの冷却性能がさらに向上させる。
本発明は、モータカバーは、側壁のステータコイルに対向する部分に肉厚を厚くした側壁厚肉部が形成されるので、発熱したステータコイルからの放射熱を、モータカバーの側壁厚肉部が効率良く吸収して外部に放熱することができ、高い冷却性能を有する。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 同自動二輪車の車両後部の左側面図である。 同自動二輪車のスイングフレームのアームカバーおよびモータカバーを取り外した状態を示す左側面図である。 図2のIV-IV矢視の同自動二輪車に搭載されるモータの断面図である。 同モータに被せられたモータカバーを左斜め前方から視た斜視図である。 同モータカバーを裏面から視た斜視図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図6に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車1の左側面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、矢印FRは前方を,矢印RRは後方を、矢印LHは左方を,矢印RHは右方を示すものとする。
本自動二輪車1は、ユニットスイング式の自動二輪車である。
図1をおいて、自動二輪車1の車体フレーム2は、フロントフォーク10を回動可能に支承するヘッドパイプ3と、同ヘッドパイプ3から後下がりに延びるメインフレーム4と、ヘッドパイプ3の下部から下方に延びて下端で曲がって後方に延びた後に斜め後上方に延びる左右一対のダウンフレーム5と、メインフレーム4の中間部から斜め後上方に延びる左右一対のシートレール6とを備え、ダウンフレーム5の斜め後上方に延びる後側部位5rの下部にメインフレーム4の後端が連結し、後側部位5rの上端がシートレール6に連結している。
ダウンフレーム5の後側部位5rとシートレール6とをバックステー7が連結してシートレール6を支持している。
シートレール6にシート8が支持されている。
ヘッドパイプ3に支承されたフロントフォーク10の下端に前輪11が軸支され、フロントフォーク10の枢軸の上端に操向ハンドル12が設けられている。
ダウンフレーム5の後側部位5rの下部にリンク機構15を介してパワーユニット20の支持体であるスイングフレーム21の前端が連結されて、スイングフレーム21と一体にパワーユニット20は上下に揺動可能である。
スイングフレーム21の後端に後輪25が軸支される。
スイングフレーム21の後部に突設されたブラケット21bとシートレール6との間にはリヤクッション16が介装されている。
スイングフレーム21は、後輪25の前方から後輪25の左側方に向けて延びるメインアーム21Mと、メインアーム21Mの前右側部から後輪25の右側方に向けて延びるサブアーム(図示せず)とからなる。
スイングフレーム21の下部には起伏可能にスタンド17が設けられている。
メインアーム21Mには、後部の左側にモータ30が配設され、右側に動力伝達機構23が設けられるとともに、後端に後輪25の後車軸26が軸支されて、モータ30の出力軸である回転駆動軸45の回転が動力伝達機構23を介して後輪25に伝達されるパワーユニット20が構成されている。
図3に示されるように、前後に長尺のメインアーム21Mの左側開口内には、後部にモータ30がその回転駆動軸45を車幅方向に指向させて配設されている。
モータ30には、モータ出力軸である回転駆動軸45の軸方向外側(左側)から有底円筒状のモータカバー50が被せられる。
そして、前後に長尺のメインアーム21Mの左側開口は、モータカバー50を除いてアームカバー22により覆われる。
アームカバー22は、有底円筒状のモータカバー50に対応する部分に開口22hが形成されていて、アームカバー22をメインアーム21Mの左側開口に被せると、モータカバー50が開口22hから左方に突出する(図4参照)。
図3ないし図5を参照して、モータ30は、インナロータ式の交流電動機である。
環状に構成されたステータ31の内側にロータ41が挿入されている。
ステータ31は、分割コア型であり、周方向に複数分割されて放射状に配列された複数のステータコア32の各々に、樹脂製の絶縁体であるボビン状のインシュレータ33を介してステータコイル34が巻き付けられている。
したがって、ステータ31は、放射状に配列された各ステータコア32に巻き付けられたステータコイル34が周方向に複数配列されて、環状に構成されている。
ステータコア32は、インシュレータ33より径方向外側に突出して円弧状をなす外側円弧状端部32aが形成されており、隣り合うステータコア32の外側円弧状端部32aどうしが結合して全体で円環状をなしている。
図4に示すように、ステータ31は、ステータコア32の外側円弧状端部32aがボルト37によりメインアーム21Mに締結されて、メインアーム21Mに固定される。
円環状に形成されるステータコア32の外側円弧状端部32aは、周方向6か所でボルト37によりメインアーム21Mに締結される(図3参照)。
環状に構成されたステータ31の内側中央に、回転駆動軸45を中心軸にロータ41が設けられる。
図4を参照して、ロータ41は、回転駆動軸45の端部に円筒ボス部42を介して円環状のロータコア43が嵌着され、ロータコア43には周方向に間隔を存して磁石44が嵌装されている。
回転駆動軸45は、左右車幅方向に指向してメインアーム21Mに回転自在に軸支され、メインアーム21Mの右側に設けられる動力伝達機構23の入力軸となっており、回転駆動軸45のメインアーム21Mの左側に突出した部分にロータ41が嵌入されて固着される。
図4を参照して、回転駆動軸45の左端には、雄ねじが形成されていて、嵌入されたロータ41の円筒ボス部42を雄ねじに螺合したナット46がワッシャ47を介して締め付けて、ロータ41を回転駆動軸45に一体に締結する。
したがって、モータ30の駆動によるロータ41の回転は、回転駆動軸45を一体に回転し、回転駆動軸45の回転は、動力伝達機構23を介して後車軸26に伝達されて後輪25を回転させることで。自動二輪車1は走行する。
なお、モータ30は、三相交流電動機であり、図3に示されるように、ステータ31のステータコイル34からは、3本の三相電線35がメインアーム21Mの左開口面に沿って前方に延出している。
図示しないが、バッテリからの直流電力をインバータが三相交流電力に変換して、三相電線35によりモータ30のステータコイル34に三相交流電力を供給することで、モータ30を駆動する。
以上のような構造をしたモータ30のステータ31における樹脂製のインシュレータ33は、ボビン状をなしており、図4を参照して、ステータコア32とステータコイル34との間に介在する筒状部33aと、筒状部33aの両開口端にそれぞれ形成されたフランジ部33b,33cとからなる。
フランジ部33b,33cは、筒状部33aの開口端が外周に広がるように延出して矩形板状をなしている。
図4および図5に示されるように、ステータ31の径方向(放射方向)に指向した筒状部33aの径方向外側の開口端に外側フランジ部33bが形成され、筒状部33aの径方向内側の開口端に内側フランジ部33cが形成されている。
インシュレータ33の外側フランジ部33bは、筒状部33aに巻き付けられたステータコイル34の径方向外側端部に沿って接しており、インシュレータ33の内側フランジ部33cは、筒状部33aに巻き付けられたステータコイル34の径方向内側端面に沿って接している。
周方向に放射状に配列された複数のステータコア32のうち最も下にあるステータコア32に設けられたインシュレータ33の外側フランジ部33bに、ステータコイル34の温度を検出する温度センサ60がセンサ支持部材70を介して取り付けられる。
温度センサ60は、最下位のステータコア32にインシュレータ33の筒状部33aに巻き付けられたステータコイル34の左側面に沿って設けられている。
このようなモータ30に回転駆動軸45の軸方向外側(左側)から被せられる有底円筒状のモータカバー50は、ステータ31の外周を覆う円筒状の周壁51とステータ31およびロータ41の軸方向外側を覆う円板状の側壁(底壁)52とからなる。
図5および図6に示されるように、モータカバー50には、周壁51の右側開口端縁の周方向4か所にボルト孔を有する締結ボス部51bが形成されている。
一方で、図3を参照して、メインアーム21Mの配置されたモータ30の周囲4か所にボルト締結穴21hが設けられている。
メインアーム21Mの左側に突設されたモータ30に左側からモータカバー50を被せると、モータカバー50の4つの締結ボス部51bがメインアーム21M側の4つのボルト締結穴21hにそれぞれ対応して当接し、ボルト55を締結ボス部51bを貫通してボルト締結穴21hに螺合して締結することで、モータ30を覆うモータカバー50をメインアーム21Mにより固着する。
モータカバー50の円筒状の周壁51および円板状の側壁52のカバー中心軸Lcは、モータ30の回転駆動軸45の軸中心と略一致する。
周壁51と側壁52とから有底円筒状をなすモータカバー50は、鋳造品である。
図4を参照して、側壁52におけるステータ31の周方向に複数配列されたステータコイル34が対向する円環状部分に、肉厚を厚くした側壁厚肉部52Tが形成されている。
したがって、側壁厚肉部52Tは、図5に示されるように、周方向に連続してカバー中心軸Lcを中心とする周方向に連続した円環状を形成する(図5で散点模様が施されている)。
図4および図6に示されるように、側壁厚肉部52Tのステータコイル34に対向する面には、カバー中心軸Lcを中心とする同心円の3条のリブ52a,52b,52cが突出して形成されている。
図6に示されるように、3条のリブ52a,52b,52cは、側壁52の裏面に形成される。
前記したように、周方向に複数配列されたステータコイル34のうち最下位のステータコイル34の左側面に沿って温度センサ60が設けられている(図3,図4参照)。
したがって、図4および図6に示されるように、3条のリブ52a,52b,52cのうち内側のリブ52aと外側のリブ52cの間のリブ52bと外側のリブ52cの下側の一部に、温度センサ60に干渉しないように、切欠き52bv,52cvが形成されて突出長が他の部分より短くなっている。
図5は、回転駆動軸45を車幅方向に指向させて車両に搭載されたモータ30に被せられたモータカバー50を左斜め前方から視た斜視図であり、同モータカバー50を裏面から視た斜視図である。
図5および図6を参照して、モータカバー50の周壁51には、その車両進行方向前側に周方向複数個所で径方向外側に突出して厚肉に形成された周壁厚肉部51Tが形成されている。
本実施の形態では、5つの周壁厚肉部51Tが周方向に略等間隔に形成されている。
5つの周壁厚肉部51Tは厚肉のまま側壁52の前記側壁厚肉部52Tに連続している。
なお、図5および図6では、モータカバー50の肉厚を厚くした部分に散点模様を施している。
図5に示すように、散点模様が施された厚肉部分は、すべて連続している。
メインアーム21Mに取り付けられたモータカバー50は、アームカバー22の開口22hから左方に突出しており、図3に示すように、突出したモータカバー50の周壁51の車両進行方向前側が走行風(図3で破線矢印)を受ける。
したがって、周壁51の車両進行方向前側に形成された5つの周壁厚肉部51Tは走行風を受けて放熱性が増す。
本実施の形態では、図4に示されるように、ステータ31は、ステータコア32の外側円弧状端部32aがボルト37によりメインアーム21Mに締結されて、メインアーム21Mに固定されるので、ステータコイル34に生じた熱は、ステータコア32から締結部を介してメインアーム21Mに熱伝達して放熱される。
かかる放熱による冷却構造は、先行技術文献にも開示されているところであるが、本発明では、更なる冷却性能の向上を図ったものである。
前述に詳細に説明した本発明に係るモータカバーの一実施の形態では、以下に記す効果を奏する。
図4および図5に示すように、モータカバー50は、側壁52のステータコイル34に対向する部分に肉厚を厚くした側壁厚肉部52Tが形成されるので、発熱したステータコイル34からの放射熱を、モータカバー50の側壁厚肉部52Tが効率良く吸収して外部に放熱することができ、高い冷却性能を有する。
図4および図6に示されるように、側壁厚肉部52Tのステータコイル34に対向する面には、リブ52a,52b,52cが突出して形成されるので、側壁厚肉部52Tのステータコイル34に対向する面の表面積を大きくすることにより、ステータコイル34の放射熱をより効率良く吸収することができ、冷却性能をより向上させることができる。
図4および図6に示されるように、リブ52a,52b,52cのうち温度センサ60に対向するリブ52b,52cの部分は、温度センサ60と干渉しないように、切欠き52bv,52cvが形成されて他の部分より突出長が短いので、冷却性能の低下を抑制しながら、モータカバー50の軸方向の幅を抑えてモータ30の大型化を避けることができる。
本実施の形態では、温度センサ60に対向するリブ52b,52cの部分は、温度センサ60と干渉しないように、切欠き52bv,52cvが形成されて他の部分より突出長が短くしたが、突出を全くなくしてリブを設けないようにしてもよい。
温度センサやセンサ支持部材との干渉を容易に避けることができ、冷却性能の低下を抑制しながら、モータカバー50の軸方向の幅を抑えてモータ30の大型化を避けることができる。
なお、温度センサ60が、ステータコイル34の側壁厚肉部52Tと対向する面に配設されることがなければ、側壁厚肉部52Tのステータコイル34に対向する面に突出して形成される同心円の3条のリブ52a,52b,52cは、いずれも一部に切欠きを有せずに完全な円環状に形成することができる。
図5を参照して、周壁51に肉厚を厚くした周壁厚肉部51Tが形成され、同周壁厚肉部51Tが、側壁52に周方向に連続して環状に形成された側壁厚肉部52Tと連続しているので、ステータコイル34からの放射熱を効率良く吸収した側壁厚肉部52Tは連続した周壁厚肉部51Tに熱伝達し、側壁厚肉部52Tに周壁厚肉部51Tを加えて拡大した表面積から放熱されることにより冷却性能を向上させることができる。
モータカバー50を鋳造成形する際には、溶湯を流入する湯口部を周壁厚肉部51Tに相当するキャビティに繋げることで、図5を参照して、湯口部から鋳型における周壁厚肉部51Tに相当するキャビティに流入する溶湯は、連続する側壁厚肉部に相当するキャビティに入って側壁部全体に広がった後に、下流側となる薄肉の部分に相当するキャビティに流れるため、溶湯が全体に亘って円滑に行き渡り、湯回り不良を抑制することができる。
なお、溶湯を流入する湯口部を側壁厚肉部52Tに相当するキャビティに繋げても、略同様の効果を有する。
図5および図6に示されるように、周壁厚肉部51Tは、周壁の周方向複数個所で径方向外側に突出して厚肉に形成されるので、周壁厚肉部51Tの外側表面の表面積が拡大し、外部への放熱性が向上する。
図2に示されるように、回転駆動軸を車幅方向に指向させて車両に搭載されたモータ30のモータカバー50は、周壁51のうち少なくとも車両進行方向前側に周壁厚肉部51Tが形成されるので、効率的に放熱する周壁厚肉部51Tは走行風を受けることで、益々放熱性が増して、モータカバー50の冷却性能をさらに向上させる。
以上、本発明に係る一実施の形態に係るモータカバーについて説明したが、本発明の態様は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…ヘッドパイプ、4…メインフレーム、5…ダウンフレーム、6…シートレール、7…バックステー、8…シート、10…フロントフォーク、11…前輪、12…操向ハンドル、15…リンク機構、16…リヤクッション、17…スタンド、
20…パワーユニット、21…スイングフレーム、21M…メインアーム、21h…ボルト締結穴、22…アームカバー、23…動力伝達機構、25…後輪、26…後車軸、
30…モータ、31…ステータ、32…ステータコア、32a…外側円弧状端部、33…インシュレータ、33a…筒状部、33b…外側フランジ部、33c…内側フランジ部、34…ステータコイル、35…三相電線、37…ボルト、
41…ロータ、42…円筒ボス部、43…ロータコア、44…磁石、45…回転駆動軸、46…ナット、47…ワッシャ、
50…モータカバー、51…周壁、51b…締結ボス部、51T…周壁厚肉部、52…側壁、52T…側壁厚肉部、52a,52b,52c…リブ、55…ボルト、
60…温度センサ、70…センサ支持部材。

Claims (8)

  1. ステータコア(32)にインシュレータ(33)を介して巻き付けられたステータコイル(34)が周方向に複数配列されて環状に構成されたステータ(31)と、前記ステータ(31)の内側に磁石(44)を保持して回転駆動軸(45)とともに回転自在に軸支されたロータ(41)と、からなるモータ(30)を、前記回転駆動軸(45)の軸方向の一方の側から覆うモータカバー(50)であって、
    前記ステータ(31)の外周を覆う周壁(51)と前記ステータ(31)および前記ロータ(41)の軸方向外側を覆う側壁(52)とからなり、
    前記側壁(52)の前記ステータコイル(34)に対向する部分に肉厚を厚くした側壁厚肉部(52T)が形成されることを特徴とするモータカバー。
  2. 前記側壁厚肉部(52T)の前記ステータコイル(34)に対向する面には、リブ(52a,52b,52c)が突出して形成されることを特徴とする請求項1に記載のモータカバー。
  3. 前記ステータコイル(34)の温度を検出する温度センサ(60)が、前記ステータコイル(34)の前記側壁厚肉部(52T)と対向する面に配設され、
    前記リブ(52a,52b,52c)のうち前記温度センサ(60)に対向する部分は、前記温度センサ(60)と干渉しないように、他の部分より突出長が短いことを特徴とする請求項2に記載のモータカバー。
  4. 前記ステータコイル(34)の温度を検出する温度センサ(60)が、前記ステータコイル(34)の前記側壁厚肉部(52T)と対向する面に配置され、
    前記側壁厚肉部(52T)の前記温度センサ(60)に対向する箇所には、前記リブは設けられていないことを特徴とする請求項2に記載のモータカバー。
  5. 前記側壁厚肉部(52T)は周方向に連続して環状に形成され、
    前記周壁に肉厚を厚くした周壁厚肉部(51T)が形成され、
    前記周壁厚肉部(51T)は前記側壁厚肉部(52T)と連続していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のモータカバー。
  6. 前記モータカバー(50)を鋳造成形する際には、溶湯を流入する湯口部を前記周壁厚肉部(51T)に相当するキャビティに繋げることを特徴とする請求項5に記載のモータカバー。
  7. 前記周壁厚肉部(51T)は、前記周壁(51)の周方向複数個所で径方向外側に突出して厚肉に形成されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のモータカバー。
  8. 前記モータ(30)は、前記回転駆動軸(45)を車幅方向に指向させて車両に搭載され、
    前記周壁厚肉部(51T)は、前記周壁(51)のうち少なくとも車両進行方向前側に形成されることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のモータカバー。
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