JP4592050B2 - Acサーボモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反負荷側ブラケットに回転検出器を取り付けたACサーボモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のACサーボモータは、筒状をしたフレームと、前記フレームの軸方向端部にそれぞれ取り付けた負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットとからなる外枠と、前記フレームの内面に取り付けた固定子コアと、前記固定子コアに巻装した固定子巻線とからなる固定子と、前記負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットに軸受を介して回転自在に支持した回転子と、前記反負荷側ブラケットに取り付けた回転検出器とを備えて構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のACサーボモータにおいては、発熱体である固定子を内周面に嵌合したフレームに直接反負荷側ブラケットを取り付けているので、固定子からの発生熱がフレームと反負荷側ブラケットを通って、熱に弱い回転検出器に伝わりやすいという問題があった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたもので、固定子で発生した熱が回転検出器に伝わりにくいACサーボモータを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、筒状をした金属製のフレームと、前記フレームの軸方向端部にそれぞれ取り付けた負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットとからなる外枠と、前記フレームの内面に取り付けた固定子コアと、前記固定子コアに巻装した固定子巻線とからなる固定子と、前記負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットに軸受を介して回転自在に支持した回転子と、前記反負荷側ブラケットに取り付けた回転検出器とを有するACサーボモータにおいて、前記固定子巻線を覆うようにして前記固定子を樹脂でモールドするとともに、前記フレームの反負荷側端部と前記反負荷側ブラケット間に、前記固定子にモールドした樹脂を介在させ、前記フレームの反負荷側端部に前記反負荷側ブラケットを間接的に取り付けるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
[第1の実施例]
図1は本発明の第1の実施例におけるACサーボモータを示す斜視図で、内部を断面で示している。
図1において、1はACサーボモータ、2は外枠で、筒状をしたアルミニウム製のフレーム3と、前記フレーム3の負荷側の軸方向端部側に配置した負荷側ブラケット4と、前記フレーム3の反負荷側の軸方向端部側に配置した反負荷側ブラケット5とからなっている。6は固定子で、前記フレーム2の内面に面接触で熱伝達良好に取り付けた固定子コア7と、前記固定子コア7に巻装した固定子巻線8とからなっている。9は回転子で、前記負荷側ブラケット4と反負荷側ブラケット5に軸受10,11を介して回転自在に支持した回転軸12と、前記回転軸12の外周部に回転子ヨーク13を介して、あるいは回転軸12の外周部に直接取り付けたマグネット14とからなっている。15は前記固定子6を、固定子巻線8を覆うようにモールドした樹脂で、反負荷側部は、前記フレーム3と反負荷側ブラケット5との間に介在し、フレーム3の反負荷側端部に反負荷側ブラケット5を間接的に取り付けさせている。16は前記反負荷側ブラケット5の反負荷側端部に取り付けた回転検出器で、17は検出器カバーである。
本発明は、このように、外枠2を、アルミニウム製のフレーム3と、負荷側ブラケット4および反負荷側ブラケット5と、樹脂15とで構成し、フレーム3と負荷側ブラケット4は、固定子巻線8からの熱の伝達が良好となるように直接連結し、フレーム3と反負荷側ブラケット5は、固定子巻線8からの熱が反負荷側ブラケット5に伝達されにくいように間に樹脂15を介して連結しているので、固定子巻線8からの発生熱は、フレーム3から負荷側ブラケット4には良好に伝達されるが、フレーム3から反負荷側ブラケット5へは熱が伝達されにくくなる。したがって、反負荷側ブラケット5に取り付けている回転検出器16は熱の影響を受けにくく良好に作動する。
また、金属製のフレーム3よりは熱伝導率は低いが、空気よりは格段に熱伝導率が高い樹脂15で固定子6をモールドしているので、従来は固定子巻線8と固定子コア7との間で形成されていた空気の隙間が、モールドされた樹脂15で充填されることになり、固定子巻線8から固定子コア7への熱伝導が良くなり、放熱効率が高くなって冷却性能が向上する。
さらに、固定子6を樹脂15でモールドしているので、耐振性と静音性が向上する。
【0006】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果がある。
(1)フレームを、熱伝導が良好で、かつ軽量であるアルミ製で構成するとともに、固定子から熱が良好に伝達されてくる必要のある負荷側ブラケットは、前記フレームと直接連結し、反対に固定子からの熱が伝わらないほうがよい反負荷側ブラケットは、フレームに比べると熱伝導が悪い樹脂を介してフレームに連結しているので、固定子が発生する熱の流れを都合よく制御し、熱に弱い回転検出器を保護することができる。
(2)金属製フレームよりは熱伝導率は低いが、空気よりは格段に熱伝導率が高い樹脂で固定子をモールドしているので、従来は固定子コイルと固定子コアとの間で形成されていた空気の隙間がモールド樹脂で充填されることになり、固定子コイルから固定子コアへの熱伝導が良くなり、放熱効率が高くなって冷却性能が向上する。
(3)固定子を樹脂でモールドすることにより、高耐振性と静音性とを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すモールドモータの構造図である。
【図2】回転検出器側ブラケットをモールドで一体成形したモールドモータの構造図である。
【符号の説明】
1 ACサーボモータ、
2 外枠、
3 フレーム、
4 負荷側ブラケット、
5 反負荷側ブラケット
6 固定子、
7 固定子コア、
8 固定子巻線、
9 回転子、
10 軸受、
11 軸受、
12 回転軸、
13 回転子ヨーク、
14 マグネット、
15 樹脂、
16 回転検出器、
17 検出器カバー

Claims (2)

  1. 筒状をした金属製のフレームと、
    前記フレームの軸方向端部にそれぞれ取り付けた負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットとからなる外枠と、
    前記フレームの内面に取り付けた固定子コアと、
    前記固定子コアに巻装した固定子巻線とからなる固定子と、
    前記負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットに軸受を介して回転自在に支持した回転子と、
    前記反負荷側ブラケットに取り付けた回転検出器とを有するACサーボモータにおいて、
    前記フレームをアルミニウム製とし、
    前記固定子巻線を覆うようにして前記固定子を樹脂でモールドするとともに、
    前記フレームの反負荷側端部と前記反負荷側ブラケット間に、前記固定子にモールドした樹脂を介在させ、前記フレームの反負荷側端部に前記反負荷側ブラケットを間接的に取り付けたことを特徴とするACサーボモータ。
  2. 筒状をしたフレームと、
    前記フレームの軸方向端部にそれぞれ取り付けた負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットとからなる外枠と、
    前記フレームの内面に取り付けた固定子コアと、
    前記固定子コアに巻装した固定子巻線とからなる固定子と、
    前記負荷側ブラケットと反負荷側ブラケットに軸受を介して回転自在に支持した回転子と、
    前記反負荷側ブラケットに取り付けた回転検出器とを有するACサーボモータにおいて、
    前記フレームをアルミニウム製とし、
    固定子巻線を覆うようにして固定子を樹脂でモールドするとともに、
    反負荷側ブラケットも、前記固定子にモールドした樹脂で構成したことを特徴とするACサーボモータ。
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