JP7360168B2 - 複合糸、及びその糸を用いた織編物 - Google Patents

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Description

本発明は、複合糸、及び該複合糸を用いてなる織編物に関する。より詳細には、水溶性糸を芯糸とし、複数のフィラメント糸又は紡績糸を鞘糸として、鞘糸の下撚り方向に対し芯糸に巻き回すカバーリング方向を変化させることで、異なる伸縮性を備えた複合糸、及びその複合糸を用いて製織編物した伸縮性を備えた織編物に関する。
紡績糸を用いて、伸縮性を付与する技術として、紡績糸とポリウレタン弾性糸を組み合わせた複合撚糸が広く用いられている。しかし、ポリウレタン弾性糸は、糸の取り扱い時や製織編時に特殊な装置および高い技術を必要とする。また、ポリウレタン弾性糸は熱や光などによって経時劣化を引き起こし易い等の問題がある。
そこで、下記特許文献1ではポリウレタン弾性糸を使用しなくても高い伸縮性を有し、しかも軽量性、柔軟性、風合などの特性にも優れる織編物を得ることのできる複合撚糸の製造技術を開示している。
特許文献1に記載の技術は、紡績糸と水溶性糸を特定の質量比で使用して、紡績糸の撚り方向(下撚)とは逆の撚り方向に両方の糸を撚り合わせ、その際に紡績糸の撚数と両方の糸を撚り合わせる際の撚数の比を特定の範囲にして、特定の複合撚糸を製造する。そしてそれにより得られた複合撚糸から織編物をつくり、該織編物中の水溶性糸を水に溶解して除去する、というものである。
特許文献1に記載の技術によれば、紡績糸の糸長が水溶性糸に比べて長いため、水溶解処理後に、その長い分、伸縮性が得られ、更に水溶性糸が溶け出たところに隙間が生じ、その隙間を埋めようと更に糸に縮む力が生じ、結果として布帛に高い伸縮性が付与される。その結果、その布帛は、ふっくらとしていて良好な感触および風合を有し、軽量性、通気性などの特性にも優れている、というものである。
特許文献2に記載の技術は、下記特許文献1に記載の技術と同様に、ポリウレタン弾性糸を使用しなくても高い伸縮性を有し、しかも軽量性、柔軟性、風合などの特性にも優れる織編物を得ることのできる複合糸の製造技術を開示している。
特許文献2に記載の技術は、2本以上の紡績糸を使用して該2本以上の紡績糸と水溶性糸を紡績糸の撚り方向と逆の方向に撚り合わせて複合撚糸を新たに製造し、この複合撚糸を用いて織編物をつくり、該織編物中の水溶性糸を水で溶解除去する、というものである。
特許文献2に記載の技術によれば、水溶性糸と撚り合わせる紡績糸の数を2本以上にして複合撚糸を製造すると、複合撚糸を製造する際の撚数を、1本の紡績糸と水溶性糸から複合撚糸を製造する場合に比べて少なくしても、製編織時などでの取り扱い性、強度に優れる複合撚糸が得られること、しかも複合撚糸を製造する際の撚数を少なくすることで、複合撚糸製造時の撚糸効率が向上して生産性が上がる、というものである。
特許文献3に記載の技術は、芯糸としてポリビニルアルコ-ル系繊維などの水溶性繊維を用い、これに鞘糸として生糸又は絹糸をらせん状に巻き回し、更にこの上に巻き方向を逆方向にして複数層重ね巻きしてカバーリング加工糸を形成し、次いでこのカバーリング加工糸を、前記水溶性繊維の溶解温度より高い温度で、精練又は染色加工して芯糸の水溶性繊維を溶解することで絹加工糸を製造する方法に関するものである。
特許文献3に記載の技術によれば、絹糸をらせん状に複数層重ね巻きして中空状に形成し、重ね合わせた各巻層の巻き回方向を逆方向に形成することにより、伸縮性の少ない絹糸に伸縮性を高めて、編み柄の多様化を可能にすることができる。またこの絹加工糸を用いて編織して得られた編織物は、絹の光沢性を保持して、嵩高性や軽量化に優れ、風合いもソフトで、多様な用途の絹編織物を製造することができる、というものである。
ここで、特許文献1に記載の技術は、紡績糸の撚り方向とは逆の撚り方向に紡績糸と水溶性糸とを撚り合わせ、その際に紡績糸の撚数と両方の糸を撚り合わせる際の撚数の比を特定の範囲にして、特定の複合撚糸を製造するというものであり、また、特許文献2に記載の技術は、2本以上の紡績糸を使用して、該2本以上の紡績糸と水溶性糸を紡績糸の撚り方向と逆の方向に撚り合わせて複合撚糸を製造するというものである。
即ち、特許文献1に記載の技術、特許文献2に記載の技術のいずれも、紡績糸と水溶性糸とを撚ることで複合撚糸を製造するものである。ここで、撚るとは糸に撚りをかけること、ねじりあわせることであり、複合撚糸は撚りがかけられた糸となる。
紡績糸と水溶性糸とを強く撚りあわせる(ねじりあわせる)と、紡績糸の縺れ、絡み合いといった、いわゆるビレが生じる。また、紡績糸が巻き付く、まるまるといった、いわゆるカールが生じる、という問題がある。ビレやカールの特性を有する複合撚糸は、織編物を製造する際に糸切れや毛羽、スジなどの不良が発生し、生産性が上がらず良い織物ができない、という問題がある。
特許文献3に記載の技術は、芯糸としてポリビニルアルコ-ル系繊維などの水溶性繊維を用い、これに鞘糸として生糸又は絹糸をらせん状に巻き回し、更にこの上に巻き方向を逆方向にして複数層重ね巻きしてカバーリング加工糸を形成している。このため、特許文献1、特許文献2に記載の技術のような、紡績糸と水溶性糸とを強く撚りあわせる(ねじりあわせる)と、紡績糸の縺れ、絡み合いといった、いわゆるビレが生じる等の問題は少ない。
しかし、特許文献3に記載の技術では、伸縮性のある絹加工糸及び係る絹加工糸による伸縮性のある絹織物を製造することはできるが、より大きな伸縮性を有する織編物、または伸縮性を有するものの、その伸びは少なく柔らかい風合いの織編物、あるいは伸縮性が適度に有り、かつ柔らかな風合いの織編物、といった様々なニーズに応じた伸縮性を備えた織編物を製造することができない、という問題がある。織編物はその用途によって求められる特性が異なる。例えばタオルには何よりも吸水性が求められ、肌着には肌触りや通気性が求められ、作業着は伸縮性、ストレッチバック性が求められる。ニーズに応じた伸縮性の異なる複合糸が求められている。
特許第4393357号 特許第4431083号 特許第3190314号
そこで本発明の課題は、糸切れや毛羽、スジなどの不良が発生し難く、ニーズに応じた伸縮性、優れたキックバック性(ストレッチバック性)と、肌触りがよく風合いが向上する複合糸を提供することにある。また、ニーズに応じた伸縮性、柔らかな風合い、キックバック性、吸水性を備えた織編物を提供することにある。
上記課題を解決するため本第1の発明は、水溶性糸を芯糸とし、前記芯糸の鞘になる鞘糸Aの前記芯糸に巻き回す方向及び回数と前記鞘糸Aの下撚り方向及び回数とを選定し、前記鞘糸Aの上に前記芯糸の鞘になる鞘糸Bの前記芯糸に巻き回す方向及び回数と前記鞘糸Bの下撚り方向及び回数とを選定し、前記芯糸に巻き回すことで追撚又は解撚された鞘糸Aと、前記芯糸に巻き回すことで追撚又は解撚された鞘糸Bとによるカバーリング糸形態の複合糸を形成し、
前記複合糸により製織編物加工して織編物を製造し、前記芯糸を溶解除去することで、前記追撚又は解撚により得られる伸縮性を備えた織編物の製造方法である
前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Aの巻き回す方向と前記鞘糸Aの下撚り方向が同じ撚り方向であり、前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Bの巻き回す方向と前記鞘糸Bの下撚り方向とが同じ撚り方向にすると、鞘糸の撚りをより強く(追撚)することができる。鞘糸の撚りが強くなった(追撚された)複合糸は、水溶性糸の溶解除去で大きく収縮し、引き延ばすと大きく伸びる。大きな伸縮性の求められる織編物(生地)の製造には、鞘糸A、鞘糸Bの下撚りが追撚されるようにカバーリングした複合糸が好適である。
これに対して、前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Aの巻き回す方向と前記鞘糸Aの下撚り方向が逆の撚り方向であり、前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Bの巻き回す方向と前記鞘糸Bの下撚り方向とが逆の撚り方向とすることで、鞘糸の撚りを弱く(解撚)することができる。鞘糸の撚りが弱まった(解撚された)複合糸は、水溶性糸の溶解除去で若干伸びる。かかる複合糸を用いた織編物は、伸縮性よりも柔らかい風合いのよい織編物に好適である。
前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Aの巻き回す方向と前記鞘糸Aの下撚り方向とが同じ撚り方向であり、前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Bの巻き回す方向と前記鞘糸Bの下撚り方向が逆の撚り方、あるいは前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Aの巻き回す方向と前記鞘糸Aの下撚り方向とが逆の撚り方向であり、前記芯糸に巻き回された前記鞘糸Bの巻き回す方向と前記鞘糸Bの下撚り方向とが同じ撚り方向とすることで、鞘糸Aが追撚又は解撚、鞘糸Bが解撚又は追撚された複合糸を得ることができる。これにより、引き延ばすと適度な伸縮性と柔らかい風合いの織編物(生地)の製造には、一つの鞘糸が追撚、他の鞘糸が解撚されるようにカバーリングした複合糸が好適である。
上記課題を解決するため本第2の発明は、水溶性糸を芯糸とし、前記芯糸の鞘になる鞘糸AがS方向又はZ方向に所定の回数巻き回され、前記芯糸の鞘となる鞘糸Bが、前記鞘糸Aの上にS方向又はZ方向に所定の回数巻き回され、前記鞘糸A及び前記鞘糸Bとがカバーリング糸形態である複合糸により、製織編物加工して織編物を製造し、前記芯糸を溶解除去し製造される織編物の伸縮性の制御方法であって、
前記芯糸に巻き回す前記鞘糸Aの巻き回し方向及び回数と前記鞘糸Aの下撚り方向及び回数とを選定し、前記芯糸に巻き回すことで前記鞘糸Aを追撚又解撚し、
前記鞘糸Aの上に前記芯糸に巻き回す前記鞘糸Bの巻き回し方向及び回数と前記鞘糸Bの下撚り方向及び回数とを選定し、前記芯糸に巻き回すことで前記鞘糸Bを追撚又解撚し、
前記追撚又は解撚により前記織編物の伸縮性を制御する織編物の伸縮性の制御方法である。



上述したように水溶性糸である芯糸に鞘糸が追撚されるように巻き回して(カバーリングして)得られた複合糸の芯糸を溶解除去すると、鞘糸の追撚効果により芯糸が除去された複合糸は大きく収縮し、これに張力を加えると、追撚効果とカバーリング効果とにより糸長が大きく伸びる。こうした特性を有する複合糸により製造された織編物は、所定の回数巻き回したことによる鞘糸A及び鞘糸Bの糸長の増長と所鞘糸A及び鞘糸Bの追撚効果とにより得られる伸縮性を備える。
水溶性糸である芯糸に鞘糸が解撚されるように巻き回して(カバーリングして)得られた複合糸の芯糸を溶解除去すると、鞘糸の解撚効果により芯糸が除去された複合糸は鞘糸の解撚効果により糸長が伸びる。これに張力を加えると、カバーリング効果の分糸長が伸びる。こうした特性を有する複合糸により製造された織編物は、所定の回数巻き回したことによる鞘糸A及び鞘糸Bの糸長の増長と鞘糸A及び鞘糸Bの解撚効果とにより得られる伸縮性と柔軟性、及びふっくらした風合いを備える。
水溶性糸である芯糸に鞘糸Aが追撚されるように巻き回し(カバーリングし)、鞘糸Bが解撚されるように巻き回して(カバーリングして)得られた複合糸の芯糸を溶解除去すると、鞘糸の追撚効果が解撚効果よりも優勢に働き若干収縮する。こうした特性を有する複合糸により製造された織編物は、適度な伸縮性と柔らかい風合いの織物(生地)をつくることができる。
以下、実施例の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態である複合糸の製造模式図である。巻き上げボビン13により、芯糸(水溶性糸)が鞘糸Aのボビン11方向に引き上げられるなかで、鞘糸AがZ方向に巻き回され(カバーリングされ)、鞘糸Aが巻き回された芯糸(水溶性糸)に、鞘糸BがS方向に巻き回され(カバーリングされ)複合糸が製造される。本実施例においては鞘糸Aと鞘糸Bに紡績糸を用いたが、紡績糸に代えてフィラメント糸を用いても良い。
本明細書においては、鞘糸を水溶性糸に巻き回す際の巻き回す方向( カバーリング方向)を上撚りといい、鞘糸の撚り方向を下撚りという。鞘糸である紡績糸Aの下撚りがZ方向であれば、上撚りがZ方向なので、上撚りと下撚りとは同じ方向となり、これは紡績糸Aの撚りが追加され(追撚され)、紡績糸Aの下撚りがS方向であれば撚りが解かれる(解撚される)。本明細書では、下撚りが強くなる(下撚り回数が増える)ことを追撚といい、下撚りが弱くなる(下撚り回数が減る)ことを解撚という。以下、紡績糸Bについても同様である。
紡績糸Bの下撚りがS方向であれば、紡績糸Bは芯糸にS方向でカバーリングされるので、紡績糸Bは追撚される。紡績糸Aが追撚され、紡績糸Bも追撚されることから、かかるカバーリング形態は追撚と追撚になる。これを追・追撚と本明細書では称する。なお、複合糸の芯糸へのカバーリング数とは、芯糸(水溶性糸)に鞘糸(紡績糸、フィラメント糸)を巻き回す回数をいう。
芯糸の周囲に巻き回される鞘糸としては、例えば毛、綿、麻や絹などの天撚繊維からなる紡績糸である。鞘糸は、水( 熱水) に溶解しない繊維から形成された糸であればいずれでもよい。例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、水( 熱水) 不溶性のポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維などの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨン、キュプラなどの再生繊維、毛、綿、麻、絹などの天撚繊維から選ばれる1種の繊維からなる単独鞘糸、前記した繊維の2種以上からなる混紡鞘糸のいずれであってもよい。
カバーリング数は、複合糸のカバーリング数が紡績糸の撚数( 下撚りの撚数)の0.2~3倍であることが好ましく、0.5~2倍であることがより好ましい。織編物の用途に応じた撚数を設定することが好ましい。水溶性糸としては、大気圧下で、水の沸騰温度( 約100℃ ) までの温度で水( 熱水)に溶解する糸が、本発明の複合糸から製造した織編物から水溶性糸を水で溶解除去する際の除去の容易性、取扱性などの点から好ましい。
水溶性糸を構成する繊維としては、例えば、水可溶性ポリビニルアルコール系繊維、水可溶性エチレン-ビニルアルコール系共重合体繊維、水可溶性ポリアミド繊維などである。そのなかでも水可溶性ポリビニルアルコール系繊維、水可溶性エチレンビニルアルコール系共重合体繊維が、水(熱水)への高い溶解性、生分解性、入手容易性などの点から好ましい。
水溶性糸の太さは、31dtex~2200dtex 、特に110 dtex~660dtexであることが、鞘糸との撚り合わせの容易性、複合糸の強力、紡績毛羽の低減、複合糸から形成した織編物からの水溶性糸の溶解除去の容易性、水溶性糸を溶解した後の生地への伸縮性の付与などの点から好ましい。本発明の複合糸における鞘糸、水溶性糸の割合、及び、追・追撚、解・解撚、追・解撚、解・追撚のいずれのカバーリングにするかは、それからなる織編物の用途、紡績糸の種類、水溶性糸の種類などに応じて調整することが好適である。
一般的には、カバーリングをかける際のカバーリング数が少ないと、複合糸およびそれから得られる織編物の伸縮性が低くなり、一方大き過ぎると、鞘糸の縮もうとする力が強くなり過ぎて、カバーリング時に糸切れが多発して本発明の複合糸を得ることが困難になり、複合糸が得られたとしても製編織時の工程性が不良になり易い。
図2は水溶性糸100を芯糸として、これに鞘糸として紡績糸110をZ方向(反時計回り)に巻き回し(カバーリング:図2(a))、これに鞘糸として紡績糸120をS方向(時計回り)に巻き回し(カバーリング:図2(b))、これらにより本発明である複合糸が形成されることを示す模式図である。図2に示す巻き回し(カバーリング)では、紡績糸110と紡績糸120との巻き回し方向が逆であることから、カバーリングで生じる複合糸の撚りトルクが相殺される。この結果、糸の縺れ、絡み合いといった、いわゆるビレや、紡績糸が巻き付く、まるまるといった、いわゆるカールが少ない複合糸を得ることができる。
図3は鞘糸である紡績糸の下撚りとカバーリングの方向により、鞘糸に生じる撚りの強弱について説明する図である。鞘糸は繊維の束に撚りを加えてまとめたものであり、S方向又はZ方向のいずれかの撚りが、下撚りとして生じている。紡績糸の下撚り方向と同じ方向にカバーリングされると、鞘糸(紡績糸)の撚りが追撚され、強撚の鞘糸(紡績糸)となる。強撚の紡績糸は撚りが加えられた繊維が締まって密集し、糸が細く固くなり、撚りが加えられた分収縮する。逆に、鞘糸(紡績糸)の下撚りと逆方向にカバーリングされると解撚され、繊維がほどけてふっくらし、糸が太く、弱らくなり、撚りが解けた分伸長する弱撚の鞘糸(紡績糸)となる。
本発明の特徴とするところは、ニーズに応じた伸縮性を備えた複合糸、及びかかる複合糸を用いた織編物を提供するところにある。ここで、複合糸の伸縮性が変化する要因としては、要因1:芯糸の単位長あたりに巻き回される鞘糸の糸長、要因2:鞘糸の撚りの強さ(下撚りの強さ)、の2つである。
図4は、上述した要因1:芯糸の単位長あたりに巻き回される鞘糸の糸長の違いによる伸びの違いを説明する図である。図4(a)に示すように、同一径の芯糸に巻き回される鞘糸の糸長は、巻き回す回数(カバーリング回数)が多いほど、その糸長は長くなる。そのため、図4(b)に示すように芯糸を溶解除去された(芯糸への固定がなくなった)複合糸に一定の張力がかかると、巻き回した回数(カバーリングした回数)が多いほど糸長が長くなる(伸びる)。
図5は、上述した要因2:鞘糸110の撚り(下撚り)方向と、巻き回す方向(上撚り方向:カバーリング方向)の組合せにより生じる追撚効果、解撚効果とによる複合糸の糸長変化を示した図である。両方の鞘糸が追撚される方向で巻き回された(カバーリングされた)、追・追撚の複合糸は、芯糸が溶解除去されると鞘糸の追撚効果により大きく収縮する。
両方の鞘糸が解撚される方向で巻き回された(カバーリングされた)、解・解撚の複合糸は、芯糸が溶解除去されると鞘糸の解撚効果により伸長する。鞘糸の一方が追撚される方向、他方が解撚される方向で巻き回された(カバーリングされた)、追・解撚の複合糸は、芯糸が溶解除去されると鞘糸の追撚効果が解撚効果よりも優勢に働き若干収縮する。
図6から図8は、上述した要因1、要因2の効果による複合糸の糸長の変化と、かかる複合糸を用いて製造した織物の特性を示した図である。図6は芯糸100に鞘糸として紡績糸110を追撚でカバーリングし、鞘糸である紡績糸120についても追撚でカバーリングした複合糸を緯糸にして製織した織物の特性を示した図である。図6(a)に示すように、追・追撚でカバーリングした複合糸は、水溶性糸の芯糸100を溶かすと図5(a)に示すように大きな伸縮性を備える。かかる複合糸を使って製織した織物から水溶性の芯糸100を溶かすと、図6(b)に示すように複合糸が収縮し横幅が収縮する(元横幅82cmが57cm:-29%)。収縮状態にある織物を横方向に引っ張ると製織の幅以上まで広がる、即ち、高い伸縮性を備えた織物(生地)をつくることができる。
図7は芯糸100に鞘糸として紡績糸110を解撚でカバーリングし、鞘糸である紡績糸120についても解撚でカバーリングした複合糸を緯糸にして製織した織物の特性を示した図である。図7(a)に示すように、解・解撚でカバーリングした複合糸は、水溶性糸の芯糸100を溶かすと図7(a)に示すように鞘糸の解撚効果により糸長が伸びる。かかる複合糸を使って製織した織物から水溶性の芯糸100を溶かすと、図7(b)に示すように鞘糸が解撚された分、生地が伸びる(元横幅82cmが88cm:7%)。緯方向に引っ張るとカバーリング効果によりさらに織物が伸びる。柔軟性とふっくらした風合いの生地をつくることができる。
図8は芯糸100に鞘糸として紡績糸110を追撚でカバーリングし、鞘糸である紡績糸120は解撚でカバーリングした複合糸を緯糸にして製織した織物の特性を示した図である。図8(a)に示すように、追・解撚でカバーリングした複合糸は、水溶性糸の芯糸100を溶かすと図8(a)に示すように追撚方向の紡績糸が追撚の分収縮する。かかる複合糸を使って製織した織物から水溶性の芯糸100を溶かすと、図8(b)に示すように複合糸の追撚方向の紡績糸が収縮する(元横幅82cmが78cm:-5%)。収縮状態にある織物を緯方向に引っ張ると追撚による収縮分とカバーリングによる効果の分、生地が伸びる。適度な伸縮性と柔らかい風合いの織物(生地)をつくることができる。
以上のように、鞘糸の下撚り方向とカバーリング方向とを組み合わせることで、所望の伸縮性を備えた織編物(生地)をつくることができる。しかも、かかる複合糸により得られる織編物は、高い吸水力、肌さわりの良さなど多くの利点があり、それらの性質を活かして、スポーツ衣料、肌着、その他の衣料、弾性包帯などの医療用途、車両内装材、その他の工業資材などに有効に利用することができる。一方において、伸ばした後の復元力に劣るという問題がある。そこで、持続性の高い伸縮性を持つ複合糸の鞘糸として、熱セット性のあるポリエステルフィラメント糸などの合成繊維の使用があげられる。鞘糸に熱セット性のあるフィラメント糸などを用いることで、本技術による複合糸で製織した生地は、復元力のある持続性の高い伸縮性を備えることができる。
以下の実施例で製造した平織生地の伸縮性の試験を行った。試験に用いた試験片は、生地の経方向の寸法が300mm (長さ)、緯方向の寸法が50mm (幅)の試験片と、経方向の寸法が50mm、緯方向の寸法が300mm (幅)の試験片をそれぞれ3枚採取した。伸び率の測定には、「JISL1096 : 2010 8.16.1 伸び率 A法 (定速伸長法)」を用いた。試験片を引張試験機により、試験片の幅で1mの長さにかかる重力に相当する荷重(N)(整数位までの値)を初荷重として、試験片の上下の掴み間隔が20cmとなるように引張試験機取り付け、200mm/minの引張速度で引張試験を行った。そして得られた荷重と伸び曲線とから、数式、Ep(伸び率%)=(L1-L0)/L0×100、を用いて14.7N荷重時の伸び率(%)を3回求め、その平均値を伸び率(%)とした。
Ep:伸び率%
L0:試験片の長さ(200mm)
L1:14.7Nの荷重を加えたときの試験片の長さ
(実施例1)
実施例1は、紡績糸(鞘糸)の下撚り方向とカバーリング方向が同方向(追・追撚) の伸縮性についての試験である。芯の水溶性糸として、ポリビニルアルコールマルチフィラメント糸660dtex(55℃以上の水で溶解)(株式会社ニチビ製)を用いた。
鞘糸A、鞘糸Bとして、綿糸20番手で撚数が760回/mでS方向とZ方向の紡績糸を用いた。上記の水溶性糸を芯糸として、下撚りがS方向およびZ方向の紡績糸をそれぞれカバーリング機に供給し、巻き回し数を400回/mとして下撚りがS方向の紡績糸(鞘糸A)にはS方向に、下撚りがZ方向の紡績糸(鞘糸B)にはZ方向に(追撚方向に)カバーリングを行い撚数が1160回/m(S・Z撚)となる強撚のダブルカバーリングヤーンを製造した。
これに得られた複合糸を経糸および緯糸として使用し、経11本/cm、緯8本/cmの平織生地をレピア織機で製織した。かかる平織生地を、55℃以上の熱水中に30分間浸漬して(浴比1:30)平織生地を形成している水溶性糸を溶解除去し、次いで平織生地を水から取り出して乾燥した。これにより得られた平織生地の経方向および緯方向の伸び率を上記方法で測定したところ、縦方向の伸び率40%および緯方向の伸び率35%となり追撚方向のカバーリングにより高い伸縮性を有する平織生地となった。
(実施例2)
実施例2は、紡績糸(鞘糸)の下撚り方向とカバーリング方向が逆方向(解・解撚)の伸縮性についての試験である。芯の水溶性糸として、ポリビニルアルコールマルチフィラメント糸660dtex(55℃以上の水で溶解)を用いた。
鞘糸A、鞘糸Bとして、綿糸20番手で、撚数が760回/mでS方向Z方向の紡績糸を用いた。水溶性糸を芯糸として、下撚りがS方向およびZ方向の紡績糸をそれぞれカバーリング機に供給し、巻き回し数を400回/mとして下撚りがS方向の紡績糸にはZ方向(解撚方向)に、下撚りがZ方向の紡績糸にはS方向(解撚方向)にカバーリングを行い撚数が360回/mとなる解撚の複合糸を製造した。
これにより得られた複合糸を経糸、緯糸とし、経11本/cm、緯8本/cmの平織生地をレピア織機で製織した。かかる平織生地を、55℃以上の熱水中に30分間浸漬して(浴比1:30)生地を形成している複合糸中の水溶性糸を溶解除去し、次いで生地を水から取り出して乾燥した。
これにより得られた生地の経方向および緯方向の伸び率を上記方法で測定したところ、縦方向の伸び率12%および緯方向の伸び率11%であった。解撚方向のカバーリングでは伸び率は低かったものの糸が解撚されたためふっくらと柔らかい風合の生地となった。
(実施例3)
実施例3は、紡績糸(鞘糸)の下撚り方向とカバーリング方向が同・逆方向(追・解撚)の伸縮性についての試験である。芯糸、鞘糸は実施例1、2と同じである。
この水溶性糸を芯糸として、下撚りがS方向となる鞘糸A、鞘糸Bとをそれぞれカバーリング機に供給し、巻き回し数を400回/mとして下撚りがS方向の鞘糸AにはS方向に、下撚りがS方向の鞘糸BにはZ方向のカバーリングを行い撚数が1160回/m(S撚)と360回/m(S撚)となる追撚および解撚方向の複合糸を製造した。
これにより得られた複合糸を経糸および緯糸として使用し、経11本/cm、緯8本/cmの平織生地をレピア織機で製織し、得られた平織生地を、55℃以上の熱水中に30分間浸漬して(浴比1:30)生地を形成しているダブルカバーリングヤーン中の水溶性糸を溶解除去し、次いで生地を水から取り出して乾燥した。これにより得られた平織生地の経方向および緯方向の伸び率を上記方法で測定したところ、縦方向の伸び率25%および緯方向の伸び率34%であった。追撚方向による伸縮性と解撚方向による柔らかい風合いを併せ持つ生地となった。
(実施例4)
実施例4は、カバーリングの巻き回し数と伸縮性についての試験である。なお、紡績糸(鞘糸)の下撚り方向とカバーリング方向とを同方向とした。使用した芯糸、鞘糸A,鞘糸Bの仕様は実施例1から実施例3と同じである。
この水溶性糸を芯糸として、下撚りがS方向およびZ方向の紡績糸をそれぞれカバーリング機に供給し、巻き回し数をそれぞれ200回/m、400回/m、600回/mとして下撚りがS方向の鞘糸AにはS方向(追撚方向)に、下撚りがZ方向の鞘糸BにはZ方向(追撚方向)にカバーリングを行い撚数が960回/m、1160回/m、1360回/mとなる強撚の複合糸を製造した。
これにより得られた巻き回し数が400回/mの複合糸を経糸として、緯糸には巻き回し数がそれぞれ200回/m、400回/m、600回/mの複合糸を使用して、経11本/cm、緯8本/cmの平織生地をレピア織機で製織した。
得られた平織生地を、55℃以上の熱水中に30分間浸漬して(浴比1:30)平織生地を形成している複合糸の水溶性糸を溶解除去し、次いで平織生地を水から取り出して乾燥した。これにより得られた平織生地の緯方向の伸び率を上記方法で測定したところ、緯糸の巻き回し数が200回/mでは28%であり、巻き回し数が400回/mでは35%、巻き回し数が600回/m(S・Z撚)では50%であった。カバーリングの巻数が増加することにより生地の伸び率は高くなる結果が得られた。
(比較例)
比較例として、緯糸に一般的な綿糸を使用した伸縮率について試験した。経糸の芯糸、鞘糸の仕様は実施例1から4に使用したものと同じであり、その撚数が760回/mでS方向とZ方向の紡績糸(鞘糸)を使用した。
経糸にはかかる水溶性糸を芯糸として、下撚りがS方向およびZ方向の紡績糸(鞘糸)をそれぞれカバーリング機に供給し、巻き回し数を400回/mとして下撚りがS方向の鞘糸にはS方向(追撚方向)に、下撚りがZ方向の紡績糸にはZ方向(追撚方向)にそれぞれカバーリングを行い撚数が1160回/mの強撚の複合糸を製造した。
得られた複合糸を経糸とし、緯糸に綿糸20番手双糸を使用して、経11本/cm、緯8本/cmの平織生地をレピア織機で製織し、得られた平織生地を、55℃以上の熱水中に30分間浸漬して(浴比1:30)、平織生地を形成している複合糸の水溶性糸を溶解除去し、次いで生地を水から取り出して乾燥した。これにより得られた生地の緯方向の伸び率を上記方法で測定したところ伸び率は5%であった。一般的な綿糸を使用した生地では伸び率は低くなる結果が得られた。
この発明の複合糸を製作する装置の一例を模式的に示す図である 水溶性糸を芯糸として、これに鞘糸をZ方向(反時計回り)に巻き回し、鞘糸BをS方向(時計回り)に巻き回し、これにより本発明の複合糸が形成されることを模式的に示した図である。 鞘糸の下撚りとカバーリングの方向により鞘糸に生じる撚りの強弱について説明する図である。 芯糸に鞘糸をカバーリングする数(巻き回し数)による伸びの違いを説明する図である。 鞘糸110の撚り(下撚り)方向と、巻き回す方向(上撚り方向:カバーリング方向)の組合せによる複合糸の糸長変化を示した図である。 芯糸に鞘糸Aを追撚、鞘糸Bも追撚でカバーリングした複合糸を緯糸にして製織した織物の特性を示した図である。 芯糸に鞘糸Aを解撚、鞘糸Bも解撚でカバーリングした複合糸を緯糸にして製織した織物の特性を示した図である。 芯糸に鞘糸Aを追撚、鞘糸Bは解撚でカバーリングした複合糸を緯糸にして製織した織物の特性を示した図である。
10 水溶性糸の給糸ボビン
11 鞘糸A(カバーリング糸)の給糸ボビン
12 鞘糸B(カバーリング糸)の給糸ボビン
13 巻き上げボビン
100 水溶性糸A
110 鞘糸B
120 鞘糸C

Claims (2)

  1. 水溶性糸を芯糸とし、前記芯糸の鞘になる鞘糸Aの前記芯糸に巻き回す方向及び回数を選定し、前記鞘糸Aの上に前記芯糸の鞘になる鞘糸Bの前記芯糸に巻き回す方向及び回数を選定し、前記芯糸に巻き回すことで下撚りが追撚又は解撚された鞘糸Aと、前記鞘糸Aの上に巻き回すことで下撚りが追撚又は解撚された鞘糸Bとによるカバーリング糸形態の複合糸を形成し、前記複合糸により製織編物加工して織編物を製造し、前記芯糸を溶解除去することで、前記追撚により得られる伸び率を有する織編物の製造方法であって、
    下撚り回数760回/mの前記鞘糸Aを、400回/mで解撚方に巻回し、下撚り回数760回/mの前記鞘糸Bを、400回/mで解撚方向に巻き回して形成された複合糸による前記織編物の縦方向の伸び率が12%及び緯方向の伸び率が11%であるのに対し、
    下撚り回数760回/mの前記鞘糸Aを、400回/mで追撚方向に巻き回し、下撚り回数760回/mの前記鞘糸Bを、400回/mで追撚方向に巻き回して形成された複合糸による前記織編物の縦方向の伸び率が40%及び緯方向の伸び率が35%に増加することを特徴とする織編物の製造方法。
  2. 水溶性糸を芯糸とし、前記芯糸の鞘になる鞘糸Aの前記芯糸に巻き回す方向及び回数を選定し、前記鞘糸Aの上に前記芯糸の鞘になる鞘糸Bの前記芯糸に巻き回す方向及び回数を選定し、前記芯糸に巻き回すことで下撚りが追撚された鞘糸Aと、前記鞘糸Aの上に鞘糸Bを巻き回すことで下撚りが追撚された鞘糸Bとによるカバーリング糸形態の複合糸を形成し、前記複合糸により製織編物加工して織編物を製造し、前記芯糸を溶解除去することで、前記追撚により得られる伸び率を有する織編物の製造方法であって、
    下撚り回数760回/mの前記鞘糸Aを、400回/mで追撚方向に巻き回し、下撚り回数760回/mの前記鞘糸Bを、400回/mで追撚方向に巻き回して第1の複合糸を形成し、
    下撚り回数760回/mの前記鞘糸Aを、200回/mで追撚方向に巻き回し、下撚り回数760回/mの前記鞘糸Bを、200回/mで追撚方向に巻き回して第2の複合糸を形成し、
    下撚り回数760回/mの前記鞘糸Aを、600回/mで追撚方向に巻き回し、下撚り回数760回/mの前記鞘糸Bを、600回/mで追撚方向に巻き回して第3の複合糸を形成し、
    前記第1の複合糸を縦糸とし前記第2の複合糸を緯糸として得られた織編物の緯方向の伸び率が28%であるのに対し、
    前記第1の複合糸を縦糸とし、前記第3の複合糸を緯糸として得られた織編物の伸び率が50%に増加することを特徴とする織編物の製造方法。
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