JP7358025B1 - おろし器 - Google Patents

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康子 横尾
紘平 日向
拓也 八代
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Kaijirushi Hamono Center KK
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Abstract

【課題】食材を有効に利用可能であり、かつコンパクトなおろし器を提供する。【解決手段】本発明のおろし器(1)は、使用者により把持される枠体(21)と、平面視で枠体の内側に設けられ、食材を調理する調理刃(23)が形成された調理面を有する調理板(22)と、調理面の少なくとも調理刃(23)が形成された領域を全面的に覆うよう枠体に着脱可能なカバー(3)と、を備える。調理板(22)の上端と枠体の上側部分との間には第1開口(25a)が形成される。カバー(3)は、第1開口(25a)に対向する位置に第2開口(35)を有し、カバー(3)の下端には調理した食材をこそげるためのスクレーパー(34)が形成される。【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、おろし器に関する。
ハードチーズ、柑橘、しょうが、及びにんにくなどの食材をおろすためのおろし器は、グレーターまたはおろし金と呼ばれることもあり、用途やデザインの異なる様々な形状のものがある。市場には、チーズ及び柑橘に適したチーズグレーターや、しょうが及びにんにくなどの日常食材に適したおろし器などがある。
特許文献1には、必要に応じておろし金の両面のいずれかを被覆して、非使用時には使用者をおろし刃から保護し、使用時にはすりおろされた材料を収容するやすり(おろし金)カバーと、やすりとを含む構成が開示されている。特許文献2には、ゼスター(ZESTER)が開示されている。
特表2010-517643号公報 米国意匠790932号公報
出願人は、料理を作ることを通じた「幸せな時間づくり」を手伝い、だれもが心地よく料理を愉しめる道具となるような基本の調理道具を提供している。このような基本の調理道具は、手になじみ快適な使い心地であること、直感的に使い方が分かるシンプルなつくりであること、及び必要最低限の要素で機能を満たす理にかなったデザインであること、を考慮したものとしている。
一方、SDGsの目標12の「つくる責任つかう責任」における12.3では、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。」ことが挙げられている。このような観点からも、出願人は、調理対象の食材のロスを可能な限り減少可能な調理道具を提供するための商品開発を行っている。
上記のような観点から、発明者らは従来のおろし器の改良について鋭意検討し、日常的にさっと取り出すことができるような使いやすいサイズ、及びおろし器を使用する際の目詰まりや洗いにくさに課題があることに着目した。さらに、おろした食材を無駄なく使用できるための構成に課題があることにも着目した。本発明は、このような課題を解決可能なおろし器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、次のような手段を提供する。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記する場合があるが、本発明の各構成要素はこれらの具体的な構成に限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一態様のおろし器(1)は、使用者により把持される枠体(21)と、平面視で枠体の内側に設けられ、食材を調理する調理刃(23)が形成された調理面を有する調理板(22)と、調理面の少なくとも調理刃(23)が形成された領域を全面的に覆うよう枠体に着脱可能なカバー(3)と、を備える。調理板(22)の上端と枠体の上側部分との間には第1開口(25a)が形成される。カバー(3)は、第1開口(25a)に対向する位置に第2開口(35)を有し、カバー(3)の下端には調理した食材をこそげるためのスクレーパー(34)が形成される。
上記構成のおろし器によれば、カバーの下端にスクレーパーが形成されているため、おろした食材をこのスクレーパーによりこそげることで、おろした食材を廃棄することなく有効に使いやすくなる。また、スクレーパーがカバーと一体であるため、スクレーパーを紛失しづらくすることができる。また、上記のおろし器は、調理板から延びた把持部材を設けた構成ではなく、枠体が把持部材として機能する構成としているため、調理板から延びた把持部材を設ける構成と比較してコンパクトな構成にすることができる。このようにコンパクトな構成にすることで、キッチンの引き出しの中に収納しやすい構成とすることができる。また、第1開口と第2開口とが対向しているため、枠体及び調理板を含む本体にカバーを取り付けた状態では第1開口と第2開口とが重なる状態となる。このとき、第1開口と第2開口とを通るようにフック等を挿入して引っ掛けて保管することができる。また、第1開口と第2開口とを通るようにフック等を挿入すると、本体からカバーが脱落することを防止できるため、安全に保管することができる。さらに、本発明のおろし器は、上記のようにキッチンの引き出しに保管する場合であっても、フックに掛けて保管する場合であっても保管しやすく、使用者の好みに合わせて保管することができる。
上記おろし器において好ましくは、調理板(22)は、枠体(21)の両側の長辺を幅方向に接続するよう、一方の端面から連続して形成されており、スクレーパー(34)は、枠体(21)の厚さ(T1)の1.1倍以上5.0倍以下の長さ(D4)を有する。
上記構成のおろし器によれば、枠体に対してカバーを傾けた状態でスクレーパーとして使用した場合であっても、カバーが枠体に接触して使いづらくなることのない構成とすることができる。
上記おろし器において好ましくは、カバー(3)は、枠体(21)の長手方向に沿った方向にスライドさせることで枠体(21)に着脱される。
おろし器は調理刃を有する構成であるため、カバーが不意に脱落して刃が露出するリスクを最大限防止する必要がある。上記構成のおろし器によれば、スライドによりカバーが着脱される構成であるため、スライド方向以外に力が加わった場合であっても枠体からカバーが不意に脱落することを防止することができる。
上記おろし器において好ましくは、調理板(22)は、調理刃(23)が形成されず、下側に向かって突出するよう形成された下端領域(24b)を有する。
上記おろし器において好ましくは、調理板(22)は、上端及び下端に調理刃(23)が形成されない上端領域(24a)及び下端領域(24b)を有し、下端領域(24b)は上端領域(24a)よりも広い。
上記構成のおろし器によれば、コンパクトな構成にしつつも、調理板を見るだけで上側と下側とを認識しやすい構成とすることができる。
上記おろし器において好ましくは、調理板(22)の下端と枠体の下側部分との間には、平面視で第1開口(25a)よりも広い面積を有する第3開口(25b)が形成される。
上記構成のおろし器によれば、設けられた開口の大きさを見るだけで上側と下側とを認識しやすい構成にすることができる。また、スクレーパーを使って食材をこそぎ落す際に、スクレーパーを調理板の裏面に当て、上側から下側に移動させて第3開口から食材を下に落とす場合がある。この場合に上記構成を採用すると、第3開口が広く大きく形成されているため、食材を落とし易い構成にすることができる。
上記おろし器において好ましくは、枠体(21)にカバー(3)が取り付けられた状態のとき、枠体(21)の長手方向において、カバー(3)の下端は調理板(22)の下端と枠体(21)の下側部分との間に位置する。
上記構成のおろし器によれば、枠体にカバーを取り付けた状態では、カバーの下端が調理板の下端から下側に突出した状態となっているため、枠体からカバーを取り外す際に、使用者がカバーの下端を上側に押す操作を行いやすくなる。
上記おろし器において好ましくは、枠体が、上端近傍の幅方向の両側に枠体嵌合部を有し、カバーが、長手方向の中央より下側に、枠体嵌合部と嵌合可能なカバー嵌合部を有し、枠体嵌合部とカバー嵌合部とが嵌合した状態では、調理刃の一部が露出した状態となる。
上記構成のおろし器によれば、枠体嵌合部とカバー嵌合部とを嵌合させた状態で、枠体からカバーを取り外すことなく、露出した調理刃によって食材をおろすことができる。
本発明の一態様のおろし器(1)は、使用者により把持される枠体(21)と、平面視で枠体の内側に設けられ、食材を調理する調理刃(23)が形成された調理面を有する調理板(22)と、調理面の少なくとも調理刃(23)が形成された領域を全面的に覆うよう枠体に着脱可能なカバー(3)と、を備える。調理板(22)の上端と枠体の上側部分との間には第1開口(25a)が形成される。カバー(3)は、第1開口(25a)に対向する位置に第2開口(35)を有し、カバー(3)の下端には調理した食材をこそげるためのスクレーパー(34)が形成される。カバー(3)は、枠体(21)の長手方向に沿った方向にスライドさせることで枠体(21)に着脱される。枠体(21)にカバー(3)が取り付けられた状態では、スクレーパー(34)の下端が調理板(22)の下端より下側に位置しており、スクレーパー(34)の下端を上側に移動させることで枠体(21)の上端から第2開口(35)が突出した状態となり、第2開口(35)に使用者が指を挿入してカバー(3)を取り外し可能となる。
上記構成のおろし器によれば、安全に保管しやすくなるのに加え、カバーを安全に外しやすい構成とすることができる。
図1は、本体にカバーが取り付けられたおろし器の斜視図である。 図2は、本体の斜視図である。 図3は、本体を調理板側から見た平面図である。 図4は、本体を調理板側の側面から見た側面図である。 図5は、本体にカバーを取り付けたおろし器を調理板側から見た平面図である。 図6は、本体にカバーを取り付けたおろし器を調理板側の側面から見た側面図である。 図7は、本体に対してカバーを上側にずらした状態を示すおろし器の斜視図である。 図8は、調理板の調理刃の平面図である。 図9は、調理板の調理刃の断面図である。 図10は、スクレーパーの使用状態を示すおろし器1の斜視図である。 図11は、変形例1のおろし器において、枠体の嵌合部とカバーの嵌合部とを嵌合させた状態を示す斜視図である。 図12は、変形例2のおろし器において、枠体の嵌合部とカバーの嵌合部とを嵌合させた状態を示す斜視図である。
本発明の一形態のおろし器は、使いやすいスクレーパーを備え、おろした食材を有効に使いやすい構成としつつ、コンパクトな構成としている点を特徴のひとつとする。
以下、本発明の一形態のおろし器について、図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態及び実施例はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付している。各図には互いに垂直に延びるx軸、y軸、及びz軸を示している。x軸方向は上下方向であり、x軸-側を上側、x軸+側を下側という。x軸方向は長手方向ともいう。y軸方向は幅方向である。z軸方向は厚さ方向であり、z軸-側を表側、z軸+側を裏側という。なお、これらの向きは説明の便宜上示しているに過ぎず、実際の鉛直方向などとは無関係である。
図1は、本体2にカバー3が取り付けられた状態の本実施形態のおろし器1の斜視図である。図2は、本体2の斜視図である。図3及び図4は、本体2を示す図であり、図3は平面図、図4は側面図である。図5及び図6は、カバー3を示す図であり、図5は平面図、図6は側面図である。
本実施形態のおろし器1は、本体2及びカバー3を含んで構成される。おろし器1は、ハードチーズ、柑橘、しょうが、及びにんにくなどの食材をおろす、すなわち調理するために用いられ、グレーターまたはおろし金とも呼ばれる。おろし器1は、食材を加工するためのものであり、調理器のひとつである。おろし器1、本体2、及びカバー3は、上下方向を長手方向として延びるよう形成される。
[本体2]
本体2は、枠体21と調理板22とを含んで構成される。枠体21は、矩形状の本体2の枠を形成する。枠体21は、使用者がおろし器1を用いて食材をおろして調理する際に把持される。枠体21は、カバー3の外枠部31とスライドにより着脱可能である。
枠体21は、上端近傍の幅方向の両端外側に嵌合部26を有する。枠体21にカバー3が取り付けられた状態では、嵌合部26が、外枠部31の嵌合部32と嵌合する。すなわち、枠体21の嵌合部26と外枠部31の嵌合部32とは、対向する位置にある。枠体21にカバー3が取り付けられた状態で、枠体21に対してカバー3を上側にスライドさせると、図7に示すように嵌合部26と嵌合部32との嵌合が解除され、枠体21からカバー3が取り外される。なお、図7では調理刃32の表示を省略している。
調理板22は、枠体21の内側に、枠体21の両側の長辺を幅方向に接続するよう、表側の端面から連続するようにして形成される。調理板22は、表側に凸となるよう円弧状に湾曲して形成される。調理板22の表面は、食材を調理するための調理刃23が複数形成された調理面となっている。調理刃23が形成された箇所には、調理刃23よりやや大きな、食材が通過する貫通孔が形成される。調理板22の上端と、枠体21の上側部分との間には第1開口25aが形成される。調理板22の下端と、枠体21の下側部分との間には第3開口25bが形成される。
図3に示されるように、調理板22の上端と枠体21の上端部分との距離D1は、10mm以上30mm以下である。距離D1は、第1開口25aの上下方向の長さである。調理板22の下端と枠体21の下側部分との距離D2は、20mm以上50mm以下である。距離D2は、第3開口25bの上下方向の長さである。第3開口25bは、平面視で第1開口25aよりも広い面積を有する。
図2及び図3に示されるように、調理板22において調理刃23は、上端側の上端領域24a及び下端側の下端領域24bを除く、中央領域24cに形成される。上端領域24aは、調理板22の上端からの距離D3が5mm以上20mm以下となる領域となっており、下端領域24bは、調理板22の下端からの距離D4が20mm以上50mm以下となる領域となっている。すなわち、上端領域24aよりも下端領域24bが広くなっている。中央領域24cの下端から、枠体21の下側部分との距離D2+D4は、40mm以上100mm以下となる。調理刃23はこのように設けられているため、使用者が本体2の下端を把持したときに、使用者の手に調理刃23が触れることが避けられる。下端領域24bは、使用者がおろし器1を使用する際に使用者が把持する部分とし、またはおろした食材が載せられる部分として使用可能である。また、このようなデザインにすると、使用者が本体2を一見した際、調理刃23が設けられていない領域が広い下端領域24bの方が把持しやすいという心理が働きやすく、一見しただけで下端領域24bの側を把持するのに適した構成であることを認識しやすい構成となる。
調理板22の下端は、下側に突出するよう形成されており、スクレーパー34より一回り小さい形状として形成される。このように、調理板22の下端と、スクレーパー34とは、調理板22の下端がスクレーパー34より一回り小さい類似の形状であり、デザイン的に統一された印象を与えることができる。
図3に示されるように、本体2の上下方向の全長L1は150mm以上300mm以下である。本体2において調理刃23が形成されていない領域は、中央領域24cの下端から、枠体21の下側部分までの領域であるが、上記のとおりこの距離D2+D4は、40mm以上100mm以下であり、かつ、本体2の全長L1の20%以上40%以下の長さとなるよう形成される。
D2の長さは、D2+D4の長さの25%以上70%以下の長さとすることが好ましい。このような構成にすると、下端領域24bと第3開口25bとが、下端領域24bに食材を載せたり、後述のように第3開口25bの下側部分に指を挿入してカバー3を上側にスライドさせて本体2からカバー3を取り外したりしやすい、バランスの取れた構成となる。
図3に示されるように、本体2の枠体21の幅は25mm以上70mm以下である。図4に示されるように、本体2の枠体21の厚さT1は5mm以上10mm以下である。
図8は、調理板22に格子状に設けられた複数の調理刃23を表側から見た拡大平面図である。図8に示されるように、調理刃23は幅方向に等間隔で配列され、この調理刃23の列が上下方向に所定間隔で複数列配置される。上下方向に隣接する調理刃23の列では、調理刃23がずれた位置に設けられており、これにより調理刃23は調理板22に互い違いに設けられる。
図9は、図8のC-Cの位置における調理刃23の断面図である。図9に示されるように、調理板22に設けられた全ての調理刃23は、表側に向かって10°~15°の角度を有するよう立ち上げられている。すなわち、調理刃23は、調理板22の表側の下側に刃先が向かって突出している。そのため、おろし器1を使用するときは、食材が下側から上側に向かって移動する際にのみ、食材が調理刃23によって削がれ、おろされることとなる。このように、全ての調理刃23が一方向の目立てとなっているため、調理板22の裏側には調理刃23が突出しておらず、本体2を洗浄する際には調理板22の裏側にスポンジ等を当てたとしてもこのスポンジ等に調理刃23が当たらず、洗浄しやすい構成となっている。
また、調理板22の表側を洗浄する際は、調理刃23が向いている方向の逆側となるよう、上側から下側に向かってスポンジ等を移動させるようにすると、スポンジ等が調理刃23に引っ掛かることを抑制しながら洗浄することができる。
[カバー3]
カバー3は、本体2の枠体21に対して上下方向にスライドさせることで着脱可能に形成される。本体2に取り付けられたカバー3は、本体2に対して上下方向以外には移動不能である。カバー3は、外枠部31と、表面部33とを含んで構成される。外枠部31は、枠体21の上側部分の短辺と、幅方向両側の長辺とに対向し、枠体21の外側に位置するよう形成される。すなわち、外枠部31は、枠体21よりも一回り大きい。外枠部31は、枠体21にカバー3が取り付けられた状態で枠体21の嵌合部26に対向する位置に嵌合部32を有する。すなわち嵌合部32は、外枠部31の内側であって、上端近傍に形成される。
外枠部31は、枠体21の表裏及び幅方向外側を覆うよう、断面がU字状に形成されたU字溝31aを有している。これにより、外枠部31は、本体2に取り付けられる際には、枠体21に対して上下方向にのみスライドして移動することが可能となる。
表面部33は、外枠部31の内側に、外枠部31の両側の長辺を幅方向に接続するよう、表側の端面から連続するようにして形成される。表面部33は、表側に凸となるよう円弧状に湾曲して形成される。表面部33は、調理板22の調理面に対向し、本体2の枠体21にカバー3が取り付けられた状態では、少なくとも調理刃23が形成された中央領域24cを全面的に覆う状態となる。本実施形態のおろし器1では、本体2の枠体21にカバー3が取り付けられた状態では、表面部33は調理板22を全面的に覆う。
カバー3の上側は、枠体21の第1開口25aに対向する位置に、第1開口25aに重なりあうように形成された第2開口35を有する。第1開口25aと第2開口35との大きさは平面視でほぼ同じであり、本体2にカバー3が取り付けられた状態では、第1開口25aと第2開口35とが重なり合った状態となる。そのため、本体2にカバー3が取り付けられた保管状態のおろし器1は、第1開口25a及び第2開口35で形成された開口に、U字状のフックなどを引っ掛けるようにして保管可能である。なお、平面視で、第2開口35は、第1開口25aよりも枠体21の幅の分だけ大きい。
カバー3の下端には、調理した(おろした)食材をこそげるためのスクレーパー34が形成される。スクレーパー34は、下側に突出するよう形成される。スクレーパー34の幅は、調理板22の幅より一回り小さい。例えば、スクレーパー34の幅を、調理板22の幅の70以上98%以下とすると、食材を効率的にこそぐ(削ぎ落す)ことができるため好ましい。
図5に示されるように、スクレーパー34の上下方向の長さL2は、10mm以上50mm以下であり、枠体21の厚さT1の1.4倍以上5.0倍以下である。スクレーパー34の上下方向の長さL2は、好ましくは30mm以下である。平面視で、調理板22の下端とスクレーパー34の下端との距離D5は、5mm以上20mm以下である。スクレーパー34の下端から、枠体21の下側部分までの距離D6は10mm以上30mm以下である。
カバー3は上記のサイズで形成されており、本体2の枠体21にカバー3が取り付けられた状態のとき、上下方向において、カバー3の下端は、調理板22の下端と、枠体21の下側部分との間に位置する。つまり、カバー3の下端が、調理板22の下端から下側に突出した状態となっているため、使用者が第3開口25bに指を挿入し、本体2に対してカバー3を上側にスライドさせてカバー3を取り外す操作を行いやすい構成となっている。
距離D6は、使用者の指が挿入可能な長さとするのが好ましい。また、距離D5は、本体2の上側に形成された第2開口35の上下方向の長さと同じかそれ以上にすることが好ましい。このような構成にすると、カバー3の下端と枠体21の下側との間の第3開口25bの一部に指を挿入してカバー3を上側にスライドさせると、スライドさせた分だけカバー3の第2開口35が本体の上端から上方に移動し、その状態から使用者は第2開口35に指をかけてカバーを外すことができる。これにより、カバー3を安全に外しやすくすることができる。
図6に示されるように、カバー3の厚さT2は10mm以上20mm以下である。
[おろし器1の使用]
おろし器1を使用するときには、カバー3を本体2から取り外した状態で、使用者は調理板22の上で食材を上下方向にスライドさせる。食材が調理板22の下側から上側に移動するとき、上記のように調理刃23が食材に接し、食材が削がれておろされる。おろされた食材は、調理刃23の場所に設けられた貫通孔を通って調理板22の裏側に落下するが、一部が調理板22の表側または裏側に付着する。
調理板22の、特に裏側に付着した食材は、スクレーパー34によってこそぎ取ることができる。このとき、スクレーパー34は、図10に示されるように、調理板22の裏側に対して斜めに当てられながらスライドするよう操作されることが想定される。スクレーパー34は、調理板22に対して垂直に当てられてもよいが、使用テストによれば、調理板22の裏側に対してスクレーパー34を25°以上60°以下の角度で当てながらスライドさせることが好適であった。このとき、スクレーパー34が短すぎると、スクレーパー34の上端近傍の表面部33が枠体21に干渉し、スクレーパー34が調理板22に当接できない状態となりうる。そのため、スクレーパー34が調理板22に対して60°の角度で当てられてもスクレーパー34の上端近傍の表面部33が枠体21に干渉しないよう、スクレーパー34の長さは枠体21の厚さの概ね1.1倍以上とすることが好ましい。また、調理板22に対してスクレーパー34を45°の角度で当てることでより使用しやすくなるため、スクレーパー34の長さは枠体21の厚さの概ね1.4倍以上とすることがより好ましい。また、調理板22に対してスクレーパー34を相当に寝かせた角度で当ててもスクレーパー34の上端近傍の表面部33が枠体21に干渉しないよう、スクレーパー34の長さは枠体21の厚さの概ね5.0倍以下とすることが好ましい。また、調理板22に対してスクレーパー34を25°の角度で当ててもスクレーパー34の上端近傍の表面部33が枠体21に干渉しないようにしつつ、スクレーパー34が長くなり過ぎないよう、スクレーパー34の長さを枠体21の厚さの概ね2.4倍以下とすることがより好ましい。
おろし器1を収納する際には、本体2の枠体21に対してカバー3を下側にスライドさせながら移動させ、枠体21の上端がカバー3の上端と接すると、本体2の嵌合部26がカバー3の嵌合部32と嵌合し、本体2とカバー3とが連結した保管状態となる。
[変形例1]
図11は、おろし器1の変形例1を示す図である。おろし器1のカバー3の外枠部31は、その長手方向の中央より下側の位置の内側に嵌合部32aを有する。嵌合部32aは、枠体21の嵌合部26と嵌合可能となるよう、枠体21に対向する位置に形成される。嵌合部32aと嵌合部26とが嵌合した状態では、使用者が一定以上の力でカバー3を上側に移動させることで嵌合が解除され、枠体21に対してカバー3が上側に移動する。嵌合部32aは、嵌合部26と嵌合した状態で、調理板22に形成された調理刃23が半分以上露出する位置に形成される。なお、枠体21の嵌合部26は本発明の「枠体嵌合部」の一例であり、カバー3の嵌合部32aは本発明の「カバー嵌合部」の一例である。
このような嵌合部32aを設けた構成とすることで、おろし器1は図11に示された、嵌合部32aと嵌合部26とが嵌合した状態を維持可能となる。この状態では、調理刃23がカバー3の下端(すなわちスクレーパー34の下端)より下側に半分以上露出した状態となっているため、露出した調理刃23を用いて食材をおろすことができる。この状態でおろし器1を使用する場合には、使用者は、枠体21より上側に突出したカバー3を把持して使用することができる。すなわち、カバー3は、調理刃23を覆う機能と、使用時に把持される部分となる機能と、おろした食材をこそげるためのスクレーパーとしての機能とを併せ持つ構成となる。
また、図11に示す状態において、カバー3の表裏が逆になるよう枠体21に取り付けて使用してもよい。この場合、使用者は、枠体21に対してカバー3を上方向にスライドさせて一旦取り外し、カバー3の表裏を逆にして、枠体21の上側から再度下方向にカバー3をスライドさせて取り付ける。このとき、枠体21の嵌合部26とカバー3の嵌合部32aとが嵌合する状態とする。これにより、調理刃23の全体が露出した状態となり、より効率的に食材をおろすことができる。
[変形例2]
図12は、おろし器1の変形例2を示す図である。枠体21は、下端近傍の幅方向の両端外側に嵌合部26aを有する。おろし器1のカバー3の外枠部31は、その長手方向の中央より下側の位置の内側に、嵌合部32bを有する。嵌合部32bは、外枠部31の下端近傍であってもよい。嵌合部32bは、枠体21の嵌合部26aと嵌合可能となるよう、枠体21に対向する位置に形成される。嵌合部32bは、嵌合部26aと嵌合した状態で、調理板22に形成された調理刃23の全面が露出する位置に形成される。ただし、嵌合部32bと嵌合部26aとが嵌合した状態で、調理刃23の一部が覆われてもよい。このような構成によれば、使用時に使用者が把持可能な部分が広くなるため、より使いやすい構成となる。
[その他の変形例]
本発明のおろし器1は、上記の実施形態及び変形例で説明した形状に限定されず、実施形態の形状に対して発明の趣旨を逸脱しない範囲で一部が変形されてもよい。
例えば、調理板22に形成される調理刃23の形状及び大きさは、任意に変更してよい。調理刃23は、上向きに刃が形成されてもよい。
[おろし器1の特徴]
おろし器1は、本体2とカバー3とを備える構成であり、本体2は枠体21及び調理板22を含んで構成されている。枠体21は使用者により把持される。調理板22は、平面視で枠体21の内側に設けられ、食材を調理する調理刃23が形成された調理面を有する。カバー3は、上記調理刃23が形成された中央領域24cを全面的に覆うよう枠体21に着脱可能である。本体2の調理板22には第1開口25aが形成され、カバー3には第1開口25aに対向する位置に第2開口35が形成される。カバー3の下端には、調理した(おろした)食材をこそげるためのスクレーパー34が形成されている。
このような構成のおろし器1では、カバー3の下端にスクレーパー34が形成されているため、おろした食材をこのスクレーパー34によりこそげることで、おろした食材を廃棄することなく有効に使いやすくなる。また、スクレーパー34がカバー3と一体であるため、スクレーパー34を紛失しづらくすることができる。また、上記のおろし器1は、調理板22から延びた把持部材を設けるような従来の構成ではなく、枠体21が把持部材として機能する構成としているため、調理板22から延びた把持部材を設ける構成と比較してコンパクトな構成にすることができる。
1…おろし器
2…本体
21…枠体
22…調理板
23…調理刃
24a…上端領域
24b…下端領域
24c…中央領域
25a…第1開口
25b…第3開口
26…嵌合部
3…カバー
31…外枠部
32…嵌合部
33…表面部
34…スクレーパー
35…第2開口

Claims (9)

  1. 使用者により把持される枠体と、
    平面視で前記枠体の内側に設けられ、食材を調理する調理刃が形成された調理面を有する調理板と、
    前記調理面の少なくとも前記調理刃が形成された領域を全面的に覆うよう前記枠体に着脱可能なカバーと、を備え、
    前記調理板の長手方向における一方側の端部と前記枠体の前記一方側の部分との間には第1開口が形成され、
    前記カバーは、前記第1開口に対向する位置に第2開口を有し、
    前記カバーの長手方向における前記一方側とは逆側の他方側の端部には調理した食材をこそげるためのスクレーパーが形成されている、
    おろし器。
  2. 前記調理板は、前記枠体の両側の長辺を幅方向に接続するよう、一方の端面から連続して形成されており、
    前記スクレーパーは、前記枠体の厚さの1.1倍以上5.0倍以下の長さを有する、
    請求項1に記載のおろし器。
  3. 前記カバーは、前記枠体の長手方向に沿った方向にスライドさせることで前記枠体に着脱される、
    請求項1に記載のおろし器。
  4. 前記調理板は、前記調理刃が形成されず、前記他方側に向かって突出するよう形成された他方側端部領域を有する、
    請求項1に記載のおろし器。
  5. 前記調理板は、前記一方側の端部及び前記他方側の端部に前記調理刃が形成されない一方側端部領域及び他方側端部領域を有し、前記他方側端部領域は前記一方側端部領域よりも広い、
    請求項1に記載のおろし器。
  6. 前記調理板の前記他方側の端部と前記枠体の前記他方側の部分との間には、平面視で前記第1開口よりも広い面積を有する第3開口が形成される、
    請求項1に記載のおろし器。
  7. 前記枠体に前記カバーが取り付けられた状態のとき、前記枠体の長手方向において、前記カバーの前記他方側の端部は前記調理板の前記他方側の端部と前記枠体の前記他方側の部分との間に位置する、
    請求項1に記載のおろし器。
  8. 前記枠体は、前記一方側の端部の近傍の幅方向の両側に枠体嵌合部を有し、
    前記カバーは、長手方向の中央より前記他方側に、前記枠体嵌合部と嵌合可能なカバー嵌合部を有し、
    前記枠体嵌合部と前記カバー嵌合部とが嵌合した状態では、前記調理刃の一部が露出した状態となる、
    請求項1に記載のおろし器。
  9. 使用者により把持される枠体と、
    平面視で前記枠体の内側に設けられ、食材を調理する調理刃が形成された調理面を有する調理板と、
    前記調理面の少なくとも前記調理刃が形成された領域を全面的に覆うよう前記枠体に着脱可能なカバーと、を備え、
    前記調理板の長手方向における一方側の端部と前記枠体の前記一方側の部分との間には第1開口が形成され、
    前記カバーは、前記第1開口に対向する位置に第2開口を有し、
    前記カバーの長手方向における前記一方側とは逆側の他方側の端部には調理した食材をこそげるためのスクレーパーが形成され、
    前記カバーは、前記枠体の長手方向に沿った方向にスライドさせることで前記枠体に着脱され、
    前記枠体に前記カバーが取り付けられた状態では、前記スクレーパーの前記他方側の端部が前記調理板の前記他方側の端部より前記他方側に位置しており、前記スクレーパーの前記他方側の端部前記一方側に移動させることで前記枠体の前記一方側の端部から前記第2開口が突出した状態となり、前記第2開口に使用者が指を挿入して前記カバーを取り外し可能となる、
    おろし器。
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