JP7354115B2 - 送風機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、例えばファンモータやブロワなどの送風機に関する。
羽根車の破壊を防止するため、回転軸に凹型円周を設け、羽根車に凹型円周に嵌合される凸型円周を設けた遠心圧縮機が開発されている(例えば特許文献1参照)。
ロータフレームと羽根車とのがたつきを防止するため、ロータフレームの貫通穴に面取り、又は座ぐり部分を設けることにより、羽根車をロータフレームに超音波溶着した際、超音波溶着用リブが貫通孔内に密着する構成としたシロッコファンモータが開発されている(例えば特許文献2参照)。
実開昭47-26306号公報 特許第3277641号公報
一般に、送風機としてのファンやブロワのロータは、ステータに対して回転可能な軸に金属製のホルダが設けられ、このホルダに樹脂製のインペラと称する羽根車が、例えばインサート成型されたり、接着剤を用いて固定されたりする。また、ファンやブロアは、ロータに高精度のバランスが必要とされ、高精度のバランスを得るため、例えば羽根車にバランス調整用のウェイトが付加される。
このような構成のロータが高速回転されたり、高温の環境で駆動されたりした場合、ホルダと羽根車の材料の強度や線膨張係数の差により、樹脂製の羽根車が変形する。羽根車が変形した場合、ロータのバランスが崩れ、軸受に加わる負荷の増加によって、振動や騒音が発生したり、軸受の寿命や製品自体の寿命が短くなったりするという問題を有している。
本発明の実施形態は、羽根車の変形を防止することが可能な送風機を提供する。
本実施形態の送風機は、回転可能な軸と、前記軸の一端部に設けられ、第1係合部を有する固定部材と、軸方向の一端部が前記固定部材により前記軸に設けられた筒状のホルダと、前記ホルダの周囲に設けられ、前記軸方向の一端部に前記固定部材の第1係合部に係合される第2係合部を含み、複数のフィンを有する羽根車と、を具備し、前記第1係合部は、溝又は第1突起の一方であり、前記第2係合部は、前記溝又は前記第1突起の他方であり、前記ホルダの軸方向の他端部に設けられ、前記羽根車の軸方向の他端部に係合される第3係合部を有する。
第1実施形態に係る送風機のロータを取り出して示す側面図。 図1の上面図。 図2のIII-III線に沿った断面図。 ロータの一部を取り出して示す斜視図。 図1の底面図。 第1実施形態に係る送風機に係わり、ハウジングを取り出して示す平面図。 図6のVII-VII線に沿ったハウジングの断面と、図3に示すロータの断面を示す図。 第2実施形態に係る送風機のロータを取り出して示す側面図。 第2実施形態に係る送風機のホルダと羽根車との接合部におけるミーゼス応力分布のシミュレーション結果を示す図。 比較例として示す送風機のホルダと羽根車との接合部におけるミーゼス応力分布のシミュレーション結果を示す図。 第3実施形態に係る送風機のロータを取り出して示す断面図。 第3実施形態に係り、羽根車の部分を分解して示す斜視図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。図面において、同一部分又は同一機能を有する部分には、同一符号を付している。
(第1実施形態)
図1乃至図3は、第1実施形態を示すものであり、送風機としての例えばファンモータに適用されるロータ10を示している。
図3に示すように、ロータ10は、例えばシャフト11と、ホルダ12、固定部材13、羽根車14、磁気軸受15、永久磁石16を具備している。
シャフト11は、例えば円柱状であり、シャフト11の一端部には、固定部材13が固定され、他端部には、磁気軸受15の一部を構成する永久磁石15aと、ヨーク15b及びヨーク15cが設けられている。永久磁石15aと、ヨーク15b及びヨーク15cは、リング状であり、ヨーク15b及びヨーク15cは、永久磁石15aの磁極にそれぞれ設けられている。
シャフト11は、後述する軸受部材としてのスリーブ内に挿入された状態において、シャフト11が回転されることにより、空気動圧が発生される。このため、シャフト11の周囲には、所謂ヘリングボーン溝と称する図示せぬ複数のV字状の溝が設けられている。
第1実施形態に係るファンモータは、例えば動圧空気軸受けを用いているが、他の軸受けを適用することも可能である。
ホルダ12は、例えば金属製であり、固定部材13に固定され、シャフト11とともに回転可能とされる。ホルダ12は、シャフト11に直接接合することができれば、固定部材13は、省略することが可能である。
図4に示すように、ホルダ12は、円筒状であり、軸方向の一端部に頂部12aを有し、他端部にフランジ12bを有している。頂部12aの中央部には、円形の開口部12cが設けられ、この開口部12cに固定部材13が嵌合される。さらに、頂部12aは、開口部12cの周囲に沿って複数の第1開口部12dを有している。
フランジ12bは、ホルダ12の周囲に張り出して設けられ、フランジ12bは、複数の第2開口部12eを有している。各第2開口部12eは、例えば長孔であるが、長孔に限らず、円形の孔であってもよい。
図3に示すように、永久磁石16は、例えばモータの一部を構成する。永久磁石16は、円筒状であり、ホルダ12の内面に固定される。
羽根車14は、例えば樹脂製であり、図1、図2に示すように、複数のフィン14aを具備している。羽根車14は、例えば軸流ファンの場合を示しているが、軸流ファンに限らず、遠心ファンであってもよい。
図3に示すように、羽根車14は、ホルダ12の外部に固定される。羽根車14の軸方向の一端部で、ホルダ12の頂部12aと対応する部分には、ホルダ12の複数の第1開口部12dに挿入される複数の第1突起14bが設けられている。複数の第1突起14bは、複数の第1開口部12dに挿入された状態において、第1開口部12dから突出した部分が例えば超音波を利用した熱カシメにより変形され、変形部(カシメ部)が形成される。この変形部により羽根車14がホルダ12の頂部12aに固定される。
また、羽根車14の軸方向の他端部で、ホルダ12のフランジ12bと対応する部分には、複数の第2突起14cが設けられている。羽根車14の他端部、且つ周囲には、ロータ10のバランスを調整するための図示せぬ重りが挿入される第1溝14dが設けられており、この第1溝14dの内部に複数の第2突起14cが設けられている。複数の第2突起14cは、その先端がフランジ12bの複数の第2開口部12eに挿入された状態において、第2開口部12eから突出した部分が例えば超音波を利用した熱カシメにより変形され、変形部(カシメ部)が形成される。この変形部により、羽根車14がフランジ12bに固定される。
図5は、ロータ10の底面を示している。図5に示すように、羽根車14は、複数の第1突起14bがホルダ12の頂部12aに係合され、複数の第2突起14cがホルダ12のフランジ12bに係合されている。このため、ロータ10が高速回転されたり、高温の環境で駆動されたりした場合においても、樹脂製の羽根車14がホルダ12から離れる方向に変形することを防止できる。
さらに、羽根車14のホルダ12の側面(周囲)に対応する部分は、例えばエポキシ系の接着剤により、ホルダ12の周囲に固定される。しかし、接着剤は、省略することが可能である。
羽根車14とホルダ12の固定手段は、接着剤による化学的な接合に限定されるものではなく、例えばインサート成型によりホルダ12と羽根車14を機械的に接合させてもよい。これにより、羽根車14の変形をより一層抑制することができる。
尚、図2、図3に示すように、羽根車14の頂部で固定部材13の周囲には、ロータ10のバランスを調整するための図示せぬ重りが挿入される第2溝14eが設けられている。
図6は、第1実施形態に係るファンモータに適用されるハウジング及びステータの一部を示し、図7は、ハウジング21とロータ10の関係を概略的に示している。
ハウジング21の底部には、空気の取入れ、又は排出のための複数の開口部21aが設けられている。
ハウジング21の底部、且つ中央部には、軸受部材としてのスリーブ22が設けられる。スリーブ22は、一端部及び他端部を有し、一端部からロータ10のシャフト11が内部に挿入される。
スリーブ22の他端部は、筒状の支持体23の一端部内に固定される。支持体23の他端部、且つ外部周囲には、段部23aが設けられ、この段部23aにハウジング21の底部に設けられた複数の係合部21bが係合される。この係合部21bは、スリーブ22の径方向と直交する方向から段部23aに係合される。
具体的には、ハウジング21及び複数の係合部21bは、例えば樹脂材により一体的に構成されている。係合部21bは、支持体23が配置される以前は、例えば垂直に形成されており、支持体23がハウジング21の中央部に配置された後、係合部21bが例えば超音波を利用した熱カシメにより変形されることにより、係合部21bが段部23aに係合される。このようにして、支持体23がハウジング21に固定される。
図6に示すように、ハウジング21は3個の係合部21bを有している。しかし、係合部21bの数は、3個に限定されるものではなく、4個以上であってもよい。或は、支持体23の周囲にリング状の係合部を設けてもよい。
図7に示すように、支持体23の内部には、磁気軸受15の一部を構成するリング状の永久磁石24が設けられている。
シャフト11がスリーブ22内に挿入された状態において、永久磁石24内に前述した磁気軸受15の一部を構成する永久磁石15a、及びヨーク15b、ヨーク15cが、永久磁石24から所定間隔離間して配置される。
また、スリーブ22の周囲には、例えばコイルアッセンブリ25が設けられており、コイルアッセンブリ25と永久磁石16とにより、モータが構成される。
上記構成において、モータが駆動されることにより、ロータ10が回転され、羽根車14により、ハウジング21の一端部又は他端部から取り込まれた空気がハウジング21の他端部又は一端部へ送風される。
(第1実施形態の効果)
上記第1実施形態によれば、ロータ10の金属製のホルダ12に設けられた樹脂製の羽根車14は、ホルダ12の頂部12aに設けられた複数の第1開口部12dに複数の第1突起14bが熱カシメされ、ホルダ12のフランジ12bに設けられた複数の第2開口部12eに複数の第2突起14cが熱カシメされている。すなわち、羽根車14の一端部及び他端部の周囲は、ホルダ12の一端部及び他端部の周囲に複数個所で固定されている。このため、ロータ10が高速回転されたり、高温の環境で駆動されたりしても、ホルダ12と羽根車14の材料の強度や線膨張係数の差により、樹脂製の羽根車14がホルダ12から離れる方向に変形することを防止できる。したがって、ロータ10のバランスが崩れ、空気動圧軸受や、磁気軸受に加わる負荷の増加によって、振動や騒音が発生したり、軸受の寿命や製品自体の寿命が短くなったりという問題を回避することができ、ファンモータの性能を向上させることが可能である。
(第2実施形態)
第1実施形態は、羽根車14を熱カシメによりホルダ12に固定した。これに対して、第2実施形態は、アンカー構造を用いて羽根車14をホルダ12に固定する。
図8は、第2実施形態を示している。シャフト11に固定された固定部材13は、その周囲に第1係合部としての例えばリング状の溝13aを有している。
樹脂製の羽根車14の軸方向の一端部には、第2係合部としての例えばリング状の突起14fが設けられ、この突起14fは、リング状の溝13aに係合される。
第1係合部としての溝13aと第2係合部としての突起14fは、リング状に限定されるものではなく、シャフト11の周囲に対応して、複数の溝や突起を配置してもよい。
また、第1係合部を突起とし、第2係合部を溝としてもよい。さらに、溝や突起以外の構造を用いることも可能である。
ホルダ12は、例えば金属製であり、軸方向の一端部に設けられた頂部の中央が固定部材13に固定され、シャフト11とともに回転される。ホルダ12の軸方向の他端部には、第3係合部としての固定リング31が設けられている。固定リング31は、ホルダ12の周囲に設けられ、羽根車14の軸方向の他端部且つ周囲に係合される。
具体的には、固定リング31は、断面がクランク状であり、固定リング31の一端部31aは、ホルダ12の側面から離間し、他端部31bは、ホルダ12の側面に固定される。羽根車14の軸方向の他端部は、固定リング31の一端部31aとホルダ12の側面との間に配置され、固定リング31により固定される。
さらに、羽根車14のホルダ12の側面(周囲)に対応する部分は、例えばエポキシ系の接着剤により、ホルダ12の周囲に固定される。しかし、接着剤は、省略することが可能である。
羽根車14とホルダ12の固定手段は、接着剤による化学的な接合に限定されるものではなく、例えばインサート成型によりホルダ12と羽根車14を機械的に接合させてもよい。これにより、羽根車14の変形をより一層抑制することができる。
(第2実施形態の効果)
上記第2実施形態によれば、固定部材13に第1係合部としての溝13aを設け、羽根車14の軸方向の一端部に溝13aに係合される第2係合部としての突起14fを設け、さらに、ホルダ12の他端部に羽根車14の他端部の周囲を固定する第3係合部としての固定リング31を設けている。このため、ロータ10が高速回転されたり、高温の環境で駆動されたりしても、ホルダ12と羽根車14の材料の強度や線膨張係数の差により、樹脂製の羽根車14がホルダ12から離れる方向に変形することを防止できる。したがって、ロータ10のバランスが崩れ、空気動圧軸受や、磁気軸受に加わる負荷の増加によって、振動や騒音が発生したり、軸受の寿命や製品自体の寿命が短くなったりするという問題を回避することができ、ファンモータの性能を向上させることが可能である。
図9は、第2実施形態に係る送風機を構成するロータ10のホルダ12と羽根車14との接合部12fにおけるミーゼス応力分布のシミュレーション結果を示す図であり、羽根車14は、省略されている。
シミュレーションの条件は、接合部12fの直径φ:32.4mm、回転数:26300r/min.、環境温度:85℃、羽根車14の材質:PPS(ポリフェニレンサルファイド)(ガラス繊維40%含有)、ホルダ12の材質:亜鉛メッキ鋼板の場合である。
図10は、比較例としての送風機を構成するロータ30のホルダ33と羽根車との接合部32におけるミーゼス応力分布のシミュレーション結果を示す図であり、羽根車は、省略されている。シミュレーションの条件は、第2実施形態と同様である。
上記高温環境下において、第2実施形態に係るロータ10を高速回転させた場合、図9に示すように、ホルダ12と羽根車14との接合部12fの下部に応力8.2MPaが発生し、上部に応力31.6MPaが発生する。
これに対して、図10に示す比較例としての送風機の場合、接合部32の下部に第2実施形態に比べて大きな応力42.0MPaが発生し、上部にさらに大きな応力44.6MPaが発生する。
このように、第2実施形態によれば、ロータ10と羽根車14の接合部12fに発生する応力を大幅に低減させることができ、羽根車14の変形を抑えることができる。したがって、空気動圧軸受や、磁気軸受に加わる負荷の増加によって、振動や騒音が発生したり、軸受の寿命や製品自体の寿命が短くなったりするという問題を回避することができ、ファンモータの性能を向上させることが可能である。
(第3実施形態)
上記第2実施形態は、アンカー構造を用いて羽根車14をホルダ12に固定した。これに対して、第3実施形態は、リングを用いて羽根車14をホルダ12に固定する。
図11、図12は、第3実施形態を示している。羽根車14の軸方向の一端部、且つ頂部には、固定部材13の周囲に沿って、リング状の段部14gが設けられる。この段部14gに当接する第1リング41が羽根車14の頂部に設けられる。
また、羽根車14の軸方向の他端部、且つ周囲には、段部14hが設けられる。この段部14gに当接する第2リング42が羽根車14の他端部に設けられる。第2リング42は、羽根車14の第1溝14dを閉塞する。
さらに、羽根車14のホルダ12の側面(周囲)に対応する部分は、例えばエポキシ系の接着剤により、ホルダ12の周囲に固定される。しかし、接着剤は、省略することが可能である。
羽根車14とホルダ12の固定手段は、接着剤による化学的な接合に限定されるものではなく、例えばインサート成型によりホルダ12と羽根車14を機械的に接合させてもよい。これにより、羽根車14の変形をより一層抑制することができる。
(第3実施形態の効果)
上記第3実施形態によれば、羽根車14の軸方向の一端部に第1リング41を設け、他端部に第2リング42を設けている。このため、ロータ10が高速回転されたり、高温の環境で駆動されたりしても、ホルダ12と羽根車14の材料の強度や線膨張係数の差により、樹脂製の羽根車14がホルダ12から離れる方向に変形することを防止できる。したがって、ロータ10のバランスが崩れ、空気動圧軸受や、磁気軸受に加わる負荷の増加によって、振動や騒音が発生したり、軸受の寿命や製品自体の寿命が短くなったりするという問題を回避することができ、ファンモータの性能を向上させることが可能である。
その他、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。

Claims (5)

  1. 回転可能な軸と、
    前記軸の一端部に設けられ、第1係合部を有する固定部材と、
    軸方向の一端部が前記固定部材により前記軸に設けられた筒状のホルダと、
    前記ホルダの周囲に設けられ、前記軸方向の一端部に前記固定部材の第1係合部に係合される第2係合部を含み、複数のフィンを有する羽根車と、
    を具備し、
    前記第1係合部は、溝又は第1突起の一方であり、前記第2係合部は、前記溝又は前記第1突起の他方であり、
    前記ホルダの軸方向の他端部に設けられ、前記羽根車の軸方向の他端部に係合される第3係合部を有することを特徴とする送風機。
  2. 前記ホルダは、金属製であり、前記羽根車は、樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  3. 前記羽根車の側面を前記ホルダの側面に固定する接着剤をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  4. 前記羽根車は、前記ホルダに対するインサート成型物であることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  5. 前記第1係合部は、リング状の前記溝及びリング状の前記第1突起の一方であり、前記第2係合部は、リング状の前記溝及びリング状の前記第1突起の他方であることを特徴とする請求項1記載の送風機。
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