JP6312338B2 - 遠心ファン - Google Patents

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Description

本発明は遠心ファンに関する。
特許文献1には、ロータホルダ(ロータヨーク)にインサート成形でインペラを構成する保持板(主板)を一体化した遠心ファンが開示されている。
特開2010―216280号公報
しかしながら、ロータヨークと主板をインサート成形で一体化するとインサート成形後の冷却時に線膨張係数の差に伴う応力が残り易く、遠心ファンの駆動時に発生する熱の影響等で主板に割れが生じる場合がある。
そこで、別部品として主板を形成し、ロータヨークに装着する態様としたところ、製造誤差の関係でロータヨークの外周面の直径よりも主板の開口径が小さくなる等して、主板がロータヨークに対して斜めに装着されるような不具合が生じる場合があった。
このため、主板の開口径を若干大きめにするようにしたところ、今度は、空気の吸い込み口側は陽圧であるため、その主板の開口とロータヨークとの間の隙間を通って圧力の低い側に空気の流れが生まれ、その空気の流れによって騒音が発生するという新たな問題に直面した。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、主板をロータヨークへ良好に装着できるとともに、騒音の発生を抑制した遠心ファンを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の遠心ファンは、モータのロータと前記ロータに装着されたインペラとを有する遠心ファンであって、前記ロータは、ロータヨークと、前記ロータヨークに結合した回転軸となるシャフトと、前記ロータヨークの内周面に装着されたロータマグネットと、を備え、前記ロータヨークが前記回転軸方向に延びる円筒部と、前記円筒部の他端側に設けられる天面部と、前記円筒部の一端側の外周に設けられ、外側に延在するフランジ部と、を備え、前記インペラが、中央に吸い込み口用の開口を有するシュラウドと、前記円筒部の外周面との間に隙間を介して対向する開口端部を有する主板と、前記シュラウドと前記主板の間に配置された複数の羽根と、を備え、前記主板は、前記フランジ部に対向する部分から少なくとも前記フランジ部に近接する位置まで前記フランジ部側に延在する複数の円筒壁部を有しており、前記円筒壁部同士の間には隙間が設けられている。
(2)上記(1)の構成において、前記主板は、前記開口端部に沿って前記主板から前記フランジ部側に延在する開口端円筒壁部を有し、前記開口端円筒壁部が隣接する前記円筒壁部及び前記円筒部の外周面との間に隙間を有している。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記フランジ部は、外周部に最も外側に位置する前記円筒壁部の先端側の外周面に沿うように設けられた円筒状外周エッジ部を有している。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記天面部は、前記円筒部側に前記円筒部の一端側に凹むリング状凹み部を有し、前記主板は、前記開口端部に沿って前記主板から前記円筒部の他端側に延在するとともに前記リング状凹み部に被さる被覆部を有し、前記被覆部は、内側面が前記円筒部及び前記天面部の表面形状に沿って形成されており、前記内側面と前記円筒部及び前記天面部との間には、前記内側面が前記円筒部及び前記天面部に接触しない隙間が設けられている。
本発明によれば、主板をロータヨークへ良好に装着できるとともに、騒音の発生を抑制した遠心ファンを提供することができる。
本発明に係る第1実施形態の遠心ファンの中央を横断する断面図である。 図1の点線丸囲み部分Aの拡大図である。 本発明に係る第1実施形態の変形例のインペラとロータのみを示した分解斜視図である。 本発明に係る第2実施形態を説明するためのロータとインペラのみを示した断面図である。 本発明に係る第3実施形態を説明するためのロータとインペラのみを示した断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態の遠心ファン1の中央を横断する断面図である。
図1に示すように、遠心ファン1は、モータを構成する部分であるロータ10及びステータ20と、インペラ30と、ケース40と、を備えている。
(ケース)
ケース40は、中央に空気を吸い込むための開口41aを有する第1ケース部41と、第1ケース部41と離間して設けられる第2ケース部42と、を備え、第1ケース部41と第2ケース部42の離間している部分にインペラ30が配置できるようになっている。
また、第2ケース部42の中央には、開口42aが設けられており、この開口42aに軸受ハウジング43の一端側が圧入等によって装着されるようになっている。
なお、軸受ハウジング43内には、一端側(図1の下側)に、例えば圧入や接着固定によって取り付けられた第1軸受43aが設けられるとともに、他端側(図1の上側)にも同様に取り付けられた第2軸受43bが設けられ、これら第1軸受43a及び第2軸受43bによってロータ10のシャフト11が回転可能に軸支されることで、遠心ファン1にロータ10が回転可能に取り付けられる。
(ステータ)
ステータ20は、軸受ハウジング43の外周面に圧入や接着固定等で取り付けられる複数の電磁鋼板を積層して形成されたステータコア21と、ステータコア21の外周に設けられたインシュレータ22と、インシュレータ22を介してステータコア21上に巻回されたコイル23と、を備えている。
(ロータ)
ロータ10は、回転軸Zとなるシャフト11と、シャフト11の他端側(図1の上側)の外周面に固定されているブッシュ12と、ブッシュ12の外周面にカシメ固定され、シャフト11の外周の一部を覆うカップ状のロータヨーク13と、ロータヨーク13の内周面に装着されたロータマグネット14と、を備えている。
より具体的には、ロータヨーク13は、回転軸Z方向に延びる円筒部13aと、円筒部13aの他端側(図1の上側)に設けられる天面部13bと、円筒部13aの一端側(図1の下側)の外周に設けられ、外側に延在するフランジ部13cと、を備えている。
本実施形態では、天面部13bは、円筒部13aの他端側(図1の上側)の端部から中央側に向けて傾斜する傾斜部13baと、その傾斜部13baの端部から中央側に設けられる回転軸Z方向にほぼ直交する平坦部13bbと、を備えており、その平坦部13bbの中央側には、他端側(図1の上側)に一段高くなるように段上がりした段上がり部が形成されており、その平坦部13bbの段上がり部の中央にはブッシュ12を挿入する開口13bbaが設けられている。
そして、ロータヨーク13とブッシュ12との間の具体的な固定は、この開口13bbaにロータヨーク13の内側からブッシュ12の他端側を挿入するようにして、ブッシュ12のフランジ部12aが開口13bbaの周囲に当接した状態とした後に、開口13bbaを通じて突出するブッシュ12の他端側をかしめてカシメ部12bを形成することで、この開口13bbaの端部近傍がブッシュ12のフランジ部12aとカシメ部12bとで挟持するようにしている。
ただし、ロータヨーク13とブッシュ12との間の具体的な固定は、上述のようなフランジ部12aとカシメ部12bで挟持する態様に限定される必要はなく、その他の固定方法で行ってもよい。
また、ロータマグネット14は、圧入や接着固定等で固定されるように、ロータヨーク13の円筒部13aの内周面に装着されている。
(インペラ)
図2は、図1の点線丸囲み部分Aの拡大図である。
インペラ30は、図1に示すように、中央に吸い込み口用の円形状の開口31aを有する環状のシュラウド31と、ロータヨーク13の円筒部13aの外周面に沿って設けられ、円筒部13aの外周面との間に隙間を介して対向する円形状の開口端部32a(図2参照)を有する主板32と、シュラウド31と主板32の間に配置された複数の羽根33と、を備えている。
そして、ロータヨーク13のフランジ部13cに対向する主板32の部分には、周方向に複数のボス35がフランジ部13c側に向かって形成されており、そのボス35が結合されるフランジ部13cの部分にはボス35を挿入するボス孔15(図3参照)が設けられている。
このため、フランジ部13cのボス孔15にボス35を挿入して主板32がロータヨーク13に装着された後、ボス孔15から反対側に出たボス35を潰すように熱変形させることで主板32がロータヨーク13のフランジ部13cに固定されることで、インペラ30がロータヨーク13に固定される。
ここで、主板32の開口端部32aとロータヨーク13の円筒部13aの外周面との間に隙間が設けられているのは、主板32がロータヨーク13のフランジ部13cで受けられるように、主板32(インペラ30)をロータヨーク13の他端側から装着するときに、製造誤差等の影響で開口端部32aの一部分が円筒部13aの途中に引っ掛かる等してロータヨーク13に対して傾いた状態で主板32(インペラ30)が取り付けられることを回避するためである。
しかしながら、このようにすると、図2に示すように、主板32の開口端部32aとロータヨーク13の円筒部13aとの間には隙間ができることになる。
そうすると、遠心ファン1が駆動しているときには、空気の取り込み口側が陽圧状態になるため、開口端部32aと円筒部13aの隙間を通って空気が逃げようとし、この逃げようとする空気の流れによって騒音が引き起こされることになる。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、主板32が、ロータヨーク13のフランジ部13cに対向する部分から少なくともフランジ部13cに近接する位置までフランジ部13c側に延在する複数の円筒壁部32b(本実施形態では2つの円筒壁部32b1及び円筒壁部32b2)を有するようにしており、この円筒壁部32b1と円筒壁部32b2の間には隙間を設けるようにして空間34aが設けられるようになっている。
また、本実施形態では、中央側に位置する円筒壁部32b2がロータヨーク13の円筒部13aから離れた位置に位置することで、中央側に位置する円筒壁部32b2とロータヨーク13の円筒部13aとの間にも空間34bが設けられている。
このような空間34a及び空間34bが設けられていると、開口端部32aと円筒部13aの隙間を通って流れようとする空気は、まず、空間34bに入り込むことになる。
このため、開口端部32aと円筒部13aの隙間を通る空気が、空間34a側に向かうためには、ロータヨーク13のフランジ部13cと円筒壁部32b2との間の製造バラツキ等に伴う隙間を通る必要があるが、その手前に空間34bが存在するために、開口端部32aと円筒部13aの隙間を通った空気は、直接、フランジ部13cと円筒壁部32b2との間の隙間に誘導されることがなく、一度、空間34bにトラップされることになり、空気の流れが悪くなる。
また、同様に、フランジ部13cと円筒壁部32b2との間の隙間を通った空気も空間34aに放出されるため、直接、フランジ部13cと円筒壁部32b1との間の製造バラツキ等に伴う隙間に誘導されることがないため空気の流れが悪くなる。
この結果、隙間を通る空気の総量が減少することになるので、その空気の流れによって引き起こされる騒音が大幅に低減することになる。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、主板32は、開口端部32aの周方向に沿って主板32からロータヨーク13のフランジ部13c側に延在する開口端円筒壁部32cを有するようにしており、この開口端円筒壁部32cは、隣接する円筒壁部32b2及び円筒部13aの外周面とのそれぞれの間に隙間を有するようにしている。
このようにしておくと、主板32と円筒部13aとの隙間から流入する空気が空間34bに至るまでに通る狭い隙間の長さが長くなるため、逃げ出そうとする空気に対する圧損が大きくなり、空気がより一層流れ難くなるので騒音をより低減することが可能になる。
本実施形態では、製造寸法上の関係で、開口端円筒壁部32cは、円筒壁部32b1及び円筒壁部32b2よりも長さが短くなっているが、必ずしも、長さを短くする必要はなく、円筒壁部32b1及び円筒壁部32b2と同様に、開口端円筒壁部32cがフランジ部13cに近接する位置まで形成されるようにしてもよく、その方が逃げようとする空気に対する圧損を大きくできるので好適である。
なお、上記のように、空気が逃げ難くなると、騒音を低減できるだけでなく、遠心ファン1自体の高静圧化にもつながるため、遠心ファン1自体の静圧性能が向上するという効果もある。
(第1実施形態の変形例)
ところで、上記では、フランジ部13cに対して円筒壁部32b1及び円筒壁部32b2の先端面がフランジ部13cの表面に直接載置されることで主板32がフランジ部13cに受けられた状態になっている。
この構成の場合、主板32がロータヨーク13に対して傾斜しないようにするためには、円筒壁部32b1及び円筒壁部32b2の先端面の周方向で均一にフラットの状態になっていることが重要となるため、成形時に高い面精度が求められることになる。
そうすると、成形時の製造管理等に手間がかかることになり、製造コストの上昇を招くおそれがある。
そこで、このような成形時の製造管理等に手間を軽減するために、主板32とフランジ部13cの接触を周方向の全面で接触させるのではなく、点接触する状態にし、その点接触する部分の面精度を高めるようにすることが好ましい。
具体的に、インペラ30とロータ10だけを示した分解斜視図である図3を参照しながら説明すると、図3に示すように、第1実施形態の変形例では、周方向に均等間隔で円筒壁部32b2に近接する位置に3個の当接突起部36が設けられており、この当接突起部36がロータヨーク13のフランジ部13cに当接することで主板32がフランジ部13cに受けられるようになっている。
この場合、上述したように、この当接突起部36の当接面の面精度だけを高めれば、主板32がロータヨーク13に対して傾斜して設けられることがないようにできるため、製造管理の手間を大幅に低減することが可能となる。
なお、当接突起部36は、大きく出っ張る必要はなく、したがって、この当接突起部36によってできる円筒壁部32b1及び円筒壁部32b2とロータヨーク13のフランジ部13cとの間の隙間は小さいものに留めることが可能である。
このため、本変形例においても、上述のように、逃げようとする空気の流れを阻害する構造を設けておくようにすれば、十分に騒音を低減することが可能である。
また、ロータヨーク13のフランジ部13cの当接突起部36に対応する位置に当接突起部36を受ける受突起部を形成するようにすれば、フランジ部13cにおいてもその受突起部の面精度を製造管理するだけでよいため製造管理の手間を大幅に低減することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図4を参照しながら、第2実施形態の遠心ファン1について説明する。
図4は、本発明に係る第2実施形態を説明するためのロータ10とインペラ30のみを示した断面図である。
なお、ロータ10のロータマグネット14の図示は省略している。
第2実施形態においても、基本的な構成は第1実施形態の変形例と同様であるので、以下では、主に異なる部分について説明を行い、同様の部分については説明を省略する場合がある。
図4に示すように、第2実施形態では、ロータヨーク13のフランジ部13cが、フランジ部13cの外周部に、最も外側に位置する円筒壁部32b1の先端側の外周面に沿うように設けられた円筒状外周エッジ部13caを有するようにされている。
このため、さらに、円筒壁部32b1とフランジ部13cとの間から空気が外に流れ難くなっており、その空気の流れによって引き起こされる騒音をより一層低減できるようになっている。
(第3実施形態)
次に、図5を参照しながら、第3実施形態の遠心ファン1について説明する。
図5は、本発明に係る第2実施形態を説明するためのロータ10とインペラ30のみを示した断面図である。
なお、ロータ10のロータマグネット14の図示は省略している。
第3実施形態においても、基本的な構成は第1実施形態の変形例と同様であるので、以下では、主に異なる部分について説明を行い、同様の部分については説明を省略する場合がある。
図5に示すように、第3実施形態では、ロータヨーク13の天面部13bが、円筒部13a側に円筒部13aの一端側(図5の下側)に凹むリング状凹み部Bを有するようにされているとともに、主板32が、開口端部32aの周方向に沿って、主板32からロータヨーク13の円筒部13aの他端側(図5の上側)に延在するとともにリング状凹み部Bに被さる被覆部32dを有するようにされている。
この被覆部32dは、ロータヨーク13側となる内側面32daが円筒部13a及び天面部13bの表面形状に沿って形成されているが、内側面32daと円筒部13a及び天面部13bとの間には、内側面32daが円筒部13a及び天面部13bに直接接触しないように微小な隙間が設けられるようになっている。
このようにすることで、空気が逃げる隙間の流路が長くなるため逃げようとする空気の圧損が大きくなるだけでなく、流路の途中が湾曲していることでより一層大きな圧損が発生し、空気が逃げ難くなる。
一方で、内側面32daが円筒部13a及び天面部13bに直接接触しないように微小な隙間が設けられているため、主板32(インペラ30)をロータヨーク13に装着する際に、この被覆部32dがロータヨーク13に当接することがないので、被覆部32dが主板32をロータヨーク13に装着するときにロータヨーク13に対する主板32(インペラ30)の傾きが発生する原因になることはない。
なお、被覆部32dの内側面32daが覆う天面部13bの部分は、必ずしも、本実施形態で示したリング状凹み部Bの形状に限定されるものではなく、例えば、ロータヨーク13の円筒部13aと天面部13bの傾斜部13baとの間に軸方向に延出する平坦部を設け、被覆部の内側面がこの平坦部を覆うようにするなど、適宜、変更が可能である。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲での種々の変更が可能であり、そのような種々の変更を行ったものも本発明の技術的範囲に含まれることは、当業者にとって、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…遠心ファン、10…ロータ、11…シャフト、12…ブッシュ、12a…フランジ部、12b…カシメ部、13…ロータヨーク、13a…円筒部、13b…天面部、13ba…傾斜部、13bb…平坦部、13bba…開口、13c…フランジ部、13ca…円筒状外周エッジ部、14…ロータマグネット、15…ボス孔、20…ステータ、21…ステータコア、22…インシュレータ、23…コイル、30…インペラ、31…シュラウド、31a…開口、32…主板、32a…開口端部、32b(32b1,32b2)…円筒壁部、32c…開口端円筒壁部、32d…被覆部、32da…内側面、33…羽根、34a,34b…空間、35…ボス、36…当接突起部、40…ケース、41…第1ケース部、41a…開口、42…第2ケース部、42a…開口、43…軸受ハウジング、43a…第1軸受、43b…第2軸受、B…リング状凹み部、Z…回転軸

Claims (4)

  1. モータのロータと前記ロータに装着されたインペラとを有する遠心ファンであって、
    前記ロータは、
    ロータヨークと、
    前記ロータヨークに結合した回転軸となるシャフトと、
    前記ロータヨークの内周面に装着されたロータマグネットと、を備え、
    前記ロータヨークが
    前記回転軸方向に延びる円筒部と、
    前記円筒部の他端側に設けられる天面部と、
    前記円筒部の一端側の外周に設けられ、外側に延在するフランジ部と、を備え、
    前記インペラが、
    中央に吸い込み口用の開口を有するシュラウドと、
    前記円筒部の外周面との間に隙間を介して対向する開口端部を有する主板と、
    前記シュラウドと前記主板の間に配置された複数の羽根と、を備え、
    前記主板は、前記フランジ部に対向する部分から少なくとも前記フランジ部に近接する位置まで前記フランジ部側に延在する複数の円筒壁部を有しており、
    前記円筒壁部同士の間には隙間が設けられていることを特徴とする遠心ファン。
  2. 前記主板は、前記開口端部に沿って前記主板から前記フランジ部側に延在する開口端円筒壁部を有し、
    前記開口端円筒壁部が隣接する前記円筒壁部及び前記円筒部の外周面との間に隙間を有していることを特徴とする請求項1に記載の遠心ファン。
  3. 前記フランジ部は、外周部に最も外側に位置する前記円筒壁部の先端側の外周面に沿うように設けられた円筒状外周エッジ部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠心ファン。
  4. 前記天面部は、前記円筒部側に前記円筒部の一端側に凹むリング状凹み部を有し、
    前記主板は、前記開口端部に沿って前記主板から前記円筒部の他端側に延在するとともに前記リング状凹み部に被さる被覆部を有し、
    前記被覆部は、内側面が前記円筒部及び前記天面部の表面形状に沿って形成されており、
    前記内側面と前記円筒部及び前記天面部との間には、前記内側面が前記円筒部及び前記天面部に接触しない隙間が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遠心ファン。
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