JP2016156365A - 遠心ファン - Google Patents

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波 盧
征也 藤本
Seiya Fujimoto
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真朗 松原
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真朗 松原
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Abstract

【課題】 ロータヨークとインペラとの結合強度を十分に得られ、薄型化を図った遠心ファンを提供する。
【解決手段】 遠心ファン1において、ロータ1aは環状のフランジ4を備えたロータヨーク3と、ロータヨーク3の内周面に装着されたロータマグネット5と、ロータヨーク3に結合したシャフト2からなり、インペラ10は吸込み口を形成した環状のシュラウド11と、主板12と、環状のシュラウド11と主板12の間に配置された複数の羽根13からなり、環状のフランジ4は中央に開口を備え、開口の周縁から径方向に延在する環状の平面を有するフランジ部4aと、径方向と直交する軸方向に延在する円筒部4bを備え、フランジ部4aに複数の貫通孔4cを形成し、主板12の下面に形成された複数のピン14のそれぞれを、環状のフランジ4に形成された複数の貫通孔4cに挿通させて複数のピン14の先端を潰して、インペラ10とロータヨーク3とを結合させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、遠心ファンに関する。
家電機器、OA機器、産業機器の冷却、換気、空調や、車両用の空調、送風などに広く用いられている送風機として、遠心ファンが知られている。従来の遠心ファンとして、ケーシングが上ケーシングと下ケーシングとからなり、上ケーシングと下ケーシングの間に羽根車を収納し、この羽根車の回転に伴って吸い込み口から吸入した空気を上ケーシングと下ケーシングの間の側面に形成された吹き出し口から外方に向けて排出する遠心ファンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図1は従来構造における遠心ファンを示した断面図である。図1に示す特許文献1に記載された遠心ファン200は、モータ160のロータヨーク163の外周に羽根車130のハブ141を装着した構成で、ロータの高さを遠心ファン200の上下方向の高さHの1/2以下とすることで薄型化を図った構造となっている。これによってロータと羽根車130のハブ141は吸込み口133の方向に突出しないため、モータ160の回転に伴って回転する羽根車130によって空気吸込み口133から吸い込まれた空気がロータヨーク163及びハブ141に衝突せず、空気の流れを阻害することなく、羽根151の間に案内される。この結果、騒音の発生を抑制することができる。
特開2014− 15849号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遠心ファン200は、一般に羽根車130のハブ141の内周にロータヨーク163を圧入して装着が行われるが、羽根車130は高速で回転するため、圧入では十分な結合強度が得られないという問題がある。さらに遠心ファンの薄型化の要求に対して、モータ160の薄型化を図る必要があるが、回路基板169に実装された電子部品が羽根車のハブ141の下面に衝突してしまう問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みて行われたものであり、ロータヨークとインペラ(特許文献1の羽根車に相当)との結合強度を十分に得られると共に、さらなる薄型化を図った遠心ファンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、(1)本発明は、モータのロータにインペラを装着した遠心ファンであって、前記ロータは環状のフランジを備えたロータヨークと、該ロータヨークの内周面に装着されたロータマグネットと、前記ロータヨークに結合したシャフトからなり、前記インペラは吸込み口を形成した環状のシュラウドと、主板と、前記環状のシュラウドと前記主板の間に配置された複数の羽根からなり、前記ロータヨークは前記吸込み口に膨出するボス部から連接して軸方向に延在する円筒部と、該円筒部の下端面が軸方向最下端であって、それよりも上方の位置で前記円筒部の外周面から径方向に延在する環状の平面を有するフランジ部を備え、前記フランジ部に前記複数の貫通孔を形成し、前記主板の下面に形成された複数のピンのそれぞれを、前記環状のフランジに形成された前記複数の貫通孔に挿通させて前記複数のピンの先端を潰して、前記インペラと前記ロータヨークとを結合させている。
(2)本発明は、モータのロータにインペラを装着した遠心ファンであって、前記ロータは、軸方向に延在する円筒状のバックヨークと外周縁から前記軸方向と直交する径方向に延在する環状のフランジ部とを備えたロータヨークと、前記円筒状のバックヨークの内周面に装着されたロータマグネットと、前記ロータヨークに結合したシャフトからなり、前記円筒状のバックヨークは前記ロータヨークの内周面に溶接にて結合したものであって、前記インペラは吸込み口を形成した環状のシュラウドと、主板と、前記環状のシュラウドと前記主板の間に配置された複数の羽根からなり、前記主板の下面に形成された複数のピンのそれぞれを、前記環状のフランジ部に形成された複数の貫通孔に挿通させて前記複数のピンの先端を潰して、前記インペラと前記ロータヨークとを結合させている。
(3)上記(2)において、前記円筒状のバックヨークの内周面には1列以上の環状の溝が形成されている。
(4)上記(2)又は(3)において、前記円筒状のバックヨークの外周面には複数列の突起が形成されている。
(5)上記(1)において、前記環状のフランジは中央に開口を備え、該開口の周縁から径方向に延在する環状の平面を有するフランジ部と、前記径方向と直交する軸方向に延在する円筒部を備え、前記開口に前記ロータヨークの円筒部を嵌着し、前記フランジの円筒部と前記ロータヨークの円筒部の外周面が溶接されている。
(6)上記(1)において、前記ロータヨークの前記円筒部は折返し曲げ加工にて形成されている。
本発明によれば、ロータヨークとインペラとの結合強度を十分に得られると共に、さらなる薄型化を図った遠心ファンを提供できる。
従来構造における遠心ファンを示した断面図である。 本発明の第1実施形態におけるロータにインペラを装着した状態を示した断面図である。 図2におけるインペラとロータに分解した図である。 図3におけるロータの構成を説明した斜視図である。 本発明の実施形態の変形例におけるロータの構成を説明した断面図である。 本発明の第2実施形態におけるロータにインペラを装着した状態を示した断面図である。 図6におけるロータヨークとバックヨークに分解した図である。 図6におけるインペラとロータに分解した図である。 本発明の第2実施形態の変形例におけるロータの構成を説明した図である。 本発明の第3実施形態におけるロータにインペラを装着した状態を示した断面図である。 図10におけるロータヨークの斜視図である。 図11におけるロータヨークの他の実施形態を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
図2は、本発明の第1実施形態におけるロータにインペラを装着した状態を示した断面図である。図3は図2におけるインペラとロータに分解した図である。図4は図3におけるロータの構成を説明した斜視図である。図5は本発明の第1実施形態の変形例におけるロータの構成を説明した断面図である。本発明の第1実施形態に係る遠心ファン1について、図2〜図5を参照して説明する。
図2に示すように、ロータ1aのロータヨーク3にインペラ10が装着されている。
ロータ1aは、金属材からなるシャフト2と、軟磁性材(例えば、鉄板)の金属材からなるカップ状のロータヨーク3と、金属材からなる円環状のフランジプレート4(フランジ)と、ロータマグネット5から構成されている。
ロータヨーク3は、例えば、切削加工にて所定の形状に加工し、中央に形成し吸込み口に膨出するボス部3aの下面には円環溝3cが形成されている。この円環溝3cには、図示しないスプリングコイルが配置される。このスプリングコイルはシャフト2を回転可能に支持する軸受(不図示)に予圧を付勢するためのものである。そして、ボス部3aにシャフト2を圧入する。
なお、ロータヨーク3は切削加工にて形成しているが、例えば、図2に示すロータヨーク3のボス部3aを、図5に示すように大径部と小径部を有する形状のボス部7(例えば、材質は真鍮)で形成し、プレス加工で形成したロータヨーク3の中央の開口にボス部7の小径部を嵌め込んで大径部の面上に載置し、ボス部3aの小径部の外周縁の一部をかしめて両部材を結合させる構成であってもよい。この構成によれば、ロータヨーク3を切削加工で形成する構成に比べて加工費用を低減することができる。円環溝8は図2に示す円環溝3cと同じ機能を有する。
次に、円環状のフランジプレート4の軸方向の開口に直交してロータヨーク3の円筒部3bを嵌着し、その後、両者を抵抗溶接、またはレーザー溶接にて溶接して一体に形成する。円筒部3bはボス部3aから連接して軸方向に延在している。円環状のフランジプレート4は円筒部4bと、円筒部4bの一方端には径方向に延在する円板状のフランジ部4aを有する。フランジ部4aは、円筒部3bの下端面が軸方向最下端であって、それよりも上方の位置で円筒部3bの外周面から径方向に延在する環状の平面を有する。このフランジ部4aには周方向に等ピッチで複数の貫通孔4cが形成されている(図では周方向に均等に9個の貫通孔を形成している)。フランジプレート4は溶接できる金属材であれば特に材質を問わないが、ロータヨーク3と同じ材料にて構成することが好適である。
そして、ロータヨーク3の内周面にロータマグネット5を接着剤にて固着する。ロータマグネット5は円環状であっても、シート状ラバーマグネットであっても構わない。シート状ラバーマグネットの場合、カーリングしてロータヨーク3の内周面に圧入し、接着剤にて固着する。
ロータヨーク3へのインペラ10の装着について説明する。インペラ10は合成樹脂製で形成されており、環状のシュラウド11と、主板12と、環状のシュラウド11と主板12の間に配置された複数の羽根13から構成されている。インペラ10は、例えば、環状のシュラウド11と羽根13は一体成形で形成されており、各羽根13の下面を主板12とを、例えば、超音波溶着にて結合させている。
羽根13は全て同じ形状で形成されており、回転方向に対して後向き羽根となるターボ型を構成している。主板12の一方の面(下面となる面)には複数のピン14が突設している。このピン14は主板12と一体成形にて形成され、円環状のフランジプレート4のフランジ部4aの貫通孔4cと同じピッチで形成されている。環状のシュラウド11の中央に形成された開口11aが空気吸込み口となる。
主板12に一体成形にて形成されたピン14をフランジプレート4のフランジ部4aの貫通孔4cにそれぞれ挿通させ、インペラ10をフランジ部4aに載置し、貫通孔4cから突出したピン14の先端を、図2に示すように熱で潰す(熱かしめ)ことによって、フランジプレート4にインペラ10が装着される。図では周方向に均等に9個のピン14が形成されている。
なお、インペラ10を装着する際、ロータヨーク3と主板12との境に段差が生じないように設定されている。このため、ロータヨーク3の曲面と、インペラ10の主板12の面とが連続する平面となっており、開口11aから吸い込まれた空気がスムーズに羽根13の間に案内されるようになっている。
インペラ10の主板12は内周側から外周側に向けて傾斜面を形成しており、フランジプレート4のフランジ部4aに載置する面と、外周側では軸方向において主板12の下面側に空間15が形成されている。このため、回路基板(不図示)に実装された電子部品(不図示)はこの空間15が逃げ部となってインペラ10と衝突することが回避される。
上述の通り、インペラの装着について説明したが、このインペラは、例えば、図1で説明したような遠心ファンに用いることができる。モータも同様に流用できる。なお、図1の遠心ファンのインペラは、主板を備えていないが、本実施のインペラを使用する場合、インペラは主板を備えた構成となっている。
本発明の第1実施形態によれば、回路基板に実装した電子部品がインペラの下面と接触することなく、両者間の隙間を確保でき、ロータヨークとインペラとの結合強度を十分に得ることができ、より薄型の遠心ファンを提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態におけるロータのロータヨークにインペラを装着した状態を示した断面図である。図7は、図6におけるロータヨークとバックヨークに分解した図である。図8は、図6におけるインペラとロータに分解した図である。図9は、本発明の第2実施形態の変形例におけるロータの構成を説明した図である。本願発明の遠心ファン50について、図6〜図9を参照して説明する。
図6に示すように、ロータ101のロータヨーク103にインペラ110が装着されている。ロータ101は、金属材からなるシャフト102と、軟磁性材(例えば、鉄板)の金属材からなるカップ状のロータヨーク103と、金属材からなる円環状のバックヨーク104と、ロータマグネット105から構成されている。
ロータヨーク103は、例えば、切削加工にて所定の形状に加工する。中央に形成したボス部103aの下面には円環溝103bが形成されている。この円環溝103bには、図示しないスプリングコイルが配置される。このスプリングコイルはシャフト102を回転可能に支持する軸受(不図示)に予圧を付勢するためのものである。そして、ボス部103aにシャフト102を圧入する。カップ状のロータヨーク103の段部の外周縁には径方向に延在した円環状のフランジ部103cを有している。このフランジ部103cには周方向に等ピッチで複数の貫通孔103dが形成されている。ロータヨーク103は抵抗溶接できる金属材であれば特に材質を問わないが、バックヨーク104と同じ材料が好適である。
なお、ロータヨーク103は切削加工しているが、例えば、図9に示すように、ロータヨーク103を、大径部と小径部を有する形状のボス部107(例えば、真鍮)に形成し、プレス加工で形成したロータヨーク103の中央の開口にボス部107の小径部を嵌め込んで大径部の面上に載置し、ボス部107の小径部の外周縁の一部をかしめて両部材を結合させる構成であってもよい。この構成によれば、ロータヨークを切削加工で形成する構成に比べて加工費用を低減することができる。円環溝107aは前述の円環溝103bと同じ作用を有する。
次に、ロータヨーク103の内周面には円筒状のバックヨーク104を備えている。磁路を形成するバックヨーク104をロータヨーク103の段部の内周面に嵌合させ、両者を抵抗溶接にて溶接して一体に形成している。バックヨーク104の軸方向の一方端面には複数の突起104aが形成されており、バックヨーク104を嵌合させた際、複数の突起104aがロータヨーク103に当接し、抵抗溶接時にこの複数の突起104aの箇所が溶融して結合される。バックヨーク104の内周面には、周方向に複数列の環状溝104bが形成されている。この環状溝104bは後述するロータマグネット105を接着剤にて固着する際、接着剤溜りとして作用する。なお、環状溝104bは、1列以上、形成されていればよい。
また、バックヨーク104の外周面には複数列の環状突起104cが形成されている。この環状突起104cはバックヨーク104をロータヨーク103の内周面に嵌合する際、適切な嵌合状態を得るためのものである。環状突起104cは周方向に形成されているが、軸方向に延伸した突起を外周面に複数列、形成した構成であっても勿論よい。
そして、バックヨーク104の内周面にロータマグネット105を接着剤にて固着する。ロータマグネット105はリング状であっても、シート状ラバーマグネットであっても構わない。シート状ラバーマグネットの場合、カーリングしてバックヨーク104の内周面に圧入し、接着剤にて固着する。バックヨーク104の内周面の周方向に形成された複数列の環状溝104bは接着剤溜まりとして機能する。
ロータヨーク103へのインペラ110の装着について説明する。インペラ110は合成樹脂で形成されており、環状のシュラウド111と、主板112と、環状のシュラウド111と主板112との間に配置された複数の羽根113から構成されている。インペラ110は、例えば、環状のシュラウド111と羽根113は一体成形で形成されており、各羽根113の下面を主板112と、例えば、超音波溶着にて結合させている。
羽根113は全て同じ形状で形成されており、回転方向に対して後向き羽根となるターボ型を構成している。主板112の一方の面(下面となる面)には複数のピン114が突設している。このピン114は主板112と一体成形にて形成され、ロータヨーク103のフランジ部103cの貫通孔103dと同じ数で、同ピッチで形成されている。環状のシュラウド111の中央に形成された開口111aが空気吸込み口となる。
主板112に形成されたピン114をロータヨーク103のフランジ部103cの貫通孔103dにそれぞれ挿通させ、インペラ110をフランジ部103cに載置し、貫通孔103dから突出したピン114の先端を熱で潰す(熱かしめ)ことによって、フランジ部103cにインペラ110が装着される。
なお、インペラ110を装着する際、ロータヨーク103と主板112との境に段差が生じないように設定されている。このため、ロータヨーク103の斜面の曲面と、インペラ110の主板112の面とが連続する面となっており、開口111aから吸い込まれた空気がスムーズに羽根113の間に案内されるようになっている。
インペラ110の主板112は内周側から外周側に向けて傾斜面を形成しており、軸方向において、主板112の下面側に空間115が形成されている。このため、回路基板(不図示)に実装された電子部品(不図示)はこの空間115が逃げ部となってインペラ110と衝突することが回避される。
上述の通り、インペラの装着について説明したが、このインペラ110は、例えば、図1のような遠心ファンに用いることができる。モータも同様に流用できる。なお、図1の遠心ファンのインペラは、主板を備えていないが、本実施のインペラを使用する場合、主板を備えた構成となっている。
本発明の第2実施形態によれば、回路基板に実装した電子部品がインペラの下面と接触することなく、両者間の隙間を確保でき、ロータヨークとインペラとの結合強度を十分に得ることができ、より薄型の遠心ファンを提供することができる。また、バックヨークの内周面の周方向に形成された複数列の環状溝は接着剤溜まりとして機能するため、接着力を維持できる。さらに、バックヨークの外周面に形成された複数列の突起によってバックヨークをロータヨークの内周面に嵌合する際、適切な嵌合状態を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図10は、本発明の第3実施形態におけるロータにインペラを装着した状態を示した断面図である。図11は、図10におけるロータヨークの斜視図である。図12は、図11におけるロータヨークの他の実施形態を示す斜視図である。本願発明の遠心ファン70について、図10〜図12を参照して説明する。なお、インペラは図2に示すインペラ10と同じであるため、同じ部材には同じ引用符号を用いて説明する。
図10に示すように、ロータ201のロータヨーク203にインペラ210が装着されている。 ロータ201は、金属材からなるシャフト202と、シャフト202が圧入されたボス部204と、軟磁性材(例えば、鉄板)の金属材からなるカップ状のロータヨーク203と、ロータヨーク203の内周面に固着されたロータマグネット205から構成されている。
ロータヨーク203は、プレス加工で所定の形状に形成し、中央の開口203aにボス部204を嵌め込み、ボス部204の一部をかしめて固着している。また、折返し曲げ加工にて円筒部203bを形成し、折返し曲げ加工と共に、径方向に延在するフランジ部203cも形成し、フランジ部203cには複数の貫通孔203dが周方向に均等に形成されている。
そして、折返し曲げ加工にて形成した円筒部203bの内周面にロータマグネット205を接着剤にて固着する。ロータマグネット205は円環状であっても、シート状ラバーマグネットであっても構わない。シート状ラバーマグネットの場合、カーリングしてロータヨーク203の内周面に圧入し、接着剤にて固着する。
なお、フランジ部203cは全周にわたって形成しているが、例えば、図12に示すように、ロータヨーク303は折返し曲げ加工にて円筒部303bを形成し、折返し曲げ加工と共に、径方向に延在するフランジ部303cは、周方向において、等しい角度ピッチで複数のフランジ部303cを形成した構成であってもよい。この構成によれば、プレス加工で図11に示すようなフランジ部203cを全周にわたって形成する構成に比べて、プレス加工でのフランジ部の形成が容易となる。各フランジ部には貫通孔303dが形成されている。
ロータヨーク203、及びロータヨーク303へのインペラ210の装着については、インペラ210は本発明の第1実施形態におけるインペラ10と同じであるため、その説明は省略する。
本発明の第3実施形態によれば、回路基板に実装した電子部品がインペラの下面と接触することなく、両者間の隙間を確保でき、ロータヨークとインペラとの結合強度を十分に得ることができ、より薄型の遠心ファンを提供することができる。また、ロータヨークに別部材を用いることなく、円筒部とフランジ部を同時に形成することができるため、部品点数を削減することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1、50、70 遠心ファン
1a、101、201 ロータ
2、102、202 シャフト
3、103、203、303 ロータヨーク
3a、103a、204 ボス部
4 フランジプレート(フランジ)
4a、203c、303c フランジ部
4b、203b 円筒部
4c、103d、203d 貫通孔
5、105、205 ロータマグネット
10、110、210 インペラ
11、111 シュラウド
12、112 主板
13、113 羽根
14、114 ピン
104 バックヨーク
104a 突起
107a 円環溝
203a 開口

Claims (6)

  1. モータのロータにインペラを装着した遠心ファンであって、
    前記ロータは環状のフランジを備えたロータヨークと、該ロータヨークの内周面に装着されたロータマグネットと、前記ロータヨークに結合したシャフトからなり、
    前記インペラは吸込み口を形成した環状のシュラウドと、主板と、前記環状のシュラウドと前記主板の間に配置された複数の羽根からなり、
    前記ロータヨークは前記吸込み口に膨出するボス部から連接して軸方向に延在する円筒部と、該円筒部の下端面が軸方向最下端であって、それよりも上方の位置で前記円筒部の外周面から径方向に延在する環状の平面を有するフランジ部を備え、
    前記フランジ部に前記複数の貫通孔を形成し、
    前記主板の下面に形成された複数のピンのそれぞれを、前記環状のフランジに形成された前記複数の貫通孔に挿通させて前記複数のピンの先端を潰して、前記インペラと前記ロータヨークとを結合させたことを特徴とする遠心ファン。
  2. モータのロータにインペラを装着した遠心ファンであって、
    前記ロータは、軸方向に延在する円筒状のバックヨークと外周縁から前記軸方向と直交する径方向に延在する環状のフランジ部とを備えたロータヨークと、前記円筒状のバックヨークの内周面に装着されたロータマグネットと、前記ロータヨークに結合したシャフトからなり、
    前記円筒状のバックヨークは前記ロータヨークの内周面に溶接にて結合したものであって、
    前記インペラは吸込み口を形成した環状のシュラウドと、主板と、前記環状のシュラウドと前記主板の間に配置された複数の羽根からなり、
    前記主板の下面に形成された複数のピンのそれぞれを、前記環状のフランジ部に形成された複数の貫通孔に挿通させて前記複数のピンの先端を潰して、前記インペラと前記ロータヨークとを結合させたことを特徴とする遠心ファン。
  3. 前記円筒状のバックヨークの内周面には1列以上の環状の溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遠心ファン。
  4. 前記円筒状のバックヨークの外周面には複数列の突起が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の遠心ファン。
  5. 前記環状のフランジは中央に開口を備え、該開口の周縁から径方向に延在する環状の平面を有するフランジ部と、前記径方向と直交する軸方向に延在する円筒部を備え、前記開口に前記ロータヨークの円筒部を嵌着し、前記フランジの円筒部と前記ロータヨークの円筒部の外周面が溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心ファン。
  6. 前記ロータヨークの前記円筒部は折返し曲げ加工にて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心ファン。
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