JP5633546B2 - 送風機 - Google Patents

送風機 Download PDF

Info

Publication number
JP5633546B2
JP5633546B2 JP2012215533A JP2012215533A JP5633546B2 JP 5633546 B2 JP5633546 B2 JP 5633546B2 JP 2012215533 A JP2012215533 A JP 2012215533A JP 2012215533 A JP2012215533 A JP 2012215533A JP 5633546 B2 JP5633546 B2 JP 5633546B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
meat stealing
fitting
plate
support plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012215533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014070518A (ja
Inventor
中井 聡
聡 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2012215533A priority Critical patent/JP5633546B2/ja
Priority to CN201320597631.7U priority patent/CN203476731U/zh
Publication of JP2014070518A publication Critical patent/JP2014070518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5633546B2 publication Critical patent/JP5633546B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、羽根の端部が嵌合される嵌合溝が形成されたプレートを備える送風機に関するものである。
空気調和機の室内機などで用いられるクロスフローファンは、周方向に配列された複数の羽根を備える羽根車を、軸方向に複数個並べて連結させることで形成されている(例えば特許文献1参照)。この羽根車は、略円環状または略円盤状のプレートと、プレートの片面から延びる複数の羽根とを有しており、プレートと羽根は射出成形により一体成形されている。また、プレートの他方の面には、隣接する羽根車の羽根の端部を嵌合するための嵌合溝が形成されている。従来のクロスフローファンでは、嵌合溝の深さを確保するために、プレートの板厚はある程度厚めに設定されている。
特開2008−2401号公報
しかしながら、プレートの板厚が厚いと、有効羽根長さが短くなり、送風性能が悪化する。また、成形時の樹脂の収縮によって、プレートの厚みの厚い部分(嵌合溝以外の部分)の表面にヒケが生じる場合があり、ファン回転バランスが不安定となる要因となる。
ヒケの発生を防止するために、プレート全体の厚みを薄くすると、嵌合溝の深さを確保できず、溶着不良を招くだけでなく、プレートの外周部が、外力が受けたときに変形または破損しやすくなる恐れや、プレートの内周部が、羽根にかかる遠心力によって変形または破損しやすくなる恐れがある。
そこで、本発明の目的は、プレート強度と溶着強度を確保しつつ、軽量化し、プレートにヒケが発生するのを防止できる送風機を提供することである。
第1の発明に係る送風機は、軸方向に間隔を空けて配置された略円環状または略円盤状の複数のプレートと、隣接する2枚の前記プレートの間に掛け渡されて、周方向に配列された複数の羽根と備え、前記プレートの一方の面には、前記複数の羽根の軸方向端部がそれぞれ嵌合する複数の嵌合溝と、隣接する2つの前記嵌合溝の間の径方向中央部に配置された肉盗み溝とが形成されていることを特徴とする。
この送風機では、プレートは、隣接する2つの嵌合溝の間に肉盗み溝を有するため、嵌合溝の間の部分にヒケが生じるのを防止でき、ファンの回転バランスを安定化できる。また、嵌合溝の深さを、肉盗み溝を設けない場合と同じ深さを確保しつつプレートを軽量化できる。また、十分な嵌合溝の深さを確保することで、嵌め合わせ作業性が改善されるとともに、正確な位置で確実に溶着することができる。
また、肉盗み溝は、略円環状のプレートの径方向中央部に設けられているため、肉盗み溝の径方向両端がプレートの外周端および内周端まで延びている場合に比べて、プレートの外周部と内周部の強度を向上できる。また、プレートの嵌合溝が形成された面に、超音波溶着機のホーンを当接させて超音波溶着を行う場合に、肉盗み溝の径方向両側の部分にホーンを当接させることができるため、強度が必要である嵌合される羽根の径方向両端部分についても、十分な溶着強度を確保できる。
第2の発明に係る送風機は、上記第1の発明において、前記肉盗み溝の周方向両端が、前記嵌合溝に連結されていることを特徴とする。
この送風機では、肉盗み溝の周方向両端を嵌合溝に連結することで、肉盗み溝の面積を広く確保できるため、最大限に軽量化でき、ヒケの発生をより確実に防止できる。
また、プレートを成形するための金型に薄肉部が生じないため、金型の強度を向上でき、長寿命化できる。
第3の発明に係る送風機は、上記第1の発明において、隣接する2つの前記嵌合溝の間に、前記肉盗み溝より径方向内側の部分と径方向外側の部分とを連結し、前記肉盗み溝の底面よりも突出する凸部が、前記肉盗み溝の周方向一端もしくは両端に隣接して設けられていることを特徴とする。
この送風機では、肉盗み溝の周方向一端もしくは両端に隣接して、肉盗み溝の底面よりも突出し、肉盗み溝の径方向内周端と外周端を結ぶ凸部が設けられているため、肉盗み溝の周方向両端が嵌合溝に連結されている場合に比べて、プレートの径方向強度を高めることができる。そのため、プレートの嵌合溝が形成された面に、超音波溶着機のホーンを当接させて超音波溶着を行う場合に、ホーンとプレートとの間で生じた摩擦熱によって、プレートに反りが生じるのを防止し、溶着不良を抑制できる。
第4の発明に係る送風機は、上記第1の発明において、前記凸部が、前記嵌合溝の周方向一端もしくは両端に隣接して設けられていることを特徴とする。
この送風機では、凸部が嵌合溝に沿って設けられているため、嵌め合わせ作業がより行いやすくなる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、プレートは、隣接する2つの嵌合溝の間に肉盗み溝を有するため、嵌合溝の間の部分にヒケが生じるのを防止でき、ファンの回転バランスを安定化できる。また、嵌合溝の深さを、肉盗み溝を設けない場合と同じ深さを確保しつつプレートを軽量化できる。また、十分な嵌合溝の深さを確保することで、嵌め合わせ作業性が改善されるとともに、正確な位置で確実に溶着することができる。
また、肉盗み溝は、略円環状のプレートの径方向中央部に設けられているため、肉盗み溝の径方向両端がプレートの外周端および内周端まで延びている場合に比べて、プレートの外周部と内周部の強度を向上できる。また、プレートの嵌合溝が形成された面に、超音波溶着機のホーンを当接させて超音波溶着を行う場合に、肉盗み溝の径方向両側の部分にホーンを当接させることができるため、強度が必要である嵌合される羽根の径方向両端部分についても、十分な溶着強度を確保できる。
第2の発明では、肉盗み溝の周方向両端を嵌合溝に連結することで、肉盗み溝の面積を広く確保できるため、最大限に軽量化でき、ヒケの発生をより確実に防止できる。
また、プレートを成形するための金型に薄肉部が生じないため、金型の強度を向上でき、長寿命化できる。
第3の発明では、肉盗み溝の周方向一端もしくは両端に隣接して、肉盗み溝の底面よりも突出し、肉盗み溝の径方向内周端と外周端を結ぶ凸部が設けられているため、肉盗み溝の周方向両端が嵌合溝に連結されている場合に比べて、プレートの径方向強度を高めることができる。そのため、プレートの嵌合溝が形成された面に、超音波溶着機のホーンを当接させて超音波溶着を行う場合に、ホーンとプレートとの間で生じた摩擦熱によって、プレートに反りが生じるのを防止し、溶着不良を抑制できる。
第4の発明では、凸部が嵌合溝に沿って設けられているため、嵌め合わせ作業がより行いやすくなる。
本発明の第1実施形態に係る送風機が適用された空気調和機の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る送風機の正面図である。 羽根車の斜視図である。 羽根車を支持プレート側から見た側面図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 超音波溶着による送風機の接合工程の一部を示す図である。 超音波溶着のホーンと支持プレートとの当接部付近を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る送風機に用いられた羽根車の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る送風機に用いられた羽根車を支持プレート側から見た側面図である。 図9のB−B線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態に係る送風機に用いられた羽根車の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る送風機に用いられた羽根車を支持プレート側から見た側面図である。 図11のC−C線に沿った断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。
本実施形態の送風機4は、空気調和機の室内機1に適用されている。室内機1は、図示しない室外機と共に空気調和機を構成しており、室内の冷暖房を行う。図1に示すように、本実施形態の室内機1は、ケーシング2と、ケーシング2内に収容された熱交換器3、送風機4、フィルタ5および電装品箱(図示省略)などの内部機器を備えている。室内機1は、全体として一方向に細長い形状を有しており、その長手方向が水平となるように室内の壁面に据え付けられる。
ケーシング2の上面には吸込口2aが形成されており、ケーシング2の下面には吹出口2bが形成されている。吹出口2bの近傍には、上下方向の風向きの調整と、吹出口2bの開閉を行う水平フラップ6が配置されている。送風機4は、クロスフローファンで構成されており、その軸方向が水平方向に沿うように配置されている。送風機4は、上前方から空気を吸い込んで、下後方に吹き出すように構成されている。熱交換器3は、送風機4の前方と上方とを取り囲むように配置されている。空調運転時には、送風機4の駆動により、室内空気が吸込口2aから吸い込まれて、吸い込まれた空気は、熱交換器3において加熱または冷却された後、吹出口2bから吹き出されるようになっている。
図2に示すように、送風機4は、軸方向に間隔を空けて配置された複数のプレート(10、20、30)と、隣接する2枚のプレートの間にそれぞれ掛け渡された複数の羽根40とを備えている。この送風機4は、エンドプレート10と、複数の羽根車51と、羽根車52とを軸方向に並べて連結することで形成されている。エンドプレート10および羽根車51、52は、熱可塑性樹脂で形成されている。
図3に示すように、羽根車51は、周方向に配列された複数の羽根40と、複数の羽根40の軸方向端部を支持する略円環状の支持プレート20とで構成される。複数の羽根40と支持プレート11は、射出成形により一体成形されている。支持プレート20は本発明のプレートに対応している。
複数の羽根40は、支持プレート20から軸方向に沿って延びており、所定の翼角をもって前進翼構造で配設されている。複数の羽根40は、周方向に不等ピッチで配置されている。羽根40は、軸方向に直交する断面形状が略円弧状である。
支持プレート20の羽根40が一体化された面と反対側の面には、複数の嵌合溝21が周方向に並んで形成されている。図4に示すように、複数の嵌合溝21は、周方向に不等ピッチで配置されている。嵌合溝21は、羽根40の断面形状と同じ円弧形状であって、隣接する羽根車51(または羽根車52)の複数の羽根40の軸方向端部が嵌合される。また、支持プレート20の嵌合溝21が形成されている面の内周端には、軸方向に突出する環状突起22が形成されている。嵌合溝21は、環状突起22の外周端から支持プレート20の外周端近傍まで延びている。
また、支持プレート20の嵌合溝21が形成されている面には、複数の肉盗み溝23が周方向に並んで形成されている。肉盗み溝23と嵌合溝21は周方向に交互に配置されている。肉盗み溝23は、支持プレート20の径方向中央部に形成されており、肉盗み溝23の周方向両端は、隣接する嵌合溝21に連結されている。そのため、複数の肉盗み溝23は、全体として略環状の溝を構成している。肉盗み溝23の径方向両端は、支持プレート20と同心の円弧状に形成されている。図5に示すように、肉盗み溝23の底面は、嵌合溝21の底面よりも高くなっている。
肉盗み溝23の径方向外側には、肉盗み溝23の底面よりも突出する外周側凸部24が設けられており、肉盗み溝23の径方向内側端部と環状突起22との間には、肉盗み溝23の底面よりも突出し、環状突起22よりも高さの低い内周側凸部25が設けられている。内周側凸部25の高さは、環状突起22の高さよりも低い。凸部24、25の先端面は、軸方向に直交する平坦面であって、その高さは全て同じである。
羽根車52は、支持プレート20に代えてエンドプレート30を備えており、その他の構成は羽根車51と同じである。エンドプレート30の羽根40が一体化された面と反対側の面の中央部には、軸30aが突設されている。この軸30aは、ケーシング2に設けられた軸受(図示省略)に回転自在に支持される。
エンドプレート10は、略円盤状の部材であって、一方の面には、支持プレート20の嵌合溝21と同様の嵌合溝(図示省略)が形成されている。また、エンドプレート10の他方の面には、送風機4を駆動するモータ(図示省略)の回転軸と連結されるボス部10aが突設されている。
エンドプレート10と、複数の羽根車51と、羽根車52は、超音波溶着により接合されている。以下、超音波溶着の手順について説明する。
まず、図6(a)に示すように、エンドプレート10を、嵌合溝が上面となるように図示しない支持台に設置する。そして、エンドプレート10上に羽根車51を配置して、エンドプレート10の嵌合溝に羽根車51の羽根40の軸方向端部を嵌合させる。
次に、超音波溶着機60のホーン61を、羽根車51の支持プレート20に当接させる。ホーン61は、超音波発振部62から伝播された超音波振動を増幅させて溶着対象物に与えるものである。図7に示すように、ホーン61の下端は、環状突起22の外径よりも大きい環状の平坦面となっており、支持プレート20の凸部24、25に当接される。このホーン61によって羽根車51を軸方向に押圧しつつ、羽根車51に超音波振動を与えることにより、羽根40の軸方向端部とエンドプレート10の嵌合溝との接触部分に、振動による摩擦熱が発生して、接触部分が溶融して接合される。
次に、図6(b)に示すように、エンドプレート10に接合された羽根車51の上に、別の羽根車51を配置して、下側の羽根車51の嵌合溝21に、上側の羽根車51の羽根40の軸方向端部を嵌合させる。その後、ホーン61を、上側の羽根車51の支持プレート20の凸部24、25に当接させて、上側の羽根車51の羽根40と下側の羽根車51の支持プレート20とを超音波溶着により接合する。その後、さらに羽根車51を配置して、羽根車51と羽根車51を接合する工程を複数回繰り返した後、羽根車51に羽根車52を接合することで、送風機4が組み立てられる。
本実施形態の送風機4によると、支持プレート20は、隣接する2つの嵌合溝21の間に肉盗み溝23を有するため、嵌合溝21の間の部分にヒケが生じるのを防止でき、ファンの回転バランスを安定化できる。また、嵌合溝21の深さを、肉盗み溝23を設けない場合と同じ深さを確保しつつ支持プレート20を軽量化できる。また、十分な嵌合溝21の深さを確保することで、嵌め合わせ作業性が改善されるとともに、正確な位置で確実に溶着することができる。
また、肉盗み溝23は、略円環状の支持プレート20の径方向中央部に設けられているため、肉盗み溝の径方向両端が支持プレートの外周端および内周端まで延びている場合に比べて、支持プレート20の外周部と内周部の強度を向上できる。したがって、室内機1の組み立て時や運転時などに、支持プレート20の外周部に外力がかかった場合であっても、支持プレート20の外周部が変形または破損するのを防止できる。また、運転時に羽根40にかかる遠心力によって、支持プレート20の内周部が変形または破損するのを防止できる。
また、肉盗み溝23が支持プレート20の径方向中央部に設けられていることにより、超音波溶着の際に、肉盗み溝23の径方向両側の部分(凸部24、25)に、超音波溶着機60のホーン61を当接させることができるため、特に強度が必要な羽根40の内周側端部および外周側端部についても、十分な溶着強度を確保できる。
また、本実施形態では、肉盗み溝23の径方向長さは、嵌合溝21の径方向長さよりも短いため、送風機4の組み立て時に、羽根40の軸方向端部を肉盗み溝23に誤って挿入することを防止できる。
また、本実施形態では、肉盗み溝23の周方向両端が嵌合溝21に連結されているため、肉盗み溝23の面積を広く確保することができる。そのため、ヒケの発生をより確実に防止できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
本実施形態の送風機は、羽根車51に代えて、図8に示す羽根車151を備えている。この羽根車151は、支持プレート120の肉盗み溝123の構成が第1実施形態の肉盗み溝23と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様である。
図8および図9に示すように、羽根車支持プレート120の嵌合溝21が形成されている面には、複数の肉盗み溝123が周方向に並んで形成されている。肉盗み溝123と嵌合溝21は周方向に交互に配置されている。肉盗み溝123は、支持プレート120の径方向中央部に形成されている。肉盗み溝123の周方向両端は、嵌合溝21に連結されておらず、隣接する嵌合溝21に沿った円弧状に形成されている。図10に示すように、肉盗み溝123の深さは、嵌合溝21の深さよりも小さくなっている。
肉盗み溝123の径方向外側には、肉盗み溝123の底面よりも突出する外周側凸部24が設けられており、肉盗み溝123の径方向内側端部と環状突起22との間には、肉盗み溝123の底面よりも突出し、環状突起22よりも高さの低い内周側凸部25が設けられている。また、肉盗み溝123の周方向両端と嵌合溝21との間には、肉盗み溝123の底面よりも突出する凸部126が設けられている。凸部24、25、126の先端面は、軸方向に直交する平坦面であって、その高さは全て同じである。
エンドプレート10と、複数の羽根車151と、羽根車52は、第1実施形態で述べた手順で、超音波溶着により接合されている。エンドプレート10と羽根車151、および、羽根車151同士を接合する際、超音波溶着機60のホーン61は、羽根車151の支持プレート120の凸部24、25、126に当接される。
本実施形態の送風機によると、支持プレート120は、隣接する2つの嵌合溝21の間に肉盗み溝123を有するため、嵌合溝21の間の部分にヒケが生じるのを防止でき、ファンの回転バランスを安定化できる。また、嵌合溝21の深さを、肉盗み溝123を設けない場合と同じ深さを確保しつつ支持プレート120を軽量化できる。また、十分な嵌合溝21の深さを確保することで、嵌め合わせ作業性が改善されるとともに、正確な位置で確実に溶着することができる。
また、肉盗み溝123は、略円環状の支持プレート120の径方向中央部に設けられているため、肉盗み溝の径方向両端が支持プレートの外周端および内周端まで延びている場合に比べて、支持プレート120の外周部と内周部の強度を向上できる。したがって、室内機の組み立て時や運転時などに、支持プレート120の外周部に外力がかかった場合であっても、支持プレート120の外周部が変形または破損するのを防止できる。また、運転時に羽根40にかかる遠心力によって、支持プレート120の内周部が変形または破損するのを防止できる。
また、肉盗み溝123が支持プレート120の径方向中央部に設けられていることにより、超音波溶着の際に、肉盗み溝123の径方向両側の部分(凸部24、25)に、超音波溶着機60のホーン61を当接させることができるため、特に強度が必要な羽根40の内周側端部および外周側端部についても、十分な溶着強度を確保できる。
また、本実施形態では、肉盗み溝123の径方向長さは、嵌合溝21の径方向長さよりも短いため、送風機の組み立て時に、羽根40の軸方向端部を肉盗み溝123に誤って挿入することを防止できる。
支持プレート120にホーン61を当接させて超音波溶着を行う際、接合箇所だけでなく、ホーン61と支持プレート120との当接面の間にも、振動による摩擦熱が発生する。第1実施形態のように、支持プレートに凸部126が設けられていない場合、凸部24、25だけがホーン61と当接するため、支持プレートの外周端付近および内周端付近だけが加熱されて、径方向中央部はほとんど加熱されない。そのため、冷却後に支持プレートに反りが生じる場合がある。
一方、本実施形態の支持プレート120では、肉盗み溝123の周方向一端に隣接して、肉盗み溝123の底面よりも突出し、肉盗み溝123の径方向内周端と外周端を結ぶ凸部126が設けられているため、肉盗み溝の周方向両端が嵌合溝21に連結されている場合に比べて、支持プレート120の径方向中央部の強度を高めることができる。そのため、支持プレート120に反りが生じるのを防止し、溶着不良を抑制できる。
さらに、本実施形態では、凸部126が凸部24、25と同じ高さであるため、ホーン61を凸部24、25、126に当接させることができる。そのため、支持プレート120は径方向に関して均一に加熱されるため、支持プレート120に反りが生じるのをより確実に防止できる。
また、本実施形態では、嵌合溝21の周方向両側に隣接して凸部126が設けられているため、嵌め合わせ作業がより行いやすくなる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
本実施形態の送風機は、羽根車51に代えて、図11に示す羽根車251を備えている。この羽根車251は、支持プレート220の肉盗み溝223の構成が第1実施形態の肉盗み溝23と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様である。
図11および図12に示すように、支持プレート220の嵌合溝21が形成されている面には、複数の肉盗み溝223が周方向に並んで形成されている。複数の肉盗み溝223は、隣接する2つの嵌合溝21の間に、2つまたは1つずつ形成されている。複数の肉盗み溝223のうち、隣接する2つの嵌合溝21の間に2つ配置された肉盗み溝223を、第1肉盗み溝223aとし、隣接する2つの嵌合溝21の間に1つ配置された肉盗み溝223を、第2肉盗み溝223bとする。第1肉盗み溝223aは、隣接する2つの嵌合溝21の間の離間距離が所定定長さ以上の箇所に形成されており、第2肉盗み溝223bは、隣接する2つの嵌合溝21の間の離間距離が所定定長さ未満の箇所に形成されている。
肉盗み溝223は、支持プレート220の径方向中央部に形成されている。肉盗み溝223は、周方向一端が嵌合溝21に連結されており、周方向他端は嵌合溝21に連結されておらず、隣接する嵌合溝21に沿った円弧状に形成されている。図13に示すように、肉盗み溝223の深さは、嵌合溝21の深さよりも小さくなっている。
肉盗み溝223の径方向外側には、肉盗み溝223の底面よりも突出する外周側凸部24が設けられており、肉盗み溝223の径方向内側端部と環状突起22との間には、肉盗み溝223の底面よりも突出し、環状突起22よりも高さの低い内周側凸部25が設けられている。また、隣接する2つの第1肉盗み溝223aの間、および、第2肉盗み溝223bと嵌合溝21との間には、肉盗み溝223の底面よりも突出する凸部226が設けられている。凸部24、25、226の先端面は、軸方向に直交する平坦面であって、その高さは全て同じである。
エンドプレート10と、複数の羽根車251と、羽根車52は、第1実施形態で述べた手順で、超音波溶着により接合されている。エンドプレート10と羽根車251、および、羽根車251同士を接合する際、超音波溶着機60のホーン61は、羽根車251の支持プレート220の凸部24、25、226に当接される。
本実施形態の送風機によると、第2実施形態で述べた効果と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。なお、以下の変更形態は、適宜組み合わせて実施することも可能である。
上記第1〜第3実施形態では、肉盗み溝23、123,223の径方向両端は、支持プレートと同心の円弧状に形成されているが、この形状に限定されるものではなく、例えば直線状に形成されていてもよい。
上記第2および第3実施形態では、肉盗み溝123、223と凸部126、226との境界は、嵌合溝21に沿った円弧状に形成されているが、この形状に限定されるものではなく、例えば直線状に形成されていてもよい。
上記第1〜第3実施形態では、肉盗み溝23の深さは、嵌合溝21の深さよりも小さくなっているが、嵌合溝21の深さと同じかそれより大きくてもよい。
上記第2および第3実施形態では、凸部126、226の高さは、凸部24、25と同じになっているが、凸部24、25よりも低くてもよい。
上記第3実施形態では、支持プレート220に形成された複数の肉盗み溝223は、第1肉盗み溝223aと第2肉盗み溝223bを両方含んでいるが、全ての肉盗み溝223が、第1肉盗み溝223aまたは第2肉盗み溝223bのいずれかに統一されていてもよい。
上記第1〜第3実施形態では、1枚の支持プレートにおいて、嵌合溝21と1つまたは2つの肉盗み溝が、全周にわたって交互に形成されているが、嵌合溝21と嵌合溝21の間に肉盗み溝が設けられていない箇所が1つ以上あってもよい。
上記第1〜第3実施形態の肉盗み溝23、123、223a、223bのうちの2種類以上の肉盗み溝を、1枚の支持プレートに設けてもよい。例えば、嵌合溝21と、第1実施形態の肉盗み溝23と、嵌合溝21と、第2実施形態の肉盗み溝123が、周方向にこの順で並んで形成されていてもよい。
上記第1〜第3実施形態の羽根車51、151、251のうちの2種類以上の羽根車を組み合わせて、1つの送風機4を構成してもよい。
上記第1〜第3実施形態では、複数の羽根40は不等ピッチで配列されているが、等ピッチで配列されていてもよい。
上記実施形態では、空気調和機の室内機に本発明の送風機を適用した例を挙げて説明したが、本発明の送風機が用いられる装置は、空気調和機の室内機に限定されるものではない。
本発明を利用すれば、プレートの強度と溶着強度を確保しつつ、軽量化し、プレートにヒケが発生するのを防止できる。
1 空気調和機の室内機
10 送風機
20、120、220 支持プレート(プレート)
21 嵌合溝
23、123、223 肉盗み溝
24 外周側凸部
25 内周側凸部
51、151、251 羽根車
126、226 凸部

Claims (4)

  1. 軸方向に間隔を空けて配置された略円環状または略円盤状の複数のプレートと、
    隣接する2枚の前記プレートの間に掛け渡されて、周方向に配列された複数の羽根と備え、
    前記プレートの一方の面には、前記複数の羽根の軸方向端部がそれぞれ嵌合する複数の嵌合溝と、隣接する2つの前記嵌合溝の間の径方向中央部に配置された肉盗み溝とが形成されていることを特徴とする送風機。
  2. 前記肉盗み溝の周方向両端が、前記嵌合溝に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  3. 隣接する2つの前記嵌合溝の間に、前記肉盗み溝より径方向内側の部分と径方向外側の部分とを連結し、前記肉盗み溝の底面よりも突出する凸部が、前記肉盗み溝の周方向一端もしくは両端に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  4. 前記凸部が、前記嵌合溝の周方向一端もしくは両端に隣接して設けられていることを特徴とする請求項3に記載の送風機。
JP2012215533A 2012-09-28 2012-09-28 送風機 Active JP5633546B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215533A JP5633546B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 送風機
CN201320597631.7U CN203476731U (zh) 2012-09-28 2013-09-26 送风机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215533A JP5633546B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 送風機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014070518A JP2014070518A (ja) 2014-04-21
JP5633546B2 true JP5633546B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=50225070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012215533A Active JP5633546B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 送風機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5633546B2 (ja)
CN (1) CN203476731U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6210104B2 (ja) * 2015-10-30 2017-10-11 ダイキン工業株式会社 クロスフローファン
CN109944828A (zh) * 2019-04-01 2019-06-28 青岛海尔智能技术研发有限公司 一种离心风机及电器
CN112049817B (zh) * 2020-08-13 2022-04-12 东南大学 一种基于仿生学的贯流风机叶片

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3914536B2 (ja) * 2003-12-19 2007-05-16 ヤンマー農機株式会社 脱穀装置の吸引ファン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014070518A (ja) 2014-04-21
CN203476731U (zh) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102212652B1 (ko) 원심팬
JP5940266B2 (ja) 遠心式ファン及び遠心式ファンの製造方法
JP5457621B2 (ja) 多翼形羽根車
JP5728209B2 (ja) 遠心式ファン
JP4549416B2 (ja) 貫流ファン、送風機および羽根車の成形機
JP2009108792A (ja) ファン装置
JP5633546B2 (ja) 送風機
JP5100711B2 (ja) ターボファン
JP5041446B2 (ja) 貫流ファン、送風機および羽根車の成形機
JP6352232B2 (ja) 遠心ファン
JP5030115B2 (ja) 貫流ファン、送風機および羽根車の成形機
WO2017126444A1 (ja) 遠心ファンの羽根車
JP2002031080A (ja) クロスフローファン
JP5245995B2 (ja) 電動送風機及びこれを用いた電気掃除機
JP5747888B2 (ja) 送風機
WO2013018359A1 (ja) 貫流式ファン
WO2014038467A1 (ja) クロスフローファン
JP2016156365A (ja) 遠心ファン
JP6386990B2 (ja) 遠心ファン
JP6281714B2 (ja) 遠心ファン及び遠心ファンを備えた空気調和機
JP2015102003A (ja) ターボファン及びこれを用いた空気調和機
JP2018155249A (ja) 遠心ファン
JP5590088B2 (ja) クロスフローファン
JP6589000B2 (ja) 遠心式ファン
JP6615309B2 (ja) ターボファン及びこれを用いた空気調和機の室内機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140929

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5633546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151