JP5030115B2 - 貫流ファン、送風機および羽根車の成形機 - Google Patents

貫流ファン、送風機および羽根車の成形機 Download PDF

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Description

貫流ファン、送風機および羽根車の成形機に関し、特に、複数の羽根車を積層することで形成された貫流ファン、この貫流ファンを備えた送風機および羽根車の成形機に関する。
空気調和機の室内ファンにおいては、低騒音化や高効率化を目的として各種工夫が施されたものが従来から提案されている。
たとえば、特開平11−264394号公報に記載された横流ファンは、複数の多翼羽根車を軸方向に複数積層することで形成されており、各多翼羽根車は、成形型内で射出成形され、その回転軸回りに各翼の傾斜方向へ回転させながら成形型から抜き出されることで形成されている。
この横流ファンにおいては、横流ファンとノーズとファンケーシングの間隙で発生する圧力を連続的に変動させ、横流ファンの回転音の低減を目的としている。
特開平10−148196号公報に記載された横流ファンも、複数の多翼羽根車を軸方向に複数積み重ねることで形成されており、各多翼羽根車には、仕切板の一面に複数の翼が環状かつ所定角度傾斜して一体に立設するように設けられている。
この横流ファンにおいても、上記特開平11−264394号公報と同様に、回転音の低減を目的としている。
特開平11−264394号公報 特開平10−148196号公報
上記従来の横流ファンの成型を行う場合、金型のキャビティ側の羽根成型穴に沿って樹脂成型品を回転させながら金型から抜く必要がある。この際、羽根成型穴の傾き角度と抜きの際の回転角度を厳密に一致させるのが困難であり、羽根成型穴と成型品の羽根との間に多少なりとも干渉が起こる。そして、その干渉箇所にて摩擦力が発生し、その摩擦力により過剰な応力を受けた箇所から羽根の割れが発生する。ここで、特にこの応力の影響を受けやすいのが羽根の径方向内方側であり、この箇所での割れの発生が羽根全体の割れにつながっていた。
また、上記従来の横流ファンにおいては、各翼が所定角度傾斜されているといった工夫がなされているとともに、軸方向で隣り合う多翼羽根車同士が軸心回りに所定角度ずれているといった工夫についても記載がある。これらの工夫によって、横流ファンの羽根がノーズ付近を通過する際に発生する羽根通過音がファンの軸方向の各箇所において異なる周期に発生する。そのため、上記従来の横流ファンはファン全体として羽根通過音が揃ったために発生する大きなピーク音(nZ音)を抑えることが出来るのであるが、一方で多翼羽根車同士の軸心回りの角度のずれが不適切に大きくなりすぎると、仕切板近傍における、仕切板両側の翼間流れの位相のずれから生ずる2次流れにより強制渦が過度に脈動し、異音(ボコボコ音)が発生していた。またこの異音(ボコボコ音)が室内機筐体に伝播して更なる振動・騒音を生じていた。それに対してこの異音の抑制を図るため、前記多翼羽根車同士の軸心周りの角度のズレを廃止すると、各々の多翼羽根車において羽根のノーズ
付近の通過周期が揃ってしまうため、前記大きなピーク音(nZ音)が発生する。
また、上記従来の横流ファンのように軸方向に対し傾斜させる翼(スキュー翼)を採用すると、送風性能が劣化するとともに消費電力が増大するだけでなく、上記のように金型による樹脂成型が困難なものとなる。
本発明は、上記ピーク音と上記異音とを同時に抑制しつつ、翼を傾斜させても性能が劣化せず消費電力を低減することができるとともに、金型による樹脂成型を容易にする貫流ファンおよび送風機を提供し、貫流ファンを構成する羽根車を成形することができる成形機を提供することを目的とする。
本発明に係る貫流ファンは、他の局面では、主表面を有する支持部と、支持部の主表面上に間隔をあけて設けられ、主表面から立設するように支持部に連設された複数の羽根部とを含む羽根車を、中心軸線方向に複数積層し、羽根車の羽根部の先端部と、該羽根車と隣り合う他の羽根車の支持部とを接続することで形成された貫流ファンである。そして、上記中心軸線に対して垂直な羽根部の断面は、主表面に連設された羽根部の付根部から先端部に向かうにしたがって小さくなるように形成される。さらに、中心軸線に対して垂直な羽根部の断面の中心は、主表面に連設された羽根部の付根部から先端部に向かうにしたがって、中心軸線を中心として回転方向前方側または回転方向後方側に向けて変位し、上記羽根部の径方向内方側に位置する端辺部は、主表面に連設された羽根部の付根部から先端部に向かうにしたがって、径方向外方側に向かうように延びる。そして、上記羽根部の径方向外方側に位置する端辺部は、主表面に連設された羽根部の付根部から先端部に向かうにしたがって、径方向内方側に向かうように延び、羽根部の先端部の径方向内方側の端部と、羽根部の付根部の径方向内方側の端部との径方向の距離は、羽根部の先端部の径方向外方側の端部と、羽根部の付根部の径方向外方側の端部との径方向の距離よりも長い。
好ましくは、上記中心軸線に対して垂直な羽根部の付根部の断面を第1基準面とし、羽
根部の先端部の端面を第2基準面とし、第2基準面が第1基準面に対して中心軸線を中心としてずれた回転角度を回転角度Wとし、羽根部の中心軸線方向の長さを長さLとし、第2基準面が第1基準面に対して径方向外方側にずれた距離を距離rとし、第1基準面の中心点および中心線と第2基準面の中心点および中心線とを一致させたときに、第2基準面の外周縁部と第1基準面の外周縁部との間が、第1および第2基準面の外周縁部の全周に亘って一定の距離とされ、該一定の距離を距離eとすると、W/Lが0.15以下でかつr/eが0.3以上1.5以下とされる。
好ましくは、上記羽根部が互いに間隔をあけて配置されることで、回転方向に隣り合う羽根部間には空隙部が形成され、羽根車に規定された複数の空隙部のうち、少なくとも1つの空隙部の周方向の幅が、他の空隙部の幅と異なるように、羽根部が配置される。
好ましくは、上記羽根車は、第1羽根車と、該第1羽根車に対して第1羽根車の羽根部の先端部側に隣り合う第2羽根車とを含み、上記第1羽根車に形成された空隙部の幅と、該第1羽根車の空隙部に対して隣り合う第2羽根車の空隙部の幅とが互いに異なる。好ましくは、上記第1羽根車に設けられた複数の羽根部のうち、任意の1つの羽根部を第1基準羽根部とし、第2羽根車に設けられた複数の羽根部のうち、第1基準羽根部に対応する羽根部を第2基準羽根部とすると、第1基準羽根部の先端部は、第2羽根車の支持部の第1主表面に接続され、第2羽根車の羽根部は、第1主表面と反対側に位置する第2主表面に連設され、第1基準羽根部の先端部に対し第2基準羽根部と異なる第2羽根車の羽根部の根元部が隣接するとともに、第2基準羽根部の根元部に対し第1基準羽根部と異なる第1羽根車の羽根部の先端部が隣接する。好ましくは、上記羽根車は、第1羽根車と、該第1羽根車に対して第1羽根車の羽根部の先端部側に隣り合う第2羽根車とを含み、第1羽根車に形成された空隙部の幅と、該第1羽根車の空隙部に対して隣り合う第2羽根車の空隙部の幅とが互いに実質的に一致する。
本発明に係る送風機は、上記貫流ファンを備える。好ましくは、貫流ファンを収容し、貫流ファンによって強制的に送られる風を外部に送風する吹き出し口が形成された筐体と、筐体内に設けられ、貫流ファンに空気を供給する供給領域と、貫流ファンから吹き出し口に向けて空気を供給する吹出領域とを区画する舌部とをさらに備え、舌部は、貫流ファンの回転軸に対して平行となるように設けられる。
本発明に係る羽根車の成形機は、キャビティーが形成され、該キャビティーの内表面が、上記貫流ファンの羽根部の外表面に沿うように形成される。
本発明に係る貫流ファンおよび送風機によれば、ピーク音と上記異音とを同時に抑制しつつ、消費電力の低減を図ることができると共に、金型による樹脂成型を容易に行うことができる。さらに、本発明に係る羽根成形機によれば、上記の貫流ファンを成形することができる。
本発明の実施の形態に係る貫流ファン200を備えた空気調和機100を模式的に示す断面図である。 貫流ファン200の斜視図である。 羽根車226の斜視図である。 羽根車226の平面図である。 羽根部224およびその近傍の構造を示し、回転中心線O方向から平面視した羽根部224の平面図である。 第1基準面300および第2基準面301の相対的な位置関係を示す図である。 第1基準面300の第1中心線CL1と第2基準面301の第2中心線CL2とを一致させると共に、第1基準面300の第1中心点CP1と第2基準面301の第2中心点CP2とを回転中心線O方向に一致させたときの平面図である。 図5のVIII−VIII線における断面図である。 図5に示すIX−IX線における断面図である。 従来の貫流ファンと、本実施の形態の貫流ファンとについて、各々同一の筐体に装着し、駆動させることで生じる振動を測定した結果を示すグラフである。 羽根車226Aと羽根車226Bとの配置状態を示し、貫流ファンを模式的に示す側面図である。 羽根車226Aと羽根車226Bとの配置状態の変形例を示し、貫流ファンを模式的に示す側面図である。 羽根車226Aと羽根車226Bとの配置状態についてのもう一つの変形例を示し、貫流ファン200を模式的に示す側面図である。
図1から図13を用いて、本発明に係る貫流ファン200およびこの貫流ファン200を備えた空気調和機100について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る貫流ファン200を備えた空気調和機100を模式的に示す断面図である。この図1に示すように、空気調和機100は、回転中心線Oを中心として回転可能に設けられた貫流ファン200と、この貫流ファン200を収容するケーシング102と、ケーシング102内に配置された複数の熱交換機110とを備えてい
る。
そして、ケーシング102には、貫流ファン200が駆動することで外気をケーシング102内に導入可能なスリット部が天面ないし前面もしくは側面のいずれかの箇所に形成されており、貫流ファン200が回転駆動することで、スリット部から室内の空気が吸入される。吸入された室内空気は、熱交換機110によって熱交換され、その後、貫流ファン200によって強制的にケーシング102内に設けられた風導路131および吹き出し口を通って、室内に噴出される。
ケーシング102内には、上壁部132および下壁部133が設けられており、この上壁部132および下壁部133によって風導路131が規定されている。そして、吹き出し口は、風導路131の端部に形成されている。上壁部132および下壁部133は、いずれも、回転中心線Oよりも下方に位置する一方で、上壁部132は下壁部133よりも上方に位置している。下壁部133は、貫流ファン200の下方から貫流ファン200に対して背面側に延び、さらに、回転中心線Oより上方にまで達するように形成されている。
上壁部132は、ケーシング102の前面側から貫流ファン200に向けて延び、貫流ファン200の近傍にまで達している。さらに、上壁部132の貫流ファン200側の端部には、舌部130が形成されている。
貫流ファン200の周囲に位置する空間のうち、舌部130から回転方向R前方側に延び、下壁部133の上端部に達する領域は、貫流ファン200内に空気を供給する供給領域135となっている。その一方で、下壁部133の上端部から回転方向R前方側に延び舌部130に達する領域は、貫流ファン200から風導路131に空気を吹き出す吹出領域136とされている。そして、舌部130は、貫流ファン200に近接しており、吹出領域136と供給領域135とを区画している。
なお、吹き出し口には、吹き出し口から送られる気流の方向を自在に変更するための風向板120が設けられている。
図2は、貫流ファン200の斜視図である。この図2に示されるように、貫流ファン200は、複数の羽根車226を回転中心線Oに積層することで形成されている。なお、貫流ファン200の回転中心線O方向両端部に位置する支持板(支持部)222,223には、空気調和機100のケーシング102に貫流ファン200を取り付け可能なように、支持板222,223から突出する軸部、もしくはケーシング102やファンの回転駆動のためのファンモータ(図示せず)から突出する軸部を受ける軸受部のいずれかが設けられている。
図3は、羽根車226の斜視図であり、図4は、羽根車226の平面図である。この図3および図4に示されるように、羽根車226は、主表面を有する支持板225と、支持板225の主表面上に間隔を設けられた複数の羽根部224とを備えている。支持板225は、回転中心線Oを中心とする環状板状部材とされている。
羽根車226は、射出成型によって成形されており、羽根部224と支持板225とは互いに一体に成形され、羽根部224の付根部は支持板225に連設されている。そして、羽根部224の先端部は、当該羽根部224が形成された羽根車226と隣り合う他の羽根車226の支持板225に、例えば超音波圧着などにより接着固定されている。
図5は、羽根部224およびその近傍の構造を示し、回転中心線O方向から平面視した
羽根部224の平面図である。この図5に示すように、羽根部224は、全体的に弓形に形成されており、径方向内方側から径方向外方側に向かうにしたがって、回転方向R前方側に向けて湾曲している。
この図5において、回転中心線Oに対して垂直な羽根部224の断面のうち、羽根部224の付根部における断面を第1基準面300とする。さらに、羽根部224の先端部における端面を第2基準面301とする。
なお、羽根部224の付根部において、通常は補強のため根元Rなどのいわゆる肉盛りを施しているが、ここでの第1基準面300の定義においてはこのいわゆる肉盛り部分の断面は除外する。また、第2基準面301の定義は、羽根車同士の接着の際の支持板側の接着面に相当する位置における断面のことである。したがって、羽根先端部の端部が、回転中心軸Oに対して垂直な平面と平行な面で無い場合においても、前記支持板側接着面に相当する位置関係の羽根先端断面を第2基準面として考えることができる。
図6は、上記第1基準面300および第2基準面301の相対的な位置関係を示す図である。この図6において、第1中心線CL1は第1基準面300の中心線(キャンバー線)であり、この第1中心線CL1は第1基準面300の両側辺部からの距離が等しい線分である。
そして、第1基準面300の外周縁部と、第1中心線CL1とが交差する点を外端部Q1および内端部Q3とし、外端部Q1は第1基準面300の径方向外方側に位置し、内端部Q3は径方向内方側に位置する。さらに、第1中心線CL1上に位置する点であって、外端部Q1および内端部Q3からの距離が等しい点を第1基準面300の第1中心点CP1とする。
同様に、第2中心線CL2は第2基準面301の中心線(キャンバー線)であり、この第2中心線CL2は第2基準面301の両側辺部からの距離が等しい線分である。そして、第2基準面301の外周縁部と、第2中心線CL2とが交差する点を外端部Q2および内端部Q4とし、外端部Q2は第2基準面301の径方向外方側に位置し、内端部Q4は、径方向内方側に位置する。さらに、第2中心線CL2上に位置する点であって、外端部Q2と内端部Q4とからの距離が等しい点を第2基準面301の第2中心点CP2とする。
ここで、第2基準面301は第1基準面300に対して回転中心線O方向に離れており、第2基準面301は第1基準面300に対して回転方向R前方側に位置すると共に、支持板225の径方向外方側に位置している。
具体的には、第2基準面301が第1基準面300に対して回転中心線Oを中心として回転角度θ1ずれており、さらに、第2基準面301は第1基準面300に対して径方向外方側に外周側移動量L4ずれている。
回転角度θ1は、第1基準面300の外端部Q1および回転中心線Oを結ぶ第1仮想軸線D1と、第2基準面301の外端部Q2および回転中心線Oを結ぶ第2仮想軸線D2とによって規定することができる。回転角度θ1は、第1仮想軸線D1および第2仮想軸線D2によって規定される交差角度のうち、小さい方の交差角度とする。
なお、回転角度θ1の規定方法としては、上記のものに限られない。たとえば、第1基準面300の第1翼弦線D3と第2基準面301の第2翼弦線D4との交差角度によっても規定することができる。ここで、第1翼弦線D3は、外端部Q1および内端部Q3を通る仮想線であり、第2翼弦線D4は外端部Q2および内端部Q4を通る仮想線である。
外周側移動量L4は、回転中心線Oを中心として第1中心点CP1を通る仮想円S1と、回転中心線Oを中心として第2中心点CP2を通る仮想円S2との間の径方向の外周側移動量L4によって規定することができる。
なお、図7は、第1基準面300の第1中心線CL1と第2基準面301の第2中心線CL2とを一致させると共に、第1基準面300の第1中心点CP1と第2基準面301の第2中心点CP2とを回転中心線O方向に一致させたときの平面図である。
この図7において、第2基準面301の外周縁部と、第1基準面300の外周縁部との間の距離が一定となるように形成されており、当該距離を縮小量L3とする。
このように、第2基準面301の面積は、第1基準面300よりも小さくなっており、羽根部224は、付根部側から先端部側に向かうに従って、回転中心線Oに垂直な断面の断面が小さくなるように形成されている。
このように、羽根部224は、回転中心線Oに対して垂直な羽根部224の断面積は、第1基準面300から第2基準面301に向かうにしたがって小さくなるように形成され、回転中心線Oに対して垂直な羽根部224の断面の中心は、第1基準面300から第2基準面301に向かうにしたがって、回転中心線Oを中心として回転方向R前方側および径方向外方側に向けて変位するように形成されている。
図8は、図5のVIII−VIII線における断面図であり、第1中心線CL1および第2中心線CL2を通る断面図である。この図8において、内端部Q3および内端部Q4を通る羽根部224の内周側辺部310と、支持板225の主表面(回転中心線Oに対して垂直な仮想面)とによって規定される交差角度を交差角度θ2とする。そして、外端部Q1および外端部Q2を通る羽根部224の外周側辺部311との交差角度を交差角度θ3とすると、交差角度θ2は交差角度θ3よりも小さくなっている。
なお、本実施の形態においては、内周側辺部310は、支持板225の主表面から離れるにしたがって、径方向外方側に傾斜しており、外周側辺部311は、支持板225の主表面から離れるにしたがって、径方向内方側に向けて傾斜している。ここで、外周側辺部311については必ずしも径方向内方側に向けて傾斜している必要はなく、場合によっては径方向外方側に向けて傾斜していても良い。この場合においても交差角度θ3の規定位置は同一である。ただし、外周側辺部311が径方向内方側に向けて傾斜している方が、成型の際にいわゆるアンダーの箇所が無いため金型が簡易なものとなり、径方向外方側に向けて傾斜しているよりもより好適である。
そして、第1基準面300の内端部Q3と、第2基準面301の内端部Q4との径方向の距離L1は、第1基準面300の外端部Q1と第2基準面301の外端部Q2との間の距離L2よりも長くなっている。
なお、この図8に示す例においては、内周側辺部310および外周側辺部311は、直線状に形成されているがこれに限られず、湾曲状に形成されていてもよい。
この場合、支持板225の主表面からの高さが同じ位置においては、内周側辺部310の接線と回転中心線Oに垂直な仮想面との交差角度は、外周側辺部311の接線と回転中心線Oに垂直な仮想面との交差角度よりも小さくなっている。
図9は、上記図5に示すIX−IX線における断面図であり、この図9および上記図8に示すように、第2基準面301の第2中心点CP2は、第1基準面300の第1中心点CP1に対して回転方向R前方側に位置すると共に、径方向外方側に位置している。
そして、羽根部224の付根部側から羽根部224の先端部に向かうにしたがって、各回転中心線Oに垂直な羽根部224の断面の中心は、回転方向R前方側に変位すると共に径方向外方側に変位する。したがって、羽根部224の上記各断面の中心を通る中心線Pも、羽根部224の付根部側から先端部側に向かうにしたがって、回転方向R前方側に向かうと共に、径方向外方側に向けて傾斜する。
上記のように羽根部224の形状を設定することで、各々の羽根の側面を外周側に偏らせることができるため、金型を回転させながら羽根車226の成型品を抜くときに、羽根部224の径方向内方側にかかる面圧を低く抑えることができる。これにより、成形品を金型から取り出す際に、特に割れの生じやすい羽根部224径方向内方側においてクラックや割れが生じることを抑制することができる。
なお、上記図1から図9に示す例においては、各羽根部224は、支持板225から離れるにしたがって、回転方向R前方側に向けて傾斜するように形成されているが、回転方向R後方側に傾斜するように形成してもよい。
また、上記のように形成された羽根部224を備えた貫流ファン200と図1に示す舌部130とを互いに平行となるように配置しても、舌部130上に突起や凹部や傾斜部などを設けるなどの工夫を加える必要なく下記の通りに異音(ボコボコ音)およびピーク音(nZ音)を使用上十分な程度に抑えることができるため、ケーシング102の構造の簡易化を図ることができる。
そして、上記のような羽根部224を複数備えた羽根車226は、キャビティーの内表面が羽根部224および羽根車226の外周面に沿って延びるように形成された射出成形機によって成形される。
下記表1は、羽根部の形状を回転角度θ1を0(deg)および外周側移動量L4を0(mm
)とし、スキューがなく、径方向の偏りのない羽根部が採用された貫流ファンの風量(m3/min)を基準として、各種パラメータを異ならせた貫流ファン200の風量(m3/min)の増減量を示す。
なお、下記表において、L: 羽根の長さ(mm)(図8に示す高さH)、e :テーパ縮
小量(mm)(図7に示すL3)、w : 羽根根元から羽根先端にかけての翼断面の回転角
度(deg)(図6中の回転角度θ1)r : 羽根根元から羽根先端にかけての翼断面の外
周側移動量(mm)(図6中の外周側移動量L4)とする。
なお、貫流ファン(クロスフローファン)200の風量は、ファンの直径、長さ、回転数の各々に対して比例関係にあるので、表中の+と−についてはファンの直径、長さ、回転数によらずこのデータと同じ結果となる。
Figure 0005030115
上記表1からW/Lが0.15以下でかつr/eが0.3以上1.5以下の範囲内において、風量が基準の貫流ファンよりも風量が多くなることが分かる。
そして、この表1に示すように、r/eは、値が1.0に近づくほど羽根の外周側端辺が回転軸と平行になり、風量は増え、値が大きくなりすぎると回転軸との角度も大きくなるため、風量は減る方向に変化することがわかる。
さらに、この表1からw/Lは、基本的には値が大きくなるほど風量は減少する傾向があ
ることが分かる。上記従来の横流ファンのように、r(羽根根元から羽根先端にかけての
翼断面の外周側移動量(mm)(図6中の外周側移動量L4))がなく、w(羽根根元から羽
根先端にかけての翼断面の回転角度(deg)(図6中の回転角度θ1))のみ変化させた場
合では、風量は減少する傾向にあることが分かる。
図10は、スキューが無く径方向の偏りの無い羽根部が採用された従来の貫流ファンと、本実施の形態の貫流ファンとについて、各々同一の筐体に装着し、駆動させることで生じる筐体の振動を測定した結果を示すグラフである。この図10において、■は従来の貫流ファンを示し、△は本実施の形態に係る貫流ファン200を示している。そして、横軸はファンの回転数(rpm)を示し、縦軸は筐体に生じる振動の振幅を示す。
この図10に示すように、従来の貫流ファンよりも本実施の形態に係る貫流ファン200の方が、同一の回転数に対して筐体に生じる振動を3割程度低く抑えられていることがわかる。また、同一の振幅(振動)においては、本実施の形態に係る還流ファン200の方が、従来の貫流ファンよりも回転数を高く設定することができ、よって風量も高めることができる。
なお、図11は、羽根車226の一例ならびに羽根車226Aおよび羽根車226Bとの配置状況について示した、貫流ファン200を模式的に示す側面図である。図11において、羽根車226Aと羽根車226Bとは同一形状の羽根車となっている。そして、間隔C1〜間隔C5は、互いに異なるように形成されているが、その周方向の開きの寸法は、仮に各羽根部224が全て同一間隔に設けられている場合のいわゆる均等間隔Cと、多
くても20%程度の差異に収まっている。そのため、各羽根部224A〜224Eの配置は、仮に各羽根部224が全て同一間隔に設けられている場合に対して極端に相違していることは無い。また、この図11に示す例では羽根車226Bは、羽根車226Aに対して、回転中心線Oを中心として回転方向R後方側に回転させた状態で羽根車226Aに固定(接着)されている。そして、羽根車226Bの羽根部224B(第1基準羽根部)に対応する羽根車226Aの羽根部は、上記羽根車226Bの羽根部224Bに対して回転方向R前方側に位置する羽根部224Aと支持板225近傍において隣り合うようになっている。この場合、前記の通り各羽根部224A〜224Eの配置は、仮に各羽根部224が全て同一間隔に設けられている場合に対して極端に相違するものではない。したがって、羽根車226Aの羽根部224Bが羽根車226B羽根部224Aと隣接すると同時に、羽根車226Aの羽根部224Cが羽根車226B羽根部224Bと隣接し、羽根車226Aの羽根部224Dが羽根車226B羽根部224Cと隣接する。このように羽根車226Aの各羽根部224A,224B,224Cと隣接する羽根車226Bの羽根部は、羽根車226Bの羽根部のうち、羽根車226Aの羽根部に対応する羽根部と異なり、対応する羽根部に対して回転方向R前方に一枚隣に位置する羽根部となっている。
これにより、上記に加えてさらに各支持板225の近傍での2次流れに伴う強制渦の脈動が抑制でき、異音(ボコボコ音)を緩和することができる。
なお、この図11に示す例では羽根部224A、224B、224Cについて、回転方向Rに対して1枚前方側の羽根部が支持板の近傍において互いに隣接する例を示しているが、これは“1枚”に限らず“複数枚”ぶん回転方向R前方側でもよいし、また“前方側”に限らず“後方側”でもよい。すなわち、支持板225の近傍で互いに異なる羽根部の先端部および根元部が隣接して設けられているといった条件が満たされていれば、羽根通過音が揃うことなくピーク音(nZ音)を抑えられると共に支持板225の近傍での2次流れに伴う強制渦の脈動が抑制でき、異音(ボコボコ音)を緩和することができる。更に付け加えると、ここでの羽根部224は傾斜して設けられているため、羽根部の先端部および根元部が支持板近傍において隣接して設けられていてもピーク音(nZ音)を十分な程度抑制することができている。
図12は、羽根車226Aおよび羽根車226Bとの配置状況についての変形例を示し、貫流ファン200を模式的に示す側面図である。この図12に示すように、各羽根車226に設けられた複数の羽根部224A〜224Fは、互いに間隔をあけて設けられており、隣り合う羽根部224A〜224F間には、空気が流通可能な空隙部227が形成されている。この空隙部227は、羽根部224A〜224Fの延在方向に沿って延びており、各空隙部227の幅は互いに異なるように形成されている。
このように、各羽根部224A〜224F間の取り付けピッチを異ならせることで、貫流ファン200を回転させたときに生じるnZ音(ピーク音)を低減させることができる。なお、この図12に示す例においては、各羽根部224A〜224F間の間隔C1〜間隔C5は、互いに異なるように形成されているが、少なくとも1つの空隙部227の周方向の幅が、他の空隙部227の幅と異なるようにすることでも、上記nZ音の低減を図ることができる。
この図12に示す例においては、羽根車226Aと、この羽根車226Aの羽根部224A〜224Dの先端部側に設けられた羽根車226Bとが示されている。
具体的には、羽根車226Aの各羽根部224の先端部が、羽根車226Bの支持板225の上面(他の主表面)に形成された溝部にはめ込まれると共に、接着されている。
そして、羽根車226Aに形成された空隙部227の幅と、この羽根車226Aの空隙部227に対して羽根部224の延在方向に隣り合う羽根車226Bの空隙部227の幅とは、互いに異なるようになっている。
このため、軸方向に隣り合う羽根車226A,226Bにおいて、互いの羽根部224が周方向にずれた状態となり、各羽根車226で生じる音波に位相差が生じ、音波同士が互いに打ち消しあうようになる。これにより、貫流ファン200が回転することで生じる音を低減させることができる。
具体的には、羽根車226Aと羽根車226Bとは同一形状とされており、羽根車226Bは、羽根車226Aに対して、回転中心線Oを中心として回転方向R後方側に回転させた状態で羽根車226Aに固定(接着)されている。
そして、羽根車226Bの羽根部224B(第1基準羽根)に対応する羽根車226Aの羽根部は、上記羽根車226Bの羽根部224Bに対して回転方向R前方側に位置する羽根部224Aと支持板225近傍において隣り合うようになっている。このように、羽根車226Bを羽根車226Aに対して回転させた状態で配置することで、羽根車226Aの空隙部227と隣り合う羽根車226Bの空隙部227とが互いに異なるようになる。
また図13は、羽根車226Aと羽根車226Bとの配置状態についての他の変形例を示し、貫流ファン200を模式的に示す側面図である。この図13に示す例においては、羽根車226Aに形成された空隙部227と隣り合う羽根車226Bの空隙部227とは、互いの幅が等しくなるように、羽根車226Aと羽根車226Bとが配置されている。
このため、空隙部227は、貫流ファン200の一方の端部から他方の端部に亘って、一定の幅となるように延びる一方で、周方向に隣り合う空隙部227の幅は、互いに異なるように形成されている。換言すれば、羽根車226Aに設けられた羽根部224の先端部には、羽根車226Bの対応する羽根部224の付根部が位置しており、周方向に不等ピッチで配置された各羽根部224は、貫流ファン200の一方の端部から他方の端部に亘って、直線状に延びることになる。
この図13における他の変形例と、上記図11に示した例との相違点として、前述の通り羽根車の各々について対応する羽根の先端部と付根部が仕切板にて同じ位置に位置しており、よって該対応する羽根は貫流ファン200の一方の端部から他方の端部に亘って、直線状に延びている。そのため図11に示す例に比べて若干ピーク音(nZ音)の抑制効果は弱くなるが、その一方で支持板225の両側での羽根の先端および根元部の位置関係を、各々の羽根部のすべてについてほぼズレの無いようにできるので、支持板225近傍での2次流れに伴う強制渦の脈動をより好適に抑制でき、異音(ボコボコ音)もより好適に緩和することができる。
このように、各羽根車226を複数積層することで、各支持板225の近傍での2次流れに伴う強制渦の脈動が抑制でき、異音(ボコボコ音)を緩和することができる。また、羽根部224ならびに空隙部227の傾斜によって羽根通過音が揃わなくなるためピーク音(nZ音)についても同時に抑えることができる。これに伴い、同等の騒音レベルに対してファンの回転数を従来より上昇させることができ、従来の貫流ファンにくらべて使用可能な回転数上限を上げることができるため、送風能力をより大きくすることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の
範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
貫流ファン、送風機および羽根車の成形機に適用することができ、特に、複数の羽根車を積層することで形成された貫流ファン、この貫流ファンを備えた送風機および羽根車の成形機に好適である。
100 空気調和機、102 ケーシング、110 熱交換機、120 風向板、130 舌部、200 貫流ファン、222,223,225 支持板、224 羽根部、226 羽根車、227 空隙部、300,301 基準面、310 内周側辺部、311
外周側辺部、CL1,CL2,P 中心線、CP1,CP2 中心点、D1,D2 仮想軸線、D3,D4 翼弦線、e,L1,L2,r 距離、L3 縮小量、L4 外周側移動量、O 回転中心線、Q1,Q2 外端部、Q3,Q4 内端部、R 回転方向、S1,S2 仮想円、W,θ1 回転角度、θ2,θ3 交差角度。

Claims (9)

  1. 主表面を有する支持部と、前記支持部の主表面上に間隔をあけて設けられ、前記主表面から立設するように前記支持部に連設された複数の羽根部とを含む羽根車を、中心軸線方向に複数積層し、前記羽根車の羽根部の先端部と、該羽根車と隣り合う他の羽根車の前記支持部とを接続することで形成された貫流ファンであって、
    前記中心軸線に対して垂直な前記羽根部の断面は、前記主表面に連設された前記羽根部の付根部から前記先端部に向かうにしたがって小さくなるように形成され、
    前記中心軸線に対して垂直な前記羽根部の断面の中心は、前記主表面に連設された前記羽根部の付根部から前記先端部に向かうにしたがって、前記中心軸線を中心として回転方向前方側または回転方向後方側に向けて変位し、
    前記羽根部の径方向内方側に位置する端辺部は、前記主表面に連設された前記羽根部の付根部から前記先端部に向かうにしたがって、径方向外方側に向かうように延び、
    前記羽根部の径方向外方側に位置する端辺部は、前記主表面に連設された前記羽根部の付根部から前記先端部に向かうにしたがって、径方向内方側に向かうように延び、
    前記羽根部の前記先端部の前記径方向内方側の端部と、前記羽根部の前記付根部の前記径方向内方側の端部との径方向の距離は、
    前記羽根部の前記先端部の前記径方向外方側の端部と、前記羽根部の前記付根部の前記径方向外方側の端部との前記径方向の距離よりも長い、貫流ファン。
  2. 前記中心軸線に対して垂直な前記羽根部の前記付根部の断面を第1基準面とし、
    前記羽根部の前記先端部の端面を第2基準面とし、
    前記第2基準面が前記第1基準面に対して前記中心軸線を中心としてずれた回転角度を回転角度Wとし、
    前記羽根部の前記中心軸線方向の長さを長さLとし、
    前記第2基準面が前記第1基準面に対して径方向外方側にずれた距離を距離rとし、
    前記第1基準面の中心点および中心線と前記第2基準面の中心点および中心線とを一致させたときに、前記第2基準面の外周縁部と前記第1基準面の外周縁部との間が、前記第1および第2基準面の外周縁部の全周に亘って一定の距離とされ、該一定の距離を距離eとすると、
    W/Lが0.15以下でかつr/eが0.3以上1.5以下とされた、請求項1に記載の貫流ファン。
  3. 前記羽根部が互いに間隔をあけて配置されることで、前記回転方向に隣り合う前記羽根部間には空隙部が形成され、
    前記羽根車に規定された複数の前記空隙部のうち、少なくとも1つの空隙部の周方向の幅が、他の空隙部の幅と異なるように、前記羽根部が配置された、請求項1または請求項2に記載の貫流ファン。
  4. 前記羽根車は、第1羽根車と、該第1羽根車に対して前記第1羽根車の羽根部の先端部側に隣り合う第2羽根車とを含み、
    前記第1羽根車に形成された空隙部の幅と、該第1羽根車の空隙部に対して隣り合う前記第2羽根車の空隙部の幅とが互いに異なる、請求項3に記載の貫流ファン。
  5. 前記第1羽根車に設けられた複数の羽根部のうち、任意の1つの羽根部を第1基準羽根部とし、前記第2羽根車に設けられた複数の羽根部のうち、前記第1基準羽根部に対応する羽根部を第2基準羽根部とすると、
    前記第1基準羽根部の先端部は、前記第2羽根車の支持部の第1主表面に接続され、前記第2羽根車の羽根部は、前記第1主表面と反対側に位置する第2主表面に連設され、
    前記第1基準羽根部の先端部に対し前記第2基準羽根部と異なる前記第2羽根車の羽根部の根元部が隣接するとともに、前記第2基準羽根部の根元部に対し前記第1基準羽根部と異なる前記第1羽根車の羽根部の先端部が隣接する、請求項4に記載の貫流ファン。
  6. 前記羽根車は、第1羽根車と、該第1羽根車に対して前記第1羽根車の羽根部の先端部側に隣り合う第2羽根車とを含み、
    前記第1羽根車に形成された空隙部の幅と、該第1羽根車の空隙部に対して隣り合う前記第2羽根車の空隙部の幅とが互いに実質的に一致する、請求項3に記載の貫流ファン。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の貫流ファンを備える、送風機。
  8. 前記貫流ファンを収容し、前記貫流ファンによって強制的に送られる風を外部に送風する吹き出し口が形成された筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記貫流ファンに空気を供給する供給領域と、前記貫流ファンから前記吹き出し口に向けて空気を供給する吹出領域とを区画する舌部とをさらに備え、
    前記舌部は、前記貫流ファンの回転軸に対して平行となるように設けられた、請求項7に記載の送風機。
  9. キャビティーが形成され、該キャビティーの内表面が、請求項1から請求項6のいずれかに記載の貫流ファンの羽根部の外表面に沿うように形成された、羽根車の成形機。
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