JP5269036B2 - 貫流ファン、およびそれを備えた空気調和機 - Google Patents
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Description
しかし、羽根車軸方向で同じ翼形状であるため、翼間距離が狭く翼間流路で通風抵抗となり送風効率が悪化する、という問題点があった。
また、送風効率の悪化により、羽根車を駆動するファンモータの消費電力が増加し、省エネルギー性に劣る、という問題点があった。
しかし、リングなどの障害物がないリング間中央部の流れやすい領域において、翼弦長を短くしているので、送風量が低減する、という問題点があった。
つまり、翼の圧力上昇を低下させることで羽根車軸方向の風速分布を均一化しているため、送風効率が悪化する、という問題点があった。
また、送風効率の悪化により、羽根車を駆動するファンモータの消費電力が増加し、省エネルギー性に劣る、という問題点があった。
また、羽根車の風速分布の均一化を図ることができる貫流ファン、およびそれを備えた空気調和機を得るものである。
また、羽根車内および風路内での通風抵抗を低減し、送風効率を向上することができる貫流ファン、およびそれを備えた空気調和機を得るものである。
また、羽根車を駆動するファンモータの消費電力の増加を抑制し、省エネルギー性を向上することができる貫流ファン、およびそれを備えた空気調和機を得るものである。
また、羽根車の風速分布の均一化を図ることができる。
また、羽根車内および風路内での通風抵抗を低減し、送風効率を向上することができる。
また、羽根車を駆動するファンモータの消費電力の増加を抑制し、省エネルギー性を向上することができる。
図1は本発明の実施の形態1を示す空気調和機の外観斜視図である。
図2は図1の空気調和機の縦断面図である。
図1、2において、本発明に係る空気調和機本体1は、空調される部屋11の壁11aに設置されている。
また、本体前面1aには取り外し可能な前面グリル6が取り付けられている。
また、本体上部1bには上部吸込口2、ホコリを除塵するフィルタ5、本体内に吸い込まれた空気と熱交換して冷暖房する熱交換器7が配設されている。
熱交換器7の下流側には、送風機である貫流ファン8が配設されている。
貫流ファン8は、羽根車8a、吸込側風路E1と吹出側風路E2を分離する舌部と熱交換器7から滴下される水滴を一時貯水するドレンパンとを有するスタビライザー9、および、羽根車8aの吹出側には渦巻状のガイドウォール10で構成されている。
さらに、吹出口3には風向ベーン(上下風向ベーン4a、左右風向ベーン4b)が回動自在に取り付けられている。
図3において、貫流ファン8の羽根車8aは、一例としてAS樹脂などの熱可塑性樹脂で成形されている。
羽根車8aは、円板状のリング8bの外周部から延出した複数の翼20が、リング8bの周方向に連設し構成される羽根車単体8cを複数溶着し、連結し、一体を成している。
つまり、羽根車単体8cの相互のリング8b間において、リング8bの周方向に間隔を隔てて配置された複数の翼20が設けられている。
また、羽根車8aは、一方をファンシャフト8d、他端を羽根車8aの内部側に突出したファンボス8eとモータ12のモータシャフト12aとがネジ等で固定され、両支持の状態で、ファン回転軸Oを中心としてファン回転方向ROに回動することで送風される。
なお、「リング8b」は、本発明における「支持板」に相当する。
なお、本実施の形態では、円板状のリング8bを用いるが、本発明はこれに限るものではない。例えば多角形の支持板を用いても良い。
図5は図3の翼1枚の翼負圧面側(回転方向の逆側面)からの斜視図である。
図6は図4の翼1枚のファン内周側から見た矢視F図である。
図4〜図6において、翼20は、羽根車8aの外周側端である翼外周側端部20dが、羽根車8aの内周側端である翼内周側端部20cに対し、ファン回転方向ROに前傾した形状で形成されている。
翼20は、回転軸方向に複数の領域に分割し、リング8bに隣接する両端部分を翼リング近傍部20a、翼20の中央部分を翼リング間中央部20bとし、翼リング近傍部20aと翼リング間中央部20bとの間を翼接続部20eとした、5領域で形成されている。
なお、「翼リング近傍部20a」は、本発明における「第1領域」に相当する。
なお、「翼リング間中央部20b」は、本発明における「第2領域」に相当する。
なお、「翼接続部20e」は、本発明における「第3領域」に相当する。
また、翼接続部20eの翼20の肉厚が、翼リング近傍部20aの肉厚から翼リング間中央部20bの肉厚まで徐々に形状変化するように形成されている。
つまり、翼20の翼内周側端部20cは、翼20のファン回転方向ROに対して前面となる翼圧力面20pと、ファン回転方向ROに対して後面となる翼負圧面20sとの両面で、翼リング間中央部20bのファン回転軸O方向の所定長さで凹むように形成されている。
図7においては翼リング近傍部20aのファン回転軸Oに直交する断面を示している。
図7に示すように、翼20は、ファン回転軸Oに直交する断面が円弧状に形成されている。
翼20の翼リング近傍部20aでの翼外周側端部20daおよび翼内周側端部20caは共に円弧形状に形成されている。また、翼外周側端部20daは、リング8bの外周よりも内周側に位置している。
そして、翼リング近傍部20aでの翼20の肉厚は、翼外周側端部20daから翼内周側端部20caへ向かって徐々に厚く形成されている。
ここで、翼内周側端部20caの肉厚t1aは、翼内周側端部20caの円弧に内接する円の直径に相当する。
また、翼外周側端部20daの肉厚t2aは、翼外周側端部20daの円弧に内接する円の直径に相当する。
また、翼弦中心点C3aの肉厚t3aは、翼外周側端部20daの円弧中心点C2aと翼内周側端部20caの円弧中心点C1aとを結んだ線を翼弦線Laとし、この翼弦線Laの垂直二等分線と、翼20の翼リング近傍部20aでの肉厚中心線であるそり線Saとの交点である翼弦中心点C3aにおいて内接する円の直径に相当する。
そして、翼圧力面20pの円弧半径をRa1とし、翼負圧面20sの円弧半径をRa2とし、そり線Saの円弧半径をRa3とすると、翼圧力面20pの円弧半径Ra1<そり線Saの円弧半径Ra3<翼負圧面20sの円弧半径Ra2、となるように形成されている。
つまり、翼圧力面20pの円弧半径Ra1が、翼負圧面20sの円弧半径Ra2より小さく形成されおり、翼圧力面20p側ほど円弧半径が小さく、反りが大きい形状である。
また、R02aは、ファン回転軸Oを中心とした翼リング近傍部20aでの翼外周側端部20daの円弧中心点C2aを通る円の半径である。
図8においては翼リング間中央部20bのファン回転軸Oに直交する断面を示している。
図8に示すように、翼20は、ファン回転軸Oに直交する断面が円弧状に形成されている。
翼20の翼リング間中央部20bでの翼外周側端部20dbおよび翼内周側端部20cbは共に円弧形状に形成されている。また、翼外周側端部20dbは、リング8bの外周よりも内周側に位置している。
そして、翼リング間中央部20bでの翼20の肉厚は、翼外周側端部20dbから、翼外周側端部20dbと翼内周側端部20cbとの中央へ向かって徐々に厚く形成され、この中央から翼内周側端部20cbへ向かって徐々に薄く形成されている。
ここで、翼内周側端部20cbの肉厚t1bは、翼内周側端部20cbの円弧に内接する円の直径に相当する。
また、翼外周側端部20dbの肉厚t2bは、翼外周側端部20dbの円弧に内接する円の直径に相当する。
また、翼弦中心点C3a’は、図7のA−A断面における翼弦中心点C3aのB−B断面への投影点である。翼弦中心点C3a’の肉厚t3aは、翼弦中心点C3a’において内接する円の直径に相当し、図7のA−A断面における翼弦中心点C3aの肉厚t3aと同一である。
また、Sbは、翼20の翼リング間中央部20bでの肉厚中心線であるそり線である。
また、R01bは、ファン回転軸Oを中心とした翼リング間中央部20bでの翼内周側端部20cbの円弧中心点C1bを通る円の半径である。
また、R02bは、ファン回転軸Oを中心とした翼リング間中央部20bでの翼外周側端部20dbの円弧中心点C2bを通る円の半径である。
そして、翼圧力面20pの円弧半径をRb1とし、翼負圧面20sの円弧半径をRb2とし、翼20の翼リング間中央部20bでの肉厚中心線であるそり線Sbの円弧半径をRb3とすると、翼圧力面20pの円弧半径Rb1>そり線Sbの円弧半径Rb3>翼負圧面20sの円弧半径Rb2、となるように形成されている。
つまり、翼圧力面20pの円弧半径Rb1が、翼負圧面20sの円弧半径Rb2より大きく形成されており、翼負圧面20s側ほど円弧半径が小さく、反りが大きい形状である。
図9においては翼リング間中央部20bのファン回転軸Oに直交する断面と共に、翼リング近傍部20aの形状を示している。
図9に示すように、翼20は、翼外周側端部20dから、翼外周側端部20dと翼内周側端部20cとの中央までは、翼リング近傍部20aと翼リング間中央部20bとが同一形状となるように形成されている。
そして、翼外周側端部20dと翼内周側端部20cとの中央から、翼内周側端部20cまでは、翼リング近傍部20aと翼リング間中央部20bと翼接続部20eとで形状が変化するように形成されている。
例えば、翼外周側端部20dから翼弦中心点C3aまでは、各部の形状が同一形状となるように形成され、翼弦中心点C3aから翼内周側端部20cまでは、各部の形状が変化するように形成されている。
図10に示すように、隣り合う翼20間の距離を、各翼20の表面に内接する円の直径で表すと、翼リング間中央部20bの翼内周側端部20cbにおける翼間距離M1b、翼リング近傍部20aの翼内周側端部20caにおける翼間距離M1aは、M1a<M1bとなる。すなわち、翼リング間中央部20bの方が翼リング近傍部20aより翼間距離が大きい。
また、翼リング近傍部20aの翼外周側端部20daにおける翼間距離M2aと、翼リング間中央部20bの翼外周側端部20dbにおける翼間距離M2bとが同一である。
また、少なくとも、翼外周側端部20da、20dbにおける翼間距離M2a、M2bは、翼内周側端部20ca、20cbにおける翼間距離M1a、M1bよりも小さくなるように形成している。
なお、図10において、Uaは、翼リング近傍部20aからの吹出し流れを示している。また、Ubは、翼リング間中央部20bからの吹出し流れを示している。
このため、翼リング間中央部20bの翼内周側端部20cbにおける翼間距離M1bが、翼リング近傍部20aの翼内周側端部20caにおける翼間距離M1aより大きくなる。よって、ファン吹出領域において、翼リング近傍部20aより翼リング間中央部20bの方が翼間通過風速を減速して吹出すことができる。
その結果、ファン吹出領域のファン回転軸O方向で風速分布の均一化を図ることができ、吹出風路の通風抵抗が低減し、ファンモータの消費電力を低減できる。従って、省エネルギー性を向上することができる。
このため、リング8b表面で発達する境界層乱れ流れが流入しても、翼リング近傍部20aで流れを増速しファン吹出側へ吹出される。
つまり、翼20への流入流れの乱れおよび風速が低減されることで騒音を低減することができる。
このため、翼間通過風速を滑らかに減速させて吹出すことができる。
その結果、ファン吹出領域のファン回転軸O方向で風速分布の均一化を図ることができ、吹出風路の通風抵抗が低減し、ファンモータの消費電力を低減できる。従って、省エネルギー性を向上することができる。
このため、リング8b表面で発達する境界層乱れ流れが流入しても、翼間距離M1aが小さいので滑らかに乱れを減衰し、ファン吹出側へ吹出される。つまり、翼20への流入流れの乱れおよび風速が低減されることで騒音低減できる。
また、翼リング間中央部20bの方が翼間通過風速を減速して吹出すことができる。
その結果、ファン吹出領域のファン回転軸O方向で風速分布の均一化を図ることができ、吹出風路の通風抵抗が低減し、ファンモータの消費電力を低減できる。従って、省エネルギー性を向上することができる。
このため、リング8b表面で発達する境界層乱れ流れが流入しても、翼間距離M1aが小さいので滑らかに乱れを減衰し、ファン吹出側へ吹出される。つまり、翼20への流入流れの乱れおよび風速が低減されることで騒音低減できる。
また、翼リング間中央部20bの方が翼間通過風速を減速して吹出すことができる。
その結果、ファン吹出領域のファン回転軸O方向で風速分布の均一化を図ることができ、吹出風路の通風抵抗が低減し、ファンモータの消費電力を低減できる。従って、省エネルギー性を向上することができる。
このため、通過風量が大きい翼リング間中央部20bでは、翼圧力面20pにおける流れの転向角度を小さくすることができる。
また、通過風量が小さい翼リング近傍部20aでは、翼圧力面20pにおける流れの転向角度を大きくすることができる。
つまり、図10に示すように、翼リング間中央部20bからの吹出し流れUbは、吹出口3の高さ方向中央からガイドウォール10側に吹出す。
また、翼リング近傍部20aからの吹出し流れUaは、吹出し流れUbより吹出口3の高さ方向で上方の中央からスタビライザー9側に吹出す。
その結果、ファン回転軸O方向において吹出口3の高さ方向で異なる風向で吹出すことができ、高速領域が拡散し、偏流が抑制され、風速分布が均一化されるので、通風抵抗が低減する。
よって、風路内の通風抵抗を低くすることができ、ファンモータの消費電力を低減できる。従って、省エネルギー性を向上することができる。
このため、翼20へのホコリの付着を抑制することができる。つまり、羽根車8aの外周側においてファン回転軸O方向で肉厚や翼外周側端部20dが、例えば波状であったり、切り欠き等の形状変化部があると、貫流ファン8の起動時にファン周囲に浮遊するホコリが前記形状変化部に引っかかり、これを起源にホコリが付着し翼20にこびり付いてしまうことがある。本実施の形態においては、中央から翼内周側端部20cまでの形状が変化するように形成されているので、ホコリの付着を抑制できる。
よって、貫流ファン8の清潔性を保つことができる。その結果、衛生的な空気調和機を得ることができる。
この翼リング間中央部20bの長さBbが、翼リング間長さBに対し比率が高すぎると、リング間中央部に流れが集中しすぎ、逆に比率が低すぎると騒音低減効果・省エネルギー効果が得られないことから、最適範囲が存在する。
図12は比Bb/Bに対する風量同一時のファンモータ消費電力の変化を示した図である。
図11に示すように、翼20のファン回転軸O方向の翼リング間長さBに対する、翼リング間中央部20bのファン回転軸O方向の長さBbの比Bb/Bが、少なくとも0.4〜0.6であれば、騒音低減効果が得られる。
また、図12のように、Bb/Bが、少なくとも0.3〜0.7であれば、ファンモータの消費電力が低減できる。
よって、Bb/Bが、少なくとも0.4〜0.6であれば、騒音低減効果およびファンモータ消費電力の低減効果が得られ、静粛で省エネルギー性の高い貫流ファン8および空気調和機が得られる。
図13は実施の形態2を示す空気調和機に搭載される貫流ファンの図4に相当する斜視図である。
図14は図13の翼の図9に相当するB−B断面図である。
図14においては翼リング間中央部20bのファン回転軸Oに直交する断面と共に、翼リング近傍部20aの形状を示している。
なお、図13、図14においては、上述した実施の形態1に対応する構成には同一の符号を付する。以下、上記実施の形態1との相違点を中心に記述する。
また、図14に示すように、翼リング間中央部20bのそり線Sbが、翼リング近傍部20aのそり線Saと同一であり、羽根車8aの内周側に向かいそり線Saの延長線上で突出している。すなわち、翼リング間中央部20bの肉厚中心における円弧半径が、翼リング近傍部20aの肉厚中心における円弧半径と同一となるように形成されている。
また、翼リング近傍部20aでの翼外周側端部20daの円弧中心点C2aと、翼リング間中央部20bでの翼外周側端部20dbの円弧中心点C2bとが同一である。
また、Lbは、翼リング間中央部20bでの翼内周側端部20cbの円弧中心点C1bと、翼外周側端部20dbの円弧中心点C2bとを結んだ線の翼弦線である。
そして、翼弦線Lbの長さは、翼弦線Laより長く形成されている。
また、R01bは、ファン回転軸Oを中心とした翼リング間中央部20bでの翼内周側端部20cbの円弧中心点C1bを通る円の半径である。
そして、半径R01a>半径R01bとなるように形成されている。
このため、翼リング間中央部20bの翼弦長(翼弦線Lbの長さ)が、翼リング近傍部20aの翼弦長(翼弦線Laの長さ)よりも長くなり、翼リング間中央部20bの静圧上昇を、翼リング近傍部20aに比べて高くすることができる。
そのため、ファン回転軸O方向で翼リング間中央部20bから両側の翼リング近傍部20aへ向け、高圧から低圧となる圧力勾配を生成することができる。その結果、翼リング間中央部20bから翼リング近傍部20aへの流れを生成することができる。
よって、上記実施の形態1の翼リング近傍部20aでの境界層乱れ流れの抑制効果に加え、翼リング間中央部20bから翼リング近傍部20aへの流れにより、さらに、リング8b表面での境界層の発達を抑えることができ、翼20の出口側での剥離乱れがさらに抑制される。
よって、さらに騒音低減が可能とともに、有効風路も拡大することで翼間内部での通風抵抗が低減し、ファンモータの消費電力が低減可能である。
従って、さらに静粛で省エネルギー性の高い貫流ファン8および空気調和機が得られる。
Claims (10)
- 回転軸方向に間隔を隔てて配置された少なくとも2つの支持板と、
相互の支持板間において、支持板の周方向に間隔を隔てて配置された複数の翼とを有する羽根車を備えた貫流ファンにおいて、
前記翼を前記回転軸方向に複数の領域に分割し、前記支持板に隣接する両端部分を第1領域、翼の中央部分を第2領域とし、
前記翼の前記羽根車内周側端である翼内周側端部の肉厚が、前記第1領域より前記第2領域が肉薄に形成され、
前記第1領域と前記第2領域との間を第3領域とし、
前記第3領域の翼の肉厚が、前記第1領域の肉厚から前記第2領域の肉厚まで徐々に形状変化するように形成されている
ことを特徴とする貫流ファン。 - 前記第1領域の翼の肉厚は、前記翼の前記羽根車外周側端である翼外周側端部から、翼内周側端部へ向かって徐々に厚く形成され、
前記第2領域の翼の肉厚は、翼外周側端部から、翼外周側端部と翼内周側端部との中央へ向かって徐々に厚く形成され、前記中央から翼内周側端部へ向かって徐々に薄く形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の貫流ファン。 - 前記翼は、前記回転軸に直交する断面が円弧状に形成され、
翼外周側端部と翼内周側端部とを結んだ弦線の垂直二等分線と、前記翼の肉厚中心との交点を翼弦中心点とした場合、
前記第1領域の翼の肉厚は、翼外周側端部の肉厚<翼弦中心点の肉厚<翼内周側端部の肉厚、となるように形成され、
前記第2領域の翼の肉厚は、翼外周側端部の肉厚<翼弦中心点の肉厚、かつ、翼弦中心点の肉厚>翼内周側端部の肉厚、となるように形成されている
ことを特徴とする請求項2記載の貫流ファン。 - 前記翼は、前記回転軸に直交する断面が円弧状に形成され、
前記第1領域の、前記翼の回転方向に対して前面となる翼圧力面の円弧半径が、前記翼の回転方向に対して後面となる翼負圧面の円弧半径より小さく形成され、
前記第2領域の、翼圧力面の円弧半径が、翼負圧面の円弧半径より大きく形成されている
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の貫流ファン。 - 前記翼の各領域における前記回転軸に直交する断面の形状は、
翼外周側端部から、翼外周側端部と翼内周側端部との中央までは、各領域で同一形状となるように形成し、
翼外周側端部と翼内周側端部との中央から、翼内周側端部までは、各領域で形状が変化するように形成されている
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の貫流ファン。 - 前記第2領域の翼内周側端部は、前記第1領域より前記羽根車内周側に突出して形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の貫流ファン。 - 前記翼は、前記回転軸に直交する断面が円弧状に形成され、
前記第2領域の肉厚中心における円弧半径が、前記第1領域の肉厚中心における円弧半径と同一となるように形成されている
ことを特徴とする請求項6記載の貫流ファン。 - 前記翼の前記回転軸方向の全長(B)に対する、前記第2領域の前記回転軸方向の長さ(Bb)の比(Bb/B)が、0.4〜0.6となるように形成されている
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の貫流ファン。 - 前記翼の前記回転軸方向の全長(B)に対する、前記第2領域の前記回転軸方向の長さ(Bb)の比(Bb/B)が、0.3〜0.7となるように形成されている
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の貫流ファン。 - 請求項1〜9の何れか1項に記載の貫流ファンと、
前記貫流ファンで形成される吸込み側流路に配置され、吸い込んだ空気と熱交換する熱交換器と
を備えたことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (6)
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