JP7350912B2 - サーバシステム及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、サーバシステム及び車両に関する。
鉄道事業においては、緊急度の高い事案が発生した車両から周囲へ緊急発報し、周囲車両の二次災害を防ぐ防護無線システムが従来技術として知られている。特許文献1では、鉄道車両の転覆が発生したと判定した場合に緊急防護無線を自動的に発報するための鉄道車両転覆検知装置が開示されている。
特開2018-98963号公報
しかしながら、自動車が主体の道路交通においては、緊急発報による車両停止などの通信システムは存在しない。また、緊急度の高い事案か否かが手動により判断されると、統一性が欠如するため、一定基準に基づく制御を行う構成が望ましい。
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、コネクテッドカーが主体の道路交通において、適正に挙動していない異常車両が生じた場合、又は、車両が実行した挙動を示す車両情報に瑕疵が有る場合に、事故が発生するリスクを軽減することを目的とする。
本発明の一態様に係るサーバシステムは、1又は複数の車両の挙動を制御する制御信号を送信する送信部と、前記車両の各々について、当該車両が実行した挙動を示す車両情報を受信する受信部と、少なくとも何れかの前記車両に対応する前記車両情報が示す挙動が、当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じているか否かを判定する第1の判定部と、前記車両情報が示す挙動が当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じていないと前記第1の判定部が判定した場合に、当該車両を、異常が有る異常車両であると判定する第2の判定部と、を備え、前記送信部は、前記第2の判定部が当該車両を異常車両であると判定した場合に、前記異常車両と、前記異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の前記車両とのうち少なくとも何れかに対して、異常に応じた制御を行う制御信号を送信する。
本発明の他の態様に係る車両は、自車両の挙動を制御する制御信号を受信する受信部と、前記制御信号が示す制御内容に従って、前記自車両の各部を動作させる動作部と、前記自車両が実行した挙動を示す車両情報を送信する送信部と、を備え、前記受信部は、前記自車両を含む一定範囲において異常が有る異常車両が生じたと、前記自車両と関連付けられたサーバシステムによって判定された場合、前記サーバシステムから送信された制御信号であって、異常に応じた制御を行う制御信号を受信する。
コンピュータを本発明の各態様に係るサーバシステム又は車両が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記サーバシステムをコンピュータにて実現させるサーバシステム又は車両の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、前記制御プログラムは、コンピュータを前記各部として動作させる処理又はその他の処理において、各種の機械学習手法を用いてもよい。この場合、機械学習手法を用いるプログラムはサーバシステム又は車両で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
本発明の一態様によれば、適正に挙動していない異常車両が生じた場合、又は、車両情報に瑕疵が有る場合に、事故が発生するリスクを軽減することができる。
サーバシステム、及びサーバシステムに関連付けられた車両の機能的構成を示すブロック図の一例である。 サーバシステムを主体とした、サーバシステムの処理例1に係る処理の流れを示すフローチャートの一例である。 サーバシステム及び車両によって実現される道路交通の概念図の一例である。 サーバシステムを主体とした、サーバシステムの処理例2に係る処理の流れを示すフローチャートの一例である。 サーバシステム、異常車両及び通常車両の機能的構成を示すブロック図の一例である。 車両を主体とした、車両の処理例に係る処理の流れを示すフローチャートの一例である。 サーバシステム及び車両によって実現される道路交通の概念図の一例である。 サーバシステム及び車両によって実現される道路交通の概念図の一例である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
〔1.サーバシステム1及び車両の構成例〕
図1は、サーバシステム1、及びサーバシステム1に関連付けられた車両100の機能的構成を示すブロック図の一例である。
サーバシステム1は、1又は複数台の車両100に対するサーバとして機能する装置であって、車両情報を各車両100から受信すると共に、各車両100の挙動を規定するための情報を送信する装置である。ここで、車両100の挙動を規定するための情報には、自動運転車の挙動を制御する制御信号、及び運転者に対する指示内容を示す情報が含まれ得る。また、車両情報とは、車両100が実行した挙動を示す情報である。また、車両情報は、当該車両100の位置及び速度等を示す情報、並びに後述するPC5の動作状態を示すPC5情報を含んでいる。
サーバシステム1は、制御部2、記憶部8及び通信部10を備えている。制御部2は、サーバシステム1全体を統括する制御装置であって、第1の判定部4及び第2の判定部6を備えている。
第1の判定部4は、少なくとも何れかの車両100に対応する車両情報が示す挙動が、当該車両100に対応する制御信号が示す挙動に応じているか否かを判定する。換言すると、第1の判定部4は、サーバシステム1が行った指示通りの挙動を車両100が行っているか否かを判定する。狭義には、第1の判定部4は、車両情報が示す挙動が、制御信号が示す挙動に応じているか否かを判定する。
第2の判定部6は、車両情報が示す挙動が当該車両100に対応する制御信号が示す挙動に応じていないと第1の判定部4が判定した場合に、当該車両100を、異常が有る異常車両であると判定する。また、第2の判定部6は、(1)受信部14が受信した車両情報が不正な情報であると判定した場合、(2)車両情報に所定の瑕疵が有ると判定した場合、又は、(3)PC5の動作状態にエラーが生じていることをPC5情報が示している場合、当該車両情報又は当該PC5情報に対応する車両100を異常車両であると判定する。これにより、適正に挙動しているか否かについて疑義の有る車両100を異常車両と判定することができる。
また、前記所定の瑕疵とは、例えば一部の情報の欠損、或いはノイズとなる情報の所定量以上の混入であってもよい。以下の説明においては、特に異常車両と区別する場合において、異常車両ではない車両100を「通常車両」と呼称することもある。
記憶部8は、各種情報を記憶する記憶装置であって、例えば各車両100を識別するための情報、各車両100の状態を示す情報、並びに道路及び地図に関する情報等を記憶する。
通信部10は、制御部2による制御に基づいて各種情報の送受信を行う部材であって、送信部12及び受信部14を備えている。送信部12は、例えば1又は複数の車両100の挙動を制御する制御信号を送信する。また、送信部12は、第2の判定部6が或る車両100を異常車両であると判定した場合に、当該異常車両と、当該異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の車両100とのうち少なくとも何れかに対して、異常に応じた制御を行う制御信号を送信する。受信部14は、例えば1又は複数の車両100の各々から車両情報を受信する。また、受信部14は、車両100毎に、車両情報を受信する周期を設定する機能を有する。一態様において、通信部10は、LTE V2X間接通信を用いて、車両100との間における情報の送受信を行う。前記LTE V2X間接通信のことを、本開示においては単に「Uu」とも呼称する。
車両100は、コネクテッドカー若しくは自動運転自動車又はこれらに準ずる自動車であって、制御部102、記憶部108、通信部110及び動作部116を備えている。
制御部102は、車両100全体を統括する制御装置である。記憶部108は、各種情報を記憶する記憶装置であって、例えば、サーバシステム1に接続するための情報、自車両に関する情報、並びに道路及び地図に関する情報等を記憶する。
通信部110は、制御部102による制御に基づいて各種情報の送受信を行う部材であって、送信部112及び受信部114を備えている。送信部112は、例えば自車両が実行した挙動を示す車両情報を送信する。受信部114は、例えばサーバシステム1から送信された、自車両の挙動を制御する制御信号を受信する。一態様において、通信部110は、自車両の位置を示す情報を、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いて取得し、CAN(Controller Area Network)経由でサーバシステム1に送信してもよい。また、一態様において、通信部110は、LTE V2X直接通信を用いた車車間通信を行い、他の車両100との間において情報の送受信を行う。前記LTE V2X直接通信のことを、本開示においては単に「PC5」とも呼称する。
また、サーバシステム1と各車両100との間において送受信される情報は、前述した情報に限定されず、例えば運転者によって車両100に入力された、所望の目的地を示す情報等の送受信が行われてもよい。
動作部116は、自車両の各部を動作させる機構、及び動作する各部自体である。自車両が自動運転車である場合、動作部116は、受信部114が受信した制御信号が示す制御内容に従って、自車両の各部を自動的に動作させる。動作部116には、車両100の移動に直接的に関係しないスピーカー等の部材も含まれ得る。
サーバシステム1及び車両100が備える単一の部材の機能が、別の複数の部材によって実現されてもよく、サーバシステム1及び車両100が備える複数の部材の機能が、別の単一の部材によって実現されてもよい。また、サーバシステム1は、例えばデータベースを有する第1のサーバ装置と、車両100との通信を行う第2サーバ装置とによって実現される構成であってもよい。
〔2.サーバシステム1の処理例1〕
続いて、サーバシステム1が実行する処理の流れについて一例を挙げて説明する。図2は、サーバシステム1を主体とした、本例に係る処理の流れを示すフローチャートの一例である。
図2に示す処理は、サーバシステム1が、1又は複数の車両100の各々を対象として行う。また、図2に示す処理は、対象となる車両100が起動して以降継続的に実行されるが、以下の説明において、当該車両100は、他の車両100も走行する道路に位置しているものとして説明する。また、後述する図4に示す処理においても同様である。また、図3は、サーバシステム1及び車両100によって実現される道路交通の概念図の一例である。
S101において、送信部12は、制御部2による制御に基づき、車両100に対して制御信号を送信する。続いて車両100は、受信した制御信号を参照して移動等の挙動を行い、車両情報をサーバシステム1に送信する。また、受信部14は、車両100の送信部112から送信された車両情報を第1の周期において受信する。当該車両情報は、制御部2に供給される。また、S101及び後述するS104における、サーバシステム1と車両100との通信は、Uuによって行われる。
S102において、第1の判定部4は、受信部14が車両100から受信した車両情報が示す挙動が、当該車両100に対応する制御信号が示す挙動に応じているか否かを判定する。なお、S102及び後述するS105の判定等は、必ずしも一対の制御信号と車両情報とに基づいて行われる構成に限定されず、二対以上の制御信号と車両情報とに基づいて行われる構成であってもよい。
第1の判定部4が、車両情報が示す挙動が、制御信号が示す挙動に応じていると判定した場合(S102:YES)、S101からの処理が繰り返される。一方で、第1の判定部4が、車両情報が示す挙動が、制御信号が示す挙動に応じていないと判定した場合(S102:NO)、S103の処理が実行される。例えば、制御信号が示す挙動が減速することであるのに対して車両情報が示す挙動が加速することであった場合、第1の判定部4は、S102において対象となる車両100に対して「NO」の判定を行う。また、S102において第1の判定部4が「NO」の判定を行うその他の例としては、制御信号が示す挙動が直進することであるのに対して車両情報が示す挙動が方向転換することである場合等が挙げられる。また、後述するS105の判定においても同様である。
S103において、受信部14は、S102において「NO」の判定がなされた車両100から車両情報を受信する受信周期を第1の周期から第2の周期に変更する。つまり、第1の判定部4が1又は複数の車両100のうち、或る第1の車両100を対象としてS102の判定を行い、受信部14は、第1の判定部4による第1の車両100に関する判定結果に応じて、車両情報を受信する周期を、第1の車両100については第2の周期に変更する。本例においては、第1の車両100について、第1の周期において受信した車両情報が示す挙動が、制御信号が示す挙動に応じていないと第1の判定部4が判定した場合、受信部14は、車両情報を受信する周期を、第1の周期よりも短い第2の周期に変更する。別の側面から言えば、車両100において異常の兆候が認められない場合には、受信部14は、第2の周期よりも長い第1の周期において当該車両100から車両情報を受信する構成である。これにより、車両100の状態に応じて、車両100とサーバシステム1との間における通信量の削減、又は事故が発生するリスクの軽減を図ることができる。
なお、別の態様として、受信部14は、例えばS102において「YES」の判定が所定回数以上なされた場合に、車両100から車両情報を受信する受信周期を第1の周期よりも長い周期に変更する構成であってもよい。
S104において、送信部12及び受信部14は、S101と同様の処理を行う。ただし、受信部14は、車両100の送信部112から送信された車両情報を第2の周期において受信する。
S105において、第1の判定部4は、S104において送信した制御信号及び受信した車両情報を対象として、S102と同様の判定を行う。第1の判定部4が、車両情報が示す挙動が、制御信号が示す挙動に応じていると判定した場合(S105:YES)、S101からの処理が繰り返される。一方で、第1の判定部4が、車両情報が示す挙動が、制御信号に応じていないと判定した場合(S105:NO)、S106の処理が実行される。
S106において、第2の判定部6は、S105において「NO」の判定がなされた車両100を、異常が有る異常車両であると判定する。即ち、受信部14が第2の周期において車両情報を受信して、第1の判定部4がより精細な判定を行ったとしても、依然として或る車両100の車両情報を示す挙動が、制御信号に応じていないと第1の判定部4が判定した場合、第2の判定部6は、当該車両100が異常車両であると判定する。これにより、第2の判定部6が、車両情報に混入したノイズ等の要因によって、通常車両を異常車両と誤判定することを抑制することができる。
S107において、送信部12は、異常車両と、当該異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の車両100とのうち少なくとも何れかに対して、異常に応じた制御を行う制御信号を送信する。車両100は、受信部114が受信した前記制御信号が示す制御内容に従った挙動を行う。
図3の例は、車両100Aが異常車両であると第2の判定部6によって判定された場合において、送信部12が、車両100Aに加え、範囲21内に位置する通常車両である車両100Bに対して、異常に応じた制御信号を送信する様子を示している。ここで、範囲21は、車両100Aを基準とする一定範囲の一例である。図3の例においては、前記異常に応じた制御信号は、範囲21内に位置していない通常車両である車両100Cには、送信されていない。一態様において、送信部12は、車両を路肩に寄せて停止させる制御信号を車両100Aに対して送信し、車両100Aの位置を運転者に通知する制御信号を車両100Bに対して送信する。車両100Bは、例えば受信した制御信号に基づいて、異常車両が生じたことを運転者に音声又は表示により通知してもよい。
また、車両100Aに送信される制御信号には、自車両が異常車両であることを運転者に通知する指示が含まれていてもよいし、車両100Aが、停止を指示する制御信号に基づいて、自車両が異常車両であるという音声等を生成又は記憶部108から参照して運転者に通知してもよい。これにより、車両100Aが自動運転車またはそれに準ずる車両であったとしても、通知を認識した運転者が自ら停止操作を行い、事故が生じる可能性を低減させることができる。
本例の構成によれば、適正に挙動していない異常車両が生じた場合、異常に応じた制御を各車両100に対して行うことによって、事故が発生するリスクを軽減させることができる。
〔3.サーバシステム1の処理例2〕
続いて、サーバシステム1が実行する処理の流れについて他の例を挙げて説明する。なお、説明の便宜上、前述した例において既に説明した事項については、重複する説明を繰り返さない。また、以降の例においても同様である。本例においては、サーバシステム1に送信される車両情報自体、又は通信状態自体に異常が有る場合を含む処理について説明する。図4は、サーバシステム1を主体とした、本例に係る処理の流れを示すフローチャートの一例である。
S101及びS102においては、前述した処理例1と同様の処理が行われる。ただし、第1の判定部4が、車両情報が示す挙動が、制御信号が示す挙動に応じていると判定した場合(S102:YES)、S202の処理が実行される。
S202において、第2の判定部6は、車両情報の情報成分とPC5情報とに共に異常が無いか否かを判定する。第2の判定部6が、車両100の情報成分とPC5情報とに共に異常が無いと判定した場合(S202:YES)、S101からの処理が繰り返される。
具体的には、第2の判定部6は、受信部14が受信した車両情報が不正な情報であると判定した場合、又は車両情報に所定の瑕疵が有ると判定した場合に車両情報に異常が有るものと判定する。また、第2の判定部6は、PC5の動作状態にエラーが生じていることをPC5情報が示している場合に、PC5情報に異常が有るものと判定する。
また、第2の判定部6が、車両100の情報成分とPC5情報とのうち少なくとも何れかに異常が有ると判定した場合(S202:NO)、S103の処理が実行される。
S103~S105においては、処理例1と同様の処理が行われる。ただし、S103において、受信部14は、S102又はS202において「NO」の判定がなされた車両100から車両情報を受信する受信周期を第2の周期に変更する。また、第1の判定部4が、車両情報が示す挙動が、制御信号が示す挙動に応じていると判定した場合(S105:YES)、S206の処理が実行される。一方で、第1の判定部4が、車両情報が示す挙動が、制御信号に応じていないと判定した場合(S105:NO)、S205の処理が実行される。
S205において、第2の判定部6は、S105において「NO」の判定がなされた車両100を、当該車両100におけるアクチュエータが故障している異常車両であると判定する。
S206において、第2の判定部6は、車両情報の情報成分に異常が無いか否かを判定する。第2の判定部6は、車両情報の情報成分に異常が無いと判定した場合(S206:YES)、S208において、PC5情報に異常が無いか否かを判定する。
一方で、第2の判定部6は、車両情報の情報成分に異常が有ると判定した場合(S206:NO)、S207において、前記車両情報に対応する車両100を、GNSSモジュール又はCANバスが故障している異常車両であると判定する。
S208において、第2の判定部6が、PC5情報に異常が無いと判定した場合(S208:YES)、S101からの処理が繰り返される。一方で、第2の判定部6は、PC5情報に異常が有ると判定した場合(S208:NO)、S209において、前記PC5情報に対応する車両100を、PC5のモジュールが故障している異常車両であると判定する。
S210において、送信部12は、異常車両と、当該異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の車両100とのうち少なくとも何れかに対して、異常に応じた制御を行う制御信号を送信する。ここで、制御信号が示す制御内容は、異常車両の故障部位毎に相違する。即ちS210において、サーバシステム1は、S205、S207及びS209のうち、何れの工程からS210への遷移が行われたかに応じた以下に例示する処理を行う。以下、図3を参照して前述したように車両100Aが異常車両であり、車両100Bが範囲21内に位置する通常車両であり、車両100Cが範囲21内に位置しない通常車両であるものとして説明する。
(S210-1)異常車両のアクチュエータが故障している場合
送信部12は、車両100を路肩に寄せて停止させる制御信号と、自車両が異常車両であることをPC5によって周辺の車両100に報知させる制御信号とを、Uuによって車両100Aに対して送信する。PC5は、ブロードキャストによる通信手法であるため、車両100Aが異常車両であるという情報は、車両100Cに対しても送信され得る。また、送信部12は、車両100Aの位置を運転者に通知する制御信号を、Uuによって車両100Bに対して送信する。
また、車両100の動作部116は、受信部114が受信した制御信号が、自車両が異常車両であることを示している場合、自車両が異常車両であることを示す情報を、自車両の外部に出力する構成を有している。自車両において異常が生じたことを周囲の車両100等に報知する構成によって、事故が発生するリスクをより軽減させることに寄与する。なお、前記情報を車両100の外部へ出力する処理は、異常車両が単に警報を鳴らす処理であってもよい。
(S210-2)異常車両のGNSSモジュール又はCANバスが故障している場合
GNSSモジュール又はCANバスが故障しているとは、GNSSを用いて取得されるべき車両100Aの位置及び速度を示す情報を、車両100Aからサーバシステム1に送信できないことを意味している。なお、図5を参照して後述するUuモジュールが故障している場合も同様である。
車両100AのGNSSモジュール又はCANバスが故障している場合、制御部2は、通信部10を介して、TAC(Tracking Area Code)、ECGI(E-UTRAN Cell Global Identifier)又はPCI(Physical Cell ID)、NRCGI(NR Cell Global Identifier)等の情報であって、車両100Aが3gppのモバイルネットワーク網における何れのストリートセル又はマイクロセルの範囲内に位置しているかを示す情報を、NEF(Network Exposure Function)、VAE(V2X Application Enabler)又は、SEAL(Service Enabler Architecture Layer for Verticals)経由で取得する。これにより、サーバシステム1は、車両100Aのおおよその位置を把握することができる。
続いて、送信部12は、車両100Aの位置に対応するストリートセル又はマイクロセルの範囲内に位置する各車両100に対して、近傍に異常車両が生じたことを運転者に通知する制御信号を、Uuによって送信する。また、送信部12は、車両100Aに対して、車両100を路肩に寄せて停止させる制御信号をUuによって送信することを試みる。
(S210-3)異常車両のPC5モジュールが故障している場合
送信部12は、車両100Aの位置を運転者に通知する制御信号を、Uuによって車両100Bに対して送信する。車両100Bにおいては、例えば異常車両に関する注意喚起が行われる。
以上、図4のフローチャートについて説明した。また、図4に示す処理を別の側面から補足する。図5は、サーバシステム1、異常車両である車両100A、及び通常車両である車両100Bの機能的構成を示すブロック図の一例である。図示している内容が一部相違するが、図5に示す構成は、図1に示す構成に対応する。例えば図5におけるUuモジュール及びPC5モジュールは、通信部110が備えるモジュールの一例である。また、図5における「APP」とは、記憶部108に対応するメモリ上において、制御部102の制御に基づいて動作するアプリケーションを示している。具体的には、Client APP(Uu/PC5)は、各モジュール全体を制御するアプリケーションである。前述したUuモジュール及びPC5モジュールは、Client APP(Uu/PC5)による制御に基づき動作する。制御判断APPは、制御部102による判定等に用いられるアプリケーションである。PC5発報APPは、PC5による通信等を制御するアプリケーションである。例えばClient APP(Uu/PC5)は、制御判断APP及びPC5発報APPと協同して、サーバシステム1とのUuモジュールを介した通信、及び他の車両100とのPC5モジュールを介した通信を実現する。
図5の矢印25は、車両100Aからサーバシステム1に対して車両情報を送信する処理を示している。サーバシステム1は、受信した車両情報を参照して、前述したS105等における判定処理を行う。
また、矢印27は、サーバシステム1からUuによって受信した制御信号に基づいて、車両100Aが、自車両が異常車両であることをPC5によって周辺の車両100に報知する処理を示している。このとき、通信部10は、車両100AのUuモジュールに対して、例えば車両100Aを路肩に寄せて停止させる制御信号と、車両100Aが異常車両であることをPC5によって車両100B等の周辺の車両100に報知させる制御信号とを送信している。また、矢印29は、車両100Aの位置を運転者に通知する制御信号が、サーバシステム1から車両100Bに対してUuによって送信される処理を示している。
つまり、例えば前述した(S210-1)の工程において、車両100Bに対しては、サーバシステム1からの情報と、車両100Aからの情報とが送信され得る。車両100Bの制御部102は、サーバシステム1からの情報と、車両100Aからの情報とのうち、何れか一方の情報を先に取得した段階で、運転者に対して異常車両に関する注意喚起を行う構成が望ましい。
本例の構成によれば、例えば車両情報に異常があり、適正に挙動しているか否かについて疑義の有る車両100を異常車両と判定し、異常に応じた制御を行うことができる。
〔4.車両100の処理例〕
続いて、車両100が実行する処理であって、車両100からサーバシステム1に対する車両情報の送信自体にエラーが生じる場合における処理の流れについて一例を挙げて説明する。図6は、車両100を主体とした、本例に係る処理の流れを示すフローチャートの一例である。
S301において、受信部114は、サーバシステム1からUuによって送信された制御情報を受信する。続いて動作部116は、制御信号が示す制御内容に従って、自車両の各部を動作させる。また、送信部112は、自車両が実行した挙動を示す車両情報をサーバシステム1にUuによって送信する処理を試みる。
S302において、制御部102は、送信部112がサーバシステム1に対して車両情報を送信する処理が成功したか否かを判定する。制御部102が、前記車両情報を送信する処理が成功したと判定した場合(S302:YES)、S301からの処理が繰り返される。一方で、制御部102は、前記車両情報を送信する処理が失敗したと判定した場合(S302:NO)、自車両が異常車両であると判定し、S303において、PC5の動作状態にエラーが生じているか否かを判定する。
制御部102が、PC5の動作状態にエラーが生じていると判定した場合(S303:YES)、続いてS305の処理が実行される。制御部102が、PC5の動作状態にエラーは生じていないと判定した場合(S303:NO)、S304において、送信部112は、自車両が異常車両であることを示す情報を、PC5によって周辺の車両100に送信する。ここで、S304において送信部112が前記情報を送信する処理は、図5の矢印27のうち、異常車両の「Uuモジュール」までの部分を除いた部分であって、「Client APP(Uu/PC5)」を起点とした部分の処理に対応する。
S305において、動作部116は、自車両を路肩に寄せて停止させる動作を実行する。
また、S302において「NO」の判定が行われた場合、サーバシステム1側においては、車両情報を取得できず、車両情報の情報成分に異常が有るものとして判定される。これにより、サーバシステム1は、前述した(S210-2)の工程、又はこれに準ずる工程を実行する。
即ち、サーバシステム1の送信部12は、異常車両である車両100Aの位置に対応するストリートセル又はマイクロセルの範囲内に位置する各車両100に対して、近傍に異常車両が生じたことを運転者に通知する制御信号を、Uuによって送信する。
また、S304においては、前記ストリートセル又はマイクロセルの範囲内に位置する一部又は全部の車両100に対して、サーバシステム1からの情報と、車両100Aからの情報とが送信され得る。当該車両100の制御部102は、サーバシステム1からの情報と、車両100Aからの情報とのうち、何れか一方の情報を先に取得した段階で、運転者に対して異常車両に関する注意喚起を行う構成が望ましい。
本例の構成によれば、車両100は、車両情報の送信が行えなくなったことに応答して自車両が異常車両であると判定し、可能であれば周辺の車両100に報知したうえで、車両100を停止させて事故が発生するリスクを軽減させることができる。
〔5.異常車両が生じた場合における制御例〕
続いて、異常車両が生じた場合における制御について、前述した例とは他の一例を挙げて説明する。本例においては、各通常車両に対して、異常車両との距離に応じた制御を行う制御信号が送信される構成について説明する。図7及び図8は、サーバシステム1及び車両100によって実現される道路交通の概念図の一例である。
図7において、車両100Aは、アクチュエータが故障していると第2の判定部6が判定した異常車両であり、その他車両100は、通常車両である。また、図7の「合流」の図における範囲31、33、35及び37は、異常車両との距離に応じて区分けされる範囲の一例である。また、図7の「交差点」の図における範囲43、45及び47、並びに図8の範囲53及び55についても同様である。なお、これらの図においては、サーバシステム1の図示を省略している。
「合流」の図に示すように、サーバシステム1は、車両100を路肩に寄せて停止させる制御信号と、自車両が異常車両であることをPC5によって周辺の車両100に報知させる制御信号を、Uuによって車両100Aに対して送信する。また、車両100Aは、自車両が異常車両であることと自車両の位置とを示す情報、及び、自車両との距離に応じた挙動を行う指示を、PC5によって周辺の車両100に送信する。
なお、前記距離に応じた挙動を行う指示等は、車両100Aを介さずに、サーバシステム1から通常車両である車両100に送信される構成であってもよい。別の側面から言えば、本例に係るサーバシステム1の送信部12は、異常車両が生じたと第2の判定部6が判定した場合、異常車両を基準とする一定範囲に位置する通常車両の各々に対して、各通常車両と異常車両との距離に応じた制御を行う制御信号を送信する構成であってもよい。また、送信部12は、異常車両が生じたと第2の判定部6が判定した場合、異常車両と、異常車両を基準とする一定範囲に位置する通常車両のうち少なくとも何れかとに対して、当該車両100を停止させる制御を行う制御信号を送信する構成であってもよい。
図7の例において、範囲31内に位置する通常車両に対しては、車両100Aと衝突する危険性が無いものと見做せるため、現状の走行を継続する指示が送信される。また、範囲33又は43に位置する通常車両に対しては、車両100を停止させる指示が送信される。また、範囲35又は45に位置する通常車両に対しては、車両100を減速させる指示が送信される。また、範囲37又は47に位置する通常車両に対しては、運転者に対して異常車両に関する注意喚起を行う指示が送信される。なお、通常車両がどのような挙動を行うかは、通常車両の各々自身が、異常車両との距離に応じて判定する構成であってもよい。
図7に示す構成によれば、例えば異常車両に近い車両100を停止させ、少し離れた車両100を減速させる制御等が可能となる。
続いて、サーバシステム1等が通常車両を停止させる場合に、通常車両に対して指定する加速度について図8を参照して説明する。図8において、範囲53は、既に停止している車両100が存在する範囲であり、範囲55は、走行中の車両100が存在する範囲である。
一態様において、サーバシステム1は、範囲55内の車両100のうち範囲53に最も近い車両100’を、以下の加速度aminで減速させる制御を行う。以下の式において、vは、当該車両100’の現時点における速度を示している。また、Lminは、範囲53と当該車両100のフロント部分との間の距離を示している。
min==-v /Lmin
これにより、当該車両100’は、前方の車両100と衝突せずに停止することができる。また、サーバシステム1は、当該車両100’よりも後方に位置する車両100に対して、加速度aminで減速させて停止させる制御を行ってもよいし、加速度amin、及び、範囲53と各車両100のフロント部分との間の距離Lに応じた加速度で減速させて停止させる制御を行ってもよい。
また、サーバシステム1は、異常車両と通常車両とが衝突する危険性が無くなったと見做せる場合に、通常車両の走行を再開させる制御を行う構成である。前記の構成において、送信部12は、異常車両が停止したことを示す車両情報を受信部14が受信したとき、又は、異常車両と停止した通常車両との距離が所定以上となったとき、当該通常車両に対して、走行を再開させる制御を行う制御信号を送信する。これにより、異常車両が生じた場合において、渋滞が発生することを抑制することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
サーバシステム1(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部2に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 サーバシステム
2 制御部
4 第1の判定部
6 第2の判定部
8 記憶部
10 通信部
12 送信部
14 受信部
100、100’、100A、100B、100C 車両
102 制御部
108 記憶部
110 通信部
112 送信部
114 受信部
116 動作部

Claims (11)

  1. 1又は複数の車両の挙動を制御する制御信号を各車両に送信する送信部と、
    前記車両の各々について、当該車両が実行した挙動を示す車両情報を各車両から受信する受信部と、
    少なくとも何れかの前記車両に対応する前記車両情報が示す挙動が、当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じているか否かを判定する第1の判定部と、
    前記車両情報が示す挙動が当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じていないと前記第1の判定部が判定した場合に、当該車両を、異常が有る異常車両であると判定する第2の判定部と、を備え、
    前記送信部は、前記第2の判定部が当該車両を異常車両であると判定した場合に、
    前記異常車両と、前記異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の前記車両とのうち少なくとも何れかに対して、異常に応じた制御を行う制御信号を送信する、サーバシステム。
  2. 1又は複数の車両の挙動を制御する制御信号を各車両に送信する送信部と、
    前記車両の各々について、当該車両が実行した挙動を示す車両情報を各車両から受信する受信部と、
    少なくとも何れかの前記車両に対応する前記車両情報が示す挙動が、当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じているか否かを判定する第1の判定部と、
    前記車両情報が示す挙動が当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じていないと前記第1の判定部が判定した場合に、当該車両を、異常が有る異常車両であると判定する第2の判定部と、を備え、
    前記送信部は、前記第2の判定部が当該車両を異常車両であると判定した場合に、
    (1)前記異常車両に、前記異常車両を停止させる制御信号を送信する処理、(2)前記異常車両に、自車両が異常車両であることを運転者に示すための信号を送信する処理、及び(3)前記異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の前記車両に、異常車両が生じたことを示す信号を送信する処理のうち、少なくとも何れかの処理を行う、サーバシステム。
  3. 前記受信部は、
    前記車両のうち第1の車両から前記車両情報を第1の周期において受信し、
    前記第1の判定部による前記第1の車両に関する判定結果に応じて、前記車両情報を受信する周期を、前記第1の車両については第2の周期に変更する、請求項1又は2に記載のサーバシステム。
  4. 前記第1の周期において受信した前記車両情報が示す挙動が、当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じていないと前記第1の判定部が判定した場合、前記受信部は、前記車両情報を受信する周期を、前記第1の周期よりも短い前記第2の周期に変更する、請求項に記載のサーバシステム。
  5. 前記受信部は、
    前記第1の車両から前記車両情報を前記第2の周期において受信し、
    前記第2の周期において受信した前記車両情報が示す挙動が当該車両に対応する前記制御信号が示す挙動に応じていないと前記第1の判定部が判定した場合に、当該車両を、異常が有る異常車両であると前記第2の判定部が判定する、請求項に記載のサーバシステム。
  6. 前記送信部は、
    前記異常車両が生じたと前記第2の判定部が判定した場合、前記異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の前記車両の各々に対して、当該車両と前記異常車両との距離に応じた制御を行う制御信号を送信する、請求項1からまでの何れか1項に記載のサーバシステム。
  7. 前記第2の判定部は、
    前記受信部が受信した前記車両情報が不正な情報であると判定した場合、又は前記車両情報に所定の瑕疵が有ると判定した場合、当該車両情報に対応する前記車両を、異常車両であると判定する、請求項1からまでの何れか1項に記載のサーバシステム。
  8. 前記送信部は、
    前記異常車両が生じたと前記第2の判定部が判定した場合、
    記異常車両を基準とする一定範囲に位置するその他の前記車両に対して、当該車両を停止させる制御、減速させる制御、及び当該車両の運転者に注意喚起を行う制御のうち少なくとも何れかを行うための信号を送信し、
    前記異常車両が停止したことを示す前記車両情報を前記受信部が受信したとき、又は、前記異常車両と停止したその他の前記車両との距離が所定以上となったとき、当該その他の前記車両に対して、元の通常走行を再開させる制御を行う制御信号を送信する、請求項1からまでの何れか1項に記載のサーバシステム。
  9. 自車両の挙動を制御する制御信号をサーバシステムから受信する受信部と、
    前記制御信号が示す制御内容に従って、前記自車両の各部を動作させる動作部と、
    前記自車両が実行した挙動を示す車両情報を前記サーバシステムに送信する送信部と、を備え、
    前記受信部は、
    前記自車両が異常車両であると、前記自車両と関連付けられた前記サーバシステムによって前記制御信号及び前記車両情報に基づいて判定された場合、前記サーバシステムから送信された信号であって、前記自車両を停止させる制御信号又は前記自車両が異常車両であることを前記自車両の運転者に示すための信号を受信する、車両。
  10. 自車両の挙動を制御する制御信号をサーバシステムから受信する受信部と、
    前記制御信号が示す制御内容に従って、前記自車両の各部を動作させる動作部と、
    前記自車両が実行した挙動を示す車両情報を前記サーバシステムに送信する送信部と、を備え、
    前記受信部は、
    前記自車両を含む一定範囲において、前記自車両以外に異常が有る異常車両が生じたと、前記自車両と関連付けられた前記サーバシステムによって前記異常車両の前記制御信号及び前記異常車両の前記車両情報に基づいて判定された場合、前記サーバシステムから送信された制御信号であって、前記自車両以外に異常車両が生じたことを示す信号を受信する、車両。
  11. 前記動作部は、
    前記自車両を停止させる制御信号又は前記自車両が異常車両であることを前記自車両の運転者に示すための信号を受信した場合、前記自車両が異常車両であることを示す情報を、前記自車両の外部に出力する、請求項に記載の車両。
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