JP7350634B2 - 繊維製品処理剤組成物 - Google Patents

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本発明は、繊維製品処理剤組成物に関し、更には柔軟剤組成物に関する。
近年、洗濯時や衣類乾燥時、及び衣類を着用する時の香りに対する消費者の関心は高まっており、香りに関連する内容を訴求した液体柔軟剤や香り付け剤の市場は著しく伸長している。香りを感じる場面の中でも衣類の着用時の香りは特に関心が高く、衣類を着用している間、一日中香りを実感させることを可能にする機能性材料、及びそれらを含有する繊維製品処理剤の開発が活発に行われている。
着用時の残香性の向上をもたらす従来技術として、香料をマイクロカプセル化して配合する試みがなされている。香料のマイクロカプセルは、芯物質の香料を壁材で包んだ粒子状物質であり、その役割は芯物質の香料を保護し、カプセルに物理的な力が加わった際にカプセルの壁が破れて芯物質の香料を放出するものである。
このようなマイクロカプセルとして特許文献1には、芯物質として引火点が50~130℃の範囲内の香料組成物を含有するカプセル化香料が記載されている。また、特許文献2には、高揮発性香料等の揮発成分と、それよりも高融点で相溶性がある添加剤を含有するマイクロカプセルが記載されている。
また、特許文献3には、香料化合物のケイ酸エステル化合物及び特定香料を含有し、布地上の香料の寿命を改善する繊維製品処理剤組成物が開示されている。また、特許文献4にはケイ酸エステル化合物と特定の高残香性香料を含有する柔軟剤用香料組成物が開示されている。
また、特許文献5には香料持続性のために融点30℃以上の油脂と香料組成物との混合物を水に乳化させることで得られる香料を含有する乳化物粒子を用いる繊維製品処理剤組成物が開示されている。
また、特許文献6には、香気を長時間持続させることを目的として、二塩基酸モノエステル及び/又は二塩基酸ジエステルと、エチレングリコール又はプロピレングリコールとの混合物等を用いる衣類にも使用できる徐放性香料組成物が開示されている。
また、特許文献7には、通常の香料持続性に加えて、衣類着用者の発汗時の優れたニオイ立ちの実現を目的として、特定の第3級アミン化合物及びその酸塩と、その4級化物とから選ばれる1種以上を含む(A)成分、logP値が2.0以上6.0以下である香料化合物を90質量%以上含有する香料を内包したマイクロカプセルからなる(B)成分、特定の香料と特定の脂肪酸エステル又は脂肪酸ジエステルとのエステルである香料前駆体からなる(C)成分、及び水を含有し、30℃におけるpHが2.5以上4.0以下である、液体柔軟剤組成物が開示されている。
また、特許文献8には、(A)特定構造の第3級アミン化合物又はその酸塩若しくは4級化物、(B)特定の蒸気圧及びlogKowを有する4群の香料化合物から選ばれる1種以上と、特定の蒸気圧及びlogKowを有する2群の香料化合物から選ばれる1種以上と、必要により希釈剤からなる香料組成物、(C)フェノール構造又はヒドロキシ-4-ピロン構造を有する香料化合物とC8-18脂肪族モノカルボン酸とのエステルからなる香料前駆体、並びに水を含有し、pH2.5~4.0である液体柔軟剤組成物が開示されている。
特開2006-249326号公報 特開2006-249326号公報 特開2009-256818号公報 特開2011-063674号公報 特開2012-72539号公報 特開2003-313580号公報 特開2017-008446号公報 特開2018-3187号公報
衣類からの香りに対する関心が非常に高い場面として発汗時の香り立ちが挙げられるが、従来技術ではそのような場面で揮発させることができる香料種は大幅に限定されており、個人差はあるものの発汗時の香り立ちが認知されにくいことが課題である。
本発明は、処理した繊維製品が発汗などで水で湿潤した際に、乾燥時と比較して香り強度の著しい変化を実感することができる繊維製品処理剤組成物、例えば、液体柔軟剤組成物を提供する。
本発明は、下記(A)成分を1質量%以上14質量%以下、下記(B)成分を0.1質量%以上5質量%以下、及び水を含有する繊維製品処理剤組成物に関する。
<(A)成分>
一般式(A1)で表される第3級アミン、その酸塩、及び前記アミンの4級化物から選ばれる少なくとも1種の化合物
Figure 0007350634000001
〔式中、Ra1基は、エステル基、アミド基、及びエーテル基から選ばれる1種以上で分断されていてもよい、総炭素数12以上28以下の炭化水素基であり、Ra2基及びRa3基はそれぞれ独立に、Ra1基、炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基、及び炭素数4以上6以下のヒドロキシアルキルエーテルアルキレン基から選ばれる基である。〕
<(B)成分>
下記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)並びに下記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)を含有する香料組成物であって、(B1)を25質量%以上85質量%以下及び(B2)を15質量%以上30質量%以下含有し、(B1)としてγ-ウンデカラクトン及び2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを含有し、γ-ウンデカラクトンを香料組成物中6質量%以上含有するか、又は2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを香料組成物中5質量%以上含有する、香料組成物。
(1)logKowの値が2.00以上5.00以下
(2)蒸気圧の値が0.01Pa以上3.63Pa以下
(3)logKowの値が3.00以上
(4)蒸気圧の値が3.63Pa超
また、本発明は、前記本発明の繊維製品処理剤組成物及び水を含有する処理液で繊維製品を処理した後、乾燥させることで、乾燥後の含水時における香りの実効感の高い繊維製品を作製する方法に関する。
本発明によれば、処理した繊維製品が発汗などで水で湿潤した際に、乾燥時と比較して香り強度の著しい変化を実感することができる繊維製品処理剤組成物、例えば、液体柔軟剤組成物が提供される。
[繊維製品処理剤組成物]
本発明の繊維製品処理剤組成物は、衣類等の繊維製品に、塗布、噴霧などの方法で接触させることにより、繊維製品、とりわけ綿などの親水性繊維製品の内部に(B)成分の香料化合物を保留し、発汗時など繊維製品が水で膨潤した際に乾燥時と比較して著しい香り強度の変化を実感させることができるものと推察される。
本発明の繊維製品処理剤組成物の応用として、本発明の繊維製品処理剤組成物により、繊維が水で膨潤した際の発香応答を向上させる方法が提供される。
本発明の繊維製品処理剤組成物は、(A)成分を1質量%以上14質量%以下、(B)成分を0.1質量%以上5質量%以下、及び水を配合してなる繊維製品処理剤組成物(ただし質量%は配合成分中の質量%である)であってよい。
<(A)成分>
本発明における(A)成分は、一般式(A1)で表される第3級アミン、その酸塩、及び前記アミンの4級化物から選ばれる少なくとも1種の化合物である。
Figure 0007350634000002
〔式中、Ra1基は、エステル基、アミド基、及びエーテル基から選ばれる1種以上で分断されていてもよい、総炭素数12以上28以下の炭化水素基であり、Ra2基及びRa3基はそれぞれ独立に、Ra1基、炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基、及び炭素数4以上6以下のヒドロキシアルキルエーテルアルキレン基から選ばれる基である。〕
前記一般式(A1)において、Ra1基は、エステル基、アミド基、及びエーテル基から選ばれる1種以上で分断されている総炭素数12以上、好ましくは14以上、そして、28以下、好ましくは26以下の炭化水素基が好ましい。この場合、炭化水素基は、飽和、不飽和のどちらでもよい。すなわち、好ましいRa1基としては、下記(i)~(iii)に示す基が挙げられる。
(i)エステル基、アミド基、及びエーテル基から選ばれる1種以上で分断されている総炭素数12以上、好ましくは14以上、そして、28以下、好ましくは26以下の飽和炭化水素基
(ii)エステル基、アミド基、及びエーテル基から選ばれる1種以上で分断されている総炭素数12以上、好ましくは14以上、そして、28以下、好ましくは26以下の二重結合を1個以上有する不飽和炭化水素基
(iii)上記基(i)及び基(ii)が混在するもの
また、好ましいRa2基及びRa3基としては、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基、及び炭素数4以上6以下のヒドロキシアルキルエーテルアルキレン基から選ばれる基が挙げられる。
(A)成分は、例えば、総炭素数12以上28以下の脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルと、炭素数2又は3のアルカノール基を有するアルカノールアミン又は炭素数2又は3のアルキルアミン基を有するアミノアルキルアミン等のアミンとを、エステル化反応、アミド化反応、又はエステル交換反応させて得ることができ、あるいは前記アルカノールアミンと炭素数2又は3のアルキレンオキシドを反応させてから当該反応させて得ることができる。
前記の脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルとしては、総炭素数12以上28以下の脂肪酸又はその低級アルキルエステル(アルキル基の炭素数1以上3以下)が好適であり、1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルは必要に応じて、通常油脂便覧等で知られているような脂肪酸を用いてもよく、不飽和結合への水素添加反応、不飽和結合の異性化反応、又は蒸留操作、ボトムカット、トップカットによるアルキル鎖長の調整、あるいは複数の脂肪酸の混合により得たものを用いることが出来る。
前記のアミノアルキルアミンは分子内に1級アミノ基、2級アミノ基、及び3級アミノ基から選ばれる、少なくとも2種以上のアミノ基を有するアミンが好ましい。また前記のアルカノールアミンは分子内にヒドロキシ基を必須とし、1級~3級アミノ基を有するアミンが好ましい。より具体的な例として、ジアルキルモノアルカノールアミン(好ましくはジメチルモノエタノールアミンもしくはジメチルモノプロパノールアミン)、モノアルキルジアルカノールアミン(好ましくはメチルジエタノールアミンもしくはメチルジプロパノールアミン)、又はトリアルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミンもしくはトリプロパノールアミン)、又はジ(アミノアルキル)アルキルアミン(例えば、N-メチル-N,N-ジ(3-アミノプロピル)アミン)、ジアルキルアミノアルキルアミン((例えば、N,N-ジメチル-N-(3-アミノプロピル)アミン)、アルキルアミノプロピルモノアルキルアルカノールアミン(好ましくは、N-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(3-アミノプロピル)アミン)が挙げられるが、これらに限定されない。より好ましくはN-メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(3-アミノプロピル)アミン、N,N-ジメチル-N-(3-アミノプロピル)アミン、N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシエチル)アミンである。
一般式(A1)で表される第3級アミンの酸塩としては、無機酸及び有機酸で中和された酸塩が挙げられる。好ましい無機酸は、塩酸、硫酸、リン酸であり、好ましい有機酸は炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸、又は炭素数1以上20以下の1価又は多価のスルホン酸、又は炭素数6以上36以下のアルキル硫酸エステル、又はポリオキシアルキレンアルキル(アルキル基の炭素数6以上36以下)硫酸エステルである。より好ましくはメチル硫酸、エチル硫酸、p-トルエンスルホン酸、(o-、m-、p-)キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、グリコール酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、炭素数12以上36以下のアルキル硫酸エステル、又はポリオキシアルキレンアルキル(アルキル基の炭素数12以上36以下)硫酸エステルである。
一般式(A1)で表される第3級アミンの4級化物としては、一般式(A1)で表される第3級アミンを、アルキルハライド、ジアルキル硫酸、アルキレンオキシド等のアルキル化剤で4級化した化合物が挙げられる。アルキルハライドとしてはメチルクロリドが好ましく、ジアルキル硫酸としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸が好ましく、アルキレンオキシドとしてはエチレンオキシドが好ましい。また、アルキル化剤を用いた4級化反応は、溶媒存在下(例えば、エタノール)でも行うことができるが、合成物の臭い、保存安定性を維持する観点及び/又は不純物の生成を抑える観点から、無溶媒下で行うことも出来る。
(A)成分は、下記(a1)成分、及び(a2)成分から選ばれる1種以上を含む成分であってよい。これらは、本発明の繊維製品処理剤組成物を液体柔軟剤組成物とする場合に好ましい。
(a1)成分:下記一般式(A2)で表される第3級アミン化合物、及びその酸塩。
(a2)成分:下記一般式(A2)で表される第3級アミン化合物の4級化物。
〔R-C(=O)-O-(C2pO)-C2qN(R3-m (A2)
〔式中、
は炭素数11以上23以下の炭化水素基であり、
は炭素数1以上3以下の炭化水素基及び総炭素数4以上6以下のHO-(C2pO)-C2q基から選ばれる基であり、
mは1以上3以下の数であり、p及びqはそれぞれ独立して2又は3の数であり、rは0又は1の数である。
同一分子内にR、R、p、q、rが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。また、R-C(=O)-O-(C2pO)-C2qの総炭素数は12以上28以下である。〕
一般式(A2)中のRは炭素数11以上23以下であり、繊維製品の柔軟化の観点から、炭素数13以上21以下の非環式の炭化水素基が好ましい。
の具体的な例としては、炭素数13以上21以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数13以上21以下の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基が好ましく、炭素数13以上21以下の直鎖のアルキル基、及び炭素数13以上21以下の直鎖のアルケニル基から選ばれる基が挙げられる。
一般式(A2)中のp及びqは、それぞれ、2又は3の数である。処理した布吸水性保持の観点から、pは2が好ましい。製造の容易性の観点から、qは2が好ましい。
一般式(A2)中のrは、繊維製品の柔軟化の点から、0又は1の数であり、0が好ましい。
は、吸水性の観点から、HO-(C2pO)-C2q基、更にHO-C基が好ましい。
mは、吸水性の観点から1以上2以下が好ましい。
前記アルケニル基に含まれる不飽和基はシス体とトランス体が存在する。トランス体に対するシス体のモル比[シス体/トランス体]は、好ましくは30/70以上99/1以下であり、アルケニル基の入手性の観点から、より好ましくは50/50以上97/3以下である。本発明において、シス体とトランス体の比はH-NMRの積分比で算出することができる。
(a1)成分は、前記一般式(A2)におけるRが異なる置換基で構成される化合物の混合物であることが好ましく、Rが、アルキル基である化合物とアルケニル基である化合物との混合物であることがより好ましい。
アルキル基からなる化合物とアルケニル基からなる化合物との割合は原料となる脂肪酸又は脂肪酸エステルの組成によって決めることができる。アルキル基の量とアルケニル基の量の調整は、アルケニル基を有する原料の水素添加、又はRがアルケニル基である化合物の水素添加により行うことができる。
(a1)成分は、前述のとおり一般式(A2)で表される第3級アミン化合物及びその酸塩であるが、本発明の繊維製品処理剤組成物、例えば、液体柔軟剤組成物のpHにより、(a1)成分のほぼ全てが酸塩の状態で組成物中に存在していてもよい。
(a1)成分を構成する第3級アミン化合物が酸塩として存在する場合の酸としては、無機酸又は有機酸が挙げられる。
無機酸としては、塩酸、及び硫酸が挙げられる。
有機酸としては、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸、炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸、及び炭素数1以上20以下の1価又は多価のスルホン酸が挙げられる。有機酸の具体例としては、メチル硫酸、エチル硫酸、p-トルエンスルホン酸、(o-、m-、p-)キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、グリコール酸、クエン酸、安息香酸、及びサリチル酸が挙げられる。
(a1)成分である一般式(A2)で表されるアミン化合物の製造方法は特に制限されないが、例えば、下記一般式(A2-1)で表わされるアルカノールアミン化合物と脂肪酸とのエステル化反応、又は一般式(A2-1)で表わされるアルカノールアミン化合物と脂肪酸エステルとのエステル交換反応によって得ることができる。
前記脂肪酸としては、パーム核油由来、ヤシ油由来、牛脂、菜種油、ひまわり油由来の脂肪酸を用いることができ、脂肪酸比率を調製したものであってもよく、由来の違う脂肪酸を併用して用いてもよい。
〔HO-(C2pO)-C2qN(R3-n (A2-1)
〔式中、Rは炭素数1以上3以下の炭化水素基から選ばれる基であり、nは1以上3以下の数、p、q、rは、前記一般式(A2)と同じ意味を表す。〕
エステル化反応の例としては、例えば、特表2000-510171号公報の8~9頁目に記載されている方法を適用することができる。
エステル交換反応の例としては、例えば、特開平7-138211号公報の段落〔0013〕~段落〔0016〕に記載の方法を適用することができる。
(a2)成分は、前記一般式(A2)で表される第3級アミン化合物の4級化物であり、一般式(A2)で表される第3級アミン化合物とアルキル化剤を用いた4級化反応により得ることができる。
本発明の繊維製品処理剤組成物は、(B)成分の繊維製品への吸着性を向上させる目的及び更には柔軟剤として用いる場合は柔軟性付与の観点から、(A)成分を、1質量%以上、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、そして、湿潤時の発香を妨げない程度の繊維製品への吸水性付与の観点から、14質量%以下、好ましくは12質量%以下含有する。
<(B)成分>
本発明における(B)成分は、下記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)並びに下記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)を含有する香料組成物であって、(B1)を25質量%以上85質量%以下及び(B2)を15質量%以上30質量%以下含有し、(B1)としてγ-ウンデカラクトン及び2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを含有し、γ-ウンデカラクトンを香料組成物中6質量%以上含有するか、又は2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを香料組成物中5質量%以上含有する、香料組成物である。
(1)logKowの値が2.00以上5.00以下
(2)蒸気圧の値が0.01Pa以上3.63Pa以下
(3)logKowの値が3.00以上
(4)蒸気圧の値が3.63Pa超
本明細書において、logKow(logP)値とは、水と1-オクタノールに対する有機化合物の親和性を示す係数である。1-オクタノール/水分配係数logKowは、1-オクタノールと水の2液相平衡系における、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの対数値で示される。logKow(logP)値は、構造をフラグメント(原子/官能基)に分け、各原子団の値を合計して(構造補正係数を用いる場合もある)推定値を出す「フラグメント定数」法によって算出できる。本発明では、米国環境保護庁(EPA)から入手できる化学物質の物性推算ソフトウェアの1つであるEPI suiteversion 4.11により計算したlogKow値を用いる。
本発明において、25℃における蒸気圧とは、実測値又は沸点からの蒸気圧推定によって求めたものであり、化学物質が室温で固体である場合には融点から推定される。蒸気圧は、幾つかの公知の方法(Antoine法、Modified Grain法、Mackay法等)によって推定されるが、本発明においては、米国環境保護庁(EPA)から入手できる、EPI suiteに組み込まれているMPBPWINを用いて算出した値であって、Antoine法によって算出される値とGrain法によって算出される値の平均値が、「選択されている値(Selected VP)」として算出結果に表示されている場合は、その平均値を、特に「選択されている値(Selected VP)」としての表示がない場合は、Modified Grain法によって算出された値を用いる。
(B)成分中に含有される香料化合物には、香料化合物(B1)、(B2)があるが、それ以外にも特に制限はなく、例えば「香料と調香の基礎知識、中島基貴編著、産業図書株式会社発行、2005年4月20日 第4刷」に記載の香料や特許文献等を通じて柔軟剤などの処理剤に配合することが知られている香料の他に、香料メーカーが独自に調製した香料化合物又は調香した香料組成物そのものを使用することができる
前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)として、例えば、γ-ウンデカラクトン、2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリル、ダマセノン、δ-ダマスコン、α-メチル-β-(p-t-ブチルフェニル)‐プロピオンアルデハイド、β-イオノン、ミルラアルデヒド、エチル トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン-2-カルボキシレート、シトロネロール、ゲラニオール、α-イオノン、パチョリアルコール、6,7-ジヒドロ-1,1,2,3,3-ペンタメチル-4(5H)-インダノン、メチルジヒドロジャスモネート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒド、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、酪酸ジメチルベンジルカルボネート、プロピオン酸トリシクロデセニル、サリチル酸アミル、γ-メチルイオノン、α-ダマスコン、β-ダマスコン、ネロリンヤラヤラ、フェニルヘキサノール、サンダルマイソールコア(花王株式会社製)、デカヒドロー3a,6,6,9a-テトラメチル ナフト〔2,1-b〕フラン、γ-ノナラクトン、メチルβ-ナフチルケトン、オイゲノール、リラール、酢酸ジメチルベンジルカルビニルが挙げられる。
香料化合物(B1)のlogKowと蒸気圧(Pa;25℃)の値を併せて表1に示す。
Figure 0007350634000003
(B)成分は、香料化合物(B1)としてγ-ウンデカラクトン及び2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを含有し、γ-ウンデカラクトンを香料組成物中6質量%以上含有するか、又は2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを香料組成物中5質量%以上含有する。
(B)成分中の前記(1)及び(2)の条件を満たす、γ-ウンデカラクトン、2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリル以外の香料化合物は、下記の群(b1)の中から選ばれることが望ましい。
<群(b1)>
ダマセノン、δ-ダマスコン、α-メチル-β-(p-t-ブチルフェニル)‐プロピオンアルデハイド、β-イオノン、ミルラアルデヒド、エチル トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン-2-カルボキシレート、シトロネロール、ゲラニオール、α-イオノン、パチョリアルコール、6,7-ジヒドロ-1,1,2,3,3-ペンタメチル-4(5H)-インダノン、メチルジヒドロジャスモネート
前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)は、水を媒体として繊維を処理する場合、具体的には液体柔軟剤組成物として用いる場合において、繊維への吸着性の観点から、logKowの値が2.00以上、また、親水性の高い繊維内部への浸透性の観点から、logKowの値が5.00以下の香料化合物である。
前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)は、含水時の繊維からの揮散性担保の観点から、蒸気圧の値が0.01Pa以上、また、処理後から乾燥するまでの間における繊維上の香料化合物の残存性の観点から、3.63Pa以下の香料化合物である。
前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)は、比較的親水性、かつ揮発性が大きくないことから、処理後、繊維が乾燥するまでの間に単繊維の深部にまで浸透する。浸透した香料は、乾燥状態の繊維の香り立ちへの寄与は小さく、逆に発汗時など水分を含んで繊維が膨潤状態になった際の香り立ちに大きく寄与する。従って、水膨潤状態における繊維の香り立ちの実効感が向上させることに有効である。
γ-ウンデカラクトン、2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリル及び前記群(b1)中の香料は、前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)の中でも、処理後の繊維への残留性、繊維が膨潤した際の香り立ちの認知の易化の観点で、より好ましい。群(b1)に属する香料化合物は、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
(B)成分は、単調な香調による嗜好性、実効感の低下を防止する観点から、前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)を5種類以上、好ましくは6種類以上、更に好ましくは8種類含有する。
また、(B)成分は、前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)として前記群(b1)中の香料化合物を、好ましくは3種類以上、より好ましくは4種類以上、更に好ましくは6種類以上含有する。
また、γ-ウンデカラクトン及び2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルは、繊維への浸透、印象的な香り立ちの観点で、本発明の効果の実効感を高めるのに非常に有効である。よって、本発明では、(B)成分の香料組成物は、γ-ウンデカラクトン及び2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを含有する。
より好ましい(B)成分の香料組成物を調合する上で、香り認知の観点から、(B)成分が、γ-ウンデカラクトン及び2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを含有する。そして、(B)成分の香料組成物は、γ-ウンデカラクトンを6質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上含有するか、又は2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを5質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上含有する。
前記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)として、例えば、リモネン、α-テルピネン、γ-テルピネン、酢酸シトロネリル、酢酸p,t-ブチルシクロヘキシル、酢酸o,t-ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、ヘプタン酸アリル、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、リナロール、ノナナール、デカナール、酢酸ゲラニル、カプロン酸アリル、酢酸ターピニル、1,8-シネオール、シトロネリルニトリルが挙げられる。
上記の香料化合物のlogKowと蒸気圧(Pa;25℃)の値を併せて表2に示す。
Figure 0007350634000004
前記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)は、水を媒体として繊維を処理する場合、具体的には液体柔軟剤組成物として用いる場合において、繊維への吸着性、且つ乾燥するまでの間に繊維上に香料化合物を一定量残存させる観点から、logKowの値が3.00以上、また、親水性の高い繊維内部への浸透性の観点から、logKowの値が好ましくは5.00以下の香料化合物である。
前記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)は、微量吸着させるだけでも香り認知に十分な気相濃度を担保できる揮発性が必要であることから、蒸気圧の値が3.63Pa超、また、処理後から乾燥するまでの間における繊維上の香料化合物の残存性の観点から、蒸気圧の値が好ましくは1000Pa以下の香料化合物である。
前記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)は、(3)の条件では、logKowの値は3.00以上、好ましくは3.5以上、より好ましくは4.0以上、そして、好ましくは5.00以下である。
前記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)は、(4)の条件では、蒸気圧の値は3.63Pa超、そして、好ましくは1000Pa以下、より好ましくは500Pa以下、更に好ましくは250Pa以下である。
前記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)は、香り立ちが特徴的且つ揮発性が大きいことから、溶液のボトル口の香り立ちや繊維処理直後の香り立ちに寄与度が高いものである。一方で、乾燥過程で繊維へ吸着した分の大半が揮散してしまうために、処理後の繊維の香り立ちへの寄与度は小さいが、これらの香料化合物は繊維の内部に微量存在しており、発汗時など水分を含んで繊維が膨潤状態になった際には揮散して前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)と調和して、よりボトル口に近い嗜好性の高い香りを感じることができる。
(B)成分の香料組成物は、香料化合物(B1)、(B2)以外の香料化合物として、液体柔軟剤組成物などの処理剤に使用することが知られている化合物を含有することができる。香料化合物(B1)、(B2)以外の香料化合物として、例えばオクタナール、酢酸ヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸ベンジル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸シクロヘキシル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、γ-デカラクトン、イソEスーパー、メチルアンスラニレート、エチレンブラシレート、アンブレットリド、バニリン、エチルバニリン、イソオイゲノール、ラズベリーケトン、クマリン、ヘリオトロピン、1-(スピロ〔4.5〕デカン-7-エン-7-イル)ペンタ-4-エン-1-オン、1‐(スピロ〔4.5〕デカン-6‐エン-7‐イル)ペンタ-4‐エン-1‐オン、セドリルメチルエーテル、ジャバノール(ジボダン社製)、アセチルセドリン、トリプラールが挙げられる。
前記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)は、蒸気圧が比較的低く、香り認知に十分な気相濃度を担保するためには一定量の香料化合物が繊維上に必要であることから、(B)成分の香料組成物は、香料化合物(B1)を25質量%以上、また、含水時の過度の香り立ちの防止及び香調の自由度の観点から、(B)成分の香料組成物は、香料化合物(B1)を、85質量%以下、好ましくは75質量%以下、より好ましくは60質量%以下含有する。
前記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)は、蒸気圧が高く、香り認知に十分な気相濃度を担保するためには繊維上に微量の香料化合物が残存していればよい。しかし、処理後から乾燥するまでの間に繊維上の多くの香料化合物が揮散してしまうことから、(B)成分の香料組成物は、香料化合物(B2)を15質量%以上、また含水時の過度の香り立ちの防止及び香りの持続性の観点から、30質量%以下、好ましくは25質量%以下含有する。
(B)成分の香料組成物は、必要により希釈剤を含有してもよい。希釈剤としては、ジプロピレングリコール、パルミチン酸イソプロピル、クエン酸トリエチル、フタル酸ジエチル等が挙げられる。
希釈剤及び保留剤を用いる場合、(B)成分と希釈剤及び保留剤との合計に対する希釈剤及び保留剤の量は、(B)成分中、好ましくは0質量%以上20質量%以下である。
また、本発明の繊維製品処理剤組成物には、(B)成分以外に、マイクロカプセル化した香料粒子、特開2009-256818号公報に記載のケイ酸エステル香料を別途配合してもよい。これらの香料前駆体やマイクロカプセル香料は、本発明の(B)成分の濃度規定に含まれないものとする。
また、本発明の繊維製品処理剤組成物は、洗濯処理、乾燥後に残存する香料量の観点から、(B)成分を0.1質量%以上、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に保存安定性及び他の香料添加剤とのバランスの観点から、5質量%以下、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下、更に好ましくは1.8質量%以下含有する。
<水>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、水を含有する。水は、本発明の繊維製品処理剤組成物の残部であるが、水の含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、そして、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下である。
<その他の成分、組成等>
本発明の繊維製品処理剤組成物、特に液体柔軟剤組成物は、更に以下に示す成分を含有することが好ましい。
<(C)成分:非イオン性界面活性剤>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、(C)成分として、非イオン性界面活性剤を含有してもよい。ただし、後述する(F)成分は(C)成分から除くものとする。
(C)成分としては、炭素数8以上20以下のアルキル基又はアルケニル基とオキシアルキレン基とを有する非イオン性界面活性剤が好ましく、下記一般式(C1)で表される非イオン性界面活性剤がより好ましい。
c1-A-〔(Rc2O)-Rc3 (C1)
〔式中、Rc1は、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、18以下、好ましくは16以下のアルキル基又はアルケニル基であり、Rc2は、炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、Rc3は、炭素数1以上3以下のアルキル基又は水素原子であり、xは2以上、好ましくは5以上、より好ましくは10以上、そして、100以下、好ましくは80以下、より好ましくは60以下の数であり、Aは-O-、-COO-、-CON<又は-N<であり、Aが-O-又は-COO-の場合yは1であり、Aが-CON<又は-N<の場合yは2である。〕
一般式(C1)の化合物の具体例としては、以下の式(C1-1)~(C1-3)で表される化合物を挙げることができる。
c1-O-(CO)-H (C1-1)
〔式中、Rc1は前記Rc1と同義である。kは8以上、好ましくは10以上、そして、100以下、好ましくは60以下の数である。〕
c1-O-[(CO)(CO)]-H (C1-2)
〔式中、Rc1は前記Rc1と同義である。s及びtはそれぞれ独立に2以上、好ましくは5以上であり、そして、40以下の数であり、(CO)と(CO)はランダム又はブロック付加体であってもよい。(CO)と(CO)は結合順序を問わない。〕
Figure 0007350634000005
(式中、Rc1及びRc3は前記の意味を示す。Aは -N< 又は -CON< であり、u及びvはそれぞれ独立に0以上40以下の数であり、u+vは5以上60以下、好ましくは40以下の数である。)
本発明では、(C)成分として、一般式(C1-1)で表される非イオン性界面活性剤を用いることが好ましい。
(C)成分は、繊維製品処理剤組成物の粘度を低下させることができることから、繊維製品処理剤組成物の各成分の混合から充填までの製造を容易にすることができる。
本発明の繊維製品処理剤組成物が(C)成分を含有する場合、その含有量は、組成物中、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上であり、そして、長期保存後の増粘を抑制する観点から、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
<(D)成分:無機塩>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、保存安定性を向上させる観点から(D)成分として、無機塩を含有することができる。
無機塩としては、保存安定性を向上させる観点から、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムから選ばれる1種以上が好ましい。
本発明の繊維製品処理剤組成物が(D)成分を含有する場合、その含有量は、繊維製品処理剤組成物の分散性を向上させる観点から、組成物中、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、そして、繊維製品処理剤組成物の保存安定性を向上する観点から、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下である。
<(E)成分:酸剤>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、繊維製品処理剤組成物のpHを調整する観点から、(A)成分を第3級アミンの酸塩とするための酸剤の他に、(E)成分として酸剤を含有することができる。
酸剤としては、無機酸及び有機酸が挙げられ、無機酸の具体例としては、塩酸、及び硫酸が挙げられる。有機酸の具体例としては、炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸、又は炭素数1以上20以下の1価又は多価のスルホン酸、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸が挙げられる。より具体的には、メチル硫酸、エチル硫酸、p-トルエンスルホン酸、(o-、m-、p-)キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、グリコール酸、エチレンジアミン4酢酸、クエン酸、安息香酸、及びサリチル酸が挙げられる。
これらの中でも、塩酸、及び炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸から選ばれる酸剤が好ましく、塩酸、及びクエン酸から選ばれる酸剤がより好ましい、繊維製品処理剤組成物の長期保存後の香り立ちの観点から更に好ましくは塩酸が好ましい。
本発明の繊維製品処理剤組成物が酸剤を含有する場合、その含有量は、(A)成分の種類や量によって適宜調整することができ、pHが前記範囲になる範囲であって、保存安定性を損なわない程度が好ましい。
<(F)成分:シリコーン化合物>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、(F)成分として、水不溶性のシリコーン化合物を含有してもよい。本明細書における(F)成分の「水不溶性」とは、20℃のイオン交換水1Lに溶解するシリコーン化合物の量が1g以下であることをいう。
(F)成分の具体例としては、ジメチルポリシロキサン、4級アンモニウム変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、アミド変性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変性ジメチルポリシロキサン、カルボキシ変性ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン、及びフッ素変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合物が挙げられる。
(F)成分としては、重量平均分子量が好ましくは1千以上、より好ましくは3千以上、更に好ましくは5千以上であり、そして、好ましくは100万以下であり、25℃における粘度が好ましくは2mm/s以上、より好ましくは500mm/s以上、更に好ましくは1千mm/s以上であり、そして、好ましくは100万mm/s以下である、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、アミド変性ジメチルポリシロキサン、及びポリオキシアルキレン(ポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレン、好ましくはポリオキシエチレン)変性ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種以上が好ましい。
なお、(F)成分における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により、ポリスチレンを標準物質として測定した値である。
アミノ変性ジメチルポリシロキサンのアミノ当量(アミノ当量とは窒素原子1個当たりの分子量)は、好ましくは1,500g/mol以上、より好ましくは2,500g/mol以上、更に好ましくは3,000g/mol以上であり、そして、好ましくは40,000g/mol以下、より好ましくは20,000g/mol以下、更に好ましくは10,000g/mol以下である。
本発明の繊維製品処理剤組成物が(F)成分を含有する場合、(F)成分に対する(A)成分の質量比[(A)成分/(F)成分]は、繊維の仕上がり感としてさっぱり感を与える観点からは、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上であり、そして、好ましくは60以下、より好ましくは50以下である。
また、本発明の繊維製品処理剤組成物が(F)成分を含有する場合、(F)成分に対する(A)成分の質量比[(A)成分/(F)成分]は、組成物の泡立ち抑制の観点からは、好ましくは10以上、より好ましくは50以上、更に好ましくは100以上であり、そして、好ましくは1500以下、より好ましくは1000以下である。
本発明の繊維製品処理剤組成物が(F)成分を含有する場合、その含有量は、繊維製品の仕上り感として、さっぱり感を与える観点から、組成物中、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、そして、分散性の観点から、好ましくは5質量%以下である。
また、本発明の繊維製品処理剤組成物が(F)成分を含有する場合、その含有量は、組成物の泡立ち抑制の観点からは、組成物中、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上であり、そして、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下である。
<(G)成分:水溶性有機溶剤>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、保存安定性や粘度の観点から、(G)成分として、水溶性有機溶剤を含有することができる。(G)成分としては、柔軟剤などの処理剤に配合することが知られている水溶性の有機溶剤が挙げられる。本発明の水溶性有機溶剤とは、100gの20℃の脱イオン水に対して20g以上溶解するものをいう。具体的には、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、モノエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、イソプロパノール、エタノール等を挙げることができる。好ましくはエチレングリコール、エタノールである。
水溶性有機溶剤は、組成物が他の成分によって、十分に安定化され粘度が低い場合は、その含有量は低減でき、あるいは含有しなくてもよいが、組成物の安定化のためには配合することが好ましい。本発明の繊維製品処理剤組成物において、(G)成分の含有量は、15質量%以下、更に10質量%以下が好ましい。
<その他の成分>
本発明の繊維製品処理剤組成物、例えば液体柔軟剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、更に、(A)成分以外の界面活性剤、多価アルコールと脂肪酸とのエステル、脂肪酸、BHT等の酸化防止剤、消泡剤、プロキセル等の商品名で知られている防腐剤、染料、顔料、紫外線吸収剤等の他の成分を任意成分として添加することができる。
<物性等>
本発明の繊維製品処理剤組成物、例えば液体柔軟剤組成物は、30℃におけるpHが、吐出性を高める観点から、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは、2.7以上、より更に好ましくは2.9以上、そして、好ましくは5.0以下、より好ましくは4.8以下、更に好ましくは4.5以下、より更に好ましくは4.2以下、より更に好ましくは4.0以下である。pHは、「JIS K 3362;2008の項目8.3に従って30℃において測定する。pHは、アルカリ剤や前述の酸剤等のpH調整剤により調整することができる。
本発明の繊維製品処理剤組成物、例えば液体柔軟剤組成物は、30℃における粘度が、吐出性を高める観点から、好ましくは5mPa・s以上、より好ましくは8mPa・s以上、更に好ましくは10mPa・s以上、そして、好ましくは150mPa・s以下、より好ましくは130mPa・s以下、更に好ましくは110mPa・s以下である。繊維製品処理剤組成物の粘度は、B型粘度計を用いて、No.1~No.3ローターのいずれかのローターを用い、60r/minで、測定開始から1分後の指示値である。繊維製品処理剤組成物は30±1℃に調温して測定する。粘度計の測定領域が2つのローターで得られた場合であって、換算した粘度が異なる場合は、ローター番号の小さい方のデータを採用する。
<繊維製品>
本発明の繊維製品処理剤組成物は、繊維製品用柔軟剤組成物として好適である。
本発明の繊維製品処理剤組成物で処理する繊維製品を構成する繊維は、疎水性繊維、親水性繊維のいずれでも良い。疎水性繊維としては、例えば、タンパク質系繊維(牛乳タンパクガゼイン繊維、プロミックスなど)、ポリアミド系繊維(ナイロンなど)、ポリエステル系繊維(ポリエステルなど)、ポリアクリロニトリル系繊維(アクリルなど)、ポリビニルアルコール系繊維(ビニロンなど)、ポリ塩化ビニル系繊維(ポリ塩化ビニルなど)、ポリ塩化ビニリデン系繊維(ビニリデンなど)、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリウレタン系繊維(ポリウレタンなど)、ポリ塩化ビニル/ポリビニルアルコール共重合系繊維(ポリクレラールなど)、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊維(ベンゾエートなど)、ポリフルオロエチレン系繊維(ポリテトラフルオロエチレンなど)等が例示される。親水性繊維としては、例えば、種子毛繊維(綿、もめん、カポックなど)、靭皮繊維(麻、亜麻、苧麻、大麻、黄麻など)、葉脈繊維(マニラ麻、サイザル麻など)、やし繊維、いぐさ、わら、獣毛繊維(羊毛、モヘア、カシミヤ、らくだ毛、アルパカ、ビキュナ、アンゴラなど)、絹繊維(家蚕絹、野蚕絹)、羽毛、セルロース系繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートなど)等が例示される。
繊維は木綿繊維を含む繊維であることが好ましい。
本発明において繊維製品とは、前記の疎水性繊維や親水性繊維を用いた織物、編物、不織布等の布帛及びそれを用いて得られたアンダーシャツ、Tシャツ、ワイシャツ、ブラウス、スラックス、帽子、ハンカチ、タオル、ニット、靴下、下着、タイツ等の製品を意味する。本発明の繊維製品用処理剤組成物で処理した後の繊維の風合いの向上効果が、より実感しやすい観点から、繊維製品は木綿繊維を含む繊維製品であることが好ましい。繊維製品中の木綿繊維の含有量は、より繊維の柔らかさが向上する観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは100質量%である。
[繊維製品の処理方法]
本発明の繊維製品処理剤組成物を用いて、繊維製品を処理する方法としては、本発明の繊維製品処理剤組成物及び水を含有する処理液を繊維製品に接触させる方法が挙げられる。前記処理液に繊維製品を浸漬させる方法が好ましい。例えば、本発明の繊維製品処理剤組成物を用いて、繊維製品の洗濯工程における濯ぎの段階で該処理剤組成物を濯ぎ水に添加する方法が挙げられる。
前記処理液を用いる方法を使用する場合は、浴比(処理液/繊維製品の質量比)は、3以上が好ましく、4以上がより好ましく、そして、20以下が好ましく、17以下がより好ましい。ドラム型の洗濯機の使用においては、これらの浴比は、通常、洗濯物の質量に応じて、自動的に設定される。これらの浴比などを考慮して、(A)成分、(B)成分が繊維製品に効率的に付着するような濯ぎ条件を選定することが好適である。この方法においては、繊維製品1kgあたり(A)成分が好ましくは0.005g以上、より好ましくは0.05g以上、そして、好ましくは10.0g以下、より好ましくは5.0g以下となる様に本発明の処理剤組成物を使用する。洗濯乾燥機を使用する場合、乾燥機能を使用しても良い。その際の熱処理温度は、好ましくは40℃以上、より好ましくは50℃以上、そして、好ましくは120℃以下、より好ましくは100℃以下であり、熱処理時間は、洗濯乾燥機の機能によるところが大きいが、5分以上400分以下程度である。
前記処理液を用いる方法において、濯ぎ処理時に本発明の処理剤組成物を添加する場合には、添加量は、水に対し(A)成分が0.001ppm以上、更に0.01ppm以上、そして、1000ppm以下、更に100ppm以下となる割合が好ましい。本発明の処理剤組成物を濯ぎ水に添加した後は、脱水し、自然乾燥することが好ましい。
本発明により、本発明の繊維製品処理剤組成物及び水を含有する処理液で繊維製品を処理した後、乾燥させることで、乾燥後の含水時における香りの実効感の高い繊維製品を作製する方法を提供できる。この方法では、前記処理液での繊維製品の処理を、浸漬又は噴霧により行うことができる。
実施例及び比較例で使用した成分を以下に示す。
<(A)成分>
(a-1):下記合成例a-1で得られた反応混合物
(a-2):下記合成例a-2で得られた反応混合物
〔合成例a-1:(a-1)の製造〕
トリエタノールアミンとR1COOHで表される脂肪酸を、反応モル比(脂肪酸/トリエタノールアミン)=1.65/1でエステル化反応させ、一般式(A1)で表されるアミン化合物を含むエステル化反応物を得た。エステル化反応物中には、未反応の脂肪酸(組成は後述の通り)が5質量%含まれていた。エステル化反応物中のアミン化合物のアミンに対して、メチル基が0.96当量となるように、ジメチル硫酸で4級化反応を行った後、エタノールを10質量%添加した。
得られた反応物をHPLC法で各成分の組成比を分析し、臭化テトラオクチルアンモニウムを内部標準物質として使用し定量した結果、下記(a11-1)成分、(a11-2)成分、(a21-1)成分~(a21-3)成分、及び未反応の脂肪酸(2質量%)からなる混合物(合計で100質量%)であった。4級化率は87%であった。4級化率はアミン価から求めることができる。
()内の含有量は、(a11-1)成分、(a11-2)成分、(a21-1)成分~(a21-3)成分の第4級アンモニウムイオン部分(CH3OSO3 を除く部分)、及び未反応の脂肪酸の合計における各成分の含有割合を示す。
Figure 0007350634000006
(a-1)を製造するための反応に用いたR1COOHの組成を以下に示す。
パルミチン酸:45質量%
ステアリン酸:25質量%
不飽和基を1つ有する炭素数18の脂肪酸:27質量%
不飽和基を2つ有する炭素数18の脂肪酸:3質量%
上記組成は、原料に使用した脂肪酸をガスクロマトグラフィーで組成分析し、各脂肪酸の面積%を質量%とみなしたものである。前記不飽和基のシス/トランス体の質量比は85/15(1H-NMRによる積分比)である。
〔合成例a-2:(a-2)の製造〕
N-メチルジエタノールアミンとRCOOHで表される脂肪酸を、反応モル比(脂肪酸/トリエタノールアミン)が1.9/1で、エステル化反応させ、一般式(A1)で表されるアミン化合物を含むエステル化反応物を得た。
エステル化反応物中には、未反応の脂肪酸(組成は後述の通り)が5質量%含まれていた。エステル化反応物中のアミン化合物のアミンに対して、10質量%のエタノールを添加し均一に混合した後、前記アミンに対してメチル基が0.98等量となるように、塩化メチルで4級化反応を行った。
4級化率は89%であった。
得られた反応物をHPLC法で各成分の組成比を分析し、臭化テトラオクチルアンモニウムを内部標準物質として使用し定量した結果、得られた反応物は、下記の(a12-1)成分、(a22-1)成分~(a22-2)成分、及び未反応の脂肪酸からなる混合物(合計で100質量%)であった。
( )内の数字は、(a12-1)成分、(a22-1)成分~(a22-2)成分の第4級アンモニウムイオン部分(Cl-を除く部分)、及び未反応の脂肪酸の合計における各成分の含有割合を示す。
Figure 0007350634000007
なお(a-2)を製造するための反応に用いたRCOOHの組成を以下に示す。
パルミチン酸:10質量%
ステアリン酸:60質量%
炭素数18で、不飽和基を1つ有する脂肪酸:30質量%
前記組成は、原料に使用した脂肪酸をガスクロマトグラフィーで組成分析し、各脂肪酸の面積%を質量%とみなした。前記不飽和基のシス/トランス体比は1/1(H-NMRによる、積分比)である。
<(B)成分及び(B’)成分>
実施例の香料組成物〔(B)成分〕として下記(b-1)から(b-3)の3種、比較例の香料組成物〔(B’)成分〕として下記(b-4)及び(b-5)の2種の調合香料を調製した。
Figure 0007350634000008
<(C)成分>
(c-1):ラウリルアルコールにエチレンオキサイドを平均30モル付加させた化合物 すなわち、一般式(C1-1)においてRc1が直鎖の炭素数12のアルキル基であって酸素原子と結合するRc1の炭素原子が第1級炭素原子であり、kが30である非イオン性界面活性剤
<(D)成分>
(d-1)成分:塩化カルシウム
<(F)成分>
(f-1):下記合成例f-1で製造した、ジメチルポリシロキサンの水性エマルジョン。
[合成例f-1の製造]
平均付加モル数5モルのポリオキシエチレンラウリルエーテル5gを、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度500,000mm/s)300gに高せん断力をかけながら添加し、更に10分間、高せん断力で攪拌し続けた。その後、イオン交換水を30g添加し、次に平均付加モル数2モルのポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム2g、平均付加モル数40モルのポリオキシエチレンミリスチルエーテル15gを加え、更に高せん断力下、攪拌を30分間続け、その後、水を248g加えて攪拌し、ジメチルポリシロキサンの水性エマルジョン〔(f-1)〕を得た。(f-1)中の乳化粒子の体積平均粒径は500nmであった。また、(f-1)中のジメチルポリシロキサンの含有量は50質量%であった。体積平均粒径は水性エマルジョンをエタノール中に分散させ、電気泳動光散乱光度計(大塚電子(株)製、型式ELS-8000)を用いて、20℃で測定した。
<(G)成分>
(g-1):プロピレングリコール
<(H)成分>
(h-1)成分:メチルグリシン二酢酸3ナトリウム
<(I)成分>
(i-1):下記合成例i-1で得られたN-(3-アルカノイルアミノプロピル)-N,N-ジメチルアミン
〔合成例i-1:(i-1)の製造〕
牛脂硬化脂肪酸組成を有する混合脂肪酸とN-アミノプロピル-N,N-ジメチルアミンとを脂肪酸/アミン=0.95/1のモル比で通常の方法により脱水縮合反応して、N-(3-アルカノイルアミノプロピル)-N,N-ジメチルアミンを得た。
<(J)成分>
・(J1)成分
(j1-1):Si(O-Geranyl)
なお、(j1-1)における「Geranyl」は、ゲラニオール(1級アリルアルコール性香料、logP2.4)から水酸基を1個除いた基を表す。
(j1-2):Si(O-Rasp)(O-Folrosia)
なお、(j1-2)における「Rasp」は、ラズベリーケトン(フェノール性香料、logP1.1)からフェノール性水酸基を1個除いた基を表し、「Folrosia」は、フォルロージア(4-イソプロピルシクロヘキサノール、2級アルコール性香料、logP2.7)から水酸基を1個除いた基を、それぞれ表す。
前記(j1-1)及び前記(j1-2)は、下記合成例j-1-1、合成例j-1-2により合成した。
(合成例j-1-1:Si(O-Geranyl)の合成)
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン27.08g(0.13mol)、ゲラニオール72.30g(0.47mol)及び2.8質量%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.485mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら110~120℃で2時間撹拌した。
2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら117~120℃で更に4時間撹拌した。4時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ゲラニオールのケイ酸エステル香料前駆体を含む76.92gの黄色油状物を得た。
(合成例j-1-2:Si(O-Rasp)(O-Folrosia)の合成)
500mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン83.32g(0.40mol)、ラズベリーケトン59.11g(0.44mol)、フォルロージア153.062g(1.08mol)及び5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.50gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で約2時間撹拌を行った。
2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に15時間撹拌した。その後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ラズベリーケトンとフォルロージアのモル比1:3のケイ酸エステル化合物を含む202.63gの黄色油状物を得た。
・(J2)成分
(j2-1):ラウリン酸とエチルバニリンとのエステル
(j2-2):ラウリン酸とエチルマルトールとのエステル
前記(j2-1)及び前記(j2-2)については、下記合成例j-2-1、合成例j-2-2により合成した。
〔合成例j-2-1:ラウリン酸とエチルバニリンとのエステルの製造〕
窒素雰囲気下、300mLの四つ口フラスコに、ラウリン酸クロリド8.95g(0.041mol)、ジクロロメタン40mLを入れ、0℃に冷却した。一方、100mLの滴下ロートに、エチルバニリン6.80g(0.041mol)、トリエチルアミン4.35g(0.043mol)、ジクロロメタン40mLを入れた。滴下ロートより反応温度が-5℃~0℃に保たれるようフラスコに40分かけて滴下を行った。滴下終了後、室温(25℃)で2時間撹拌を行った。フラスコに飽和塩化アンモニウム水溶液10mLを添加し、反応を停止した。ジエチルエーテル150mLを添加し、生成した白色固体をろ過で除去し、ろ液を分液ロートに移した。分液ロートにイオン交換水100mLを添加し、ジエチルエーテル50mLで水層から3回抽出を行った。抽出溶液を集め、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで溶液を乾燥した。溶媒を減圧除去後、淡黄色固体のラウリン酸とエチルバニリンとのエステル14.20g(収率99%)を得た。最終物はNMR及びIRを用いて目的の化合物が製造できているか確認された。
〔合成例j-2-2:ラウリン酸とエチルマルトールとのエステルの製造〕
窒素雰囲気下、300mLの四つ口フラスコに、ラウリン酸クロリド10.00g(0.046mol)、ジクロロメタン45mLを入れ、0℃に冷却した。一方、100mLの滴下ロートに、エチルマルトール6.41g(0.046mol)、トリエチルアミン4.86g(0.048mol)、ジクロロメタン45mLを入れた。滴下ロートより反応温度が-5℃~0℃に保たれるようフラスコに30分かけて滴下を行った。滴下終了後、室温(25℃)で1時間撹拌を行った。フラスコに飽和塩化アンモニウム水溶液10mLを添加し、反応を停止した。ジエチルエーテル150mLを添加し、生成した白色固体をろ過で除去し、ろ液を分液ロートに移した。分液ロートにイオン交換水100mLを添加し、ジエチルエーテル50mLで水層から3回抽出を行った。抽出溶液を集め、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで溶液を乾燥した。溶媒を減圧除去後、淡黄色固体のラウリン酸とエチルマルトールとのエステル14.74g(収率100%)を得た。同様に最終物はNMR及びIRを用いて目的の化合物が製造できているか確認された。
・(J3)成分
(j3-1):下記製造例j-3-1で得られた、香料含有マイクロカプセルスラリー
(j3-2):下記製造例j-3-2で得られた、香料含有マイクロカプセルスラリー
〔製造例j-3-1:(j3-1)の製造〕
ジイソブチレン-無水マレイン酸共重合体(デモールEP、固形分25%、花王株式会社)1.7gを塩酸で中和後、更にイオン交換水で希釈することにより、固形分3%、pH4.3の水溶液を得た。次に、前記ジイソブチレン-無水マレイン酸共重合体水溶液100gに、アルコール系香料化合物としてゲラニオール、ターピネオール及びテトラヒドロリナロールを香料1000質量部あたり、90質量部含有している表4の組成の(J3)用香料)を36g加え、ホモミキサーを用いて乳化し、これを50℃に昇温した。次に、部分メチロール化メラミン樹脂(商品名Cymel385、固形分80%、CytecIndustries Inc製)を12g、イオン交換水35gを混合した水溶液を滴下した。これを50℃で2時間保持し、更に70℃で1時間保持し、更に80℃で3時間保持し、封入を完了させた。その後、放冷することによって、平均粒径7μm、有効分30質量%のマイクロカプセルスラリーを得た。
Figure 0007350634000009
〔製造例j-3-2:(j3-2)の製造〕
イオン交換水240gを1L4つ口フラスコに加えた。4つ口フラスコには2本の滴下ロートを接続し、1本の滴下ロートにはアクリル酸98.8g(和光純薬工業株式会社製)、アクリルアミド20.0gを混合した液(モノマー液)を入れておき、もう1本の滴下ロートにはV-50(和光純薬工業株式会社製、2,2-アゾビス(2-メチルプロピオアミジン)ジヒドロクロライド)3.75gをイオン交換水75gで希釈した液(開始剤液)を入れた。この装置を210kPaまで減圧し、窒素で常圧に戻す作業を3回繰り返すことにより、脱気した。フラスコ内を70℃に加熱後、モノマー液を3.7g/分、開始剤液を1.3g/分となるように滴下し、滴下後更に2時間熟成後、反応液を冷却した。反応液300gをアセトン800gに滴下することにより、ポリマーの再沈殿を行なった。得られたポリマーを60kPaの減圧下80℃で48時間乾燥し、アクリル酸-アクリルアミド共重合体52gを得た。重量平均分子量は17万であった。
上記の方法で得られたアクリル酸-アクリルアミド共重合体2.4gをイオン交換水84gに希釈し、水酸化ナトリウム水溶液でpH4に調製した。これに部分メチロール化メラミン樹脂(商品名Cymel385)3gを加え、30分間撹拌を行なった。次に、前記製造例j-3-1で用いた、前記表4の組成の(J3)用香料を76g加え、ホモミキサーを用いて乳化し、これを50℃に昇温し、1時間保持した。一方で、アクリル酸-アクリルアミド共重合体1g、イオン交換水48gを混合した水溶液を水酸化ナトリウムでpH4.8に調製し、部分メチロール化メラミン樹脂(商品名Cymel385)10g、硫酸ナトリウム1.5gを加え、30分間撹拌後、これを乳化液に加えた。70℃で14時間保持した後、冷却し、平均粒径7μm、有効分30質量%のマイクロカプセルスラリーを得た。
<(K)成分>
(k-1)成分:プロキセルBDN(アーチ・ケミカル・ジャパン社製)
<(L)成分:pH調整剤>
液体繊維製品処理剤組成物のpHを調整するため、必要に応じて適宜、水酸化ナトリウム、クエン酸、又は塩酸を使用した。
〔繊維製品処理剤組成物の調製〕
表5、表6、表7、表8に示す配合組成となるように各成分を混合することにより、液体繊維製品処理剤組成物を調製した。具体的には、以下の通りである。なお、表中の組成の質量%は、有効分の質量%である。表5~8の液体繊維製品処理剤組成物は、それぞれ、液体柔軟剤組成物として好適である。
300mLビーカーに、液体繊維製品処理剤組成物のできあがり量が200gとなるのに必要な量の85質量%に相当する量のイオン交換水と、(C)成分、(F)成分、場合により(G)成分、(H)成分、(K)成分、及び(L)成分とを入れ、ウォーターバスを用いてイオン交換水の温度を60±2℃に調温した。(C)成分がイオン交換水中に均一に溶解するように、必要に応じて撹拌羽根を用いて撹拌することにより混合液を得た。なお、撹拌羽根としては、直径が5mmの撹拌棒の回転中心軸を基準として、長辺が90度方向になるように配置された撹拌羽根であって、羽根の数3枚、羽根の長辺/短辺=3cm/1.5cm、回転面に対して45度の角度で羽根が設置されたものを用いた。
60±2℃の温度に調温した混合液を、前記撹拌羽根で撹拌(300r/m)した。これに、65℃で加熱溶解させた(A)及び(I)成分を3分間掛けて投入し、更に場合により(J2)成分を投入し、投入終了後、15分間撹拌した。
次に、5℃のウォーターバスを用いて、混合液の温度が30±2℃になるまで冷却した。これに、場合により(J2)成分、(J3)成分と、(B)成分、(D)成分を順次投入し、5分間撹拌した。更に、できあがり質量(200g)となるようにイオン交換水を加え、5分間撹拌して液体繊維製品処理剤組成物を得た。
得られた液体繊維製品処理剤組成物について可視光透過率を測定した。具体的には、測定セルとして光路長10mmのガラスセルを使用し、対照セルにイオン交換水を入れ、紫外可視分光光度計(島津製作所製のUV-2500PC)を用いて測定した。実施例及び比較例で得られた液体繊維製品処理剤組成物の可視光線透過率(波長660nm)は、全て10%未満であり、乳濁型液体繊維製品処理剤組成物であった。
〔評価〕
あらかじめ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王株式会社、アタック)を用いて、肌着(グンゼ株式会社、紳士用丸首半袖シャツ、Lサイズ)17枚を株式会社日立製作所製全自動洗濯機NW-6CYで5回洗浄を繰り返し、室内乾燥することによって過分の薬剤を除去した。1回ごとの洗浄条件は、洗剤濃度0.0667質量%、水道水47L、水温20℃、洗浄10分、ためすすぎ2回、脱水6分とした。
パナソニック株式会社製電気バケツN-BK2-Aに、4Lの水道水に液体繊維製品処理剤組成物を0.867g(10g/肌着1.5kg)分散させた処理液を投入し、更に上述の方法で洗濯した肌着1枚を入れて、5分間撹拌した。その後、液体繊維製品処理剤組成物で仕上げた肌着を株式会社日立製作所製二槽式洗濯機の脱水槽で3分脱水を行ってから、20℃、40%RHの部屋にハンガーで吊るして24時間乾燥した。1つの液体繊維製品処理剤組成物につき、この操作を3回行い、液体繊維製品処理剤組成物で仕上げた肌着を5枚ずつ用意した。
用意した肌着から20cm×20cmの大きさの布を裁断し、香り評価に用いた。評価方法はまず乾燥状態で香りを嗅いで、その後スプレーを用いて布を水で10-20%o.w.f湿潤させた後に布を4つ折りにした。数秒静置した後に布を開いて折り目の交点の香りを嗅ぎ、乾燥時と湿潤時の香り強度の差異を評価し、水分発香の実効感とした。評価は、香りを評価する専門のパネラー6人によって行った。
評価は下記基準で行い、6人の評価の平均値を評価結果とした。
<評価基準>
3:香り強度の差異が大きい
2:香り強度の差異が小さい
1:香り強度の差異を感じない
表5~8には、液体繊維製品処理剤組成物とその評価結果が開示されている。
Figure 0007350634000010
Figure 0007350634000011
Figure 0007350634000012
Figure 0007350634000013
以上の結果より明らかなように、本発明の液体繊維製品処理剤組成物は、繊維製品を処理した場合に、高い水かけ時の発香の実効感を付与することができる。

Claims (6)

  1. 下記(A)成分を1質量%以上14質量%以下、下記(B)成分を0.1質量%以上5質量%以下、及び水を含有する繊維製品処理剤組成物。
    <(A)成分>
    一般式(A1)で表される第3級アミン、その酸塩、及び前記アミンの4級化物から選ばれる少なくとも1種の化合物
    Figure 0007350634000014

    〔式中、Ra1基は、エステル基、アミド基、及びエーテル基から選ばれる1種以上で分断されていてもよい、総炭素数12以上28以下の炭化水素基であり、Ra2基及びRa3基はそれぞれ独立に、Ra1基、炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基、及び炭素数4以上6以下のヒドロキシアルキルエーテルアルキレン基から選ばれる基である。〕
    <(B)成分>
    下記(1)及び(2)の条件を満たす香料化合物(B1)並びに下記(3)及び(4)の条件を満たす香料化合物(B2)を含有する香料組成物であって、(B1)を25質量%以上85質量%以下及び(B2)を15質量%以上30質量%以下含有し、(B1)としてγ-ウンデカラクトン及び2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリルを含有し、γ-ウンデカラクトンを香料組成物中6質量%以上含有するか、又は2-シクロヘキシリ
    デン-2-フェニルアセトニトリルを香料組成物中5質量%以上含有する、香料組成物。
    (1)logKowの値が2.00以上5.00以下
    (2)25℃における蒸気圧の値が0.01Pa以上3.63Pa以下
    (3)logKowの値が3.00以上
    (4)25℃における蒸気圧の値が3.63Pa超
  2. (B)成分の前記条件(1)及び(2)を満たすγ-ウンデカラクトン、2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリル以外の香料化合物(B1)が、下記の群(b1)か
    ら選ばれる香料化合物である、請求項1に記載の繊維製品処理剤組成物
    <群(b1)>
    ダマセノン、δ-ダマスコン、α-メチル-β-(p-t-ブチルフェニル)‐プロピオンアルデハイド、β-イオノン、ミルラアルデヒド、エチル トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デ
    カン-2-カルボキシレート、シトロネロール、ゲラニオール、α-イオノン、パチョリア
    ルコール、6,7-ジヒドロ-1,1,2,3,3-ペンタメチル-4(5H)-インダノン、メチルジヒドロジャスモネート
  3. (B)成分中、前記条件(1)及び(2)を満たす香料化合物(B1)を5種類以上含有する請求項1又は2に記載の繊維製品処理剤組成物
  4. (B)成分中、前記群(b1)から選ばれる香料化合物(B1)を3種類以上含有する請求項3に記載の繊維製品処理剤組成物
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の繊維製品処理剤組成物及び水を含有する処理液で繊維製品を処理した後、乾燥させることで、乾燥後の含水時における香りの実効感の高い繊維製品を作製する方法。
  6. 前記処理液での繊維製品の処理を、浸漬又は噴霧により行う、請求項5に記載の方法。
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