JP6053503B2 - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents
液体柔軟剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6053503B2 JP6053503B2 JP2012281279A JP2012281279A JP6053503B2 JP 6053503 B2 JP6053503 B2 JP 6053503B2 JP 2012281279 A JP2012281279 A JP 2012281279A JP 2012281279 A JP2012281279 A JP 2012281279A JP 6053503 B2 JP6053503 B2 JP 6053503B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- fragrance
- mass
- less
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Description
(A)成分:(a1)下記一般式(1)で表される第3級アミン化合物、その酸塩〔以下、(a1)成分という〕及び(a2)その第3級アミン化合物の4級化物〔以下、(a2)成分という〕、から選ばれる化合物、又はそれらを含む混合物
〔R1−C(=O)−O−(CpH2pO)r−CqH2q〕mN(R2)3-m (1)
〔式中、
R1は炭素数11以上、23以下の炭化水素基であり、
R2は炭素数1以上、3以下の炭化水素基及びHO−(CpH2pO)r−CqH2q基から選ばれる基であり、
mは1以上、3以下の数であり、p及びqは2又は3の数であり、rは0以上、5以下の数である。
同一分子内にR1、R2、HO−(CpH2pO)r−CqH2q基、p、q、rが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていても良い。〕
(B)成分:logP値が2.0以上、6.0以下である香料化合物を90質量%以上含有する香料を内包したマイクロカプセル。
(C)成分:下記(c−1)及び(c−2)から選ばれる1種以上の化合物。
(c−1):下記一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、4個以下は、アリル位の炭素原子に水酸基を有し、該炭素原子が第1炭素原子または第2炭素原子である、香料として用いられるアルコール化合物から水酸基を除いた残基であり、残りが独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の炭化水素基(但し、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基を除く)である化合物。
(c−2):下記一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個又は2個は、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基であり、残りが独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の炭化水素基(但し、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基を除く)である化合物。
(A)成分は、(a1)下記一般式(1)で表される第3級アミン化合物、その酸塩、及び(a2)その4級化物から選ばれる化合物又はそれらを含む混合物である。
〔R1−C(=O)−O−(CpH2pO)r−CqH2q〕mN(R2)3-m (1)
〔式中、
R1は炭素数11以上、23以下の炭化水素基であり、
R2は炭素数1以上、3以下の炭化水素基及びHO−(CpH2pO)r−CqH2q基から選ばれる基であり、
mは1以上、3以下の数であり、p及びqは2又は3の数であり、rは0以上、5以下の数である。
同一分子内にR1、R2、HO−(CpH2pO)r−CqH2q基、p、q、rが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていても良い。〕
rは、繊維製品の柔軟化の点から、0以上、2以下の数が好ましく、0がより好ましい。
〔式中、R3は炭素数1以上、3以下の炭化水素基から選ばれる基であり、nは1以上、3以下の数、p、q、rは、前記一般式(1)と同じ意味を表す。〕
すなわち、一般式(1)で示される化合物として、メチルジエタノールアミン[前記一般式(1−1)中、R3がメチル基であって、n=2、q=2、r=0で示される化合物である]及びトリエタノールアミン[前記一般式(1−1)中、n=3、q=2、r=0で示される化合物である]から選ばれるアルカノールアミン(a0−1)〔以下、(a0−1)成分という〕と、炭素数12以上、24以下の脂肪酸又はその低級アルキル(アルキル基の炭素数1以下、3以下、好ましくはメチル)エステル(a0−2)とを、〔(a0−1)中の水酸基のモル数/(a0−2)のモル数〕=1/1以上、1/0.5以下の比率で反応させて得られるエステル結合を有する第3級アミン化合物(a1)〔(a1)成分〕を、塩化メチル、ジメチル硫酸及びジエチル硫酸から選ばれるアルキル化剤によって4級化反応させることで得られる、(a1)成分と(a2)成分とを含む混合物〔以下、混合物(a)という〕である。(a0−1)成分は、トリエタノールアミンが好ましい。また、アルキル化剤は、ジメチル硫酸が好ましい。
本発明のマイクロカプセルは、所定の香料と任意の香料希釈剤又は溶剤とをカプセル化したものである。例えば、マイクロカプセルの外殻(壁材)に樹脂を用いて、公知の方法により香料が封入される。
(C)成分は、下記(c−1)及び(c−2)から選ばれる1種以上の化合物である。
(c−1):下記一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、4個以下は、アリル位の炭素原子に水酸基を有し、該炭素原子が第1炭素原子または第2炭素原子である、香料として用いられるアルコール化合物(以下、「アリルアルコール性香料」という。)から水酸基を除いた残基(以下、「アリルアルコール性香料残基」という。)であり、残りが独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の炭化水素基(但し、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基を除く)である化合物。
(c−2):下記一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個又は2個は、香料として用いられるフェノール化合物(以下、「フェノール性香料」という。)からフェノール性水酸基を除いた残基(以下、「フェノール性香料残基」という。)であり、残りが独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の炭化水素基(但し、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基を除く)である化合物。
(c−1)成分に関して、アリル位の炭素原子に水酸基を有し、該炭素原子が第1炭素原子である、香料として用いられるアルコール化合物を、以下、「1級アリルアルコール性香料」という。また、アリル位の炭素原子に水酸基を有し、該炭素原子が第2炭素原子である、香料として用いられるアルコール化合物を、以下、「2級アリルアルコール性香料」という。「アリルアルコール性香料」という場合、これら「1級アリルアルコール性香料」と「2級アリルアルコール性香料」の両方が含まれる。
(c−1−1)一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、3個以下がアリルアルコール性香料残基、好ましくはゲラニオール、ネロール、ウンデカベルトール及びサンダルマイソルコアから選ばれるアリルアルコール性香料残基であり、残りが独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の脂肪族炭化水素基、又は置換基を有していてもよい炭素数7以上、30以下のアラルキル基である化合物、
(c−1−2)一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、3個以下がアリルアルコール性香料残基、好ましくはゲラニオール、ネロール、ウンデカベルトール及びサンダルマイソルコアから選ばれるアリルアルコール性香料残基であり、残りが独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基である化合物、
(c−1−3)一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、3個以下がアリルアルコール性香料残基、好ましくはゲラニオール、ネロール、ウンデカベルトール及びサンダルマイソルコアから選ばれるアリルアルコール性香料残基であり、残りが独立に、炭素数1以上、30以下のアルコール性香料残基(但し、アリルアルコール性香料残基を除く)である化合物、
(c−1−4)一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、3個以下がアリルアルコール性香料残基、好ましくはゲラニオール、ネロール、ウンデカベルトール及びサンダルマイソルコアから選ばれるアリルアルコール性香料残基であり、残りが独立に、炭素数1以上、更に2以上、20以下、更に18以下の1級アルコールから水酸基を除いた残基である化合物であり、更に好ましくは、該1級アルコールがエタノール、ブタノール等の低級アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;2−エチルヘキサノール、4−ブチルオクタノール等のゲルベアルコールであり、
(c−1−5)一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、2個以下がアリルアルコール性香料残基、好ましくはゲラニオール、ネロール、ウンデカベルトール及びサンダルマイソルコアから選ばれるアリルアルコール性香料残基であり、1個又は2個が独立に、炭素数1以上、30以下のアルコール性香料残基、及び1個又は2個が炭素数1以上、20以下の1級アルコールから選ばれるアルコール性香料残基以外のアルコール性残基から選ばれる化合物であり、更に好ましくは、該1級アルコールがエタノール、ブタノール等の低級アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;2−エチルヘキサノール、4−ブチルオクタノール等のゲルベアルコールであり、又は
(c−1−6)一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24の全部がアリルアルコール性香料残基、好ましくはゲラニオール、ネロール、ウンデカベルトール及びサンダルマイソルコアから選ばれる1種以上のアリルアルコール性香料残基である化合物、である。
(c−2)成分を構成する本発明のフェノール性香料とは、芳香族環の置換基として水酸基を有する芳香族化合物であって、且つ香料として用いられる化合物を指し、フェノール自体を意味するものではない。また文献によっては香料分類のうち、フェノール性香料をアルコール性香料に分類するものもあるが、本発明では相違する香料化合物として扱う。
(c−2−1)R21、R22、R23及びR24のうち1個がフェノール性香料残基であり、残り3個がアルコール性香料残基である化合物、
(c−2−2)R21、R22、R23及びR24のうち2個がフェノール性香料残基であり、残り2個がアルコール性香料残基である化合物、
(c−2−3)R21、R22、R23及びR24のうち1個がフェノール性香料残基であり、2個がアルコール性香料残基、残り1個がその他の有機基である化合物
が挙げられる。その他有機基としては、アルコール系香料性残基やフェノール性香料残基以外の残基であって、例えば、前記の1級アルコールなどを挙げることができる。
(c−2)成分を構成する1級アルコール性香料である1級の脂肪族アルコールとしては、トランス-2-ヘキセノール、9-デセノール、10-ウンデセノール、シス-3-ヘキセノールが挙げられる。1級アルコール性香料である1級のテルペン型アルコール及びセスキテルペン型アルコールとしては、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、2-イソプロペニル-5-メチル-4-ヘキセン-1-オール、テトラヒドロゲラニオール、ヒドロキシシトロネロール、6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]-2-ヘプテン-2-エタノール、3,7,11-トリメチル-2,6,10-ドデカトリエン-1-オール、6-メタノアズレン-3-メタノール、2-メチル-5-(2,3-ジメチルトリシクロ[2.2.1.02,6]ヘプト-3-イル-2-ペンテン-1-オールが挙げられる。1級アルコール性香料である1級の脂環式アルコールとしては、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-メタノール、4-イソプロピルシクロヘキサンメタノール、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール、2-メチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール、2-メチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-ブタン-1-オールが挙げられる。1級アルコール性香料である1級の芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、フェノキシエチルアルコール、3-フェニル-2-プロペン-1-オール、3-メチル-5-フェニルペンタノール、3-フェニルプロピルアルコール、2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノール、4-メトキシベンジルアルコール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)プロパノールが挙げられる。また上記以外の(c−1)の1級アリルアルコール性香料も含まれる。
(c−2)成分を構成する2級アルコール性香料の好ましい具体例としては、以下のものが挙げられる。2級の脂肪族アルコールとして、3-オクタノール、1-オクテン-3-オール、4-メチル-3-デセン-5-オールが挙げられる。2級のテルペン型アルコール及びセスキテルペン型アルコールとして、1,7,7-トリメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オール、1-メチル-4-イソプロペニルシクロヘキサン-3-オール、3,7-ジメチル-7-メトキシオクタン-2-オール、l-メントールが挙げられる。2級の脂環式アルコールとして、4-イソプロピルシクロヘキサノール(フォルロージア)、1-(4-イソプロピルシクロヘキシル)-エタノール、p-tert-ブチルシクロヘキサノール、o-tert-ブチルシクロヘキサノール、1-(2-tert-ブチルシクロヘキシルオキシ)-2-ブタノール、3-メチル-5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-ペンタン-2-オール、3-メチル-5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-4-ペンテン-2-オール、3,3-ジメチル-5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-4-ペンテン-2-オール、1-(2,2,6-トリメチルシクロヘキシル)-3-ヘキサノール、α,β,2,2,6-ペンタメチルシクロヘキシルプロパノールが挙げられる。2級の芳香族アルコールとしては、1-フェニルエチルアルコールが挙げられる。また上記以外の(c−1)の2級アリルアルコール性香料も含まれる。
(c−2)成分を構成する3級アルコール性香料の好ましい具体例としては、2-メチル-6-メチレン-7-オクテン-2-オール(ミルセノール)、テルピネオール、リナロール、2,6-ジメチルヘプタノール、2-メチル-3-ブテン-2-オール、アンブリノール、ジヒドロリナロール、テトラヒドロリナロール、トラヒドロムゴール(2,6-ジメチル-2-オクタノールと3,7-ジメチル-4,6-オクタジエン-3-オール)、2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール(ジヒドロミルセノール)、2,6-ジメチル-2-オクタノール(テトラヒドロミルセノール)、オシメノール、3,6-ジメチル-3-オクタノール、エチルリナロール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、4-ツヤノール、ネロリドール、ビサボロール、パチュリアルコール、3,7,11,15-テトラメチル-1-ヘキサデセン-3-オール(イソフィトール)、ゲラニルリナロール、スクラレオール、α,α-ジメチルフェニルエチルアルコール、p-メチルベンジルジメチルカルビノール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、3-メチル-1-フェニル-3-ペンタノール、2-イソブチル-4-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(フロロール)等が挙げられる。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(A)成分の含有量は、十分な柔軟効果を得る上で、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、更により好ましくは10質量%以上であり、そして、保存安定性の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更により好ましくは16質量%以下である。
本発明の液体柔軟剤組成物は、(D)成分として、(B)成分及び(C)成分以外の香料を含有してもよい。なお、(B)成分以外の香料とは、(B)成分が内包する香料以外の香料の意味である。また、(C)成分以外の香料とは、(C)成分を構成する基として結合する香料化合物以外の香料化合物という意味である。
本発明の液体柔軟剤組成物は、(E)成分として非イオン界面活性剤を含有することが好適である。但し、(E)成分からは、後述する(F)成分を除くものとする。
R1e−A−〔(R2eO)x−R3e〕y (E1)
〔式中、R1eは、炭素数8以上、更に10以上、そして、18以下、更に16以下のアルキル基又はアルケニル基であり、R2eは、炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、R3eは、炭素数1以上、3以下のアルキル基又は水素原子であり、xは2以上、更に5以上、更に10以上、そして、100以下、更に80以下、更に60以下の数であり、Aは−O−、−COO−、−CON−又は−N−であり、Aが−O−又は−COO−の場合yは1であり、Aが−CON−又は−N−の場合yは1又は2である。〕
R1e−O−(C2H4O)k−H (E1−1)
〔式中、R1eは前記の意味を示す。kは8以上、更に10以上、そして、100以下、更に60以下の数である。〕
R1e−O−[(C2H4O)s/(C3H6O)t]−H (E1−2)
〔式中、R1eは前記の意味を示す。s及びtはそれぞれ独立に2以上、更に5以上、そして、40以下の数であり、(C2H4O)と(C3H6O)はランダム又はブロック付加体であってもよい。“/”は(C2H4O)と(C3H6O)の結合順序を問わないことを示す符号である。〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、保存安定性を改善する目的で(F)成分として炭素数8以上、22以下の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を含有してもよい。(F)成分としては、トリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリ脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルを挙げることができる。
本発明の液体柔軟剤組成物は、(G)成分として、(A)成分以外の界面活性剤を含有することができる。
(I)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が10以上、22以下のジ長鎖アルキル又はアルケニルジメチルアンモニウム塩、
(II)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が10以上、22以下のモノ長鎖アルキル又はアルケニルトリメチルアンモニウム塩、又は
(III)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が10以上、22以下のモノ長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩
本発明の液体柔軟剤組成物は、保存安定性を向上させる目的から必要に応じて(H)成分として無機塩を含有することができる。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムから選ばれる無機塩が保存安定性の点から好ましい。
本発明の柔軟剤組成物には(I)成分として、水不溶性のシリコーン化合物を含有することが好ましい。ここで(I)成分についての水不溶性とは、20℃のイオン交換水1Lに溶解する量が1g以下であることをいう。(I)成分としては、具体的にはジメチルポリシロキサン、4級アンモニウム変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、アミド変性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変性ジメチルポリシロキサン、カルボキシ変性ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン、フッ素変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合物が挙げられる。
本発明の液体柔軟剤組成物は、(A)成分の第3級アミンを酸塩とする目的やpHの調整を目的で酸剤を含有することができる。本発明の液体柔軟剤組成物は、処理後の繊維製品の発香性及び残香性の両方の点、並びに保存安定性の点から、酸剤を含有させることで組成物原液のpHを30℃で2.5以上、4.0以下に調整することができる。酸としては、無機酸又は有機酸が挙げられる。無機酸の具体例としては、塩酸、硫酸が使用できる。
本発明の柔軟剤組成物は、柔軟効果を向上させる目的から、(K)成分として、脂肪酸を含有することが好適である。脂肪酸は(A)成分の合成時の未反応物や(A)成分の分解物として含有されてもよい。具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エルカ酸、ベヘニン酸等の炭素数12以上、22以下の飽和又は不飽和脂肪酸が好ましく、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸及びリノール酸から選ばれる脂肪酸がより好ましい。
本発明の柔軟剤組成物は、保存安定性や粘度の観点から、(L)成分として、水溶性有機溶剤を含有することができる。(L)成分としては、柔軟剤に配合することが知られている水溶性の有機溶剤が挙げられる。本発明の水溶性有機溶剤とは、100gの20℃の脱イオン水に対して20g以上溶解するものをいう。具体的には、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、モノエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、イソプロパノール、エタノール等を挙げることができる。好ましくはエチレングリコール、エタノールである。
キレート剤は、上記の酸剤として使用する以外に、柔軟剤組成物の長期保存時の色相変化や染料の褪色及び香りの変質を抑制するために用いられる。酸剤と兼ねてもよい。キレート剤として有用な化合物としては、例えば、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸、メチルグリシン二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、L−グルタミン酸−N,N−二酢酸、N−2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、クエン酸、コハク酸選ばれる一種以上が好ましい。
その他の成分としては、基材劣化の抑制のためにBTH等の酸化防止剤を含有してもよく、審美や長期保存時の着色による懸念を払拭する観点から、柔軟剤に配合されていることが知られている染料ないし顔料を含有することができる。またプロキセルの商品名で市販されている防菌・防黴剤を、保存安定性を損なわない範囲で含有することが好ましい。
実施例で使用した(A)成分を以下に示す。
(a−1)成分
トリエタノールアミンとのR1COOHで表される脂肪酸を、反応モル比(脂肪酸/トリエタノールアミン)が1.65/1で、エステル化反応させ、一般式(1)で表されるアミン化合物を含むエステル化反応物を得た。
エステル化反応物中には、未反応の脂肪酸(組成は後述の通り)が5質量%含まれていた。エステル化反応物中のアミン化合物のアミンに対して、メチル基が0.98等量となるように、ジメチル硫酸で4級化反応を行った。
なお反応に用いたR1COOHの組成を以下に示す。
ミリスチン酸:2質量%
パルミチン酸:27質量%
パルミトレイン酸:3質量%
ステアリン酸:32質量%
炭素数18で、不飽和基を1つ有する脂肪酸:33質量%
炭素数18で、不飽和基を2つ有する脂肪酸:3質量%
前記組成は、原料に使用した脂肪酸をガスクロマトグラフィーで組成分析し、各脂肪酸の面積%を質量%とみなした。前記不飽和基のシス/トランス体の質量比は85/15(1H―NMRによる、積分比)である。
N−メチルジエタノールアミンとR1COOHで表される脂肪酸を、反応モル比(脂肪酸/トリエタノールアミン)が1.9/1で、エステル化反応させ、一般式(1)で表されるアミン化合物を含むエステル化反応物を得た。
エステル化反応物中には、未反応の脂肪酸(組成は後述の通り)が5質量%含まれていた。エステル化反応物中のアミン化合物のアミンに対して、10質量%のエタノールを添加し均一に混合した後、前記アミンに対してメチル基が0.98等量となるように、塩化メチルで4級化反応を行った。
4級化率は90%であった。
得られた反応物をHPLC法で各成分の組成比を分析し、臭化テトラオクチルアンモニウムを内部標準物質として使用し定量した結果、得られた反応物は、下記の(a12−1)成分、(a22−1)成分〜(a22−2)成分、及び未反応の脂肪酸からなる混合物(合計で100質量%)であった。
( )内の数字は、(a12−1)成分、(a22−1)成分〜(a22−2)成分の第4級アンモニウムイオン部分(Cl-を除く部分)、及び未反応の脂肪酸の合計における各成分の含有割合を示す。
なお反応に用いたR1COOHの組成を以下に示す。
パルミチン酸:10質量%
ステアリン酸:60質量%
炭素数18で、不飽和基を1つ有する脂肪酸:30質量%
前記組成は、原料に使用した脂肪酸をガスクロマトグラフィーで組成分析し、各脂肪酸の面積%を質量%とみなした。前記不飽和基のシス/トランス体比は1/1(1H−NMRによる、積分比)である。
合成例B1 (b−1)の製造
ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体(デモールEP、固形分25%、花王株式会社)1.7gを塩酸で中和後、さらにイオン交換水で希釈することにより、固形分3%、pH4.3の水溶液を得た。次に、前記ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体水溶液100gに、表1の組成の香料(b1)を36g加え、ホモミキサーを用いて乳化し、これを50℃に昇温した。次に、部分メチロール化メラミン樹脂(商品名Cymel385、固形分80%、Cytec Industries Inc製)を12g、イオン交換水35gを混合した水溶液を滴下した。これを50℃で2時間保持し、さらに70℃で1時間保持し、さらに80℃で3時間保持し、封入を完了させた。その後、放冷することによって、平均粒径7μm、有効分30質量%のマイクロカプセルスラリーを得た。
イオン交換水240gを1L4つ口フラスコに加えた。4つ口フラスコには2本の滴下ロートを接続し、1本の滴下ロートにはアクリル酸98.8g(和光純薬工業(株)製)、アクリルアミド20.0gを混合した液(モノマー液)を入れておき、もう1本の滴下ロートにはV−50(和光純薬工業(株)製、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオアミジン)ジヒドロクロライド)3.75gをイオン交換水75gで希釈した液(開始剤液)を入れた。この装置を210kPaまで減圧し、窒素で常圧に戻す作業を3回繰り返すことにより、脱気した。フラスコ内を70℃に加熱後、モノマー液を3.7g/分、開始剤液を1.3g/分となるように滴下し、滴下後さらに2時間熟成後、反応液を冷却した。反応液300gをアセトン800gに滴下することにより、ポリマーの再沈殿を行なった。得られたポリマーを60kPaの減圧下80℃で48時間乾燥し、アクリル酸−アクリルアミド共重合体52gを得た。重量平均分子量は17万であった。
本発明の繊維製品処理剤組成物に用いるケイ酸エステルとして、下記の化合物を合成した。
(C−1):Si[O-Undecav]4 〔(c−1)成分〕
(C−2):Si[O-Geranyl]4 〔(c−1)成分〕
(C−3):Si[O-Geranyl]3 [O-Sandalmysore core] 〔(c−1)成分〕
(C−4):Si[O-Rasp][O-Menthyl]3 〔(c−2)成分〕
(C−5):Si[O-Rasp][O-Folrosia]3 〔(c−2)成分〕
(C−6):Si[O-Rasp][O-Menthyl]2[O-Geranyl] 〔(c−2)成分〕
ここで、
Undecavは、4-メチル-3-デセン-5-オール(ウンデカベルトール)(2級アリルアルコール性香料、logP3.7)から水酸基を1個除いた基を、
Geranylは、ゲラニオール(1級アリルアルコール性香料、logP2.4)から水酸基を1個除いた基を、
Sandalmysore coreは、サンダルマイソルコア(1級アリルアルコール性香料、logP3.9)から水酸基を1個除いた基を、
Raspは、ラズベリーケトン(フェノール性香料、logP1.1)からフェノール性水酸基を1個除いた基を、
Menthylは、メントール(2級アルコール性香料、logP3.2)から水酸基を1個除いた基を、
Folrosiaは、フォルロージア(2級アルコール性香料、logP2.7)から水酸基を1個除いた基を、
それぞれ表す。また、各化合物は、以下の合成例により製造したものである。
500mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン62.50g(0.30mol)、4-メチル-3-デセン-5-オール183.92g(1.08mol)及び5質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.90gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら123〜150℃で約2時間攪拌を行った。その後、槽内の圧力を徐々に18kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で1時間撹拌を行った。次いで、エタノールを留出させながら、槽内温度150℃で、8kPaで1時間、4kPaで2時間、2.7kPaで4時間撹拌を行った。その後、0.4kPaの下、槽内温度を170℃に昇温し、系内に残存する4-メチル-3-デセン-5-オールの除去を30分掛けて行った。反応溶液の冷却を行い、メンブレンフィルター(ADVANTEC PTFE T100A090C)により減圧濾過を行い、4-メチル-3-デセン-5-オールのケイ酸エステル香料前駆体を含む176.90gの淡黄色油状物1を得た。
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン27.08g(0.13mol)、ゲラニオール72.30g(0.47mol)及び2.8質量%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.485mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら110〜120℃で2時間攪拌した。
2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら117〜120℃でさらに4時間攪拌した。4時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ゲラニオールのケイ酸エステル香料前駆体を含む76.92gの黄色油状物を得た。
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン27.08g(0.13mol)、ゲラニオール54.23g(0.35mol)、サンダルマイソルコア23.32g(0.12mol)及び2.8質量%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.485mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら110〜120℃で2時間攪拌した。
2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら117〜120℃でさらに4時間攪拌した。4時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ゲラニオールとサンダルマリソルコアのモル比3:1のケイ酸エステル香料前駆体を含む76.92gの黄色油状物を得た。
500mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン83.33g(0.40mol)、ラズベリーケトン59.11g(0.36mol)、メントール168.77g(1.08mol)及び5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.58gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら135〜160℃で約2時間攪拌を行った。
2時間後、槽内の圧力を徐々に6kPaまで下げ、エタノールを留出させながら160℃でさらに22時間撹拌を行った。その後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ラズベリーケトンとメントールのモル比1:3のケイ酸エステル化合物を含む238.34gの黄色油状物を得た。
500mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン83.32g(0.40mol)、ラズベリーケトン59.11g(0.44mol)、フォルロージア153062g(1.08mol)及び5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.50gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で約2時間攪拌を行った。
2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃でさらに15時間撹拌した。その後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ラズベリーケトンとフォルロージアのモル比1:3のケイ酸エステル化合物を含む202.63gの黄色油状物を得た。
500mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン83.33g(0.40mol)、ラズベリーケトン64.49g(0.39mol)、メントール102.29g(0.65mol)、ゲラニオール60.58g(0.39mol)及び5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.63gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら160℃で約2時間攪拌した。
2時間後、槽内の圧力を徐々に6kPaまで下げ、エタノールを留出させながら160℃でさらに9時間撹拌した。その後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ラズベリーケトン、メントール及びゲラニオールのモル比1:2:1のケイ酸エステル化合物を含む橙色油状物233.91gを得た。
(d−1):表3記載の香料
(e−1):ラウリルアルコールにエチレンオキサイドを平均21モル付加させた化合物。〔すなわち一般式(E1−1)においてR1eが直鎖の炭素数12のアルキル基であって酸素原子と結合するR1eの炭素原子が第1級炭素原子であり、kが21である非イオン界面活性剤〕
(e−2):エマルゲン1135S−70〔Exxal 11アルコール(エクソンモービル社製)にエチレンオキサイドを平均35モル付加させた化合物(花王(株)製〕。〔すなわち一般式(E1−1)においてR1eがExxal 11アルコールのアルキル基であって、kが35である非イオン界面活性剤〕
(e−3):ソフタノール400〔炭素数9以上、11以下の2級アルコールにエチレンオキサイドを平均40モル付加させた化合物、(株)日本触媒製〕。〔すなわち一般式(E1−1)においてR1eが直鎖の炭素数12のアルキル基であって酸素原子と結合するR1eの炭素原子が第2級炭素原子であり、kが40である非イオン界面活性剤〕
(f−1)成分:ステアリン酸モノ、ジ、トリグリセリド混合物(モノ:ジ:トリ=60:35:5、質量比)
(g−1)成分:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
(h−1)成分:塩化カルシウム
(n−1)成分:プロキセルBDN(アーチ・ケミカル・ジャパン社製)
なお、液体柔軟剤組成物のpHを調整するため、クエン酸、塩酸及び水酸化ナトリウムから選ばれるpH調整剤を使用した。例えば、pHを3.2に調整する場合は、クエン酸0.3質量%、水酸化ナトリウム0.12質量%配合した。
表4、5に示す配合組成となるように各成分を混合することにより、液体柔軟剤組成物を調製した。具体的には、以下の通りである。なお、表中の組成の質量%は、有効分の質量%である。
300mLビーカーに、液体柔軟剤組成物のでき上がり質量が200gとなるのに必要な量の85質量%相当量のイオン交換水と、(E)成分、(g−1)成分、(n−1)成分及びpH調整剤を入れ、ウォーターバスを用いてイオン交換水の温度を60±2℃に調温した。(E)成分及び(g−1)成分がイオン交換水中に均一に溶解するように、必要に応じて下記の攪拌羽根を用いて攪拌した。
(1)保存安定性
No.6規格瓶に液体柔軟剤組成物30gを封入し、40℃1ヶ月静置させた。その後、外観の変化を目視で確認し、以下の基準で評価した。
*評価基準
○:初期の状態と変化がない
○△:初期の状態と比べ、粒状の粒子がわずかに析出している
△:相分離がおきている
×:初期の状態と比べ、粒状の粒子が多数析出している
あらかじめ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)アタック)を用いて、グンゼ製肌着17枚を日立製全自動洗濯機NW−6CYで5回洗浄を繰り返し、室内乾燥することによって過分の薬剤を除去した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水47L、水温20℃、洗浄10分、ためすすぎ2回、脱水6分)。
*評価基準
3:リッチ且つフレッシュな香りする
2:リッチ又はフレッシュな香りだけがする
1:リッチ且つフレッシュな香りがするが香りが弱い
Claims (8)
- 下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を含有し、30℃でのpHが2.5以上、4.0以下である、液体柔軟剤組成物。
(A)成分:(a1)下記一般式(1)で表される第3級アミン化合物、その酸塩〔以下、(a1)成分という〕及び(a2)その第3級アミン化合物の4級化物〔以下、(a2)成分という〕、から選ばれる化合物、又はそれらを含む混合物
〔R1−C(=O)−O−(CpH2pO)r−CqH2q〕mN(R2)3−m (1)
〔式中、
R1は炭素数11以上、23以下の炭化水素基であり、
R2は炭素数1以上、3以下の炭化水素基及びHO−(CpH2pO)r−CqH2q基から選ばれる基であり、
mは1以上、3以下の数であり、p及びqは2又は3の数であり、rは0である。
同一分子内にR1、R2、HO−(CpH2pO)r−CqH2q基、p、q、rが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていても良い。〕
(B)成分:logP値が2.0以上、6.0以下である香料化合物を90質量%以上含有する香料を内包したマイクロカプセル。
(C)成分:下記(c−1)及び(c−2)から選ばれる1種以上の化合物。
(c−1):下記一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個以上、4個以下は、アリル位の炭素原子に水酸基を有し、該炭素原子が第1炭素原子または第2炭素原子である、香料として用いられるアルコール化合物から水酸基を除いた残基であり、残りが独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の炭化水素基(但し、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基を除く)である化合物。
(c−2):下記一般式(2)で表される化合物であって、R21、R22、R23及びR24のうち1個又は2個は、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基であり、残りが独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上、30以下の炭化水素基(但し、香料として用いられるフェノール化合物からフェノール性水酸基を除いた残基を除く)である化合物。
- (A)成分として、(a1)成分と(a2)成分とを含有し、(a1)成分/(a2)成分の質量比が3/97以上、40/60以下である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
- (a2)成分が、一般式(1)で表される第3級アミン化合物を、塩化メチル、ジメチル硫酸及びジエチル硫酸から選ばれる1種以上のアルキル化剤で4級化した4級化物である、請求項1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
- (B)成分のマイクロカプセルの外殻が、ポリウレタン、ポリアミド、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルギン酸塩、ポリアクリル樹脂、ゼラチン及びアラビアゴムから選ばれる一種以上により構成されている、請求項1〜3の何れかに記載の液体柔軟剤組成物。
- (A)成分を5質量%以上、20質量%以下、(B)成分を0.01以上、0.5質量%以下、(C)成分を0.01以上、0.5質量%以下含有する、請求項1〜4の何れかに記載の液体柔軟剤組成物。
- 更に(D)成分として、(B)成分及び(C)成分以外の香料を含有する、請求項1〜5の何れかに記載の液体柔軟剤組成物。
- (D)成分を0.1〜2.0質量%含有する、請求項6に記載の液体柔軟剤組成物。
- 更に(E)成分として、非イオン界面活性剤を0.5質量%以上、8質量%以下含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012281279A JP6053503B2 (ja) | 2012-12-25 | 2012-12-25 | 液体柔軟剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012281279A JP6053503B2 (ja) | 2012-12-25 | 2012-12-25 | 液体柔軟剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014125685A JP2014125685A (ja) | 2014-07-07 |
JP6053503B2 true JP6053503B2 (ja) | 2016-12-27 |
Family
ID=51405426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012281279A Active JP6053503B2 (ja) | 2012-12-25 | 2012-12-25 | 液体柔軟剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6053503B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6320905B2 (ja) * | 2013-12-24 | 2018-05-09 | 花王株式会社 | 液体柔軟剤組成物 |
JP6427546B2 (ja) * | 2016-11-28 | 2018-11-21 | 花王株式会社 | ケイ酸エステル組成物 |
JP7055597B2 (ja) * | 2017-05-24 | 2022-04-18 | 花王株式会社 | 柔軟剤組成物 |
JP6951227B2 (ja) * | 2017-12-14 | 2021-10-20 | 花王株式会社 | 繊維製品処理剤組成物 |
EP3848443A1 (en) | 2018-08-14 | 2021-07-14 | The Procter & Gamble Company | Fabric treatment compositions comprising benefit agent capsules |
EP3848442A1 (en) | 2018-08-14 | 2021-07-14 | The Procter & Gamble Company | Fabric treatment compositions comprising benefit agent capsules |
EP3848444A1 (en) * | 2018-08-14 | 2021-07-14 | The Procter & Gamble Company | Liquid fabric treatment compositions comprising brightener |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4946624A (en) * | 1989-02-27 | 1990-08-07 | The Procter & Gamble Company | Microcapsules containing hydrophobic liquid core |
JP5336167B2 (ja) * | 2008-12-22 | 2013-11-06 | 花王株式会社 | 繊維製品処理剤組成物 |
JP5586220B2 (ja) * | 2009-12-28 | 2014-09-10 | ライオン株式会社 | 繊維製品処理剤 |
JP5604220B2 (ja) * | 2010-08-19 | 2014-10-08 | 花王株式会社 | 繊維製品処理剤組成物 |
-
2012
- 2012-12-25 JP JP2012281279A patent/JP6053503B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014125685A (ja) | 2014-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6053503B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP6320905B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP2008007872A (ja) | 繊維製品用液体仕上げ剤組成物 | |
JP6488518B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP5364305B2 (ja) | 香り持続性マイクロカプセル | |
JP7326047B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP2018003187A (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP6367686B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP7299785B2 (ja) | 容器入り液体柔軟剤物品 | |
JP5055256B2 (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP6178720B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP6460759B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP2023004451A (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP2023004928A (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP7350634B2 (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP2024108432A (ja) | 柔軟剤自動投入用タンクを備えた洗濯機用濃縮液体柔軟剤組成物 | |
JP6716200B2 (ja) | 衣料用液体洗浄剤組成物 | |
JP7477986B2 (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP5725662B2 (ja) | 柔軟剤組成物 | |
JP5545794B2 (ja) | 水性組成物 | |
JP6320906B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 | |
JP2024019950A (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP2023004450A (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP2025008783A (ja) | 繊維製品処理剤組成物 | |
JP6716181B2 (ja) | 液体柔軟剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150917 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161011 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161129 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6053503 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |