JP6427546B2 - ケイ酸エステル組成物 - Google Patents
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Description
特許文献2には、水に敏感に反応して香料成分を速やかに放出するケイ酸エステルを提供することを目的として、特定のケイ酸エステルが開示されている。
(式中、R1、R2、R3及びR4は独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上30以下のアルキル基若しくはアリール基であり、R1、R2、R3及びR4のうち2つ又は3つは、1級アルコールから水酸基を除いた残基であり、R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つは、環状構造を有さない2級若しくは3級アルコールから水酸基を除いた残基である。)
本発明のケイ酸エステル組成物は、下記式(1)で表されるケイ酸エステル化合物(以下、「ケイ酸エステル化合物(1)」という)を30質量%以上含む。
(式中、R1、R2、R3及びR4は独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上30以下のアルキル基若しくはアリール基であり、R1、R2、R3及びR4のうち2つ又は3つは、1級アルコールから水酸基を除いた残基であり、R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つは、環状構造を有さない2級若しくは3級アルコールから水酸基を除いた残基である。)
1級アルコールのみで置換したケイ酸エステルは、ケイ素原子の電子がアルコール残基に求引され、電子が不足した状態になるため、一般に加水分解を受けやすく水系での安定性が悪くなる。一方、中心のケイ素原子を3つ以上の相対的に電子求引力の弱い2級もしくは3級アルコールで置換すると、水系での安定性が向上するが、加水分解を受けにくくなるため発香しなくなり、発香性を保てなくなる。
ケイ酸エステル化合物(1)において、R1、R2、R3及びR4は独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上30以下のアルキル基若しくはアリール基であり、R1、R2、R3及びR4のうち2つ又は3つは、1級アルコールから水酸基を除いた残基であり、R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つは、環状構造を有さない2級若しくは3級アルコールから水酸基を除いた残基である。環状構造を有さない2級若しくは3級アルコールから水酸基を除いた残基は、環状構造を有さない2級若しくは3級アリルアルコールから水酸基を除いた残基であることが好ましく、環状構造を有さない2級アリルアルコールから水酸基を除いた残基であることがより好ましい。
1級アルコールである香料アルコールの具体例としては、シス−3−ヘキセノール、トランス−2−ヘキセノール、9−デセノール(ロザルバ)、10−ウンデセノール、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール(ゲラニオール)、3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1−オール(ネロール)、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール(シトロネロール)、2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−オール(ラバンジュロール)、3,7−ジメチルオクタノール、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−1−オール(ファルネソール)、6,6−ジメチル−ビシクロ−[3.1.1]−2−ヘプテン−2−エタノール(ノポール)、ベチベロール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサンメタノール、2,2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)−プロパノール(マジャントール)、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエチルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール(アニスアルコール)、3−フェニル−2−プロペン−1−オール(シンナミックアルコール)、フェニルプロピルアルコール、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、サンタロール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール(バクダノール)、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール(サンダルマイソルコア)、2−メチル−4−2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブタン−1−オール(ブラマノール)等が挙げられる。これらの中でも、好ましくはゲラニオール又はシトロネロールであり、より好ましくはゲラニオールである。
本発明のケイ酸エステル組成物中のケイ酸エステル化合物(1)の含有量は、優れた発香性と水系製品中での優れた保存安定性とを両立させる観点から、30質量%以上であり、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上であり、そして、製造容易性の観点から、好ましくは99質量%以下、より好ましくは95質量%以下である。
本発明のケイ酸エステル組成物中のケイ酸エステル化合物(1)において、R1、R2、R3及びR4のうち3つが1級アルコールから水酸基を除いた残基であり、残り1つが環状構造を有さない2級若しくは3級アルコールから水酸基を除いた残基である構造を持つ成分の含有量は、優れた発香性と水系製品中での優れた保存安定性とを両立させる観点から、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、そして、製造容易性の観点から、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。
本発明のケイ酸エステル組成物中のケイ酸エステル化合物(1)において、R1、R2、R3及びR4のうち2つが1級アルコールから水酸基を除いた残基であり、残り2つが環状構造を有さない2級若しくは3級アルコールから水酸基を除いた残基である構造を持つ成分の含有量は、優れた発香性と水系製品中での優れた保存安定性とを両立させる観点から、好ましくは14質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、そして、製造容易性の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。
下記式(2)で表されるアルコキシシラン〔以下、アルコキシシラン(2)という〕とアルコールとをエステル交換反応させる方法であって、アルコールが、1級アルコールと、環状構造を有さない2級アルコール及び3級アルコールの一方又は双方とを含む方法。
(式中、Raは炭素数1以上6以下のアルキル基を示し、複数個のRaは同一でも異なっていてもよい。)
下記式(3)で表されるハロゲン化シラン〔以下、ハロゲン化シラン(3)という〕とアルコールとをエステル化反応させる方法であって、アルコールが、1級アルコールと、環状構造を有さない2級アルコール及び3級アルコールの一方又は双方とを含む方法。
(式中、Xはハロゲン原子を示す。)
ケイ酸エステル化合物(1)の製造の容易性の観点から、方法1のエステル交換反応による製造が好ましい。
また、エステル交換反応では、反応の進行と共に炭素数1以上6以下のアルコールが生成するが、収率の向上の観点から、生成する炭素数1以上6以下のアルコールを蒸留により除去しながら反応を行うことが好ましい。その際、アルコールの除去効率を向上させる観点からも、減圧下でエステル交換反応を行うことが好ましい。
具体的には、エステル交換反応時の圧力は、1.3Pa以上が好ましく、130Pa以上がより好ましく、1.3kPa以上が更に好ましく、そして、常圧(0.1MPa)以下が好ましく、40kPa以下がより好ましく、13kPa以下が更に好ましい。反応は反応初期から減圧下で行っても、途中から減圧下で行ってもよいが、当初は大気圧で行い、反応が進行した後に、途中から減圧下で行うことが好ましい。
〔ケイ酸エステル組成物の組成〕
以下の実施例及び比較例に示したケイ酸エステル組成物の組成は、下記の分析条件でのガスクロマトグラフィー(GC)分析によって求めた。
<ガスクロマトグラフィーの装置及び分析条件>
GC装置:Agilent社製「7890A」
カラム:Agilent社製「DB−1HT」(15m×0.25mm×0.10μm)
キャリアガス:He(1mL/min.)
注入口温度:300℃
注入量:1μL
注入法:スプリット(スプリット比100:1)
オーブン温度条件:100℃→(10℃/min.)→340℃(20min.hold)
検出器:FID
検出器温度:300℃
(ゲラニオールの脱水処理)
コンデンサーを装着した5000mLの四つ口フラスコにゲラニオール2700gを添加し、槽内を100〜110℃に加熱し、徐々に系内の圧力を低下させ、1.0kPaに到達した時点から2時間脱水処理を行った。
(ウンデカベルトールの脱水処理)
コンデンサーを装着した1000mLの四つ口フラスコにウンデカベルトール600gを添加し、槽内を100〜110℃に加熱し、徐々に系内の圧力を低下させ、1.0kPaに到達した時点から2時間脱水処理を行った。
(Si(OGer)3(OUnde)を主成分として含むケイ酸エステル組成物の製造)
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン20.8g(0.10mol)、上記の脱水処理されたゲラニオール48.6g(0.315mol)、上記の脱水処理されたウンデカベルトール17.9g(0.105mol)、5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.55gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で2時間撹拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に3時間撹拌した。その後、冷却し、圧力を大気圧とした後、生成物を濾過し、ゲラニオールとウンデカベルトールとのモル比3:1のケイ酸エステル化合物を含む黄色油状物65.6gを得た。得られた油状物をガスクロマトグラフィーにより分析を行い、表1に示す組成のケイ酸エステル組成物を得た。
(Si(OGer)2(OUnde)2を主成分として含むケイ酸エステル組成物の製造)
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン20.8g(0.10mol)、上記の脱水処理されたゲラニオール32.4g(0.21mol)、上記の脱水処理されたウンデカベルトール35.8g(0.21mol)、5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.49gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で2時間撹拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に15時間撹拌した。その後、冷却し、圧力を大気圧とした後、生成物を濾過し、ゲラニオールとウンデカベルトールとのモル比2:2のケイ酸エステル化合物を含む黄色油状物67.3gを得た。得られた油状物をガスクロマトグラフィーにより分析を行い、表1に示す組成のケイ酸エステル組成物を得た。
(Si(OGer)3(OUnde)を主成分として含むケイ酸エステル組成物の製造)
2Lの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン208.3g(1.00mol)、上記の脱水処理されたゲラニオール485.9g(3.15mol)、上記の脱水処理されたウンデカベルトール178.8g(1.05mol)、5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液1.50gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で2時間撹拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に5時間撹拌した。さらに、槽内の圧力を徐々に0.4kPaまで下げ、170℃で2時間撹拌し、未反応のゲラニオールとウンデカベルトールを除去した。その後、冷却し、圧力を大気圧とした後、生成物を濾過し、ゲラニオールとウンデカベルトールとのモル比3:1のケイ酸エステル化合物を含む635.0gの黄色油状物を得た。得られた油状物をガスクロマトグラフィーにより分析を行い、表1に示す組成のケイ酸エステル組成物を得た。
(Si(OGer)4を主成分として含むケイ酸エステル組成物の製造)
300mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン50.0g(0.24mol)、上記の脱水処理されたゲラニオール155.4g(1.01mol)、5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.62gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら130℃で2時間撹拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に4時間撹拌した。その後、冷却し、圧力を大気圧とした後、生成物を濾過し、ゲラニオールのケイ酸エステル化合物を含む黄色油状物59.4gを得た。得られた油状物をガスクロマトグラフィーにより分析を行い、表1に示す組成のケイ酸エステル組成物を得た。
(Si(OGer)3(OMen)を主成分として含むケイ酸エステル組成物の製造)
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン20.8g(0.10mol)、上記の脱水処理されたゲラニオール48.6g(0.315mol)、メントール16.4g(0.105mol)、5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.85gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で2時間撹拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に11時間撹拌した。その後、冷却し、圧力を大気圧とした後、生成物を濾過し、ゲラニオールとメントールとのモル比3:1のケイ酸エステル化合物を含む黄色油状物64.6gを得た。得られた油状物をガスクロマトグラフィーにより分析を行い、表1に示す組成のケイ酸エステル組成物を得た。
(Si(OGer)2(OMen)2を主成分として含むケイ酸エステル組成物の製造)
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン20.8g(0.10mol)、上記の脱水処理されたゲラニオール32.4g(0.21mol)、メントール32.8g(0.21mol)、5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.50gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で2時間撹拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に31時間撹拌した。その後、冷却し、圧力を大気圧とした後、生成物を濾過し、ゲラニオールとメントールとのモル比2:2のケイ酸エステル化合物を含む黄色油状物64.1gを得た。得られた油状物をガスクロマトグラフィーにより分析を行い、表1に示す組成のケイ酸エステル組成物を得た。
(Si(OGer)(OUnde)3を主成分として含むケイ酸エステル組成物の製造)
500mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン52.1g(0.25mol)、上記の脱水処理されたゲラニオール40.5g(0.26mol)、上記の脱水処理されたウンデカベルトール134.1g(0.79mol)、5.275質量%ナトリウムエトキシドエタノール溶液0.85gを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら150℃で2時間撹拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に4kPaまで下げ、エタノールを留出させながら150℃で更に5時間撹拌した。その後、冷却し、圧力を大気圧とした後、生成物を濾過し、ゲラニオールとウンデカベルトールとのモル比1:3のケイ酸エステル化合物を含む黄色油状物178.2gを得た。得られた油状物をガスクロマトグラフィーにより分析を行い、表1に示す組成のケイ酸エステル組成物を得た。
500mLのビーカーを用い、55℃に加熱したイオン交換水にジプロピレングリコールを添加して水相を得た。別途、ベヘントリモニウムクロリド(58質量%)(花王(株)製、「Q2285E−E」)及びステアリルアルコール(花王(株)製、「カルコール8098」)を80℃で混合・溶解して油相を得た。上記水相を55℃に保ちながら上記油相を添加し、撹拌機(新東科学(株)製、「HEIDON スリーワンモーター BL600」、速度250r/min)を用いて約20分撹拌して乳化した後、シリコーンを撹拌しながら添加し、45〜50℃まで冷却して未賦香ヘアコンディショナーを得た。
得られた未賦香ヘアコンディショナーに、45℃でケイ酸エステル組成物及び香料(ゲラニオールとリモネンとの混合香料(質量比5:1))を撹拌しながら添加して30℃まで冷却撹拌し、ヘアコンディショナーを得た。調製したヘアコンディショナーの組成を表2に示す。
表2に示す処方のヘアコンディショナーを脱泡し、110mLのガラス瓶に入れ、50℃の恒温槽で保存し、3週間後に取り出した。HPLC(外部標準法)を用いて、保存前・保存後の各サンプル1g中に存在するケイ酸エステルを定量した。
なお、スクリュー管(マルエム社製、「No.5」)にサンプルを精密天秤で1.00g量り取り、そこにホールピペットを用いてエタノール(HPLC用)10mLを入れ、超音波で10分間分散させた。その後、フィルターユニット(アドバンテック東洋(株)製、「DISMIC−13CP(13HP020AN)」)でろ過してHPLC用サンプルとした。
<HPLC条件>
・カラム:L−Column ODS(4.6×150mm、5μm、12nm)
・カラム温度:40℃
・溶離液:アセトニトリル(HPLC用)
・流速:1.000mL/min
・検出器:UV=210nm
・注入量:30μm
・保持時間:25min
上記方法による定量結果から、保存前後の各サンプル中に存在するケイ酸エステル量を求め、下記式に基づいて残存率を算出した。結果を表3に示す。
残存率=(保存後のケイ酸エステル量)/(保存前のケイ酸エステル量)
前述の保存前・保存後の各サンプルについて、におい強度を評価した。におい強度は、以下の手順で、7名の専門パネラーがヘアトレスのにおいを直接嗅ぎ、官能評価を行った。
中国人毛ヘアトレス(化学処理なし)20gを表4に示す処方の未賦香シャンプーで1分間洗浄した後、1分間40℃の水道水ですすいだ。このトレスを表2に示す処方のヘアコンディショナー1.5gを塗布後1分間髪になじませ続けた。その後、トレスを1分間40℃の水道水ですすぎ、タオルドライの後、ドライヤーにて乾燥させ、34℃30%RH環境下にて24時間放置し、におい強度を評価した。結果を表3に示す。
(評価基準)
5:非常ににおいが強い
4:かなりにおいが強い
3:においが強い
2:においがする(認知閾値)
1:微かににおいがする(検知閾値)
0:においがしない
Claims (8)
- 式(1)で表されるケイ酸エステル化合物を30質量%以上含むケイ酸エステル組成物。
(式中、R1、R2、R3及びR4は独立に、置換基を有していてもよい炭素数1以上30以下のアルキル基若しくはアリール基であり、R1、R2、R3及びR4のうち2つ又は3つは、1級アルコールから水酸基を除いた残基であり、R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つは、環状構造を有さない2級若しくは3級アルコールから水酸基を除いた残基である。) - R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つが、環状構造を有さない2級若しくは3級アリルアルコールから水酸基を除いた残基である、請求項1に記載のケイ酸エステル組成物。
- R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つが、環状構造を有さない2級アリルアルコールから水酸基を除いた残基である、請求項1又は2に記載のケイ酸エステル組成物。
- 2級アルコールが炭素数9以上14以下の香料アルコールである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のケイ酸エステル組成物。
- 2級アルコールがウンデカベルトールである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のケイ酸エステル組成物。
- 1級アルコールが香料アルコールである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のケイ酸エステル組成物。
- 1級アルコールがゲラニオールである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のケイ酸エステル組成物。
- 式(2)で表されるアルコキシシランとアルコールとをエステル交換反応させる請求項1〜5のいずれか1項に記載のケイ酸エステル組成物の製造方法であって、アルコールが、1級アルコールと、環状構造を有さない2級アルコール及び3級アルコールの一方又は双方とを含む、ケイ酸エステル組成物の製造方法。
(式中、Raは炭素数1以上6以下のアルキル基を示し、複数個のRaは同一でも異なっていてもよい。)
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