JP7349386B2 - 耐火部材 - Google Patents

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本発明は、建物を構成する耐火部材に関する。
従来より、木製の芯材の周囲に耐火被覆層を設けることが行われる。
特許文献1には、木製の心材部の外周面に外層部をビスで固定した木質柱が示されている。外層部は、火災時に燃焼して炭化層を形成する燃代層と、火災時における燃代層の燃焼を停止(自然鎮火)させる燃止層と、が一体化したものである。
特許文献2には、二本のフランジおよび一本のウエブからなる断面H字状の鉄骨梁と、下側のフランジの外面に設置された熱膨張性耐火シートと、鉄骨梁の両側面を覆う吹き付け不燃材と、を有する鉄骨梁の耐火被覆構造が示されている。
特開2015-25245号公報 特開2013-227752号公報
本発明は、芯材と耐火被覆層との一体性を向上させて、耐火性能を向上できる耐火部材を提供することを目的とする。
本発明者らは、建物の耐火部材について、木製の芯材の外周面に凹部を設けて、この凹部内に耐火被覆層の一部である耐火被覆材を入り込ませて係止部とすることで、凹部および係止部を介して、芯材と耐火被覆層との接合強度を増大できる点に着眼して、本発明に至った。
第1の発明の耐火部材(例えば、後述の耐火柱1、耐火梁2)は、建物を構成する耐火部材であって、木製の芯材(例えば、後述の芯材10、30)と、当該芯材の外側に設けられた耐火被覆層(例えば、後述の耐火被覆層20、40)と、を備え、前記芯材の外周面には、凹部(例えば、後述の凹部11、31)が形成され、前記耐火被覆層は、前記芯材の外周囲を覆うとともに、前記芯材の凹部に係止する係止部(例えば、後述の係止部21、41)を有することを特徴とする。
この発明によれば、木製の芯材の外周面に凹部を設けたので、この芯材の外周面に耐火被覆材を設ける(吹き付ける、充填する、塗りつける)際に、凹部に耐火被覆材が入り込み、耐火被覆層の係止部が形成される。よって、芯材の凹部に耐火被覆層の係止部が係止するので、芯材と耐火被覆層との接合強度が増大し、耐火被覆層の脱落を防止できる。また、芯材と耐火被覆層との一体性が高まり、耐火部材の耐火性能を向上できる。
第2の発明の耐火部材は、前記芯材は、断面矩形状であり、前記凹部は、前記芯材の外周面の背中合わせとなる面(例えば、後述の側面10Aと側面10C、側面10Bと側面10D、側面30Bと側面30D)のそれぞれに設けられることを特徴とする。
この発明によれば、芯材の外周面の背中合わせとなる面のそれぞれに凹部を設けた。よって、芯材の両側に耐火被覆層が係止することとなり、耐火被覆層が芯材から脱落するのを確実に防止できる。
第3の発明の耐火部材は、前記凹部は、断面視で前記芯材の外周面から内部に向かうに従って拡がる形状であることを特徴とする。
この発明によれば、凹部を芯材の外周面から内部に向かうに従って拡がる形状とした。よって、この凹部に耐火被覆材を充填させて耐火被覆層の係止部を形成すると、この係止部は先端側が拡がる形状となり、凹部から抜けにくくなる。よって、芯材と耐火被覆層との一体性がさらに向上する。
本発明によれば、芯材と耐火被覆層との一体性を向上させて、耐火性能を向上できる耐火部材を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る耐火柱の水平断面図である。 本発明の第2実施形態に係る耐火梁の縦断面図である。 耐火梁の凹部を示す斜視図である。 耐火梁の凹部の変形例を示す斜視図である。 本発明の第1の変形例に係る耐火梁の縦断面図である。 本発明の第2の変形例に係る耐火梁の縦断面図である。
本発明は、木製の芯材の外側を覆う耐火被覆層の一部を、芯材の外周面に設けた凹部内に係止させた耐火材である。具体的には、第1実施形態では、耐火材は耐火柱であり、第2実施形態では、耐火材は耐火梁である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る耐火部材としての耐火柱1の水平断面図である。
耐火柱1は、建物を構成する水平断面が略正方形状の柱部材であり、鉛直方向に延びる木製の芯材10と、芯材10の外側に設けられた耐火被覆層20と、を備える。
芯材10は、水平断面が正方形状の四角柱であり、4つの側面10A、10B、10C、10Dを備えている。芯材10の4つの側面10A~10Dには、それぞれ2つの凹部11が形成されている。つまり、凹部11は、芯材10の背中合わせとなる側面10A、10Cのそれぞれに設けられるとともに、背中合わせとなる側面10B、10Dのそれぞれにも設けられている。凹部11は、水平断面視で芯材10の各側面10A~10Dから内部に向かうに従って拡がる形状となっている。凹部11は、鉛直方向に延びる溝状となっている(図3参照)。
耐火被覆層20は、芯材10の外周囲を覆うとともに、芯材10の凹部11に係止する係止部21を有している。芯材10の外周面に耐火被覆材を設ける際に、凹部11に耐火被覆材が入り込み、耐火被覆層20の係止部21が形成される。耐火被覆材としては、石膏、グラウト材、モルタル、コンクリートなどが挙げられる。
耐火柱1の具体的な寸法は、例えば以下の通りである。耐火柱1の一辺の長さは、250mm~800mmである。凹部11の幅Wは、10mm~20mmであり、深さDは、10mm~20mmである。耐火被覆層20の厚さは、65mm以上である。
次に、耐火柱1の製造手順について説明する。
まず、製材工場において、側面に凹部11を形成した木製の芯材10を加工し、その芯材10を建設現場に搬入する。次に、建設現場にて、その木製の芯材10の外周面に液状の耐火被覆材(石膏、グラウト材、モルタル、コンクリートなど)を充填する、吹き付ける、または塗り付けることで耐火被覆層20を形成し、耐火柱1を製造する。
あるいは、建設現場ではない外部工場において、木製の芯材10の外周面に耐火被覆層20を設けて耐火柱1を製造し、耐火柱1を工場製品として建設現場に搬入して、この耐火柱1を建物躯体と一体化してもよい。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)木製の芯材10の外周面に凹部11を設けたので、この芯材10の外周面に耐火被覆材を設ける(吹き付ける、充填する、塗り付けるなど)際に、凹部11に耐火被覆材が入り込み、耐火被覆層20の係止部21が形成される。よって、芯材10の凹部11に耐火被覆層20の係止部21が係止するので、芯材10と耐火被覆層20との接合強度が増大し、耐火被覆層20の脱落を防止できる。また、芯材10と耐火被覆層20との一体性が高まり、耐火柱1の耐火性能を向上できる。
(2)芯材10の外周面の背中合わせとなる側面10A~10Dのそれぞれに凹部11を設けた。よって、芯材10の両側に耐火被覆層20が係止することとなり、耐火被覆層20が芯材10から脱落するのを確実に防止できる。
(3)凹部11を芯材10の側面10A~10Dから内部に向かうに従って拡がる形状とした。よって、この凹部11に耐火被覆材を充填させて耐火被覆層20の係止部21を形成すると、この係止部21は先端側が拡がる形状となり、凹部11から抜けにくくなる。よって、芯材10と耐火被覆層20との一体性がさらに向上する。
〔第2実施形態〕
図2は、本発明の第2実施形態に係る耐火部材としての耐火梁2の断面図である。
耐火梁2は、建物を構成する縦断面が略矩形状の梁部材であり、水平方向に延びる木製の芯材30と、芯材30の外側に設けられた耐火被覆層40と、を備える。耐火梁2の上には、床スラブ3が設けられている。
芯材30は、縦断面が矩形状の四角柱であり、上面30A、側面30B、底面30C、側面30Dを備えている。芯材30の背中合わせとなる側面30B、30Dには、それぞれ2つの凹部31が形成されている。
凹部31は、縦断面視で芯材30の側面30B、30Dから内部に向かうに従って拡がる形状となっている。
凹部31は、図3に示すように、水平方向に延びる溝状となっている。なお、これに限らず、図4に示すように、凹部31を溝状とせずに、点在させてもよい。
耐火被覆層40は、芯材30の外周囲を覆うとともに、芯材30の凹部31に係止する係止部41を有している。芯材30の外周面に耐火被覆材を設ける際に、凹部31に耐火被覆材が入り込み、耐火被覆層40の係止部41が形成される。耐火被覆材としては、石膏、グラウト材、モルタル、コンクリートなどが挙げられる。
耐火梁2の具体的な寸法は、例えば以下の通りである。凹部31の幅Wは10mm~20mmであり、深さDは10mm~20mmである。耐火被覆層20の厚さは、65mm以上である。
耐火梁2の製造手順は、耐火柱1と同様に、建設現場において木製の芯材10の外周面に耐火被覆層20を設ける方法や、外部工場において工場製品として耐火梁2を製造した後、この耐火梁2を建設現場に搬入する方法がある。
本実施形態によれば、上述の(1)~(3)と同様の効果がある。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の第2実施形態において、図5および図6に示すように、芯材30の出隅部に切り欠き32を設けてもよい。この切り欠き32は、図5に示すように五角形でもよいし、図6に示すように四角形でもよい。具体的には、切り欠き32の幅Wは、例えば10mm~20mmであり、深さDは、例えば10mm~20mmである。
芯材30の出隅部は、火災時に燃え込みが進行しやすいが、芯材30に切り欠き32を設けることにより、芯材30の出隅部の耐火被覆層40が厚くなり、火災時の芯材30の燃え込みの進行を抑制して、耐火性能をさらに向上できる。
また、上記の各実施形態では、凹部11、31を、断面視で芯材10、30の側面から内部に向かうに従って拡がる形状としたが、これに限らず、例えば断面視で矩形状やその他の形状としてもよい。
また、上述の第1実施形態では、凹部11を溝状としたが、これに限らず、凹部11を点在させてもよい(図4参照)。
また、上述の各実施形態では、本発明を耐火柱および耐火梁に適用したが、これに限らず、木製の芯材の外周面を覆う耐火被覆層の一部を、芯材の外周面に設けた凹部内に係止させる構成であれば、耐火壁や耐火床に用いてもよい。
1…耐火柱(耐火部材) 2…耐火梁(耐火部材) 3…床スラブ
10…芯材 10A、10B、10C、10D…側面 11…凹部
20…耐火被覆層 21…係止部
30…芯材 30A…上面 30B、30D…側面 30C…底面
31…凹部 32…切り欠き
40…耐火被覆層 41…係止部

Claims (2)

  1. 建物を構成する耐火部材であって、
    木製の芯材と、
    当該芯材の外側に設けられた耐火被覆層と、を備え、
    前記芯材の外周面には、凹部が形成され、
    前記耐火被覆層は、石膏、グラウト材、モルタル、またはコンクリートからなる耐火被覆材で形成され、前記芯材の軸方向に沿った床スラブに接する面を除く外周面を全面に亘って覆うとともに、前記芯材の凹部に係止する係止部を有することを特徴とする耐火部材。
  2. 前記芯材は、断面矩形状であり、
    前記凹部は、前記芯材の外周面の背中合わせとなる面のそれぞれに設けられるとともに、断面視で前記芯材の外周面から内部に向かうに従って拡がる形状であることを特徴とする請求項1に記載の耐火部材。
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