JP6758559B2 - 木製建築部材 - Google Patents
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Description
図1〜図3は、木製建築部材の一例として挙げられる柱100の第1実施形態を示している。
木造建築物に火災が発生して柱100の外部から延焼すると、燃え代層140が火炎に晒されて、その外周から内方へと向かって炭化が徐々に進行していく。そして、燃え代層140の厚さに応じた時間をかけて燃え代層140の全体が焼失すると、その内方に配置された燃え止まり層160が現れ、ここで炭化進行が抑制される。このとき、荷重支持部120は、燃え止まり層160で覆われているので、火炎に直接晒されず炭化が極緩やかに進行し、短時間で焼失することがない。
ここで、第2実施形態に係る柱100は、先の第1実施形態に係る柱100と大部分が同一構成であるため、主に、第1実施形態と異なる構成について説明する(以下同様)。
2層の燃え止まり層160と燃え代層140との間には、金属に比べて1万倍ほど優れた断熱性能を発揮する空気が満たされる空気層200が設けられている。具体的には、図10に示すように、燃え止まり層160と燃え代層140との間に、柱100の全長に亘って材軸方向に沿って延びる複数のスペーサ220が固定され、燃え止まり層160と燃え代層140とをスペーサ220の厚さだけ離間させることで、空気が満たされる空気層200が設けられる。図9に示す柱100では、矩形形状を有する燃え止まり層160の各面について、離間して平行に延びる一対のスペーサ220によって燃え代層140との間に空気層200が形成されているが、その個数、設置位置は任意に設定することができる。
2層の燃え止まり層160と燃え代層140との間には、所定温度以上で熱膨張を開始して強固な断熱層を形成する加熱発泡材240が設けられている。加熱発泡材240は、熱膨張することによって隙間を充填して断熱効果を発揮すると共に、その内方に配置された燃え止まり層160に空気(酸素)が供給されることを抑制する。加熱発泡材240としては、例えば、BASFジャパン株式会社の「パルゾール」、CRK株式会社の「熱膨張性耐火材」などを利用することができる。
このようにすれば、外方に位置する燃え止まり層160が火炎に晒されて温度がある程度上昇すると、その内方に配置された加熱発泡材240が膨張して隙間を充填して断熱効果を発揮し、加熱発泡材240の内方に配置された燃え止まり層160の温度上昇が緩やかになる。このため、加熱発泡材240が設けられない柱100と比較して、柱100の耐火性能を更に向上させることができる。特に、燃え止まり層160として石膏ボードを使用した場合には、内方に配置された石膏ボードの温度上昇が抑制されることから、結晶水の生成が緩やかになり、燃え止まり層160としての機能を十分発揮できるようになる。
材軸が水平方向に延びる梁300は、柱100と同様に、荷重を支持する荷重支持部320と、荷重支持部320の横断面のうち三方をその全長に亘って被覆する燃え代層340と、荷重支持部320と燃え代層340との間に層状に介在された少なくとも1層の燃え止まり層360と、を有している。即ち、梁300は、機能的には柱100と同様な構成を有するが、荷重支持部320の横断面の一面で各種の荷重を支持するため、燃え代層340は、荷重支持部320の両側面及び下面のみを被覆する。このとき、荷重支持部320の上面は、不燃材料などからなる床材500などに接合され、火災時に火炎に直接晒されないため、ここに燃え代層340及び燃え止まり層360が設けられていなくても、梁300の耐火性能については影響がない。なお、荷重支持部320は、長尺かつ矩形横断面の木材からなる2つの基本ユニット320Aを材軸方向に沿って並べた状態で、図示しない締結具によって一体化されて構築されている。
120 荷重支持部
120A 基本ユニット
140 燃え代層
160 燃え止まり層
180 補強部材
182 リブ
200 空気層
240 加熱発泡材
300 梁(木製建築部材)
320 荷重支持部
320A 基本ユニット
340 燃え代層
360 燃え止まり層
Claims (7)
- 長尺かつ矩形横断面の木材からなる複数の基本ユニットを材軸方向に沿って、前記基本ユニットの横断面上において第1の方向に2つ、これと直交する第2の方向に少なくとも1つ並べた状態で締結具によって一体化された荷重支持部と、
前記荷重支持部の外周の少なくとも三方をその全長に亘って被覆する木材からなる燃え代層と、
前記荷重支持部と前記燃え代層との間に層状に介在された燃え止まり層と、
前記複数の基本ユニットの接合面に介在し、かつ前記第2の方向の最外方に位置する前記基本ユニットの外面に接触する一対のリブが一体化された形状をなす、建築用鋼材からなる補強部材と、
を有する木製建築部材。 - 前記燃え止まり層は石膏ボードからなる、
請求項1に記載の木製建築部材。 - 前記燃え止まり層が少なくとも2層配置され、
前記燃え止まり層の間に空気層が設けられた、
請求項1又は請求項2に記載の木製建築部材。 - 前記燃え止まり層と前記燃え代層との間に空気層が設けられた、
請求項1又は請求項2に記載の木製建築部材。 - 前記燃え止まり層が少なくとも2層配置され、
前記燃え止まり層の間に加熱発泡材が設けられた、
請求項1又は請求項2に記載の木製建築部材。 - 前記燃え止まり層と前記燃え代層との間に加熱発泡材が設けられた、
請求項1又は請求項2に記載の木製建築部材。 - 前記燃え止まり層の外周面にアルミ箔が貼り付けられた、
請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の木製建築部材。
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