JP7348394B2 - 優れた寸法安定性を有するポリエチレン原糸およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリエチレン原糸およびその製造方法に関する。
高強度ポリエチレン原糸は、超高分子量ポリエチレン(ultra high molecular weight polyethylene:以下、「UHMWPE」という)原糸と、高分子量ポリエチレン(high molecular weight polyethylene:以下、「HMWPE」という)原糸とに分類され得る。
前記UHMWPEは、一般に600,000g/mol超過の重量平均分子量(Mw)を有する線状ポリエチレンを称す。前記HMWPEは、一般に20,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有する線状ポリエチレンを称す。
高い溶融粘度(melt viscosity)により、前記UHMWPE原糸は、ゲル紡糸方式のみによって製造され得ると知られている。
例えば、エチレンを有機溶媒内で触媒の存在下で重合させることによってUHMWPE溶液を作り、前記溶液を紡糸および冷却させることによって繊維形態のゲルを形成させ、前記繊維形態のゲルを延伸することによって高強度および高モジュラスのポリエチレン原糸を得ることができる。
しかし、このようなゲル紡糸方式は、有機溶媒の使用を要求するため、環境問題が発生するだけでなく、有機溶媒の回収に莫大な費用がかかる。
前記HMWPEは、前記UHMWPEに比べて相対的に低い溶融粘度を有しているため、溶融紡糸を通じた原糸の製造が可能である。
しかし、前記HMWPEは、相対的に低い分子量により原糸の強度もその分低くならざるを得ないという限界が存在する。
このような限界を克服するために(つまり、溶融紡糸を通じて製造されるポリエチレン原糸の強度を向上させるために)、米国特許第4,228,118号のような従来の技術は、ポリエチレンを溶融紡糸して未延伸糸を製造した後、前記未延伸糸を高温下で約20倍以上の高延伸比で延伸する方式(いわゆる「2段階工程方式」)を適用することを提案している。このような2段階工程を通じて13g/d以上の強度を有するポリエチレン原糸が製造され得る。
しかし、前記2段階工程方式は、ポリエチレン原糸の生産性低下および製造費用の上昇を招く。また、前記2段階工程方式を通じて製造されるポリエチレン原糸は、満足するほどの寸法安定性を有することができないという限界がある。
本発明の目的は、優れた寸法安定性と高強度を有するポリエチレン原糸を提供することにある。
そして、本発明の目的は、前記ポリエチレン原糸をより効率的に製造することができる方法を提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、
10デニール(denier)以下の繊度を有する40~500個のフィラメントを含み、
80~5,000denierの総繊度、12g/d(デニール)以上の強度(tenacity)、および0.325g/d以下の最大熱収縮応力(maximum thermal shrinkage stress)を有し、
前記フィラメントは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有するポリエチレンを含む、
ポリエチレン原糸が提供される。
そして、本発明の他の実施形態によれば、
(i)50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有するポリエチレンを含む溶融物を提供する紡糸用溶融物の準備段階、
(ii)前記溶融物を40~500個のホールを有する口金を通じて押出してフィラメントを得る紡糸段階、
(iii)前記フィラメントを冷却させる冷却段階、
(iv)冷却された前記フィラメントで構成されたマルチフィラメントを40~140℃の温度に設定された複数のゴデットローラを含む多段延伸部を利用して11~23倍の総延伸比で多段延伸する延伸段階、および
(v)前記多段延伸されたマルチフィラメントを巻き取る巻取段階を含み、
前記延伸段階で前記マルチフィラメントは、前記複数のゴデットローラに直接的に接触して延伸および熱固定されることを特徴とする、ポリエチレン原糸の製造方法が提供される。
以下、本発明の実施形態によるポリエチレン原糸およびその製造方法についてより詳しく説明する。
本明細書で明示的な言及がない限り、専門用語は単に特定の実施例を言及するためのものであり、本発明を限定することを意図しない。
本明細書で使用される単数の形態は、文句がこれと明確に反対の意味を示さない限り、複数の形態も含む。
本明細書で使用される「含む」の意味は、特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分および/または群の存在や付加を除外させるものではない。
本発明者らの継続的な研究の結果、本発明による製造方法でポリエチレン原糸を製造する場合、紡糸工程および延伸工程中の糸切(breakage of filament)を防止することができるため、高い生産性を確保することができ、既存の方式により製造されたポリエチレン原糸に劣らない高強度と最大熱収縮応力が0.325g/d以下に優れた寸法安定性を有するポリエチレン原糸の提供が可能であることが確認された。
I.ポリエチレン原糸の製造方法
発明の一実施形態によれば、
(i)50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有するポリエチレンを含む溶融物を提供する紡糸用溶融物の準備段階、
(ii)前記溶融物を40~500個のホールを有する口金を通じて押出してフィラメントを得る紡糸段階、
(iii)前記フィラメントを冷却させる冷却段階、
(iv)冷却された前記フィラメントで構成されたマルチフィラメントを、40~140℃の温度に設定された複数のゴデットローラを含む多段延伸部を利用して、11~23倍の総延伸比で多段延伸する延伸段階、および
(v)前記多段延伸されたマルチフィラメントを巻き取る巻取段階を含み、
前記延伸段階にて、前記マルチフィラメントは、前記複数のゴデットローラに直接的に接触して延伸および熱固定されることを特徴とする、ポリエチレン原糸の製造方法が提供される。
図1は、発明の実施形態によるポリエチレン原糸の製造過程を単純化して示す工程図である。
図1を参照すると、前記ポリエチレン原糸の製造方法は、エクストルーダー100に、ポリエチレン樹脂を含む原料を投入して紡糸用溶融物を準備する段階、前記溶融物を、口金200を通じて押出してフィラメント11を得る段階、前記フィラメント11を冷却部300で冷却させる段階、集束部400にて前記フィラメント11を集束して得たマルチフィラメント10を、多段延伸部500にて多段延伸する段階、多段延伸されたマルチフィラメントをワインダ600でもって巻き取る段階を含んで行われ得る。
溶融紡糸により形成された未延伸糸をまず巻き取った後、前記未延伸糸を高温下にて高延伸比で延伸する従来の製造方法(いわゆる「2段階工程方式」)とは異なり、発明の実施形態による前記ポリエチレン原糸の製造方法は、溶融紡糸で得られたマルチフィラメント(未延伸糸)を別途に巻き取らず、連続して前記多段延伸部に伝達して延伸する方式に従う。
以下、図1を参照して、前記ポリエチレン原糸の製造方法に含まれる各段階について説明する。
まず、(i)ポリエチレンを含む溶融物を提供する紡糸用溶融物の準備段階が行われる。
前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有するものでありうる。
原糸の適切な強度が確保されるようにするために、前記ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)は50,000g/mol以上であることが好ましい。ただし、ポリエチレンの分子量が過度に大きいと、高い溶融粘度により紡糸装置に過負荷が付与され、工程制御が難しくなりうるのであり、これに伴い、原糸の物性が劣悪になりうる。したがって、前記ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)は600,000g/mol以下であることが好ましい。
好ましくは、前記ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)は、50,000~600,000g/mol、あるいは90,000~500,000g/mol、あるいは90,000~250,000g/mol、あるいは100,000~250,000g/mol、あるいは150,000~250,000g/mol、あるいは150,000~230,000g/mol、あるいは170,000~230,000g/molでありうる。
前記ポリエチレンは、5超過9以下の多分散指数(poly dispersity index:PDI)を有するものでありうる。
原糸の適切な強度を確保しながら、紡糸中の糸切の発生を防止するために、前記ポリエチレンは、5.0超過9.0以下、あるいは5.0超過8.0以下、あるいは5.5~7.5、あるいは6.0~7.5の多分散指数(PDI)を有することが有利である。前記ポリエチレンのPDIが過度に小さいと、流れが良くなくて溶融押出時に吐出の不均一により糸切が生じうる。ただし、前記ポリエチレンのPDIが過度に大きいと、低分子量のポリエチレンが過度に多く含まれて延伸性が劣悪になり、高強度の物性発現が難しくなるのでありうる。
以下の紡糸段階にて前記ポリエチレンの多分散指数が減少し得るという点を考慮して、前記ポリエチレンには、ターゲットの多分散指数(つまり、最終の原糸状態での多分散指数)より多少高い多分散指数を有するものを用いることができる。
前記多分散指数と関連して、発明の実施形態によるポリエチレン原糸の製造方法では、従来の2段階工程方式より少ない単孔吐出量で前記溶融物が押出されなければならない。
つまり、従来の2段階工程方式によれば、相対的に多い単孔の吐出量の適用が可能であるため、紡糸過程にて糸切の虞が殆どない。そして、延伸工程にて、20倍以上の高い総延伸比が適用され得るほどの狭い分子量分布(例えば4.0以下のPDI)を有するポリエチレンが適用され得る。従来の2段階工程方式では、相対的に太いフィラメントを引き出した後、相対的に、より高い延伸比で延伸を行うことができるためである。
反面、発明の実施形態によるポリエチレン原糸の製造方法には、溶融紡糸で得たマルチフィラメントを別途に巻き取らず、連続して前記多段延伸部に伝達して延伸する方式が適用される。そのため、前記ポリエチレン原糸の製造方法では、相対的に少ない単孔吐出量が適用されて、口金200から排出されるフィラメントが遥かに細いため、紡糸過程で糸切の危険性が、より大きくなるしかない。例えば、優れた延伸性(drawability)のみを考慮して、4.0以下のPDIを有するポリエチレンを前記製造方法に適用する場合、狭い分子量分布により、流れが良くなく、溶融押出時の加工性が低下して、紡糸工程中に吐出不均一による糸切が発生するしかない。
このような理由で、前記ポリエチレンは5.0超過の(5.0を超える)PDIを有することが好ましい。ただし、前記ポリエチレンのPDIが過度に大きい場合、低分子量のポリエチレンが過度に多く含まれて延伸性が劣悪になり、高強度の物性発現が難しくなりうる。したがって、前記ポリエチレンは9.0以下のPDIを有することが好ましい。
本発明において、前記重量平均分子量(Mw)および多分散指数(PDI)は、ポリエチレンを溶媒に完全に溶解した後、次の条件のゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を利用して測定され得る。
-分析機器:PL-GPC 220 system
-カラム:2×PLGEL MIXED-B(7.5×300mm)
-溶媒:トリクロロベンゼン(TCB)+0.04wt%ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)(0.1% CaClで乾燥した後;after drying with 0.1% CaCl
-インジェクター(Injector)、検出温度:160℃
-流速:1.0ml/min
-注入量:200μl
-標準時料:ポリスチレン
そして、前記ポリエチレンは0.3~3g/10minの溶融指数(melt index:MI、@190℃;190℃におけるメルトインデックス)を有するものでありうる。
エクストルーダー100内で円滑な流れが確保されるようにするために、前記ポリエチレンの溶融指数(MI、@190℃)は、0.3g/10min以上であることが好ましい。ただし、ポリエチレンの溶融指数が過度に高い場合、相対的に低い分子量による高強度の発現が難しくなりうる。したがって、前記ポリエチレンの溶融指数(MI、@190℃)は3.0g/10min以下であることが好ましい。
好ましくは、前記ポリエチレンの溶融指数(MI、@190℃)は、0.3~1.0g/10min、あるいは0.3~0.8g/10min、あるいは0.4~0.8g/10min、あるいは0.4~0.6g/10minでありうる。
好ましくは、前記ポリエチレンは65~85%の結晶化度を有するものでありうる。
高強度および高弾性の物性の発現のために、前記ポリエチレンおよび前記原糸は、それぞれ65%以上の結晶化度を有することが好ましい。ただし、前記結晶化度が過度に大きい場合、溶融押出工程での温度コントロールが難しくなって加工性が低下しうる。したがって、前記ポリエチレンおよび前記原糸は、85%以下の結晶化度を有することが好ましい。
前記ポリエチレンおよび前記原糸の結晶化度は、X線回折分析器を利用した結晶性分析の際に、微結晶サイズと共に導き出され得る。
同時に、原糸の適切な強度を確保しながら、紡糸中の糸切発生を防止するために、好ましくは、前記ポリエチレンは、130~140℃の溶融温度(Tm)を有するものでありうる。
好ましくは、前記ポリエチレンは0.93~0.97g/cmの密度を有するものでありうる。前記ポリエチレンが前記範囲の密度を有することが、原糸の適切な強度を確保しながら、紡糸中の糸切の発生を防止することに有利となり得る。
一例として、前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)および5超過9以下の多分散指数(PDI)を有するものでありうる。
他の一例として、前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)、5超過9以下の多分散指数(PDI)、および0.3~3g/10minの溶融指数(MI)を有するものでありうる。
また他の一例として、前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)、5超過9以下の多分散指数(PDI)、および65~85%の結晶化度を有するものでありうる。
また他の一例として、前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)、5超過9以下の多分散指数(PDI)、0.3~3g/10minの溶融指数(MI)、および65~85%の結晶化度を有するものでありうる。
また他の一例として、前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)、5超過9以下の多分散指数(PDI)、0.3~3g/10minの溶融指数(MI)、65~85%の結晶化度、および130~140℃の溶融温度(Tm)を有するものでありうる。
また他の一例として、前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)、5超過9以下の多分散指数(PDI)、0.3~3g/10minの溶融指数(MI)、65~85%の結晶化度、130~140℃の溶融温度(Tm)、および0.93~0.97g/cmの密度を有するものでありうる。
一方、以降の紡糸段階および延伸段階での糸切の防止のために、前記紡糸用溶融物には少量のフッ素系ポリマーがさらに含まれ得る。
一実施形態によれば、前記フッ素系ポリマーは、最終生産されたポリエチレン原糸内に50~2500ppm、あるいは100~2000ppm、あるいは200~1500ppm、あるいは500~1000ppmのフッ素が含まれるようにする含有量で含まれ得る。
前記フッ素系ポリマーの含有量は、次の条件のイオンクロマトグラフィー(IC)を利用して測定され得る。
-分析機器:ICS-3000(DIONEX)
-カラム:IonPac AS11(4×250mm)
-カラム温度:30.0℃
-セルヒーター温度:35.0℃
-流速(flow rate):1ml/min
-サプレッサー(suppressor)タイプ:ASRS 4mm
-サプレッサー電流:100mA
-溶離液(eluent):Gradient(max.20mM)
-前処理:ボム法(Bomb Method)
好ましくは、前記フッ素系ポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー樹脂(ETFE)、テトラフルオロエチレン-クロロトリフロオロエチレン共重合体(TFE/CTFE)、およびエチレン-クロロトリフロオロエチレン樹脂(ECTFE)からなる群より選択された1種以上の化合物でありうる。
前記フッ素系ポリマーは、前記ポリエチレンと共にマスターバッチ内に含まれている状態でエクストルーダー100に投入され得る。または、前記ポリエチレンをエクストルーダー100に投入しながら、サイドフィーダー(図示せず)を通じて前記フッ素系ポリマーを投入して、共に溶融させることができる。
次に、(ii)前記溶融物を、40~500個あるいは100~500個のホールを有する口金を通じて押出してフィラメントを得る紡糸段階が行われる。
前記溶融物は、エクストルーダー100内のスクリュー(図示せず)により運搬されながら口金200を通じて押出される。
前記紡糸段階は、250~315℃あるいは280~310℃の温度下で行われることが好ましい。
前記均一な溶融物の形成と安定した紡糸が行われるようにするために、前記紡糸段階でエクストルーダー100の内部および口金200の温度は250℃以上であることが好ましい。ただし、前記紡糸段階の温度が過度に高い場合、前記溶融物の熱分解が引き起こされて高強度の発現が難しくなりうる。したがって、前記紡糸段階でエクストルーダー100の内部および口金200の温度は315℃以下であることが好ましい。
前記口金200のホール直径(D)に対するホール長さ(L)の比率であるL/Dは、3~40、あるいは5~30、あるいは5~20、あるいは10~20でありうる。
溶融押出時にダイスウェル(die swell)現象が発生することを防止するために、前記L/Dは3以上であることが好ましい。ただし、前記L/Dが過度に大きい場合、口金200を通過する前記溶融物のネッキング(necking)現象による糸切と共に圧力降下による吐出不均一現象が発生しうる。したがって、前記L/Dは40以下であることが好ましい。
加工性と生産性を考慮して本発明による製造方法が連続的に行われる場合、前記紡糸段階は前記溶融物が前記口金から0.05~0.45g/minの単孔吐出量および0.3~5.0cm/secの吐出線速度で押出されるように行われることが好ましい。
前記紡糸段階で紡糸ドラフト比(draft ratio、DR=V/V)が過度に大きい場合、糸切が多く発生して作業性が悪くなり、過度に小さい場合、配向結晶化が十分に行われず、フィラメントの形態安定性が劣悪になりうる。ここで、前記Vは、前記溶融物の前記吐出線速度(つまり、前記溶融物が口金200のホールから1.25m垂直落下する時までの平均速度)であり、前記Vは紡糸速度(つまり、第1のゴデットローラGR1の線速度)である。
前記紡糸速度(V)が高いほど延伸工程での総延伸比は低くならざるを得ず、最終的に原糸の強度向上が難しくなる。したがって、適切な紡糸ドラフト比が確保され得るようにするために、前記吐出線速度(V)は0.3cm/sec以上であることが好ましい。ただし、前記吐出線速度が過度に大きい場合、高い延伸比の適用が困難であるため、前記吐出線速度(V)は5.0cm/sec以下であることが好ましい。
具体的に、前記吐出線速度(V)は、0.3~5.0cm/sec、あるいは1.0~4.0cm/sec、あるいは2.0~3.0cm/secでありうる。
また、前記紡糸段階で0.3~5.0cm/secの前記吐出線速度が確保されながら10denier以下の単糸繊度要件が満たされるようにするために、前記紡糸段階で相対的に少ない単孔吐出量(例えば0.05~0.45g/min、あるいは0.1~0.40g/min、あるいは0.15~0.35g/min)が適用されることが好ましい。
次に、(iii)前記フィラメントを冷却させる冷却段階が行われる。
前記溶融物が口金200のホールから吐出される際、紡糸温度と室温との間の差異により、溶融物の固化が始まって半固化状態のフィラメントが形成される。本明細書では、半固化状態のフィラメントおよび完全固化状態のフィラメントを全て「フィラメント」と総称する。
前記溶融物が口金200のホールから吐出される際に形成される多数のフィラメント11は、冷却部300にて冷却されることによって完全固化される。
前記フィラメントの冷却は空冷方式で行われ得る。
好ましくは、前記冷却段階は、風速0.2~1.0m/secの冷却風を利用して、15~40℃のフィラメント11の温度になるように行われ得る。
フィラメントの過冷却により延伸工程で糸切が発生することを防止するために、フィラメント11は、15℃以上、あるいは20℃以上、あるいは25℃以上で冷却されることが好ましい。ただし、フィラメントが十分に冷却されない場合、固化の不均一により繊度の偏差が大きくなり、延伸工程で糸切が発生しうる。したがって、フィラメント11は、40℃以下、あるいは35℃以下、あるいは30℃以下で冷却されることが好ましい。
冷却および完全固化されたフィラメントは、集束器400により集束されてマルチフィラメント10として提供される。
選択的に、マルチフィラメント10を形成させる前に、オイルローラORまたはオイルジェット(oil jet)を利用してフィラメントに油剤を付与する段階がさらに含まれ得る。前記油剤の付与は、メータードオイリング(計量オイリング;metered oiling)方式で行われ得る。前記油剤の付与は、後続する延伸段階にて、ゴデットローラ同士の間、および/または、最後のゴデットローラとワインダ600との間で行われることもありうる。
次に、(iv)冷却された前記フィラメントで構成されたマルチフィラメントを、複数のゴデットローラを含む多段延伸部を利用して、11~23倍の総延伸比で多段延伸する延伸段階が行われる。
前述したとおり、発明の実施形態による前記ポリエチレン原糸の製造方法は、溶融紡糸で得られたマルチフィラメント10を、別途に巻き取らず、連続して複数のゴデットローラを含む多段延伸部500で伝達し、これを直接的に延伸する方式に従う。発明の実施形態によるこのような製造方法は、溶融紡糸により形成された未延伸糸をまず巻き取った後、前記未延伸糸を高温下にて高延伸比で延伸する、従来の2段階工程方式とは区別される。
口金200から多段延伸部500までの距離(具体的に、口金200から多段延伸部500の第1のゴデットローラGR1までの距離)は、140~550cm、あるいは200~500cm、あるいは200~450cmであることが好ましい。
フィラメント11に対する適切な冷却が行われるようにするために、前記距離は140cm以上であることが好ましい。ただし、前記距離が過度に遠くなれば、高い紡糸張力により高強度特性の発現が難しくなることがある。したがって、前記距離は550cm以下であることが好ましい。
最終的に得られるポリエチレン原糸が高強度を有するようにするためには、前記延伸段階は複数のゴデットローラを含む多段延伸部500を利用して精密に制御されなければならない。
このために、前記延伸段階は、3個以上、あるいは3個~30個、あるいは3個~25個、あるいは5個~25個、あるいは5個~20個のゴデットローラGR1、…、GRnを含む多段延伸部500で行われることが好ましい。
つまり、前記ポリエチレン原糸の製造方法は、溶融紡糸で得られたマルチフィラメントを別途に巻き取らず、連続して前記多段延伸部に伝達して延伸する方式で行われることを考慮して、前記延伸段階は3個以上あるいは5個以上のゴデットローラが備えられた多段延伸部で行われることが優れた寸法安定性と高強度を有するポリエチレン原糸を得るのに有利になり得る。ただし、前記多段延伸部でゴデットローラの個数が過度に多くなる場合、最終的に得られるポリエチレン原糸が目標とする物性を有さないか、または全体的な工程の効率が低下することがある。したがって、前記延伸段階は、30個以下、あるいは25個以下、あるいは20個以下のゴデットローラが備えられた多段延伸部にて行われることが好ましい。
前記延伸段階で十分な延伸が行われるようにするために、前記多段延伸部500に含まれている複数のゴデットローラの温度は40~140℃に設定され得る。
例えば、前記複数のゴデットローラのうち、第1のゴデットローラGR1の温度は40~80℃に設定され、最後のゴデットローラGRnの温度は110~140℃に設定されうる。前記複数のゴデットローラのうち、前記第1および最後のゴデットローラGR1、GRnを除いた残りのゴデットローラGR2~GRn-1の温度は、当該ゴデットローラの直前に位置したゴデットローラの温度と同じかまたはより高い温度に設定され得る。必要に応じて、任意のゴデットローラは、直前に位置したゴデットローラの温度より低い温度に設定され得る。
前記多段延伸部500で前記マルチフィラメントの総延伸比は、第1のゴデットローラGR1の線速度(mpm)と最後のゴデットローラGRnの線速度(mpm)により決定される因子である。つまり、前記総延伸比は、多段延伸部500に備えられたゴデットローラのうち、最後のゴデットローラGRnの線速度を第1のゴデットローラGR1の線速度で割った値を意味する。
第1のゴデットローラGR1の線速度が決定されると、前記多段延伸部500にて11~23倍の総延伸比がマルチフィラメント10に適用され得るように、残りのゴデットローラの線速度が決定され得る。
前記延伸段階を通じて、マルチフィラメントに対する延伸および熱固定(heat-setting)が行われる。
熱風などを利用して概略的に(roughly)熱固定が行われる方式とは異なり、本発明においては、前記延伸段階の多段延伸部500では前記マルチフィラメントが前記複数のゴデットローラに直接的に接触して延伸されるため、熱固定が精巧に行われ得る。そのため、本発明では、最大熱収縮応力(maximum thermal shrinkage stress)が、0.325g/d以下と低いポリエチレン原糸が提供され得る。
次に、(v)前記多段延伸されたマルチフィラメントを巻き取る巻取段階が行われる。前記延伸段階で多段延伸されたマルチフィラメントは、ワインダ600により巻き取られることによってポリエチレン原糸として得られる。
II.ポリエチレン原糸
発明の他の実施形態によれば、
10デニール(denier)以下の繊度を有する40~500個のフィラメントを含み、
80~5,000denierの総繊度、12g/d以上の強度(tenacity)、および0.325g/d以下の最大熱収縮応力(maximum thermal shrinkage stress)を有し、
前記フィラメントは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有するポリエチレンを含む、
ポリエチレン原糸が提供される。
好ましくは、前記ポリエチレン原糸は、前述の『I.ポリエチレン原糸の製造方法』により製造され得る。
特に、前記ポリエチレン原糸は、12g/d以上の強度(tenacity)を有しながらも、0.325g/d以下の最大熱収縮応力(maximum thermal shrinkage stress)を示すことができる。
好ましくは、前記ポリエチレン原糸は、12g/d以上、あるいは12~20g/d、あるいは12~18g/d、あるいは12.5~18g/d、あるいは12.5~16.5g/dの強度を示すことができる。
そして、前記ポリエチレン原糸は、0.325g/d以下、あるいは0.200~0.325g/d、あるいは0.250~0.325g/dの最大熱収縮応力を示すことができる。本発明において、前記最大熱収縮応力は、熱収縮応力試験器(KANEBO KE-2、Shinkoh通信事業、DAS-4007型、KANEBO Engineering、韓国エージェント:Eiko)を利用して測定され得る。
このように本発明のポリエチレン原糸は、優れた寸法安定性を有しながらも、高強度の物性を示すことができる。
前記ポリエチレン原糸は、10denier以下、あるいは5denier以下、あるいは2denier以下の繊度を有する40~500個のフィラメントを含むものであり、80~5,000denierの総繊度を有することができる。
前記ポリエチレンは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有するものでありうる。
原糸の適切な強度が確保されるようにするために、前記ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)は50,000g/mol以上であることが好ましい。ただし、ポリエチレンの分子量が過度に大きいと高い溶融粘度により紡糸装置に過負荷が付与され、工程制御が難しくなりうるのであり、そのため、原糸の物性が劣悪になりうる。したがって、前記ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)は600,000g/mol以下であることが好ましい。
好ましくは、前記ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)は、50,000~600,000g/mol、あるいは90,000~500,000g/mol、あるいは90,000~250,000g/mol、あるいは100,000~250,000g/mol、あるいは150,000~250,000g/mol、あるいは150,000~230,000g/molでありうる。
前記ポリエチレンは、5超過9以下の多分散指数(poly dispersity index:PDI)を有するものでありうる。
原糸の適切な強度を確保しながら、紡糸中の糸切発生を防止するために、前記ポリエチレンは5.0超過9.0以下、あるいは5.0超過8.0以下、あるいは5.1~7.5、あるいは5.5~7.5、あるいは6.0~7.5の多分散指数(PDI)を有することが有利である。
そして、前記ポリエチレンは、0.3~3g/10minの溶融指数(melt index:MI、@190℃)を有するものでありうる。前記ポリエチレンおよび前記原糸は65~85%の結晶化度を有するものでありうる。前記ポリエチレンは130~140℃の溶融温度(Tm)を有するものでありうる。そして、前記ポリエチレンは0.93~0.97g/cmの密度を有するものでありうる。
エクストルーダー100内で円滑な流れが確保されるようにするために、前記ポリエチレンの溶融指数(MI、@190℃)は0.3g/10min以上であることが好ましい。ただし、ポリエチレンの溶融指数が過度に高い場合、相対的に低い分子量により、高強度の発現が難しくなりうる。したがって、前記ポリエチレンの溶融指数(MI、@190℃)は3g/10min以下であることが好ましい。
好ましくは、前記ポリエチレンの溶融指数(MI、@190℃)は、0.3~3.0g/10min、あるいは0.3~2.0g/10min、あるいは0.4~1.5g/10min、あるいは0.4~1.0g/10minでありうる。
高強度および高弾性の物性発現のために、前記ポリエチレンは65%以上の結晶化度を有することが好ましい。ただし、前記結晶化度が過度に大きい場合、溶融押出工程での温度コントロールが難しくなって加工性が低下しうる。したがって、前記ポリエチレンは85%以下の結晶化度を有することが好ましい。
同時に、原糸の適切な強度を確保しながら、紡糸中の糸切発生を防止するために、好ましくは、前記ポリエチレンは130~140℃の溶融温度(Tm)を有するものでありうる。
好ましくは、前記ポリエチレンは、0.93~0.97g/cmの密度を有するものでありうる。前記ポリエチレンが前記範囲の密度を有することが原糸の適切な強度を確保しながら、紡糸中の糸切発生を防止することに有利になり得る。
選択的に、前記フィラメントには前記ポリエチレンと共にフッ素系ポリマーがさらに含まれ得る。
一実施形態によれば、前記フッ素系ポリマーは、最終生産されたポリエチレン原糸内に50~2500ppm、あるいは100~2000ppm、あるいは200~1500ppm、あるいは500~1000ppmのフッ素が含まれるようにする含有量で含まれ得る。
好ましくは、前記フッ素系ポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー樹脂(ETFE)、テトラフルオロエチレン-クロロトリフロオロエチレン共重合体(TFE/CTFE)、およびエチレン-クロロトリフロオロエチレン樹脂(ECTFE)からなる群より選択された1種以上の化合物でありうる。
前記ポリエチレン原糸は、X線回折(XRD)データからシェラー(Scherrer)方程式を利用して測定された、120Å以上、あるいは120~190Å、あるいは140~185Åの、(110)面の未結晶のサイズを有することができる。
また、前記ポリエチレン原糸は、XRDデータからシェラー(Scherrer)方程式を利用して求めた、90Å以上、あるいは90~150Å、あるいは95~135Åの、(200)面の未結晶のサイズを有することができる。
前記ポリエチレン原糸は12g/d以上の強度と共に低い最大熱収縮応力による優れた寸法安定性を有することによって、優れた耐切創性および高い強度が要求される分野に適用される。
例えば、前記ポリエチレン原糸は、ロープ、釣り糸のような紐形状の製品、産業用および医療用防護手袋、防護カバー、漁網、テント、ヘルメット、テント材、各種スポーツ用品、エアバッグ、寝具類などの製造に用いることができる。
本発明によれば、優れた寸法安定性と高強度を有するポリエチレン原糸および前記ポリエチレン原糸をより効率的に製造することができる方法が提供される。
発明の一実施形態によるポリエチレン原糸の製造過程を概略的に示す工程図である。 熱収縮応力試験器を概略的に示したものである。 実施例3で製造されたポリエチレン原糸に対して測定した温度による熱収縮応力の変化を示すグラフである。 比較例1で得られたポリエチレン原糸に対して測定した温度による熱収縮応力の変化を示すグラフである。 実施例2(-■-表示された曲線)と比較例3(-●-表示された曲線)で得られたポリエチレン原糸に対して測定した温度による熱収縮応力の変化を比較して示すグラフである。
以下、発明の理解のために好ましい実施例が提示される。しかし、下記の実施例は本発明を例示ずるためのものに過ぎず、本発明をこれらだけに限定するのではない。
実施例1
図1に例示した装置を利用して200個のフィラメントを含み、400デニールの総繊度を有するポリエチレン原糸を製造した。
具体的に、200,000g/molの重量平均分子量(Mw)、7.5の多分散指数(Mw/Mn:PDI)、0.4g/10minの溶融指数(MI、@190℃)、132℃の溶融温度(Tm)、および0.96g/cmの密度を有するポリエチレンチップをエクストルーダー100に投入した。同時に、サイドフィーダーを通じてテトラフルオロエチレン共重合体をエクストルーダー100に投入した。前記テトラフルオロエチレン共重合体の添加量は、最終生産された原糸にて検出されるフッ素元素の量が500ppmになるように調節された。エクストルーダー100に投入されたチップを溶融させて紡糸用溶融物を準備した。
前記溶融物を、200個のホールを有する口金200を通じて押出した。
口金200から吐出されながら形成されたフィラメント11は、冷却部300にて風速0.45m/secの冷却風により40℃に最終冷却された。冷却されたフィラメント11は、集束部400によりマルチフィラメント10に集束されて、12個のゴデットローラGR1-GR12が備えられた多段延伸部500へと連続して移動させた。連続的に、多段延伸部500にて、前記マルチフィラメント10は、12個のゴデットローラに直接的に接触して、16倍の総延伸比で延伸および熱固定された。前記ゴデットローラの温度範囲は80~130℃に設定された。
多段延伸されたマルチフィラメントがワインダ600に巻き取られることによってポリエチレン原糸が得られた。
実施例2
前記多段延伸部500にて前記ゴデットローラの温度範囲が60~120℃に設定されたことを除き、前記実施例1と同様の方法で、ポリエチレン原糸が得られた。
実施例3
前記ポリエチレンチップとして170,000g/molの重量平均分子量(Mw)、7.5の多分散指数(Mw/Mn:PDI)、0.4g/10minの溶融指数(MI、@190℃)、132℃の溶融温度(Tm)、および0.96g/cmの密度を有するポリエチレンチップが使用されたことを除き、前記実施例1と同様の方法で、ポリエチレン原糸が得られた。
実施例4
多段延伸部500にて前記フィラメント10が12個のゴデットローラに直接的に接触して11倍の総延伸比で延伸および熱固定されたことを除き、前記実施例1と同様の方法で、ポリエチレン原糸が得られた。
実施例5
多段延伸部500にて前記フィラメント10が12個のゴデットローラに直接的に接触して23倍の総延伸比で延伸および熱固定されたことを除き、前記実施例1と同様の方法で、ポリエチレン原糸が得られた。
実施例6
前記ポリエチレンチップとして200,000g/molの重量平均分子量(Mw)、0.4g/10minの溶融指数(MI、@190℃)、および4.5の多分散指数(Mw/Mn:PDI)を有するポリエチレンチップが使用されたことを除き、前記実施例1と同様の方法で、ポリエチレン原糸が得られた。
比較例1
図1に例示した装置を利用せず、溶融紡糸により形成されたポリエチレン未延伸糸を巻き取る工程および前記未延伸糸を熱風オーブンで延伸する工程を含む2段階の工程の方式で、ポリエチレン原糸を製造した。
具体的に、200,000g/molの重量平均分子量(Mw)、0.4g/10minの溶融指数(MI、@190℃)、および4.5の多分散指数(Mw/Mn:PDI)を有するポリエチレンチップをエクストルーダーに投入した。同時に、サイドフィーダーを通じてテトラフルオロエチレン共重合体をエクストルーダー100に投入した。前記テトラフルオロエチレン共重合体の添加量は、最終生産された原糸で検出されるフッ素元素の量が500ppmになるように調節された。エクストルーダーに投入されたチップを溶融させて紡糸用溶融物を製造した。
前記溶融物を、200個のホールを有する口金を通じて押出した。
口金から吐出されながら形成されたフィラメントは、冷却部にて0.45m/secの風速の冷却風により40℃に最終冷却された。冷却されたフィラメントは集束部によりマルチフィラメントで集束されてワインダに巻き取られた。
前記マルチフィラメントが巻き取られたワインダを延伸器が位置した場所に移した後、前記ワインダに巻かれていた前記マルチフィラメントを80~130℃の熱風で加熱しながら16倍の総延伸比で延伸および熱固定した。
延伸されたマルチフィラメントがワインダに巻き取られることによって420デニールの総繊度を有するポリエチレン原糸が得られた。
比較例2
前記多段延伸部500にて前記ゴデットローラの温度範囲が60~150℃に設定されたことを除き、前記実施例1と同様な方法でポリエチレン原糸が得られた。
比較例3
前記ポリエチレンチップとして200,000g/molの重量平均分子量(Mw)、7.5の多分散指数(Mw/Mn:PDI)、0.4g/10minの溶融指数(MI、@190℃)、132℃の溶融温度(Tm)、および0.96g/cmの密度を有するポリエチレンチップが使用されたことを除き、前記比較例1と同様の方法(つまり、80~130℃の熱風オーブンを利用して延伸および熱固定)でポリエチレン原糸が得られた。
比較例4
多段延伸部500にて前記フィラメント10が、12個のゴデットローラに直接的に接触して、6倍の総延伸比で延伸および熱固定されたことを除き、前記実施例1と同様の方法でポリエチレン原糸が得られた。
比較例5
多段延伸部500にて前記フィラメント10が12個のゴデットローラに直接的に接触して25倍の総延伸比で延伸および熱固定されたことを除き、前記実施例1と同様の方法でポリエチレン原糸が得られた。
試験例
前記実施例および比較例で製造されたポリエチレン原糸に対して、それぞれ以下のような方法で試験を実施し、その結果を下記表1~表4に示した。
(1)ポリエチレン原糸の強度(g/d)
:ASTM D885の標準試験法により、インストロン社(Instron Engineering Corp、Canton、Mass)の万能引張試験器を利用してポリエチレン原糸の強度(g/d)を測定した。サンプル長さは250mmであり、引張速度は300mm/minであり、初期ロード(load)は0.05g/dに設定した。
(2)Mw、Mn、PDI
:ポリエチレン原糸を構成するフィラメントを次の溶媒に完全に溶解した後、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を利用して重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および多分散指数(Mw/Mn:PDI)を測定した。
-分析機器:PL-GPC 220 system
-カラム:2×PLGEL MIXED-B(7.5×300mm)
-カラム温度:160℃
-溶媒:トリクロロベンゼン(TCB)+0.04wt%ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)(0.1% CaClで乾燥した後;after drying with 0.1% CaCl
-溶解条件:160℃、1~4時間の溶解後、ガラスフィルター(0.7μm)を通過した溶液を測定
-インジェクター(Injector)、ディテクター(検出器;Detector)温度:160℃
-ディテクター(Detector):RI Detector-流速:1.0ml/min
-注入量:200μl
-標準時料:ポリスチレン
(3)ポリエチレン原糸の結晶化度および微結晶サイズ
:X線ソースを利用するX線回折分析器を利用して、ポリエチレン原糸の結晶化度、(110)面および(200)面の微結晶サイズを測定した。具体的に、前記ポリエチレン原糸を切断して長さ2.5cmのサンプルを準備し、前記サンプルをX線回折分析器のサンプルホルダーに固定させた後、次の条件下で測定を実施した。X線回折分析器を利用した結晶性分析の際、結晶化度(%)および微結晶サイズ(Å)が同時に導き出される。
i)実験機器:Empyrean(Malvern Panalytical Ltd)
ii)X-ray source(X線源):Cu-Kα(1.54Å)、45kV、20mA
iii)Incident beam path(入射ビーム経路)
-Filter(フィルタ):Beta-filter Nickel 0.02mm
-Slit(スリット): AS 1°、DS 1/2°、SS:0.04rad
-Mask(マスク):10mm
iv)Diffracted beam path(回折ビーム経路)
-Detector(検出器):PIXcel3D 2X2(面検出器;area detector)
-Slit(スリット):AS 5.0mm、SS:0.04rad
v)Scan range(走査範囲):10°~32°
vi)Step size(ステップ幅):0.1°
vii)Beam direction(ビーム方向):Reflection
viii)Background Method(バックグラウンド法):Constant Background
ix)Standard Specimen(標準試験片):3000Denier(デニール)
x)Apparent crystallite size(見かけ結晶サイズ;ACS):estimated from the half-height of the peak(110) plane、(200) plane using the Scherrer equation(シェラー定数を用いて110面, 200面のピークの半分の高さから推定).
Figure 0007348394000001
-λ:X-ray wavelength(X線波長)、0.154nm
-β:FWHM
-Θ:bragg angle(ブラッグ角度、最大ピーク;max. peak)
-Scherrer constant(シェラー定数) K=0.89
xi)Crystallinity(結晶化度;Xc):Constant background method
(4)ポリエチレン原糸の最大熱収縮応力(g/d)
熱収縮応力試験器(KANEBO KE-2、Shinkoh通信事業、DAS-4007型、KANEBO Engineering、韓国エージェント:Eiko)を利用してポリエチレン原糸の熱収縮応力を測定した。
図2に例示したように、ポリエチレン原糸の両端部を結んで10cmの周長を有するループ(loop)の形態のサンプル1000を作った。前記サンプルの両側を、熱応力試験器のホットチャンバー800内に配置した後、ロードセル700および初荷重環900に、それぞれ掛けた。次の条件下で最大熱収縮応力を測定した。
-実験機器:KE-2(Kanebo Engineering Co., Ltd.)
-ロードセル(load cell):500gfまで測定可能なロードセル
-初期温度:室温(room temperature)
-昇温速度:300℃/120sec
-初荷重:0.06667g/d
前記熱収縮応力の測定結果は、出力装置(Type 3086 X-T Recorder、Yokogawa、Hokushin Electric、Tokyo、Japan)を通じてグラフで得られた。
図3は、実施例3のポリエチレン原糸に対して行われた前記実験の結果として、約150℃で約115gの最大熱収縮応力を示すことが確認される。
図4は、比較例1のポリエチレン原糸に対して行われた前記実験の結果として、約150℃で約145gの最大熱収縮応力を示すことが確認される。
図5は、実施例2(-■-表示された曲線)と比較例3(-●-表示された曲線)で得られたポリエチレン原糸に対して測定した温度による熱収縮応力の変化を比較して示すグラフである。
[表1]

Figure 0007348394000002
[表2]

Figure 0007348394000003
[表3]
Figure 0007348394000004
[表4]
Figure 0007348394000005
前記表1および表2を参照すると、実施例によるポリエチレン原糸は、比較例によるポリエチレン原糸に比べて高強度を有しながらも、最大熱収縮応力が低いため、優れた寸法安定性を有することが確認される。同時に、比較例の製法に比べて、実施例の製法では、紡糸過程での吐出の不均衡なしに、より効率的に前記ポリエチレン原糸を得ることができた。
100:エクストルーダー
200:口金
300:冷却部(quenching zone)
11:フィラメント
10:マルチフィラメント
OR:オイルローラ
400:集束部
500:多段延伸部
GR1:第1のゴデットローラ
GRn:最後のゴデットローラ
600:ワインダ
700:ロードセル
800:ホットチャンバー
900:初荷重環
1000:原糸サンプル

Claims (17)

  1. 10デニール(denier)以下の繊度を有する40~500個のフィラメントを含み、
    80~5,000デニール(denier)の総繊度、12g/d(デニール)以上の強度(tenacity)、および0.325g/d以下の最大熱収縮応力(maximum thermal shrinkage stress)を有し、
    前記フィラメントは、50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)および5超過9以下の多分散指数(PDI)を有するポリエチレンを含む、
    ポリエチレン原糸。
  2. 前記ポリエチレンは、0.3~3g/10minの溶融指数(MI)を有する、請求項1に記載のポリエチレン原糸。
  3. 前記ポリエチレンは、65~85%の結晶化度を有する、請求項1に記載のポリエチレン原糸。
  4. 前記ポリエチレンは、130~140℃の溶融温度(Tm)を有する、請求項1に記載のポリエチレン原糸。
  5. 前記ポリエチレンは、0.93~0.97g/cmの密度を有する、請求項1に記載のポリエチレン原糸。
  6. 前記フィラメントは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー樹脂(ETFE)、テトラフルオロエチレン-クロロトリフロオロエチレン共重合体(TFE/CTFE)、およびエチレン-クロロトリフロオロエチレン樹脂(ECTFE)からなる群より選択された1種以上のフッ素系ポリマーをさらに含む、請求項1に記載のポリエチレン原糸。
  7. 前記フッ素系ポリマーは、前記ポリエチレン原糸内に50~2500ppmのフッ素が含まれるようにする含有量で含まれる、請求項に記載のポリエチレン原糸。
  8. 前記ポリエチレン原糸は、XRDデータからシェラー(Scherrer)方程式を利用して測定された、120Å以上の(110)面の微結晶サイズおよび90Å以上の(200)面の微結晶サイズを有する、請求項1に記載のポリエチレン原糸。
  9. (i)50,000~600,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有するポリエチレンを含む溶融物を提供する紡糸用溶融物の準備段階、
    (ii)前記溶融物を、40~500個のホールを有する口金を通じて押出してフィラメントを得る紡糸段階、
    (iii)前記フィラメントを冷却させる冷却段階、
    (iv)冷却された前記フィラメントで構成されたマルチフィラメントを、40~140℃の温度に設定された複数のゴデットローラを含む多段延伸部を利用して、11~23倍の総延伸比で多段延伸する延伸段階、および
    (v)前記多段延伸されたマルチフィラメントを巻き取る巻取段階を含み;
    前記マルチフィラメントは別途に巻き取られず、連続して前記多段延伸部に伝達されて延伸され、
    前記延伸段階にて前記マルチフィラメントは、前記複数のゴデットローラに直接的に接触して延伸および熱固定されることを特徴とする、
    ポリエチレン原糸の製造方法。
  10. 前記ポリエチレンは、5超過9以下の多分散指数(PDI)を有する、請求項に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
  11. 前記ポリエチレンは、0.3~3g/10minの溶融指数(MI)を有する、請求項に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
  12. 前記ポリエチレンは、65~85%の結晶化度を有する、請求項に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
  13. 前記ポリエチレンは、130~140℃の溶融温度(Tm)を有する、請求項に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
  14. 前記ポリエチレンは、0.93~0.97g/cmの密度を有する、請求項に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
  15. 前記溶融物は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー樹脂(ETFE)、テトラフルオロエチレン-クロロトリフロオロエチレン共重合体(TFE/CTFE)、およびエチレン-クロロトリフロオロエチレン樹脂(ECTFE)からなる群より選択された1種以上のフッ素系ポリマーをさらに含む、請求項に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
  16. 前記フッ素系ポリマーは、前記ポリエチレン原糸内に50~2500ppmのフッ素が含まれるようにする含有量で含まれる、請求項15に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
  17. 前記多段延伸部は、3個~30個のゴデットローラを含む、請求項に記載のポリエチレン原糸の製造方法。
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