JP7348383B2 - マイクロ波エネルギーを用いて基板を処理するための方法および装置 - Google Patents

マイクロ波エネルギーを用いて基板を処理するための方法および装置 Download PDF

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Description

本開示の実施形態は、一般に、基板を処理するための方法および装置に関し、より詳細には、マイクロ波エネルギーの底部からの放射供給のために構成された処理チャンバを使用して基板を処理するための方法と装置に関する。
近年、様々なタイプの基板のために新しい高度なパッケージング統合スキームが用いられてきた。基板は、例えば、任意の適切な材料から作られ得、時には1つまたは複数の金属薄膜によって被覆され得る(例えば、チタン(または他の金属)で被覆されたガラス基板、チタン(または他の金属)で被覆されたシリコン基板、埋め込まれたシリコンダイを有するエポキシ基板等)。そのような基板をパッケージングするときに基板を加熱するために、マイクロ波エネルギーが用いられる。マイクロ波エネルギーは、1つまたは複数のマイクロ波エネルギー源によって、処理チャンバの側壁を通して(例えば、横放射)供給され得る。残念なことに、そのようなチャンバによって基板を処理するときに、マイクロ波エネルギーのEフィールドおよびB-フィールド中における基板の振舞い(例えば、基板が導体として振る舞い得る)のために、時には基板の均一な加熱を実現することが難しい。例えば、基板のエッジ(例えば、外縁)は、基板の残りの領域より速く(かつ/または、より高い温度に)加熱される傾向があり、時には、「エッジホット」現象と呼ばれる。動作中の基板の不均一な加熱の問題を克服するために、従来の処理チャンバは、1つまたは複数の様々な技術を使用し得る。例えば、幾つかの処理チャンバは、基板を回転させるために処理チャンバのフープ(hoop)を回転させるように構成され得る。その代わりに、または、それに加えて、幾つかの処理チャンバは、(例えば、付加的なマイクロ波モードを作成するために)マイクロ波を撹拌するマイクロ波スターラを含み得、かつ/または、異なるマイクロ波周波数によって掃射するように構成され得る。しかしながら、そのような技術は、予測不可能かつ/または制御不可能な場合があり、通常は、基板の十分均一な加熱を提供しない。
したがって、マイクロ波エネルギーの底部からの放射供給のために構成され、基板全体に亘りより均一にマイクロ波エネルギーを分配するように構成されたハードウェアを含む処理チャンバを使用して基板を処理するための方法および装置の必要があることを本発明者は見出した。
基板を処理するための方法と装置は、本明細書において提示されている。幾つかの実施形態では、例えば、基板を処理するための処理チャンバは、処理チャンバの内部容積内に設けられた基板支持体の下からマイクロ波エネルギーを供給するように構成されたマイクロ波エネルギー源と、基板支持体上であって基板支持体の基板支持位置より上に配置された第1のマイクロ波リフレクタと、基板支持体上であって基板支持位置より下に配置された第2のマイクロ波リフレクタとを含み、動作中は、マイクロ波エネルギーが第2のマイクロ波リフレクタを通過し、このマイクロ波エネルギーの一部が第1のマイクロ波リフレクタの底面から基板へ反射されるように、第1のマイクロ波リフレクタおよび第2のマイクロ波リフレクタが配置され構成される。
少なくとも幾つかの実施形態によれば、基板を処理するための処理チャンバは、処理チャンバの内部容積内に設けられた基板支持体と、基板支持体上であって基板支持体の基板支持位置より上に配置された第1のマイクロ波リフレクタと、基板支持体上であって基板支持位置より下に配置された第2のマイクロ波リフレクタと、基板支持体上であって第2のマイクロ波リフレクタより上で基板支持位置より下に配置された第3のマイクロ波リフレクタとを含み、動作中は、マイクロ波エネルギーが第2のマイクロ波リフレクタを通過し、このマイクロ波エネルギーの一部が第1のマイクロ波リフレクタの底面から基板へ反射されるようにマイクロ波エネルギーの一部が第3のマイクロ波リフレクタを通過する。
少なくとも幾つかの実施形態によれば、処理チャンバを使用して基板を処理する方法は、処理チャンバの内部容積内に配設された基板支持体上であって基板より上に第1のマイクロ波リフレクタを配置することと、基板支持体上であって基板より下に第2のマイクロ波リフレクタを配置することと、マイクロ波エネルギーが第2のマイクロ波リフレクタを通過し、このマイクロ波エネルギーの一部が第1のマイクロ波リフレクタの底面から基板へ反射されるように、処理チャンバのマイクロ波エネルギー源からのマイクロ波エネルギーを基板の下から送ることとを含むことができる。
以下に本開示の他の更なる実施形態を説明する。
上に簡潔に纏められ、以下に更に詳細に記述される、本開示の実施形態は、添付の図面において示された本開示の例示的実施形態を参照することにより理解され得る。しかしながら、添付の図面は本開示の典型的な実施形態だけを例示するものであり、そのため、本開示は他の等しく有効な実施形態をも受け入れることができるので本開示の技術範囲を限定すると考えられるべきではない。
本開示の少なくとも幾つかの実施形態による処理チャンバの模式的な側面図である。 本開示の少なくとも幾つかの実施形態による処理チャンバのハードウェアコンポーネントの概略平面図である。 図2Aの線分2B-2Bに沿う横断面図である。 本開示の少なくとも幾つかの実施形態による処理チャンバのハードウェアコンポーネントの概略平面図である。 本開示の少なくとも幾つかの実施形態による処理チャンバのハードウェアコンポーネントの概略平面図である。 本開示の少なくとも幾つかの実施形態に従って基板を処理する方法のフローチャートである。
理解を容易にするために、複数の図面に共通である同じ要素を示すために、可能な所では、同じ参照番号が使われている。図面は、一定の比率で描画されておらず、明確にするために単純化されている可能性がある。1つの実施形態の要素および特徴は、特に記載が無くとも他の実施形態に有益に取り入れられ得る。
マイクロ波エネルギーの底部からの放射供給のために構成され、マイクロ波エネルギーを基板全体に亘って均一に分配するように構成されたハードウェアを含む処理チャンバを使用して基板を処理するための方法および装置の実施形態が本明細書において提示される。ハードウェアは、例えば、2つの環状のマイクロ波リフレクタおよびオプションの付加的なマイクロ波リフレクタを含むことができる。基板を処理するために、基板は2つの環状のマイクロ波リフレクタの間に配置され得、マイクロ波エネルギーは、基板を処理するために、処理チャンバの底から(例えば、基板の下から)一番下のマイクロ波リフレクタを通過して送られ得る。マイクロ波エネルギーの一部は一番上のマイクロ波リフレクタの底面から基板の方へ反射され、基板の均一な加熱を提供し、通常従来の処理チャンバに結びついていたエッジホット現象を、仮に排除せずとも、減少させる。
図1は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態による処理チャンバ102の模式的な側面図である。処理チャンバ102は、側壁105、底面(または、底部)107、および、天井面(または部分)109によって画定されたチャンバボディ104を含む。チャンバボディ104は、(例えば、アルミニウム、鋼等の基板処理での使用に適した1つまたは複数の金属から作られ、)内(または、処理)容積106を取り囲む。内部容積106には、1つまたは複数の種類の基板が処理のために配設され得る。少なくとも幾つかの実施形態においては、基板が処理されるときに、例えば、基板が加熱される間の熱冷却の動力学的要因を除去する/減らすために、内部容積106は真空環境を提供するように構成され得る。
幾つかの実施形態では、処理チャンバ102は、基板のパッケージングのために構成され得る。このような実施形態では、処理チャンバ102は、例えば、約130℃から約150℃まで、基板を加熱するために、例えば、導波管110を介して、マイクロ波エネルギーを内部容積106へ供給するように構成された1つまたは複数のマイクロ波エネルギー源108を含むことができる。基板が加熱され得る温度は、例えば、サーマルバジェットの考慮、業界の慣習等に依存し得る。したがって、幾つかの実施形態においては、基板は、130℃未満かつ150℃超えの温度まで加熱され得る。(図示しない)1つまたは複数の温度センサ(例えば、赤外線センサのような非接触温度センサ)が、基板が処理される間に基板の温度を(例えば、その場で)モニタするために用いられ得る。
導波管110は、チャンバボディ104の底面107を貫通して(例えば、マイクロ波の中心対称伝播のために基板の下から)マイクロ波エネルギーを供給(底部からの放射)するように構成され得る。より具体的には、そこを通してマイクロ波エネルギーが放射または出力される導波管開口部111は、チャンバボディ104の底面107に設けられる。導波管開口部111は、図1にて図示したように、底面107と同一平面上であり得、または、底面107より僅かに高くすることができる。少なくとも幾つかの実施形態においては、マイクロ波エネルギー源108は、1つまたは複数の周波数で掃引するように構成され得る。例えば、マイクロ波エネルギー源108は、約5.85GHzから約6.65GHzまでの周波数で掃引するように構成され得る。
処理チャンバ102において処理される基板112は、任意の適当な基板(例えば、シリコン、ゲルマニウム、ガラス、エポキシ等)であり得る。例えば、幾つかの実施形態においては、基板112は、その上に堆積した少なくとも1つの金属(例えば、チタン、タングステン等)を有するガラス、その上に堆積した少なくとも1つの金属(例えば、チタン、タングステン等)を有するシリコン、または、1つもしくは複数の埋め込まれたシリコンダイを有するエポキシ基板(ウェーハ)から作られ得る。
コントローラ114は、処理チャンバ102の様々な要素に提供かつ接続され、基板112を処理するために処理チャンバ102の動作を制御する。コントローラ114は、中央演算処理装置(CPU)116、サポート回路118、および、メモリまたは非一過性のコンピュータ可読の記憶媒体120を含む。コントローラ114は、直接、または、特定の処理チャンバと関連したコンピュータ(または、コントローラ)および/もしくはサポートシステムコンポーネントを介して、マイクロ波エネルギー源108に使用可能な状態で接続され、マイクロ波エネルギー源108を制御する。加えて、基板112が処理される間に基板112の温度が閾値を超えないようにマイクロ波エネルギー源108を制御するために、コントローラ114は、例えば、温度センサから入力を受け取るように構成される。
コントローラ114は、様々なチャンバおよびサブプロセッサを制御するための工業用の設定において用いられ得る任意の形態の汎用のコンピュータプロセッサであってもよい。コントローラ114の中のメモリ(または、非一過性のコンピュータ可読の記憶媒体)120は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、光記憶媒体(例えば、コンパクトディスクまたはデジタルビデオディスク)、フラッシュドライブのような、1つまたは複数の容易に入手可能なメモリ、あるいは、その他の形態の、ローカルまたはリモートの、デジタル記録装置でもよい。サポート回路118は、従来の方法でCPU116をサポートするためにCPU116に接続される。サポート回路118は、キャッシュ、電源、クロック回路、入出力回路、および、サブシステム等を含む。(例えば、基板パッケージングのような)基板を処理する方法のような、本明細書において記載されている発明の方法は、本明細書において記載されている方法でマイクロ波エネルギー源108の動作を制御するために実行され得るかまたは呼び出され得るソフトウェアルーチン122としてメモリ120に格納され得る。ソフトウェアルーチンは、CPU116によって制御されているハードウェアから遠隔に位置する(図示しない)第2のCPUによっても実行かつ/または格納され得る。
引き続き図1を参照して、基板支持体124は、少なくとも1枚の基板(例えば、基板112)を少なくとも1つの基板支持位置において支持し、基板112を処理することを支援するために用いられる1つまたは複数のハードウェアコンポーネント(例えば、マイクロ波リフレクタ)を垂直方向に離れた配置において支持するように構成される。少なくとも幾つかの実施形態においては、基板112は、基板支持体124によって支持される複数の基板(例えば、基板のバッチ(batch))のうちの1枚であり得る。基板支持体124は1つまたは複数の垂直支持体126を含む。垂直支持体126は、垂直支持体126から半径方向に内側に延びる複数の周辺部材(例えば、周辺部材130a、130b、および、130c)を更に含む。周辺部材130a~130c(例えば、周辺部材130b)は、基板支持位置において基板112(または、複数の基板)を支持し、1つまたは複数のハードウェアコンポーネント(例えば、第1のマイクロ波リフレクタ134およびオプションの第3のマイクロ波リフレクタ138)を支持するように構成される。
少なくとも幾つかの実施形態においては、基板支持体124は、リフトアセンブリ(図示せず)を含むことができる。リフトアセンブリは、1つまたは複数のモータ、アクチュエータ、インデクサ等を含み、周辺部材130a~130cの垂直位置を制御することができる。周辺部材130a~130cの垂直位置は、開口部132(例えば、スリットバルブ開口部)を通して、周辺部材130a~130cのうちの1つまたは複数の上に、あるいは、上から、基板112を載置および除去するために制御される。開口部132は、周辺部材130a~130cに近接する高さで側壁105のうちの1つを貫通して形成され、内部容積106への基板112の出し入れを容易にする。幾つかの実施形態では、開口部132は、例えば、内部容積106の圧力および温度条件を制御するために、引き込み可能に封止できる構成であり得る。
垂直支持体126は、処理チャンバ102の内部容積106の範囲内で、1つまたは複数のコンポーネントによって支持され得る。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、垂直支持体126は、フープ128によって支持され得る。フープ128は、例えば、締め付けねじ等のような、もう1つまたは複数のカップリング要素によって、導波管110によって配設されている導波管開口部111に隣接して、チャンバボディ104の底面107上に支持され得る。その代わりに、または、それに加えて、フープ128は、図1に示すように、底面107に配設され得るベローズ130上に支持され得る。ベローズ130は、(例えば、基板支持体124が上下に動くときに)内部容積106とリフトアセンブリとの間に真空封止を提供するように構成される。フープ128は、基板112を処理するために用いられるハードウェアコンポーネント(例えば、第2のマイクロ波リフレクタ136)を支持するようにも構成される。フープ128は、金属、金属合金等を含むがこれに限られず上述のコンポーネントを支持することができる適切な材料から作られ得る。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、フープ128は、ステンレス鋼から作られ得る。
図2Aは、本開示の少なくとも幾つかの実施形態による処理チャンバの1つのマイクロ波リフレクタ200(リフレクタ200)の概略平面図である。リフレクタ200は、図1の第1のマイクロ波リフレクタ134として用いられ得る。リフレクタ200は、ステンレス鋼、アルミニウム、または、銅を含むがこれに限られず、プロセスに両立できる任意の適切な金属から作られ得る。この金属は、マイクロ波エネルギーを反射(または、ブロック)できることが必要である。リフレクタ200は、長方形、長円形、円形、8角形(または、多角形)等を含むがこれらに限られず、1つまたは複数の幾何学的形状を有し得る。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、リフレクタ200は、概ね環状または円周状の形状を有し得る。より具体的には、リフレクタ200は、約210mmの内径(ID)および約280mmの外径(OD)を有する第1の部分202を含むことができる。第1の部分202は、内縁204および外縁206によって画定される。第1の部分の内縁204から外縁206までのID厚さtは、約1.00mm~約5.00mmであり得る(図2Bの横断面図を参照)。第1の部分のID厚さtは、マイクロ波の透過を減少させる、または、排除するのに十分厚くなければならない。
リフレクタ200は第2の部分208をも含む。第2の部分208は約1.00mm~約5.00mmのOD厚さtを有し、第1の部分202の外縁206から第2の部分208の外縁210までのステップ208aを形成する(図2Bを参照)。(例えば、第2の部分208の外縁210における)ODは、約300mm~350mmである。しかしながら、少なくとも幾つかの実施形態においては、ODは、(例えば、内部容積106、処理チャンバ102、導波管開口部111と基板112との間の距離、使われるマイクロ波エネルギーの波長等の大きさに依り、)300mm未満かつ350mm超えであり得る。リフレクタ200(例えば、ID、OD)の他の寸法は、例えば、処理される基板、内部容積106の寸法、処理チャンバ102、導波管開口部111と基板112の間の距離、使われるマイクロ波エネルギーの波長等の大きさに依り、増減され得る。
リフレクタ200は、周辺部材130aに結合される(例えば、図1を参照)。少なくとも幾つかの実施形態においては、例えば、リフレクタ200は、1つまたは複数のカップリング装置(例えば、クランプ、ロッキング装置、ねじ、ナット、ボルトまたは他の適切な装置)によって周辺部材130aに固定的に、または、着脱自在に結合され得る。例えば、後者の実施形態においては、日常保守のためにリフレクタ200が周辺部材130aから取り外され得るように、リフレクタ200はクランプによって周辺部材130aに結合され得る。
図3は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態による処理チャンバの1つのマイクロ波リフレクタ300(リフレクタ300)の概略平面図である。リフレクタ300は、図1の第2のマイクロ波リフレクタ136として用いられ得る。リフレクタ300は、ステンレス鋼、アルミニウム、または、銅を含むがこれに限られず、プロセスに両立できる任意の適切な金属から作られ得る。リフレクタ300は、本明細書において記載されている基板を処理するときにマイクロ波を通過かつ/または反射するような何らかの適切な幾何学的形状を備えることができる。適切な幾何学的形状の例は、長方形、長円形、円形、8角形(または、多角形)等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、リフレクタ200と同様に、リフレクタ300は概ね環状または円周状の形状を有し得る。しかしながら、リフレクタ200とは異なり、リフレクタ300は、内縁302から外縁304まで均一な厚さを有する。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、リフレクタ300の厚さは、例えば、マイクロ波の透過を減少させる、または、排除するのには十分厚い約1.00mm~5.00mmであり得る。リフレクタ300は、(例えば、内部容積106、処理チャンバ102、導波管開口部111と基板112との間の距離、使われるマイクロ波エネルギーの波長等の大きさに依り、)約45mm~約51mmのID、および、約300mm~約350mmのODを含む。後で詳しく述べるように、内縁302は、マイクロ波エネルギーがその中を通って伝播し得るアパーチャ306を定める。
加えて、周辺部材130aに結合されるリフレクタ200とは異なり、リフレクタ300は、フープ128に結合される(例えば、図1を参照)。少なくとも幾つかの実施形態においては、例えば、リフレクタ300は、1つまたは複数のカップリング装置(例えば、クランプ、ロッキング装置、ねじ、ナット、ボルトまたは他の適切な装置)によってフープ128に固定的に、または、着脱自在に結合され得る。例えば、後者の実施形態においては、日常保守のためにリフレクタ300がフープ128から取り外され得るように、リフレクタ300はクランプによってフープ128に結合され得る。
1つの組み立てられた構成において、基板112、リフレクタ200、および、リフレクタ300は、互いから、および/または、導波管110の導波管開口111から、任意の適切な距離だけ間隔を置かれ得る。例えば、基板112の均一/一様な加熱を確実にするために、リフレクタ200の底面が位置し得る基板112の上面からの距離dが少なくともマイクロ波波長の3倍であると本発明者は発見した。加えて、基板112の底面が位置し得る導波管開口部111または底面107からの距離dは、(例えば、導波管開口部111が底面107と同一平面上にあるかどうかに依るが)少なくともマイクロ波波長の3倍である。少なくとも幾つかの実施形態においては、例えば、距離dは約160mmに等しくなり得る。更に、リフレクタ300の底面が位置し得る導波管開口部111または底面107からの距離d3は、(例えば、再び、導波管開口部111が底面107と同一平面上にあるかどうかに依るが)約15mm~約80mmである。
図4は、本開示の幾つかの実施形態による処理チャンバ102の1つのマイクロ波リフレクタ(リフレクタ400)の概略平面図である。リフレクタ400は、図1のオプションの第3のマイクロ波リフレクタ138として用いられ得る。リフレクタ400は、長方形、長円形、円形、8角形(または、多角形)等を含むがこれらに限られず、上述のように任意の適切な幾何学的形状を有し得る。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、リフレクタ400は、リフレクタ200と同様に、概ね環状または円周状の形状を有し得る。例えば、リフレクタ400は、環状の第1の部分402、および、円形の第2の部分404(または中心)を含むことができる。第2の部分404は、1つまたは複数のカップリング部材によって第1の部分402に結合され得る。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、第1の部分402は、2つ以上の金属コネクタ406(例えば、金属棒またはピン)を用いて第2の部分404に結合され得る。例えば、図示の実施形態においては、4つの金属コネクタ406が第2の部分404を第1の部分402に結合することが示されている。金属コネクタ406は、第1の部分402を第2の部分404に結合し、第2の部分404に対して相対的に固定された位置に第1の部分402を支持し維持するように構成される。
第2の部分404は、第2の部分404のODを定める外縁408を有し、ODは約1.00mm~約5.00mmであり得る。第1の部分402は、リフレクタ200の第1の部分202と同程度の寸法を有し得る。例えば、少なくとも幾つかの実施形態においては、第1の部分402は、(例えば、第2の部分404の中央から第1の部分402の内縁410まで測定された)約210mmのID、および、(例えば、第2の部分404の中央から第1の部分402の外縁412まで測定された)約300mm~350mmのODを有し得る。第1の部分402および/または第2の部分404の厚さは、それぞれ、第1の部分202または第2の部分208の厚さtまたは厚さt(例えば、約1.00mm~5.00mmの厚さ)に等しくあり得る。
開口部414は、第2の部分404の外縁408と第1の部分402の内縁410との間に形成される。開口部414は、リフレクタ300のアパーチャ306を通って伝播されたマイクロ波エネルギーが、基板112の底面を加熱するべく通過することができるように構成される。
リフレクタ400の第1の部分402、第2の部分404、および/または、金属コネクタ406は、銅、アルミニウム、ステンレス鋼を含むがこれに限られず任意の適切な金属からも作られ得る。
(リフレクタ200と類似の)組み立てられた構成において、リフレクタ400は、周辺部材の1つ(例えば、周辺部材130c)に結合される(例えば、図1を参照)。少なくとも幾つかの実施形態においては、例えば、リフレクタ400は、1つまたは複数のカップリング装置(例えば、クランプ、ロッキング装置、ねじ、ナット、ボルトまたは他の適切な装置)によって周辺部材130cに固定的に、または、着脱自在に結合され得る。例えば、後者の実施形態においては、日常保守のためにリフレクタ400が周辺部材130cから取り外され得るように、リフレクタ400は周辺部材130cに結合され得る。
図5は、本開示の幾つかの実施形態に従って基板を処理する方法500のフローチャートである。最初に、基板(例えば、基板112)は、処理チャンバ(例えば、処理チャンバ102)の内部容積(例えば、内部容積106)内で、周辺部材上に載置され得る。例えば、基板は、基板支持体124の周辺部材130b上に載置され得る。加えて、少なくとも幾つかの実施形態においては、本開示に従う用途のために構成され得る1つの種類の処理チャンバは、例えば、Applied Materials Inc.、Santa Clara、Californiaより入手可能なPVD装置のCHARGER(登録商標)/ENDURA(登録商標)Underbump Metallization lineであり得る。
次に、502において、第1のマイクロ波リフレクタ(例えば、リフレクタ200)が提供され、基板の上方に配置され得る。例えば、上記の如く、リフレクタ200は周辺部材130a上に配置され得る。504において、第2のマイクロ波リフレクタ(例えば、リフレクタ300)が提供され、基板より下に配置され得る。例えば、リフレクタ300は、フープ128上に配置され得る。
幾つかの実施形態では、オプションのリフレクタ400が提供され、周辺部材130c上に配置され得る。リフレクタ400は、リフレクタ300のアパーチャ306を通って伝播されるマイクロ波エネルギーの一部を導くために用いられ得る。
次に、506において、コントローラ114の制御の下で、マイクロ波エネルギーは、導波管開口部111から(例えば、基板の下から)送られ、リフレクタ300のアパーチャ306を通過する。加えて、動作中にマイクロ波エネルギーの一部(例えば、基板を通過したマイクロ波エネルギー)は、リフレクタ200の底面(例えば、第1の部分202および第2の部分208の底面)から基板へ反射される。リフレクタ200からの反射されたマイクロ波エネルギーは、基板の上面(例えば、縁以外の基板の領域)を加熱して、基板の均一/一様な加熱を提供する(例えば、エッジホット現象を減らす)。加えて、リフレクタ200は伝搬するマイクロ波の一部の回折を引き起こし、次には、より予測的な伝播パターンを提供する。
少なくとも幾つかの実施形態においては、例えば、オプションのリフレクタ400が用いられるとき等において、リフレクタ300のアパーチャ306を通して送られたマイクロ波エネルギーの一部は、リフレクタ400の第1の部分402と第2の部分404との間の開口部414も通って送られる。加えて、マイクロ波エネルギーの一部は、リフレクタ400の第1の部分402および第2の部分404の底面からリフレクタ200まで反射される。そのとき、リフレクタ400から反射されたマイクロ波エネルギーの一部は、リフレクタ300から逆方向へ向きを変えられ、リフレクタ400の第1の部分402と第2の部分404との間の開口部414を通ることができ、したがって、付加的な、基板の均一な加熱を提供する。リフレクタ400は、例えば、基板の中心が余りに急速に加熱する、ダイレクションマイクロウェーブインピンジメント(direction microwave impingement)も防止する。
以上の記述は本開示の複数の実施形態に向けられているが、本開示の他の更なる実施形態が、その基本的な技術範囲から逸脱することなく考案され得るであろう。

Claims (15)

  1. 基板を処理するための処理チャンバであって、
    前記処理チャンバの内部容積内に設けられた基板支持体の下からマイクロ波エネルギーを供給するように構成されたマイクロ波エネルギー源と、
    前記基板支持体上であって前記基板支持体の基板支持位置より上に配置された第1のマイクロ波リフレクタと、
    前記基板支持体上であって前記基板支持位置より下に配置された第2のマイクロ波リフレクタと
    少なくとも2つの金属コネクタを介して第1の部分の内縁に中央の第2の部分が接続された、概ね環状の構成を有する第3のマイクロ波リフレクタと、
    を含み、
    動作中は、マイクロ波エネルギーが前記第2のマイクロ波リフレクタを通過し、前記マイクロ波エネルギーの一部が前記第1のマイクロ波リフレクタの底面から前記基板へ反射されるように、前記第1のマイクロ波リフレクタおよび前記第2のマイクロ波リフレクタが配置及び構成され、
    前記第3のマイクロ波リフレクタは、動作中、マイクロ波エネルギーが、前記第3のマイクロ波リフレクタの前記第1の部分及び前記2の部分の底面から前記第2のマイクロ波リフレクタに反射され、前記第2のマイクロ波リフレクタから前記基板へと逆方向に向きを変えるように配置されている、
    処理チャンバ。
  2. 前記第1のマイクロ波リフレクタが環状の構成を含み、前記環状の構成は、
    約100mm~約250mmの内径および約1.00mm~約5.00mmの内径厚、ならびに、
    約300mm~約350mmの外径および約1.00mm~約5.00mmの外径厚
    を有する、請求項1に記載の処理チャンバ。
  3. 前記第1のマイクロ波リフレクタが、内縁および外縁によって画定された第1の部分と、前記第1の部分の前記外縁から前記第1のマイクロ波リフレクタの第2の部分の外縁までにおいて画定されたステップとを含む、請求項1に記載の処理チャンバ。
  4. 前記第1のマイクロ波リフレクタが、ステンレス鋼、アルミニウム、または銅のうちの少なくとも1つから作られている、請求項1に記載の処理チャンバ。
  5. 前記第2のマイクロ波リフレクタが環状の構成を含み、前記環状の構成が、
    約45mm~約51mmの内径と、
    約300mm~約350mmの外径と
    を有する、請求項1に記載の処理チャンバ。
  6. 前記第2のマイクロ波リフレクタが、銅、アルミニウム、またはステンレス鋼のうちの少なくとも1つから作られている、請求項1に記載の処理チャンバ。
  7. 記第3のマイクロ波リフレクタは、前記基板支持体上であって前記第2のマイクロ波リフレクタより上で前記基板支持位置より下に配置されている、請求項1に記載の処理チャンバ。
  8. 前記第3のマイクロ波リフレクタの前記第1の部分、前記中央の第2の部分、および前記少なくとも2つの金属コネクタが、銅、アルミニウム、ステンレス鋼のうちの少なくとも1つから作られている、請求項7に記載の処理チャンバ。
  9. 前記第1のマイクロ波リフレクタの前記底面の前記基板の上面からの距離が少なくともマイクロ波波長の3倍であり、前記処理チャンバの前記内部容積内に配設されている底面、または、前記底面に配設されている導波管開口部のうちの1つから前記基板の底面までの距離は、少なくともマイクロ波波長の3倍であって、かつ、約160mm以下であり、前記処理チャンバの前記内部容積内に配設されている前記底面、または、前記導波管開口部のうちの1つから前記第2のマイクロ波リフレクタの底面までの距離は、約15mm~約80mmである、請求項1に記載の処理チャンバ。
  10. 前記基板が、上に少なくとも1つの金属が堆積されたガラス、上に少なくとも1つの金属が堆積されたシリコン、または、埋め込まれたシリコンダイを有するエポキシのうちの少なくとも1つから作られる、請求項1から7、または9のいずれか一項に記載の処理チャンバ。
  11. 基板を処理するための処理チャンバであって、
    前記処理チャンバの内部容積内に設けられた基板支持体と、
    前記基板支持体上であって前記基板支持体の基板支持位置より上に配置された第1のマイクロ波リフレクタと、
    前記基板支持体上であって前記基板支持位置より下に配置された第2のマイクロ波リフレクタと、
    前記基板支持体上であって前記第2のマイクロ波リフレクタより上で前記基板支持位置より下に配置された第3のマイクロ波リフレクタであって、少なくとも2つの金属コネクタを介して第1の部分の内縁に中央の第2の部分が接続された、概ね環状の構成を有する第3のマイクロ波リフレクタ
    を含み、
    動作中は、マイクロ波エネルギーが前記第2のマイクロ波リフレクタを通過し、前記マイクロ波エネルギーの一部が前記第1のマイクロ波リフレクタの底面から前記基板へ反射されるように前記マイクロ波エネルギーの一部が前記第3のマイクロ波リフレクタを通過する、処理チャンバ。
  12. 処理チャンバを使用して基板を処理する方法であって、
    前記処理チャンバの内部容積内に配設された基板支持体上であって前記基板より上に第1のマイクロ波リフレクタを配置することと、
    前記基板支持体上であって前記基板より下に第2のマイクロ波リフレクタを配置することと、
    前記基板支持体上に、少なくとも2つの金属コネクタを介して第1の部分の内縁に中央の第2の部分が接続された、概ね環状の構成を有する第3のマイクロ波リフレクタを配置することと、
    マイクロ波エネルギーが前記第2のマイクロ波リフレクタを通過し、前記マイクロ波エネルギーの一部が、前記第3のマイクロ波リフレクタを通過するように、且つ前記マイクロ波エネルギーの一部が前記第1のマイクロ波リフレクタの底面から前記基板へ反射されるように、前記処理チャンバのマイクロ波エネルギー源からの前記マイクロ波エネルギーを前記基板の下から送ることと
    を含む、方法。
  13. 前記第1のマイクロ波リフレクタを配置することが、環状の構成を有する前記第1のマイクロ波リフレクタを提供することを含み、前記環状の構成が、
    約100mm~約250mmの内径および約1.00mm~約5.00mmの内径厚、ならびに、
    約300mm~約350mmの外径および約1.00mm~約5.00mmの外径厚
    を有する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第1のマイクロ波リフレクタを配置することが、
    内縁および外縁によって画定された第1の部分と、前記第1の部分の前記外縁から前記第1のマイクロ波リフレクタの第2の部分の外縁までにおいて画定されたステップと
    を有する前記第1のマイクロ波リフレクタを提供することを含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記第1のマイクロ波リフレクタが、ステンレス鋼、アルミニウム、または銅のうちの少なくとも1つから作られている、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
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