JP7346288B2 - 炊飯用油脂組成物及び米飯の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯用油脂組成物及び米飯の製造方法に関する。
炊飯は、炊き上げ直後のご飯の艶、ほぐれ具合、風味の向上を図るために、炊飯時に炊飯油を添加することが行われている。特に炊飯に用いられる米は、様々な品種、あるいは状態のものがあるため、収穫から日数が経過した等の品質に劣る米の場合は、風味の付与が求められる。例えば、特許文献1には、軽度精製菜種油を0.1~30質量%含み、不けん化物の含有量が0.8~3質量%であり、米糠油やコーン油を含む、炊飯用途にも用いることができる、程よい風味・コク味を付与する食用油脂が提案されている。さらに、特許文献2には、リノレン酸含量が0.5重量%以下のパームオレイン等の植物油脂とγ-オリザノール含量が5重量%以上の米油との混合油脂を主成分とする米風味を有する食用油脂が提案され、特許文献3では、米油にγ-オリザノールを含んでなる炊飯品質改良剤も提案されている。
一方、良好な風味を有する米を用いる場合は、炊飯油は、米本来の風味を損なわないことが求められる。例えば、特許文献4には、中鎖脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂とポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する炊飯油が提案されている。
特開2017-029044号公報 特開2015-112024号公報 特開平07-255393号公報 特開2018-108052号公報
特許文献1の方法では、風味・コクを付与することができるものの、米由来の成分でないため、風味上の違和感を生じることがあった。一方、米胚芽から得られる、γ-オリザノールや米油を用いる特許文献2、3の方法では、γ-オリザノールだけでは、十分な風味をえることができず、特許文献2の表1に示されるようにステロール脂肪酸エステルとの併用が必要であり、また、γ-オリザノールを増量、あるいは米油を多く用いると、米飯の風味は強くなるものの、米飯の雑穀臭が強くなる問題があった。
そこで、本発明は、風味が良好な米飯を得る炊飯用油脂組成物及び米飯の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、下記の炊飯用油脂組成物及び米飯の製造方法を提供する。
[1] 炊飯用油脂組成物中に、油脂を80.00質量%以上、γ-オリザノールを0.005~0.18質量%含有し、該油脂は、グリセリドを構成する脂肪酸中の、オレイン酸、カプリル酸、及びカプリン酸の合計含有量が60質量%以上であり、リノール酸の含有量が0~21質量%である、炊飯用油脂組成物。
[2] 前記油脂において、グリセリドを構成する脂肪酸中のリノレン酸含有量が0~10%、炭素数12以上の飽和脂肪酸の含有量が0~10質量%である、[1]の炊飯用油脂組成物。
[3] 前記油脂として米油を含まない、又は米油を炊飯用油脂組成物中30質量%以下含む、[1]又は[2]の炊飯用油脂組成物。
[4] 前記油脂が、中鎖脂肪酸トリグリセリド、グリセリドを構成する脂肪酸中のオレイン酸含有量が68質量%以上である油脂から選ばれる1種、又は2種以上を含有する、[1]~[3]のいずれかの炊飯用油脂組成物。
[5] 炊飯用油脂組成物中に、乳化剤を0.20~10.00質量%含有する、[1]~[4]のいずれかの炊飯用油脂組成物。
[6] [1]~[5]のいずれかの炊飯用油脂組成物を精白米100質量部に対して、0.1~5.0質量部添加し、さらに炊飯する、米飯の製造方法。
本発明によれば、風味が良好な米飯、特に、米油を35%以上用いた炊飯用油脂組成物に比べて、雑穀臭が抑制された米飯を製造することができる。
本発明者らは、特定の構成脂肪酸を有する油脂と特定量のγ-オリザノールの炊飯用油脂組成物により、米飯の風味を改善できることを見出した。この知見に基づき、本願発明の炊飯用油脂組成物及び米飯の製造方法を完成するに至った。
以下、本発明の油脂組成物、及びその製造方法について、詳説する。なお、本発明の実施の形態において、A(数値)~B(数値)は、A以上B以下を意味する。
<炊飯用油脂組成物>
本発明の炊飯用油脂組成物は、油脂を80.00%以上、γ-オリザノールを0.005~0.18質量%含有する。
(γ-オリザノール)
本発明においては、米飯への良好な風味の付与は、主にγ-オリザノールに起因する。しかし、その含有量が多くなると雑穀臭を強く感じるようになる。そのため、本発明の炊飯用油脂組成物は、炊飯用油脂組成物中にγ-オリザノールを0.005~0.18質量%含有する。炊飯用油脂組成物中にγ-オリザノールを0.01~0.15質量%含有することが好ましく、γ-オリザノールを0.03~0.10質量%含有することがより好ましく、γ-オリザノールを0.03~0.08質量%含有することがさらに好ましい。
なお、油脂の種類によって、強い雑穀臭を付与することがあるので、下記で説明するように特定の油脂を用いることで、雑穀臭の付与を抑制できる炊飯用油脂組成物とすることができる。
(油脂)
炊飯用油脂組成物は、炊飯の表面をコーティングして炊飯のほぐれ性を改善する。そのため、炊飯用油脂組成物の大半(80.00%以上)が油脂である必要がある。炊飯用油脂組成物中に油脂を89.99~99.79質量%含有することが好ましく、94.99~99.69質量%含有することがより好ましく、油脂を96.99~99.49質量%含有することがさらに好ましく、油脂を97.49~98.99質量%含有することがことさらに好ましい。
また、炊飯用油脂組成物に含まれる油脂は、グリセリドを構成する脂肪酸中の、オレイン酸、カプリル酸、及びカプリン酸の合計含有量が60質量%以上であり、リノール酸の含有量が0~21質量%である。グリセリドを構成する脂肪酸中の各脂肪酸の含有量が前記条件を満たさないと炊飯の雑穀臭が強くなる。従って、上記範囲の油脂を用いた炊飯用油脂組成物により、良好な風味を有する炊飯を得ることができ、また、同炊飯の風味は、米油を35%以上用いた炊飯用油脂組成物で製造した炊飯よりも、油っぽさが抑制されている。
本発明の炊飯用油脂組成物に含まれる油脂は、任意成分として米油を含むことができる。炊飯用油脂組成物中に米油を30質量%を超えて含まないことが好ましい。即ち、米油を含まない、又は米油を炊飯用油脂組成物中30質量%以下含むことが好ましい。米油の炊飯用油脂組成物中の含有量は、25質量%以下がより好ましく、0~20質量%がさらに好ましく、0~15質量%がさらに好ましく、0~11質量%がことさらに好ましく、0.01~11質量%が最も好ましい。
本発明の炊飯用油脂組成物に含まれる油脂は、グリセリドを構成する脂肪酸中の、オレイン酸、カプリル酸、カプリン酸の合計含有量は、61~100質量%が好ましく、65~100質量%がより好ましく、70~100質量%がさらに好ましい。
本発明の炊飯用油脂組成物に含まれる油脂は、グリセリドを構成する脂肪酸としてリノール酸を任意成分として含むことができる。グリセリドを構成する脂肪酸中のリノール酸含有量は、0~18質量%が好ましい。グリセリドを構成する脂肪酸中のリノール酸含有量は、5~18質量%がより好ましく、10~18質量%がさらに好ましい。
本発明の炊飯用油脂組成物に用いる油脂としては、植物油、中鎖脂肪酸をエステル化又はエステル交換で構成脂肪酸とした中鎖脂肪酸含有油脂を用いることができる。特に、グリセリドを構成する脂肪酸中に21質量%を超えるリノール酸を含まない油脂として、菜種油、ハイオレイック菜種油、ハイオレイック大豆油、ハイオレイックヒマワリ油、オリーブ油、ハイオレイック紅花油、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)が挙げられる。中鎖脂肪酸トリグリセリドは、構成脂肪酸中に、カプリル酸、カプリン酸を90質量%以上含有するものが好ましい。また、グリセリドを構成する脂肪酸中のオレイン酸含有量が68質量%以上である油脂から選ばれる1種、又は2種以上を用いることが好ましい。グリセリドを構成する脂肪酸中のオレイン酸含有量が68質量%以上である油脂としては、例えば、ハイオレイック菜種油、ハイオレイック大豆油、ハイオレイックヒマワリ油、オリーブ油、ハイオレイック紅花油が挙げられる。
本発明の炊飯用油脂組成物は、炊飯用油脂組成物中のグリセリドを構成する脂肪酸中の、リノール酸は21質量%を超えないことを妨げない範囲で、リノール酸含有率の高い油脂を混合してもよい。例を挙げると、大豆油、米油、ひまわり油、コーン油、綿実油、ゴマ油、グレープシード油、落花生油などの植物油が挙げられる。また、パーム油、及びヤシ油及びこれらの分別油を少量配合することもできる。
なお、室温で固形化するものは、使用時に加熱により溶解させる必要があるので、炊飯用油脂組成物中の油脂は、5℃で液状の態様のものが好ましい。
本発明の炊飯用油脂組成物は、精製油を用いることが好ましいが、油脂の一部は未精製油、あるいは半精製油を用いることができる。炊飯用油脂組成物中の油脂の精製油の割合は、95質量%以上であることが好ましく、98質量%以上であることがより好ましく、全て精製油であることが最も好ましい。
グリセリドを構成する他の脂肪酸として、グリセリドを構成する脂肪酸中のリノレン酸含有量が0~10%、炭素数12以上の飽和脂肪酸が0~10質量%であることが好ましい。
本発明において、グリセリドを構成する脂肪酸中の各脂肪酸含有量(例えば、オレイン酸)は、日本油化学会制定「基準油脂分析試験法 2.4.2.2-1996 脂肪酸組成(FID昇温ガスクロマトグラフ法) に準拠して測定することができる。
(乳化剤)
炊飯のほぐれ性は、油脂と乳化剤に起因する。油脂は、炊飯により飯をコーティングすることでほぐれ性を改善するが、その際に乳化剤が炊飯時に共存することで、油脂が分散し、より均一に飯に付着するものと考えられる。従って、炊飯用油脂組成物中に、油脂を80.00%以上、乳化剤を0.20~10.00質量%含有することが、炊飯の良好なほぐれ性を得るために好ましい。炊飯用油脂組成物中に乳化剤を0.3~5.0質量%含有することが好ましく、0.5~3.0質量%含有することがより好ましく、1.0~2.5質量%含有することがさらに好ましい。
本発明の炊飯用油脂組成物に含有される乳化剤としては、炊飯時に油脂を分散できるものであれば、特に問題なく使用できる。例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリド、有機酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリソルベート、レシチンなどを1種以上、用いることができる。
本実施の炊飯用油脂組成物に含有される乳化剤は、特にこれに限定されるものではないが、油脂への溶解及び炊飯用油脂組成物の炊飯時の水への分散性の点からHLB4.0~9.0であることが好ましく、HLB6.0~8.0であることがより好ましい。なお、HLBとは、親水性疎水性バランス(Hydrophile Lipophile Balance)の略であって、乳化剤が親水性か親油性かを知る指標となるもので、0~20の値をとる。HLB値が小さい程、親油性が強いことを示す。本発明において、HLB値の算出はアトラス法の算出法を用いる。アトラス法の算出法は、
HLB=20×(1-S/A)
S:ケン化価
A:エステル中の脂肪酸の中和価
からHLB値を算出する方法を言う。以降、本明細書においてHLBという語は、上記アトラス法により算出されたHLBを意味するものとする。
本発明の炊飯用油脂組成物に含有される乳化剤は、特に構成脂肪酸を限定するものではないが、炊飯用油脂組成物が液状になりやすいことから、構成脂肪酸の50質量%以上が炭素数16~22の不飽和脂肪酸であることが好ましく、不飽和脂肪酸がオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸であることがより好ましい。酸化安定性の点から、オレイン酸、エルカ酸がさらに好ましい。例えば、ジグリセリンのオレイン酸エステル、ペンタグリセリンのオレイン酸エステル、デカグリセリンのオレイン酸エステル等を用いることができる。
本発明の炊飯用油脂組成物に含有される乳化剤として、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合は、ポリグリセリンの重合度が2~12であることが好ましい。なお、ポリグリセリン脂肪酸エステルのポリグリセリンの重合度は、ポリグリセリン部分の平均重合度を意味する。本発明の炊飯用油脂組成物に含有される乳化剤として、ポリグリセリン縮合リシノ―レートを用いる場合は、ポリグリセリンの重合度が2~6が好ましい。
(その他の成分)
本発明の炊飯用油脂組成物中には、本発明の効果を損ねない程度に、その他の成分を加えることができる。その他の成分とは、例えば、一般的な油脂に用いられる成分(食品添加物など)である。これらの成分としては、例えば、酸化防止剤、結晶調整剤、食感改良剤等が挙げられ、脱臭後から充填前に添加されることが好ましい。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、アスコルビン酸類、フラボン誘導体、コウジ酸、没食子酸誘導体、カテキンおよびそのエステル、フキ酸、ゴシポール、セサモール、テルペン類等が挙げられる。
<炊飯の製造方法>
炊飯の製造方法としては、例えば、精白米の1.3~1.5倍量の水、好ましくは1.4倍量の水を加えて0.5~2時間、好ましくは1時間浸漬させた後に、本発明の炊飯用油脂組成物を精白米100重量部に対して0.1から5.0重量部、好ましくは0.5から2.0重量部、より好ましくは0.5から1.5重量部となるように添加し、炊飯器にて炊飯できる。得られた炊飯は、加工することで例えばおにぎり等のような加工した食品を製造することができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(サンプル)
下記サンプルを表1~3の配合でブレンドし、炊飯用油脂組成物を得た。なお、HOLL,MCT,米油使用した油脂は、精製油であり、全て酸価が0.1未満であった。
菜種油(キャノーラ油:日清オイリオグループ株式会社製)
HOLL菜種油(高オレイン酸低リノレン酸菜種油:日清オイリオグループ株式会社製)、
MCT(中鎖トリグリセリド:日清オイリオグループ株式会社製)
米油(γ-オリザノール0.2質量%:日清オイリオグループ株式会社製)
γ-オリザノール高含有サンプル(γ―オリザノール30質量%:築野食品工業株式会社製)
乳化剤1(デカグリセリンオレイン酸エステル:三菱ケミカルフーズ株式会社製「リョートーポリグリエステルO-50D」:HLB約7)、
乳化剤2(ジグリセリンモノオレート:理研ビタミン株式会社製「ポエムDO-100V」:HLB7.3)、
(炊飯方法)
精白米を2合計量し、水で研ぎ、白米の1.4倍量の水を加え、1時間浸漬させた後、電気炊飯器(SR-HD101:パナソニック株式会社製)にて炊飯した(参考例1)。
また、精白米を2合計量し、水で研ぎ、白米の1.4倍量の水を加え、1時間浸漬させた後、上記調合により得られた炊飯用油脂組成物を精白米100重量部に対して0.5~2.0質量部添加し、よく攪拌した。その後電気炊飯器(SR-HD101:パナソニック株式会社製)にて炊飯した(参考例2~3、比較例1~4、実施例1~11)。
(風味評価)
各炊飯を社内の専門パネラー10名が食し、「ご飯の風味の強さ」「ご飯の雑穀臭」を以下の基準で評価し、その平均点を表1~3に示した。いずれの値も数値が大きい方が良好であり、平均点が2.8点以上が合格である。なお、×は平均点が2.8点未満、○は平均点が2.8点以上3.8点未満、◎は平均点が3.8点以上である。
[ご飯の風味の強さ]
1点.ご飯の風味が、弱い(参考例2より弱い)。
2点.ご飯の風味が、やや強い(参考例2と同等)。
3点.ご飯の風味が、強い(風味が、参考例2より強く、参考例3より弱い)
4点.ご飯の風味が、かなり強い(参考例3と同等以上)。
[ご飯の雑穀臭]
1点.ご飯の風味において、強い雑穀臭を感じる(参考例3と同等以上)。
2点.ご飯の風味において、雑穀臭を感じる(雑穀臭の強さが、参考例2より参考例3に近い)。
3点.ご飯の風味において、わずかな雑穀臭を感じる(雑穀臭の強さが、参考例3より参考例2に近い)。
4点.ご飯の風味において、雑穀臭を感じない(参考例2と同等以下)
Figure 0007346288000001
Figure 0007346288000002
Figure 0007346288000003
表1、2,3の結果から、実施例1~10は、いずれも、ご飯の風味の強さ・雑穀臭とも良好であった。

Claims (6)

  1. 炊飯用油脂組成物中に、油脂を80.00質量%以上、γ-オリザノールを0.005~0.18質量%含有し、
    該油脂は、グリセリドを構成する脂肪酸中の、オレイン酸、カプリル酸、及びカプリン酸の合計含有量が60質量%以上であり、リノール酸の含有量が0~21質量%である、
    炊飯用油脂組成物。
  2. 前記油脂において、グリセリドを構成する脂肪酸中のリノレン酸含有量が0~10%、炭素数12以上の飽和脂肪酸の含有量が0~10質量%である、請求項1の炊飯用油脂組成物。
  3. 前記油脂として米油を含まない、又は米油を炊飯用油脂組成物中30質量%以下含む、請求項1又は2に記載の炊飯用油脂組成物。
  4. 前記油脂が、中鎖脂肪酸トリグリセリド、グリセリドを構成する脂肪酸中のオレイン酸含有量が68質量%以上である油脂から選ばれる1種、又は2種以上を含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の炊飯用油脂組成物。
  5. 炊飯用油脂組成物中に、乳化剤を0.20~10.00質量%含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の炊飯用油脂組成物。
  6. 前記請求項1~5のいずれか1項に記載の炊飯用油脂組成物を精白米100質量部に対して、0.1~5.0質量部添加し、さらに炊飯する、米飯の製造方法。
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