JP7346014B2 - フィードバック制御系の自動調整方法およびフィードバック制御装置 - Google Patents

フィードバック制御系の自動調整方法およびフィードバック制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、フィードバック制御系を自動で調整する自動調整方法、ならびにそれを備えたフィードバック制御装置に関する。
近年、FA分野ではモータ制御系の導入時間の短縮、およびモータ制御系の最適調整によるタクトタイム短縮による生産性の向上が望まれている。モータ制御系の調整要素の一つは機械系の共振を抑制する制御手段のパラメータであり、これを人の介在なく短時間かつ最適に自動調整する技術が上述のニーズに対する一つの解決策に成り得る。
一般的に、機械系の共振特性が原因でフィードバック制御器(以降、「フィードバック」は「FB」と略記する場合がある)のゲインをあげられない場合があり、これの回避の目的でFB制御器後段にノッチフィルタ(以降、「NF」と略記する場合がある)を介在させ、共振特性を相殺することが行われる。但しNFのフィルタパラメータは、共振特性に対して適切に設定される必要がある。
また、機械系の共振特性は複数存在する場合があり、このうちFB制御器のゲイン上昇を妨げるものの全てに対してNFを適用させる必要がある。
したがって上述の機械系の共振を抑制する制御手段の自動調整は、FB制御器後段に介在させるNFの数と介在させた各NFのフィルタパラメータの最適化によって成される。
このような自動調整を行う手段として、特許文献1が提案されている。特許文献1では、2つの共振特性を抑制できるようにFB制御器系内に実NFを直列に2段設けており、これらを並列に配置した適応NFを用いて自動調整する方法が提案されている。具体的には、エンコーダで観測したモータ回転数に対して設定バンド幅の異なる2つのバンドパスフィルタ(以降、BPFと略記する場合がある)を並列に適用し、各BPFの出力に対して各々適応NFを動作させることで、2つの共振特性に起因したモータ回転数の振動成分の周波数を同時に推定し、実NFの中心周波数に適用することで短時間に自動調整を成す方法である。
特開2009-296746号公報
特許文献1では、実NFのフィルタパラメータである中心周波数、ノッチ深さ、ノッチ幅のうち中心周波数のみが自動調整の対象であり、ノッチ深さ、ノッチ幅の設定が不適切な場合は共振抑制の効果が期待できないという課題があった。
また、2つの共振特性に対して2つのBPFのバンド幅は、各共振特性に起因した振動成分が各BPFを通過するように適切に設定されなければ意図した効果が期待できず、例えば、2つの共振特性の共振周波数が近く、2つのBPFのうち1つのBPFで2つの共振特性に起因した振動が抽出される場合は、一つのNFで2つの共振特性を推定することになり推定誤差が発生し意図した効果が期待できないといった、共振特性に対するBPFのバンド幅の適切な設定が容易でない、という課題があった。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、機械系の共振特性を抑制する目的でFB制御系内に設けられた2つの実NFの中心周波数およびノッチ幅を、適応NFを用いた逐次処理で短時間かつ最適に自動調整することが可能なフィードバック制御系の自動調整方法、およびフィードバック制御装置の提供を目的とする。
本発明は、上記背景技術及び課題に鑑み、その一例を挙げるならば、フィードバック制御器の後段に直列2段に実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2が設けられたフィードバック制御系の、実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2のフィルタパラメータを自動調整する自動調整器を含むフィードバック制御系の自動調整方法であって、自動調整器は、ハイパスフィルタ、直列2段の適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2、および調整器から成り、ハイパスフィルタを用いてフィードバック制御系の応答から制御対象の共振特性に起因した振動成分を抽出し、抽出した振動成分を適応ノッチフィルタ1の入力とし、適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2は入力信号の主たる振動成分の周波数を特定し、主たる振動成分のみを入力信号から除去し出力するように適応収束し、調整器は、適応ノッチフィルタ1の入出力信号、及び適応ノッチフィルタ2の入出力信号に基づき振動成分除去の可否の判定を行い、適応ノッチフィルタ1のパラメータ値及び適応ノッチフィルタ2のパラメータ値に基づき、適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のパラメータ収束完了の判定、および適応ノッチフィルタ1と適応ノッチフィルタ2のパラメータの差異を把握し、さらに調整器は、振動成分除去の可否の判定の結果と、パラメータ収束完了の判定の結果と、パラメータの差異とに基づき、実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2のフィルタパラメータを設定する。
本発明によれば、適応NFを直列2段に配置したためBPFの設計が必要無く、2つの適応NFが任意の2つの共振特性の各々に対して適切に収束するため、2つの実NFを適切に設定できる。また調整器を設けたことで、抑制すべき制御対象の共振特性の数を見積もることができ、さらに実NFの中心周波数に加えてノッチ幅も調整できる。
実施例1における自動調整器の構成図である。 一般的な制御対象のフィードバック制御系の構成図である。 実施例1における適応ノッチフィルタの構成図である。 実施例1における調整器の構成図である。 実施例1における制御対象の伝達特性である。 実施例1における適応ノッチフィルタの収束の様子を示す図である。 実施例1における制御対象の他の伝達特性である。 実施例1における適応ノッチフィルタの収束の様子を示す図である。 実施例1における適応ノッチフィルタの収束の様子を示す図である。 実施例1におけるパラメータ決定器の振る舞いテーブルである。 実施例1における適応ノッチフィルタの他の構成図である。 実施例2におけるACサーボモータの速度制御系の構成図である。
以下、本発明を適用した実施例について図面を参照しながら説明する。
図2は、機械系の共振を抑制する手段として実NF:A22および実NF:B23をFB制御器21の後段に設けた際の、一般的な制御対象のFB制御系を示したものである。例えば制御対象としてはモータなどがあげられる。
本実施例におけるFB制御系の自動調整方法およびFB制御装置は、図1に示す自動調整器1を用いて、図2に示した、機械系の共振を抑制する手段として、FB制御器21の後段に直列2段に設けられた実NFのフィルタパラメータを自動調整する。
自動調整器1は、図1に示すように、ハイパスフィルタ(以降、「HPF」と略記する場合がある)2、適応NF:A3、適応NF:B4、調整器5から構成され、実NF6のフィルタパラメータを自動調整する。
本実施例における制御対象24は、図2に示すように、1組の共振・反共振特性を有する場合:25、もしくは2組の共振・反共振特性を有する場合:26を想定している。
各実NFの周波数特性27は、図2に示すように、中心周波数wM、ノッチ深さDp、及びノッチ幅Wdで規定され、これらフィルタパラメータは制御対象24の共振特性に対して適切に設定されることで機械系の共振が抑制され、モータ速度指令28に対する速度応答29から共振起因の振動を抑制することが可能となる。
本実施例におけるFB制御系の自動調整方法およびFB制御装置において、図1に示す自動調整器1は、各実NFの中心周波数wM及びノッチ幅Wdを制御対象24の共振特性に対して自動で短時間に適切に設定する役割を担っている。なお、ノッチ深さDpは事前に与えられた固定値で、自動調整器1の調整対象ではない点に注意する。
図3は、図1における適応NF:A3の構成を示したものである。図3において、HPF2で抽出された振動成分はNF31で処理され、その出力が適応NF:B4に伝達される。NF31は例えば離散IIR(Infinite Impulse Response)型とし、適応調整部32はNF31の中心周波数wMA及びノッチ幅WdAを、HPF2で抽出された振動成分から主たる周波数成分が除去されるように適応調整するものとする。
図1における調整器5はNF31のノッチ幅WdAを算出し、出力9を介してNF31のノッチ幅WdAを調整できる。NF31のフィルタパラメータは、出力8を介して適宜調整器5に伝達される。
適応NF:A3が適正に動作する場合、HPF2で抽出された振動成分の主たる周波数成分が入力から除去され、周波数成分が入力から除去された信号が後段に位置する適応NF:B4に伝達される。この結果、適応NF:A3は振動成分の主たる周波数成分の周波数を中心周波数wMAとして推定できたことになる。
仮にHPF2で抽出された振動成分に2種(第1成分、第2成分)の主たる周波数成分を含む場合、適応NF:A3は第1成分を入力信号から除去し、適応NF:B4はHPF2で抽出された振動成分から第1成分が除去された信号に対して第2成分を除去するように動作する。この結果、適応NF:A3は第1成分の周波数成分の周波数を、適応NF:B4は第2成分の周波数成分の周波数を、各々のNFの中心周波数として推定できたことになる。
図4は、図1における調整器5の構成を示したものである。図4において、調整器5は、パラメータ決定器41、振動検出器42、差分検出器43、収束判定器44、効果判定器45から構成されるものとする。
振動検出器42はHPF2の出力をもとに振動成分の有無を検出し、検出結果を2値でパラメータ決定器41に出力する。振動検出器42の処理は例えば、単位時間に振動振幅閾値の超過回数が所定の値を超えた場合にポジティブ、そうでない場合をネガティブとする等である。
差分検出器43は、適応NF:A3および適応NF:B4のフィルタパラメータの差分を演算し、その差分が所定の閾値を超過したか否かを判別し、判別結果を2値でパラメータ決定器41に出力する。差分演算器43の処理は例えば、適応NF:A3の中心周波数と適応NF:B4の中心周波数との差を演算し、所定の閾値を超過した場合にポジティブ、そうでない場合をネガティブとする等である。この判別結果はパラメータ決定器41において適応NF:A3と適応NF:B4が異なる振動の周波数成分に対して適応したか否かの判別に用いられる。
収束判定器44は適応NF:A3及び適応NF:B4のパラメータの収束の有無を判別するものであり、その判別結果を2値でパラメータ決定器41に出力する。収束判定器44の処理は例えば、各適応NFのフィルタパラメータが所定時間内に変化せず一定であった場合にポジティブ、そうでない場合をネガティブとする等である。
効果判定器45は、各適応NFの振動成分の除去の有効/無効を判断するものであり、その判別結果を2値でパラメータ決定器41に出力する。効果判定器45の処理は、例えば、単位時間に所定の振動振幅閾値の超過回数が所定の値を超えた場合にポジティブ、そうでない場合をネガティブとする等である。
パラメータ決定器41は、振動検出器42の振動検出の有無の結果と、差分検出器43の差分の有無の結果と、収束判定器44の各適応NFの収束の有無の結果と、効果判定器45の効果の有無の結果とに基づき、適応NF:A3及び適応NF:B4内のNFのノッチ幅を出力9および出力10を介して調整し、また図2に示したモータのFB制御系内に含まれる実NF:A22及び実NF:B23の中心周波数、およびノッチ幅を調整する。また、パラメータ決定器41はFB制御系内の各実NFの機能をオフにし、各実NFの入出力を直達状態にすることができる。
以降、自動調整器1の動作例を説明する。
制御対象24は共振・反共振特性を2組有する図5の周波数特性を有するとし、図2に示すFB制御系の応答(モータ回転数)は、2組の共振に起因した振動が発生しているとする。なお共振起因の振動の周波数は568Hz(第2成分)、および1011Hz(第1成分)であるとし、制御対象24の周波数特性は時不変であるとする。
これに対して自動調整器1を動作させた場合の各適応NFの中心周波数の推定状況を図6に示す。なお各適応NFのノッチ幅は調整器5により適応NFの推定動作前に初期値が設定され、適応NFの推定実施中は変更されない、もしくはノッチ幅の適応収束の下限が調整器5により定められた初期値になるように、適応NFは推定動作を行うものとする。
図6において、適応NF:A3の中心周波数の推定過程61においては、適応NF:A3はFB制御系の応答の主たる振動成分である1011Hz(第1成分)に対して収束し、適応NF:B4の中心周波数の推定過程62においては、適応NF:B4は第1成分が適応NF:A3で除去された信号における主たる振動成分568Hz(第2成分)に対して収束していることがわかる。適応NF:A3と適応NF:B4を直列に配置している構成のため、後段の適応NFは自動的に第2成分に適応する。
また、制御対象24の2組の共振は、FB制御系の応答を振動的にするとの前提から、振動検出器42は振動有と判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
差分検出器43は、各適応NFが異なった振動成分に収束したか否か、を判断できるように閾値が設定されているとし、絶対値で数十Hz、程度とする。図6の各適応NFの動作結果を受け、中心周波数推定値の差64は1011-568Hzと大きく所定の閾値を超過していることから、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。この判別結果は各適応NFが適応した主たる振動成分が異なっていることを意味している。
収束判定器44は図6の各適応NFの動作結果を受け、両適応NFとも所定時間63内でパラメータ変化がなかったことから、両適応NFとも収束有と判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
効果判定器45は、各適応NFにより入力信号の主たる振動成分が完全に除去され、非振動的になるか否か、を判断できるように、振動振幅閾値、および超過回数閾値が設定されているとする。制御対象24は図5に示す周波数特性を有するとし、主たる振動成分は第1成分及び第2成分のみとしているので、適応NF:A3が第1成分に、適応NF:B4が第2成分に収束できたことから、効果判別器45は、適応NF:B4を効果有と判別する一方で、適応NF:A3は第1成分を除去できたものの第2成分を残したことになり、適応NF:A3の出力は振動的であり、その結果、効果判別器45は適応NF:A3を効果無しと判別し、これら判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
パラメータ決定器41は、振動検出器42の振動ありの結果をうけて各実NFへのパラメータ設定が必要なことを判断し、収束判定器44の判別結果をうけて、両適応NFは主たる振動成分に適応できたと判断する。また、差分検出器43の結果を受けて、HPF2から抽出された信号の主たる振動成分には2種が存在すると推測し、効果判定器45の結果がその推測結果に矛盾しないことを確認することで、HPF2から抽出された主たる振動成分は2種であり、その周波数成分は各適応NFが推定した中心周波数1011Hz(第1成分)および568Hz(第2成分)であると判断する。また、効果判定器45が適応NF:B4を効果有と判断したことから、各適応NFは各振動成分に適切に適応できたと判断し、調整器5が初期に設定した各適応NFのノッチ幅は適切であると判断し、調整器5はこれらノッチ幅と中心周波数をFB制御系内の各実NFに適用する。
自動調整器1は各実NFにパラメータ設定後、確認のためとノッチ幅を調整するために再度動作し、処理を終えた後に調整動作を完了させる。以降、自動調整器1が再度動作する際の振る舞いを説明する。
まず1回目の自動調整器1の調整動作で2つの実NFの中心周波数は振動の第1成分、第2成分に対して適正に推定され、また各実NFのノッチ幅についても調整器5で設定した初期値が適正であった場合(十分なノッチ幅が設定された場合)について説明する。
1回目の調整で第1成分および第2成分の中心周波数およびノッチ幅がともに適正に調整されたため、HPF2の出力信号から振動成分は観測されず、振動検出器42は振動検出無しをパラメータ決定器41に出力する。
HPF2の出力を受けて適応NF:A3、適応NF:B4は動作し、その動作結果を受けて差分検出器43、収束判定器44、効果判定器45は動作し、パラメータ決定器41はそれらの結果を受けとるが、振動検出器42から振動検出無しの判別結果を受けていることから、1回目の各実NFの調整が適正であり、各実NFの再調整は不要と判断し、再度の調整動作を完了させる。
続いて、1回目の自動調整器1の調整動作で第1成分および第2成分の中心周波数は適正に推定された一方で、適応NF:A3のノッチ幅が不十分であった場合について説明する。
1回目の調整で適応NF:A3のノッチ幅が不十分であったことから、実NFA22のノッチ幅も不十分であり、その結果FB制御系の応答には振動成分が残る。振動検出器42はこれを検出し、パラメータ決定器41に出力する。
パラメータ決定器41は振動検出器42の結果を受けて再調整が必要と判断し、一度各実NFをオフ(各実NFの入出力が直達となる状態)にし、1回目と同様の調整動作(2回目)を行う。但し、各適応NFのノッチ幅を1回目の初期値より所定分だけ増加して設定した後に、2回目を実施する。
2回目の調整でノッチ幅が適正になる場合について説明する。ノッチ幅が適正になったため、各適応NFの収束状況は図6と同様になる。したがって、各適応NFで推定される中心周波数、差分検出器43、収束判定器44、および効果判定器45の各々の判別結果は図6の場合と同じになる。
各適応NFのノッチ幅以外、1回目の調整と変わりはないので、各適応NFの収束状況は図6と同様になる。したがって、各適応NFで推定される中心周波数に変化はなく、差分検出器43、収束判定器44、および効果判定器45の各々の判別結果は1回目と大凡同様になる。
パラメータ決定器41はこの結果と、1回目の結果を踏まえて、各適応NFで推定した中心周波数と2回目の調整で見直したノッチ幅を各実NFに適用し、調整を完了する。具体的には例えば1回目と2回目の中心周波数の推定値が同等になった場合には1回目と2回目が同様の2種の振動成分を推定できたと判断し、振動成分の推定が適正であることを判断する、等である。
このように自動調整器1による2回目の調整でノッチ幅を変更して実施することで、自動調整器1は各実NFの中心周波数に加えて、ノッチ幅も調整することが可能である。
続いて、制御対象24は共振・反共振特性を1組有する図7の周波数特性を有するとし、図2に示すFB制御系の応答(モータ回転数)は、1組の共振に起因した振動が発生しているとする。なお共振起因の振動の周波数は568Hzであるとし、制御対象24の周波数特性は時不変であるとする。
これに対して自動調整器1を動作させた場合の各適応NFの中心周波数の推定状況を図8に示す。なお各適応NFのノッチ幅は調整器5により適応NFの推定動作前に初期値が設定され、適応NFの推定実施中は変更されない、もしくはノッチ幅の適応収束の下限が調整器5により定められた初期値になるように、適応NFは推定動作を行うものとする。
図8において、適応NF:A3の中心周波数の推定過程81においては、適応NF:A3はFB制御系の応答の主たる振動成分である568Hzに対して収束し、適応NF:B4の中心周波数の推定過程82においても、適応NF:B4は主たる振動成分568Hzに対して収束していることがわかる。
適応NF:A3と適応NF:B4は直列に配置され、主たる振動成分は1種であるため、もし適応NF:A3が完全に主たる振動成分の568Hzを除去できていれば、適応NF:B4は568Hzに収束できなかったはずである。したがって各適応NFが図8のように動作した本ケースは、適応NF:A3が主たる振動成分を完全には除去できなかったケース、を想定している。
制御対象24の1組の共振は、FB制御系の応答を振動的にするとの前提から、振動検出器42は振動有と判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
差分検出器43は、各適応NFが異なった振動成分に収束したか否か、を判断できるように閾値が設定されているとし、絶対値で数十Hz程度とする。図8の各適応NFの動作結果を受け、中心周波数推定値の差がなく、所定の閾値を超過していないことから、各適応NFが適応した主たる振動成分は同じであることを判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
収束判定器44は図8の各適応NFの動作結果を受け、両適応NFとも所定時間83内でパラメータ変化がなかったことから、両適応NFとも収束有と判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
効果判定器45は、各適応NFにより入力信号の主たる振動成分が完全に除去され、非振動的になるか否か、を判断できるように、振動振幅閾値、および超過回数閾値が設定されているとする。本ケースは制御対象24が1種の主たる振動成分のみを有する場合であるので、適応NF:A3と適応NF:B4がともに主たる振動成分に収束したことから、効果判別器45は、適応NF:B4を効果有と判別する一方で、適応NF:A3は、主たる振動成分を残したことになり、効果判別器45は適応NF:A3を効果無しと判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
パラメータ決定器41は、振動検出42の振動ありの結果をうけて各実NFへのパラメータ設定が必要なことを判断し、収束判定器44の判別結果をうけて、両適応NFは主たる振動成分に適応できたと判断し、差分検出器43の結果を受けて、HPF2から抽出された信号の主たる振動成分は1種であると推測する。効果判定器45の結果が適応NF:A3で1種の振動成分が除去しきれていないことを意味しているので、パラメータ決定器41は各適応NFのノッチ幅を増加させるように出力9、および出力10介してこれを調整し、再度(2回目)適応NF:A3および適応NF:B4を動作させる。なお、ノッチ幅を変えて2回目調整を行うのは、実NFに適用前でも後でもよい。
再度(2回目)実施した際の各適応NFの収束状況は図9になった場合を考える。再度の各適応NFの実施においても自動調整器1は各実NFにはパラメータを設定していないので、FB制御系の応答は振動的なままであり、振動検出器42は振動有と判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
差分検出器43は、図9の各適応NFの動作結果を受け、中心周波数推定値の差があり所定閾値を超過していることから、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
収束判定器44は図9の各適応NFの動作結果を受け、適応NF:A3は所定時間83内でパラメータ変化がなかった一方で、適応NF:B4は所定時間83内でパラメータが変化し続けたため、適応NF:A3は収束有、適応NF:B4は収束無と判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
効果判定器45は、適応NF:A3が主たる振動成分に収束し、適応NF:B4が主たる振動成分に収束しなかったことから、適応NF:A3および適応NF:B4をともに効果有と判別し、その判別結果をパラメータ決定器41に出力する。
パラメータ決定器41は2回目の結果と、1回目の結果を踏まえて、1回目と同様の1種の振動成分が適応NF:Aで推定されたこと、2回目の調整でノッチ幅を増やしたことで、2回目では適応NF:B4が主たる振動成分に収束しなかったこと、2回目は各適応NFの効果判定が有だったことから、増加した適応NF:A3のノッチ幅が主たる振動成分を除去するものとして適当であったと判断し、パラメータ決定器41は2回目の適応NF:Aでの中心周波数の推定値とノッチ幅を実NF:A22に設定し、実NF:B23をオフに設定し、調整を完了する。
なお、これに引き続いて、自動調整器1を再度動作させ、設定した実NFの効果を確認・修正を行ってもよい。また、再度(2回目)の各適応NFの実施でも図9のようにならず図8と類似の結果になる場合もあり得る。このような場合は適応NF:A3のノッチ幅が不十分である、適応NF:A3の中心周波数の推定に誤差がある、等の理由が考えられ、これへの対処のために自動調整器1を再度動作させてもよい。
上記説明したように、本実施例によれば、適応NFを直列2段に配置したためBPFの設計が必要無く、2つの適応NFが任意の1つ以上の共振特性の各々に対して適切に収束するため、2つの実NFを適切に設定することができる。
また、調整器5を設けたことで、抑制すべき制御対象の共振特性の数を見積もることができ、さらに実NFの中心周波数に加えてノッチ幅も調整することができる。
なお、本実施例では、制御対象24の周波数特性を具体的に与え自動調整器1の動作について説明したが、特にパラメータ決定器41の動作に関しては、上記説明した以外の方針で決定動作を担ってもよい。具体的には、図10に示すようなテーブルに基づいて、パラメータ決定器41の振る舞いが規定されるとしてもよい。ちなみに、図10のNo.1が、図5、6に対応した振る舞いとなる。
加えて適応NFは、図11に示すように、適応NF:A3にNF1131を追加した構成でもよい。なお追加するNFの数は任意でよい。適応NF:A3が内包するNFが直列に複数段となることで、適応NF:A3の振動除去性能が向上し、適応NF:B4が適応NF:A3とは異なる振動成分に収束しやすくなる。これにより、振動の第1成分と第2成分の振幅に差がある場合であっても、各適応NFにて振動の第1成分と第2成分の周波数の見積もり精度向上が期待できる。
以上のように、本実施例によれば、適応NFを直列2段に配置したためBPFの設計が必要無く、2つの適応NFが任意の2つの共振特性の各々に対して適切に収束するため、2つの実NFを適切に設定できる。また調整器を設けたことで、抑制すべき制御対象の共振特性の数を見積もることができ、さらに実NFの中心周波数に加えてノッチ幅も調整できる。
本実施例は、FB制御系の自動調整方法およびFB制御装置として、図12に示すACサーボモータのカスケードFB制御系における速度制御系への適用を想定した場合について説明する。
図12において、図2に示した機械系の共振を抑制する手段である実NF:A22および実NF:B23は、FB制御器である速度制御器12の後段に設けられ、図1に示した自動調整器1のHPF2は、図12のエンコーダ129の出力から位置・速度算出1211で算出されたモータ速度(モータ回転数)を入力として取り扱う。
モータの電気回路部分を電流制御器123が制御し、この制御周期が速度制御器122より速い前提においては、速度制御系において、電流制御系は近似的に1(速度制御器122の操作量がモータの機械部分(ロータ)に直達される)にみなされる。したがって速度制御器122の制御対象は、モータの機械部分(ロータ)とモータのロータに結合された機械1213であり、これが図2に示した制御対象24に相当する。
機械1213の慣性数は1とし、機械1213とモータのロータが非剛に結合されている場合は、制御対象24は、機械1213とモータのロータがバネ・ダンパで結合された2慣性系とみなすことができ、図2に示すような1組の共振・反共振特性を含む周波数特性25を有することになる。
また、機械1213の慣性数が2で各慣性はバネ・ダンパで結合され、その一方がモータのロータに対して非剛に結合されている場合は、制御対象24は、各慣性がバネ・ダンパで結合された3慣性系とみなすことができ、図2に示すような2組の共振・反共振特性を含む周波数特性26を有することになる。
自動調整器1は実施例1で示したように、制御対象24の周波数特性が周波数特性25、周波数特性26のいずれであっても、FB制御系内の各実NFの中心周波数、およびノッチ幅を調整することが可能である。
したがって、本実施例によれば、図12に示すACサーボモータのカスケードFB制御系における速度制御系に対しても、2つの適応NFが任意の1つ以上の共振特性の各々に対して適切に収束し2つの実NFを適切に設定することができる。
また、調整器5を設けたことで、抑制すべき制御対象の共振特性の数を見積ることができ、さらに実NFの中心周波数に加えてノッチ幅も調整することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することによりソフトウェアで実現してもよいし、例えば集積回路で設計することによるハードウェアで実現してもよい。
1:自動調整器、2:ハイパスフィルタ(HPF)、3:適応ノッチフィルタA(適応NFA)、4:適応ノッチフィルタB(適応NFB)、5:調整器、21:フィードバック制御器(FB制御器)、22:実ノッチフィルタA(実NFA)、23:実ノッチフィルタB(実NFB)、24:制御対象、41:パラメータ決定器、100:パラメータ決定器の振る舞いテーブル、127:ACサーボモータ、1213:機械

Claims (4)

  1. フィードバック制御器の後段に直列2段に実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2が設けられたフィードバック制御系の、前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2のフィルタパラメータである中心周波数およびノッチ幅を自動調整する自動調整器を含む前記フィードバック制御系の自動調整方法であって、
    前記自動調整器は、ハイパスフィルタ、直列2段の適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2、および調整器から成り、前記ハイパスフィルタを用いて前記フィードバック制御系の応答から制御対象の共振特性に起因した振動成分を抽出し、前記抽出した振動成分を前記適応ノッチフィルタ1の入力とし、
    前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2は、入力信号の主たる振動成分の周波数を特定し、主たる振動成分のみを入力信号から除去し出力するように適応収束し、前記中心周波数を推定し、
    前記調整器は、前記ハイパスフィルタの出力をもとに振動成分の有無の検出と、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の入出力信号に基づき前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の振動成分除去の効果の有無の判定を行い、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ値に基づき、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ収束の有無の判定、および前記適応ノッチフィルタ1と前記適応ノッチフィルタ2のパラメータの差異を把握し、
    さらに前記調整器は、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅の適応収束の下限が初期値として定められており、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記パラメータ収束が有である場合に前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2の前記推定した中心周波数は適正に推定できたと判断し、前記振動成分の有無の検出により前記ハイパスフィルタの出力の振動成分が残り前記初期値として設定したノッチ幅は不十分であると判断した場合に、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅を前記初期値から所定分だけ増加させて設定し、
    再度、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2を動作させ、
    前記調整器は、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記パラメータ収束が有である場合に前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2の前記推定した中心周波数は適正に推定できたと判断し、前記振動成分除去の効果が有で、前記パラメータ収束が有である場合に前記所定分だけ増加させて設定したノッチ幅は適切であると判断し、前記推定した中心周波数および前記所定分だけ増加させて設定したノッチ幅を前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2に設定することを特徴とするフィードバック制御系の自動調整方法。
  2. フィードバック制御器の後段に直列2段に実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2が設けられたフィードバック制御系の、前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2のフィルタパラメータである中心周波数およびノッチ幅を自動調整する自動調整器を含む前記フィードバック制御系の自動調整方法であって、
    前記自動調整器は、ハイパスフィルタ、直列2段の適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2、および調整器から成り、前記ハイパスフィルタを用いて前記フィードバック制御系の応答から制御対象の共振特性に起因した振動成分を抽出し、前記抽出した振動成分を前記適応ノッチフィルタ1の入力とし、
    前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2は、入力信号の主たる振動成分の周波数を特定し、主たる振動成分のみを入力信号から除去し出力するように適応収束し、前記中心周波数を推定し、
    前記調整器は、前記ハイパスフィルタの出力をもとに振動成分の有無の検出と、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の入出力信号に基づき前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の振動成分除去の効果の有無の判定を行い、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ値に基づき、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ収束の有無の判定、および前記適応ノッチフィルタ1と前記適応ノッチフィルタ2のパラメータの差異を把握し、
    さらに前記調整器は、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅の適応収束の下限が初期値として定められており、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記振動成分除去の効果が有で、前記パラメータ収束が有である場合に、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2は前記振動成分に適応できたと判断し、前記適応ノッチフィルタ1と前記適応ノッチフィルタ2のパラメータの差異がなく前記振動成分は1種であると推測した場合に、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅を前記初期値から増加させて設定し、
    前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2に対してフィルタパラメータを適用せずに、再度前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2を動作させ、
    前記調整器は、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記振動成分除去の効果が有で、前記パラメータ収束が有である場合に前記適応ノッチフィルタ1の前記増加したノッチ幅が主たる振動成分を除去するものとして適当であったと判断し、2回目の前記適応ノッチフィルタ1での中心周波数の推定値および前記増加して設定したノッチ幅を前記実ノッチフィルタ1に設定し、前記実ノッチフィルタ2をオフに設定することを特徴とするフィードバック制御系の自動調整方法。
  3. フィードバック制御器の後段に直列2段に実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2が設けられ、前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2のフィルタパラメータである中心周波数およびノッチ幅を自動調整する自動調整器を含むフィードバック制御装置であって、
    前記自動調整器は、ハイパスフィルタ、直列2段の適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2、および調整器から成り、
    前記ハイパスフィルタを用いてフィードバック制御系の応答から制御対象の共振特性に起因した振動成分を抽出し、
    前記抽出した振動成分を前記適応ノッチフィルタ1の入力とし、
    前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2は、入力信号の主たる振動成分の周波数を特定し、主たる振動成分のみを入力信号から除去し出力するように適応収束し、前記中心周波数を推定し、
    前記調整器は、前記ハイパスフィルタの出力をもとに振動成分の有無の検出と、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の入出力信号に基づき前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の振動成分除去の効果の有無の判定を行い、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ値に基づき、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ収束の有無の判定、および前記適応ノッチフィルタ1と前記適応ノッチフィルタ2のパラメータの差異を把握し、
    さらに前記調整器は、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅の適応収束の下限が初期値として定められており、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記パラメータ収束が有である場合に前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2の前記推定した中心周波数は適正に推定できたと判断し、前記振動成分の有無の検出により前記ハイパスフィルタの出力の振動成分が残り前記初期値として設定したノッチ幅は不十分であると判断した場合に、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅を前記初期値から所定分だけ増加させて設定し、
    再度、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2を動作させ、
    前記調整器は、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記パラメータ収束が有である場合に前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2の前記推定した中心周波数は適正に推定できたと判断し、前記振動成分除去の効果が有で、前記パラメータ収束が有である場合に前記所定分だけ増加させて設定したノッチ幅は適切であると判断し、前記推定した中心周波数および前記所定分だけ増加させて設定したノッチ幅を前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2に設定することを特徴とするフィードバック制御装置。
  4. フィードバック制御器の後段に直列2段に実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2が設けられ、前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2のフィルタパラメータである中心周波数およびノッチ幅を自動調整する自動調整器を含むフィードバック制御装置であって、
    前記自動調整器は、ハイパスフィルタ、直列2段の適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2、および調整器から成り、
    前記ハイパスフィルタを用いてフィードバック制御系の応答から制御対象の共振特性に起因した振動成分を抽出し、
    前記抽出した振動成分を前記適応ノッチフィルタ1の入力とし、
    前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2は、入力信号の主たる振動成分の周波数を特定し、主たる振動成分のみを入力信号から除去し出力するように適応収束し、前記中心周波数を推定し、
    前記調整器は、前記ハイパスフィルタの出力をもとに振動成分の有無の検出と、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の入出力信号に基づき前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2の振動成分除去の効果の有無の判定を行い、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ値に基づき、前記適応ノッチフィルタ1および前記適応ノッチフィルタ2のパラメータ収束の有無の判定、および前記適応ノッチフィルタ1と前記適応ノッチフィルタ2のパラメータの差異を把握し、
    さらに前記調整器は、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅の適応収束の下限が初期値として定められており、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記振動成分除去の効果が有で、前記パラメータ収束が有である場合に、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2は前記振動成分に適応できたと判断し、前記適応ノッチフィルタ1と前記適応ノッチフィルタ2のパラメータの差異がなく前記振動成分は1種であると推測した場合に、前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2のノッチ幅を前記初期値から増加させて設定し、
    前記実ノッチフィルタ1および実ノッチフィルタ2に対してフィルタパラメータを適用せずに、再度前記適応ノッチフィルタ1および適応ノッチフィルタ2を動作させ、
    前記調整器は、前記振動成分の有無の検出と、前記振動成分除去の効果の有無の判定結果と、前記パラメータ収束の有無の判定結果と、前記パラメータの差異とに基づき、前記振動成分除去の効果が有で、前記パラメータ収束が有である場合に前記適応ノッチフィルタ1の前記増加したノッチ幅が主たる振動成分を除去するものとして適当であったと判断し、2回目の前記適応ノッチフィルタ1での中心周波数の推定値および前記増加して設定したノッチ幅を前記実ノッチフィルタ1に設定し、前記実ノッチフィルタ2をオフに設定することを特徴とするフィードバック制御装置。
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