JP7345754B2 - N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法およびN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒 - Google Patents

N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法およびN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒 Download PDF

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Description

本発明は、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法およびN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒に関する。
N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドは、単独または他の重合性モノマーと共重合した機能性ポリマーとして、極めて多様な分野で使用されている。具体的には、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドは、高分子凝集剤、高分子改質剤、分散剤、増粘剤、紫外線(UV)硬化樹脂用反応性希釈剤等に用いられている。
従来、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する方法として、アセトアミドとホルムアルデヒド類とを原料として、クロスアルドール反応させた後に脱水を行う方法がある。
特許文献1には、アセトアミドである4-アセチルモルホリンと、ホルムアルデヒド類であるホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)とを原料とし、触媒として水酸化ナトリウムを用いて製造する方法が記載されている。
非特許文献1には、アセトアミドであるN,N-ジメチルアセトアミドと、ホルムアルデヒド類である1,3,5-トリオキサンとを原料とし、触媒としてヘキサクロロシクロトリホスファゼンを用いて製造する方法が記載されている。
中国特許第103992294号明細書
S.W.FOO,S.Oishi,S.Saito:Aldol Condensation Of Amides Using Phosphazene-Based Catalysis,Tetrahedron Letters 53(2012)5445-5448
従来、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する際には、液相反応を利用している。液相反応は、気相反応と比較して、反応時間が長く、反応生成物が重合しやすいという問題がある。しかし、従来、気相反応を利用してN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する方法はなかった。
また、従来の技術では、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを生成させる反応において、触媒として、高価で特殊な酸触媒を用いたり、均一触媒であってホルムアルデヒド類が縮重合を起こしやすいアルカリ触媒を用いたりする必要があった。均一触媒は、出発物質および生成物に可溶であるため、反応後に得られた目的物と触媒との分離に手間がかかるし、気相反応には適用できない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、気相反応によりN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造できる製造方法およびN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した。
その結果、気相中で、周期表第2族の金属元素(第1の金属元素)の酸化物と、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素(第2の金属元素)の酸化物とを含み、第1の金属元素と第2の金属元素とを所定量含む触媒を用いて、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とを反応させることで、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造できることを見出した。
すなわち、本発明は以下の事項に関する。
[1]N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とを、触媒の存在下で気相反応させることにより、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する方法であり、
前記触媒が、周期表第2族の金属元素である第1の金属元素の酸化物と、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である第2の金属元素の酸化物とを含み、
前記第1の金属元素と前記第2の金属元素の合計モル数に対する前記第2の金属元素のモル比が0.01~0.20であることを特徴とするN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
[2]前記触媒が、前記第1の金属元素と前記第2の金属元素との複合酸化物である[1]に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
[3]前記N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドが、一般式(1)で示される化合物であり、
前記N,N-二置換カルボン酸アミドが、一般式(2)で示される化合物であり、
前記アルデヒド類が、一般式(3)で示されるアルデヒドまたはその誘導体であることを特徴とする[1]または[2]に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
Figure 0007345754000001
(一般式(1)~(3)中、RおよびRは、それぞれ独立して炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数5~10のシクロアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、炭素原子数1または2のアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。RおよびRは、-NRの窒素原子と複素環を形成してもよく、又は、-NRの窒素原子と他の窒素原子若しくは酸素原子を含む複素環を形成してもよい。)
[4]前記N,N-二置換カルボン酸アミドは、アセチルモルホリン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオン酸アミド、1-アセチル-4-メチルピペラジンおよび1-アセチルピペリジンからなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物である[1]~[3]のいずれかに記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
[5]前記第1の金属元素が、Mg、CaおよびBaからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である[1]~[4]のいずれかに記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
[6]前記第1の金属元素がMgであり、
前記第2の金属元素が、Mn、Crから選ばれる少なくとも1種である[1]~[5]のいずれかに記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
[7]N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とを気相反応させて、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する際に用いられ、
周期表第2族の金属元素である第1の金属元素の酸化物と、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である第2の金属元素の酸化物とを含み、
前記第1の金属元素と前記第2の金属元素の合計モル数に対する前記第2の金属元素のモル比が0.01~0.20であることを特徴とするN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒。
[8]前記第1の金属元素と前記第2の金属元素との複合酸化物である[7]に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒。
[9]前記第1の金属元素が、Mg、CaおよびBaからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である[7]または[8]に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒。
[10]前記第1の金属元素がMgであり、
前記第2の金属元素が、Mn、Crから選ばれる少なくとも1種である[7]~[9]のいずれかに記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒。
本発明の製造方法では、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とを、周期表第2族の金属元素である第1の金属元素の酸化物と、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である第2の金属元素の酸化物とを含み、第1の金属元素と第2の金属元素とを所定量含む触媒の存在下で気相反応させる。本発明の製造方法を用いることにより、触媒の存在下で気相反応させてN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造できる。
実施例6~9、比較例2、17、18の触媒におけるマグネシウムとマンガンの合計モル数に対するマンガンのモル比と、N,N-ジメチルアセトアミドの収率(%)との関係を示すグラフである。 実施例10~13、比較例2、19の触媒におけるマグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比と、N,N-ジメチルアセトアミドの収率(%)との関係を示すグラフである。
以下、本発明のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法およびN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒(以下、「触媒」と略記する場合がある。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態のみに限定されるものではない。
本実施形態のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法では、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とを、触媒の存在下で気相反応させることにより、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する。
<N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド>
本実施形態の製造方法により製造する目的化合物は、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドである。本実施形態の製造方法により製造するN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドは、一般式(1)で示される化合物であることが好ましく、N,N-二置換(メタ)アクリルアミドまたは4-(メタ)アクリロイルモルホリンであることがより好ましく、N,N-二置換(メタ)アクリルアミドであることがさらに好ましい。
Figure 0007345754000002
(一般式(1)中、RおよびRは、それぞれ独立して炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数が5~10のシクロアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、炭素原子数1または2のアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。RおよびRは、-NRの窒素原子と複素環を形成してもよく、又は、-NRの窒素原子と他の窒素原子若しくは酸素原子を含む複素環を形成してもよい。)
一般式(1)で示される化合物において、RおよびRは、それぞれ独立して炭素原子数が1~10のアルキル基、炭素原子数が5~10のシクロアルキル基、炭素原子数が6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。
およびRがアルキル基である場合、炭素原子数は1~10であり、1~4であることが好ましく、1または2であることがより好ましい。RおよびRがアリール基である場合、炭素原子数は6~10であり、6または7であることが好ましく、6であることがより好ましい。
具体的には、一般式(1)中のRおよびRとして、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、フェニル基、ベンジル基、α-フェニルエチル基、β-フェニルエチル基等が挙げられる。一般式(1)中のRおよびRは、それぞれ独立して、1~4のアルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基)、またはフェニル基であることが好ましく、それらの中でも、メチル基、エチル基、フェニル基がより好ましい。
一般式(1)で示される化合物において、RおよびRは、-NRの窒素原子と複素環を形成してもよい。RおよびRが、-NRの窒素原子と複素環を形成している場合、下記式(4-1)に示すピペリジノ基が形成されていることが好ましい。
一般式(1)で示される化合物において、RおよびRは、-NRの窒素原子と他の窒素原子若しくは酸素原子を含む複素環を形成してもよい。この場合、下記式(4-2)に示すモルホリノ基のように、RおよびRと-NRの窒素原子と他の酸素原子とを含む複素環を形成してもよい。また、下記式(4-3)に示すN’-置換ピペラジノ基のように、RおよびRと-NRの窒素原子と他の窒素原子とを含む複素環を形成してもよい。
およびRと-NRの窒素原子とを含む複素環(例えば、式(4-1)~(4-3))は、複素環を形成している水素原子の一部が置換基(式(4-3)では-CH)で置換されていてもよい。
Figure 0007345754000003
一般式(1)中、RおよびRは、それぞれ独立して水素原子、炭素原子数1または2のアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。具体的には、一般式(1)中のRおよびRとしては、それぞれ、水素原子、メチル基、エチル基、フェニル基、ベンジル基、α-フェニルエチル基、β-フェニルエチル基等を用いることができる。それらの中でも、RおよびRは、それぞれ、水素原子、メチル基、エチル基であることが好ましく、水素原子またはメチル基がより好ましい。
<N,N-二置換カルボン酸アミド>
本実施形態の製造方法では、原料として用いるN,N-二置換カルボン酸アミドとして、目的化合物であるN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドとN-置換基が同じものを用いる。
N,N-二置換カルボン酸アミドとしては、一般式(2)で示される化合物を用いることが好ましい。
Figure 0007345754000004
(一般式(2)中、RおよびRは、それぞれ独立して炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数5~10のシクロアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。Rは、水素原子、炭素原子数1または2のアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。RおよびRは、-NRの窒素原子と複素環を形成してもよく、又は、-NRの窒素原子と他の窒素原子若しくは酸素原子を含む複素環を形成してもよい。)
一般式(2)中のR、R、Rは、一般式(1)中のR、R、Rに対応する基である。したがって、一般式(2)中のR、R、Rおよび、好ましいR、R、Rは、上述した一般式(1)中のR、R、Rと同じである。
N,N-二置換カルボン酸アミドは、具体的には、4-アセチルモルホリン、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオン酸アミド、1-アセチル-4-メチルピペラジンおよび1-アセチルピペリジンからなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物であることが好ましい。
<アルデヒド類>
本実施形態の製造方法では、原料であるアルデヒド類として、目的化合物であるN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドのα,β-不飽和カルボン酸におけるβ位に結合している基と同じ基を有するアルデヒド類を用いる。
アルデヒド類としては、一般式(3)でされるアルデヒドまたはその誘導体であることが好ましい。
Figure 0007345754000005
(一般式(3)中、Rは、水素原子、炭素原子数1または2のアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。)
一般式(3)中のRは、一般式(1)中のRに対応する基である。したがって、一般式(3)中のRおよび、好ましいRは、上述した一般式(1)中のRと同じである。
本実施形態において用いるアルデヒド類としては、アルデヒドまたはその誘導体を用いることができる。本実施形態において用いるアルデヒドとしては、具体的には、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが挙げられる。また、本実施形態において用いるアルデヒド誘導体としては、1,3,5-トリオキサンのような環化3量体、メタノールとの反応物であるメチラールなどが挙げられる。
アルデヒド類としてホルムアルデヒド類を用いる場合、ホルムアルデヒドのみを用いてもよいし、ホルムアルデヒドとホルムアルデヒド誘導体の両方を含んでいてもよい。ホルムアルデヒド誘導体は、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上含んでいてもよい。
アルデヒド類としてホルムアルデヒドを用いる場合、ホルムアルデヒドの原料として、メタノールを含有するホルムアルデヒド水溶液(いわゆるホルマリン)、ホルムアルデヒドを乾燥処理したもの、1,3,5-トリオキサン、メチラール、トリメチレングリコールのジエーテル、およびパラホルムアルデヒド由来の無水ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドなどの重合体などを使用してもよい。
ホルムアルデヒドの原料としてホルムアルデヒド誘導体を用いる場合、誘導体の形でN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを合成する反応器に供給し、反応器内で誘導体からホルムアルデヒドを生成させる。もしくは、合成に用いる反応器に先立つ別の反応器内で、誘導体からホルムアルデヒドを生成させ、生成したホルムアルデヒドを合成に用いる反応器に供給する。
また、ホルムアルデヒドの原料としてパラホルムアルデヒドのような重合体を用いる場合、合成に用いる反応器に先立つ別の反応器内で、重合体からホルムアルデヒドを生成させ、生成したホルムアルデヒドを合成に用いる反応器に供給することが好ましい。
具体的には、例えば、ホルムアルデヒドの原料として1,3,5-トリオキサンを用いる場合、合成に用いる反応器内もしくは別の反応器内で、350℃を超える温度に加熱することにより1,3,5-トリオキサンを分解し、ホルムアルデヒドを生成させる。また、1,3,5-トリオキサンを用いる場合、合成に用いる反応器内もしくは別の反応器内で、酸触媒とともに100℃超の温度に加熱することにより1,3,5-トリオキサンを分解し、ホルムアルデヒドを生成させてもよい。
例えば、ホルムアルデヒドの原料としてメチラールを用いる場合、合成に用いる反応器内もしくは別の反応器内でメチラールを加水分解してホルムアルデヒトを生成させる。また、メチラールを用いる場合、合成に用いる反応器内もしくは別の反応器内で、水を用いることなくメチラールを分解し、ホルムアルデヒドを生成させてもよい。
また、ホルムアルデヒドの原料としてパラホルムアルデヒドを用いる場合、固体のパラホルムアルデヒドを加熱することにより発生したホルムアルデヒドガスを用いることができる。固体のパラホルムアルデヒドは、水またはメタノールに溶解してから加熱する方法を用いて、ホルムアルデヒドもしくはメチラールのようなホルムアルデヒド等価体に変換させてもよい。このような方法を用いることで、パラホルムアルデヒドを、ホルムアルデヒドもしくはホルムアルデヒド等価体に効率よく変換できる。パラホルムアルデヒドを水またはメタノールに溶解させた溶液中のパラホルムアルデヒド濃度は、例えば、10~80質量%とすることができる。パラホルムアルデヒドを水またはメタノールに溶解させた溶液を加熱してホルムアルデヒドを生成させる場合、溶液の加熱温度は、50℃~250℃が好ましく、80℃~200℃がより好ましい。
<N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒>
本実施形態の製造方法に用いられる触媒は、周期表第2族の金属元素である第1の金属元素の酸化物と、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である第2の金属元素の酸化物とを含む。
本実施形態の製造方法において用いる触媒は、例えば、第1の金属元素の酸化物と、第2の金属元素の酸化物との混合物であってもよいし、第1の金属元素と第2の金属元素との複合酸化物であってもよい。触媒は、上記混合物と、上記複合酸化物との混合物であってもよい。触媒は、高い収率でN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造するために、第1の金属元素と第2の金属元素との複合酸化物であることがより好ましい。
第1の金属元素の酸化物は、周期表第2族の金属元素の酸化物であり、具体的には、MgO、CaO、BaOから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。これらの中でも、高い収率でN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造できるため、第1の金属元素の酸化物として、MgOおよび/またはCaOを用いることが好ましく、特にMgOが好ましい。
第2の金属元素の酸化物は、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素の酸化物であり、高い収率でN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造できるため、Mnおよび/またはCrの酸化物を用いることが好ましい。
本実施形態の製造方法において用いる触媒としては、特に、高い収率でN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造できるため、第1の金属元素がMgであって、第2の金属元素が、Mn、Crから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本実施形態の製造方法に用いられる触媒中における第1の金属元素と第2の金属元素の合計モル数に対する第2の金属元素のモル比は、0.01~0.20である。本実施形態の製造方法では、上記モル比が0.01~0.20である触媒を用いるので、第1の金属元素の酸化物と第2の金属元素の酸化物とを含むことによる相乗効果が認められ、高い収率が得られる。
触媒中における第1の金属元素と第2の金属元素との割合は、第1の金属元素および第2の金属元素の種類に応じて適宜決定できる。例えば、第1の金属元素がMgであって、第2の金属元素がMnおよび/またはCrである場合、Mgのモル数とMnおよび/またはCrのモル数との合計モル数に対するMnおよび/またはCrのモル比は、0.01~0.20であり、0.015~0.15であることが好ましく、0.02~0.12であることがより好ましく、0.025~0.10であることがさらに好ましい。上記モル比が0.010~0.20であると、Mgの酸化物とMnおよび/またはCrの酸化物とを含むことによる相乗効果が認められ、より高い収率が得られる。
<触媒の製造方法>
上記触媒は、例えば、以下に示す製造方法により製造できる。
まず、第1の金属元素の塩と、第2の金属元素の塩とを用意する。第1の金属元素の塩としては、例えば第1の金属元素の硝酸塩を用いることができる。また、第2の金属元素の塩としては、例えば第2の金属元素の硝酸塩を用いることができる。
次いで、第1の金属元素の塩および第2の金属元素の塩が溶解する溶媒に、所定量の第1の金属元素の塩および第2の金属元素の塩を溶解し、塩溶解液とする。第1の金属元素の塩および第2の金属元素の塩が硝酸塩である場合、第1の金属元素の塩および第2の金属元素の塩が溶解する溶媒として、例えば、水、メタノール、エタノールなどを用いることができる。
次に、塩溶解液中に室温で、塩溶解液中の第1の金属元素および第2の金属元素の合計量(モル量)の0.8倍~1.5倍モル量、好ましくは1.0倍~1.25倍モル量のシュウ酸二水和物を加えて攪拌し、沈殿物を生成させる。次いで、得られた沈殿物を、例えば吸引ろ過により回収して乾燥させる。その後、乾燥した沈殿物を焼成する。
沈殿物の焼成条件としては、例えば、大気雰囲気下で60℃~100℃の温度で1晩乾燥した後、500~600℃の温度で1~5時間加熱する条件とすることができ、製造する触媒の種類に応じて適宜決定できる。
また、上記触媒は、例えば、以下に示す製造方法により製造してもよい。
すなわち、第1の金属元素の酸化物を、例えば、第2金属元素の硝酸塩を含む超純水に分散させ、10分間以上室温で攪拌して分散溶液とする。
次に、分散溶液中に室温で、分散溶解液中の第1の金属元素および第2の金属元素の合計量(モル量)の0.8倍~1.5倍モル量、好ましくは1.0倍~1.25倍モル量のシュウ酸二水和物を加えて1時間以上攪拌し、減圧濃縮して結晶を析出させる。その後、得られた結晶を乾燥させ、焼成する。結晶の焼成条件は、上記沈殿物の焼成条件と同様である。
なお、焼成される前の乾燥させた沈殿物または結晶(析出物)は、焼成前にグラインド処理することにより、形状の略揃った粉末状にすることが好ましい。
以上の工程により、第1の金属元素の酸化物と第2の金属元素の酸化物とを含み、第1の金属元素と第2の金属元素とを所定量含む触媒が得られる。
[N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法]
本実施形態の製造方法では、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とを、上記触媒の存在下で気相反応させることにより、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する。
本実施形態の製造方法において「気相反応」とは、反応に関与する原料の大部分が反応時において気体状態(ガス)である化学反応をいう。原料の「大部分」とは、原料の一部に、ガス化していない液状またはミスト状の原料が含まれていてもよいことを意味する。
本実施形態の製造方法において使用する原料ガスは、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とを含み、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類の他に、水、メタノール、不活性ガス、その他の気体を含んでいてもよい。
本実施形態のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法では、例えば、N,N-二置換カルボン酸アミドの気体を、上記の触媒の存在下で、アルデヒド類の気体と接触させて反応させる。
例えば、原料であるN,N-二置換カルボン酸アミドおよびアルデヒド類が、常温で気体である場合、N,N-二置換カルボン酸アミドおよびアルデヒド類を所定の反応温度に加熱し、上記の触媒を含む触媒層を有する反応器に連続的に通じて、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを合成すればよい。
原料であるN,N-二置換カルボン酸アミドおよび/またはアルデヒド類が、常温で液体または固体である場合、液体または固体であるN,N-二置換カルボン酸アミドおよび/またはアルデヒド類を気化し、反応温度に加熱してからN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを合成する反応器内に供給することが好ましい。また、液体または固体であるN,N-二置換カルボン酸アミドおよび/またはアルデヒド類を、合成に用いる反応器内に供給し、反応器内で反応温度に加熱することにより気化させても良い。
本実施形態の製造方法において使用する原料ガスは、原料ガスとなる全成分を混合してからN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを合成する反応器に供給してもよいし、一部の成分のみ混合して反応器に供給してもよいし、各成分それぞれ別々に合成に用いる反応器に供給してもよい。したがって、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とは、混合してから反応器に供給してもよいし、それぞれ別々に反応器に供給してもよい。
本実施形態の製造方法において使用する原料ガス中のN,N-二置換カルボン酸アミドの濃度は広い範囲で変化させることができる。具体的には、原料ガス中のN,N-二置換カルボン酸アミドの濃度は、0.5~90モル%の範囲内であることが好ましく、1~60モル%の範囲内であることがより好ましい。
本実施形態の製造方法において使用する原料ガス中のN,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とのモル比(N,N-二置換カルボン酸アミド:アルデヒド類)は、1:20~20:1が好ましく、1:10~10:1がより好ましく、1:5~5:1がさらに好ましい。アルデヒド類が1,3,5-トリオキサンのような多量体である場合、N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とのモル比を算出する際のアルデヒド類のモル数として、単量体に換算したモル数を用いる。原料ガス中のN,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類とのモル比が上記範囲内であると、効率的に反応を進行させることができるため、好ましい。
原料ガスが水を含む場合、水の含有量は、N,N-二置換カルボン酸アミド1モルに対して0.1~3モルであることが好ましい。
原料ガスがメタノールを含む場合、メタノールの含有量は、N,N-二置換カルボン酸アミド1モルに対して0.01~4モルであることが好ましい。
原料ガスが不活性ガスを含む場合、不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス、炭酸ガス等を用いることができる。
原料ガスは、通常、N,N-二置換カルボン酸アミド、アルデヒド類、水、メタノール、不活性ガスの他の気体を含まないことが好ましい。原料ガスが、上記の他の気体を含む場合、例えば、上記の他の気体として、酸素ガス等の酸化剤を用いることができる。酸化剤は、反応に伴うコークス生成速度を低下させるために、原料ガス中に0.1~5モル%程度含まれていることが好ましい場合がある。
本実施形態の製造方法では、触媒とともに、不活性希釈剤などの添加物を用いてもよい。不活性希釈剤は、反応の強さを弱めたり、反応に伴う触媒からの熱放出を抑制したりするものであり、例えば、シリカ、チタニア、ジルコア、ガラス(ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等)などが用いられる。
本実施形態の製造方法では、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを合成する際に、上記の触媒を含む触媒層を有する反応器を用いる。触媒層は、固定床であってもよいし、流動床であってもよい。触媒層が、固定床である場合、触媒層は1層であってもよいし、2層以上であってもよい。
本実施形態の製造方法では、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの合成に用いる反応器内に、例えば、アルカリ土類金属の揮発性塩を連続的にもしくは断続的に供給してもよい。このことにより、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを合成することによる上記の触媒中に含まれる周期表第2族の金属元素(第1の金属元素)の揮発を抑制できる。
<反応条件>
N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類との反応温度は、150~550℃が好ましく、200~500℃がより好ましい。上記の反応温度が、150℃以上であると、効率よく反応を進行させることができるため、好ましい。上記の反応温度が550℃以下であると、副反応物の生成量が少なく、好ましい。
N,N-二置換カルボン酸アミドとアルデヒド類との反応圧力は、0.01~1.0MPaとすることができ、0.05~0.5MPaとすることが好ましい。上記の反応圧力が、0.01MPa以上、大気圧未満であると、原料ガスを容易に気化させることができる。また、上記の反応圧力が、大気圧~0.5MPaであると、原料ガスの体積が少なくて済み、合成に用いる反応器の大きさをコンパクトにできるため、好ましい。
原料ガスと触媒とのN,N-二置換カルボン酸アミドを基準とする接触時間(W/F(W:触媒重量(g-cat)、F:N,N-二置換カルボン酸アミドのガス流量(mol・h-1))は、10~300g-cat・h・mol-1が好ましく、50~250g-cat・h・mol-1が好ましい。原料ガスと触媒との接触時間が上記範囲であると、効率よく反応を進行させることができる。
以下、実施例および比較例を示して本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1の触媒1)
エタノール200mL(和光純薬株式会社製)に、硝酸マグネシウム(Mg(NO・6HO:和光純薬株式会社製)5.00gと、硝酸マンガン(Mn(NO・6HO:和光純薬株式会社製)0.14gを溶解した。硝酸マンガンは、マグネシウムとマンガンの合計モル数に対するマンガンのモル比(Mn/(Mg+Mn))が0.025となる使用量で用いた。次いで、硝酸マグネシウムと硝酸マンガンを溶解した溶液に、シュウ酸二水和物3.14g(マグネシウムとマンガンの合計モル数に対して1.25倍のモル数)を加えて、室温で2時間撹拌し、沈殿物を生成した。
得られた沈殿物を、吸引ろ過により回収し、オーブンを用いて大気雰囲気下80℃の温度で一晩乾燥させた。その後、乾燥した沈殿物を大気雰囲気下600℃の温度で2時間焼成し、マグネシウムとマンガンの酸化物を含む触媒1を得た。
(実施例2の触媒2)
硝酸マンガンに代えて、硝酸クロム(Cr(NO・9HO)を、マグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比(Cr/(Mg+Cr))が0.025となる使用量で用いたこと以外は、触媒1と同様にして、マグネシウムとクロムの酸化物を含む触媒2を得た。
(実施例3の触媒3)
硝酸マンガンに代えて、硝酸コバルト(Co(NO・6HO)をマグネシウムとコバルトの合計モル数に対するコバルトのモル比(Co/(Mg+Co))が0.025となる使用量で用いたこと以外は、触媒1と同様にして、マグネシウムとコバルトの酸化物を含む触媒3を得た。
(実施例4の触媒4)
硝酸マンガンに代えて、硝酸ニッケル(Ni(NO・6HO)をマグネシウムとニッケルの合計モル数に対するニッケルのモル比(Ni/(Mg+Ni))が0.025となる使用量で用いたこと以外は、触媒1と同様にして、マグネシウムとニッケルの酸化物を含む触媒4を得た。
(実施例5の触媒5)
硝酸マンガンに代えて、硝酸亜鉛(Zn(NO・6HO)をマグネシウムと亜鉛の合計モル数に対する亜鉛のモル比(Zn/(Mg+Zn))が0.025となる使用量で用いたこと以外は、触媒1と同様にして、マグネシウムと亜鉛の酸化物を含む触媒5を得た。
(実施例1~実施例5の製造方法)
触媒1~触媒5をそれぞれ用いて、以下に示す方法によりN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドであるN,N-ジメチルアクリルアミドを製造した。
[N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造]
内径6mm、触媒充填部内径12mm、長さ35cmのパイレックス(登録商標)製容器を、長さ15cmの有効加熱ゾーンを持つ管状炉に鉛直に設置した。管状炉の有効加熱ゾーン上端から15cm下方の位置が、触媒層の下端となるように触媒充填部内に触媒0.5gを充填した。このことにより、触媒充填部体積が2.0mLである固定床の触媒層を有する反応器を得た。
原料ガスの原料としては、N,N-ジメチルアセトアミド(和光純薬工業株式会社製、沸点165℃)と、ホルマリン(和光純薬工業株式会社製、37%ホルムアルデヒド水溶液(ホルムアルデヒドの他に、安定剤としてのメタノール8.4%と、水54.6%(分析値)とを含む。))と、窒素ガスとを用いた。
また、常温で液体であるN,N-ジメチルアセトアミドとホルマリンとを混合した混合液の流量を液クロポンプで調整するとともに、窒素ガスの流量をマスフローコントローラーで調整することにより、反応器に供給する原料ガスのモル比(N,N-ジメチルアセトアミド:ホルムアルデヒド:メタノール:水:窒素ガス)が1.0:2.0:0.4:4.9:71.6となるようにした。
反応器の触媒層を窒素ガスで置換した後、上記の原料ガスを反応器に上部から供給し、大気圧下、反応温度300℃で1時間反応させた。原料ガスの反応器への供給は、N,N-二置換カルボン酸アミドを基準とする原料ガスと触媒との接触時間(W/F(W:触媒重量(g-cat)、F:N,N-ジメチルアセトアミドのガス流量(mol・h-1))が226g-cat・h・mol-1となるように、反応器内での原料ガスの滞留時間を約1.7秒とした。
実施例1~実施例5の製造方法により得られた反応生成物をメタノールで希釈し、ガスクロマトグラフィー(GC)-水素炎イオン化型検出器(FID)を用いて、以下に示す分析条件で分析した。その結果、実施例1~実施例5の製造方法により得られた反応生成物は、いずれもN,N-ジメチルアクリルアミド(DMAA)を含有していた。
「ガスクロマトグラフィー(GC)分析条件」
装置:Shimadzu GC-2014
検出器:水素炎イオン検出器(FID)
カラム:GL Sciences社、InertCap(登録商標)WAX(カラム長さ30m、内径0.53mm、膜厚1.0μm)
インジェクション:ダイレクトインジェクション(全量導入)
ガス流量:キャリアーガス、窒素ガス25.0ml/min
検出器、水素ガス30ml/min、空気400ml/min
分析条件:インジェクション部温度250℃、ディテクター部温度250℃、定温(100℃)、サンプル2μl注入
上記のGC-FIDを用いて、実施例1~実施例5の製造方法により得られたN,N-ジメチルアクリルアミドを、それぞれ絶対検量線法により定量した。その結果を用いて、以下に示す式により、実施例1~実施例5の製造方法により得たN,N-ジメチルアセトアミドの転化率、N,N-ジメチルアクリルアミドの収率および選択率を求めた。その結果を表1に示す。
転化率(%)=(B/A)×100
選択率(%)=(C/B)×100
収率(%)=(C/A)×100
(式中、Aは供給したN,N-ジメチルアセトアミドのモル数、Bは反応したN,N-ジメチルアセトアミドのモル数、Cは生成したN,N-ジメチルアクリルアミドのモル数である。)
Figure 0007345754000006
(比較例1の触媒6)
原料として、CARiACT Q-10(富士シリシア化学株式会社製、約3mmの球状シリカ、嵩密度0.41kg/L、吸水量1.028mL/g)からなる担体と、炭酸セシウム(和光純薬工業株式会社製)0.613gを純水20gに溶解した炭酸セシウム水溶液とを用意した。
次に、担体20gに炭酸セシウム水溶液を加えて混練し、担体に炭酸セシウム水溶液を含浸させた混錬物を得た。炭酸セシウム水溶液の使用量は、担体100質量部に対する金属セシウムの割合が2.5質量部となる質量とした。その後、得られた混錬物を蒸発皿に移し、大気雰囲気下150℃の温度で4時間加熱して水を蒸発させた。以上の工程により、セシウムを担持させたシリカ担体からなる触媒6を得た。
(比較例2の触媒7)
エタノール200mL(和光純薬株式会社製)に、硝酸マグネシウム(Mg(NO・6HO:和光純薬株式会社製)5.13gを溶解した。次いで、硝酸マグネシウムを溶解した溶液に、シュウ酸二水和物3.14g(マグネシウムのモル数に対して1.25倍のモル数)を加えて、室温で2時間撹拌し、沈殿物を生成した。
得られた沈殿物を、吸引ろ過により回収し、オーブンを用いて大気雰囲気下80℃の温度で一晩乾燥させた。その後、乾燥した沈殿物を空気中で600℃の温度で2時間焼成し、マグネシウム酸化物からなる触媒7を得た。
(比較例1および比較例2の製造方法)
触媒1に代えて、セシウムを担持させたシリカ担体(表2におけるCs/SiO)からなる比較例1の触媒6、またはマグネシウム酸化物(表2におけるMgO)からなる比較例2の触媒7を用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応生成物を得た。比較例1および比較例2の製造方法により得られた反応生成物を実施例1と同様にして分析し、N,N-ジメチルアセトアミドの転化率、N,N-ジメチルアクリルアミドの収率および選択率を求めた。その結果を表2に示す。
Figure 0007345754000007
(比較例3~7、11~16、20~22の触媒8~12、16~21、33~35)
表3に示す金属酸化物の市販品をそのまま、比較例3~7、11~16、20~22の触媒8~12、16~21、33~35として用いた。
Figure 0007345754000008
(比較例8~10の触媒13~15)
比較例2の触媒を製造する際に使用した金属塩(硝酸マグネシウム)の代わりに、比較例8では硝酸マンガン(Mn(NO・6HO:和光純薬株式会社製)、比較例9では硝酸クロム(Cr(NO・9HO:ナカライテスク株式会社製)、比較例10ではモリブデン酸アンモニウム((NH)Mo24・4HO:和光純薬株式会社製))をそれぞれ使用したこと以外は、触媒2と同様にして、比較例8~比較例10の触媒13~15を得た。
(比較例3~比較例16、比較例20~比較例22の製造方法)
触媒1に代えて、表2に示す各触媒8~21、33~35を用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応生成物を得た。比較例3~比較例16、比較例20~比較例22の製造方法により得られた反応生成物を実施例1と同様にして分析し、N,N-ジメチルアセトアミドの転化率、N,N-ジメチルアクリルアミド収率および選択率を求めた。その結果を表2に示す。
表1および表2に示すように、周期表第2族の金属元素(第1の金属元素)の酸化物であるマグネシウム酸化物と第2の金属元素の酸化物とを含み、第1の金属元素と第2の金属元素とを所定量含む触媒を用いた実施例1~5では、比較例1~比較例16、比較例20~比較例22と比較してN,N-ジメチルアクリルアミドを高い収率で製造できることが確認できた。
特に、表1に示すように、第2の金属元素がMnである触媒を用いた実施例1、および第2の金属元素がCrである触媒を用いた実施例2では、8.5%以上の高い収率で製造できることが分かった。
(実施例6~9、比較例17,18の触媒22~27)
硝酸マンガンの使用量を変化させて、マグネシウムとマンガンの合計モル数に対するマンガンのモル比(Mn/(Mg+Mn))を変化させたこと以外は、触媒1と同様にして、マグネシウムとマンガンの酸化物を含む実施例6~9、比較例17,18の触媒22~27を得た。
実施例6~9、比較例17,18の触媒22~27について、それぞれ以下に示す方法により、誘導結合プラズマ(IPC)分析を行った。その結果を用いて、以下に示す式により、触媒中のマンガンのモル比を求めた。その結果を表4に示す。
表4の「モル比」の欄の数値は、触媒中の第1の金属元素(マグネシウム)と第2の金属元素(マンガン)の合計モル数に対する第2の金属元素(マンガン)のモル比である。
「誘導結合プラズマ(IPC)分析方法」
20mgの触媒を、46~48%フッ酸水溶液(和光純薬株式会社製)0.5mLと、60~61%硝酸水溶液(和光純薬株式会社製)3mLとを混合した混合溶液に溶解させ、触媒溶液とした。得られた触媒溶液を純水で50mLまでメスアップし、1mL取り出した。取り出した溶液1mLを、さらに純水で50mLまでメスアップし、希釈した触媒溶液を得た。
次に、希釈した触媒溶液についてICP分析を行った。分析装置としては、ICPE-9820(島津製作所製)を用いた。希釈した触媒溶液中の各金属元素の濃度は、予め各金属元素を0.1~5.0ppm含む溶液を用いて調べた各金属元素の濃度と発光強度との関係を用いて決定した。
Figure 0007345754000009
(実施例6~9、比較例17,18の製造方法)
触媒1に代えて、実施例6~9、比較例17、18の触媒22~27をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応生成物を得た。実施例6~実施例9、比較例17,18の製造方法により得られた反応生成物を実施例1と同様にして分析し、N,N-ジメチルアセトアミドの転化率、N,N-ジメチルアクリルアミドの収率および選択率を求めた。その結果を表4に示す。
表4には、比較しやすいように、触媒としてMgO(触媒7)を用いた比較例2の製造方法により得られたN,N-ジメチルアセトアミドの転化率、N,N-ジメチルアクリルアミドの収率および選択率の結果も示す。
また、表4に示す実施例6~9、比較例2、17、18の触媒7、22~27におけるマグネシウムとマンガンの合計モル数に対するマンガンのモル比と、収率(%)との関係を図1のグラフに示す。
表4および図1に示すように、マグネシウムとマンガンの合計モル数に対するマンガンのモル比(Mn/(Mg+Mn))が0.01~0.20の範囲内である触媒22~25を用いた実施例6~実施例9では、触媒としてMgO(触媒7)を用いた比較例2よりも高い収率が得られることが確認できた。
特に、マグネシウムとマンガンの合計モル数に対するマンガンのモル比が0.029~0.057である触媒23,24を用いた実施例7、8では、10.0%以上の高い収率が得られることが分かった。
一方、マグネシウムとマンガンの合計モル数に対するマンガンのモル比(Mn/(Mg+Mn))が0.20を超えた触媒26、27を用いた比較例17、18では、触媒としてMgO(触媒7)を用いた比較例2よりも収率が低かった。
(実施例10の触媒28)
超純水200mLと、硝酸クロム(Cr(NO・9HO:和光純薬株式会社製)3.30g(マグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比が0.025となる使用量)とを入れた300mLナスフラスコに、酸化マグネシウム(MgO)を1g加えて分散させ、10分間攪拌して分散溶液とした。次いで、分散溶液中に室温で、シュウ酸二水和物4.99g(マグネシウムとクロムの合計モル数に対して1.2倍のモル数)を加えて2時間攪拌した。
次に、減圧濃縮を行ってナスフラスコ内の水気を飛ばし、さらに30分間減圧濃縮して結晶を析出させた。その後、ナスフラスコから結晶を取り出して、シャーレと時計皿に移し、オーブンを用いて大気雰囲気下80℃の温度で一晩乾燥させた。その後、乾燥させた結晶をグラインド処理し、大気雰囲気下600℃の温度で2時間焼成した。以上の工程により、マグネシウムとクロムの酸化物を含む実施例10の触媒28を得た。
(実施例11~13、比較例19の触媒29~32)
硝酸クロムの使用量を変化させて、マグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比を変化させたこと以外は、実施例10の触媒28と同様にして、実施例11~13、比較例19の触媒29~32を得た。
実施例10~13、比較例19の触媒28~32について、それぞれ実施例6の触媒22と同様の方法により、誘導結合プラズマ(IPC)分析を行った。その結果を用いて、実施例6の触媒22中におけるマンガンのモル比と同様にして、実施例10~13、比較例19の触媒28~32中におけるクロムのモル比を求めた。その結果を表4に示す。
表4の「モル比」の欄の数値は、触媒中の第1の金属元素(マグネシウム)と第2の金属元素(クロム)の合計モル数に対する第2の金属元素(クロム)のモル比である。
(実施例10~13、比較例19の製造方法)
触媒1に代えて、実施例10~13、比較例19の触媒28~32をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応生成物を得た。実施例10~13、比較例19の製造方法により得られた反応生成物を実施例1と同様にして分析し、N,N-ジメチルアセトアミドの転化率、N,N-ジメチルアクリルアミドの収率および選択率を求めた。その結果を表4に示す。
また、表4に示す実施例10~13、比較例2、19の触媒7、28~32におけるマグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比と、収率(%)との関係を図2のグラフに示す。
表4および図2に示すように、マグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比(Cr/(Mg+Cr))が0.01~0.20の範囲内である触媒28~31を用いた実施例10~実施例13では、触媒としてMgO(触媒7)を用いた比較例2よりも高い収率が得られることが確認できた。
特に、触媒中のマグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比が0.025である触媒28を用いた実施例10では、10.0%以上の高い収率が得られることが分かった。
一方、マグネシウムとクロムの合計モル数に対するクロムのモル比(Cr/(Mg+Cr))が0.20を超えた触媒32を用いた比較例19では、触媒としてMgO(触媒7)を用いた比較例2より収率が低かった。

Claims (9)

  1. N,N-二置換カルボン酸アミドとホルムアルデヒドとを、触媒の存在下で気相反応させることにより、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する方法であり、
    前記触媒が、Mgの酸化物と、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である第2の金属元素の酸化物とを含み、
    前記Mgと前記第2の金属元素の合計モル数に対する前記第2の金属元素のモル比が0.01~0.20であることを特徴とするN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
  2. 前記触媒が、前記Mgと前記第2の金属元素との複合酸化物である請求項1に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
  3. 前記N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドが、一般式(1)で示される化合物であり、
    前記N,N-二置換カルボン酸アミドが、一般式(2)で示される化合物であり、
    前記アルデヒド類が、一般式(3)で示されるアルデヒドであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
    Figure 0007345754000010
    (一般式(1)~(3)中、RおよびRは、それぞれ独立して炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数5~10のシクロアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかである。 水素原子、炭素原子数1または2のアルキル基、炭素原子数6~10のアリール基および炭素原子数7~12のアラルキル基から選ばれるいずれかであり、R は、水素原子である。RおよびRは、-NRの窒素原子と複素環を形成してもよく、又は、-NRの窒素原子と他の窒素原子若しくは酸素原子を含む複素環を形成してもよい。)
  4. 前記N,N-二置換カルボン酸アミドは、アセチルモルホリン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオン酸アミド、1-アセチル-4-メチルピペラジンおよび1-アセチルピペリジンからなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物である請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
  5. 前記第2の金属元素が、Mn、Crから選ばれる少なくとも1種である請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
  6. 前記N,N-二置換カルボン酸アミドが、N,N-ジメチルアセトアミドである請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドの製造方法。
  7. N,N-二置換カルボン酸アミドとホルムアルデヒドとを気相反応させて、N,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミドを製造する際に用いられ、
    Mgの酸化物と、Mn、Cr、Co、Ni、Znからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素である第2の金属元素の酸化物とを含み、
    前記Mgと前記第2の金属元素の合計モル数に対する前記第2の金属元素のモル比が0.01~0.20であることを特徴とするN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒。
  8. 前記Mgと前記第2の金属元素との複合酸化物である請求項7に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒。
  9. 前記第2の金属元素が、Mn、Crから選ばれる少なくとも1種である請求項7または請求項8に記載のN,N-二置換α,β-不飽和カルボン酸アミド製造用触媒。
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