JP7341452B2 - 遊技機用演出装置及びこれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本開示は、遊技機用演出装置及びこれを備えた遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機は、球受け皿に貯留された遊技球を球発射装置の発射位置へ誘導し、前枠又は内枠に設けた発射ハンドルの操作により球発射装置を作動させて遊技盤の遊技領域に向かって遊技球を発射させる。遊技盤は、液晶表示装置やその周囲に演出効果を高めるために可動役物が配置され、液晶表示装置の画面表示と連動して可動役物が移動及び発光する演出装置が用いられる。可動役物には発光装置搭載されており、例えば大当たり抽選画面に合わせて可動役物が移動(回転・往復動等)しながら発光することにより、遊技者の興趣を増大させて、液晶画面表示の演出効果を高めるように用いられる。
上記演出装置には駆動源と可動役物を移動させる移動機構が組み付けられる。このとき、可動役物や液晶表示装置に給電する給電線としてフレキシブルフラットケーブルが接続される。
可動役物を移動させたときに生じるフレキシブルフラットケーブルの余剰分による弛みやテンションの増大による断線、曲げ等が発生し易く、これらを解消するための工夫が必要となる。
例えば、ゼンマイが設けられたボビンにフレキシブルフラットケーブルの一端が巻き取られた巻取装置を設け、フレキシブルフラットケーブルの他端は可動役物と接続され、フレキシブルフラットケーブルに常時巻き取る方向にテンションを発生させる遊技機が提案されている(特許文献1:特開2017-113416号公報)。
また、可動役物内に備えた回路基板と可動役物外に配設された回路基板がケーブルにより接続され、可動役物の回転軸上に設けられた巻回部にケーブルの一端が巻回され、可動役物の移動方向に移動可能に設けられた反転部を介して他端が回路基板と接続された遊技機も提案されている(特許文献2:特許第5912815号公報)。
更には、液晶可動役物ユニットの前後方向の回転軸を中心にフレキシブルフラットケーブルの一端側が巻き付けられる第1巻付部と、左右方向の回転軸を中心にフレキシブルフラットケーブルの他端側が巻き付けられる第2巻付部を備え、液晶可動役物ユニットの移動に応じて各巻付部におけるケーブルの巻き付けを緩めたり締めたりすることで、配線長の余剰分を吸収する遊技機も提案されている(特許文献3:特開2016-202210号公報)。
特開2017-113416号公報 特許第5912815号公報 特開2016-202210号公報
上述した特許文献1に開示された遊技機は、ゼンマイによりフレキシブルフラットケーブルに常時テンション(負荷)がかかった状態となるため、経時劣化によりケーブルが断線するおそれがある。また、巻取装置から可動役物までケーブルを引き出して接続する接続作業もゼンマイの付勢に抗して行う必要があり、負荷がかかった状態で配線作業を強いられるため作業性が悪い。
特許文献2に開示された遊技機は、可動役物の回転軸上にケーブルの巻回部が設けられているため、可動役物が回転するだけではなく変位するものについては適用できず、可動役物の適用する態様が限られてしまう。
特許文献3に開示された遊技機は、液晶可動役物ユニットが前後方向回転軸若しくは左右方向回転軸のいずれか若しくは双方を中心に回転した後、第1巻付部を回転させてから第2巻付部を回転させてフレキシブルフラットケーブルの弛みを吸収することになるため、可動役物ユニットの変位にケーブルの巻取り動作が追従できないおそれがある。
以下に述べるいくつかの実施形態に適用される開示は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、可動体の変位に追従してフラットケーブルを弛むことなく引き出しかつコンパクトに巻取収納でき、フラットケーブルを巻取部から可動体までの適正な線長に容易に設定して組み付けることができる遊技機用演出装置を提供し及び該遊技機用演出装置を備えることで、遊技者の興趣を増大させて、液晶画面表示の演出効果を高めることが可能な遊技機を提供することにある。
以下に述べるいくつかの実施形態に関する開示は、少なくとも次の構成を備える。取付ベースと、前記取付ベースに第一位置と第二位置との間を変位可能に設けられる可動体と、前記取付ベース又は前記可動体のいずれかに設けられ、前記可動体の移動動作に連動して正逆いずれかの方向に回転する巻取部と、前記巻取部に一端側が固定され他端が前記可動体又は前記取付ベースのいずれかに接続され、前記巻取部に所定長引き出し可能に巻き取られて電気的に配線接続されるフラットケーブルと、を備え、前記巻取部は、前記フラットケーブルの一端側を巻心部に固定する第一固定部と、前記可動体又は前記取付ベースに接続する他端から所定ケーブル長(適正な線長)で前記フラットケーブルの中間部を巻心部より外側で固定する第二固定部と、を備えるとともに、前記第一固定部に一端が固定された前記フラットケーブルの余剰分が弛緩した状態で巻き取られる第一巻取部と、前記第一巻取部と同心状に配置され前記可動体の移動に連動して回転する第二巻取部と、を備え、前記第二固定部による固定位置から前記可動体の最大変位量に対応するケーブル長が前記第二巻取部に巻き取られることを特徴とする。
これにより、巻取部と可動体とを電気的に配線接続するフラットケーブルは、可動体が変位する範囲で中間部を第二固定部により巻心部より外側で固定することができるので、フラットケーブルを巻取部から可動体までの適正な線長に容易に設定して組み付けることができる。また、巻取部は可動体の移動動作に連動して正逆いずれかの方向に回転するため、フラットケーブルには可動体の変位に伴って無理な負荷が作用することはなく、可動体の変位に即応した引き出し及び巻取りを実現でき、可動体の変位に追従してフラットケーブルをコンパクトに巻取り収納することができる。
前記巻取部は、前記第一固定部に一端が固定された前記フラットケーブルの余剰分が弛緩した状態で巻き取られる第一巻取部と、前記第一巻取部と同心状に配置され前記可動体の移動に連動して回転する第二巻取部と、を備え、前記第二固定部による固定位置から前記可動体の最大変位量に対応するケーブル長が前記第二巻取部に巻き取られることが好ましい。
これにより、第二固定部による固定位置から前記可動体の最大変位量に対応するケーブル長が前記第二巻取部に巻き取られているので、可動体が原点位置(第一位置)においては所定長(適正な線長)のフラットケーブルが第二巻取部に弛むことなく巻き取られており、可動体が最大変位位置(第二位置)まで変位すると、第二巻取部に巻き取られた所定長(適正な線長)のフラットケーブルが、可動体の変位に連動して弛むことなく引き出されるので、フラットケーブルを無理なく引き出すことができる。また、第一巻取部にフラットケーブルの一端を第一固定部に固定して余剰分を弛緩した状態で巻き取り、他端を可動体に接続し、可動体を最大変位位置に変位した状態でフラットケーブルの中間部を弛みなく第二固定部で押さえ固定するので、ケーブルの接続部に負荷が作用せずに配線作業がし易い。また、フラットケーブルの中間部を第二固定部で弛みなく固定することにより、可動体の移動に追従して第二巻取部が回転し、フラットケーブルがタイムラグなく第二巻取部から引き出されるかまたは巻き取られるので、可動体を支障なく移動させることができる。
前記可動体を原点位置から最大変位位置まで移動させる駆動源と、前記駆動源より駆動伝達する駆動伝達機構を備え、前記駆動源は前記可動体を変位させる動作と同期をとって前記第二巻取部を回転させることが望ましい。
これにより、可動体の変位動作と第二巻取部の回転動作の同期をとって行うことで、フラットケーブルに無理な負荷が作用することなく引き出し及び巻き取りを行うことができる。
少なくとも前記可動体又は前記取付ベースのいずれかには歯面が形成されており、駆動歯車又は該駆動歯車と噛み合う第一従動歯車が前記歯面と噛み合い、前記第二巻取部に同心状に設けられた巻取歯車又は該巻取歯車と噛み合う第二従動歯車が前記歯面と噛み合っていることが好ましい。
これにより、可動体の変位速度と第二巻取部におけるフラットケーブルの引き出し或いは巻き取り速度を一定にすることで、フラットケーブルに負荷が作用することなくケーブル引き出し動作或いは巻取動作を安定して行うことができる。
前記巻取部は、前記取付ベース又は前記可動体に固定された第一巻取部を中心としてこれを同心状に囲む周壁を有する第二巻取部が回転可能に組み付けられており、前記フラットケーブルの一端側の余剰分が弛緩した状態で前記第一巻取部に巻き取られ、前記周壁に設けられた開口部の近傍で前記第二固定部により周壁内面に押し当てられたまま前記フラットケーブルの他端側が前記開口部を通じて周壁外面に引き出されて前記可動体の移動相当分が巻き取られていてもよい。
これにより、可動体が原点位置(第一位置)から移動し第二巻取部が従動回転することで第二巻取部の周壁外面に巻き取られたフラットケーブルの移動相当分が可動体の移動に即応して弛みなく引き出され、周壁内面側で第1巻取部に弛緩した状態で巻かれたフラットケーブルの余剰分が緊張状態となるように第1巻取部に巻き取られる。また、可動体が最大変位位置(第二位置)から原点位置へ戻ると、引き出されたフラットケーブルが第二巻取部の周壁外面に弛みなく巻き取られ、周壁内面側で第1巻取部に緊張状態で巻き取られたフラットケーブルが弛緩した状態に戻る。よって、可動体の移動に伴うフラットケーブルの引き出し動作若しくは巻き取り動作がタイムラグを生ずることなく実行され、フラットケーブルに無理な負荷が作用することはない。
上述したいずれかに記載の遊技機用演出装置を備えた遊技機においては、遊技者の興趣を増大させて、液晶画面表示等の演出効果を高めることが可能となる。
可動体の変位に追従してフラットケーブルを弛むことなく引き出しかつコンパクトに巻取収納でき、フラットケーブルを巻取部から可動体までの適正な線長に容易に設定して組み付けることができる遊技機用演出装置を提供することができる。
また上記遊技機用演出装置を備えることで、遊技者の興趣を増大させて、液晶画面表示等の演出効果を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の正面図である。 遊技機用演出装置の動作前後の状態を示す正面透視図である。 図2の遊技機用演出装置の装飾部材を取り外した駆動系を示す内視図である。 図2の遊技機用演出装置の分解斜視図である。 図2の遊技機用演出装置の第一巻取部及び第二巻取部の分解斜視図である。 図2の遊技機用演出装置の駆動伝達機構の動作前後の状態を示す背面図である。 図3の遊技機用演出装置の巻取部の動作前の拡大状態図である。 図3の遊技機用演出装置の巻取部の動作後の拡大状態図である。 他例に係る遊技機用演出装置の動作前後の状態を示す正面透視図である。 可動部に駆動源と巻取部を搭載した他例に係る遊技機用演出装置の動作前後の状態を示す正面透視図である。 可動部に巻取部を搭載した他例に係る遊技機用演出装置の動作前後の状態を示す正面透視図である。
以下、発明を実施するための一実施形態について添付図面に基づいて詳細に説明する。図1を参照して本実施形態に係る遊技機用演出装置及び遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
先ずパチンコ機1の概略構成について説明すると、図1においてパチンコ機1の外形をなす矩形状の外枠2の側部に対して内枠ヒンジ3a,3bにより内枠(図示せず)が開閉可能に取り付けられ、該内枠の側部に対して前枠ヒンジ4a,4bにより前面枠5が開閉可能に取り付けられている。また、前面枠5の開放側にはシリンダ錠5aが設けられている。図示しないキーを鍵穴に挿入して回転操作することでシリンダ錠5aの開錠施錠が行われる。シリンダ錠5aはキーを差し込んで一方向へ回転させると外枠2と内枠の施錠が開錠され、他方向へ回転させると前面枠5と内枠の施錠が開錠するようになっている。
前面枠5の後方には透明な遊技盤6を備えた遊技盤ユニット7が設けられている。遊技盤ユニット7は、図示しない枠体状の液晶ベースに、後述する演出装置14及び液晶表示装置15が一体に組み付けられており、演出装置14の前面側に透明な遊技盤6が一体に組み付けられている。液晶ベースは、図示しない内枠に一体に組み付けられる。前面枠5の中央には開口窓5bが形成され、ガラス板等の透明板を介して遊技領域6aが視認可能となっている。開口窓5bの上方には装飾ランプ8などが設けられている。また、開口窓5bの下方には、貸球や賞球を貯留して球発射装置(図示せず)へ球を誘導する球受け皿9が設けられている。球受け皿9の背面側には、図示しない球発射装置が設けられている。球受け皿9の前面部右側には、操作部材10の操作量に応じて遊技球の発射力を調整するための発射ハンドル11が設けられている。球発射装置は、モータ或いはソレノイド駆動により槌が所定量変動して遊技球をガイドレール12に沿って遊技領域6aに打ち出すようになっている。また、球受け皿9の前面部中央部には、球受け皿9に貯留した遊技球を皿底部に設けられた開閉孔を開口させてドル箱等に排出する球抜きボタン13が設けられている。
遊技盤6の盤面上に形成される遊技領域6aの背面側には、演出装置14(役モノ)が透明な遊技盤6を介して視認可能に設けられている。正面視で演出装置14に囲まれた領域には液晶表示装置15(図柄表示装置)が設けられている。遊技盤6の盤面上には、演出装置14の周囲に図示しない釘、スルーチャッカー16、始動口センサ(図示せず)を備えた始動口17、アタッカー18(大入賞口)等が各々設けられている。遊技球が始動口17に入球すると、液晶表示装置15にて図柄等が変動して大当たり抽選が開始され、演出装置14が動作状態となって液晶表示画面に重ねて演出表示するようになっている。また、液晶表示装置15に例えば「7,7,7」が表示されると「大当たり」となりアタッカー18が所定時間若しくは所定数の遊技球が入球するまで開口するようになっている。始動口17に複数の遊技球が入球すると、始動口センサ(図示せず)は入球した遊技球の数をカウントして保留球数を保留記憶する。液晶表示装置15は、保留球の数だけ抽選動作を継続するようになっている。また、遊技領域の最下端にはアウト球(始動口17、アタッカー18に入賞しなかった遊技球)を回収するアウト口19が設けられている。
ここで、パチンコ機1の制御系について概略説明する。
パチンコ機1の背面側には図示しない主制御基板が設けられ、遊技動作を統括制御する。主制御基板は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶および記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等が実装されており、CPUがROMに格納された各種プログラムやデータをRAMに読み出して実行することにより、遊技動作を統括制御する。主制御基板には図示しない球払出装置の払い出し動作を制御する払出制御基板、液晶表示装置15の画像表示を制御する画像処理基板、パチンコ機1に電源を供給する電源基板などが電気的に接続されて設けられている。
次に、演出装置14の一例について、図2乃至図8を参照して説明する。図2(a)(b)において、演出装置14は、取付ベース21の前面側に可動体20が正逆回転可能に一体に組み付けられている。可動体20の前面側には電気部品(装飾ランプ等)を備えた複数の装飾体22が各々移動可能に設けられている。演出装置14は、図1に示すように透明な遊技盤6の背面側に遊技盤ユニット7として一体に組み付けられる。
図4に示すように、取付ベース21には窓部21a(貫通孔)が設けられており、液晶表示装置15の表示画面が配置される。窓部21aの内周面にはL字状のレール部21bが周回して設けられている。取付ベース21の前面には、窓部21aの周囲に環状に形成された可動体20が第一位置と第二位置との間を変位可能に設けられる。可動体20は中央部に窓部21aと重なり合う表示孔20aが設けられている。この表示孔20aの背面側周縁部には、複数箇所に滑車20bが回転自在に設けられている。可動体20は、取付ベース21の前面に窓部21aと表示孔20aを位置合わせし、滑車20bがレール部21b内で転がり可能に重ね合わせて組み付けられる。
また、図2(a)(b)において、取付ベース21の前面側には、巻取部23が設けられている、巻取部23は、可動体20の移動動作に連動して正逆いずれかの方向に回転する。巻取部23にはフラットケーブル24の一端が固定されて巻き取られ他端が可動体20に接続されて引き出し可能に電気的に配線接続されている。巻取部23は、フラットケーブル24の一端近傍を巻心部に固定する第一固定部25aと、可動体20に接続する他端から所定ケーブル長(適正な線長)でフラットケーブル24の中間部を巻心部より外側で固定する第二固定部25bを備えている(図3参照)。
これにより、巻取部23と可動体20とを電気的に配線接続するフラットケーブル24は、可動体20の変位する範囲で中間部を第二固定部25bにより巻心部より外側で固定することができるので、巻取部23から可動体20まで適正な線長のフラットケーブル24を引き出して容易に組み付けることができる。また、巻取部23は可動体20の移動動作に連動して回転するため、フラットケーブル24には可動体20の変位に対して無理な負荷が作用することはなく、可動体20の変位に即応した引き出し及び巻取りを実現でき、可動体20の変位に追従してフラットケーブル24の巻取り分をコンパクトに収納することができる。
図3に示すように巻取部23は、第一固定部25aに一端側近傍が固定されたフラットケーブル24の余剰分が巻き取られる第一巻取部23aと、第一巻取部23aと同心に配置され可動体20の移動に連動して回転する第二巻取部23bを備えている。第一巻取部23aに巻き取られる余剰分は、少なくとも可動体20が原点位置から最大変位位置に移動する際に、第二巻取部23bが回転する移動量が巻き取られている。また、第二固定部25bによる固定位置から可動体20の最大変位量に対応する所定ケーブル長(適正な線長)が第二巻取部23bに巻き取られていることが好ましい。なお、第二巻取部23bには、後述する第二伝達歯車27bと噛合する巻取歯車28が一体に形成されている。第二伝達歯車27bは、巻取部23の近傍の取付ベース21の前面に突設された歯車軸21cに回転可能に支持されている。
これにより、第二固定部25bによる固定位置から可動体20の最大変位量に対応するケーブル長が第二巻取部23bに巻き取られているので、可動体20が原点位置(第一位置:図2(a)参照)においては可動体20が移動する所定ケーブル長(適正な線長)が第二巻取部23bに巻き取られており、可動体20が最大変位位置(第二位置:図2(b)参照)まで変位すると、第二巻取部23bに巻き取られたフラットケーブル24が、可動体20の変位に連動して引き出されるので、フラットケーブル24は弛むことなく無理なく引き出すことができる。また、第一巻取部23aにフラットケーブル24の一端を第一固定部25aに固定して余剰分を弛緩した状態で巻き取り、第二固定部25bでフラットケーブルの中間部を押さえた状態で他端を可動体20に接続するのでケーブルの接続部に負荷が作用せずに配線作業がし易い。また、フラットケーブル24の中間部を第二固定部25bで弛みなく固定することにより、可動体20の移動に追従して第二巻取部23bが回転し、フラットケーブル24がタイムラグなく第二巻取部23bから引き出されるかまたは巻き取られるので、可動体20を支障なく移動させることができる。
尚、第二固定部25bは、ビス等の固定具を緩めることによりケーブル長が調整可能な固定具を用いることにより、第一巻取部23aに弛緩して巻き取られたケーブルの余剰分を引き出したり戻したりすることで第二巻取部23bから引き出されるケーブル長の微調整も容易に行える。
また、図2(a)(b)において、取付ベース21の前面側には、可動体20を原点位置(第一位置)から最大変位位置(第二位置)まで移動させるステッピングモータ26(駆動源)が設けられている。図6(a)(b)に示すように、ステッピングモータ26のモータ歯車26aより第一伝達歯車27aを介して可動体20の背面側外周を切り欠いて弧状に設けられた外歯車部20c(歯面)と噛み合っており、第二巻取部23bの巻取歯車28も、第二伝達歯車27bを介して外歯車部20c(歯面)と噛み合っている(駆動伝達機構)。ステッピングモータ26は、正逆回転駆動可能であり、ステッピングモータ26の回転がモータ歯車26a、第一伝達歯車27aを介して外歯車部20cに駆動伝達され、可動体20は滑車20bがレール部21bに沿って転動して所定角度範囲(例えば120°範囲)で回転するようになっている。このとき、外歯車部20c(歯面)と噛み合っている第二伝達歯車27bが回転することで巻取歯車28を介して第二巻取部23bも回転する。可動体20の外周部には遮光板20dが設けられており、取付ベース21には、遮光板20dの通過を検知するフォトセンサ21dが設けられている(図3参照)。可動体20は、図6(a)に示す原点位置から図6(b)に示す最大回転位置まで時計回り方向に回転すると、フォトセンサ21dが遮光板20dを検知するため、この位置でステッピングモータ26の回転が一旦停止する。ステッピングモータ26を所定ステップ数逆回転させることで可動体20を図6(a)に示す原点位置に戻すことができる。可動体20の回転範囲は任意であるが、実施例ではおよそ150°の範囲で正逆回転させることができる。
また、図6(a)(b)に示すように、可動体20の背面側に設けられた外歯車部20cに噛み合っている第一伝達歯車27aと第二伝達歯車27bとは同径の歯車が用いられている。ステッピングモータ26を起動すると、駆動動伝達機構を介して可動体20を回転させると共に、可動体20の回転動作と同期をとって第二伝達歯車27b及び巻取歯車28を通じて第二巻取部23bを回転させるようになっている。
これにより、可動体20の回転動作と第二巻取部23bの回転動作の同期をとって行うことで、フラットケーブル24に無理な負荷が作用することなく引き出し及び巻き取りを行うことができる。
また可動体20に形成された外歯車部20cと第一伝達歯車27a及びこれと同径の第二伝達歯車27bが噛み合っているので、可動体20の変位動作速度と第二巻取部23bにおけるフラットケーブル24の引き出し或いは巻き取り速度を一定にすることで、フラットケーブル24に負荷が作用することなくフラットケーブル24の引き出し動作或いは巻取動作を安定して行うことができる。
ここで、巻取部23の構成について図5を参照して説明する。取付ベース21の前面には、巻心部となる筒状の第一巻取部23aが突設されている。第一巻取部23aは径方向仕切り壁23cに一筆書き状に連続して周回しての字状に形成される第一筒状部23dを有している。第一筒状部23dの周囲には、フラットケーブル24の一端側の余剰分(ロール部24c)が巻き取られる。第一筒状部23dと仕切り壁23cとの境界には第一固定部25aに固定されたフラットケーブル24が引き出される第一スリット23e(開口部)が形成されている。
第一巻取部23aである第一筒状部23dの周囲には第二巻取部23bが同心状に組み付けられる。第二巻取部23bは、フラットケーブル24の他端側の引き出し可能な余剰分が巻き取られる第二筒状部23f(周壁)と、第二筒状部23fの一部が切り欠かれた第二スリット23g(開口部)が形成されている。第二筒状部23fの取付ベース21側端部には第一筒状部23dと嵌合する筒孔23hが設けられている。また、筒孔23hが設けられた第二筒状部23fの端面外周には第二伝達歯車27bと噛み合う巻取歯車28が同心状に形成されている。
第二巻取部23bが筒孔23hと第一筒状部23dが嵌め合うように、取付ベース21に組み付けられ、第一巻取部23aの外側に第二巻取部23bが同心状に組み付けられる。このとき、図7に示すように、第一筒状部23dと第二筒状部23fとの間に形成される空間部が、後述するフラットケーブル24の収納部23iとなる。また、巻取歯車28は、歯車軸21cに嵌め込まれた第二伝達歯車27bと噛み合うように組み付けられる。第二伝達歯車27bは可動体20の外歯車部20cと噛み合うように組み付けられる。
図5に示すように、フラットケーブル24の一端部24aに続く余剰分が、ロール部24cとして予めロール状に周回して巻き取られており、一端部24a近傍が第一巻取部23aに固定され、他端部24bが第二巻取部23bの第二スリット23g(開口部)より引き出し可能になっている。
具体的には、フラットケーブル24の一端部24aは、ロール部24cが第一筒状部23dの外周に嵌め込まれて、一端部24a近傍が第一スリット23eより径方向仕切り壁23cに沿って重ね合わせた状態で、第一固定部25aとの間に挟み込まれて固定される。第一固定部25aは、例えばL型アングル材が用いられ、第一筒状部23dの筒孔内で取付ベース21に対してねじ止めすることでフラットケーブル24の一端部24a近傍が仕切り壁23cとの間で確実に固定されて組み付けられる。そして、図2及び図6に示すように、フラットケーブル24の一端部24aはコネクタ部24dが設けられ、図2に示す中継基板29と接続されて図示しない画像処理基板と電気的に接続される。このとき、フラットケーブル24を第一固定部25aで第一筒状部23dに完全固定することで、コネクタ部24dに負荷がかかることはない。
可動体20の前面側には、図2に示すように発光体及び回転体を備えた装飾体22が設けられており、各装飾体22は、図3に示すように、装飾体モータ22aよりギヤ列22bを介して駆動伝達されて回転軸22cを中心に正逆回転して表示孔20a内に突出した動作位置と可動体20に重なる原点位置との間で回転するようになっている。これにより、遊技動作に連繋して可動体20に設けられた装飾体22に給電し、液晶表示画面の表示にタイミングを合わせて発光させたり、可動体20と共に若しくは単独で装飾体22を正逆回転させたりするなどの多様な演出を行うことができる。また、可動体20の前面側には、図3に示すようにフラットケーブル24を各装飾体22と干渉しないように誘導するガイド壁20fが設けられ、ガイド壁20fの端部に装飾体22に給電する端子部20eを設けている。
また、図7に示すようにロール部24cは、第一筒状部23dの外周側に弛緩した状態で巻き取られている。ロール部24cは収納部23iに収納された状態で第二筒状部23fに設けられた第二スリット23gより第二筒状部23fの外周側に引き出されて、第二スリット23gより引き出されるフラットケーブル24を第二筒状部23fの筒孔内から内壁面に向かって第二固定部25bを押し当て固定する。第二固定部25bとしては、例えばL型アングル材が用いられ、取付ベース21に対して調整可能にねじ止め固定される。フラットケーブル24は第二筒状部23f(周壁)の内面に押し当てられた状態で第二スリット23g(開口部)より第二筒状部23fの外面側に引き出されて余剰分が巻き取られて、可動体20のガイド壁20fに沿って引き出されて他端部24bが端子部20eで連結固定される(図3参照)。第二巻取部23b(第二筒状部23f)の外周に巻き取られている余剰分は、第二固定部25bによるフラットケーブル24の第二固定位置から可動体20が原点位置より最大回転位置まで変位する間に引き出される最大変位量に対応するケーブル長が巻き取られている。
可動体20は、図6(a)に示す原点位置から図6(b)に示す最大回転位置まで回転動作すると、図8に示すように第二巻取部23b(第二筒状部23f)の外周に巻き取られたフラットケーブル24が引き出される。このとき、可動体20が最大回転位置まで変位すると、第二筒状部23fが可動体20の回転動作に連動して回転することで、第二巻取部23bに巻き取られたフラットケーブル24が同時に引き出される。また、収納部23i内に弛緩した状態で巻き取られているロール部24cは、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に巻き締められる緊張状態となって巻き取られる。また、可動体20が図6(b)に示す最大回転位置から図6(a)に示す原点位置まで戻ると、可動体20の回転動作に連動して第二筒状部23fが回転することで引き出されたフラットケーブル24を第二巻取部23b(第二筒状部23f)の外周に再度弛むことなく巻き取ることができる。このとき、収納部23i内のロール部24cは、図7に示すように、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に弛緩した状態となる。よって、フラットケーブル24は、可動体20の動きに即応して収納かつ無理なく引き出すことができる。
これにより、第二固定部25bでフラットケーブル24の中途部を調整可能に固定することで、引き出し側の他端24bを可動体20に接続する際にフラットケーブル24に負荷が作用せず配線作業がし易く、適正な線長とすることができ、弛みによる不具合を起こすことはない。また、可動体20に接続されるフラットケーブル24の他端24bから第二巻取部23bに巻き取られたケーブルの引き出し長に変動があっても、第二固定部25bはフラットケーブル24を調整可能に固定しているので、第一巻取部23aから余剰分を引き出したり収容したりして、フラットケーブル24に負荷をかけることなく引き出し長を容易に変更することができる。
また、第一巻取部23aにフラットケーブル24の余剰分が弛緩した状態で巻き取られているため、収納部23i内で可動体20の動きに合わせて第一巻取部23aに巻き取ったり巻取りを緩めたりして、フラットケーブル24の一端部24aのコネクタ部24d(接続部)に負荷をかけることはない。
次に、遊技機用演出表示装置の他例について、図9(a)(b)を参照して説明する。図9(a)(b)は、遊技機用演出装置の動作前後の状態を示す正面透視図である。図2(a)(b)で説明したように演出装置14に設けられる可動体20は、原点位置と最大回転位置との間を回転動作するようになっていたが、これに限定されるものではない。上述した実施形態と同一部材については同一番号を付して説明を援用するものとする。図9(a)(b)に示すように、可動体20´は、取付ベース21´に対して直線往復運動するものであってもよい。
取付ベース21´には、ステッピングモータ26及び巻取部23が設けられている。巻取部23は第一巻取部23aと第二巻取部23bが同心状に配置されている。また、収納部23iにはフラットケーブル24がロール状に巻かれたロール部24cが収納され、一端部24a近傍が第一筒状部23dに対して第一固定部25aにより固定されている。また、他端側は中間部で第二スリット23g(開口部)から第二筒状部23fの外周側に引き出される直前で第二固定部25bにより第二筒状部23fの筒孔内で内壁面に調整可能に固定される点は前実施の形態と同様である。
フラットケーブル24は第二筒状部23fの内壁面に第二固定部25bにより押し当てられた状態で第二筒状部23fの外周側に引き出されて可動体20´の原点位置(第一位置)から最大移動位置(第二位置)までの移動相当分が巻き取られている。フラットケーブル24の他端部24bは第二筒状部23fより引き出されて可動体20´に設けられたケーブルガイド20gを経て当該可動体20´に設けられる端子部(図示せず)と接続されている。ケーブルガイド20gはピンであってもローラであってもいずれでもよい。ステッピンモータ26のモータ歯車26aと、第二巻取部23b(第二筒状部23f)に設けられた巻取歯車28は、可動体20´に移動方向に沿って設けられた可動ラック20iと各々噛み合っている。また、取付ベース21´には、可動体20´の最大移動端部に対応する部位にフォトセンサ21dが設けられている。可動体20´の移動方向先端部には遮光板20dが設けられている(図9(a)参照)。可動体20´が取付ベース21の最大移動端まで移動して遮光板20dがフォトセンサ21dに検知されると可動体20の移動を停止するようになっている(図9(b)参照)。
図9(a)において、ステッピングモータ26を起動すると、可動体20´はモータ歯車26aと噛み合う可動ラック20iを通じて図9(a)に示す原点位置(第一位置)から図9(b)に示す最大移動位置(第二位置)まで直線移動し、第二巻取部23b(第二筒状部23f)に設けられた巻取歯車28も可動ラック20iと噛み合いながら従動回転する。このとき、第二筒状部23fが可動体20´の移動動作に連動して回転することで、第二巻取部23bに巻き取られたフラットケーブル24が同時に引き出される。また、収納部23i内に弛緩した状態で巻き取られているロール部24cは、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に緊張状態となって巻き取られる。可動体20´は、遮光板20dがフォトセンサ21dにより検知されると、ステッピングモータ26の駆動が停止し、可動体20´は図9(b)に示す最大移動位置(第二位置)で停止する。
また、ステッピングモータ26を所定ステップ数逆転させて、可動体20´が図9(b)に示す最大移動位置から図9(a)に示す原点位置まで戻ると、可動体20´の移動動作に連動して第二筒状部23fが回転することで引き出されたフラットケーブル24を第二巻取り部23b(第二筒状部23f)の外周に再度巻き取ることができる。このとき、収納部23i内のロール部24cは、図9(a)に示すように、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に弛緩した状態となる。よって、フラットケーブル24は、可動体20´の動きに即応して収納かつ無理なく引き出すことができる。
次に遊技機用演出装置の他例について図10及び図11を参照して説明する。上述した実施形態は、取付ベース21に駆動源及び巻取部23を配置して可動体20に対してフラットケーブル24を配線接続する構成であったが、これに限定されるものではない。即ち、可動体20側に少なくとも巻取部23を一体に搭載して移動するようにしてもよい。尚、上述した実施形態と同一部材については同一番号を付して説明を援用するものとする。
図10(a)(b)は、可動体20に駆動源(ステッピングモータ26)及び巻取部23を搭載した遊技機用演出装置14の動作前後の状態を示す正面透視図である。可動体20には、ステッピングモータ26及び巻取部23が搭載されている。また、取付ベース21には、フラットケーブル24の他端部24bを固定する筒状の第三筒状部23jが設けられ、可動体20の外周部に対向して内歯歯車21eが形成されている。ステッピングモータ26にはモータ歯車26aが設けられ、外周縁部に設けられた第一伝達歯車27aと噛み合っている。また、本実施例においては、第一伝達歯車27aの略対向位置に巻取歯車28が直接内歯歯車21eと噛み合うように巻取部23が設けられている。そして、可動体20の第一伝達歯車27aと巻取歯車28の略中間外周縁部には複数のガイド歯車27eが回転可能に設けられている。第一伝達歯車27a,ガイド歯車27eの回転軸27c,27dは、後述するようにフラットケーブル24のガイド軸を兼用している。
巻取部23は第一巻取部23aと第二巻取部23bが可動体20に同心状に配置されている。また、収納部23iにはフラットケーブル24がロール状に巻かれたロール部24cが収納され、一端部24a近傍が第一筒状部23dに対して第一固定部25aにより固定されている。また、他端部24bは中間部で第二筒状部23fの外面側に引き出される直前で第二固定部25bにより内壁面に調整可能に固定されている点は前実施の形態と同様である。可動体20の外周縁部には、巻取部23とガイド歯車27eとの間、ガイド歯車27eと第一伝達歯車27aとの間に、巻取部23より引き出されるフラットケーブル24が弛んで可動体20の回動を阻害しないように案内するガイド軸20hが各々設けられている。可動体20が取付ベース21に重ねて組み付けられると、可動体20に略均等に配置された第一伝達歯車27a,ガイド歯車27e,巻取歯車28が内歯歯車21eと各々噛み合うようになっており、可動体20が取付ベース21に対して安定した状態で回動する。
フラットケーブル24は第二筒状部23fの内壁面に第二固定部25bにより押し当てられた固定状態で第二筒状部23fの外面側に引き出されて可動体20の移動相当分が巻き取られている。フラットケーブル24の他端部24bは第二筒状部23fの第二スリット23g(開口部)より引き出されて取付ベース21に設けられた筒状の第三筒状部23jに固定されている。フラットケーブル24の他端部24bは第三筒状部23jの外周に巻き取られて第三筒状部23jの一部が切り欠かれた第三スリット23kより径方向仕切り壁23mに沿って重ね合わせた状態で、第三固定部25cに挟み込まれて固定される。第三固定部25cは、例えばL型アングル材が用いられ、第三筒状部23jの筒孔内で取付ベース21に対してねじ止めすることで他端部24bが仕切り壁23mとの間で挟み込まれて固定される。
図10(a)において、ステッピングモータ26を起動すると、第一伝達歯車27a,ガイド歯車27eが内歯歯車21eと噛み合いながら可動体20が自走回転し、第二巻取部23b(第二筒状部23f)に設けられた巻取歯車28も内歯歯車21eと噛み合いながら従動回転する。可動体20が図10(a)に示す原点位置(第一位置)から図10(b)に示す最大回転位置(第二位置)まで回転移動する際に、第二巻取部23b(第二筒状部23f)の外周に巻き取られたフラットケーブル24が巻き戻され、巻き戻されたフラットケーブル24は、弛むことなくガイド軸20h、回転軸27dにガイドされながら引き出される。このとき、可動体20が図10(b)に示す最大回転位置まで変位すると、第二筒状部23fが可動体20の回転動作に連動して回転することで、第二巻取部23bから引き出されたフラットケーブル24は、ガイド軸20h、回転軸27dに弛みのない緊張した状態で支持される。また、原点位置(第一位置)で収納部23i内に弛緩した状態で巻き取られていたロール部24cは、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に緊張状態となって巻き取られる。
また、ステッピングモータ26を逆回転させて、可動体20が図10(b)に示す最大回転位置から図10(a)に示す原点位置まで戻ると、可動体20の回転動作に連動して第二筒状部23fが回転することで引き出されたフラットケーブル24を第二巻取り部23b(第二筒状部23f)の外周に再度巻き取ることができる。このとき、収納部23i内のロール部24cは、図10(a)に示すように、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に弛緩した状態となる。よって、フラットケーブル24は、コネクタ部24d等の接続部に負荷をかけることなく可動体20の動きに即応して収納かつ無理なく引き出すことができる。
図11(a)(b)は、可動体20´に巻取部23を搭載した遊技機用演出装置14の動作前後の状態を示す正面透視図である。駆動源(ステッピングモータ26)は取付ベース21´側に設けられている。ステッピングモータ26のモータ歯車26aは、可動体20´に設けられた可動ラック20iと噛み合っている。
巻取部23は、第一巻取部23aと第二巻取部23bが可動体20´に同心状に配置されている。また、収納部23iにはフラットケーブル24がロール状に巻かれたロール部24cが収納され、一端部24a近傍が第一筒状部23dに対して第一固定部25aにより固定されている。また、他端側は中途部で第二筒状部23fの第二スリット23g(開口部)から外周側に引き出される直前で第二固定部25bにより第二筒状部23fの筒孔内で内壁面に調整可能に固定されている点は前実施の形態と同様である。
取付ベース21´には、ステッピングモータ26及び筒状の第三筒状部23jが設けられ、第三筒状部23jにフラットケーブル24の一端部24aが固定されている。フラットケーブル24の他端部24bは第三筒状部23jの外周に巻き取られて第三筒状部23jの一部が切り欠かれた第三スリット23kより径方向仕切り壁23mに沿って重ね合わせた状態で、第三固定部25cに挟み込まれて固定される。第三固定部25cは、例えばL型アングル材が用いられ、第三筒状部23jの筒孔内で取付ベース21に対してねじ止めすることで他端部24bが仕切り壁23mとの間で挟み込まれて固定される。取付ベース21´には、可動ラック20iと平行に固定ラック21fが設けられている。この固定ラック21fには、第二巻取部23b(第二筒状部23f)に設けられた巻取歯車28が噛み合っている。また、取付ベース21´には、可動体20´の最大移動端部に対応する部位にフォトセンサ21dが設けられている。可動体20´の移動方向先端部には遮光板20dが設けられている(図11(a)参照)。可動体20´が取付ベース21´の最大移動端まで移動して遮光板20dがフォトセンサ21dに検知されるとステッピングモータ26の駆動が停止し、最大移動位置(第二位置)で停止するようになっている(図11(b)参照)。
図11(a)において、ステッピングモータ26を起動すると、モータ歯車26aと噛み合う可動ラック20iを通じて可動体20´が移動し、第二巻取部23b(第二筒状部23f)に設けられた巻取歯車28も固定ラック21fと噛み合いながら従動回転する。可動体20´が図11(a)に示す原点位置(第一位置)から図11(b)に示す最大移動位置(第二位置)まで直線移動する。このとき、第二筒状部23fが可動体20´の移動動作に連動して回転することで、第二巻取部23bに巻き取られたフラットケーブル24が同時に引き出される。また、収納部23i内に弛緩した状態で巻き取られているロール部24cは、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に緊張状態となって巻き取られる。可動体20´は、遮光板20dがフォトセンサ21dにより検知されると、ステッピングモータ26の駆動が停止し、可動体20´は最大移動位置(第二位置)で停止する。
また、ステッピングモータ26を所定ステップ数逆回転させて可動体20´が図11(b)に示す最大移動位置から図11(a)に示す原点位置まで戻ると、可動体20の回転動作に連動して第二筒状部23fが回転することで引き出されたフラットケーブル24を第二巻取り部23b(第二筒状部23f)の外周に再度巻き取ることができる。このとき、収納部23i内のロール部24cは、図11(a)に示すように、第二筒状部23fの回転に伴って第一筒状部23dの外周に弛緩した状態となる。よって、フラットケーブル24は、可動体20´の動きに即応して収納かつ無理なく引き出すことができる。
以上説明したように、巻取部23と可動体20とを電気的に配線接続するフラットケーブル24は、可動体20の変位する範囲で中間部を第二固定部25bにより巻取部23に固定することができるので、巻取部23から可動体20まで適正な線長のフラットケーブル24を弛みなく容易に調整して組み付けることができる。また、巻取部23は可動体20の移動動作に連動して回転するため、フラットケーブル24には可動体20の変位に対して無理な負荷が作用することはなく、可動体20の変位に即応した引き出し及び巻き取りを実現でき、可動体20の変位に追従してフラットケーブル24の巻取り分をコンパクトに収納することができる。
遊技盤ユニット7に演出装置14が液晶表示装置15を囲んで配置された遊技機においては、遊技者の興趣を増大させて、液晶画面表示等の演出効果を高めることが可能となる。
尚、演出装置14は、液晶表示装置15の画面表示と連繋して演出表示させる場合について説明したがこれに限らず、液晶表示画面とは独立して動作するようにしてもよい。
また、第二固定部25bは、フラットケーブル24の中間部を第二巻取部23bに対して固定していたが、例えば板ばね等の弾性部材を用いて所定のテンションまでは移動せずに固定しそれ以上のテンションが作用した際にケーブルの移動を許容するように固定することも可能である。これにより、フラットケーブル24の引き出し及び巻き取りに際して、予め引き出し可能に定めたケーブル長に誤差等が生じてもフラットケーブル24に負荷が作用するのを回避し誤差を吸収することができる。
また、演出装置14は、遊技盤ユニット7の一部として内枠に設けられていたが、前面枠5側に設けてもよい。この場合にも、演出装置14は、液晶表示装置15の液晶画面と重ねて配置することで演出効果を高めることができる。
また、上述した実施形態は、遊技機の一例としてパチンコ機1について説明したが、他に例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などの遊技球を使用する弾球遊技機、さらにはコインを遊技媒体とした回胴式遊技機などに適用してもよい。
1 パチンコ機 2 外枠 3a,3b 内枠ヒンジ 4a,4b 前枠ヒンジ 5 前面枠 5a シリンダ錠 5b 開口窓 6 遊技盤 6a 遊技領域 7 遊技盤ユニット 8 装飾ランプ 9 球受け皿 10 操作部材 11 発射ハンドル 12 ガイドレール 13 球抜きボタン 14 演出装置 15 液晶表示装置 16 スルーチャッカー 17 始動口 18 アタッカー 19 アウト口 20,20´ 可動体 20a 表示孔 20b 滑車 20c 外歯車部 20d 遮光板 20e 端子部 20f ガイド壁 20g ケーブルガイド 20h ガイド軸 20i 可動ラック 21,21´ 取付ベース 21a 窓部 21b レール部 21c 歯車軸 21d フォトセンサ 21e 内歯歯車 21f 固定ラック 22 装飾体 22a 装飾体モータ 22b ギヤ列 22c 回転軸 23 巻取部 23a 第一巻取部(巻心部) 23b 第二巻取部 23c,23m 仕切り壁 23d 第一筒状部 23e 第一スリット 23f 第二筒状部 23g 第二スリット 23h 筒孔 23i 収納部 23j 第三筒状部 23k 第三スリット 24 フラットケーブル 24a 一端部 24b 他端部 24c ロール部 24d コネクタ部 25a 第一固定部 25b 第二固定部 25c 第三固定部 26 ステッピングモータ 26a モータ歯車 27a 第一伝達歯車 27b 第二伝達歯車 27c,27d 回転軸 27e ガイド歯車 28 巻取歯車 29 中継基板

Claims (5)

  1. 取付ベースと、
    前記取付ベースに第一位置と第二位置との間を変位可能に設けられる可動体と、
    前記取付ベース又は前記可動体のいずれかに設けられ、前記可動体の移動動作に連動して正逆いずれかの方向に回転する巻取部と、
    前記巻取部に一端側が固定され他端が前記可動体又は前記取付ベースのいずれかに接続され、前記巻取部に所定長引き出し可能に巻き取られて電気的に配線接続されるフラットケーブルと、を備え、
    前記巻取部は、前記フラットケーブルの一端側を巻心部に固定する第一固定部と、前記可動体又は前記取付ベースに接続する他端から所定ケーブル長で前記フラットケーブルの中間部を巻心部より外側で固定する第二固定部とを備えるとともに、前記第一固定部に一端が固定された前記フラットケーブルの余剰分が弛緩した状態で巻き取られる第一巻取部と、前記第一巻取部と同心状に配置され前記可動体の移動に連動して回転する第二巻取部と、を備え、前記第二固定部による固定位置から前記可動体の最大変位量に対応するケーブル長が前記第二巻取部に巻き取られることを特徴とする遊技機用演出装置。
  2. 前記可動体を原点位置から最大変位位置まで移動させる駆動源と、前記駆動源より駆動伝達する駆動伝達機構を備え、前記駆動源は前記可動体を変位させる動作と同期をとって前記第二巻取部を回転させる請求項1記載の遊技機用演出装置。
  3. 少なくとも前記可動体又は前記取付ベースのいずれかには歯面が形成されており、駆動歯車又は該駆動歯車と噛み合う第一従動歯車が前記歯面と噛み合い、前記第二巻取部に同心状に設けられた巻取歯車又は該巻取歯車と噛み合う第二従動歯車が前記歯面と噛み合っている請求項2記載の遊技機用演出装置。
  4. 前記巻取部は、前記取付ベース又は前記可動体に固定された第一巻取部を中心としてこれを同心状に囲む周壁を有する第二巻取部が回転可能に組み付けられており、前記フラットケーブルの一端側の余剰分が弛緩した状態で前記第一巻取部に巻き取られ、前記周壁に設けられた開口部の近傍で前記第二固定部により周壁内面に押し当てられたまま前記フラットケーブルの他端側が前記開口部を通じて周壁外面に引き出されて前記可動体の移動相当分が巻き取られている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機用演出装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の遊技機用演出装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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