本発明は、スロットマシンやパチンコ遊技機に代表される遊技台に関する。
従来、スロットマシンやパチンコ遊技機などの遊技台では、遊技を開始すると、複数種類の図柄が表示窓を介して変動表示(可変表示)される。そして、表示が停止された時の図柄組み合せに応じて、メダル等の遊技媒体の払い出しが行われる。
このような図柄の可変表示を行わせる装置としては、代表的なものとして、周囲に複数種類の図柄を施したリール(回転体)を回転させ、表示窓を介して図柄の変動表示を行う可変表示装置が挙げられる。そして、このような可変表示装置では、リールをステッピングモータで回転制御することによって、任意の停止位置で図柄を停止させるのが一般的である。
ところで、従来の可変表示装置を用いた遊技台では、リールを急激に停止させる必要があることから、停止時にリールが振動してしまうといった問題点があった。このような問題を解決すべく、リールとモータ軸との間に弾性部材を介して停止時の振動を吸収させるようにしたリール駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−129865号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技台は、弾性部材の変形によって停止時のリールの振動を緩和することができるものの、弾性部材の変形が元に戻る際の復元エネルギーによってリールが振動してしまうといった問題があった。このリールの振動が弾性部材によって完全に吸収されるまでは、ある程度の時間を要するため、遊技者にとってはリール停止時におけるリールの挙動が煩わしく感じられる場合があり、遊技者の遊技意欲を減退させる一因ともなっていた。
また、従来の遊技台の中には、リールの他に、遊技を盛り上げるための多種多様な可動体(回転運動や直線運動などを行う物体)を備えた遊技台が存在するが、このような可動体においてもリールと事情は同じであり、可動体の停止時における振動が問題となっていた。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、可動体の停止時における振動を抑えることができる遊技台を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技台は、駆動モータの回転駆動力のみを伝達可能で、且つ、前記一方向への回転が自由な動力伝達部を有する一方向動力伝達手段と、前記一方向動力伝達手段を介して駆動される可動体と、を有して構成されている。
本発明に係る遊技台によれば、駆動モータの停止時に、動力伝達部を回転させることによって可動体の慣性力を吸収することができる上に、可動体が逆方向に移動することを防止することができる。そのため、可動体の慣性力に起因する振動を抑えることができる。なお、本発明に係る一方向動力伝達手段としては、ワンウェイクラッチが好適である。
また、前記一方向動力伝達手段は、前記駆動モータの回転駆動力が伝達される外輪と、前記外輪の回転駆動力を前記可動体に伝達するラチェット爪と、前記ラチェット爪に接続される付勢手段と、を有して構成され、前記外輪は、複数の凹部を内周面に有し、前記ラチェット爪は、先端が前記凹部と噛合可能に配設され、前記付勢手段は、前記ラチェット爪の先端を前記凹部の前記一方向の側面に向けて付勢すれば、駆動モータ停止時の可動体の慣性力を、付勢手段の変形によっても吸収することができるため、さらに効果的に可動体の慣性力に起因する振動を抑えることができる。
また、本発明に係る遊技台は、駆動モータと、前記駆動モータを動力源として回転駆動される回転部、および、前記回転部から印加される所定トルク以下の回転駆動力を伝達可能で、且つ、前記所定トルクよりも大きな回転駆動力が加わった場合に前記回転部に対して空転が可能な動力伝達部からなる回転駆動力制限手段と、前記回転駆動力制限手段を介して駆動される可動体と、を有して構成されている。
本発明に係る遊技台によれば、駆動モータの停止時に、動力伝達部を回転部に対して空転させることによって可動体の慣性力を吸収することができる。そのため、可動体の慣性力に起因する振動を抑えることができる。なお、本発明に係る回転駆動力制限手段としては、トルクリミッタが好適である。
また、駆動モータと可動体の間の動力伝達経路上に、歯車機構を有する歯車駆動手段、または、ベルト機構を有するベルト駆動手段が配設されていれば、可動体の駆動に必要なトルクを減らすことができる。そのため、駆動モータとして、他の種類のモータに比べてトルクの小さいステッピングモータを採用することが可能であり、駆動モータをステッピングモータとすれば、角度誤差の低減や低コスト化を実現することができる。
また、前記駆動モータと前記可動体の間の動力伝達経路上に、前記一方向動力伝達手段のみ、または、前記回転駆動力制限手段のみが配設されていれば、従来の遊技台で多用される直動タイプの可変表示装置(歯車機構やベルト機構などを介することなく駆動モータで直接、可動体を駆動する可変表示装置)においても可動体の振動を低減することが可能であり、同時に、歯車機構やベルト機構などが不要となることから省スペース化や部品点数の削減が可能となる。
また、前記可動体は、前記駆動モータを動力源として回転駆動される回転体であれば、回転体(例えば、複数種類の図柄が施されたリール帯と、前記リール帯を支持するリール枠と、を有して構成されているリールなど)の回転開始時や停止時における振動を低減することができる。なお、本発明に係る「可動体」は回転体に限定されるものではなく、可動体は、前記駆動ギヤによって直線往復駆動されるものであってもよい。
本発明に係る遊技台は、可動体の停止時における振動を抑えることができるという優れた効果を有する。
以下、図面を用いて、本発明の実施例1〜3に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例1に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、図1はスロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。
スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、各リール110〜112がスロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。なお、本実施例1では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、これらの各リール110〜112を有して構成される可変表示装置602については後述する。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例1においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130または131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダルおよびベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110〜112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110〜112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137〜139を操作すると対応するいずれかのリール110〜112が停止することになる。
ドアキー140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施例1では発光可能な受皿を採用しており、以下受皿ランプと呼ぶこともある。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受皿ランプ156は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置157は、例えば開閉自在な扉(シャッター)を備えた扉装置163が前面に取り付けられた液晶表示装置158を含み、この演出装置157には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれる。
<制御部>
次に、図2を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400と、演出装置157を制御する表示制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。
マイクロプロセッサ(以下、MainCPUと称す)310は、スロットマシン100における制御の中枢となるものであり、バス370を介して、周辺部との間で制御信号やデータの受渡しが行われる。
乱数発生器311は、乱数を発生するもので、複数のカウンタ、クロック発振器、分周器およびラッチ回路等で構成される。乱数発生器311が発生した乱数値は、バス370を介して、RAM313の乱数記憶領域に記憶され、必要に応じてMainCPU310へ送られる。乱数値は、複数種類存在し、それぞれ処理内容に応じて使用される。
また、MainCPU310には、入力インターフェース360およびバス370を介して、ストップボタン137〜139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検知する左ストップボタンセンサ341、中ストップボタンセンサ342、および、右ストップボタンセンサ343と、スタートレバー135の操作を検知するスタートレバーセンサ344と、メダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検知する1枚投入ボタンセンサ345、および、3枚投入ボタンセンサ347と、精算ボタン132の押下に伴って動作する精算ボタンスイッチ348と、メダル投入口134より投入されたメダルを検知する第1メダルセンサ(メダルセンサ1)349および第2メダルセンサ(メダルセンサ2)350と、メダルの払出しを検知する第1払出しセンサ(払出しセンサ1)351および第2払出しセンサ(払出しセンサ2)352と、左リール110、中リール111、右リール112の各リールの回転方向の図柄位置を検出するための左リールインデックスセンサ353、中リールインデックスセンサ354、および、右リールインデックスセンサ355がそれぞれ接続されている。
ROM(リード・オンリー・メモリ)312は、各種制御を行うためのプログラムや、後述する各種テーブルデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)313は、MainCPU310によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。本実施例1では、このようにROMおよびRAMを採用しているが、他の記憶手段も採用可能であることはいうまでもない。この点は後述する副制御部においても同様である。
さらに、MainCPU310には、出力インターフェース332およびバス370を介して、左リール110、中リール111、右リール112の各リールの回転駆動を行うモータ(図示省略)を制御するための左リールモータ駆動部321、中リールモータ駆動部322、および、右リールモータ駆動部323と、メダル払出装置(いわゆるホッパー:図示省略)を制御するホッパー駆動部331と、遊技ランプ380(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器390(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)がそれぞれ接続されている。
また、MainCPU310は、出力インターフェース332を介して、各種の主制御コマンドを副制御部400の入力インターフェース430へ送信する。
<副制御部>
次に、同図を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。
マイクロプロセッサ(以下、SubCPUと称す)410は、主制御部300から送信された各種コマンドを入力インターフェース430およびバス470を介して受信し、受信したコマンドの内容に応じて副制御部400全体を制御する。
ROM411は、副制御部400全体を制御するためのプログラムやデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM412は、SubCPU410で処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。
演出用発光表示部450は、上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受け皿ランプ156をまとめて表したもので、出力インターフェース420およびバス470を介してSubCPU410に接続され、このSubCPU410の指示に従って点灯/点滅/消灯する。
楽音信号形成部460は、SubCPU410から受け渡された制御信号やデータに基づいて、楽音信号を形成して出力する。この楽音信号は、アンプ461で増幅された後、スピーカ(具体的には上部スピーカおよび中央スピーカ)462から音として出力される。 また、SubCPU410は、出力インターフェース440を介して、各種制御データを表示制御部500へ送信する。
<表示制御部>
次に、同図を用いて、スロットマシン100の表示制御部500について説明する。
マイクロプロセッサ(以下、第2のSubCPUと称す)510は、副制御部400から送信された各種制御データを入力インターフェース530およびバス570を介して受信し、受信したコマンドの内容に応じて液晶表示装置(LCD)158を制御する。
ROM511は、表示制御部500全体を制御するためのプログラムやデータ等を記憶する記憶手段の一つである。
VDP550は、第2のSubCPU510の指示に従って、出力インターフェース553を介して液晶表示装置157に表示データ等を送信する。なお、ROM552は、表示データ等を記憶する記憶手段の一つである。
<可変表示装置>
図3はリールボックス600内に3つの可変表示装置602を収容した様子を示す外観斜視図である。
各可変表示装置602は、同図に示されるように、複数の金属板によって構成されたリールボックス600に収容され、スロットマシン100の中央内部に配設される。
図4は可変表示装置602を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。また、図5(a)は可変表示装置602を組み立てた状態を示す略示側面図であり、同図(b)はその略示正面図である。なお、図5(a)および(b)では、説明の都合上、一部の部材の図示を省略している。
図4に示されるように、この可変表示装置602は、リール110(111、112)と、このリールを回転駆動する駆動装置604と、リール110(111、112)の回転位置を検出する回転検出装置606と、リール110(111、112)の内部から各リール110(111、112)に施された図柄を照明するリール照明装置608と、を有して構成されている。
<リール>
リール110(111、112)は、薄肉円筒状のリール帯610と、このリール帯610の左側側面に取り付けられ、リール帯610の左側側面を支持する第1リール枠612と、リール帯610の右側側面に取り付けられ、リール帯610の右側側面を支持する第2リール枠614によって構成されている。
図6は各リール110〜112のリール帯610に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
リール帯610には、複数種類の図柄が所定コマ数(本実施例1では、番号0〜20の21コマ)だけ配置される。なお、同図の左端に示した番号0〜20は、リール帯610上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施例1では、左リール110のリール帯610の番号1のコマには「赤セブン」の図柄、中リール111のリール帯610の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、右リール112のリール帯610の番号1のコマには「ベル」の図柄、がそれぞれ配置されている。
図4に戻って、第1リール枠612は、円環状の枠部612Aと、この枠部612Aを基端として枠部612Aの中心部に向けて延出形成された4本の支持部612Bと、この4本の支持部612Bの先端部を基端としてリール帯610に向けて突出形成された有底円筒形状の取付部612Cによって構成されている。また、4本の支持部612Bのうちの1本には、板状の遮光片612Dがリール帯610に向けて突出形成されている。
第2リール枠614は、この第1リール枠612の枠部612Aと略同一径の円環状の部材からなり、リール帯610を挟んで第1リール枠612の反対側に配設される。
<駆動装置>
駆動装置604は、駆動モータ616と、この駆動モータ616のモータ軸616Aに取り付けられる駆動ギヤ618と、この駆動ギヤ618と噛合する可動体ギヤ620と、この可動体ギヤ620の中心部に形成された中空部に配設されるワンウェイクラッチ630と、このワンウェイクラッチ630と可動体ギヤ620を、ワッシャ621を介して回転可能に支持する台座622によって構成されている。なお、駆動モータ616および台座622は、複数の取付ネジ624によって板状の金属枠体626に固定支持される。
駆動モータ616は、本実施例では、ステッピングモータによって構成されている。なお、本発明に係る「駆動モータ」はステッピングモータに限定されるものではなく、例えば、ステッピングモータの他に、ACモータ、DCモータ、サーボモータなどを適用することもできる。
可動体ギヤ620は、駆動ギヤ618よりも大径のヘリカルギヤによって構成されており、可動体ギヤ620および駆動ギヤ618によってヘリカルギヤセットが構成される。
図7(a)はワンウェイクラッチ630の一部を示した外観斜視図である。
同図に示されるように、ワンウェイクラッチ630は、台座622の支持軸に嵌合・固定される固定部630Aと、可動体ギヤ620の中央に形成された中空部に固定されて一方向(図7の矢印A方向)の回転が自由な外輪(動力伝達部)630Bによって構成されている。
外輪630Bは、図示しない付勢手段によって固定部630A側に押圧されており、この付勢手段による押圧力を調整することによって、駆動モータ616の停止時における第1リール枠612(外輪630B)の回転量を調整することができる。
なお、固定部630Aの外周部に形成された外歯の歯数は特に限定されないが、リール帯610に配置する図柄の数の倍数とすることが好ましく、本実施例では、上述の通り、リール帯610に21コマの図柄を配設するため、固定部630Aの外歯の歯数は、21×n(nは正の整数)であることが好ましい。なお、リール帯610に配置する図柄の数は21コマに限定されるものではない。
このように、固定部630Aの外歯の歯数(ワンウェイクラッチ630の1回転当たりのステップ数)をリール帯610に配置する図柄の数の倍数に設定すれば、リール110〜112の停止制御を簡素化することができるとともに、各リール110〜112の間で図柄位置にずれが生じてしまうことがない。本実施例では、駆動モータ616がステッピングモータによって構成されているため、駆動モータ616への供給電源が遮断されている場合(電断時)でもモータ軸616Aを手動で回転させることが可能である。したがって、電断時においてモータ軸616Aを回転させることができる力よりも弱い力で第1リール枠612(外輪630B)を回転させることができるように、回転部630Aに与える押圧力を調整すれば、手動でリールを回転させて停止図柄位置を変更することが可能となるとともに、各リール110〜112の間で図柄位置にずれが生じてしまうことがない。
なお、図7(b)に拡大して示されるように、固定部630Aの外歯の歯元に、外輪630Bの先端部が嵌合可能な凹部を形成すれば、回転部630Aの回転方向の位置決めをより正確に行うことができ、リール110〜112の停止時における図柄位置がばらつくことがない。
<回転検出装置>
図4および図5に戻って、回転検出装置606は、投光部と受光部からなる光学式のインデックスセンサ606Aと、このインデックスセンサ606Aが取り付けられる取付台座606Bによって構成されており、インデックスセンサ606Aの投光部と受光部の間を、第1リール枠612に設けられた遮光片612Dが通過するように構成されている。なお、取付台座606Bは、取付ネジ630によって金属枠体632に固定される。
スロットマシン100は、この回転検出装置606の検出結果に基づいてリール110〜112上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
<リール照明装置>
リール照明装置608は、一本の冷陰極管を中央部に配置した照明基板608Bと、この照明基板608Bを取り付けた状態で、冷陰極管から出射される光を所定の方向に導くための導光板を含んで構成された照明ケース608Cと、照明基板608Bの裏面を覆う裏面カバー608Aとで構成されている。なお、照明ケース608Cは、照明基板608Bおよび裏面カバー608Aが取り付けられた状態で、取付ネジ630によって金属枠体632に固定される。
次に、可変表示装置602の作用について説明する。
駆動モータ616のモータ軸616Aが回転すると、このモータ軸616Aに固定された駆動ギヤ618が回転駆動されると共に、この駆動ギヤ618によって可動体ギヤ620や、ワンウェイクラッチ630の外輪630Bが回転駆動される。そして、この回転駆動力が第1リール枠612の取付部612Cに伝達される。この結果、第1リール枠612に固定されたリール帯610が回転駆動されることになる。
すなわち、駆動モータ616の動力は、モータ軸616A→駆動ギヤ618→可動体ギヤ620(ワンウェイクラッチ630の外輪630B)→第1リール枠612→リール帯610の順で伝達される。
図8(a)は駆動モータ616が停止され、リール110(111、112)が停止した瞬間の様子を第1リール枠612側から見た概略側面図であり、同図(b)は駆動モータ616が停止された後、リールが回転方向に僅かに振られた様子を示した略示側面図である。
駆動モータ616が停止すると、モータ軸616Aの回転が停止し、これによって駆動ギヤ618の回転が停止されるが、ワンウェイクラッチ630の外輪630Bは正方向への回転が自由であるため、駆動モータ616の停止後も固定部630Aに対して回転が可能である。これにより、外輪630Bが固定された可動体ギヤ620、この可動体ギヤ620が固定された第1リール枠612も回転可能な状態となるため、図8(b)に示されるように、リール110〜112が慣性力によって回転をし続けても、この回転が、駆動ギヤ618によって妨げられることがない。
<主制御部メイン処理>
次に、図9を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のMainCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、MainCPU310が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行することにより遊技が進行することになる。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、各種の初期化処理が実行され、その後、主制御部メイン処理のステップS101では、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。
ステップS102では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定する。
ステップS103では、有効な入賞ライン114を確定する。
ステップS104では、乱数発生器317で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、ステップS104で取得した乱数値と、ROM312に格納されている入賞役抽選テーブルを用いて、入賞役の内部抽選を行う。
ステップS106では、リール回転開始処理により、全リール110〜112の回転を開始させる。この際、ステップS105の内部抽選結果等に基づき、停止位置データ選択テーブルを参照し、いずれか一つのリール停止制御テーブルを選択する。
ステップS107では、リール停止制御処理により、押されたストップボタン137〜139に対応するリール110〜112の回転を停止させる。この際、各リール110〜112を、ステップS106で選択したリール停止制御テーブルに基づいて停止させる。
ステップS108では、ストップボタン137〜139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、内部当選した入賞役またはフラグ持越し中の入賞役に対応する入賞図柄組合せが揃った(表示された)場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン114上に、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」が揃っていたならばリプレイ入賞と判定する。
ステップS109では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。
ステップS110では、遊技状態制御処理を行う。この遊技状態制御処理では、遊技状態を移行するための制御が行われる。
以上説明したように、本実施例1に係るスロットマシン100は、駆動モータ616の一方向の回転駆動力のみを伝達可能で、且つ、一方向への回転が自由な外輪630Bを有する一方向動力伝達手段(本実施例ではワンウェイクラッチ)630と、一方向動力伝達手段630を介して駆動される可動体(本実施例ではリール)110〜112)と、を有して構成されているため、駆動モータ616の停止時に、外輪630Bを回転させることによって可動体110(111、112)の慣性力を吸収することができる上に、可動体110(111、112)が逆方向に移動することを防止することができる。そのため、可動体110(111、112)の慣性力に起因する振動を抑えることができる。
また、駆動モータ616と可動体110(111、112)の間の動力伝達経路上に、歯車機構を有する歯車駆動手段(本実施例では駆動ギヤ618と可動体ギヤ620)が配設されているため、可動体の駆動に必要なトルクを減らすことができる。そのため、駆動モータ616として、他の種類のモータに比べてトルクの小さいステッピングモータを採用することが可能であり、角度誤差の低減や低コスト化を実現することができる。なお、歯車機構はヘリカルギヤに限定されるものではなく、例えば、平歯車、やまば歯車、かさ歯車、遊星歯車などを適用することもできる。
次に、本発明の実施例2に係るスロットマシンについて説明する。なお、可変表示装置以外の構成については、上記実施例1に係るスロットマシン100と同一であるため、以下、可変表示装置について説明する。
<可変表示装置>
図10は本実施例2に係る可変表示装置662を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。また、図11(a)は可変表示装置662を組み立てた状態を示す略示側面図であり、同図(b)はその略示正面図であり、同図(c)はその略示平面図である。なお、図10ならびに図11(a)、(b)および(c)では、説明の都合上、一部の部材の図示を省略している。
同図に示されるように、この可変表示装置662は、リール110(111、112)(図示省略)と、このリール110(111、112)を回転駆動する駆動装置664と、リール110(111、112)の回転位置を検出する回転検出装置606と、リール110(111、112)の内部から各リール110(111、112)に施された図柄を照明するリール照明装置608(図示省略)と、を有して構成されている。なお、リール110〜112、回転検出装置606、および、リール照明装置608は上記実施例1と同一であるため、その説明は省略し、駆動装置664についても同一部分については説明を省略する。
<駆動装置>
駆動装置664は、駆動モータ616と、この駆動モータ616のモータ軸616Aに取り付けられる駆動ギヤ618と、この駆動ギヤ618と噛合する可動体ギヤ620と、この可動体ギヤ620と第1リール枠612の間に配設されるワンウェイクラッチ670と、このワンウェイクラッチ670および可動体ギヤ620をワッシャ621を介して回転可能に支持する台座622と、によって構成されている。なお、駆動モータ616および台座622は、複数の取付ネジ624によって板状の金属枠体626に固定支持される。なお、駆動ギヤ618と可動体ギヤ620はヘリカルギヤとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、平歯車、やまば歯車、かさ歯車、遊星歯車などを適用することもできる。
ワンウェイクラッチ670は、可動体ギヤ620の第1リール枠612側の端面に突設される外輪672と、第1リール枠612の取付部612Cの可動体ギヤ620側の端面に配設されるラチェット爪674およびバネ676と、により構成されている。
外輪672は、可動体ギヤ620より小径の略円筒状であり、内周面に複数の凹部673が形成されている。この凹部673は、本実施例では軸方向に形成された溝であり、底面673Aと、回転方向側の側面である第1の側面673Bと、第1の側面673Bに対向する第2の側面673Cと、により構成されている。そして、第1の側面673Bは底面673Aから外輪672の略中心に向けて形成され、第2の側面673Cは底面673Aから第1の側面673Bと離れていくように形成されている。すなわち、凹部673は、軸方向の断面形状が略直角三角形状となっており、これにより、外輪672は、第1リール枠612側から見た場合に、内周面が略鋸刃状の外観を呈している。なお、凹部673の数は特に限定されるものではないが、上記実施例1における固定部630Aの外周部に形成された外歯と同様に、リール帯610に配置する図柄の数の倍数とすることが好ましく、本実施例では、42個の凹部673が形成されている。
ラチェット爪674は、略円筒状の支点部674Aと、支点部674Aの外周から半径方向に突設される略L字形状の係止アーム674Bと、支点部674Aの外周から係止アーム674Bの反対側に突設される略V字形状の付勢アーム674Cと、により構成されている。さらに、係止アーム674Bの先端には、円筒状のラチェットローラ675が、ローラ軸675Aを介して、回転可能に配設されている。そして、支点部674A内には、取付部612Cの可動体ギヤ620側の端面に固定された棒状の支点ピン678が挿入されている。これにより、ラチェット爪674は、支点ピン678を中心に回動可能となっている。
バネ676は、本実施例ではコイル状の引っ張りバネであり、一端をラチェット爪674の付勢アーム674C先端に接続され、他端をバネ用ブラケット680に接続されている。そして、このバネ用ブラケット680は、長孔680A内に挿入されたネジ624により、取り付け位置を調整可能に、取付部612Cの可動体ギヤ620側の端面に固定されている。すなわち、バネ用ブラケット680の取り付け位置を変更することにより、バネ676の付勢力を調整することが可能となっている。
図12(a)は、第1リール枠612の略示右側面図であり、同図(b)は、その略示背面図である。同図に示されるように、ラチェット爪674は、係止アーム674Bを外側に向けて配設されている。すなわち、係止アーム674Bは、外輪672の凹部673のいずれかの内部に収容されるようになっている。そして、バネ676は、付勢アーム674Cを付勢した場合に、支点ピン678を支点とする「てこの作用」によって、係止アーム674B先端のラチェットローラ675が、凹部673の第1の側面673Bを押圧するように配設されている。本実施例では、係止アーム674Bを略L字形状とすることで、支点ピン678を外輪672の内周面に近い位置に配設しながらも、外輪672の内周面と係止アーム674Bが干渉しないようにしている(図13(a)参照)。これにより、付勢アーム674Cを係止アーム674Bより長く設定して、バネ676の伸縮範囲を大きくすることで、バネ676の個体差を吸収して、安定した付勢力を得ることが可能である。さらに、付勢アーム674Cを略V字形状とすることで、外輪672内部の狭いスペースに、伸縮範囲の大きいバネ676を配設することを可能としている。なお、複数のラチェット爪674およびバネ676を配設するようにしてもよい。
次に、可変表示装置662の作用について説明する。
図13(a)〜(c)ならびに図14(a)〜(c)は、図11のA−A線断面図であり、ワンウェイクラッチ670の動作を示している。図13(a')〜(c')ならびに図14(a')〜(c')は、ラチェット爪674の係止アーム674Bおよび外輪672の凹部673を拡大して示す図である。
図13(a)および(a')に示されるように、駆動モータ616のモータ軸616Aが回転すると、このモータ軸616Aに固定された駆動ギヤ618が回転駆動されると共に、この駆動ギヤ618によって可動体ギヤ620およびワンウェイクラッチ670の外輪672が回転駆動される。そして、この回転駆動力により、外輪672の凹部673の第2の側面673Cがラチェット爪674の係止アーム674B先端のラチェットローラ675を押圧する。このとき、ラチェット爪674は、支点ピン678を中心に回動しようとするが、凹部673の底面673Aおよび第2の側面673Cによりその回動が抑止される。これにより、ラチェット爪674は回動せずに、支点部674Aが第1リール枠612に固定された支点ピン678を押圧するため、回転駆動力は第1リール枠612に伝達される。この結果、第1リール枠612に固定されたリール帯610が回転駆動されることとなる。
駆動モータ616が停止すると、モータ軸616Aおよび駆動ギヤ618の回転が停止し、これによって可動体ギヤ620および外輪672の回転が停止されるが、第1リール枠612(およびリール帯610等)は、慣性により回転し続けようとする(図13(b)および(b'))。このとき、ラチェット爪674のラチェットローラ675は、第1リール枠612の回転慣性力によって凹部673の第1の側面673Bに押圧される。そして、第1リール枠612の回転に伴い、ラチェット爪674は、バネ676の付勢力に抗して(バネ676を伸張させて)回動する。換言すれば、ラチェット爪674は、ラチェットローラ675を凹部673の第1の側面673Bに押圧されて、バネ676の付勢力に抗して回動する。このとき、ラチェットローラ675は、第1リール枠612の回転およびラチェット爪674の回動に伴い、凹部673の第1の側面673Bに沿って凹部673から脱出するように移動する(図13(c)および(c'))。そして、凹部673からラチェットローラ675が脱出した後は(図14(a)および(a'))、ラチェットローラ675は、第1リール枠612の回転およびバネ676の付勢力(バネ676の縮退)によるラチェット爪674の回動に伴い、それまで収容されていた凹部673の隣の凹部673の第2の側面673Cに沿うように移動し(図14(b)および(b'))、この隣の凹部673の底面673A近傍に到達する(図14(c)および(c'))。なお、第1リール枠612の回転慣性力によっては、ラチェットローラ675は、さらに隣の凹部673内へと次々に移動する場合もある。すなわち、第1リール枠612(およびリール帯610等)は、駆動モータ616の停止後も回転することが可能であり、この回転が駆動ギヤ618によって妨げられることはない。そして、ワンウェイクラッチ674においては、第1リール枠612の回転によって慣性力が吸収されるのに加えて、ラチェット爪674の回動に伴うバネ676の伸張によっても慣性力が吸収されるようになっている。
以上説明したように、本実施例2に係るスロットマシンは、一方向動力伝達手段(本実施例ではワンウェイクラッチ)670は、駆動モータ616の回転駆動力が伝達される外輪672と、外輪672の回転駆動力を可動体(本実施例ではリール)110〜112に伝達するラチェット爪674と、ラチェット爪674に接続される付勢手段(本実施例ではバネ)676と、を有して構成され、外輪672は、複数の凹部673を内周面に有し、ラチェット爪674は、先端が凹部673と噛合可能に配設され、付勢手段676は、ラチェット爪674の先端を凹部673の一方向の側面(本実施例では第1の側面)673Bに向けて付勢するため、駆動モータ616停止時の可動体110〜112の慣性力を、バネ676の変形によっても吸収することができるため、より効果的に可動体110〜112の慣性力に起因する振動を押えることができる。
次に、本発明の実施例3に係るスロットマシンについて説明する。なお、可変表示装置以外の構成については、上記実施例1に係るスロットマシン100と同一であるため、以下、可変表示装置について説明する。
<可変表示装置>
図15は本実施例3に係る可変表示装置702を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。また、図16(a)は可変表示装置702を組み立てた状態を示す略示側面図であり、同図(b)はその略示正面図である。なお、図16(a)および(b)では、説明の都合上、一部の部材の図示を省略している。
同図に示されるように、この可変表示装置702は、リール110(111、112)と、このリールを回転駆動する駆動装置704と、リール110(111、112)の回転位置を検出する回転検出装置606と、リール110(111、112)の内部から各リール110(111、112)に施された図柄を照明するリール照明装置608と、を有して構成されている。なお、リール110〜112、回転検出装置606、および、リール照明装置608は上記実施例1と同一であるため、その説明は省略し、駆動装置704についても同一部分については説明を省略する。
<駆動装置>
駆動装置704は、ブラケット717と、このブラケット717に固定される駆動モータ716と、この駆動モータ716のモータ軸716Aに、ワンウェイクラッチ630を介して取り付けられる駆動プーリ718と、ワッシャ721を介してブラケット717の回転軸717Bに回転可能に支持される被駆動プーリ720と、駆動プーリ718および被駆動プーリ720に掛け渡される無端状のタイミングベルト722と、ブラケット717によってスライド可能に支持される可動ベース724と、この可動ベース724に配設されるテンションローラ726と、を有して構成されている。
ブラケット717は、長円形状のベース717Aと、このベース717Aに立設された回転軸717Bと、ベース717Aの短手方向両側から回転軸717Bと同方向に延設された第1支持アーム717Cおよび第2支持アーム717Dと、これら第1支持アーム717Cおよび第2支持アーム717Dの各先端部近傍に形成された貫通孔717Eに挿入される2つの固定ピン717Fと、ワッシャ717Gを介して、固定ピン717Fを第1支持アーム717Cおよび第2支持アーム717Dに固定するための2つの留め金717Hと、によって構成されている。なお、このブラケット717は、複数の取付ネジ624によって板状の金属枠体626に固定支持される。
駆動モータ716は、本実施例では、ステッピングモータによって構成されている。この駆動モータ716は、ブラケット717の回転軸717Bの下方に、第1支持アーム717Cおよび第2支持アーム717Dに挟まれるようにして配設される。
図17(a)および(b)はワンウェイクラッチ760を示した外観斜視図であり、(a)は駆動モータの回転時の様子を示した図であり、(b)は駆動モータの停止時の様子を示した図である。
ワンウェイクラッチ760の回転部760Aは、この駆動モータ716のモータ軸716Aに嵌合・固定され、外輪(動力伝達部)760Bは、駆動プーリ718の中央部に形成された中空部内に固定される。
また、駆動プーリ718は、軸方向に長い円筒形状の部材からなり、ワンウェイクラッチ760の外輪760Bによって駆動される。この駆動プーリ718によって駆動される被駆動プーリ720は、径方向に長い円筒形状の部材からなり、駆動モータ717の上方に位置する回転軸717Bに回転可能に支持される。
タイミングベルト722は、これら駆動プーリ718および被駆動プーリ720の外周部に掛け渡され、駆動プーリ718の回転駆動力によって周回走行される。また、駆動プーリ718から被駆動プーリ720の方向に送られる送り側ベルトの外側には、可動ベース724に支持された円筒形状のテンションローラ726が配置される。
可動ベース724は、テンションローラ726を支持する第1支持軸724Aを備えている。また、この可動ベース724の両端部近傍には、2つの案内溝724Cが形成されており、この案内溝724Cは、ブラケット717の第1支持アーム717Cおよび第2支持アーム717Dに固定される固定ピン717Fに挿通される。これにより、可動ベース724は、案内溝724Cの長手方向の長さの範囲内で、ブラケット717に対して水平方向にスライド可能となっており、さらに、この可動ベース724の移動に伴って、テンションローラ726が水平方向にスライド可能な構造となっている。
また、可動ベース724の一端側下面には、バネ止め724Dが設けられている。このバネ止め724Dと、ブラケット717の一方の固定ピン717Fとの間には、バネ724Eが縮設されており、可動ベース724は、初期状態において、バネ724Eの付勢力によって図16(a)の右方向に付勢されている。この結果、テンションローラ726は、送り側ベルトを外側から内側に押圧する方向に移動されるため、送り側ベルトは、初期状態において、テンションローラ726によってバネ724Eの付勢力に応じた張力を受ける。
なお、可動ベース724は、バネ634の付勢力に抗して水平方向にスライド可能であるため、可動ベース724をバネ724Eの付勢力に抗する方向(図16(a)の左方向)にスライドさせることにより、テンションローラ726によって送り側ベルトに付与される張力を初期状態の張力よりも減少させることが可能となっている。すなわち、可動ベース724を水平方向両側にスライドさせることによって、送り側ベルトの張力を調整することが可能である。
次に、この可変表示装置702の作用について説明する。
駆動モータ716のモータ軸716Aが回転すると、このモータ軸716Aに固定されたワンウェイクラッチ760の回転部760Aが回転駆動されると共に、この回転部760Aの回転駆動力が外輪760Bを介して駆動プーリ718に伝達される。外輪760Bによって駆動プーリ718が回転駆動されると、この駆動プーリ718の回転駆動力によってタイミングベルト722が周回走行される。そして、このタイミングベルト722の周回走行により、タイミングベルト722が掛け渡された被駆動プーリ720が回転駆動されると共に、この被駆動プーリ720に連結された各リール110〜112の第1リール枠612が回転駆動される。この結果、第1リール枠612に固定されたリール帯610が回転駆動されることになる。
すなわち、駆動モータ716の動力は、モータ軸716A→ワンウェイクラッチ760の回転部760A→ワンウェイクラッチ760の外輪760B→駆動プーリ718→タイミングベルト722→被駆動プーリ720→第1リール枠612→リール帯610の順で伝達される。
また、駆動モータ716が停止すると、モータ軸716Aの回転が停止し、これによってワンウェイクラッチ760の回転部760Aの回転が停止されるが、外輪760Bは正方向への回転が自由であるため、回転部760Aの停止後も回転が可能である(図17(b)参照)。これにより、外輪760Bが固定された駆動プーリ718も回転可能な状態となるため、リール110〜112や被駆動プーリ720が慣性力によって回転をし続けても、この回転が駆動プーリ718によって妨げられることがない。
本実施例3に係るスロットマシンによっても、駆動モータ716の停止時に、外輪760Bを回転させることによって可動体110(111、112)の慣性力を吸収することができる上に、可動体110(111、112)が逆方向に移動することを防止することができる。そのため、可動体110(111、112)の慣性力に起因する可動体の振動を抑えることができる。
また、駆動モータ616と可動体110(111、112)の間の動力伝達経路上に、ベルト機構を有するベルト駆動手段(本実施例では、駆動プーリ718、タイミングベルト722、および、被駆動プーリ720)が配設されているため、可動体の駆動に必要なトルクを減らすことができる。そのため、駆動モータ616として、他の種類のモータに比べてトルクの小さいステッピングモータを採用することが可能であり、角度誤差の低減や低コスト化を実現することができる。
なお、本発明に係る遊技台に適用可能なワンウェイクラッチは、上記図17(a)および(b)に示されるワンウェイクラッチ760に限定されるものではなく、例えば、図17(c)〜(e)に示されるようなワンウェイクラッチ780を適用してもよく、また、一方向にトルクを発生し、他方向ではトルクを発生せず空転状態とするワンウェイヒンジを適用してもよい。
図17(c)はワンウェイクラッチ780を示した外観斜視図であり、同図(d)は駆動モータの回転時におけるワンウェイクラッチ780の様子を示した図であり、同図(e)は駆動モータの停止時におけるワンウェイクラッチ780の様子を示した図である。
このワンウェイクラッチ780は、リング状の外輪780Aと、この外輪780Aの径方向内周部に収容・固定された複数のばね780Bと、各々のばね780Bの先端部に配設された複数のコロ780Cと、を有して構成されている。
このワンウェイクラッチ780の外輪780Aの中空部には、例えば、駆動モータのモータ軸が挿入される。そして、モータ軸が回転駆動されると、コロ780Cは、ばね780Bの付勢力に抗してモータ軸の回転方向に進んで外輪780Aのカム面の噛み合い位置へと移動する(図17(d)参照)。このコロ780Cの移動により、外輪780Aのカム面と、モータ軸との間に「くさび作用」が働き、外輪780Aはモータ軸によって回転駆動される。一方、モータ軸が停止されると、コロ780Cは、ばね780Bの付勢力により外輪780Aのカム面から離間する(図17(e)参照)。その結果、「くさび作用」が機能しなくなり、外輪780Aは慣性力によってモータ軸に対して空転する。
なお、例えばコロ780Cを、図示しない付勢手段によってモータ軸側に押圧すれば、付勢手段による押圧力を調整することによって、駆動モータの停止時における外輪780Aの回転(空転)量を調整することができる。
また、本実施例では、ワンウェイクラッチ760によってリール110〜112の振動を低減する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、上記図17(f)および(g)に示されるようなトルクリミッタ650(650A、650B)を適用してもよい。なお、同図(f)および(g)はトルクリミッタを示した外観斜視図であり、(f)は駆動モータの回転時の様子を示した図であり、(g)は駆動モータの停止時の様子を示した図である。
同図に示されるトルクリミッタ650は、駆動モータ716のモータ軸716Aに嵌合・固定されてモータ軸716Aと共に図中の矢印C方向に回転する回転部650Aと、駆動プーリ718の中央部に形成された中空部内に固定されて回転部650Aから印加される所定トルク以下の回転駆動力を駆動プーリ718に伝達可能で、且つ、所定トルクよりも大きな回転駆動力が加わった場合に回転部650Aに対して空転が可能な動力伝達部650Bによって構成されている。
この例では、駆動モータ616のモータ軸616Aが回転すると、トルクリミッタ650の回転部650Aが回転駆動されると共に、この回転部650Aから印加される所定トルク以下の回転駆動力が動力伝達部650Bを介して、駆動プーリ718、タイミングベルト722、被駆動プーリ720、第1リール枠612に伝達される。
一方、駆動モータ616が停止すると、モータ軸616Aの回転が停止し、これによってトルクリミッタ650の回転部650Aの回転が停止されるが、動力伝達部650Bは、駆動プーリ718から所定トルクより大きな回転駆動力を受けた場合、回転部650Aに対して空転が可能である。これにより、動力伝達部650Bが固定された駆動プーリ718も回転可能な状態となるため、リール110〜112が慣性力によって回転をし続けても、この回転が、駆動モータ616によって妨げられることがない。
このように、駆動モータ616と、駆動モータ616を動力源として回転駆動される回転部650A、および、回転部650Aから印加される所定トルク以下の回転駆動力を伝達可能で、且つ、所定トルクよりも大きな回転駆動力が加わった場合に回転部650Aに対して空転が可能な動力伝達部650Bからなる回転駆動力制限手段(この例ではトルクリミッタ)650と、回転駆動力制限手段650を介して駆動される可動体(この例ではリール)110〜112と、を有して構成されていれば、駆動モータ618の停止時に動力伝達部650Bを回転部650Aに対して空転させることによって可動体110(111、112)の慣性力を吸収することができる。そのため、可動体110(111、112)の慣性力に起因する可動体の振動を抑えることができる。
しかも、上記実施例1、2では、動力伝達経路上にワンウェイクラッチを配設しているため、駆動モータの一方向(正転方向または逆転方向のいずれか一方)の回転駆動力を用いて可動体を駆動する場合に限定されるが、トルクリミッタは駆動モータの両方向(正転方向および逆転方向)の回転駆動力を用いて可動体を駆動することが可能である。
なお、上記実施例1〜3では、駆動モータと可動体との間に、歯車機構からなる歯車駆動手段や、ベルト機構からなるベルト駆動手段を配設したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動体を駆動モータによって直接、駆動してもよい。
図18は他の実施例に係る可変表示装置752を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。また、図19(a)は可変表示装置752を組み立てた状態を示す略示側面図であり、同図(b)はその略示正面図である。なお、図19(a)および(b)では、説明の都合上、一部の部材の図示を省略している。
同図に示されるように、この可変表示装置752は、上記実施例3に係る可変表示装置702の駆動装置704に替えて、駆動装置754を備えている。
駆動装置754は、駆動モータ756と、この駆動モータ756のモータ軸756Aに配設されたワンウェイクラッチ760(図17参照)を備えている。
ワンウェイクラッチ760の回転部760Aは、駆動モータ756のモータ軸756Aに固定され、ワンウェイクラッチ760の外輪760Bは、第1リール枠612の取付部612Cに突出形成された円筒状凸部612F(図18参照)の内側空間内に取付ネジ624によって固定される。
この可変表示装置752では、駆動モータ756が停止すると、モータ軸756Aの回転が停止し、これによってワンウェイクラッチ760の回転部760Aの回転が停止されるが、ワンウェイクラッチ760の外輪760Bは正方向への回転が自由であるため、回転部760Aの停止後も回転が可能である。これにより、外輪760Bが固定された第1リール枠612も回転可能な状態となるため、リール110〜112が慣性力によって回転をし続けても、この回転が、駆動モータ756のモータ軸756A、ワンウェイクラッチ760の回転部760Aによって妨げられることがない。
このように、駆動モータ756と可動体(この例ではリール)110〜112の間の動力伝達経路上に、一方向動力伝達手段(この例ではワンウェイクラッチ)760のみが配設されていれば、従来の遊技台で多用される直動タイプの可変表示装置(歯車機構やベルト機構などを介することなく駆動モータで直接、可動体を駆動する可変表示装置)においても可動体の振動を低減することが可能であり、同時に、歯車機構やベルト機構などが不要となることから省スペース化や部品点数の削減が可能となる。なお、この例では、ワンウェイクラッチを適用したが、上記図7(c)および(d)に示される上述のトルクリミッタ650を適用してもよい。
また、上記各実施例では、本発明に係る「可動体」として回転体(リール)110〜112を採用し、このリール110〜112を回転駆動する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、可動体として上述の演出装置157の扉装置163を採用してもよい。
図20は扉装置163と、この扉装置163を駆動する駆動装置800を示した分解斜視図である。
扉装置163は、中央に矩形状の開口部が形成された横長板状体のベース163Aと、このベース163Aの上下に配設される扉レール163Bと、この扉レール163Bに沿って直線往復運動可能な扉163Cと、を有して構成されている。
駆動装置800は、駆動モータ802と、この駆動モータ802のモータ軸に、ワンウェイクラッチ(図示省略)を介して配設された駆動ギヤ804と、駆動ギヤ804と噛合する可動体ギヤ806と、を有している。なお、この例では、ワンウェイクラッチをモータ軸と駆動ギヤの間に配設しているが、可動体ギヤ806と、この可動体ギヤ806を回転可能に支持する回転軸との間に配設してもよい。
また、扉装置163の各扉163Cには、それぞれ駆動装置800の可動体ギヤ806と噛合可能なヘリカルギヤ163Dが形成されており、駆動装置800によって図中の矢印D方向に往復直線駆動される。
このように、可動体として、往復直線駆動される扉装置163を採用した場合においても、駆動モータの停止時に、動力伝達部を回転させることによって可動体(この例では扉装置)163の慣性力を吸収することができる上に、可動体が逆方向に移動することを防止することができる。そのため、可動体の慣性力に起因する振動を抑えることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、「複数種類の図柄が施された複数のリールと、このリールの回転を開始させるためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップボタンと、予め定められた役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、この抽選手段の判定結果とストップボタンの操作に基づいて、リールを停止させるリール停止制御手段と、を備え、停止時のリールにより表示される図柄の組合せが、内部当選した役に対応して予め定められた図柄の組合せである場合に前記役に入賞するように構成されたスロットマシン」に好適であるが、上記実施例に示されるようなスロットマシンの構造等に限定されるものではない。
従って、例えば、上記実施例においては、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシン(いわゆるパロット)やパチンコ遊技機などにも適用可能である。
ここで、本発明が適用されるパチンコ遊技機としては、リール(回転体)などの可動体を有し所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、始動入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ遊技機が一例として挙げられる。
このようなパチンコ遊技機では、遊技球が始動入賞口に入球すると、抽選を行い、この抽選結果が当りであるか否かを判定する。そして、この抽選で大当たりに当選すると、可変表示装置により、特定の図柄による組合せ(大当たり図柄;例えば、777など)が表示され、大当たり状態に移行する。大当たり状態では、大入賞口が、例えば、所定の時間または所定の回数、開放され続けるので、遊技球は入球しやすい状態となり、遊技者にとって有利な状態が実現されるようになっている。また、特定の図柄による組合せ(大当たり図柄)が、確率変動を伴う大当たり図柄(確変図柄)である場合には、次に大当たりとなる確率が高くなり、遊技者にとってさらに有利な状態が実現される。
本発明は、スロットマシンやパチンコ遊技機などに代表される遊技台に適用することができる。
本発明の実施例1に係るスロットマシンの外観斜視図である。
同スロットマシンにおける制御部の回路ブロック図である。
同スロットマシンにおけるリールボックス内に3つの可変表示装置を収容した様子を示す外観斜視図である。
同スロットマシンにおける可変表示装置を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。
(a)は同可変表示装置を組み立てた状態を示す略示側面図であり、(b)はその略示正面図である。
同スロットマシンにおける各リールのリール帯に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
(a)はワンウェイクラッチを示した外観斜視図であり、(b)はワンウェイクラッチの固定部と動力伝達部の接触部分を拡大して示す部分拡大図である。
(a)は駆動モータが停止され、リールが停止した瞬間の様子を第1リール枠側から見た概略側面図であり、(b)は駆動モータが停止された後、リールが回転方向に僅かに振られた様子を示した略示側面図である。
同スロットマシンにおける主制御メイン処理のフローチャートである。
本実施例2に係る可変表示装置を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。
(a)は同可変表示装置を組み立てた状態を示す略示側面図であり、(b)はその略示正面図であり、(c)はその略示平面図である。
(a)は、第1リール枠の略示右側面図であり、(b)は、その略示背面図である。
(a)〜(c)は図11のA−A線断面図であり、(a')〜(c')はラチェット爪の係止アームおよび外輪の凹部を拡大して示す図である。
(a)〜(c)は図11のA−A線断面図であり、(a')〜(c')はラチェット爪の係止アームおよび外輪の凹部を拡大して示す図である。
本実施例3に係る可変表示装置を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。
(a)は同可変表示装置を組み立てた状態を示す略示側面図であり、(b)はその略示正面図である。
(a)および(b)はワンウェイクラッチを示した外観斜視図であり、(a)は駆動モータの回転時の様子を示した図、(b)は駆動モータの停止時の様子を示した図である。また、(c)は他のワンウェイクラッチを示した外観斜視図であり、(d)は駆動モータの回転時におけるワンウェイクラッチの様子を示した図、(e)は駆動モータの停止時におけるワンウェイクラッチの様子を示した図である。さらに、(f)および(g)はトルクリミッタを示した外観斜視図であり、(f)は駆動モータの回転時の様子を示した図、(g)は駆動モータの停止時の様子を示した図である。
他の実施例に係る可変表示装置を構成する部材を分解して示した分解斜視図である。
(a)は同可変表示装置を組み立てた状態を示す略示側面図であり、(b)はその略示正面図である。
扉装置と、この扉装置を駆動する駆動装置を示した分解斜視図である。
符号の説明
100…スロットマシン
110、111、112…リール
135…スタートレバー
137、138、139…ストップボタン
300…主制御部
400…副制御部
500…表示制御部
602、662、702、752…可変表示装置
604、664、704、754、800…駆動装置
616、716、756…駆動モータ
618…駆動ギヤ
620…可動体ギヤ
630、670、760…ワンウェイクラッチ
630A、760A…回転部
630A、650B、760B…動力伝達部
650…トルクリミッタ
672…外輪
673…凹部
673B…第1の側面
674…ラチェット爪
676…バネ
718…駆動プーリ
720…被駆動プーリ
722…タイミングベルト