JP7325095B2 - 遊技機用演出装置及びこれを備えた遊技機 - Google Patents
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Description
また、可動体に設けられた可動側中継基板と遊技盤の背後に設けられた固定中継基板とが配線接続され、これらの間に筐体状の配線保持ユニットを設け、該配線保持ユニット内を配線支持部材に案内されてU字状に引き回されている。配線支持部材は軸部を中心に回動可能に支持されており、引張ばねにより配線保持ユニット内で配線が張った状態で引き回されるように常時付勢されている(特許文献2:特許第6034246号公報)。
特許文献2に開示された遊技機は、配線保持ユニット内の引き回し空間を利用して配線支持部材を介して配線をU字状に引き回しているため、広い配線空間が必要となる。配線をU字状に引き回すために配線支持部材の最大移動位置を規制する必要があり、より確実なケーブルの線長の調整が必要となる煩わしさがある。
装置本体部に備えた基板と、前記装置本体部より移動可能に設けられた可動体に備えた電気部品が配線接続される遊技機用演出装置であって、前記装置本体部に対して第一位置と前記第一位置より変位した第二位置との間を移動可能に設けられた前記可動体と、前記配線の余剰分を前記装置本体部内に収納する余剰配線収納空間部と、前記余剰配線収納空間部内で前記配線をS字状に湾曲して誘導する配線誘導部材と、を備え、前記配線誘導部材は、前記可動体が第一位置にあるとき前記余剰配線収納空間部内で前記配線の余剰分をS字状の湾曲の度合いが大きくなるように誘導し、前記可動体の第一位置から第二位置への変位に応じてS字状の湾曲の度合いが小さくなるように誘導することを特徴とする。
このように、配線誘導材は、可動体が第一位置にあるとき配線の余剰分を余剰配線収納空間部内でS字状の湾曲の度合いが大きくなるように誘導し、可動体の第一位置から第二位置への変位に応じてS字状の湾曲の度合いが小さくなるように誘導するので、装置本体部と可動体を接続する配線の余剰分を当該可動体の変位に即応してコンパクトに収容することができる。
これによれば、一対の平行な作用部が所定方向に付勢されていることで作用部間の通過孔を通過する配線が作用部の傾きに伴って所定方向に傾き、配線の余剰分を余剰配線収納空間部内でS字状に誘導することができる。
これにより、配線の一方の湾曲を第一ガイド壁でガイドし配線の他方の湾曲を第二ガイド壁でガイドすることで配線をS字状に誘導し易く、余剰配線をコンパクトに収納することができる。
これにより、第一配線固定部と装置本体部、第二配線固定部と可動体を接続する配線に弛みは発生せず、可動体の移動に伴うテンションが作用することは無くなる。
また、第一配線固定部と第二配線固定部との間の限られた配線長を余剰分としてコンパクトに余剰配線収納空間部に収納することができる。
この場合、可動体が移動しても厚さが薄いフレキシブルフラットケーブルに作用する負荷が少ないので、ケーブルが損傷するおそれは無くなる。
また、上記遊技機用演出装置を備えることで、演出効果を高めて遊技者の興趣を増大させることが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機1の背面側には図示しない主制御基板が設けられ、遊技動作を統括制御する。主制御基板は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶および記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等が実装されており、CPUがROMに格納された各種プログラムやデータをRAMに読み出して実行することにより、遊技動作を統括制御する。主制御基板には図示しない球払出装置の払い出し動作を制御する払出制御基板、液晶表示装置7の画像表示を制御する画像処理基板、パチンコ機1に電源を供給する電源基板などが電気的に接続されて設けられており、主制御基板は後述する遊技機用演出装置14の動作を制御する。
遊技機用演出装置14は、装置本体部22と装置本体部22に対して変位移動する可動体24とを備え、遊技者が可動体24を操作可能な演出装置として使用される。図2において、装置本体部22には遊技機用演出装置14の動作を制御する主制御基板(図示せず)と電気的に接続された中継基板23が設けられている。可動体24は、装置本体部22より装置手前側に往復動可能に設けられている。図5に示すように可動体24の装飾操作部24fには、LED等の電気部品が搭載された電飾基板24aが設けられている。中継基板23に設けられたコネクタ23aと電飾基板24aに設けられたコネクタ24dは、フレキシブルフラットケーブル25(以下単に「フラットケーブル」という)により配線接続されている。
図2に示すように、装置本体部22には駆動源であるモータ22aが設けられている。モータ22aとしては、任意の回転量で正逆回転駆動することができるステッピングモータが好適に用いられる。図4に示すように、モータ22aのモータ軸にはモータ歯車22bが一体に組み付けられている。モータ歯車22bは、二段歯車22cの大径歯車22c1と噛み合っており、小径歯車22c2は二段歯車22dの大径歯車22d1と噛み合っている。二段歯車22dの小径歯車22d2は、円筒カム22fと一体に設けられたカム歯車22eと噛み合っている。
モータ22aを正転駆動すると、ガイドローラ24bがスクリュー溝22gに沿って溝内を転動するため、可動体24は、装置本体部22に近接した第一位置から装置手前側に突出する第二位置へ移動する。また、モータ22aを逆転駆動すると、ガイドローラ24bがスクリュー溝22g内を逆向きに転動するため、可動体24は、装置手前側に突出した第二位置から装置本体部22に近接した第一位置へ移動する。
図5に示すように、可動体24の装置本体部22側端部には、検知片24eが設けられている。また、装置本体部22には、検知片24eに対応してフォトセンサ22iが配置されている。フォトセンサ22iは、可動体24が第一位置にあるとき検知片24eにより遮光される。このため、可動体24が原点位置(第一位置)にあることを検知して、中継基板23を介して主制御基板に情報を送ることができる。
これにより、図5に示すように、配線誘導部材27が反時計回り方向に常時付勢されるため、作用部27bが所定方向に傾き、フラットケーブル25の余剰配線25a(余剰分)を余剰配線収納空間部26内でS字状の湾曲の度合いが大きくなるように誘導収納することができる。図5では、一対の作用部27bのうち左側の作用部27bがフラットケーブル25を押し下げるため、余剰配線収納空間部26内で余剰配線25a(余剰分)のS字状の湾曲の度合いが大きくなる。
これにより、第一配線固定部30aと装置本体部22、第二配線固定部30bと可動体24を接続するフラットケーブル25に弛みは発生せず、可動体24の移動に伴うテンションが作用することは無くなる。また、第一配線固定部30aと第二配線固定部30b間の限られた長さのフラットケーブル25の余剰配線25a(余剰分)をコンパクトに余剰配線収納空間部26に収納することができる。
尚、フラットケーブル25を用いた場合、可動体24が移動しても厚さが薄いフラットケーブル25に作用する負荷が少ないので、ケーブルが損傷するおそれは無くなる。
可動体24は、図2若しくは図5に示すように、装置本体部22に対して近接した第一位置にある。このとき、可動体24の検知片24eがフォトセンサ22iを遮光した状態にある。またフラットケーブル25の第一配線固定部30aと第二配線固定部30b間の余剰配線25a(余剰分)は、図5に示すように余剰配線収納空間部26内で回転板27a間に設けられた作用部27bに押されてS字状の湾曲の度合いが大きくなるように誘導される。
このとき、可動体24の第一位置から第二位置への変位に応じて図6に示すように余剰配線収納空間部26内でフラットケーブル25の余剰配線25a(余剰分)が捩じりコイルばね27eの付勢に抗して引き出されるため、作用部27bによってS字状の湾曲の度合いが小さくなるように誘導される。そして、遊技者が前進移動した可動体24を押圧操作すると、可動体24のガイドローラ24bが円筒カム22fのスクリュー溝22gの溝壁を押すことにより円筒カム22fが逆回転して、可動体24が第一位置に変位復動し、検知片24eによりフォトセンサ22iが遮光されることで、抽選結果を可動体24の電飾基板24aを発光させたり点滅させたりして演出表示することができる。
尚、可動体24は、モータ22aを正逆回転させて、前進及び後退を繰り返し行わせてもよい。
また、上記技機用演出装置14を備えることで、遊技者の興趣を増大させて、演出効果を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
尚、余剰配線25aを案内する枠体27g或いは板状部材27hは剛性のある樹脂材等であってもよいが、板ばね状の弾性部材等であってもよい。
また、遊技機用演出装置14は、可動体24が装置本体部22に対してスライド変位するようにしたが、可動体24が装置本体部22に対して回動変位するようにしてもよい。
また、上述した実施形態は、遊技機の一例としてパチンコ機1について説明したが、他に例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などの遊技球を使用する弾球遊技機、さらにはコインを遊技媒体とした回胴式遊技機などに適用してもよい。
Claims (5)
- 装置本体部に備えた基板と、前記装置本体部より移動可能に設けられた可動体に備えた
電気部品が配線接続される遊技機用演出装置であって、
前記装置本体部に対して第一位置と前記第一位置より変位した第二位置との間を移動可能に設けられた前記可動体と、
前記配線の余剰分を前記装置本体部内に収納する余剰配線収納空間部と、
前記余剰配線収納空間部内で前記配線をS字状に湾曲して誘導する配線誘導部材と、を備え、
前記配線誘導部材は、前記可動体が第一位置にあるとき前記余剰配線収納空間部内で前記配線の余剰分をS字状の湾曲の度合いが大きくなるように誘導し、前記可動体の第一位置から第二位置への変位に応じてS字状の湾曲の度合いが小さくなるように誘導するとともに、
前記配線誘導部材は、正逆回転可能に軸支された一対の平行な作用部を備えており、前記作用部間に形成される通過孔を通過する前記配線がS字状になるように所定方向に付勢されていることを特徴とする遊技機用演出装置。 - 前記余剰配線収納空間部は、前記配線の一方の湾曲をガイドする第一ガイド壁と、前記配線の他方の湾曲をガイドする第二ガイド壁が湾曲形成されており、前記配線が前記第一ガイド壁及び前記第二ガイド壁に沿ってS字状に誘導される請求項1記載の遊技機用演出装置。
- 前記装置本体部側を配線方向上流側、前記可動体側を配線方向下流側とすると、前記余剰配線収納空間部より配線方向上流側の前記装置本体部に固定される第一配線固定部及び前記余剰配線収納空間部より配線方向下流側の前記可動体に固定される第二配線固定部が設けられており、前記第一配線固定部と前記第二配線固定部との間の余剰配線が前記余剰配線収納空間部に収納される請求項1又は請求項2のいずれかに記載の遊技機用演出装置。
- 前記配線は、前記装置本体部の基板と前記可動体に備えた電気部品とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブルである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機用演出装置。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機用演出装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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JP2014110991A (ja) | 2013-10-30 | 2014-06-19 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
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