JP7341394B2 - 車両用照明装置、および車両用灯具 - Google Patents
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Description
発光ダイオードを備えた車両用照明装置においては、発光ダイオードが設けられた基板を、ソケットの一方の端部側に接着している。
この場合、基板とソケットとの間の接合強度が小さいと、前述した熱応力や振動により、基板とソケットとの間に隙間が生じる場合がある。
そこで、基板とソケット側部材との間の接合強度を大きくすることが望まれていた。
本実施の形態に係る車両用照明装置は、例えば、自動車や鉄道車両などに設けることができる。自動車に設けられる車両用照明装置としては、例えば、フロントコンビネーションライト(例えば、デイタイムランニングランプ(DRL:Daytime Running Lamp)、ポジションランプ、ターンシグナルランプなどが適宜組み合わされたもの)や、リアコンビネーションライト(例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ、フォグランプなどが適宜組み合わされたもの)などに用いられるものを例示することができる。ただし、車両用照明装置の用途は、これらに限定されるわけではない。
図2は、図1における車両用照明装置1のA-A線断面図である。
図3は、図2における車両用照明装置1のB部の模式拡大図である。
図1および図2に示すように、車両用照明装置1には、ソケット10、発光モジュール20、給電部30、および伝熱部40を設けることができる。
装着部11は、フランジ13の、放熱フィン14が設けられる側とは反対側の面に設けることができる。装着部11の外形形状は、柱状とすることができる。装着部11の外形形状は、例えば、円柱状である。装着部11は、フランジ13側とは反対側の端部に開口する凹部11aを有することができる。
コネクタホルダ15は、コネクタ105が挿入可能となっている。コネクタホルダ15は、筒状を呈し、内部に孔15aを有することができる。孔15aには、シール部材105aを有するコネクタ105を挿入することができる。そのため、孔15aの断面形状および断面寸法は、シール部材105aを有するコネクタ105の断面形状および断面寸法に適合したものとなっている。
また、近年においては、ソケット10は、発光モジュール20において発生した熱を効率よく放熱することができ、且つ、軽量であることが望まれている。そのため、ソケット10は、高熱伝導性樹脂から形成することがさらに好ましい。高熱伝導性樹脂は、例えば、樹脂と無機材料を用いたフィラーを含む。高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、炭素や酸化アルミニウムなどを用いたフィラーを混合させたものとすることができる。
発光素子22は、例えば、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などの表面実装型の発光素子とすることができる。なお、発光素子22は、例えば、砲弾型などのリード線を有する発光素子とすることもできる。なお、図1に例示をした発光素子22は、表面実装型の発光素子である。
給電端子31は、棒状体とすることができる。給電端子31は、凹部11aの底面11a1から突出することができる。給電端子31は、複数設けることができる。複数の給電端子31は、所定の方向に並べて設けることができる。複数の給電端子31は、保持部32の内部を延びている。複数の給電端子31の、発光モジュール20側の端部は、基板21に設けられた配線パターン21aと半田付けすることができる。複数の給電端子31の放熱フィン14側の端部は、コネクタホルダ15の孔15aの内部に露出することができる。孔15aの内部に露出する複数の給電端子31には、コネクタ105を嵌め合わせることができる。給電端子31は、例えば、銅合金などの金属から形成することができる。なお、給電端子31の数、形状、配置、材料などは例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
そのため、伝熱部40は、凹部11cの内部に接着することが好ましい。
前述したように、ソケット10および伝熱部40は、高い熱伝導率を有する材料から形成されている。そのため、発光素子22の温度が過度に高くなるのを抑制することができる。
フィレット42aは、少なくとも、基板21の、伝熱部40側の面に接触している。フィレット42aの、凹部11aの内部に露出する面42a1は、凹状の曲面とすることができる。
この様にすれば、フィレット42aと基板21との間の接合強度を大きくすることができるので、伝熱部40と基板21との間の接合強度を大きくするのが容易となる。
また、フィレット42aは、例えば、ディスペンサなどを用いて、伝熱部40の面40aの周縁に沿って接着剤を供給することで形成することもできる。
この場合、フィレット42aの形状は、表面張力などにより形成してもよいし、へらなどを用いて形成してもよい。
前述したように、伝熱部40を設ければ、発光モジュール20において発生した熱が、ソケット10に伝わりやすくなる。
次に、車両用灯具100について例示する。
なお、以下においては、一例として、車両用灯具100が自動車に設けられるフロントコンビネーションライトである場合を説明する。ただし、車両用灯具100は、自動車に設けられるフロントコンビネーションライトに限定されるわけではない。車両用灯具100は、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用灯具であればよい。
図6に示すように、車両用灯具100には、車両用照明装置1、筐体101、カバー102、光学要素部103、シール部材104、およびコネクタ105を設けることができる。
Claims (8)
- ソケットと:
前記ソケットの一方の端部側に設けられた伝熱部または凸部と;
前記伝熱部または前記凸部の上に設けられた基板と;
前記基板の、前記伝熱部側とは反対側、または、前記基板の、前記凸部側とは反対側に設けられた少なくとも1つの発光素子と;
前記基板と前記伝熱部との間、または、前記基板と前記凸部との間に設けられた接着層と;
を具備し、
平面視において、前記基板の周縁は、前記伝熱部の周縁、または、前記凸部の周縁よりも外側に位置し、
前記接着層の、前記伝熱部の側面より突出した部分、または、前記接着層の、前記凸部の側面より突出した部分にはフィレットが設けられ、
前記フィレットは、前記基板の、前記伝熱部側の面、または、前記基板の、前記凸部側の面に接触し、
前記フィレットの前記基板側の端部が前記基板に接触する位置は、前記フィレットの前記伝熱部側の端部が前記伝熱部に接触する位置よりも、前記基板の周縁側に位置している、
または、
前記フィレットの前記基板側の端部が前記基板に接触する位置は、前記フィレットの前記凸部側の端部が前記凸部に接触する位置よりも、前記基板の周縁側に位置している車両用照明装置。 - 前記フィレットの、外部に露出する面は、凹状の曲面となっている請求項1記載の車両用照明装置。
- 前記基板の、前記伝熱部側の面、または、前記基板の、前記凸部側の面の表面粗さは、算術平均粗さRaで、5μm以上、40μm以下である請求項1または2に記載の車両用照明装置。
- 前記接着層は、シリコーン樹脂と、フィラーと、を含み、
前記接着層の熱伝導率は、0.5W/(m・K)以上、10W/(m・K)以下である請求項1~3のいずれか1つに記載の車両用照明装置。 - 前記伝熱部は、板状を呈し、金属を含んでいる請求項1~4のいずれか1つに記載の車両用照明装置。
- 前記凸部は、前記ソケットと一体に形成されている請求項1~4のいずれか1つに記載の車両用照明装置。
- 前記ソケットは、高熱伝導性樹脂を含んでいる請求項1~6のいずれか1つに記載の車両用照明装置。
- 請求項1~7のいずれか1つに記載の車両用照明装置と;
前記車両用照明装置が取り付けられる筐体と;
を具備した車両用灯具。
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