JP2023110244A - 車両用照明装置、および車両用灯具 - Google Patents

車両用照明装置、および車両用灯具 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子が実装された基板と、ソケットとの間の熱伝導を高めることができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。【解決手段】実施形態に係る車両用照明装置は、高熱伝導性樹脂を含むソケットと;前記ソケットの一方の端部側に設けられ、基板と、前記基板の上に設けられた発光素子と、を有する発光モジュールと;金属を含み、前記ソケットと、前記発光モジュールと、の間に設けられた伝熱部と;を具備している。前記伝熱部は、板状を呈し、前記基板が設けられる基部と;前記基部の、前記基板側の面から突出し、前記基部の周縁に沿って設けられた壁部と;を有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、車両用照明装置、および車両用灯具に関する。
省エネルギー化や長寿命化などの観点から、フィラメントを備えた車両用照明装置に代えて、発光ダイオードなどの発光素子を備えた車両用照明装置の普及が進んでいる。
発光素子を備えた車両用照明装置を点灯させると、発光素子から光が照射されるとともに、発光素子、および発光素子に電気的に接続された抵抗などにおいて熱が発生する。また、車両用照明装置の場合には、車両用照明装置が85℃程度の高温環境に置かれる場合もある。
発光素子などにおいて発生した熱と、環境温度などによって、点灯させた発光素子の温度が最大ジャンクション温度を超えると、発光素子が故障したり、寿命が短くなったりするおそれがある。
そのため、発光素子が実装された基板と、高熱伝導性樹脂から形成されたソケットと、の間に、金属から形成された板状の伝熱部を設ける技術が提案されている。この場合、発光素子が実装された基板は、伝熱部の、ソケット側とは反対の面に接着される。発光素子が実装された基板と、ソケットとの間に金属から形成された伝熱部が設けられていれば、発光素子などにおいて発生した熱をソケットに伝えるのが容易となる。そのため、発光素子の温度が最大ジャンクション温度を超えるのを抑制することができる。
しかしながら、近年においては、車両用照明装置の高光束化が求められており、発光素子、および発光素子に電気的に接続された抵抗などに流す電流が増加する傾向にある。そのため、発光素子などにおいて発生する熱が増加している。
そこで、発光素子が実装された基板と、ソケットとの間の熱伝導をさらに高めることができる技術の開発が望まれていた。
特開2016-195099号公報
本発明が解決しようとする課題は、発光素子が実装された基板と、ソケットとの間の熱伝導を高めることができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
実施形態に係る車両用照明装置は、高熱伝導性樹脂を含むソケットと;前記ソケットの一方の端部側に設けられ、基板と、前記基板の上に設けられた発光素子と、を有する発光モジュールと;金属を含み、前記ソケットと、前記発光モジュールと、の間に設けられた伝熱部と;を具備している。前記伝熱部は、板状を呈し、前記基板が設けられる基部と;前記基部の、前記基板側の面から突出し、前記基部の周縁に沿って設けられた壁部と;を有する。
本発明の実施形態によれば、発光素子が実装された基板と、ソケットとの間の熱伝導を高めることができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することができる。
本実施の形態に係る車両用照明装置を例示するための模式斜視図である。 図1における車両用照明装置のA-A線方向の模式断面図である。 伝熱部を例示するための模式斜視図である。 他の実施形態に係る伝熱部を例示するための模式断面図である。 他の実施形態に係る伝熱部を例示するための模式断面図である。 図5における伝熱部のB部の模式拡大図である。 他の実施形態に係る伝熱部を例示するための模式断面図である。 車両用灯具を例示するための模式部分断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(車両用照明装置)
本実施の形態に係る車両用照明装置1は、例えば、自動車や鉄道車両などに設けることができる。自動車に設けられる車両用照明装置1としては、例えば、フロントコンビネーションライト(例えば、デイタイムランニングランプ(DRL:Daytime Running Lamp)、ポジションランプ、ターンシグナルランプなどが適宜組み合わされたもの)や、リアコンビネーションライト(例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ、フォグランプなどが適宜組み合わされたもの)などに用いられるものを例示することができる。ただし、車両用照明装置1の用途は、これらに限定されるわけではない。
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1を例示するための模式斜視図である。
図2は、図1における車両用照明装置1のA-A線方向の模式断面図である。
図3は、伝熱部40を例示するための模式斜視図である。
図1および図2に示すように、車両用照明装置1には、例えば、ソケット10、発光モジュール20、給電部30、および伝熱部40が設けられている。
ソケット10は、例えば、装着部11、バヨネット12、フランジ13、放熱フィン14、およびコネクタホルダ15を有する。
装着部11は、フランジ13の、放熱フィン14が設けられる側とは反対の面に設けられる。装着部11の外形形状は、柱状とすることができる。装着部11の外形形状は、例えば、円柱状である。装着部11は、例えば、フランジ13側とは反対の端部に開口する凹部11aを有する。
バヨネット12は、例えば、装着部11の外側面に設けられる。バヨネット12は、車両用照明装置1の外側に向けて突出している。バヨネット12は、フランジ13と対向している。バヨネット12は、複数設けることができる。バヨネット12は、車両用照明装置1を、例えば、後述する車両用灯具100の筐体101に装着する際に用いられる。バヨネット12は、ツイストロックに用いることができる。
フランジ13は、例えば、板状を呈している。フランジ13は、例えば、円板状を呈している。フランジ13の外側面は、バヨネット12の外側面よりも車両用照明装置1の外方に位置している。
放熱フィン14は、フランジ13の、装着部11の側とは反対側に設けられる。放熱フィン14の形態は、例えば、平板状または柱状としてもよいし、筒状または筒の一部などとしてもよい。図1に例示をした放熱フィン14の形態は、円筒の一部である。放熱フィン14は、少なくとも1つ設けることができる。例えば、平板状の複数の放熱フィン14を所定の方向に並べて設けることもできる。
コネクタホルダ15は、フランジ13の、装着部11側とは反対側に設けられている。コネクタホルダ15は、例えば、筒状を呈する放熱フィン14の内側に設けることもできるし、平板状の放熱フィン14と並べて設けることもできる。コネクタホルダ15は、フランジ13の周縁近傍に設けることができる。コネクタホルダ15は、筒状を呈し、内部にシール部材105aを有するコネクタ105が挿入される。
ソケット10は、発光モジュール20、および給電部30を保持する機能と、発光モジュール20において発生した熱を外部に伝える機能を有する。そのため、ソケット10は、熱伝導率の高い材料から形成される。また、近年においては、ソケット10は、発光モジュール20において発生した熱を効率よく放熱することができ、且つ、軽量であることが望まれている。そのため、ソケット10は、高熱伝導性樹脂から形成することが好ましい。高熱伝導性樹脂は、例えば、樹脂と、無機材料を用いたフィラーと、を含む。高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、炭素や酸化アルミニウムなどを用いたフィラーを混合させたものである。
高熱伝導性樹脂を含み、装着部11、バヨネット12、フランジ13、放熱フィン14、およびコネクタホルダ15が一体に成形されたソケット10とすれば、発光モジュール20において発生した熱を効率よく放熱することができる。また、ソケット10の重量を軽くすることができる。この場合、装着部11、バヨネット12、フランジ13、放熱フィン14、およびコネクタホルダ15は、射出成形法などを用いて、一体成形することができる。また、インサート成形法を用いて、ソケット10、および伝熱部40を一体成形したり、ソケット10、給電部30、および伝熱部40を一体成形したりすることもできる。
発光モジュール20は、ソケット10の一方の端部側に設けられている。発光モジュール20は、例えば、基板21、発光素子22、および素子23を有する。
基板21は、伝熱部40の基部41に接着される。この場合、接着剤は、熱伝導率の高い接着剤とすることが好ましい。例えば、接着剤は、無機材料を用いたフィラーが混合された接着剤とすることができる。接着剤の熱伝導率は、例えば、0.5W/(m・K)以上、10W/(m・K)以下である。
基板21は、板状を呈している。基板21の平面形状は、例えば、四角形である。基板21は、例えば、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)などの無機材料、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板21は、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したメタルコア基板などであってもよい。発光素子22の発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板21を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、メタルコア基板などを例示することができる。基板21は、単層構造を有するものであってもよいし、多層構造を有するものであってもよい。
また、基板21の面には、配線パターン21aが設けられている。配線パターン21aは、例えば、銀を主成分とする材料や、銅を主成分とする材料などから形成される。
また、配線パターン21aや、後述する膜状の抵抗器などを覆う被覆部を設けることもできる。被覆部は、例えば、ガラス材料を含むことができる。
発光素子22は、基板21の上(ソケット10側とは反対側)に設けられている。発光素子22は、配線パターン21aに電気的に接続されている。発光素子22は、少なくとも1つ設けることができる。複数の発光素子22を設ける場合には、複数の発光素子22を互いに直列接続することができる。
発光素子22は、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
発光素子22は、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などの表面実装型の発光素子とすることもできるし、砲弾型などのリード線を有する発光素子とすることもできるし、チップ状の発光素子とすることもできる。図1および図2に例示をした発光素子22は、表面実装型の発光素子である。チップ状の発光素子は、COB(Chip On Board)により配線パターン21aに実装することができる。また、チップ状の発光素子とする場合には、チップ状の発光素子を囲む枠部と、枠部の内側に設けられ、チップ状の発光素子を覆う封止部とを基板21の上に設けることができる。チップ状の発光素子とすれば、発光モジュール20の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。一方、表面実装型の発光素子や砲弾型の発光素子とすれば、枠部および封止部などを省くことができる。
発光素子22の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。
素子23は、発光素子22を有する発光回路を構成するために用いられる受動素子または能動素子とすることができる。素子23は、例えば、発光素子22の周辺に設けられ、配線パターン21aに電気的に接続される。素子23は、少なくとも1つ設けることができる。
素子23は、例えば、抵抗23a、および制御素子23bとすることができる。
ただし、素子23の種類は例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子22を有する発光回路の構成に応じて適宜変更することができる。例えば、素子23は、前述したものの他に、コンデンサ、正特性サーミスタ、負特性サーミスタ、インダクタ、サージアブソーバ、バリスタ、FETやバイポーラトランジスタなどのトランジスタ、集積回路、演算素子などであってもよい。
抵抗23aは、基板21の上に設けられている。抵抗23aは、配線パターン21aに電気的に接続される。抵抗23aは、例えば、表面実装型の抵抗器、リード線を有する抵抗器(酸化金属皮膜抵抗器)、スクリーン印刷法などを用いて形成された膜状の抵抗器などとすることができる。なお、図1に例示をした抵抗23aは、膜状の抵抗器である。
膜状の抵抗器の材料は、例えば、酸化ルテニウム(RuO)である。膜状の抵抗器は、例えば、スクリーン印刷法および焼成法を用いて形成される。抵抗23aが膜状の抵抗器であれば、抵抗23aと基板21との接触面積を大きくすることができるので、放熱性を向上させることができる。また、複数の抵抗23aを一度に形成することができる。そのため、生産性を向上させることができる。また、複数の抵抗23aにおける抵抗値のばらつきを抑制することができる。
一方、抵抗23aが、表面実装型の抵抗器、またはリード線を有する抵抗器であれば、製造工程の簡略化を図ることができる。
ここで、発光素子22の順方向電圧特性には、ばらつきがあるので、発光回路のアノード端子とグランド端子との間の印加電圧を一定にすると、発光素子22から照射される光の明るさ(光束、輝度、光度、照度)にばらつきが生じる。そのため、発光素子22から照射される光の明るさが所定の範囲内に収まるように、発光素子22に直列接続された抵抗23aにより、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにする。この場合、抵抗23aの抵抗値を変化させることで、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにする。
抵抗23aが表面実装型の抵抗器やリード線を有する抵抗器などの場合には、発光素子22の順方向電圧特性に応じて適切な抵抗値を有する抵抗23aを選択する。抵抗23aが膜状の抵抗器の場合には、抵抗23aの一部を除去すれば、抵抗値を増加させることができる。例えば、膜状の抵抗器にレーザ光を照射すれば、膜状の抵抗器の一部を容易に除去することができる。なお、抵抗23aの数、大きさなどは、例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子22の数や仕様などに応じて適宜変更することができる。
制御素子23bは、基板21の上に設けられている。制御素子23bは、配線パターン21aに電気的に接続される。制御素子23bは、例えば、逆方向電圧が発光素子22に印加されないようにするため、および、逆方向からのパルスノイズが発光素子22に印加されないようにするために設けられる。制御素子23bは、例えば、表面実装型のダイオードや、リード線を有するダイオードなどである。図1に例示をした制御素子23bは、表面実装型のダイオードである。
その他、必要に応じて光学要素を設けることもできる。光学要素は、例えば、発光素子22の光の出射側に設けることができる。光学要素は、例えば、凸レンズ、凹レンズ、導光体などとすることができる。
給電部30は、例えば、複数の給電端子31、および保持部32を有する。
給電端子31は、棒状体とすることができる。給電端子31は、例えば、所定の方向に並べて設けられる。給電端子31の一方の端部は、基板21に設けられた配線パターン21aと半田付けされる。給電端子31の他方の端部は、コネクタホルダ15の孔の内部に露出している。コネクタホルダ15の孔の内部に露出する給電端子31には、コネクタ105が嵌め合わされる。給電端子31は、例えば、銅合金などの金属から形成される。なお、給電端子31の形状、配置、材料などは例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
前述したように、ソケット10は高熱伝導性樹脂から形成することが好ましい。ところが、高熱伝導性樹脂は導電性を有している場合がある。例えば、炭素からなるフィラーを含む高熱伝導性樹脂は、導電性を有している。そのため、保持部32は、給電端子31と、導電性を有するソケット10との間を絶縁するために設けられている。また、保持部32は、給電端子31を保持する機能をも有する。なお、ソケット10が絶縁性を有する高熱伝導性樹脂(例えば、酸化アルミニウムからなるフィラーを含む高熱伝導性樹脂など)から形成される場合には、保持部32を省くことができる。この場合、ソケット10が給電端子31を保持する。保持部32は、例えば、絶縁性を有する樹脂から形成される。保持部32は、例えば、ソケット10に設けられた孔に圧入したり、孔の内壁に接着したりすることができる。
ここで、発光素子22を点灯させると、発光素子22や抵抗23aなどにおいて熱が発生する。また、車両用照明装置1の場合には、車両用照明装置1が85℃程度の高温環境に置かれる場合もある。発光素子22や抵抗23aなどにおいて発生した熱と、環境温度などによって、点灯させた発光素子22の温度が最大ジャンクション温度を超えると、発光素子22が故障したり、寿命が短くなったりするおそれがある。
そこで、車両用照明装置1には、発光モジュール20において発生した熱をソケット10に伝えやすくするために、伝熱部40が設けられている。伝熱部40は、ソケット10と、発光モジュール20との間に設けられている。伝熱部40は、熱伝導率の高い材料から形成される。例えば、伝熱部40は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの金属を含んでいる。
伝熱部40が設けられていれば、発光モジュール20と、ソケット10との間の熱伝導を高めることができる。
ここで、近年においては、車両用照明装置1の高光束化が求められており、発光素子22に流す電流を増加させる場合がある。発光素子22に流す電流を増加させれば、発光素子22や抵抗23aなどにおいて発生する熱が増加する。
また、近年においては、車両用照明装置1の小型化が求められており、車両用照明装置1の中心軸に直交する方向における装着部11の断面積が小さくなる場合がある。装着部11の断面積が小さくなると、発光モジュール20と放熱フィン14との間の、熱が伝わる部分の断面積が小さくなるので、発光素子22などにおいて発生した熱が放熱フィン14に伝わり難くなる。
そのため、発光モジュール20と、ソケット10との間の熱伝導をさらに高めることが望まれている。
そこで、図2、および図3に示すように、伝熱部40には、基部41、および壁部42が設けられている。例えば、基部41、および壁部42は、一体に形成することができる。
基部41は、板状を呈し、発光モジュール20(基板21)が設けられる。基部41の、壁部42の内側に位置する面には、発光モジュール20(基板21)が接着される。基部41の、壁部42の内側に位置する面の平面形状は、基板21の平面形状と同じとすることができる。例えば、基部41の平面形状は、四角形とすることができる。基部41の、壁部42の内側に位置する面の平面寸法は、基板21の平面よりも大きくすることができる。基部41の厚みには特に限定がなく、走行に伴う振動などにより変形が生じなければよい。
基部41は、例えば、凹部11aの底面11a1に接着される。また、例えば、基部41は、凹部11aの底面11a1に設けられた凸状の台座の上に接着してもよい。基部41とソケット10を接着する接着剤は、熱伝導率の高い接着剤とすることが好ましい。例えば、接着剤は、前述した基板21と伝熱部40(基部41)を接着する接着剤と同じとすることができる。
また、基部41は、熱伝導グリス(放熱グリス)を含む層を介して、ソケット10に取り付けてもよい。熱伝導グリスは、例えば、変性シリコーンに、無機材料を用いたフィラーが混合されたものである。熱伝導グリスの熱伝導率は、例えば、1W/(m・K)以上、5W/(m・K)以下である。
また、例えば、基部41の一部が凹部11aの底面11a1に埋め込まれるようにしてもよい。この場合、基部41の一部を、凹部11aの底面11a1に設けられた凹部の内部に接着したり、熱伝導グリスを含む層を介して取り付けたりすることができる。また、伝熱部40とソケット10をインサート成形により一体化する際に、基部41の一部が、凹部11aの底面11a1に埋め込まれるようにしてもよい。
壁部42は、基部41の、発光モジュール20(基板21)の側の面から突出している。壁部42は、基部41の周縁に沿って設けられている。
発光モジュール20において発生した熱の一部は、基部41に伝わる。基部41に伝わった熱は、ソケット10に伝わるとともに、基部41の面方向に伝わる。この場合、基部41の周縁に、基部41から突出する壁部42が設けられていれば、基部41の周縁における放熱に寄与する面積を大きくすることができる。例えば、壁部42は、放熱フィンの機能を有することができる。
基部41の平面形状が四角形などの多角形の場合、壁部42は、基部41の少なくとも1つの辺の近傍に設けられていればよい。ただし、壁部42の、基部41の周縁に沿った長さが長くなれば、基部41の周縁における放熱量を増加させることができる。そのため、図1および図3に示すように、壁部42は枠状を呈し、基部41の周縁を囲むように設けることが好ましい。この様にすれば、基部41の周縁における放熱量を増加させることができる。また、放熱量に偏りが生じるのを抑制することができるので、放熱効率を向上させることができる。
壁部42の高さ寸法(車両用照明装置1の中心軸に沿った方向における、壁部42の寸法)が大きくなれば、基部41の周縁における放熱量を増加させることができる。一方、壁部42の高さ寸法を大きくし過ぎると、発光素子22から出射した光の一部が壁部42の内壁に入射して、光の取り出し効率が低下するおそれがある。
そのため、図2に示すように、基部41と、壁部42の先端部(基部41の側とは反対の端部)との間の距離をL(mm)、基板21の厚みをT(mm)、基部41と発光素子22の光の出射面との間の距離をL1(mm)とした場合に、「T(mm)<L(mm)<L1(mm)」とすることが好ましい。この様にすれば、基部41の周縁における放熱量の増加と、光の取り出し効率の向上とを図ることができる。
前述した様に、基部41、および壁部42は一体に形成することができる。例えば、所定の平面形状(例えば、十字状)を有する板材の周縁近傍を折り曲げて、基部41、および壁部42を一体に形成することができる。また、板材をプレス成形して、基部41、および壁部42を一体に形成することもできる。また、板材を溶接やロー付けなどで接合して、基部41、および壁部42を一体に形成することもできる。また、ロストワックス法やダイカスト法などの鋳造法を用いて、基部41、および壁部42を一体に形成することもできる。また、切削加工などにより、基部41、および壁部42を一体に形成することもできる。この場合、板材の周縁近傍を折り曲げて、基部41、および壁部42を一体に形成すれば、伝熱部40の製造コストを低減させることができる。
また、図2においては、壁部42の外側面と、装着部11の凹部11aの内側面との間に隙間が設けられる場合を例示したが、壁部42の外側面と、凹部11aの内側面とが熱的に接続されていてもよい。壁部42の外側面と、凹部11aの内側面とが熱的に接続されていれば、発光モジュール20において発生した熱を、基部41および壁部42を介して、ソケット10に伝えることができる。そのため、伝熱部40における放熱量をさらに増加させることができる。
例えば、壁部42の外側面と、凹部11aの内側面とを接触させたり、壁部42の外側面と、凹部11aの内側面との間に熱伝導率の高い材料を充填したりすることができる。壁部42の外側面と、凹部11aの内側面との間に充填する材料は、例えば、前述した基部41とソケット10を接着する接着剤、あるいは、熱伝導グリスなどとすることができる。
図4は、他の実施形態に係る伝熱部40aを例示するための模式断面図である。
図4に示すように、伝熱部40aには、基部41、および壁部42aが設けられている。
前述した伝熱部40と同様に、基部41、および壁部42aは、一体に形成することができる。壁部42aの配設位置、材料、および製造方法は、例えば、前述した壁部42の配設位置、材料、および製造方法と同じとすることができる。
前述したように、壁部42aの高さ寸法が大きくなれば、基部41の周縁における放熱量を増加させることができる。しかしながら、単に、壁部42aの高さ寸法を大きくすると、発光素子22から出射した光の一部が壁部42aの内壁に入射して、光の取り出し効率が低下するおそれがある。
そこで、図4に示すように、壁部42aの内側面42a1は、壁部42aの先端側(基部41の側とは反対の端部の側)になるに従い、車両用照明装置1の中心軸から離れる方向に傾斜している。例えば、内側面42a1の傾斜角度θは、「0°<θ<90°」の範囲で適宜選択することができる。なお、傾斜角度θは、基部41の面と、壁部42aの内側面42a1との間の角度である。
また、基部41と、壁部42aの先端部との間の距離をL2(mm)、基部41と発光素子22の光の出射面との間の距離をL3(mm)とした場合に、「L3(mm)<L2(mm)」となる様にしている。
図4に示すように、壁部42aの内側面42a1が傾斜していれば、内側面42a1に入射した光を、車両用照明装置1の正面側に反射させることができる。また、壁部42aは、アルミニウムなどの光の反射率が高い材料から形成されている。そのため、基部41の周縁における放熱量を増加させるために、壁部42aの高さ寸法を大きくして、光の取り出し効率が低下するのを抑制することができる。
図5は、他の実施形態に係る伝熱部40bを例示するための模式断面図である。
図6は、図5における伝熱部40bのB部の模式拡大図である。
図5、および図6に示すように、伝熱部40bには、基部41、および壁部42bが設けられている。
前述した伝熱部40と同様に、基部41、および壁部42bは、一体に形成することができる。壁部42bの配設位置、材料、および製造方法は、例えば、前述した壁部42の配設位置、材料、および製造方法と同じとすることができる。
本実施の形態に係る伝熱部40bにおいては、基部41と、壁部42bの先端部との間の距離をL4(mm)、基部41と発光素子22の光の出射面との間の距離をL5(mm)とした場合に、「L5(mm)<L4(mm)」となる様にしている。
前述した壁部42aの場合には、壁部42aの内側面42a1の全体を傾斜させたが、本実施の形態に係る壁部42bの場合には、壁部42bの先端近傍の内側面42b1を傾斜させている。すなわち、壁部42bの先端近傍の内側面42b1は、壁部42bの先端側になるに従い、車両用照明装置1の中心軸から離れる方向に傾斜している。例えば、内側面42b1の傾斜角度θ1は、「0°<θ1<90°」の範囲で適宜選択することができる。なお、傾斜角度θ1は、基部41の面と、壁部42bの先端近傍の内側面42b1との間の角度である。
本実施の形態に係る伝熱部40bの場合にも、壁部42bの先端近傍の内側面42b1に入射した光を、車両用照明装置1の正面側に反射させることができる。また、壁部42bは、アルミニウムなどの光の反射率が高い材料から形成されている。そのため、基部41の周縁における放熱量を増加させるために、壁部42bの高さ寸法を大きくしても、光の取り出し効率が低下するのを抑制することができる。
図7は、他の実施形態に係る伝熱部40cを例示するための模式断面図である。
図7に示すように、伝熱部40cには、基部41、壁部42、および凸部43が設けられている。基部41、壁部42、および凸部43は一体に形成することができる。例えば、基部41、壁部42、および凸部43は、鋳造法、切削加工、溶接などによる接合により一体に形成することができる。
凸部43は、基部41の、壁部42が設けられる側とは反対の面に設けられている。凸部43は、ソケット10(装着部11)の内部に設けることができる。例えば、インサート成形法などを用いて、凸部43をソケット10内部に設けることができる。また、図7に示すように、凹部11aの底面11a1に凹部11a2を設け、伝熱層44を介して、凹部11a2の内部に凸部43を設けることができる。伝熱層44は、例えば、前述した基部41とソケット10を接着する接着剤、あるいは、熱伝導グリスなどを含むことができる。
凸部43の平面形状には特に限定がない。凸部43の平面形状は、例えば、円や多角形などとすることができる。凸部43の厚みには特に限定がない。凸部43の、基部41の側とは反対の端部は、例えば、凹部11aの底面11a1と、フランジ13との間に設けることができる。凸部43の材料は、前述した伝熱部40(基部41、壁部42)の材料と同じとすることができる。
凸部43が設けられていれば、発光モジュール20において発生した熱を、放熱フィン14の近傍に効率良く伝えることができる。そのため、発光モジュール20において発生した熱を、より効果的に放熱することができる。
(車両用灯具)
次に、車両用灯具100について例示する。
なお、以下においては、一例として、車両用灯具100が自動車に設けられるフロントコンビネーションライトである場合を説明する。ただし、車両用灯具100は、自動車に設けられるフロントコンビネーションライトに限定されるわけではない。車両用灯具100は、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用灯具であればよい。
図8は、車両用灯具100を例示するための模式部分断面図である。
図8に示すように、車両用灯具100は、例えば、車両用照明装置1、筐体101、カバー102、光学要素103、シール部材104、およびコネクタ105を有する。
筐体101には、車両用照明装置1が取り付けられる。筐体101は、装着部11を保持する。筐体101は、一方の端部側が開口した箱状を呈している。筐体101は、例えば、光を透過しない樹脂などから形成される。筐体101の底面には、装着部11の、バヨネット12が設けられた部分が挿入される取付孔101aが設けられる。取付孔101aの周縁には、装着部11に設けられたバヨネット12が挿入される凹部が設けられる。なお、筐体101に取付孔101aが直接設けられる場合を例示したが、取付孔101aを有する取付部材が筐体101に設けられていてもよい。
車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付ける際には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分を取付孔101aに挿入し、車両用照明装置1を回転させる。すると、例えば、取付孔101aの周縁に設けられた嵌合部にバヨネット12が保持される。この様な取り付け方法は、ツイストロックと呼ばれている。
カバー102は、筐体101の開口を塞ぐように設けられる。カバー102は、透光性樹脂などから形成される。カバー102は、レンズなどの機能を有することもできる。
光学要素103には、車両用照明装置1から出射した光が入射する。光学要素103は、車両用照明装置1から出射した光の反射、拡散、導光、集光、所定の配光パターンの形成などを行う。例えば、図8に例示をした光学要素103はリフレクタである。この場合、光学要素103は、車両用照明装置1から出射した光を反射して、所定の配光パターンを形成する。
シール部材104は、フランジ13と筐体101の間に設けられる。シール部材104は、環状を呈し、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成される。
車両用照明装置1が車両用灯具100に取り付けられた際には、シール部材104は、フランジ13と筐体101との間に挟まれる。そのため、シール部材104により、筐体101の内部空間を密閉することができる。また、シール部材104の弾性力により、バヨネット12が筐体101に押し付けられる。そのため、車両用照明装置1が、筐体101から脱離するのを抑制することができる。
コネクタ105は、コネクタホルダ15の内部に露出している複数の給電端子31の端部に嵌め合わされる。コネクタ105には、図示しない電源などが電気的に接続される。そのため、コネクタ105を複数の給電端子31の端部に嵌め合わせることで、図示しない電源などと、発光素子22とを電気的に接続することができる。
また、コネクタ105には、シール部材105aが設けられている。シール部材105aを有するコネクタ105が、コネクタホルダ15の内部に挿入された際には、コネクタホルダ15の内部が水密となるように密閉される。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 車両用照明装置、10 ソケット、11 装着部、11a 凹部、20 発光モジュール、21 基板、22 発光素子、40 伝熱部、40a~40c 伝熱部、41 基部、42 壁部、42a、42b 壁部、42a1 内側面、42b1 先端近傍の内側面、43 凸部、100 車両用灯具、101 筐体

Claims (6)

  1. 高熱伝導性樹脂を含むソケットと;
    前記ソケットの一方の端部側に設けられ、基板と、前記基板の上に設けられた発光素子と、を有する発光モジュールと;
    金属を含み、前記ソケットと、前記発光モジュールと、の間に設けられた伝熱部と;
    を具備し、
    前記伝熱部は、
    板状を呈し、前記基板が設けられる基部と;
    前記基部の、前記基板側の面から突出し、前記基部の周縁に沿って設けられた壁部と;を有する車両用照明装置。
  2. 前記基部と、前記壁部の先端部と、の間の距離をL(mm)、前記基板の厚みをT(mm)、前記基部と前記発光素子の光の出射面との間の距離をL1(mm)とした場合に、以下の式を満足する請求項1記載の車両用照明装置。
    T(mm)<L(mm)<L1(mm)
  3. 前記基部と、前記壁部の先端部と、の間の距離をL2(mm)、前記基部と、前記発光素子の光の出射面と、の間の距離をL3(mm)とした場合に、以下の式を満足し、
    前記壁部の内側面は、前記壁部の先端側になるに従い、前記車両用照明装置の中心軸から離れる方向に傾斜している請求項1記載の車両用照明装置。
    L3(mm)<L2(mm)
  4. 前記基部と、前記壁部の先端部と、の間の距離をL4(mm)、前記基部と、前記発光素子の光の出射面と、の間の距離をL5(mm)とした場合に、以下の式を満足し、
    前記壁部の先端近傍の内側面は、前記壁部の先端側になるに従い、前記車両用照明装置1の中心軸から離れる方向に傾斜している請求項1記載の車両用照明装置。
    L5(mm)<L4(mm)
  5. 前記伝熱部は、前記基部の、前記壁部が設けられる側とは反対の面に設けられた凸部をさらに有する請求項1~4のいずれか1つに記載の車両用照明装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の車両用照明装置と;
    前記車両用照明装置が取り付けられる筐体と;
    を具備した車両用灯具。
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