JP7336215B2 - ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP7336215B2
JP7336215B2 JP2019042675A JP2019042675A JP7336215B2 JP 7336215 B2 JP7336215 B2 JP 7336215B2 JP 2019042675 A JP2019042675 A JP 2019042675A JP 2019042675 A JP2019042675 A JP 2019042675A JP 7336215 B2 JP7336215 B2 JP 7336215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
control device
drive source
gear
manipulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019042675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020142347A (ja
JP2020142347A5 (ja
Inventor
勉 尾坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019042675A priority Critical patent/JP7336215B2/ja
Priority to US16/809,708 priority patent/US11660746B2/en
Publication of JP2020142347A publication Critical patent/JP2020142347A/ja
Publication of JP2020142347A5 publication Critical patent/JP2020142347A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7336215B2 publication Critical patent/JP7336215B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1628Programme controls characterised by the control loop
    • B25J9/1633Programme controls characterised by the control loop compliant, force, torque control, e.g. combined with position control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1656Programme controls characterised by programming, planning systems for manipulators
    • B25J9/1664Programme controls characterised by programming, planning systems for manipulators characterised by motion, path, trajectory planning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/74Feeding, transfer, or discharging devices of particular kinds or types
    • B65G47/90Devices for picking-up and depositing articles or materials
    • B65G47/905Control arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/20Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/20Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
    • F16H1/22Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/404Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control arrangements for compensation, e.g. for backlash, overshoot, tool offset, tool wear, temperature, machine construction errors, load, inertia
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/41Servomotor, servo controller till figures
    • G05B2219/41034Two motors driven in opposite direction to take up backlash

Description

本発明は、マニピュレータの制御に関する。
物品を製造する生産ラインにおいて、マニピュレータが用いられている。生産ラインに用いられるマニピュレータには、高い位置決め精度又はコンプライアンス性が状況に応じて要求される。
特許文献1には、マニピュレータの関節を駆動する駆動装置が記載されている。特許文献1に記載の駆動装置は、ACサーボモータやブラシレスDCモータ等のモータと、モータの出力側に設けられた減速機と、を有している。この種のマニピュレータでは、減速機のバックラッシュが、マニピュレータの振動や位置決め誤差の原因となることが知られている。そのため、特許文献1に記載の技術では、減速機の出力側に設けられたエンコーダを用いて、フルクローズドループ制御によりマニピュレータを所定位置に位置決めしている。また、特許文献1に記載の技術では、減速機の入力側に設けられたエンコーダを用いて、セミクローズドループ制御によりマニピュレータを高速に動作させている。
特開2011-176913号公報
ところで、精密な作業を行わせるマニピュレータにおいても、高出力のトルクが要求されることがある。そして、マニピュレータにおいて、高出力のトルクを実現する構成とする場合においても、高い位置決め精度やコンプライアンス性など、マニピュレータの制御性を状況に応じて変化させることが要求される。例えば、部品を高精度かつ低振動で位置決めする動作ではコンプライアンス性はあまり必要とされない。しかしながら、ある部品を他の部品に挿入する場合、部品が挿入しやすくなるようにコンプライアンス性を必要とする場合がある。
本発明は、マニピュレータの制御性の向上を図ることを目的とする。
本発明の一態様は、第1駆動源と、第2駆動源と、前記第1駆動源及び前記第2駆動源の駆動が伝達される出力部と、前記出力部の動作により移動可能であり第1ワークを保持するエンドエフェクタと、を備えたロボットと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記出力部を所定方向に動作させる場合、前記第1駆動源による第1トルクと前記第2駆動源による第2トルクとを同じ方向に発生させる第1処理と、前記第1トルクと前記第2トルクとを反対方向に発生させる第2処理と、を選択して実行可能であり、前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークを移動させる場合、前記第1トルクと前記第2トルクとにおいて差が発生するように前記第1トルクと前記第2トルクとを異ならせ、前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークと第2ワークとを接触させる場合、前記差が小さくなるように前記第1トルクと前記第2トルクとを制御する、ことを特徴とするロボットシステムである。
本発明の一態様は、第1駆動源と、第2駆動源と、前記第1駆動源及び前記第2駆動源の駆動が伝達される出力部と、前記出力部の動作により移動可能であり第1ワークを保持するエンドエフェクタと、を備えたロボットと、制御装置と、を備えたロボットシステムの制御方法であって、前記制御装置は、前記出力部を所定方向に動作させる場合、前記第1駆動源による第1トルクと前記第2駆動源による第2トルクとを同じ方向に発生させる第1処理と、前記第1トルクと前記第2トルクとを反対方向に発生させる第2処理と、を選択して実行可能であり、前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークを移動させる場合、前記第1トルクと前記第2トルクとにおいて差が発生するように前記第1トルクと前記第2トルクとを異ならせ、前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークと第2ワークとを接触させる場合、前記差が小さくなるように前記第1トルクと前記第2トルクとを制御する、ことを特徴とする制御方法である。
本発明によれば、マニピュレータの制御性が向上する。
第1実施形態に係るロボット装置を示す斜視図である。 第1実施形態の駆動装置の斜視図である。 第1実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る制御装置において駆動装置を制御する処理の概念図である。 第1実施形態に係る制御装置による制御方法のフローチャートである。 第2実施形態に係るロボット装置を示す斜視図である。 第2実施形態に係る制御装置による制御方法のフローチャートである。 第3実施形態に係るロボット装置を用いた物品の製造方法のフローチャートである。 第3実施形態に係るロボット装置を用いた物品の製造方法の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るロボット装置を示す斜視図である。図1に示すロボット装置100は、産業用ロボットであり、工場などの生産ラインに組み込まれ、組付作業などの生産作業に従事する。ロボット装置100は、マニピュレータ200と、マニピュレータ200の動作を制御する制御装置500と、を備えている。また、ロボット装置100は、制御装置500に教示データを送信する教示装置としての教示ペンダント600を備えている。教示ペンダント600は、操作者が操作するものであり、マニピュレータ200や制御装置500の動作を指定するのに用いる。
マニピュレータ200は、水平多関節のロボットアーム(SCARA)である。マニピュレータ200は、1つ以上の関節を有していればよく、第1実施形態では、複数の関節、例えば3つの関節J1~J3を有している。マニピュレータ200は、作業台に固定されるベース部210と、ベース部210に固定されたリンク211と、リンク211に関節J1で連結されたリンク212と、リンク212に関節J2で連結されたリンク213と、を有する。また、マニピュレータ200は、リンク213に関節J3で連結されたエンドエフェクタの一例であるハンド202を有する。つまり、マニピュレータ200の先端部がハンド202である。ハンド202は、ワークを保持するエンドエフェクタであり、第1実施形態ではエアー吸着式のものであるが、開閉動作可能な複数のフィンガーを有するものであってもよい。
マニピュレータ200は、各関節J1~J3に配置された駆動装置20を有する。マニピュレータ200の先端部、即ちハンド202は、マニピュレータ200の各関節J1~J3が駆動装置20によって回転駆動されることにより、マニピュレータ200が配置された作業空間における可動範囲内の任意の位置に移動することができる。
制御装置500は、第1制御ユニットである制御ユニット300と、第2制御ユニットである制御ユニット400と、を有する。制御ユニット300は、ロボット装置100を統括的に制御するものである。制御ユニット400は、制御ユニット300の指令に基づいて、マニピュレータ200の関節J1~J3の駆動装置20を制御するものである。
図2は、第1実施形態の駆動装置20の斜視図である。駆動装置20は、第1駆動源の一例である電動のモータ21Rと、第2駆動源の一例である電動のモータ21Lと、を有する。また、駆動装置20は、伝達機構240と、検出部の一例であるエンコーダ24と、を有する。
伝達機構240は、モータ21R,21Lにより発生したトルクを出力側に伝達するものである。伝達機構240の出力側には、図1のリンク212、リンク213、又はハンド202などの被駆動部材が設けられている。したがって、モータ21R,21Lの動力が伝達機構240により被駆動部材に伝達され、被駆動部材、つまり図1のリンク212、リンク213、又はハンド202が駆動される。
伝達機構240は、第1実施形態では減速機であり、モータ21R,21Lの回転速度を減速して出力する。伝達機構240は、第1伝達部である伝達部251Rと、第2伝達部である伝達部251Lと、出力部250と、を含む。伝達部251Rは、モータ21Rにより発生されたトルクを出力部250に伝達するものである。伝達部251Lは、モータ21Lにより発生されたトルクを出力部250に伝達するものである。出力部250は、伝達部251R及び伝達部251Lにより伝達されたトルクを被駆動部材に出力するものである。
伝達部251Rと伝達部251Lとは、互いに同じ方向の入力トルク(回転入力)に対して、互いに同じ方向の出力トルク(回転出力)を、共に同じ出力部250に伝達する。つまり、伝達部251Rと伝達部251Lとは、互いに異なる方向の入力トルク(回転入力)に対して、互いに異なる方向の出力トルク(回転出力)を、共に同じ出力部250に伝達する。第1実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとは、同じ構成であり、同じ伝達比(減速比)である。
伝達部251Rは、モータ21Rの回転軸232Rに係合する摩擦車233Rと、摩擦車233Rと同軸に配置された歯車234Rと、歯車234Rと噛合する歯車235Rと、歯車235Rと同軸に配置された歯車236Rと、を有する。伝達部251Lは、モータ21Lの回転軸232Lに係合する摩擦車233Lと、摩擦車233Lと同軸に配置された歯車234Lと、歯車234Lと噛合する歯車235Lと、歯車235Lと同軸に配置された歯車236Lと、を有する。出力部250は、歯車236R,236Lと噛合する歯車237と、歯車237に固定された出力軸245とを有する。出力軸245は、被駆動部材、即ち図1のリンク212、リンク213、又はハンド202に連結されている。
伝達機構240の出力側は、エンコーダ24が配置されている。エンコーダ24は、ロータリーエンコーダである。エンコーダ24は、伝達機構240の出力側の回転角度、即ち図1のマニピュレータ200の関節の角度を検出するためのものであり、角度に応じた検出信号を、図1の制御ユニット400に出力する。エンコーダ24は、インクリメンタル式又はアブソリュート式のいずれであってもよい。また、エンコーダ24は、光学式、磁気式、静電容量式のいずれであってもよい。第1実施形態では、エンコーダ24は、光学式のものであり、スケール24Sと、スケール24Sに対向して配置された検出器24Dとを有する。スケール24Sは、出力軸245にハブ242で固定されている。検出器24Dは、スケール24Sの回転位置に応じた信号を、図1の制御ユニット400に出力する。よって、制御ユニット400は、エンコーダ24を用いて、マニピュレータ200の関節の角度を直接検出することができる。つまり、制御ユニット400は、マニピュレータ200の関節の角度を直接検出することで、マニピュレータ200、即ち関節J1~J3を、フルクローズドループ制御により制御することができる。
以上の駆動装置20の構成により、モータ21Rにより発生したトルクは回転軸232Rを通じて摩擦車233Rに伝達され、摩擦車233R及び歯車234Rが共に回転駆動される。歯車234Rに噛合する歯車235Rが、歯車234Rによって、歯車236Rと共に回転駆動される。歯車236Rに噛合する歯車237が、回転駆動される歯車236Rによって回転駆動される。また、モータ21Lにより発生したトルクは回転軸232Lを通じて摩擦車233Lに伝達され、摩擦車233L及び歯車234Lが共に回転駆動される。歯車234Lに噛合する歯車235Lが、歯車234Lによって、歯車236Lと共に回転駆動される。歯車236Lに噛合する歯車237が、回転駆動される歯車236Lによって回転駆動される。つまり、モータ21Rの駆動により、伝達部251Rの歯車236Rから出力部250の歯車237にトルクが伝達される。同様に、モータ21Lの駆動により、伝達部251Lの歯車236Lから出力部250の歯車237にトルクが伝達される。
回転軸232Rの外径をD232R、摩擦車233Rの外径をD233R、歯車234Rのピッチ円直径をD234R、歯車235Rのピッチ円直径をD235R、歯車236Rのピッチ円直径をD236Rとする。回転軸232Lの外径をD232L、摩擦車233Lの外径をD233L、歯車234Lのピッチ円直径をD234L、歯車235Lのピッチ円直径をD235L、歯車236Lのピッチ円直径をD236Lとする。歯車237のピッチ円直径をD237とする。歯車236Rと歯車237との噛み合いを含む伝達部251Rの減速比をNとする。歯車236Lと歯車237との噛み合いを含む伝達部251Lの減速比をNとする。減速比N及び減速比Nは、以下となる。
=(D233R×D235R×D237)÷(D232R×D234R×D236R
=(D233L×D235L×D237)÷(D232L×D234L×D236L
なお、伝達部251R,251L及び出力部250それぞれの歯車の数は、上述の説明に限定するものではなく、例えば1つであってもよい。また、伝達部251R,251Lは、摩擦車を有しているが、摩擦車の数も上述の説明に限定するものではない。例えば、伝達部251R,251Lが摩擦車を有していなくてもよい。この場合、モータの回転軸に歯車を設け、この歯車に噛合する歯車を、摩擦車の代わりに配置してもよい。
一般にマニピュレータの関節に用いられる波動歯車減速機は、高い減速比が得られるため、高いトルクを出力することが期待できるが、高度な製造技術が必要なため高価である。第1実施形態の伝達機構240によれば、波動歯車減速機のような高価な構成でなくても、簡単で安価な構成で、動力を減速して伝達することができる。そして、高トルクを実現できるように、第1実施形態では、駆動装置20は、2つのモータ21R,21Lを有している。
制御装置500について具体的に説明する。図3は、第1実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置500は、上述したように、制御ユニット300,400を有する。図3には、制御ユニット300のハードウェア構成の一例について詳細に図示している。
制御ユニット300は、コンピュータで構成されており、処理部としてのCPU(Central Processing Unit)301を備える。また、制御ユニット300は、記憶部として、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304を備えている。また、制御ユニット300は、記録ディスクドライブ305、及びインタフェース306~309を備えている。
CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、記録ディスクドライブ305、インタフェース306~309は、相互に通信可能にバス310で接続されている。ROM302には、CPU301に後述する制御方法の処理を実行させるためのプログラム330が格納されている。CPU301は、ROM302に記録(格納)されたプログラム330に基づいて、後述する制御方法を実行する。RAM303は、CPU301の演算処理結果等、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
HDD304は、CPU301の演算処理結果や外部から取得した各種データ等を記憶可能な記憶装置である。記録ディスクドライブ305は、記録ディスク331に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。
教示ペンダント600は、インタフェース306に接続されている。CPU301は、インタフェース306及びバス310を介して教示ペンダント600からマニピュレータ200の教示データを取得する。
制御ユニット400は、インタフェース309に接続されている。CPU301は、指令値のデータを所定の制御周期でバス310及びインタフェース309を介して制御ユニット400に出力する。制御ユニット400は、CPU301から取得した指令値に基づいて駆動装置20を制御する。なお、駆動装置20は関節の数だけ存在するため、第1実施形態では3つの駆動装置20が存在するが、図3では、便宜上、1つの駆動装置20のみを図示している。
インタフェース307には、モニタ321が接続されており、モニタ321には、CPU301の制御の下、各種画像が表示される。インタフェース308は、書き換え可能な不揮発性メモリや外付けHDD等の記憶装置である外部記憶装置322が接続可能に構成されている。外部記憶装置322には、教示データなどのデータが格納可能である。
なお、第1実施形態では、コンピュータによって読取可能な記録媒体がROM302であり、ROM302にプログラム330が記録されているが、これに限定するものではない。プログラム330は、コンピュータによって読取可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。プログラム330を供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。
図4は、第1実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。図4には、制御ユニット400のハードウェア構成について詳細に図示している。なお、図4においても、図3と同様、1つの駆動装置20のみ図示している。
制御ユニット400は、コンピュータで構成されている。制御ユニット400は、処理部であるCPU401と、記憶部であるROM402及びRAM403と、インタフェース406~409と、を備えている。CPU401、ROM402、RAM403、インタフェース406~409は、相互に通信可能にバス410で接続されている。ROM402には、CPU401に、後述する制御方法の処理を実行させるためのプログラム430が格納されている。
インタフェース406には、モータ21Rが接続されている。インタフェース407には、モータ21Lが接続されている。インタフェース408には、エンコーダ24が接続されている。インタフェース409には、制御ユニット300が接続されている。
なお、第1実施形態では、コンピュータによって読取可能な記録媒体がROM402であり、ROM402にプログラム430が記録されているが、これに限定するものではない。プログラム430は、コンピュータによって読取可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。プログラム430を供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。
ところで、図2に示す伝達機構240は、複数の歯車を有しているため、複数の歯車に含まれる互いに噛み合う2つの歯車間にバックラッシュが存在する。具体的には、伝達部251Rにおいては、歯車234Rと歯車235Rとの間、及び歯車236Rと歯車237との間に、バックラッシュが存在する。伝達部251Lにおいては、歯車234Lと歯車235Lとの間、及び歯車236Lと歯車237との間に、バックラッシュが存在する。歯車間のバックラッシュは、関節のガタ付きの原因ともなる。マニピュレータ200には、高い位置決め精度が要求される場合、及び高速動作が要求される場合がある。第1実施形態では、制御装置500は、これらの要求に応じて、駆動装置20を制御する。
図5は、第1実施形態に係る制御装置500において駆動装置20を制御する処理の概念図である。制御ユニット400は、エンコーダ24を用いた検出結果である角度値に基づき、フルクローズドループ制御によって、マニピュレータ200の動作、即ち関節の角度を制御する。具体的には、制御ユニット400は、制御ユニット300から取得した指令値と、エンコーダ24により取得した検出値との差に基づき、モータ21RをPID制御するPID演算処理451と、モータ21LをPID制御するPID演算処理452とを実行する。なお、フィードバック制御の一例としてPID制御としたが、これに限定するものではなく、例えばPI制御であってもよい。
制御ユニット400は、制御ユニット300の指令に基づいて、関節のガタ付き、つまり伝達機構240のガタ付きを取り除くよう、モータ21Rに発生させるトルクTR、及びモータ21Lに発生させるトルクTLを制御する。即ち、制御ユニット400は、PID演算処理451,452による制御量を調整して、発生するトルクTR,TLを制御するトルク制御処理453を行い、モータ21R,21Lに供給する電流を制御する。このように、制御ユニット300は、制御ユニット400を通じて、モータ21R,21Lにより発生させるトルクTR,TLを制御する。
伝達部251Rに入力されたトルクTRは、第1トルクであるトルクTAとして出力部250に伝達される。伝達部251Lに入力されたトルクTLは、第2トルクであるトルクTBとして出力部250に伝達される。
関節のガタ付きは、各伝達部251R,251L内の歯車間に生じるバックラッシュ、及び2つの伝達部251R,251Lと、出力部250との間に生じるバックラッシュが主な原因となる。
第1実施形態では、2つの伝達部251R,251Lが、互いに同じ方向の入力トルクを互いに同じ方向の出力トルクとして、出力部250に伝達する。よって、伝達部251Rから出力部250に伝達されるトルクTAと、伝達部251Lから出力部250に伝達されるトルクTBとの関係は、モータ21Rが発生するトルクTRと、モータ21Lが発生するトルクTLとの関係と相似関係にある。つまり、制御装置500は、各モータ21R,21Lに供給する電流を制御することで、各トルクTR,TL、ひいては各トルクTA,TBを制御することができる。例えば、トルクTRとトルクTLとを互いに同一方向に発生させれば、トルクTAとトルクTBとを互いに同一方向に発生させることができる。また、例えば、トルクTRとトルクTLとを互いに反対方向に発生させれば、トルクTAとトルクTBとを互いに反対方向に発生させることができる。また、モータ21Rに供給する電流量を調整することで、トルクTRの大きさ、ひいてはトルクTAの大きさを制御することができ、モータ21Lに供給する電流量を調整することで、トルクTLの大きさ、ひいてはトルクTBの大きさを制御することができる。
第1実施形態において、制御装置500は、マニピュレータ200に行わせる動作に応じて、トルクTR,TL、具体的には、トルクTRの大きさ及び方向と、トルクTLの大きさ及び方向とを制御する。これにより、マニピュレータ200を高速に動作させることもでき、マニピュレータ200の関節J1~J3のガタ付きによる振動を抑制することもできる。よって、マニピュレータ200の制御性が向上する。
以下、制御装置500によるマニピュレータ200の制御について具体的に説明する。図6は、第1実施形態に係る制御装置500によるマニピュレータ200の制御方法のフローチャートである。以下、トルクTA,TBにおいて、関節J1~J3を回転させようとする方向を正とし、反対方向を負として説明する。なお、図1には、所定位置としての目標位置Pと、目標位置Pの近傍の領域である第1領域としての領域R1を図示している。目標位置Pは、領域R1内に含まれている。領域R1は、例えば目標位置Pを中心とする仮想的な球形状の領域である。目標位置P及び領域R1のデータは、予め、例えば図3のHDD304や外部記憶装置322などの記憶装置に設定されている。
以下、マニピュレータ200が図1に示すように領域R1の外側に位置している状態から、マニピュレータ200を領域R1内の目標位置Pに位置決めする制御動作について説明する。ここで、マニピュレータ200の位置とは、マニピュレータ200の先端部と同期して移動する、先端部近傍に設定した仮想的な点、いわゆるツールセンターポイントの位置であるものとして説明する。マニピュレータ200の位置は、各関節J1~J3の角度から順運動学の計算により、高精度に求めることができる。第1実施形態では、各関節J1~J3にエンコーダ24が配置されている。したがって、制御装置500は、各関節J1~J3の角度を、エンコーダ24を用いて検出し、これら検出結果を用いて、マニピュレータ200の位置を順運動学の計算により求める。
第1実施形態では、マニピュレータ200の動作モードとして、2つのモードについて説明する。1つ目のモードは、マニピュレータ200のハンド202が作業空間内を移動するようマニピュレータ200を動作させる移動モードである。2つ目のモードは、マニピュレータ200のハンド202を目標位置Pに位置決めするようマニピュレータ200を動作させる位置決めモードである。制御装置500は、トルクTAとトルクTBとを同一方向に発生させる第1処理である処理A、又はトルクTAとトルクTBとを反対方向に発生させる第2処理である処理Bを実行可能である。制御装置500は、マニピュレータ200に行わせる動作に応じて、第1実施形態では動作モードに応じて、処理A又は処理Bを選択的に実行する。
制御装置500は、動作モードとして、移動モードを実行する(ステップS1)。第1実施形態では、制御装置500は、マニピュレータ200を動作させてマニピュレータ200を目標位置Pに位置決めする際、マニピュレータ200が領域R1よりも外側に位置している場合には、処理Aを実行する。つまり、制御装置500は、2つのモータ21R,21Lを共に同じ回転方向に駆動制御して、トルクTAとトルクTBとを、共に正の同一方向に発生させる。即ち、第1実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRとトルクTLとを、互いに同一方向に発生させる。これにより、マニピュレータ200の関節が高速に動作する。
このとき、制御装置500は、処理Aを、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを同一として実行してもよいが、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを異ならせて実行するのが好ましい。第1実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとを異ならせるのが好ましい。トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとに差をつけることで、伝達部251R,251Lと出力部250との間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。具体的には、歯車236R,236Lと歯車237との間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。また、伝達部251R,251Lがそれぞれ複数の歯車を有する場合には、各伝達部251R,251Lに存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。具体的には、歯車234Rと歯車235Rとの間、及び歯車234Lと歯車235Lとの間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。
なお、制御装置500は、ステップS1において、PID演算処理451,452の制御ゲインを移動に適するように変更してもよい。
次に、制御装置500は、マニピュレータ200の位置が領域R1内かどうかを判定する(S2)。具体的には、制御装置500は、上述の方法でマニピュレータ200の位置を計算し、目標位置Pと計算した位置との差分が第1値以下かどうかを判定する。第1値は、領域R1の半径である。マニピュレータ200の位置が領域R1内でなければ(S2:NO)、即ちマニピュレータ200が領域R1の外側に位置していれば、移動モードが継続される。
マニピュレータ200の位置が領域R1内であれば(S2:YES)、即ちマニピュレータ200が領域R1内に位置している場合には、制御装置500は、動作モードを移動モードから位置決めモードに移行する(S3)。第1実施形態では、制御装置500は、位置決めモードにおいて処理Bを実行する。
このステップS3において、制御装置500は、2つのモータ21R,21Lを互いに異なる回転方向に駆動制御して、トルクTA及びトルクTBの内、一方が正、他方が負となるように、トルクTA,TBを互いに異なる方向に発生させる。即ち、第1実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの方向とトルクTLの方向とを異ならせている。このとき、制御装置500は、処理Bを、マニピュレータ200が目標位置Pに向かうようにトルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを異ならせて実行する。例えば、トルクTAを発生させる方向が目標位置Pに向かう方向であった場合は、|TA|>|TB|とする。第1実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとを異ならせている。
これにより、マニピュレータ200の各関節の振動、即ちマニピュレータ200のハンド202の振動を抑制しながら、マニピュレータ200を目標位置Pに位置決めすることができる。これにより、マニピュレータ200を目標位置Pに早く位置決めすることができる。
なお、制御装置500は、ステップS1において、PID演算処理451,452の制御ゲインを位置決めに適するように変更してもよい。
以上、第1実施形態によれば、制御装置500が、ステップS1の移動モード時に処理Aを実行し、ステップS3の位置決めモード時に処理Bを実行する。これにより、移動モードにマニピュレータ200を高速に動作させることができ、位置決めモード時に関節のガタ付きによる振動を抑えてマニピュレータ200を高精度に位置決めすることができる。このように、制御装置500が、マニピュレータ200に行わせる動作に応じて、処理A又は処理Bを選択的に実行することで、マニピュレータ200の制御性が向上する。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るロボット装置について説明する。図7は、第2実施形態に係るロボット装置を示す斜視図である。なお、第2実施形態におけるロボット装置100の構成は、第1実施形態におけるロボット装置100であり、同一符号を付して説明を省略する。
以下、制御装置500によるマニピュレータ200の制御について具体的に説明する。図8は、第2実施形態に係る制御装置500によるマニピュレータ200の制御方法のフローチャートである。図7には、所定位置としての目標位置Pと、目標位置Pの近傍の領域である第1領域としての領域R1を図示している。目標位置Pは、領域R1内に含まれている。領域R1は、例えば目標位置Pを中心とする仮想的な球形状の領域である。更に、第2実施形態では、目標位置Pを含む、領域R1よりも狭い第2領域である領域R2が規定される。領域R2は、例えば目標位置Pを中心とする、領域R1よりも小さい仮想的な球形状の領域である。目標位置P、領域R1及び領域R2のデータは、予め、例えば図3のHDD304や外部記憶装置322などの記憶装置に設定されている。
制御装置500は、ステップS21及びステップS22の処理を実行する。ステップS21の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS1と同様の処理である。これにより、マニピュレータ200の関節が高速に動作する。ステップS22の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS2と同様の処理である。
マニピュレータ200の位置が領域R1内であれば(S22:YES)、即ちマニピュレータ200が領域R1内であって領域R2の外側に位置している場合には、制御装置500は、動作モードを移動モードから第1位置決めモードに移行する(S23)。第2実施形態では、制御装置500は、第1位置決めモードにおいて処理Bを実行する。第1位置決めモードは、第1実施形態で説明した位置決めモードと同じである。即ち、ステップS23の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS3と同様の処理である。つまり、ステップS23では、トルクTA,TBの大きさを、関節の振動を抑制できる大きさにする。
次に、制御装置500は、マニピュレータ200の位置が領域R2内かどうかを判定する(S24)。具体的には、制御装置500は、マニピュレータ200の位置を計算し、目標位置Pと計算した位置との差分が第1値よりも小さい第2値以下かどうかを判定する。第2値は、領域R2の半径である。マニピュレータ200の位置が領域R2内でなければ(S24:NO)、即ちマニピュレータ200が領域R2の外側に位置していれば、第1位置決めモードが継続される。
マニピュレータ200の位置が領域R2内であれば(S24:YES)、即ちマニピュレータ200が領域R2内に位置している場合には、制御装置500は、第2位置決めモードに移行する(S25)。第2実施形態では、制御装置500は、第2位置決めモードにおいて処理Bを実行するが、このときトルクTA,TBの大きさを共に小さくする。即ち、制御装置500は、トルクTA,TBの各々の大きさを、マニピュレータ200が領域R1内であって領域R2よりも外側に位置している場合よりも小さくする。このステップS25では、ステップS23に引き続き、マニピュレータ200が目標位置Pに向かうようにトルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを異ならせておく。第2実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、マニピュレータ200が目標位置Pに向かうようにトルクTRの大きさとトルクTLの大きさとを異ならせておく。
ステップS25では、ハンド202の振動振幅が領域R2内に収束しているので、モータ21R,21Lに供給する電流の電流値を小さくする。これにより、消費電力を少なくすることができ、モータ21L,21Rの発熱を抑制することができる。よって、エネルギー損失を少なくすることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るロボット装置について説明する。第3実施形態では、ロボット装置を用いて物品の製造を行う具体例について説明する。なお、第3実施形態におけるロボット装置の構成は、第1実施形態で説明したロボット装置と同様であるため、説明を省略する。
図9は、第3実施形態に係るロボット装置を用いた物品の製造方法のフローチャートである。図10は、第3実施形態に係るロボット装置を用いた物品の製造方法の説明図である。第3実施形態では、図10に示す第1ワークであるワークW1を、第2ワークであるワークW2に組み付けて物品を製造する場合について説明する。図10には、マニピュレータ200の可動範囲内で移動するハンド202の軌跡を実線で模式的に図示している。制御装置500によるマニピュレータ200の制御方法は、第1実施形態で説明した通りである。また、以下、トルクTA,TB,TR,TLは、第1実施形態で図5を用いて説明した通りである。
第3実施形態では、所定位置としての目標位置が2つある。1つ目の目標位置は、ワークW1の把持しに行く動作を開始する位置P1であり、2つ目の目標位置は、ワークW1をワークW2に組み付けしに行く動作を開始する位置P2である。図10には、位置P1と、位置P1の近傍の領域である第1領域としての領域R11を図示している。位置P1は、領域R11内に含まれている。領域R11は、例えば位置P1を中心とする仮想的な球形状の領域である。同様に、図10には、位置P2と、位置P2の近傍の領域である第1領域としての領域R12を図示している。位置P2は、領域R12内に含まれている。領域R12は、例えば位置P2を中心とする仮想的な球形状の領域である。位置P1,P2及び領域R11,R12のデータは、予め、例えば図3のHDD304や外部記憶装置322などの記憶装置に設定されている。
以下、物品の製造方法の一例として、マニピュレータ200にワークW1をピックアップさせ、その後、ワークW1をワークW2に組み付けさせる方法について説明する。
制御装置500は、動作モードとして、移動モードを実行する(ステップS31)。ステップS31の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS1と同様の処理である。第3実施形態では、制御装置500は、マニピュレータ200を動作させてマニピュレータ200を位置P1に位置決めする際、マニピュレータ200が領域R11よりも外側に位置している場合には、処理Aを実行する。つまり、制御装置500は、2つのモータ21R,21Lを共に同じ回転方向に駆動制御して、トルクTAとトルクTBとを、共に正の同一方向に発生させる。即ち、第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRとトルクTLとを、互いに同一方向に発生させる。これにより、マニピュレータ200の関節が高速に動作する。
このとき、制御装置500は、処理Aを、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさと同一として実行してもよいが、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを異ならせて実行するのが好ましい。第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとを異ならせるのが好ましい。トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとに差をつけることで、図2に示す伝達部251R,251Lと出力部250との間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。具体的には、歯車236R,236Lと歯車237との間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。また、伝達部251R,251Lがそれぞれ複数の歯車を有する場合には、各伝達部251R,251Lに存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。具体的には、歯車234Rと歯車235Rとの間、及び歯車234Lと歯車235Lとの間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。
次に、制御装置500は、マニピュレータ200の位置が領域R11内かどうかを判定する(S32)。ステップS32の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS2と同様の処理である。マニピュレータ200の位置が領域R11内でなければ(S32:NO)、即ちマニピュレータ200が領域R11の外側に位置していれば、移動モードが継続される。
マニピュレータ200の位置が領域R11内であれば(S32:YES)、即ちマニピュレータ200が領域R11内に位置している場合には、制御装置500は、動作モードを移動モードから位置決めモードに移行する(S33)。第3実施形態では、制御装置500は、位置決めモードにおいて処理Bを実行する。ステップS33の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS3と同様の処理である。このステップS33において、制御装置500は、2つのモータ21R,21Lを互いに異なる回転方向に駆動制御して、トルクTA及びトルクTBの内、一方が正、他方が負となるように、トルクTA,TBを互いに異なる方向に発生させる。即ち、第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの方向とトルクTLの方向とを異ならせている。このとき、制御装置500は、処理Bを、マニピュレータ200が位置P1に向かうようにトルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを異ならせて実行する。例えば、トルクTAを発生させる方向が位置P1に向かう方向であった場合は、|TA|>|TB|とする。第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとを異ならせている。
これにより、マニピュレータ200の各関節の振動、即ちマニピュレータ200のハンド202の振動を抑制しながら、マニピュレータ200を位置P1に位置決めすることができる。これにより、マニピュレータ200を位置P1に早く位置決めすることができる。
制御装置500は、マニピュレータ200を位置P1に位置決めしたかどうかを判定する(S34)。マニピュレータ200が位置P1に位置決めされていなければ(S34:NO)、位置決めモードが継続される。
マニピュレータ200が位置P1に位置決めされた場合(S34:YES)、制御装置500は、動作モードを位置決めモードから移動モードに移行する(S35)。即ち、制御装置500は、マニピュレータを位置P1に位置決めした後、ハンド202がワークW1に向かって動作するようマニピュレータ200を位置P1から動作させるが、その際に、処理Aを実行する。このとき、制御装置500は、処理Aを、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとが同一となるように実行するのが好ましい。第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとが同一であるのが好ましい。これにより、マニピュレータ200の関節、即ち伝達機構240にガタが発生し、コンプライアンス性を確保することができる。
制御装置500は、コンプライアンス性を確保した状態で、マニピュレータ200を動作させ、マニピュレータ200にワークW1を取得(ピックアップ)させる(S36)。つまり、マニピュレータ200は、コンプライアンス性が確保されるので、ワークW1を確実に取得することができる。
次に、制御装置500は、動作モードとして、移動モードを実行する(ステップS37)。ステップS37の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS1と同様の処理である。第3実施形態では、制御装置500は、マニピュレータ200を動作させてマニピュレータ200を位置P2に位置決めする際、マニピュレータ200が領域R12よりも外側に位置している場合には、処理Aを実行する。つまり、制御装置500は、2つのモータ21R,21Lを共に同じ回転方向に駆動制御して、トルクTAとトルクTBとを、共に正の同一方向に発生させる。即ち、第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRとトルクTLとを、互いに同一方向に発生させる。これにより、マニピュレータ200の関節が高速に動作する。
このとき、制御装置500は、処理Aを、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを同一として実行してもよいが、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを異ならせて実行するのが好ましい。第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとを異ならせるのが好ましい。トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとに差をつけることで、図2に示す伝達部251R,251Lと出力部250との間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。具体的には、歯車236R,236Lと歯車237との間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。また、伝達部251R,251Lがそれぞれ複数の歯車を有する場合には、各伝達部251R,251Lに存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。具体的には、歯車234Rと歯車235Rとの間、及び歯車234Lと歯車235Lとの間に存在するバックラッシュによる関節のガタ付きによる振動を抑制することができる。
次に、制御装置500は、マニピュレータ200の位置が領域R12内かどうかを判定する(S38)。ステップS38の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS2と同様の処理である。マニピュレータ200の位置が領域R12内でなければ(S38:NO)、即ちマニピュレータ200が領域R12の外側に位置していれば、移動モードが継続される。
マニピュレータ200の位置が領域R12内であれば(S38:YES)、即ちマニピュレータ200が領域R12内に位置している場合には、制御装置500は、動作モードを移動モードから位置決めモードに移行する(S39)。第3実施形態では、制御装置500は、位置決めモードにおいて処理Bを実行する。ステップS39の処理は、第1実施形態で説明した図6のステップS3と同様の処理である。このステップS39において、制御装置500は、2つのモータ21R,21Lを互いに異なる回転方向に駆動制御して、トルクTA及びトルクTBの内、一方が正、他方が負となるように、トルクTA,TBを互いに異なる方向に発生させる。即ち、第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの方向とトルクTLの方向とを異ならせている。このとき、制御装置500は、処理Bを、マニピュレータ200が位置P2に向かうようにトルクTAの大きさとトルクTBの大きさとを異ならせて実行する。例えば、トルクTAを発生させる方向が位置P2に向かう方向であった場合は、|TA|>|TB|とする。第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとを異ならせている。
これにより、マニピュレータ200の各関節の振動、即ちマニピュレータ200のハンド202の振動を抑制しながら、マニピュレータ200を位置P2に位置決めすることができる。これにより、マニピュレータ200を位置P2に早く位置決めすることができる。
制御装置500は、マニピュレータ200を位置P2に位置決めしたかどうかを判定する(S40)。マニピュレータ200が位置P2に位置決めされていなければ(S40:NO)、位置決めモードが継続される。
マニピュレータ200が位置P2に位置決めされた場合(S40:YES)、制御装置500は、動作モードを位置決めモードから移動モードに移行する(S41)。即ち、制御装置500は、マニピュレータを位置P2に位置決めした後、ワークW1を取得したマニピュレータ200のハンド202がワークW2に向かって動作するようマニピュレータ200を位置P2から動作させるが、その際に、処理Aを実行する。このとき、制御装置500は、処理Aを、トルクTAの大きさとトルクTBの大きさとが同一となるように実行するのが好ましい。第3実施形態では、伝達部251Rと伝達部251Lとが同様の構成であるため、トルクTRの大きさとトルクTLの大きさとが同一であるのが好ましい。これにより、マニピュレータ200の関節、即ち伝達機構240にガタが発生し、コンプライアンス性を確保することができる。
制御装置500は、コンプライアンス性を確保した状態で、マニピュレータ200を動作させ、マニピュレータ200に取得させたワークW1をワークW2に組み付けさせる(S42)。つまり、マニピュレータ200は、コンプライアンス性が確保されるので、ワークW1をワークW2に確実に組み付けることができる。第3実施形態では、制御装置500は、マニピュレータ200にワークW1をワークW2に嵌合させる。コンプライアンス性を発生させる距離(ステップS35とスッテプS41)は、ワークやマニュピュレータの公差を鑑みて最小となるように設定する。
以上、第3実施形態では、コンプライアンス性が必要なステップS36及びステップS42において、マニピュレータ200にコンプライアンス性を持たせることで、ワークW1の取得及び組付が容易となる。これにより、マニピュレータ200の制御性が向上する。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態では、関節の角度を検出するための検出部が、エンコーダ24である場合について説明したが、エンコーダ24に限定するものではない。検出部は、関節の角度を検出できるものであれば、いかなるものでもよく、例えばレゾルバ等を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、伝達機構240が減速機である場合について説明したが、これに限定するものではない。また、減速機として歯車減速機である場合を例に説明したが、これに限定するものではなく、歯車以外の減速機であってもよい。
また、上述の実施形態では、エンドエフェクタがハンド202である場合について説明したが、これに限定するものではない。エンドエフェクタが、例えばワークに対して作業を施すツールであってもよい。
また、上述の実施形態では、マニピュレータ200が水平多関節のロボットアームである場合について説明したが、これに限定するものではない。マニピュレータ200が、垂直多関節のロボットアーム、パラレルリンクのロボットアーム、直交ロボット等であってもよい。
また、上述の実施形態では、マニピュレータ200の駆動装置20の第1駆動源及び第2駆動源が、それぞれモータである場合について説明したが、これに限定するものではない。各駆動源が、例えば人工筋肉のようなデバイス等であってもよい。
上述の実施形態において、制御装置500の制御ユニット300及び制御ユニット400のそれぞれの処理を、ソフトウェアにより実行する場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、制御ユニット300の処理機能の一部又は全部をハードウェア(回路構成)により実現するようにしてもよい。また、例えば、制御ユニット400の処理機能の一部又は全部をハードウェア(回路構成)により実現するようにしてもよい。また、制御装置500が制御ユニット300と制御ユニット400とで構成される場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、制御装置500を1つのコンピュータで構成してもよく、複数のコンピュータで構成してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また上述した実施形態は、制御装置に設けられる記憶装置の情報に基づき、伸縮、屈伸、上下移動、左右移動もしくは旋回の動作またはこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械に適用可能である。
21L…モータ(第2駆動源)、21R…モータ(第1駆動源)、100…ロボット装置、200…マニピュレータ、240…伝達機構、500…制御装置

Claims (22)

  1. 第1駆動源と、第2駆動源と、前記第1駆動源及び前記第2駆動源の駆動が伝達される出力部と、前記出力部の動作により移動可能であり第1ワークを保持するエンドエフェクタと、を備えたロボットと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記出力部を所定方向に動作させる場合前記第1駆動源による第1トルクと前記第2駆動源による第2トルクとを同じ方向に発生させる第1処理と、前記第1トルクと前記第2トルクとを反対方向に発生させる第2処理と、を選択して実行可能であ
    前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークを移動させる場合、前記第1トルクと前記第2トルクとにおいて差が発生するように前記第1トルクと前記第2トルクとを異ならせ、
    前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークと第2ワークとを接触させる場合、前記差が小さくなるように前記第1トルクと前記第2トルクとを制御する、
    ことを特徴とするロボットシステム。
  2. 前記制御装置は、
    前記ロボットに実行させる動作に応じて、前記第1処理、又は前記第2処理を選択して実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記制御装置は、
    前記出力部を所定位置に位置決めする場合
    前記出力部が、前記所定位置を含む第1領域よりも外側に位置している場合には、前記第処理を実行し、
    前記出力部が、前記第1領域の内側に位置している場合には、前記第処理を実行して前記出力部を前記所定位置に位置決めする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボットシステム。
  4. 前記制御装置は、
    前記第処理を実行する場合、前記出力部が、前記所定位置を含む、前記第1領域よりも狭い第2領域の内側に位置している場合には、前記第1トルク及び前記第2トルクの各々の大きさを、前記出力部の位置が前記第1領域の内側であって前記第2領域よりも外側に位置している場合よりも小さくする、
    ことを特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  5. 前記第1領域と前記第2領域とは仮想的な球形状で設定されている、
    ことを特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  6. 前記制御装置は、
    前記第1処理を実行して前記ロボットを制御し、前記ロボットにより前記第1ワークを取得する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  7. 前記制御装置は、
    前記第処理を実行する場合、前記第1トルクの大きさと前記第2トルクの大きさとを異ならせる、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボットシステム。
  8. 前記第1駆動源の駆動を前記出力部に伝達する第1伝達部と、
    前記第2駆動源の駆動を前記出力部に伝達する第2伝達部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボットシステム。
  9. 前記制御装置は、
    前記第1処理において、前記第1伝達部の第1凸部と前記第2伝達部の第2凸部と前記出力部の第3凸部とが接触することで、前記第1駆動源の駆動および前記第2駆動源の駆動が前記出力部に伝達される
    ことを特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  10. 前記第1凸部は前記第1伝達部が有する第1歯車の歯であり、前記第2凸部は前記第2伝達部が有する第2歯車の歯であり、前記第3凸部は前記出力部が有する第3歯車の歯である、
    ことを特徴とする請求項に記載のロボットシステム。
  11. 前記第1伝達部において、前記第1歯車が前記出力部と接触し、第1軸を介して前記第1歯車と同軸に設けられる第3歯車を有し、
    前記第2伝達部において、前記第2歯車が前記出力部と接触し、第2軸を介して前記第2歯車と同軸に設けられる第4歯車を有している、
    ことを特徴とする請求項10に記載のロボットシステム。
  12. 前記第1伝達部において、前記第1駆動源と接触する第1摩擦車を有し、前記第1摩擦車には前記第3歯車と接触する第5歯車を有し、
    前記第2伝達部において、前記第2駆動源と接触する第2摩擦車を有し、前記第2摩擦車には前記第4歯車と接触する第6歯車を有している、
    ことを特徴とする請求項11に記載のロボットシステム。
  13. 前記制御装置は、
    前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークと前記第2ワークとを接触させる場合において、前記出力部にガタが発生するように前記第1駆動源と前記第2駆動源とを制御する、
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  14. 前記ロボットは、前記出力部の位置に関する情報を取得する測定部を有し、
    前記制御装置は、
    前記測定部の測定結果に基づく制御で、前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  15. 前記測定部は、前記出力部の位置に関する情報を直接取得でき、
    前記制御装置は、
    前記測定部の検出結果に基づくフルクローズド制御で、前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボットシステム。
  16. 前記測定部は、前記第1駆動源の回転軸と前記第2駆動源の回転軸とは異なる回転軸上に位置している、
    ことを特徴とする請求項15に記載のロボットシステム。
  17. 前記制御装置は、
    前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークと第2ワークとを接触させる場合、前記第1トルクの大きさと前記第2トルクの大きさとが同一となるように制御することで前記差を小さくする、
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  18. 前記ロボットは前記エンドエフェクタと、ロボットアームと、を備える、
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  19. 請求項1から18のいずれか1項に記載のロボットシステムを用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
  20. 第1駆動源と、第2駆動源と、前記第1駆動源及び前記第2駆動源の駆動が伝達される出力部と、前記出力部の動作により移動可能であり第1ワークを保持するエンドエフェクタと、を備えたロボットと、制御装置と、を備えたロボットシステムの制御方法であって、
    前記制御装置は、
    前記出力部を所定方向に動作させる場合前記第1駆動源による第1トルクと前記第2駆動源による第2トルクとを同じ方向に発生させる第1処理と、前記第1トルクと前記第2トルクとを反対方向に発生させる第2処理と、を選択して実行可能であ
    前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークを移動させる場合、前記第1トルクと前記第2トルクとにおいて差が発生するように前記第1トルクと前記第2トルクとを異ならせ、
    前記第1処理を実行して前記出力部を介して前記エンドエフェクタを制御し前記第1ワークと第2ワークとを接触させる場合、前記差が小さくなるように前記第1トルクと前記第2トルクとを制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
  21. コンピュータに、請求項2に記載の制御方法、又は請求項19に記載の物品の製造方法を実行させるプログラム。
  22. 請求項2に記載のプログラムを記録した、コンピュータによって読取可能な記録媒体。
JP2019042675A 2019-03-08 2019-03-08 ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体 Active JP7336215B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019042675A JP7336215B2 (ja) 2019-03-08 2019-03-08 ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体
US16/809,708 US11660746B2 (en) 2019-03-08 2020-03-05 Separate moving and positioning modes for a robot, method providing separate moving and positioning modes for the robot, method of manufacturing a product, and a recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019042675A JP7336215B2 (ja) 2019-03-08 2019-03-08 ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020142347A JP2020142347A (ja) 2020-09-10
JP2020142347A5 JP2020142347A5 (ja) 2022-03-15
JP7336215B2 true JP7336215B2 (ja) 2023-08-31

Family

ID=72334900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019042675A Active JP7336215B2 (ja) 2019-03-08 2019-03-08 ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11660746B2 (ja)
JP (1) JP7336215B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109514543A (zh) * 2018-12-24 2019-03-26 深圳市优必选科技有限公司 一种舵机及机器人
JP2022157884A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 セイコーエプソン株式会社 ロボットの制御方法、ロボットシステムおよびロボット制御プログラム
JP6976476B1 (ja) * 2021-07-30 2021-12-08 大豊精機株式会社 ギヤ装置及びギヤ装置を備える搬送装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142358A (ja) 2015-02-03 2016-08-08 ナブテスコ株式会社 電動アクチュエータ及び歯車機構

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4724481U (ja) * 1971-04-10 1972-11-18
IT208544Z2 (it) 1986-06-27 1988-05-28 Fisi Fibre Sint Spa Nastro autoadesivo per la protezione e perl'impermeabilizzazione delle linee di cucitura di imbottiture ad elevato grado di isolamento termico, utilizzabili nell'abbigliamento e simili.
JPS638473U (ja) * 1986-07-04 1988-01-20
NL9200515A (nl) 1992-03-20 1993-10-18 Philips Nv Elektrische machine, werkwijze voor het aan elkaar bevestigen van een zacht-magnetisch lichaam en een hard-magnetisch lichaam en werkwijze voor het aan elkaar bevestigen van twee hard-magnetische lichamen.
JPH09133196A (ja) * 1995-11-06 1997-05-20 Nissin Electric Co Ltd 減速装置
JPH09248778A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Ricoh Co Ltd ロボット装置
US20020025722A1 (en) 2000-08-04 2002-02-28 Hideho Inagawa Shielded cable with connector
JP2007325479A (ja) 2006-06-05 2007-12-13 Apm Corp マルチ駆動モータ
US20090237026A1 (en) * 2008-03-18 2009-09-24 Siemens Energy & Automation, Inc. System and Method for Drive Controller Anti-Backlash Control Topology
JP5645423B2 (ja) 2010-02-23 2014-12-24 キヤノン株式会社 回転駆動装置及びロボットアーム
DE102012012988A1 (de) * 2012-06-29 2014-04-17 Liebherr-Verzahntechnik Gmbh Vorrichtung zur automatisierten Handhabung von Werkstücken
JP6053424B2 (ja) 2012-09-25 2016-12-27 キヤノン株式会社 ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム及び記録媒体
TWI480139B (zh) * 2012-10-15 2015-04-11 Delta Electronics Inc 機械關節與應用其之機械手臂
JP6164948B2 (ja) 2013-06-20 2017-07-19 キヤノン株式会社 ロボット装置及び部品の製造方法
US9505133B2 (en) 2013-12-13 2016-11-29 Canon Kabushiki Kaisha Robot apparatus, robot controlling method, program and recording medium
SE538950C2 (sv) 2014-03-28 2017-02-28 Yaskawa Nordic Ab Förfarande och robotcell för hantering av buntar av flexiblasubstrat
JP6238869B2 (ja) * 2014-10-28 2017-11-29 アズビル株式会社 接触制御装置
JP6881886B2 (ja) 2015-07-14 2021-06-02 キヤノン株式会社 制御方法、ロボット装置、および駆動装置
US10228054B1 (en) * 2017-05-22 2019-03-12 Michael Wittig Drive system for minimizing backlash

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142358A (ja) 2015-02-03 2016-08-08 ナブテスコ株式会社 電動アクチュエータ及び歯車機構

Also Published As

Publication number Publication date
US20200283242A1 (en) 2020-09-10
JP2020142347A (ja) 2020-09-10
US11660746B2 (en) 2023-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10486309B2 (en) Robot controlling method, robot apparatus, program, recording medium, and method for manufacturing assembly component
JP7336215B2 (ja) ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体
JP5895628B2 (ja) ロボットの制御方法及びロボット制御装置、並びにロボット制御システム
US10259115B2 (en) Work device
JP6584102B2 (ja) ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム、記録媒体、及び物品の製造方法
JP4289506B2 (ja) 四自由度パラレルロボット
CN112799304B (zh) 一种基于时变摩擦补偿的双电机同步控制方法及设备
JP2017056549A (ja) ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム、記録媒体及び組立部品の製造方法
JP6652310B2 (ja) ロボットシステム、ロボットアームの制御方法、プログラム、記録媒体、及び物品の製造方法
CN111819038B (zh) 采用平行连杆机构的作业设备及其控制方法
JP2020015124A (ja) ロボット制御方法、物品の製造方法、ロボット制御装置、ロボット、プログラム及び記録媒体
WO2015162757A1 (ja) ロボット制御装置およびロボット制御方法
WO2017175340A1 (ja) 最適化装置及びそれを備えた垂直型多関節ロボット
JP6700679B2 (ja) 制御方法、物品の製造方法、ロボット装置、制御プログラム及び記録媒体
JP2013223895A (ja) ロボット制御方法及びロボット制御装置
US9067318B2 (en) Method for estimating connection orders of modules of modular robot
US20230191603A1 (en) Input shaping control of a robot arm in different reference spaces
JP6896824B2 (ja) ロボット装置、ロボットシステム、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、情報処理装置、情報処理方法、制御プログラム及び記録媒体
JPH06195127A (ja) マニピュレータのハイブリッド遠隔制御装置
Doroudchi et al. An experimental study on open-loop position and speed control of a 3-RRR planar parallel mechanism
JP2013223896A (ja) ロボット制御方法及びロボット制御装置
JP2019104091A (ja) ロボット装置、ロボット装置の制御方法
JP2019084650A (ja) ロボット装置及び組立品の製造方法
JP2019214105A (ja) ロボット制御装置およびロボット制御方法
JP7391523B2 (ja) 制御装置、ロボットシステム、制御方法、物品の製造方法、プログラム、及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200206

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220307

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230821

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7336215

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151