JP7333699B2 - 食品用薬剤容器 - Google Patents

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Description

本発明は、食品用薬剤容器に関し、特に、米その他の穀物等の粒状の食品や小麦粉等の粉状の食品上に設置して使用する、あるいは食品に一部を埋没させて使用する食品用薬剤容器に関する。
従来より、米びつ用の防虫剤として、容器内に薬剤を収容し、容器から薬剤が徐々に揮散することで、貯穀害虫から米を守る製品が実用化されている。例えば、特許文献1は、米と一緒に米びつや米収容袋などに収容され、米の除虫、防カビ、脱臭及び除湿作用等により、上記収容した米を長期に亘って良好な品質に保存する米の品質保持剤の容器として、多孔性セラミックスからなる通気性容器を用いることを開示している。特許文献1の通気性容器は、セラミック製ベース部材及びカバー部材がそれぞれ浅皿状をなしている。このように、浅皿状の容器は、米びつの移動や米の取り出しの際に、米びつ内に収容された米が容器に被さることで、容器の上部が塞がれやすく、容器内に収容された薬剤を大気中に揮散することにより薬効を発揮するには適していなかった。
特許文献2は、内部に薬剤が充填されるとともに、上部に内外を貫通する口部が設けられる容器本体と、前記口部に螺着される取付部を有するとともに、該取付部に一体に設けられる傘部を有する傘体とを備えた薬剤揮散容器を開示している。特許文献2の薬剤揮散容器では、容器本体内に充填された薬剤の薬効成分が、容器本体の口部から傘体の傘部の内側に導かれる。傘体の傘部には揮散口が設けられ、揮散口の大きさを極力小さくすることで、薬剤揮散容器内部への埃等の侵入を防ぐものである。特許文献2の容器本体は、底面に向かって次第に外形が細くなる形状をしており、米の中に放置して使用する場合、米びつの移動や米の取り出しの際に容器が米の中に埋没して揮散口が塞がれやすくなるおそれがあった。
特開平6-38678号公報 特開2004-196355号公報
そこで、本発明は、上記課題を解決し、米その他の穀物等の粒状の食品や小麦粉等の粉状の食品上に設置して使用する、あるいは食品に一部を埋没させて使用する食品用薬剤容器において、米びつ等の食品の保存容器の移動や保存容器に収容された食品の取り出しの際に食品用薬剤容器の薬剤揮散口が食品に埋没することにより薬剤揮散口が塞がれることを防止する食品用薬剤容器を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明では、粒状又は粉状の食品上に設置して使用する、あるいは少なくとも一部を食品に埋没させて使用する有底柱状の食品用薬剤容器であって、薬剤を収容する本体部と、薬剤揮散口を有する蓋部とを備え、外周面の少なくとも一部に複数の筋状の凹凸を有することを特徴とする、前記食品用薬剤容器を提供する。
本発明による食品用薬剤容器は、外周面に少なくとも2つ以上の不連続の曲面を有することを特徴とする。
本発明による食品用薬剤容器は、前記有底柱状が多角形であって、水平方向の断面に180度より大きい内角を少なくとも1つ以上有することを特徴とする。
本発明による食品用薬剤容器は、前記本体部が該本体部の下端に向かって末広がりの形状になっていることを特徴とする。
本明細書において「上端」、「上面」、「上部」又は「上方向」等と表現する際の「上」とは、特に指定のない限り、蓋部を本体部に装着した状態において食品用薬剤容器の底部を水平面に接するように正立させて載置した際の鉛直方向における「上」を指す。
本明細書において「下端」、「下面」、「下部」又は「下方向」等と表現する際の「下」とは、特に指定のない限り、蓋部を本体部に装着した状態で食品用薬剤容器の底部を水平面に接するように正立させて載置した際の鉛直方向における「下」を指す。
本明細書において「底面」又は「底部」等と表現する際の「底」とは、特に指定のない限り、蓋部を本体部に装着した状態において食品用薬剤容器を正立させて水平面に載置した際の「底」、即ち、その少なくとも一部が水平面と接する面を指す。
本明細書において「縦方向」とは、特に指定のない限り、蓋部を本体部に装着した状態において食品用薬剤容器を正立させて水平面に載置した際の鉛直縦方向を指す。
本明細書において「高さ」とは、特に指定のない限り、蓋部を本体部に装着した状態において食品用薬剤容器を正立させて水平面に載置した際の鉛直方向における「高さ」を指す。
本明細書において「水平方向」とは、特に指定のない限り、蓋部を本体部に装着した状態において食品用薬剤容器を正立させて水平面に載置した際の水平方向を指す。
本明細書において「末広がり」とは、特に指定のない限り、上部から下端に向けて徐々に又は段階的に広がる形状を指し、なだらかに広がるものの他、階段状等広がるものも含まれるものとする。また、本明細書において「末広がり」は、全体的に徐々に又は段階的に広がる形状であればよく、その一部に凹凸があることにより、一部に広がりの程度が小さくなる部分、又は広がらずに狭まっている部分が存在するものも含まれるものとする。
本明細書において有底柱状とは、「底」を有する「柱状」のものを指す。「柱状」としては、三角柱、四角柱等の多角柱状、円柱状等が挙げられる。
本明細書において「筋状」という場合の「筋」とは、特に指定のない限り、細長い線状の突起又は溝を指す。
本発明によれば、米その他の穀物等の粒状の食品や小麦粉等の粉状の食品上に設置して使用する、あるいは食品に一部を埋没させて使用する食品用薬剤容器において、米びつ等の食品の保存容器の移動や保存容器に収容された食品の取り出しの際に、食品用薬剤容器の薬剤揮散口が食品に埋没することにより薬剤揮散口が塞がれることを防止することができる。
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
図1は、本発明による食品用薬剤容器の全体を示す斜視図である。 図2は、本発明による食品用薬剤容器の全体を示す正面図である。 図3は、本発明による食品用薬剤容器の本体部と蓋部を分離した図である。 図4は、本発明による食品用薬剤容器の図5におけるIV-IV断面の断面図である。 図5は、本発明による食品用薬剤容器の平面図である。 図6は、本発明による食品用薬剤容器の底面図である。 図7は、試験例1に用いた検体の形状の概略図である。 図8は、試験例2に用いた検体の形状の概略図である。
図1は、本発明による食品用薬剤容器の全体を示す斜視図である。
本発明による食品用薬剤容器1は、粒状又は粉状の食品上に設置して使用する、あるいは少なくとも一部を食品に埋没させて使用するものであり、全体として有底柱状の食品用薬剤容器である。食品用薬剤容器1は、薬剤を収容する本体部10と、薬剤揮散口20を有する蓋部30とを備える。
食品用薬剤容器1は、外周面の少なくとも一部に、複数の筋状の凹凸12を有する。複数の筋状の凹凸12は、好ましくは本体部10の外周面及び蓋部30の外周面の双方に設けられるが、本体部10の外周面又は蓋部30の外周面のみに設けるようにしてもよい。
複数の筋状の凹凸12は、米等の穀物や小麦粉等の粉類が凹凸に入り込むことで、米びつ等の食品の保存容器の移動や、保存容器に収容された食品の取り出しの際に、食品用薬剤容器1の動きを妨げて薬剤揮散口20が食品に埋没することにより薬剤揮散口20が塞がれることを防止する効果を有する。
本発明による食品用薬剤容器は、粒状又は粉状の食品の保存場所に適用するものであり、粒状又は粉状の食品としては、例えば、玄米、精米、糠米もしくはもち米等の米類、小麦、大麦、粟、稗、豆類もしくはトウモロコシ等の穀物、それらの種子又は米粉、コーンスターチ、片栗粉、そば粉もしくは小麦粉等の粉末が挙げられる。粒状の食品が好ましい。粒状の食品であれば、薬剤揮散口20から食品用薬剤容器1の内部に侵入する恐れが少なく好適である。
本体部10には、薬剤が収容され、製品として使用される。本体部10に収容される薬剤は、防虫、防臭、抗菌等の効果を有する薬剤である。
蓋部30は、薬剤揮散口20を有する。本体部10に収容された薬剤は、薬剤揮散口20から揮散する。本体部10に収容される薬剤は、例えば防虫効果を有する防虫剤であり、好ましくは米その他の穀物等の粒状の食品や小麦粉等の粉状の食品を害虫から守る防虫効果を有する。防虫剤とは、害虫を忌避する効果を有する害虫忌避剤又は害虫を駆除する効果を有する害虫駆除剤である。防虫剤としては公知のものを使用すればよく、例えば、アリルイソチオシアネート、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、ショウノウ、ピネン、リナロール、ジクロルボス、フェニトロチオン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、エンペントリン、プロポクスル、フェノブカルブ、アミドフルメト、ジエチルトルアミド、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、ハッカ油、メントール、メントン、酢酸メンチル、クミンアルデヒド、シトロネラ油、レモングラス油、ユーカリ油等を用いても良い。これらの防虫剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
また、本体部10に収容される薬剤は、例えば防臭剤であってもよい。防臭剤は、防臭効果を有する防臭剤、脱臭効果を有する脱臭剤、又は消臭効果を有する消臭剤であってもよい。防臭剤の例として、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロリネート、ミリスチル酸アセトフェノン、パラメチルアセトフェノンベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、アミルシンナミックアルデヒド、アニシックアルデヒド、ジフェニルオキサイド、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、ネオリン、サフロール、シトロネラ油、レモングラス油、カテキン、ポリフェノール等を用いてもよい。これらの防臭剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
また、本体部10に収容される薬剤は、例えば抗菌剤であってもよい。抗菌剤は、抗菌効果を有する抗菌剤、除菌効果を有する除菌剤、防カビ効果を有する防カビ剤であってもよい。抗菌剤の例として、グルタルアルデヒド、フェノール、クレゾール、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール、チモール、o-フェニルフェノール、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、チアベンダゾール、クロロタロニル、トリクロサン、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、二酸化塩素、ジクロロイソシアヌル酸、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド等を用いてもよい。これらの抗菌剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
本体部10に収容される薬剤は、上記に挙げたものの他、食品用薬剤容器1を設置する米びつ等の容器の内容物である食品等の品質を保持するための任意の種類の品質保持剤であってもよい。
食品用薬剤容器1は、外周面に複数の筋状の凹凸12を有する。言い換えれば、食品用薬剤容器1は、外周面に少なくとも2つ以上の不連続の曲面を有する。なお、ここでいう「不連続の曲面」とは、隣り合う2つの曲面が境界において点連続であることを妨げるものではない。有底柱状の形状には、例えば、後述する試験例1で用いた図7の(d)及び(e)に示す検体D及び検体Eのような形状や試験例2で用いた図8の(c)に示す検体Iのような形状も含まれる。
また、他の言い方をすれば、食品用薬剤容器1は、蓋部30を本体部10に取り付けた状態において、食品用薬剤容器1の底部11を水平面に接するように正立させて載置した際の任意の水平方向の断面に180度より大きい内角を少なくとも1つ以上有する。また、食品用薬剤容器1の有底柱状の形状は好ましくは多角形である。
複数の筋状の凹凸12の具体的な例としては、好ましくは炭の表面又は木の外皮を模した凹凸、言い換えれば、炭の表面様の凹凸又は木の外皮様の凹凸である。炭の表面又は木の外皮を模した凹凸とすることは意匠的な目的だけでなく、米等の穀物や小麦粉等の粉類が凹凸に入り込むことで、米びつ等の食品の保存容器の移動や、保存容器に収容された食品の取り出しの際に、食品用薬剤容器1の動きを妨げて、食品用薬剤容器1が食品に埋没することにより薬剤揮散口20が塞がれることを防止する効果を高めるという構造的な利点を得ることができる。
複数の筋状の凹凸12は、好ましくは凹部と凸部が一定間隔で配置されておらず、ランダムに配置される。複数の筋状の凹凸12の他の変形例として、凹部と凸部が一定間隔で配置されるようにしてもよい。
複数の凹凸12は、好ましくは筋状の凹凸であるが、これに限られず、格子状、水玉状、千鳥状、直線状、曲線状、波形状、点線状等の任意の幾何学的模様を形成する凹凸であってもよい。また、複数の凹凸12は、好ましくは炭の表面又は木の外皮を模した凹凸であるが、これに限られず、任意の自然物の表面を模した凹凸であってもよい。任意の自然物の表面を模した凹凸とは例えば、炭の表面や木の外皮の他、石若しくは岩の表面、野菜や果物の表面、生物の肌、皮膚、甲殻若しくは羽根等である。
また、複数の凹凸12は、好ましくは炭の表面又は木の外皮を模した凹凸であるが、炭の表面とは、木材を炭化して作成した炭の表面であり、筋状の凹凸の他、ひび割れ、切り欠き等を有していてもよい。木の外皮とは、木の枝部分の外皮、幹部分の外皮又は根部分の外皮等であってもよい。
複数の凹凸12は、本体部10の底部11の最大直径に対応する外接円の直径と底部11の水平方向の断面の内部に接する内接円の直径との比率で凹凸の程度を定めることができ、内接円の円周長を1とした時、好ましくは1.1~3.0であるが、1.0~5.0の間の任意の比率としてもよい。
また、複数の凹凸12が本体部10に設けられていることにより、外部からの入射光線が本体部10の表面から様々な方向に乱反射し、本体部10の内部に充填された薬剤の不快な状態が見えることなく、本体部10の内部に充填された薬剤の減少度合いを目視で確認することができる。
本体部10は、本体部10の底部11に向かって末広がりの形状になっている。このように、本体部10を末広がりの形状とすることにより、米びつ等の食品の保存容器の移動や、保存容器に収容された食品の取り出しの際に食品用薬剤容器1が転倒したり、食品用薬剤容器1が食品に埋没したりすることにより薬剤揮散口20が塞がれることを防止する効果を高めるという構造的な利点を得ることができる。
食品用薬剤容器1は、好ましくは本体部10の底面の最大外径が、蓋部30の水平方向の断面の最大外径よりも大きい。このような構成とすることにより、食品用薬剤容器1の転倒や食品用薬剤容器1が食品に埋没したりすることにより薬剤揮散口20が塞がれることを防止する効果を高めることができる。
食品用薬剤容器1は、薬剤揮散口20が、蓋部30の少なくとも上端又は側面に設けられている。また、薬剤揮散口20は、好ましくは蓋部30の上端に設けられる。薬剤揮散口20を蓋部30の上端に設けることで、薬剤揮散口20が食品で覆われることにより薬剤揮散口20が塞がれ、薬剤の揮散が妨げられることを防止する効果が得られる。また、薬剤揮散口20は、蓋部30の側面に設けるようにしてもよいが、好ましくは、蓋部30の側面のうち蓋部30の上端側に設けることが好ましい。
薬剤揮散口20は、複数の孔からなる。薬剤揮散口20を形成する複数の孔は、好ましくは複数の細長いスリット状の開口である。薬剤揮散口20を形成する複数の孔は、好ましくは食品用薬剤容器1の蓋部30の上面31の中心を中心として略放射状に配置される。
食品用薬剤容器1の蓋部30の上面31は、好ましくは炭の小口面のひび割れを模した複数の切り欠きを有する。食品用薬剤容器1の蓋部30の上面31に形成された複数の切り欠きは、薬剤揮散口20を形成する複数の孔に接続するようにしてもよい。また、食品用薬剤容器1の蓋部30の上面31に形成された複数の切り欠きは、薬剤揮散口20を形成する複数の孔に接続する部分と、薬剤揮散口20を形成する複数の孔に接続しない部分を有するようにしてもよい。また、食品用薬剤容器1の蓋部30の上面31に形成された複数の切り欠きと、薬剤揮散口20を形成する複数の孔とが全体として炭の小口面のひび割れを模したものとなるようにしてもよい。
図2は、本発明による食品用薬剤容器1の全体を示す正面図である。
図2に示すように、蓋部30の水平方向の幅はほぼ一定であるのに対し、本体部10の水平方向の幅は、蓋部30側から本体部10の底部11側に向かって末広がりの形状となっている。また、蓋部30と本体部10とが接触する部分Pにおいて、蓋部30の水平方向の幅と本体部10の水平方向の幅とは略同一であることが好ましいが、これに限られず、異なる幅としてもよい。
本体部10の底部11の最大直径は、好ましくは蓋部30の上端の最大直径よりも大きい。本体部10の底部11の最大直径と蓋部30の上端の最大直径との比率は、蓋部30の上端の最大直径を1とした時、好ましくは1.1~1.3であるが、1.05~1.5の間の任意の比率としてもよい。
また、本体部10の底部11の最大直径と蓋部30の上端の最大直径との差は、好ましくは4~12mmであるが、0.5mm~20mmの間の任意の数値としてもよい。
また、本体部10の底部11の最大直径は、好ましくは蓋部30と本体部10とが接触する部分Pの最大直径よりも大きい。本体部10の底部11の最大直径と蓋部30と本体部10とが接触する部分Pの最大直径との比率は、蓋部30と本体10とが接触する部分Pの最大直径を1とした時、好ましくは1.1~1.3であるが、1.05~1.5の間の任意の比率としてもよい。
本体部10の底部11の最大直径と蓋部30と本体部10とが接触する部分Pの最大直径との差は、好ましくは4~12mmであるが、0.5mm~20mmの間の任意の数値としてもよい。
図2の例では、本体部10の水平方向の幅は、蓋部30側から本体部10の底部11側に向かってなだらかに広がる末広がりの形状となっている。他の変形例においては、例えば本体部10の水平方向の幅が、蓋部30側から本体部10の底部11側に向かって階段状に広がる末広がりの形状としてもよい。
また、図2の例等において、本体部10の末広がりの形状は、全体的に徐々に又は段階的に広がる形状であればよく、本体部10の表面の一部に凹凸があることにより、一部に広がりの程度が小さくなる部分、又は広がらずに狭まっている部分が存在してもよい。
また、図2の例においては、蓋部30の水平方向の幅はほぼ一定であるが、食品用薬剤容器1が転倒したり、食品用薬剤容器1が食品に埋没したりすることにより薬剤揮散口20が塞がれることを防止するという本発明の効果を妨げない限り、蓋部30を本体部10側から蓋部30の上面31側に向かって末広がりの形状としてもよい。
図3は、本発明による食品用薬剤容器1の本体部と蓋部を分離した図である。
蓋部30は、回転摺動することにより本体部10に嵌合される。本体部10の上端13の直径は、好ましくは本体部10の底部11の最大直径よりも小さい。
図3の例では、本体部10のうち、蓋部30を本体部10に装着した際に、外側から視認できなくなる部分、即ち、図3のPから上の部分は、水平方向の断面の直径が上方向に向かった階段状に小さくなる形状をしているが、これに限られず、任意の形状としてもよい。
薬剤は、本体部10の内部に充填される。薬剤の形状は、特に限定はなく、固体、ゲル状、液体等であってもよい。さらには、紙、不織布、木材、パルプ、無機高分子物質、無機多孔質物質、有機高分子物質、昇華性物質、樹脂類などの含浸体に液体の薬剤を含浸したものであってもよい。中でも、固体又はゲル状であることが好ましく、特にゲル状であることがより好ましい。ゲル状の場合、ゲルの減少度合いが目視で観察することができるため、有効期間の終了時期を容易に確認することができる。また、固体又はゲル状であれば、薬剤揮散口20から外部への流出が起こりにくい。
本体部10の材料は、特に限定はなく、透明、半透明、不透明であってもよい。中でも、透明又は半透明であることが好ましい。透明又は半透明の場合、本体部10の内部に充填された薬剤の減少度合いが目視で観察することができるため、有効期間の終了時期を容易に確認することができる。また、薬剤がゲル状や固体の場合、経時的に収縮することで表面の原材料由来の斑点が析出したり、薬剤の減少に伴って異形な状態で収縮したりすることがあるが、消費者にとってはそのような状態の薬剤が見えてしまうことは不快である。本体部10が半透明であれば、本体部10の内部に充填された薬剤の不快な状態が見えることなく、薬剤の減少度合いを確認することができるため、消費者が不快に感じることなくインジケーターとして働く。
本体部10の透過度は、本体部10の内部に充填される薬剤の減少を目視で確認できるよう、好ましくは本体部10の内部に充填される薬剤の透過度よりも高い。また、本体部10の透過度を調整することで、本体部10の内部に充填された薬剤の不快な状態が見えることなく、本体部10の内部に充填された薬剤の減少度合いを目視で確認することができる。
本体部10の色調は、好ましくは本体部10の内部に充填される薬剤と同系統の色調である。本体部10の色調と本体部10の内部に充填される薬剤とが同系統の色調であることにより、本体部10の内部に充填された薬剤の不快な状態が見えることなく、本体部10の内部に充填された薬剤の減少度合いを目視で確認することができる。
また、本体部10の表面にはシボ加工やつや消し加工を施してもよい。本体部10の表面にシボ加工やつや消し加工を施すことにより、外部からの入射光線が本体部10の表面から様々な方向に乱反射し、本体部10の内部に充填された薬剤の不快な状態が見えることなく、本体部10の内部に充填された薬剤の減少度合いを目視で確認することができる。
以上のように、本体部10に充填される薬剤の減少度合いを目視で確認できるようにすることで、本発明による食品用薬剤容器1を精度の高いインジケーターとすることができる。そうすることで、インジケーターを別に設ける必要がなく、薬剤の減少度合いとインジケーターの性能の調整を行う手間を省くことができる。さらに、容器全体の構成を簡素化することができ、製造コストを抑えることができる。
図4は、本発明による食品用薬剤容器1の図5におけるIV-IV断面の断面図である。
薬剤は、本体部10の内部に収容され、底部11から所定の高さまで充填される。薬剤が充填される所定の高さとは、好ましくは底部11から本体部10の高さに対して、3割~8割の高さであるが、底部11から本体部10の上端13までの任意の高さであればよい。
本体部10の上端13と蓋部30の薬剤揮散口20との間の空間には、不織布、脱脂綿、多孔性のスポンジ、多孔性フィルム等の通気性や吸液性を有する任意のフィルタ又は部材を配置するようにしてもよい。薬剤は、通気性を有する任意のフィルタ又は部材を通過して、薬剤揮散口20から外部へ揮散するようにしてもよい。また、吸液性を有する任意のフィルタ又は部材は揮散する前のゲル状、固体又は液体の薬剤が直接に薬剤揮散口20から外部に漏れ出ることを防止する機能を有するようにしてもよい。
図5は、本発明による食品用薬剤容器1の平面図である。
図5の例では、複数の薬剤揮散口20が蓋部30の上端に設けられるが、蓋部30の上端と側面に跨る部分に設けてもよく、蓋部30の側面のみに設けてもよい。図5のように、薬剤揮散口20を蓋部30の上端に設けることで、薬剤揮散口20が食品で覆われることにより薬剤揮散口20が塞がれ、薬剤の揮散が妨げられることを防止する効果が得られる。
薬剤揮散口20は好ましくは図5に示すような複数の細長いスリット状の開口から成るが、これに限られず、例えば蓋部30の上面31がメッシュ状又は格子状となるような複数の開口としてもよい。
図5の例では、食品用薬剤容器1の蓋部30の上面31に形成された複数の切り欠き21と薬剤揮散口20を形成する複数の孔とが全体として炭の小口面のひび割れを模したものとなっている。
また、薬剤揮散口20は、米や麦等の粒状の食品が薬剤揮散口20から食品用薬剤容器1の内部に侵入できない形状及び大きさであることが好ましい。薬剤揮散口20の各々の孔の短手方向の幅は好ましくは最大2mm以下であるが、最大2mmより大きくてもよい。薬剤揮散口20の各々の孔の長手方向の幅は蓋部30の最大直径を超えない範囲の任意の長さであればよい。
図6は、本発明による食品用薬剤容器の底面図である。
図6に示すように、本体部10の底面40の外周は正円ではなく、好ましくは不規則な凹凸を有する略円形である。底面40の面積は、蓋部10の上端面の面積よりも大きいことが好ましい。また、本体部10の底面40の外周長が、底面40の外接円よりも大きいことが好ましい。本体部10の底面40の外接円の円周長の長さと底面40の外周長との比率は、外接円の円周長を1とした時、好ましくは0.9~1.4であるが、0.8~2.0の間の任意の比率としてもよい。
図6の例では、本体部10の底面40は、炭の小口面を模した形状となっている。図6の炭の小口面を模した形状は例示であり、本体部10の底面40の外周における不規則な凹凸の形状は任意のものであってよい。
食品用薬剤容器1の寸法は、米や他の穀物等の粒状の食品や小麦粉等の粉状の食品上に設置して使用する 、あるいは食品に一部を埋没させて使用することができれば、制限されるものではない。米びつ等の食品の保存容器に使用される場合は、保存容器内に設置させることができる寸法であればよい。食品用薬剤容器1の高さは、30mm~120mmであることが好ましく、50mm~100mmであることがより好ましい。また、食品用薬剤容器1の最大直径は、10mm~60mmであることが好ましく、20mm~50mmであることがより好ましい。このような寸法であれば、米びつ等の食品の保存容器に収容された食品の取り出し際に邪魔になることがなく、食品用薬剤容器1の転倒を防止する効果や食品用薬剤容器1の動きを妨げて薬剤揮散口20が食品に埋没することにより薬剤揮散口20が塞がれることを防止するのに好適である。
食品用薬剤容器1に薬剤を充填した製品の重量は、米や他の穀物等の粒状の食品や小麦粉等の粉状の食品上に設置して使用する 、あるいは食品に一部を埋没させて使用することができれば、制限されるものではない。米びつ等の食品の保存容器に使用される場合は、保存容器内に設置させることができる重量であればよい。食品用薬剤容器1に薬剤を充填した製品1cmあたり0.5~4.0gであることが好ましく、より好ましくは食品用薬剤容器1に薬剤を充填した製品1cmあたり1.0~3.0gであることが好ましい。上記範囲よりも、軽すぎる場合は、米びつ等の食品の保存容器の移動や、保存容器に収容された食品の取り出しの際に食品用薬剤容器1が転倒したり、重すぎる場合は、食品用薬剤容器1が食品に埋没したりすることにより薬剤揮散口20が塞がれることがある。
1.試験例1
本発明による柱状体の側面を下にして食品の上に設置した場合に、本発明による食品用薬剤容器1が食品に埋没しにくいことを確認するための試験E1を行った。検体として、検体A~Eの5種類の形状の異なる紙粘土製の柱状体を用意した。図7は、試験例1に用いた検体の形状の概略図であり、図7の(a)~(e)はそれぞれ検体A~Eの柱状体の形状を模式的に示している。検体Aは円柱であり、検体Bは正四角柱であり、検体Cは上面が長方形の四角柱(直方体)であり、検体Dは正四角柱の側面の角部と角部の間に長手(縦)方向に4つの筋状の凹部を設け、角部に丸みを帯びさせた変形四角柱で4つの不連続の曲面を有する柱状体であり、検体Eは円柱の側面に長手(縦)方向に8つの筋状の凹部を設けた変形円柱で8つの不連続の曲面を有する柱状体である。検体A~Eの重量は60gに統一し、検体A~Eの長手方向の長さは50mmに統一した。
表1に検体A~Eに関する各パラメータを示す。
試験E1では、約2kgの精白米を入れた容積約4Lのタッパー容器(横幅19cm×奥行19cm×高さ13.5cm)を用意した。タッパー容器の中心部に、検体の側面を下に、即ち、検体の長手(縦)方向が略水平になるように検体を精白米の上に設置した。タッパー容器を奥行き方向に約25cm/秒の速度で25cm間を往復させ、検体の全ての部分が精白米に埋没するまでにタッパー容器を往復させた回数を計測した。この試行を3回行い、平均値を検体が埋没するまでの往復回数とした。
表2は、試験例1の計測結果を示す表である。
表2に示すように、検体A、B及びCは、それぞれ10回、12回、6回のタッパー容器の往復で全ての部分が精白米に埋没した。これに対し、本発明による食品用薬剤容器1と同様に側面に複数の筋状の凹凸を有する検体D及びEについて、検体Dでは25回のタッパー容器の往復で全ての部分が精白米に埋没し、検体Eでは50回タッパー容器を往復させても精白米に埋没しなかった。
このように、試験例1により、本発明による食品用薬剤容器1と同様に側面に複数の筋状の凹凸を有する検体D及びEは、側面に複数の筋状の凹凸を有しない検体A~Cに比べて、食品に埋没しにくいことが明らかとなった。
2.試験例2
本発明による食品用薬剤容器1の側面を下にして食品の上に設置した場合に、本発明による食品用薬剤容器1が食品に埋没しにくいことを確認するための試験例2を行った。検体として、検体F~Iの4種類の形状の異なる容器又は紙粘土製の柱状体を用意した。図8は、試験例2に用いた検体の形状の概略図であり、図8の(a)~(c)はそれぞれ検体G~Iの容器の形状を模式的に示している。検体Fは本発明による食品用薬剤容器1と同形状の容器である。検体Gは上面の面積よりも底面の面積の方が小さい底面に向かって全体的に徐々に又は段階的に狭まる形状の柱状体の容器である。検体Hは側面に14個の凹部と14個の凸部を有する多角柱の形状で水平方向の断面に180度より大きい内角を14つ有する柱状体である。検体Iは図7の(d)の検体Dを底面側に向かって末広がりにした柱状体である。
表3に検体F~Iに関する各パラメータを示す。検体F及び検体Gの容器は、本体部の内部にゲル状の防虫剤を充填し、それぞれ検体全体が120gとなるようにおもりを加え、検体Fと検体Gの重量が同一になるように調整した。即ち、表3に示す検体F及び検体Gの重量120gは、容器の重量に、ゲル状の防虫剤及びおもりの重量を加えた数値である。
試験例2では、試験例1と同様に、約2kgの精白米を入れた容積約4Lのタッパー容器(横幅19cm×奥行19cm×高さ13.5cm)を用意した。タッパー容器の中心部に、検体の側面を下に、即ち、検体の長手(縦)方向が略水平になるように検体を精白米の上に設置した。タッパー容器を奥行き方向に約25cm/秒の速度で25cm間を往復させ、検体の全ての部分が精白米に埋没するまでにタッパー容器を往復させた回数を計測した。この試行を3回行い、平均値を検体が埋没するまでの往復回数とした。
表4は、試験例2の計測結果を示す表である。
表4に示すように、検体Gは10回のタッパー容器の往復で全ての部分が精白米に埋没した。これに対し、本発明による食品用薬剤容器1と同形状の検体F、食品用薬剤容器1と同様に側面に複数の筋状の凹凸を有する検体H、及び食品用薬剤容器1と同様に側面に複数の筋状の凹凸を有し、末広がりの形状を有する検体Iは、いずれも50回タッパー容器を往復させても精白米に埋没しなかった。
このように、試験例2により、本発明による食品用薬剤容器1と同形状、及び食品用薬剤容器1と同様に側面に複数の筋状の凹凸を有する検体H及びIは、側面に複数の筋状の凹凸を有しない検体Gに比べて、食品に埋没しにくいことが明らかとなった。
3.試験例3
本発明による食品用薬剤容器1が転倒しにくいことを確認するための試験例3を行った。検体として、試験例2の検体F及び検体Gと同じ形状の容器を用意し、検体全体として60gとなるように、本体部の内部にゲル状の防虫剤を充填し、それぞれ検体J及び検体Lとした。さらに、検体Kとして、試験例2の検体F(本発明による食品用薬剤容器1)の本体部10の形状を末広がりとせずに、蓋部30の横幅と本体部10の横幅とがほぼ均一である形状の容器を用意し、検体全体が60gとなるように、本体部10の内部にゲル状の防虫剤を充填した。
試験例3では、約2kgの精白米を入れた容積約4Lのタッパー容器(横幅19cm×奥行19cm×高さ13.5cm)を用意した。タッパー容器の中心部に、検体の高さのうちの半分がタッパー容器内の精白米に埋没するように検体を設置した。タッパー容器を奥行き方向に約7.7cm/秒の速度で26.3cm間を往復させ、検体が転倒するまでにタッパー容器を往復させた回数を計測した。この試行を5回行い、平均値を検体が転倒するまでの往復回数とした。
表5は、試験例3の計測結果を示す表である。
表1に示すように、検体Kは4.0回のタッパー容器の往復で転倒した。検体Lは5.6回のタッパー容器の往復で転倒した。これに対し、本発明による食品用薬剤容器1の本体部30が末広がりである形状の検体Jは、平均28.8回のタッパー容器の往復で転倒した。
このように、試験例3により、検体Jは検体Kや検体Lと比較して、転倒しにくいことが明らかとなった。
4.試験例4
本発明による食品用薬剤容器1が食品の中に埋没しにくいことを確認するための試験例4を行った。検体として、試験例3と同じ、検体J、検体K及び検体Lを用意した。
試験例4では、約3kgの精白米を入れた計量排出機能付きの米びつを用意した。計量排出機能付きの米びつは、レバーを押下することにより一定量の精白米が排出される。試験例4で用いた米びつにおいては、レバーを1回押下した際に1合(約150g)の精白米が排出される。米びつに入れた精白米の中央に、検体の高さのうちの半分が米びつ内の精白米に埋没するように検体を設置した。米びつのレバーを押下することにより、精白米を排出し、検体の全体が精白米に埋没するまでに要した排出回数を計測した。この試行を3回行い、平均値を検体の全体が埋没するまでの排出回数とした。
表6は、試験例4の計測結果を示す表である。
表6に示すように、検体Lは3.0回の精白米の排出により全体が埋没した。これに対し、凹凸を有する検体Kは5.7回のタッパー容器の精白米の排出により全体が埋没した。さらに、本発明による食品用薬剤容器1の本体部30が末広がりである形状の検体Jは、7.0回の精白米の排出により全体が埋没した。
このように、試験例4により、検体Kは検体Lと比較して埋没しにくく、検体Jは検体Kと比較して、さらに埋没しにくいことが明らかとなった。
以上の通り、本発明によれば、米その他の穀物等の粒状の食品や小麦粉等の粉状の食品の上に設置して使用する、あるいは食品に一部を埋没させて使用する食品用薬剤容器1を上記実施例で説明した通り構成することにより、米びつ等の食品の保存容器の移動や保存容器に収容された食品の取り出しの際に食品用薬剤容器1が転倒したり、食品用薬剤容器1の薬剤揮散口20が食品に埋没したりすることにより薬剤揮散口20が塞がれることを防止することができることが確認された。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の原理と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更及び修正をすることができることは当業者に明らかである。
1 食品用薬剤容器
10 本体部
11 底部
12 凹凸
20 薬剤揮散口
30 蓋部
40 底面

Claims (3)

  1. 粒状又は粉状の食品上に設置して使用する、あるいは少なくとも一部を食品に埋没させて使用する有底柱状の食品用薬剤容器であって、
    薬剤を収容する本体部と、
    薬剤揮散口を有する蓋部とを備え、
    外周面の少なくとも一部に、凹部と凸部との両方を有し、
    前記本体部が該本体部の下端に向かって末広がりの形状になっていることを特徴とする、前記食品用薬剤容器。
  2. 請求項1に記載の食品用薬剤容器であって、
    外周面に少なくとも2つ以上の不連続の曲面を有することを特徴とする、前記食品用薬剤容器。
  3. 請求項1に記載の食品用薬剤容器であって、
    前記有底柱状が多角形であって、
    水平方向の断面に180度より大きい内角を少なくとも1つ以上有することを特徴とする、前記食品薬剤容器。
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