JP2001086915A - ナメクジ捕獲容器 - Google Patents

ナメクジ捕獲容器

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JP2001086915A
JP2001086915A JP27068699A JP27068699A JP2001086915A JP 2001086915 A JP2001086915 A JP 2001086915A JP 27068699 A JP27068699 A JP 27068699A JP 27068699 A JP27068699 A JP 27068699A JP 2001086915 A JP2001086915 A JP 2001086915A
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JP
Japan
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container
slug
bait
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capturing
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JP27068699A
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Ayumi Saito
あゆみ 齋藤
Takayuki Nagamatsu
孝之 永松
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘引したナメクジを容器内に捕獲することが
できる、ナメクジ捕獲容器を提供する。 【解決手段】 容器内側にナメクジ用ベイト剤を配置
し、側壁にナメクジの侵入孔を設けたナメクジ捕獲容器
であって、侵入孔の端部とベイト剤との最短距離を2cm
以上に設定してなる、ナメクジ捕獲容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナメクジ捕獲容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】ナメクジ等の腹足類用のベイト剤として
は有効成分にメタアルデヒドを3〜7%配合した製剤が
一般的である。メタアルデヒドは、それ自身が誘引性を
持ち、喫食することによって麻酔毒となる。そして市販
ベイト剤には顆粒剤、ベイト剤があるが、いずれも死ん
だナメクジが周りに散らかり、ハエがたかる等の理由か
ら後始末が必要となる。また、顆粒剤には袋入りのもの
があり、ペットが袋を破って誤食することも問題になっ
ている。このように従来、ベイト剤は駆除のための処
方、誤食防止の容器について検討されているが、容器内
で捕獲できるものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な現状を鑑みて、メタアルデヒド等を含むベイト剤によ
りナメクジを誘殺し、ナメクジを捕獲できるナメクジ捕
獲容器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を満足するため鋭意検討した結果、以下の手段によって
課題を解決することを見い出した。 (1) 容器内側にナメクジ用ベイト剤を配置し、側壁
にナメクジの侵入孔を設けたナメクジ捕獲容器であっ
て、侵入孔の端部とベイト剤との最短距離を2cm以上に
設定してなることを特徴とするナメクジ捕獲容器。 (2) 侵入孔の下端と容器の下辺との最短距離を2cm
以上に設定してなる、上記(1)項記載のナメクジ捕獲
容器。 (3) 侵入孔が、非平坦な下端部を有する、上記
(1)項記載のナメクジ捕獲容器。 (4) 容器内側の側壁と底面部との角度が45°以上
90°未満である、上記(1)項記載のナメクジ捕獲容
器。 (5) 容器が錐状である、上記(1)項記載のナメク
ジ捕獲容器。 (6) 容器の外側に携帯用のつまみを有する、上記
(1)項記載のナメクジ捕獲容器。 (7) 容器底部の端に、該容器を設置場所に固定する
ための孔を備えた固定端を設けてなる、上記(1)項記
載のナメクジ捕獲容器。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した例に基づいて
本発明を説明する。図1は、本発明のナメクジ捕獲容器
の一例(ピラミッド型)の斜視図であり、図2はその断
面図である。図中、1は容器全体、2は底面部、3は側
壁、4は侵入孔、5はベイト剤、6は侵入孔の端部とベ
イト剤との最短距離、7は容器を携帯するためのつま
み、8は容器を設置場所に固定するための孔、9は孔8
を備えた固定端、10は線状の凸部、11は侵入孔の下
端と容器の下辺との間の最短距離、12は容器の大きさ
(1辺)、13は孔径を示す。
【0006】侵入孔4は側壁3(図1及び2では斜面)
に設けられ、侵入孔4の端部とベイト剤5の部分との最
短距離6は、2cm以上、好ましくは2〜10cm、さらに好
ましくは2〜4cmに設定される。2cm未満ではナメクジの
捕獲性能が低下する。侵入孔はその下端と容器の下辺と
の最短距離が2cm以上、好ましくは2〜10cm、さらに好ま
しくは2〜4cmになるように設けるのが好ましい。ナメク
ジ用ベイト剤は、容器内側、例えば容器底部、上部、側
部などに配置されるが、ベイト剤の配置部又はその配置
部を含む部分を着脱自在な構造とし、ベイト剤を容器に
着脱自在に配置するのが好ましい。図1では侵入孔4の
形状は〇になっている。本発明において、侵入孔として
は上方が狭く下方が広い形状のもの又は下方が平坦な
(平らな)形状のものはナメクジを捕獲しにくいため好ま
しくなく、非平坦な下端部を有する侵入孔、例えば
▽、、縦長の楕円形、☆、◇及び縦長の溝状からなる群
から選択される形状の侵入孔が好ましい。侵入孔の大き
さとしては0.25〜1cm2が好ましい。
【0007】図1では容器の構造は四面体型(ピラミッ
ド型、三角錐型)になっている。本発明において容器の
構造は、容器内側の側壁3と底部2との角度が45°以
上90°未満の構造、すなわち容器底部から侵入孔を見
たときに所謂ハングアップ構造になっていることがナメ
クジを捕獲するのに好ましく、特に錐状(例えば三角錐
で例示される角錐状や円錐状;頂部は平坦又は丸くなっ
ていても差し支えない)、ドーム状が好ましい。容器の
大きさとしては辺があるときは4〜15cm/辺が好ましい。
容器は組み立て式のものであってもジャバラで伸縮でき
るものであってもよい。
【0008】容器の材質としては、紙;ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン等で
例示されるプラスチック;金属;陶磁器等があげられ
る。色は茶色、青、黄色、緑等の有彩色でも、黒、白等
の無彩色でもよく、透明であってもよい。
【0009】図1では、容器1の頂部に携帯のためのつ
まみ7が設けられている。本発明においては、容器の外
側に携帯用のつまみを有するのが使用上好ましく、特
に、頂部に有するのが取り扱い易く好ましい。また図1
では、孔8を備えた固定端9が設けられている。本発明
では、容器を設置場所の地面等に固定するための孔を備
えた固定端を容器底部の端に設け、容器を固定して風な
どによる容器の移動、転覆を防止し得るようにするのが
好ましい。また、容器の外壁の一部又は全部に滑り止め
を設けるのが好ましく、滑り止めとしては例えば外壁上
に凹凸を設けたり、外壁面を粗面化することなどがあげ
られる。侵入孔の下部分の外壁面に、線状の凸部を下辺
に平行に間隔を空けて複数本、設けるのは好ましい態様
の一つである。
【0010】前述のように、本発明においては、侵入孔
4の端部とベイト剤5との最短距離6は、2cm以上に設
定される。図3(図3A、3B)はそれを概念的に説明
したものであり、1は容器、5はベイト剤、14はナメ
クジである。図3Aのように孔とベイト剤との距離が近
い場合には、ナメクジ14は侵入孔4から頭だけを容器
1の中に入れてベイト剤5を喫食した後そのまま方向転
換してしまうため、捕獲することはできない。しかし、
侵入孔4の端部とベイト剤5との間の最短距離が2cm以
上の場合には、ナメクジの体のほとんどが容器の中に入
るため容器の中で死ぬことになる(図3B)。
【0011】図4は、本発明の捕獲容器の別の態様を示
す説明図である。図中、2は底面部、3は側壁、4は侵
入孔、5はベイト剤、6は侵入孔の端部とベイト剤との
最短距離を示す。
【0012】本発明で用いるナメクジ用ベイト剤は、喫
食後、動きを鈍化させる作用を持つものであればよく、
ナメクジを誘引し、ナメクジが喫食後、駆除できる固形
のもの(成形体、粒状体、粉体、錠剤等)であればよい。
例えば、ナメクジの可食性粉体、メタアルデヒド、糊料
等を成分とするものがあげられる。ナメクジの可食性粉
体としては例えば、穀類粉等で例示される植物質粉; 魚
粉、サナギ粉等で例示される動物質粉; ショ糖、甘ショ
糖等で例示される糖類; ビスケット粉などがあげられ
る。メタアルデヒドは、好ましくは重合度が4〜6のアセ
トアルデヒドの重合体である。また、駆除剤としてはメ
タアルデヒド以外の公知の殺虫成分、例えば有機リン酸
系、カーバメイト系、ピレスロイド系の化合物を添加す
ることもできる。糊料は、粉末状の材料を結着させて周
知の剤型に成形できるものであればよく、例えばデンプ
ン、デキストリン等があげられる。また、ベイト剤には
必要に応じ、リン酸水素一カリウム、リン酸水素二ナト
リウム、リン酸水素一ナトリウム等のリン酸塩その他の
弱酸塩、またはデヒドロ酢酸ナトリウムの有機酸塩類な
どで例示されるpH調整剤を加えることができる。さら
に、必要に応じて酸化防止剤、保存料、誤食防止剤、増
量剤、その他ナメクジに対する誘引性を増強するための
香料などを添加することもできる。
【0013】
【実施例】以下に実施例等をあげて説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0014】試験方法 図5に示す装置を用いて試験を行った。乾燥した衣装ケ
ース20(バット; 大きさが42.5cm×74.5cm×20.5cmで、
内面上部にテープ21を貼り付けて供試虫の逃亡を阻止す
るようにしたもの)の中央底部に湿った場所としてシェ
ルター22を作った。シェルター22は、十分に湿らせたキ
ムタオル(八折り)23を置き、上に植木鉢(63mmΦ×65mm)
24を伏せ、植木鉢の一方を持ち上げ、供試虫の出入りを
容易としたものとした。シェルター22内に供試虫(コウ
ラナメクジ)を5匹設置し、バットの隅に捕獲容器25を
設置した。この状態で、一晩放置後、供試虫を観察し
た。容器内外での死虫数を計数して捕獲効果を比較し
た。なお、試験は2回繰り返し行った。
【0015】実施例1 捕獲容器25として、底部に下記の組成 のナメクジ用ベイト剤を含む製剤(Φ20mm、厚み 6.2mm
の打錠剤)を設け、側部にナメクジの侵入口を有するピ
ラミッド型(テトラパック型; 内側の側壁と底部との角
度は70°)の容器(図1)で、容器の大きさ、製剤の位
置、孔と製剤との距離、孔位置、孔径を変えて試験した
ところ、下記の結果が得られた。
【0016】
【表1】 容器の大き 製剤の 孔と製剤の 孔と下辺の 孔径 捕獲率 備考 さ(1辺) 位置 最短距離 最短距離 (1) 9cm 底面 2.7cm 2.1cm 1cm 100% 本発明 (2) 6cm 底面 2 cm 2.1cm 1cm 100% 本発明 (3) 9cm 上面 3 cm 2.1cm 1cm 100% 本発明 (4) 6cm 底面 1.6cm 1.4cm 0.6cm 25% 比較 (5) 6cm 底面 1.2cm 1.2cm 1cm 25% 比較
【0017】以上の結果から、侵入孔の端部と容器内の
製剤との間の最短距離を2cm以上とすることが必要なこ
とがわかる。
【0018】
【発明の効果】本発明のナメクジ捕獲容器によれば、ナ
メクジは容器内のベイト剤に誘引され、容器の侵入孔か
ら侵入し、ベイト剤を喫食した後、しびれて動きが鈍
り、側壁の侵入孔の端部と容器内のベイト剤との間の最
短距離が2cm以上であるため容器外へ脱出することがで
きずに死ぬ。そのため、本発明によれば、ナメクジを容
器内で捕獲することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のナメクジ捕獲容器の一例(ピ
ラミッド型)を示す斜視図である。
【図2】本発明のナメクジ捕獲容器の一例の略式断面図
である。
【図3】ナメクジ捕獲の様子を概念的に説明する説明図
である。
【図4】本発明のナメクジ捕獲容器の別の態様を示す説
明図である。
【図5】ナメクジ捕獲試験装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器全体 2 底面部 3 側壁 4 侵入孔 5 ベイト剤 6 侵入孔の端部とベイト剤との間の最短距離 7 容器を携帯するためのつまみ 8 容器を設置場所に固定するための孔 9 固定端 10 線状の凸部 11 侵入孔の下端と容器の下辺との間の最短距離 12 容器の大きさ(1辺) 13 孔径 14 ナメクジ 20 衣装ケース 21 テープ 22 シェルター 23 湿らせたキムタオル(八折り) 24 植木鉢 25 捕獲容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内側にナメクジ用ベイト剤を配置
    し、側壁にナメクジの侵入孔を設けたナメクジ捕獲容器
    であって、侵入孔の端部とベイト剤との最短距離を2cm
    以上に設定してなることを特徴とするナメクジ捕獲容
    器。
  2. 【請求項2】 侵入孔の下端と容器の下辺との最短距離
    を2cm以上に設定してなる、請求項1記載のナメクジ捕
    獲容器。
  3. 【請求項3】 侵入孔が、非平坦な下端部を有する、請
    求項1記載のナメクジ捕獲容器。
  4. 【請求項4】 容器内側の側壁と底面部との角度が45
    °以上90°未満である、請求項1記載のナメクジ捕獲
    容器。
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