JP2717726B2 - 害虫捕獲器 - Google Patents

害虫捕獲器

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、床面の走行を主とする屋内走行性の害虫で
あるコクヌストモドキ類等の昆虫の捕獲器に関する。
〔従来の技術〕 従来、屋内走行性害虫の捕獲用として誘引剤を用いた
捕獲器が存在する。
例えば、ゴキブリ用やタバコシバンムシ用の捕獲器の
ように、粘着シートの中央部に誘引剤を配置し、該誘引
剤に近づく昆虫を粘着シートで補捉するものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、粘着物を避ける性質を有するコクヌス
トモドキ類等の昆虫は、粘着シートを使用した捕獲器で
は有効に捕獲することができない。
そこで、本願出願人は、コクヌストモドキ類の昆虫の
捕獲器として特願平1−224,396号に記載のものを先に
提案した。
該捕獲器は、周縁部分から中心に向けて徐々に高くな
る傾斜面を有し、頂部付近に凹状の捕獲部が形成された
本体と、全体が傘状であり、本体の傾斜面と合致する傾
斜面を有し、捕獲部上方位置にコクヌストモドキ類用の
誘引剤が取り付けられた蓋とからなり、本体と蓋とを、
隙間が存在するように組み合わせたものである。
該捕獲器によると、コクヌストモドキ類の昆虫は、傾
斜面を勢いよく駆け上がり、頂部付近に形成された滑面
性の捕獲部の縁に近づき、やがて一部の昆虫は捕獲部内
に滑落した。
しかし、該昆虫の捕獲部の縁における行動はきわめて
慎重で、捕獲部の縁に前脚を掛けても、足場が不安定の
時には前進を止め、後ずさりする動作を繰り返し、やが
て立ち去るものも多く見られた。
従って、該捕獲器は単に粘着シートによって捕獲する
ものに比較するとかなり優れた効果を有するが、それで
も十分な捕獲効果を有するとは言い難かった。
そこで、このようなコクヌストモドキ等の昆虫の捕獲
効果がより優れた捕獲器が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、コクヌストモドキ等の昆虫を効率的に捕獲
する手段について種々検討した結果、コクヌストモドキ
類の昆虫は体に比して脚が短く爪が太いため、粗面性の
表面なら比較的自由に走行できるが平滑面では脚は滑ら
せて自由に走行できずにしばしば横転すること、そのた
め、粗面性の面を好み、しかも傾斜面を好むことを見い
出した。
さらに、コクヌストモドキ類の昆虫は、前足で把握す
ることができる足場さえあればどのような姿勢でも前進
する性質があり、例えば、細かい糸であっても前進を試
みることを見い出した。
この場合、前述のようにコクヌストモドキ類の昆虫
は、体に比して脚が短く爪が太いため、特に表面が滑ら
かで滑り易い細い糸の場合、自分の大きな体を支えきれ
ずに落下しやすいことを見い出した。
本発明者は、このような知見を基に本発明を完成する
に至った。
すなわち、本発明の課題を解決するための手段は、下
記の通りである。
第1に、縁部分から中心部分に向けて徐々に高くなる
傾斜面を有し、頂部付近に凹状の捕獲部が形成され、捕
獲部にネットが設けられた本体と、本体を覆う蓋とを組
み合わせた害虫捕獲器である。
第2に、第1の害虫捕獲器について、ネットが、滑り
易い材質のものである。害虫捕獲器である。
第3に、第1の害虫捕獲器について、ネットが、糸の
太さ0.05mm〜0.5mm程度、網目の一辺が1mm〜10mm程度で
ある、害虫捕獲器である。
以下、本発明による捕獲器の各部について説明する。
本体 本体の形状は、縁部分から中心に向けて徐々に高くな
る傾斜面を有し、頂部付近に凹状の捕獲部が形成されて
いればよく、例えば、台形断面型、円錐型、四角錐型、
三角錐型等を挙げることができるが、これらに限定され
ない。
傾斜面は、例えば、本体形状が台形断面型の場合は対
向する2面よりなり、四角錘型の場合は4面、円錐型の
場合は1面よりなる。
傾斜面の斜度は、通常、10度〜40度位、好ましくは、
20度〜35度位とする。
材質は、片面を合成樹脂等で滑面加工した厚紙や、プ
ラスチック板、ボール紙、アルミニウム板等、一定の形
状を保ちうる強度を有するものであればよい。
なお、本体の縁部分は、本体の裾が床面等に隙間なく
接触するように、床面等に対応して水平鍔状に張り出す
ように形成してもよいし、また、本体の縁に水平張出鍔
を取り付けてもよい。
捕獲部 捕獲部は、捕獲した昆虫が逃げ出すことができないよ
う、本体の頂部付近に、捕獲皿との組み合せにより、或
は、捕獲皿と一体となって凹状に形成された部分であ
る。
捕獲皿を本体に組み合わせるには、本体の頂部付近に
開口部を設け、該開口部下に開口部の形状に対応した捕
獲皿を配置する他、捕獲皿の縁に相当する上端側周囲に
鍔部を設け、該鍔部を支持する段差部を、本体側の凹状
の縁に形成し、段差部で鍔部を支持するようにしてもよ
い。
なお、捕獲皿の底面には粘着層を形成しておくことも
できる。
該粘着層は、通常の昆虫捕獲用に使用される粘着物を
使用してもよいが、コクヌストモドキ類の昆虫は粘着物
上で長く生存し、粘着力の弱いときには粘着物上を走行
して脱出することもあるので、確実に捕殺するために
は、使用の都度、油性粘着物等を捕獲部の底面に直接塗
布するとよい。
ネット ネットの材質は、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニール等の滑り易いもの、好ましく
はポリエチレンで形成する。
また、糸の太さは、0.05mm〜0.5mm程度、好ましくは
0.2mm〜0.3mm程度とする。
網目の大きさは、一辺が1mm〜10mm程度とする。この
網目の大きさは、昆虫の体長と同じか、わずかに小さい
ものであることが好ましく、例えば、コクヌストモドキ
類の昆虫では、3.0mm〜5.0mm程度とする。
網目の形状は、正方形、長方形、菱形、格子形等の各
種形状を採用することができるが、コクヌストモドキ類
の昆虫の場合、菱形または格子形が好ましい。
ネットの取り付けは、例えば、捕獲部として開口した
部分の縁に、捕獲皿側である裏面から接着することで行
なう他、捕獲皿の表面に直接張り付けてもよい。
蓋 蓋は、本体を覆うもので、捕獲部中央上方位置にコク
ヌストモドキ類の昆虫に対して誘引効果を有する誘引剤
が取り付けられている。
なお、蓋を、透明プラスチック等の透明材質のもので
形成すれば、蓋の開閉を行なう必要なしに、捕獲器内の
虫の有無や数を確認できる。
誘引剤 誘引剤としては、例えば、集合フェロモン、食物誘引
剤を含浸させたディスク等を使用することができる。
誘引剤の取り付けは、蓋の形状に応じて行なうが、な
るべく捕獲部中心の上方に位置するようにする。
例えば、錐体形状の蓋であり、捕獲部上方位置に相当
する部分が、平面状に形成されている蓋の場合、平面状
の部分の内側に、誘引剤を含浸させたディスクを張り付
けることで、誘引剤の取り付けが行なわれることにな
る。
また、錐体形状であり、捕獲部上方位置に相当する平
面状部分に、キャップと組み合う上端開放の円筒が煙突
状に立設され、該円筒の底面部分に開孔部が形成された
蓋の場合、開孔部から落下しないようにした誘引剤を入
れてキャップを閉めることで、誘引剤の取り付けが行な
われることになる。
本体と蓋との組合せ 例えば、台形断面型の本体の場合、開放側面側を閉塞
するように、本体と蓋とを組み合わせる。
また、本体が円錐型等の場合、本体側の傾斜面に、傾
斜方向に沿って隆起帯が設けたり、突起物を一定間隔で
配置した本体を用いたり、或は、蓋側の傾斜面の内側
に、傾斜方向に沿って隆起帯を設けたり、突起物を一定
間隔で配置した蓋を用いることで、本体と蓋との間に隙
間が存在するようになる。
また、本体と蓋とは、必ずしも別体のものとする必要
はなく、一部が底部を介して或は直接に接続されていて
もよい。
〔作用〕
本発明の捕獲器によれば、本体に近づいた昆虫は、本
体と蓋との間に入り込み、本体の傾斜面を登り進み、一
部はそのまま捕獲部内に落下する。
残りの昆虫は、捕獲部の周辺で活動しているが、やが
て捕獲部に設けられたネットに足を掛け前進を試みる。
そして、大部分の昆虫はネット上で体を支えきれずに
逆さまにぶら下がり、そのうち、力尽きて捕獲部に落下
する。
ここで、ネットが滑り易い材質で形成されている場合
には、より落下しやすくなる。
また、蓋に誘引剤を取り付けた場合は、誘引剤からの
揮発物が、本体と蓋との間に充満した後、斜面に沿って
流下し、害と本体との隙間から周囲に拡散する。
誘引剤によって、コクヌストモドキ類等の昆虫が、捕
獲器周囲に集まり、次々と、本体の傾斜面を登り進む。
そして、さらに誘引剤に接近しようとして誤って、或
は、他の虫に押されて、そのまま凹状の捕獲部内に滑落
したり、ネット上へ進んだものの、その後、捕獲部内に
滑落したりする。
ここで、蓋は、本体内への塵埃の集積を防止するた
め、捕獲器の粉塵の激しい箇所での使用も可能とする。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本発明の害虫捕獲器の一
実施例について説明する。
(a)実施例1 第1図は、本発明の害虫捕獲器の第1実施例の分解斜
視図、第2図は、第1図の害虫捕獲器の斜視図を示す。
全体の構成 該捕獲器は、ポリエチレン製の捕獲皿1を備えた台形
断面状の本体2に、本体2を覆うと共に、本体2の側面
側を閉塞する蓋3を組み合わせたものである。
本体 本体2は、薄板4と底板5とから構成されており、長
方形状の厚紙による薄板4は適宜折り曲げられ、その中
央に捕獲皿1が納まるようにして、底板5に固着されて
いる。
薄板4は、両端から水平張出面4a、約30度の傾斜角を
有する傾斜面4b、二つの傾斜面4b間に位置する水平面4c
を形成するように折り曲げられている。
水平面4cの中央位置には、捕獲部6を形成するための
四角形状の開口7が設けられ、該開口7には、菱形編目
のポリエチレン製のネット8が設けられている。
また、薄板4両端の水平張出面4aは、底板5に固着さ
れ、側面2a(第2図参照)が、捕獲皿1の挿入口として
台形形状に開口している。
該側面2aから、捕獲皿1をスライドさせて、開口7下
に位置させて、水平面4cの裏側に、捕獲皿1の鍔部1aを
押し当てるようにして組み合わせることにより、捕獲部
6が形成されることになる。
該捕獲皿1は、開口7の形状に対応したものであり、
底面に、捕獲部内に落下した虫を補殺するための粘着物
9が塗布されている。
なお、本体2の側面2aは、後述するように、蓋3と組
み合わせることで閉塞されることになる。
蓋 蓋は、透明な材質のもので形成され、台形形状の側面
3a、傾斜面3b、二つの側面3aと二つの傾斜面3bとに囲ま
れた水平面3c、本体2との組み合せ用に側面3aの下端側
に内側へ向けて張り出した水平張出片3dをそれぞれ有
し、底面側が開放した形状である。
蓋3の幅は、本体2の幅とほぼ等しく、蓋3と本体2
とを組み合わせた際に、蓋3によって薄板4の傾斜面4b
および水平面4cを覆うと共に、本体2の側面2aを閉塞す
るように形成されている。
このように、本体2の側面2aが閉塞することで、傾斜
面4bを登る昆虫が本体2の傾斜面4bや水平面4cの裏面に
行くことを防ぐと共に、後述する誘引剤11からの揮発物
が、本体2と蓋3との間に充満した後、傾斜面4bに沿っ
て流下するようになる。
また、蓋3の水平面3cには、捕獲部6の中心相当位置
に切込10が入れられ、該切込10にディスク状にコクヌス
トモドキ類用の誘引剤11が取り付けられている。
本体と蓋との組合わせ まず、蓋3側ては、誘引剤11を取り付け、本体2側で
は、粘着物9を塗布した捕獲皿1を、鍔部1aが水平面4c
の裏側面に密着するように組み合わせる。
そして、蓋3の水平張出片3dが底板5で支持されるよ
うに、蓋3を本体2に組み合わせて、本体2の側面2aを
蓋3の側面3aで閉塞すると組立が完了する。
組立が完了した状態では、誘引剤11がネット8上に位
置する。
この際、誘引剤11とネット8との間隔は、なるべく近
くなるようにし、両者が接触していても差し支えない。
作用 上記した捕獲器の作用について説明する。
誘引剤11からの揮発物が、本体2と蓋3との間に充満
した後、傾斜面4bに沿って流下し、また一部は仕切み10
から上部へも流れだし、捕獲器周囲に拡散する。
該誘引剤11によって、コクヌストモドキ類の昆虫は、
捕獲器周囲に集まり、本体2と蓋3との隙間に入り込
む。
捕獲器内に入り込んだコクヌストモドキ類の昆虫は、
更に誘引剤11に近づこうとして傾斜面4bを登り進み、水
平面4cに達する。
水平面4cに達したコクヌストモドキ類の昆虫の一部
は、さらに誘引剤11に接近しようとして、或は、他の虫
に押されて、ネット8上へ進む前に捕獲部6の捕獲皿1
内に落下する。
また、他の一部は、捕獲皿1の周辺で活動している
が、捕獲皿1に設けられたネット8上への前進を試み
る。
そして、ネット8上で体を支えきれずに逆さまにぶら
下がり、そのうち、力尽きて捕獲皿1内に落下する。
捕獲皿1内に滑落したものは、粘着物9により捕獲さ
れ、捕獲部6内から抜け出すことができなくなる。
なお、該害虫捕獲器は、構造が簡単で使用に際しての
組立ても容易であり、また、蓋3を取り除くことなしに
捕獲器内の昆虫の有無や数を確認でき、誘引剤11の取り
替えも容易に行うことができる。
(b)実施例2 第3図は第2実施例の害虫捕獲器の分解斜視図、第4
図は第3図の害虫捕獲器の縦断面図を示す。
全体の構成 該実施例の捕獲器は、本体20と蓋21とを隙間が存在す
るように組み合わせたものである。
本体 本体20の形状は、円錐台型で、約30度の傾斜面22を有
している。
該傾斜面22には、隙間形成用の隆起帯23が、傾斜方向
に向かって3箇所形成され、各々の隆起帯23間の中間付
近に、固定孔24がそれぞれ形成されている。
また、本体20の周縁部には、床面に水平に張り出す張
出部20aが形成され、本体20の頂部の円形状の水平面に
は、凹状に陥没した捕獲部25が形成されている。
該捕獲部25には、捕獲部25の形状に合致した捕獲皿26
が組み合わせられている。
捕獲皿26の縁には、鍔部26aが形成され、該鍔部26aが
本体20の捕獲部25の縁で支持されている。
捕獲皿26には、菱形の網目のナイロン製のネット27が
張られている。
ネット27は、捕獲皿26の形状に合致した円形状に裁断
され、その周縁部が捕獲皿26の鍔部26aに固着されてい
る。
また、捕獲皿26の底面には、落下した昆虫を捕殺する
ため、粘着物28を塗布した粘着層が形成されている。
蓋 蓋21は、本体20の全体の形状と似た円錐形状のもの
で、本体20の傾斜面22の傾斜角度とほぼ合致した傾斜面
29を有している。
傾斜面29には、本体20の固定孔24に対応する位置に、
該固定孔24と係合する固定突起30が下側に向けて、それ
ぞれ形成されている。
また、蓋21の頂部には、キャップ31と組み合う上端開
放の円筒32が衝突状に立設され、該円筒32の底面部分に
は、開口部32aが設けられている。
該開口部32aには、第4図に示すように、コクヌスト
モドキ類用の誘引剤33が、開孔部32aから落下しないよ
うに円筒32内に収められられている。
本体と蓋との組み合せ まず、蓋21の円筒32内に誘引剤33を収納し、本体20
に、粘着物28を塗布してネット27を固着した捕獲皿26を
収納する。
そして、本体20の各固定孔24と蓋21の各固定突起30の
位置を合わせて、本体20と蓋21とを固定する。
すると、本体20の隆起帯23の存在により、本体20と蓋
21とは、隆起帯23の高さに応じて2mm〜3mm程度の隙間が
存在するように組み合わせられ、捕獲器の組立が完了す
る。
作用 誘引剤33からの揮発物が、本体20と蓋21との隙間から
周囲に拡散する。
該揮発物によって誘引された昆虫は、本体20と該21と
の隙間に入り込んだ後、本体20の傾斜面22を上り、凹状
の捕獲部25の縁に達する。
縁に達した昆虫の大部分は、捕獲皿26の鍔部26aに移
り、そこに固着されているネット27を渡ろうと試みる
が、途中で逆さまにぶら下がり、そのうち、捕獲皿26内
に落下する。
なお、該害虫捕獲器は、構造が簡単で、使用に際して
の組立ても容易であった。
(c)試験例1 捕獲部のネットの有無による捕獲効果の相違につい
て、次のような条件下で試験を行なった。
捕獲器 捕獲器には、第1図に示したものと同様の形状であ
り、本体とコクヌストモドキ類用の誘引剤を取り付けた
蓋とが厚紙により形成され、粘着物を用いないプラスチ
ック製の捕獲皿を組み込んだものを用いた。
そして、下記に示すように、捕獲部に取り付けるネッ
トの有無により、捕獲器A(本発明品)、捕獲器B(対
照品)とした。
捕獲器A:捕獲部に、糸径が0.17mm,一辺が3.2mmの菱形網
目のポリエチレン製のネットを取り付けたタイプ 捕獲器B:ネットを取り付けないタイプ 試験条件 50cm×50cm×50cmの放飼試験箱を用い、該試験箱の二
辺に捕獲器Aを各1個、他の二辺に捕獲器Bを各1個、
それぞれ配置し、28℃の暗黒条件下で箱の中央部に約80
〜90匹のコクヌストモドキを放し、1時間後に各捕獲器
によって捕獲されたコクヌストモドキの数を数える試験
を6回繰り返して行ない、それぞれを試験区1〜試験区
6とした。
次に、昆虫の種類を、ヒラタコクヌストモドキにかえ
て上記の条件で試験を6回行い、それぞれを試験区7〜
試験区12とした。
試験結果 各試験区について、捕獲率(%)を求め、その結果を
第1表に示す。
試験結果の考察 本発明品である捕獲器Aは、対照品である捕獲器Bよ
り、コクヌストモドキの場合で約2.2倍、ヒラタコクヌ
ストモドキの場合で約1.5倍多く捕獲できたことが確認
できる。
(d)試験例2 試験例1で使用した捕獲器と異なったタイプの捕獲器
を用いた他は、試験例1と同様の条件で、ネットの有無
による捕獲効果の相違について試験を行なった。
捕獲器 捕獲器は、第3図に示したものと同様な形状で、植毛
プラスチック製の円錐台型の本体とプラスチック製の蓋
とを組み合わせたものを使用した。
また、捕獲部にはプラスチック製の捕獲皿を組み込
み、蓋にはコクヌストモドキ類用の誘引剤を取り付け
た。そして、下記に示すように、捕獲皿に取り付けるネ
ットの有無により、捕獲器C(本発明品)、捕獲器D
(対照品)とした。
捕獲器C:捕獲皿に、糸径が0.25mm,一辺が3.0mmの正方形
網目のナイロ製のネットを取り付けたタイプ 捕獲器D:ネットを取り付けないタイプ 試験条件 試験例1と同様の条件下、約180〜190匹のコクヌスト
モドキを放し、捕獲されたコクヌストモドキの数を数え
る試験を6回繰り返して行ない、それぞれを試験区13〜
試験区18とした。
次に、昆虫の種類をヒラタコクヌストモドキにかえ
て、約160〜180匹を放ち、捕獲されたヒラタコクヌスト
モドキを数える試験を6回繰り返して行い、それぞれを
試験区19〜試験区24とした。
試験結果 各試験区について、捕獲率(%)を求め、その結果を
第2表に示す。
試験結果の考察 本発明品である捕獲器Cは、対照品である捕獲器Dよ
り、コクヌストモドキ、ヒラタコクヌストモドキのいず
れの場合でも約2倍多く捕獲できることが確認できる。
〔発明の効果〕
本発明の害虫捕獲器は、以上説明したとおりであり、
コクヌストモドキ類等の害虫の捕獲について、十分な捕
獲効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の害虫捕獲器の第1実施例の分解斜視図 第2図:第1図に示す害虫捕獲器の斜視図 第3図:本発明の害虫捕獲器の第2実施例の分解斜視図 第4図:第3図に示す害虫捕獲器の縦断面図 1……捕獲皿、2……本体 3……蓋、4b……傾斜面 6……捕獲部、8……ネット 11……誘引剤、20……本体 21……蓋、22……傾斜面 25……捕獲部、26……捕獲皿 27……ネット、33……誘引剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 利宏 神奈川県横浜市緑区梅ケ丘6―2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜 センター内 (56)参考文献 特開 平3−91431(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縁部分から中心部分に向けて徐々に高くな
    る傾斜面を有し、頂部付近に凹状の捕獲部が形成され、
    捕獲部にネットが設けられた本体と、本体を覆う蓋とを
    組み合わせた害虫捕獲器。
  2. 【請求項2】ネットが、滑り易い材質のものである、請
    求項1記載の害虫捕獲器。
  3. 【請求項3】ネットが、糸の太さ0.05mm〜0.5mm、網目
    の一辺が1mm〜10mmである、請求項1記載の害虫捕獲
    器。
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