JP7333018B2 - ウエストシール取付構造 - Google Patents

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Description

本開示は、ウエストシール取付構造に関する。
特許文献1には、ベルトモールの取付構造が記載されている。車両のドアのアウタパネルの上縁部(ウエスト部)には、ドアの窓開口の下縁を装飾するとともに、アウタパネルの上縁とドアガラスとの隙間をシールするベルトモールが取り付けられる。ベルトモールは、ドアのアウタパネルのウエスト部に設けられる。ベルトモールは、略逆U字形の一様断面形状で端部側が切り欠かれたベルトモール本体と、ベルトモール本体の切り欠かれた箇所に設けられる端末部材とからなっている。端末部材には、アウタパネルの穴に嵌合するクリップが設けられている。クリップは、端末部材に取付けられるベース部と、ベース部に形成されたブロック部と、ブロック部に形成され、穴に挿入される第2穴挿入部と、ブロック部に形成され、穴に挿入される第1穴挿入部とからなっている。第1穴挿入部には、ピラー部のベルトモールと対向する面と反対側の面に当接するフック部が形成されている。第2穴挿入部には、アウタパネルの内壁面に当接する当接部が形成されている。第1穴挿入部は、穴の側部内壁面に当接することにより、ベルトモールの長手方向の移動を禁止する。
特開2010-23737号公報
特許文献1に記載のベルトモール(ウエストシール)の取付構造では、クリップの第1穴挿入部がアウタパネル(ドアパネル)の穴の側部内壁面に当接することにより、ウエストシールの長手方向の移動を禁止している。このため、外気の熱等によってウエストシールが長手方向に伸縮した場合に、クリップの第1穴挿入部が、穴を区画するドアパネルの端面へ押し付けられて破損してしまうおそれがある。ウエストシールの伸縮時のクリップの第1穴挿入部の破損を防止するために、ドアパネルの穴をウエストシールの長手方向に大きくすると、ウエストシールをドアパネルに対して取り付ける際に、長手方向の位置決めが難しくなってしまい、ウエストシールの取付作業が煩雑になってしまう可能性がある。
そこで、本開示は、ウエストシールが伸縮した際の破損を防止することができ、且つウエストシールをドアパネルに対して取り付ける際にウエストシールの位置決めを行うことが可能なウエストシール取付構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車両のドアのドアパネルのうち窓開口の下方を区画する開口下縁部に沿って前後方向に延びるウエストシールをドアパネルに対して取り付けるウエストシール取付構造であって、ドアパネルは、係止開口を備え、ウエストシールは、ウエストシール本体と、ウエストシール本体に一体的に設けられてドアパネルの係止開口に車幅方向外側から挿入されてドアパネルに係止される係止部とを備える。ウエストシール本体は、ドアパネルの車幅方向外側面に沿って前後方向に延びる外壁部を有する。係止部は、ウエストシールをドアパネルに対して取り付けたシール取付状態でドアパネルの係止開口を挿通する挿通部と、シール取付状態でドアパネルよりも車幅方向内側に位置する先端側のヘッド部とを有し、ウエストシール本体の外壁部側から車幅方向内側へ突出する。係止部のヘッド部の前後方向の長さは、挿通部よりも前後方向の両側へ長く、且つドアパネルの係止開口の前後方向の長さよりも短い。シール取付状態の係止部の挿通部と挿通部の前後両側のドアパネルの係止開口の縁との間には、ウエストシール本体が前後方向に伸縮した際に係止開口内での係止部の挿通部の前後方向への移動を許容して係止部の変形を抑制可能な間隙が設けられる。シール取付状態の係止部は、係止開口内での係止部の前後方向への移動を許容しつつ上下方向への移動を規制するように、係止開口の上縁部と下縁部とに係止する。ヘッド部の前後方向の長さは、ヘッド部を係止開口内に配置した状態でヘッド部が係止開口の前後の両端に近接又は接触する長さに設定されている。
上記構成では、シール取付状態の係止部の挿通部と挿通部の前後両側のドアパネルの係止開口の縁との間には、ウエストシール本体が前後方向に伸縮した際に係止開口内での係止部の挿通部の前後方向への移動を許容して係止部の変形を抑制可能な間隙が設けられる。このため、ウエストシール本体が伸縮した際の係止部の破損を防止することができる。
また、係止部のヘッド部の前後方向の長さは、挿通部よりも前後方向の両側へ長く、且つドアパネルの係止開口の前後方向の長さよりも僅かに短い。すなわち、ドアパネルの係止開口の前後方向の長さは、挿通部よりも前後方向の両側へ長いヘッド部よりも更に長いので、シール取付状態で係止部の挿通部と挿通部の前後両側のドアパネルとの間に、十分に間隙を確保することができ、ウエストシール本体が伸縮した際の係止部の破損を防止することができる。
また、係止部のヘッド部の前後方向の長さは、ドアパネルの係止開口の前後方向の長さよりも短、係止部のヘッド部をドアパネルの係止開口内に配置した状態で係止部のヘッド部がドアパネルの係止開口の前後の両端に近接又は接触する長さ(ドアパネルの係止開口の前後方向の長さよりも僅かに短い長さ)に設されている。これにより、係止部のヘッド部をドアパネルの係止開口内に配置した状態で、ドアパネルに対するウエストシールの前後方向の位置決めをすることができるので、係止部のヘッド部をドアパネルの係止開口内に配置して前後方向の位置決めをした状態で、ウエストシールをドアパネルに対して取り付け(例えば、固定し)、その後、係止部をドアパネルの係止開口に対して車幅方向内側へ挿入してドアパネルに係止することができる。
本開示によれば、ウエストシールが伸縮した際の破損を防止することができ、且つウエストシールをドアパネルに対して取り付ける際にウエストシールの位置決めを行うことができる。
本発明の一実施形態に係るウエストシール取付構造を適用した車両のドアの斜視図である。 ドアのアウタパネルと取付前のウエストシールの車幅方向内側からの斜視図である。 図2のウエストシールの分解した状態を示す斜視図である。 ドアのアウタパネルと取り付け前のウエストシールの車幅方向外側からの斜視図である。 図3のクリップの拡大図である。 クリップの車幅方向内側からの側面図である。 クリップの平面図である。 ウエストシールを取り付ける際の説明図であって、(a)は位置決め状態を、(b)は取付後の状態をそれぞれ示す。 図1のIX-IX矢視断面図である。 ドアのアウタパネルと取付後のウエストシールの車幅方向内側からの斜視図である。 図10のXI-XI矢視断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、図6の二点鎖線は、シール取付状態における係止開口の位置を示す。
図1に示すように、本実施形態に係るウエストシール取付構造は、車両1のドア2の車幅方向外側に取り付けられるウエストシール10の取付構造に適用される。ドア2は、車幅方向外側のアウタパネル(ドアパネル)8と、アウタパネル8から車幅方向内側へ離間したインナパネル9(図8参照)とを有する。アウタパネル8の外周縁部とインナパネル9の外周縁部とは、互いに接合されている。
図1及び図2に示すように、アウタパネル8の上部には、窓ガラス3を支持する枠状のフレーム部4が設けられる。フレーム部4は、窓ガラス3によって開閉可能な窓開口5の前方を区画する前ピラー部4aと、窓開口5の後方を区画する後ピラー部4bと、窓開口5の上方を区画する上枠部4cとによって構成される。アウタパネル8のうち窓開口5の下方を区画する開口下縁部6は、前後方向に延びる。アウタパネル8のうち開口下縁部6の前方に位置する前ピラー部4aの下端部には、上下方向よりも前後方向に長尺の略矩形状の係止開口7が設けられる。
ウエストシール10は、アウタパネル8と窓ガラス3との隙間をシールする部材であって、ウエストシール10は、前ピラー部4aの下端部から開口下縁部6を介して後ピラー部4bの下端部まで、開口下縁部6と略同じ高さ位置でアウタパネル8の前後に亘って略直線状に延びる。すなわち、ウエストシール10は、アウタパネル8の開口下縁部6に沿って前後方向に延びる。後述するように、本実施形態では、ウエストシール10をアウタパネル8に取り付けたシール取付状態で、ウエストシール10の前端部が、アウタパネル8の前ピラー部4aの下端部の係止開口7(以下、単に「アウタパネル8の係止開口7」という。)に係止され(図10参照)、ウエストシール10の後端部が、アウタパネル8に対してビス27によって固定され(図9参照)、ウエストシール10の前後の中間部が、アウタパネル8の開口下縁部6に上方から嵌め込まれる(図10参照)。
図1~図4に示すように、ウエストシール10は、アウタパネル8の前後に亘って略直線状に延びるウエストシール本体11と、ウエストシール本体11に固定されてアウタパネル8の係止開口7に係止されるクリップ30とを備える。
ウエストシール本体11は、車幅方向外側の外壁部11aと、車幅方向内側の内壁部11bとによって下方へ開放する断面逆U状に形成されて前後方向に延びる。外壁部11aは、シール取付状態でアウタパネル8の車幅方向外側面8aに車幅方向外側から対向し、アウタパネル8の車幅方向外側面8aに沿って前後方向に延びる。外壁部11aは、シール取付状態でアウタパネル8の前端部から後端部まで開口下縁部6の高さ位置で前後方向に延びる。内壁部11bは、外壁部11aよりも前後に短い長さ(開口下縁部6の前後長さ)に形成され、シール取付状態で前ピラー部4aと後ピラー部4bとの間の開口下縁部6に配置され、アウタパネル8の車幅方向内側面8bに車幅方向内側から対向する。すなわち、ウエストシール本体11のうち開口下縁部6に対応する中間部14は、外壁部11aと内壁部11bとによって下方へ開放する断面逆U状に形成され、ウエストシール本体11のうち前ピラー部4a及び後ピラー部4bに対応する前端部12及び後端部13は、内壁部11bよりも前後両側へ突出する外壁部11aによって構成される。外壁部11aには、シール取付状態でアウタパネル8の車幅方向外側面8aに弾性変形した状態で当接する複数(本実施形態では、上下2つ)のリップ部15が設けられる(図11参照)。内壁部11bの車幅方向内側面には、シール取付状態で窓ガラス3の車幅方向外側面に弾性変形した状態で当接する複数のリップ部16が設けられる(図10参照)。ウエストシール本体11の前端部12の外壁部11aの車幅方向内側面には、クリップ30が固定される。なお、ウエストシール本体11の後端部13の外壁部11aの車幅方向内側面には、ウエストシール本体11の後端部13をアウタパネル8側へ固定するための固定部材23(図9参照)が固定される。ウエストシール本体11の後端は、固定部材23によって後方から覆われて末端処理される。
図3、図5~図7に示すように、クリップ30は、ウエストシール本体11の前端部12の外壁部11aに固定される固定板部17と、ウエストシール本体11の前端を前方から覆って末端処理をする前板部18と、アウタパネル8の係止開口7の周縁部に係止される係止部19とを有する。固定板部17は、ウエストシール本体11の外壁部11aの車幅方向内側面に沿って前後方向に延びる板状に形成される。固定板部17の車幅方向外側面は、外壁部11aの車幅方向内側面に対して固定(本実施形態では、接着剤によって固着)される。これにより、クリップ30の係止部19は、ウエストシール本体11に一体的に設けられる。前板部18は、前後方向と交叉する板状に成形され、固定板部17の前端に一体的に設けられる。前板部18は、クリップ30をウエストシール本体11に固定した状態で、ウエストシール本体11の前端を前方から覆う。
クリップ30の係止部19は、固定板部17の車幅方向内側面から車幅方向内側へ延びる前後一対のアーム部(挿通部)20a,20bと、前後方向に延びて前後のアーム部20a,20bの先端同士を連結するヘッド部21と、ヘッド部21から上方へ延びる爪部22とを有し、固定板部17の車幅方向内側面から車幅方向内側へ突出する。すなわち、係止部19は、クリップ30をウエストシール本体11に固定した状態で、ウエストシール本体11の外壁部11a側から車幅方向内側へ突出する。前後のアーム部20a,20bは、固定板部17の車幅方向内側面から車幅方向内側へ延びてから下方へ延びる。ヘッド部21は、前側のアーム部20aよりも前方へ突出する前突出部21aと、後側のアーム部20bよりも後方へ突出する後突出部21bと、前後のアーム部20a,20b間に配置される中間部21cとを有し、固定板部17から車幅方向内側へ離間した位置で前後方向に延びる。本実施形態では、前突出部21aの突出長さL4は、後突出部21bの突出長さL5よりも短く設定される。ヘッド部21の前後方向の長さL1は、アウタパネル8の係止開口7の前後方向の長さL3よりも僅かに短く、ヘッド部21をアウタパネル8の係止開口7内に配置した状態でヘッド部21の前後の両端がアウタパネル8の係止開口7の前後の両端に近接又は接触する長さに設定される。すなわち、ヘッド部21の前後方向の長さL1は、前後のアーム部20a,20bの前後方向の長さL2(前側のアーム部20aの前端から後側のアーム部20bの後端までの長さL2)よりも前後の両側へ長く、且つアウタパネル8の係止開口7の前後方向の長さL3よりも僅かに短い。爪部22は、ヘッド部21の中間部21cから上方へ延びる。爪部22の先端部(上端部)22aは、アウタパネル8の係止開口7の上縁部に係止可能に形成される。爪部22は、係止開口7内でのアーム部20a,20bの前後方向への移動を許容する状態で、アウタパネル8側に係止される。
次に、ウエストシール10をアウタパネル8に取り付ける際の作業について説明する。作業者は、ウエストシール10をアウタパネル8に取り付ける際には、先ず、ウエストシール10のクリップ30のヘッド部21をアウタパネル8の係止開口7内に車幅方向外側から挿入し、ヘッド部21を係止開口7内に配置した状態にする(図8(a)参照)。この状態では、ヘッド部21の前後方向の長さL1がアウタパネル8の係止開口7の前後方向の長さL3よりも僅かに短いので、アウタパネル8に対するウエストシール10の前後方向の移動が僅かな距離に抑制され、アウタパネル8に対するウエストシール10の前後方向の位置決めをすることができる。次に、作業者は、一方の手でウエストシール10の前端部を押さえて、ウエストシール10のヘッド部21を係止開口7内に配置した位置決め状態(図8(a)参照)を保持したまま、他方の手でウエストシール本体11の中間部14をアウタパネル8の開口下縁部6に上方から嵌め込む(図10参照)。図10に示すように、ウエストシール本体11の中間部14をアウタパネル8の開口下縁部6に嵌め込んだ状態では、ウエストシール本体11の中間部14の外壁部11aと内壁部11bとによってアウタパネル8の開口下縁部6が挟持され、アウタパネル8に対するウエストシール10の前後方向の移動が抑制される。次に、作業者は、図9に示すように、アウタパネル8に形成される前後方向に長孔状のビス挿通孔24に車幅方向内側からビス27を挿入し、ウエストシール10の後端部の固定部材23をアウタパネル8に対してビス27によって締結固定する。最後に、作業者は、図10及び図11に示すように、ウエストシール10の前端部を車幅方向内側へ押圧してクリップ30のヘッド部21をアウタパネル8の係止開口7から車幅方向内側へ挿入し、クリップ30の前後のアーム部20a,20bを係止開口7に挿通させた状態で、クリップ30の前後のアーム部20a,20bの下面側をアウタパネル8の係止開口7の下縁部に係止するとともに、クリップ30の爪部22の先端部22aをアウタパネル8の係止開口7の上縁部に係止する。これにより、ウエストシール10をアウタパネル8に取り付けたシール取付状態となる。図8(b)に示すように、シール取付状態では、クリップ30の係止部19のヘッド部21は、アウタパネル8よりも車幅方向内側に位置し、アウタパネル8に対するウエストシール10の前後位置は、位置決め状態のときの前後位置を保持している。シール取付状態では、前側のアーム部20aの前端とアウタパネル8の係止開口7の前端縁との間に前側の間隙25が設けられ、後側のアーム部20bの後端とアウタパネル8の係止開口7の後端縁との間に後側の間隙26が設けられる。ウエストシール10の係止部19のヘッド部21の前後方向の長さL1がアウタパネル8の係止開口7の前後方向の長さL3よりも僅かに短いので、前後の間隙25,26の長さは、ヘッド部21の前突出部21aの突出長さL4及び後突出部21bの突出長さL5よりも僅かに長くなる。前後の間隙25,26は、ウエストシール本体11が外気等の熱によって前後方向に伸縮した際に、アウタパネル8の係止開口7内で係止部19の前後のアーム部20a,20bの前後方向への移動を許容して、アーム部20a,20bとアウタパネル8の係止開口7の縁との当接による係止部19の変形を抑制し、係止部19の破損を防止可能な長さに設定される。例えば、前後の間隙25,26の前後方向の長さは、ウエストシール本体11が外気等の熱によって前後方向に伸縮した際に、係止部19の前後のアーム部20a,20bがアウタパネル8の係止開口7の前後の縁に当接しない長さに設定され、或いは、係止部19の前後のアーム部20a,20bがアウタパネル8の係止開口7の前後の縁に当接した後、係止部19が破損しない程度の係止部19の変形を許容する長さに設定される。すなわち、係止部19の変形を抑制するとは、係止部19を破損するまで変形させないことであり、係止部19を変形させないことを含む。
上記構成では、シール取付状態で、前側のアーム部20aの前端とアウタパネル8の係止開口7の前端縁との間に前側の間隙25が設けられ、後側のアーム部20bの後端とアウタパネル8の係止開口7の後端縁との間に後側の間隙26が設けられる。前後の間隙25,26は、ウエストシール本体11が外気等の熱によって前後方向に伸縮した際に、アウタパネル8の係止開口7内で係止部19の前後のアーム部20a,20bの前後方向への移動を許容して、アーム部20a,20bとアウタパネル8の係止開口7の縁との当接による係止部19の変形を抑制可能な長さに設定される。このため、ウエストシール10のウエストシール本体11が伸縮した際の係止部19の破損を防止することができる。
また、係止部19のヘッド部21の前後方向の長さL1は、前後のアーム部20a,20bの前後方向の長さL2よりも前後の両側へ長く、且つアウタパネル8の係止開口7の前後方向の長さL3よりも僅かに短い。すなわち、アウタパネル8の係止開口7の前後方向の長さL3は、前後のアーム部20a,20bよりも前後方向の両側へ長いヘッド部21よりも更に長いので、シール取付状態で前後のアーム部20a,20bの前後両側の間隙25,26の前後方向の長さを十分に確保することができ、ウエストシール10のウエストシール本体11が伸縮した際の係止部19の破損を防止することができる。
また、係止部19のヘッド部21の前後方向の長さL1がアウタパネル8の係止開口7の前後方向の長さL3よりも僅かに短いので、ヘッド部21を係止開口7内に配置した位置決め状態でアウタパネル8に対するウエストシール10の前後方向の位置決めをすることができる。このため、位置決め状態でウエストシール10のウエストシール本体11の中間部14及び後端部13をアウタパネル8に対して取り付け、その後ウエストシール本体11の前端部12側の係止部19をアウタパネル8の係止開口7に係止することにより、ウエストシール10をアウタパネル8に対して前後方向の所望の位置に取り付けることができる。
従って、本実施形態によれば、ウエストシール10が伸縮した際の破損を防止することができ、且つウエストシール10をアウタパネル8に対して取り付ける際にウエストシール10の位置決めを行うことができる。
なお、本実施形態では、クリップ30の係止部19に前後一対のアーム部(挿通部)20a,20bを設けたが、これに限定されるものではなく、1つのアーム部(挿通部)を設けてもよいし、或いは3つ以上のアーム部(挿通部)を設けてもよい。いずれの場合であっても、挿通部は、アウタパネル8の1つの係止開口7に挿通され、挿通部の前後方向の長さは、係止開口7内の挿通部の前端から後端までの長さである。
また、本実施形態では、クリップ30の係止部19のヘッド部21から上方へ延びてアウタパネル8の係止開口7の上縁部に係止可能な爪部22を係止部19に設けて、係止部19をアウタパネル8側へ係止させたが、これに限定されるものではなく、爪部22以外の他の構造を係止部19に設けて、係止部19をアウタパネル8側へ係止させてもよい。
また、本実施形態では、上下方向よりも前後方向に長尺の略矩形状の係止開口7をアウタパネル8に設けたが、係止開口7の形状はこれに限定されるものではなく、様々な形状を適用することができる。
また、本実施形態では、係止開口7をアウタパネル8のうち前ピラー部4aの下端部に設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、係止開口7を、前ピラー部4aの下端部に加えて、或いは前ピラー部4aの下端部に代えて、後ピラー部4bの下端部に設けてもよい。この場合、ウエストシール10のウエストシール本体11の後端部13にクリップ30を設けてもよい。
また、本実施形態では、ウエストシール10の後端側を、アウタパネル8に対してビス27によって締結固定したが、これに限定されるものではなく、例えば、アウタパネル8側に係止してもよい。
また、本実施形態では、ウエストシール10を、前ピラー部4aの下端部から開口下縁部6を介して後ピラー部4bの下端部まで延ばしたが、これに限定されるものではなく、例えば、前ピラー部4aの下端部から開口下縁部6の後端まで延ばしてもよい。或いは、ウエストシール10を開口下縁部6の前端から後ピラー部4bの下端部まで延ばし、ウエストシール10の後端側に本開示に係るウエストシール取付構造を適用してもよい。
また、本実施形態では、ウエストシール10の係止部19のヘッド部21の前突出部21aの突出長さL4を、後突出部21bの突出長さL5よりも短くしたが、これに限定されるものではなく、前突出部21a及び後突出部21bの突出長さL4,L5は、ウエストシール本体11が外気等の熱によって前後方向に伸縮した際に、アウタパネル8の係止開口7内で係止部19の前後のアーム部20a,20bの前後方向への移動を許容して、係止部19の変形を抑制可能な長さに設定されていればよい。
また、本実施形態では、ウエストシール本体11に対し、ウエストシール本体11とは別体のクリップ30(係止部19を有するクリップ30)を固定したが、これに限定されるものではなく、係止部19をウエストシール本体11に一体成形してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係るウエストシール取付構造は、車両のドアに広く適用することができる。
1:車両
2:ドア
5:窓開口
6:開口下縁部
7:係止開口
8:アウタパネル(ドアパネル)
10:ウエストシール
11:ウエストシール本体
11a:外壁部
19:係止部
20a,20b:前後のアーム部(挿通部)
21:ヘッド部
25,26:間隙

Claims (1)

  1. 車両のドアのドアパネルのうち窓開口の下方を区画する開口下縁部に沿って前後方向に延びるウエストシールを前記ドアパネルに対して取り付けるウエストシール取付構造であって、
    前記ドアパネルは、係止開口を備え、
    前記ウエストシールは、ウエストシール本体と、前記ウエストシール本体に一体的に設けられて前記ドアパネルの前記係止開口に車幅方向外側から挿入されて前記ドアパネルに係止される係止部と、を備え、
    前記ウエストシール本体は、前記ドアパネルの車幅方向外側面に沿って前後方向に延びる外壁部を有し、
    前記係止部は、前記ウエストシールを前記ドアパネルに対して取り付けたシール取付状態で前記ドアパネルの前記係止開口を挿通する挿通部と、前記シール取付状態で前記ドアパネルよりも車幅方向内側に位置する先端側のヘッド部とを有し、前記ウエストシール本体の前記外壁部側から車幅方向内側へ突出し、
    前記係止部の前記ヘッド部の前後方向の長さは、前記挿通部よりも前後方向の両側へ長く、且つ前記ドアパネルの前記係止開口の前後方向の長さよりも短く、
    前記シール取付状態の前記係止部の前記挿通部と前記挿通部の前後両側の前記ドアパネルの前記係止開口の縁との間には、前記ウエストシール本体が前後方向に伸縮した際に前記係止開口内での前記係止部の前記挿通部の前後方向への移動を許容して前記係止部の変形を抑制可能な間隙が設けられ
    前記シール取付状態の前記係止部は、前記係止開口内での前記係止部の前後方向への移動を許容しつつ上下方向への移動を規制するように、前記係止開口の上縁部と下縁部とに係止し、
    前記ヘッド部の前後方向の長さは、前記ヘッド部を前記係止開口内に配置した状態で前記ヘッド部が前記係止開口の前後の両端に近接又は接触する長さに設定されている
    ことを特徴とするウエストシール取付構造。
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