JP7332749B2 - ファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラム - Google Patents

ファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラムに関する。
近時、診療・調剤・介護等の報酬ファクタリングが普及している。報酬ファクタリングは、病院やクリニック、調剤薬局、介護事業者などが患者の加入している国民健康保険・全国健康保険協会・健康保険組合などから受け取る医療報酬等をファクタリング会社が買い取ることで早期の資金化を行うファクタリングサービスである。
例えば、介護報酬ファクタリングを行うシステムとして、特許文献1がある。かかる特許文献1では、段落[0046]~[0049」に、「図3は、ファクタリングシステム100がファクタリング業務を行う際における資金の移動を示している。ファクタリング会社10は、収益用口座310と、決済用口座320を有している。決済用口座320および収益用口座310は、国保連ごとに作成される。介護業者の登録口座330への前払い金および期日決済時の残金の振込みは、決済用口座320から電子バンキングで行われる。また決済用口座320には、国保連から期日決済資金が振込まれる。収益用口座310には、介護サービス事業者20に対する前払い金の振込み時および期日決済時残金の振込み時にそれぞれ徴収する手数料等が決済用口座320から振込まれるようになっている。図4は、ファクタリングシステム100の機能構成を示したものである。ファクタリングシステム100は、登録管理手段410と、債権情報取込手段421と、上限額設定手段422と、前払い依頼受付手段431と、前払い実行手段432と、精算手段440の各機能を備えている。ファクタリングシステム100の行う処理には、登録管理処理410と、債権取込処理420と、前払実行処理430と、精算手段440がある。このうち登録管理手段410の機能を果たす登録管理処理では、介護サービス事業者20および国保連40に係わる基本情報の登録および管理が行われる。介護報酬債権データの取り込み、請求情報の管理等を行う債権取込処理420は、債権情報取込手段421および上限額設定手段422に相当する機能を果たす処理である。介護サービス事業者20からの前払い依頼の受け付けや、前払い金の振込み、受け付け票や計算書の発行等を行う前払実行処理430は、前払い依頼受付手段431と前払い実行手段432に相当する機能を果たす処理である。債権の期日が到来した際に前払いに対する精算処理や通知書の発行等を行う債権期日決済処理440は、精算手段440としての機能に相当する処理である。」と記載されている。
特開2002-56199号公報
しかしながら、従来、報酬ファクタリング事業に関しては、顧客によって所属する国保連や社保基金が異なっており、顧客規模によって決済先の要件、ニーズが異なるためシステム化することが困難であった。また、報酬ファクタリング事業では、他社とのサービス差別化の観点から営業施策上、顧客の要望に合わせた支払方式を採用し、多様な決済方法をシステムで管理することが難しく、手作業での決済処理の運用を行っていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、各種の報酬ファクタリング事業において、各種の決済パターンや、決済先グループを顧客毎・契約毎にマスタに設定しておくことで多様な決済方法を実現することが可能なファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部と記憶部を備え、報酬ファクタリング業務を行うためのファクタリング装置であって、前記記憶部には、顧客キー、当該顧客が属する代表事業所キー、及び決済グループのデータを関連づけて登録した顧客マスタと、顧客キー、報酬債権の買取率、手数料率、及び債務者のデータを関連づけて登録した契約マスタと、代表事業者キー、決済グループ、仕向銀行区分、及び被仕向銀行区分のデータを関連づけて登録した決済パターンマスタと、が格納されており、前記制御部は、顧客キー、報酬債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む報酬債権データに基づいて、前記契約マスタを参照して、買取金額及び手数料を算出して、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成する買取債権データ作成手段と、前記買取債権データに基づいて、前記顧客マスタに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、前記決済パターンマスタを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を示す決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成する支払予定データ作成手段と、前記支払予定データに基づいた支払処理を行う支払処理手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記債権種別は、診療報酬債権、介護報酬債権、又は調剤報酬債権であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記決済グループは、都道府県単位で構成することが望ましい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための報酬ファクタリング業務におけるファクタリング方法であって、前記記憶部には、顧客キー、当該顧客が属する代表事業所キー、及び決済グループのデータを関連づけて登録した顧客マスタと、顧客キー、報酬債権の買取率、手数料率、及び債務者のデータを関連づけて登録した契約マスタと、代表事業者キー、決済グループ、仕向銀行区分、及び被仕向銀行区分のデータを関連づけて登録した決済パターンマスタと、が格納されており、前記制御部で実行させる、顧客キー、報酬債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む報酬債権データに基づいて、前記契約マスタを参照して、買取金額及び手数料を算出して、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成する買取債権データ作成ステップと、前記買取債権データに基づいて、前記顧客マスタに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、前記決済パターンマスタを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を示す決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成する支払予定データ作成ステップと、前記支払予定データに基づいた支払処理を行う支払処理ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための報酬ファクタリング業務におけるファクタリングプログラムであって、前記記憶部には、顧客キー、当該顧客が属する代表事業所キー、及び決済グループのデータを関連づけて登録した顧客マスタと、顧客キー、報酬債権の買取率、手数料率、及び債務者のデータを関連づけて登録した契約マスタと、代表事業者キー、決済グループ、仕向銀行区分、及び被仕向銀行区分のデータを関連づけて登録した決済パターンマスタと、が格納されており、前記制御部において、顧客キー、報酬債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む報酬債権データに基づいて、前記契約マスタを参照して、買取金額及び手数料を算出して、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成する買取債権データ作成ステップと、前記買取債権データに基づいて、前記顧客マスタに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、前記決済パターンマスタを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を示す決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成する支払予定データ作成ステップと、前記支払予定データに基づいた支払処理を行う支払処理ステップと、を実行させるためのファクタリングプログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、各種の報酬ファクタリング事業において、各種の決済パターンや、決済先グループを顧客毎・契約毎にマスタに設定しておくことで多様な決済方法を実現すること可能となるという効果を奏する。
図1は、報酬ファクタリングのサービススキームの概略を説明するための図である。 図2は、本実施の形態に係るファクタリング装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態に係るファクタリング装置の全体の処理の概略を説明するためのデータフローを示す図である。 図4は、本実施の形態に係るファクタリング装置の処理の具体例を説明するための図である(その1)。 図5は、本実施の形態に係るファクタリング装置の処理の具体例を説明するための図である(その2)。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
[1.概要]
ファイナンス事業において、従来は大手銀行の関係会社から決済事業を分社化しサービスを提供するケースが主であったが、近年は各業種・業界でファイナンス会社を新設してファイナンス事業として開始する企業が増えている。また、ファイナンス事業では、各企業において顧客へのファイナンスサービスの差別化と高度化、多様化したことによる事業の事務コストに対して顧客への柔軟な決済サービスの提供、複雑な決済事務を強いられている。また、近時、ファイナンス事業のうち、報酬ファクタリング事業を行う企業も増加している。
報酬ファクタリング事業は、病院やクリニック、調剤薬局、介護事業者などが患者の加入している国民健康保険・全国健康保険協会・健康保険組合などから受け取る医療報酬等をファクタリング会社が買い取ることで早期の資金化を行うファクタリングサービスである。
従来、報酬ファクタリング事業においては、顧客によって所属する国保連や社保基金が異なっており、顧客規模によって決済先の要件、ニーズが異なるためシステム化することが困難であった。例えば、国保連や社保等が複数県に跨るような事業者契約の場合、各県について顧客は事業所を保有しており、買取代金の決済(支払)単位、パターンが複数存在する場合に、各決済パターンのニーズに対してシステム化することが困難であった。
また、報酬ファクタリング事業においては、他社とのサービス差別化の観点から営業施策上、顧客の要望に合わせた支払方式を採用し、多様な決済方法をシステムで管理することが難しく、手作業での決済処理運用を行っていた。例えば、事業者単位で買取を行い、各県毎に決済先を分割する必要がある場合、手作業にて支払通知書を作成し、決済代金の振込を行っていた。
そこで、本実施の形態では、ファイナンス事業が多様化する中、顧客への柔軟なサービス提供を実現することはファイナンス事業に対してのソリューションであることに着目し、診療、介護、調剤等の報酬ファクタリング事業において、各種の決済パターンや、決済先グループを顧客毎・契約毎にマスタに設定しておくことで多様な決済パターンを実現可能とした。
これにより、国保連や社保等が複数県に跨るような事業者契約の場合、各県に応じて顧客は事業所を保有しており、買取代金の決済(支払)単位、パターンが複数存在する場合に、各決済パターンのニーズに対して多様な決済方法を提供することで、柔軟なサービスの提供が可能となる。
図1は、報酬ファクタリングのサービススキームの概略を説明するための図である。図1においては、事業者・事業所2は、病院やクリニック、調剤薬局、介護事業の法人や個人事業主である。法人の場合は、代表法人は事業者、各営業所・診療所は事業所である。個人事業主の場合は、代表事業所は事業者、各営業所・診療所は事業所である。
利用者(エンドユーザ)1は、事業者・事業所2を利用すると、サービス提供(例えば、医療行為)の利用料の自己負担分(例えば、利用料が10万円、自己負担分が10%の場合は、10万×10%=1万円)を支払う(S1、S2)。
事業者・事業所2は、ファイナンス事業会社(報酬ファクタリング事業会社)4と債権売買基本契約(債権譲渡契約)を締結する(S3)。ファイナンス事業会社4は、国保連・社保庁基金3に債権譲渡通知を行う(S4)。
事業者・事業所2は、国保連・社保庁基金に給付費(例えば、診療報酬)の請求を行う(S5)。ファイナンス事業会社4は、給付費の一部前払い(例えば、給付費の80~90%)を行う(S6)。国保連・社保庁基金3は、審査後(例えば、レセプト審査)、給付費をファイナンス事業会社4に支払う(S7)。ファイナンス事業会社4は、給付費確定後、給付費の残額を事業者に支払う(S8)。
本実施の形態では、診療、介護、調剤等の報酬ファクタリング事業において、各種の決済パターンや、決済先グループを顧客毎・契約毎に顧客マスタや決済パターンマスタ等(図2参照)に設定しておくことで多様な決済方法を提供する。
[2.構成]
図2は、本実施の形態に係るファクタリング装置100の構成の一例を示すブロック図である。ファクタリング装置100は、図1のファイナンス事業会社(報酬ファクタリング事業会社)4によって使用されるものである。
図2において、ファクタリング装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。ファクタリング装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ファクタリング装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、ファクタリング装置100と銀行Webサイト201や図1の事業者・事業所2の端末装置202等とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、顧客マスタ106aと、契約マスタ106bと、決済パターンマスタ106cと、被仕向銀行口座マスタ106dと、仕向銀行口座マスタ106eと、銀行マスタ106fと、データファイル106gとを備えている。
顧客マスタ106aは、代表事業所毎に顧客の決済グループを設定するためのマスタである。顧客マスタ106aは、顧客キー、代表事業所キー、顧客名、住所、及び決済グループのデータを関連づけて登録したテーブル等で構成することができる(図3参照)。決済グループは、例えば、住所(都道府県)単位で設定してもよい。
契約マスタ106bは、顧客毎に、買取率、ファクタリング手数料、及びファクタリング方式等を設定するためのマスタである。契約マスタ106bは、顧客キー、買取率、ファクタリング手数料率、ファクタリング方式(報酬債権、基準金額ベース)、債務者(国保連・社保基金情報)、基準金額、及び買取月数のデータを関連づけて登録するテーブル等で構成することができる(図3参照)。
決済パターンマスタ106cは、決済グループ毎に、振込手数料、仕向・被仕向銀行、及び振込日の条件等を設定するためのマスタである。決済パターンマスタ106cは、代表事業所キー、決済グループ、振込手数料負担区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、前払日数、延払日数、及び休祝日時判断(例えば、1:前営業日、2:翌営業日、3:翌営業日・月末時前、9:判断なし等)のデータを対応づけて登録するテーブル等で構成することができる(図3参照)。
被仕向銀行口座マスタ106dは、代表事業所キー、被仕向銀行区分、銀行CD、支店CD、預金種目、口座番号、及び名義人名のデータを対応づけて登録したテーブル等で構成することができる(図3参照)。
仕向銀行口座マスタ106eは、仕向銀行区分、銀行CD、支店CD、預金種目、口座番号、及び名義人名のデータを対応づけて登録したテーブル等で構成することができる(図3参照)。
銀行マスタ106fは、銀行CD、銀行名、支店CD、及び支店名のデータを関連づけて登録するテーブル等で構成することができる(図3参照)。
データファイル106gは、報酬債権データ、買取債権データ、支払予定データ、及び総合振込データ等を格納するためのファイルである。
報酬債権データは、顧客キー、債権種別(介護報酬債権、診療報酬債権、調剤報酬債権)、請求額、請求日、及び債権期日のデータを含んでいてもよい(図3参照)。
買取債権データは、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、ファクタリング手数料、及び債権期日のデータを含んでいてもよい(図3参照)。
支払予定データは、代表事業所キー、決済グループ、前払又は延払を指定するための決済区分(1:前払、2:延払)、決済予定日、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、決済グループ内の請求額合計、支払元本、振込手数料、振込金額、及び元本残高のデータを含んでいてもよい(図3参照)。
制御部102は、ファクタリング装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、報酬債権データ入力部102aと、買取債権データ作成部102bと、支払予定データ作成部102cと、支払処理部102dと、マスタメンテ部102eと、を備えている。
報酬債権データ入力部102aは、事業者・事業所2の端末装置202から、通信インターフェース部104及びネットワーク300を介して、少なくとも、顧客キー、報酬債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む報酬債権データを取得(ファイル連携)して入力してもよい。また、報酬債権データ入力部102aは、モニタ114に表示される入力画面(不図示)でのオペレータの入力操作により、報酬債権データを入力してもよい。報酬債権データ入力部102aは、入力した報酬債権データをデータファイル106gに格納する。
買取債権データ作成部102bは、データファイル106gに格納されている報酬債権データに基づいて、契約マスタ106bを参照して、買取金額及び手数料を算出し、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成して、データファイル106gに格納する。債権種別は、診療報酬債権、介護報酬債権、又は調剤報酬債権であることにしてもよい。
支払予定データ作成部102cは、データファイル106gに格納されている買取債権データに基づいて、顧客マスタ106aに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、決済パターンマスタ106cを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を指定した決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成して、データファイル106gに格納してもよい。決済グループは、例えば、住所単位(例えば、都道府県単位)で構成してもよい。
支払処理部102dは、支払予定データに基づいて、総合振込データ(例えば、FB振込データ)を作成して、銀行Webサイト201を介して名義人の口座に送金する支払処理を行う。なお、FBを使用した場合は、送金後、FBから名義人の端末装置202に振込内容が通知される。また、支払処理部102dは、総合振込データに基づいて、支払通知書を作成してもよい。ファイナンス事業者2は、この支払通知書を、例えば、代表事業所に纏めて、電子メール、FAX、及び郵送等で送ってもよい。
マスタメンテ部102eは、不図示のマスタメンテ画面上のオペレータの操作等に応じて、顧客マスタ106a、契約マスタ106b、契約マスタ106b、決済パターンマスタ106c、被仕向銀行口座マスタ106d、仕向銀行口座マスタ106e、及び銀行マスタ106fに対して、データの入力・追加・変更・更新等の編集を行う。
[3.全体の処理]
図2及び図3を参照して、本実施の形態におけるファクタリング装置100の全体の処理の概略について説明する。図3は、本実施の形態におけるファクタリング装置100の全体の処理の概略を説明するためのデータフローを示す図である。
図3において、まず、報酬債権データ入力部102aは、報酬債権データを入力してデータファイル106gに格納する(ステップS11)。
買取債権データ作成部102bは、報酬債権データに基づいて、契約マスタ106bを参照して、買取債権データを作成し、データファイル106gに格納する(ステップS12)。
支払予定データ作成部102cは、データファイル106gに格納されている買取債権データを決済パターンマスタ106c等に基づいて、取引先の集約・分割を行う(ステップS13)。例えば、取引先の集約・分割としては、1.拠点が異なる2事業所に決済を2分割する、2.複数事業所の決済を代表事業所に集約する、3.前払日、延払日毎に決済を集約する等を行うことができる。
支払予定データ作成部102cは、買取債権データに基づいて、顧客マスタ106aに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、決済パターンマスタ106cを参照して、支払予定データを作成し、データファイル106gに格納する(ステップS14)。ここでは、支払予定データとして、まず、前払分の支払予定データを作成する。
支払処理部102dは、支払予定データに基づいて、被仕向銀行口座マスタ106d、仕向銀行口座マスタ106e、及び銀行マスタ106fを参照して、前払分の総合振込データ(例えば、FB振込データ)を作成し、銀行Webサイト201を介して名義人の口座に送金する支払処理を行う(ステップS15:図1のS6に対応)。なお、FBを使用した場合は、送金後、FBから名義人の端末装置202に振込が通知される。
支払処理部102dは、給付費確定後に残額の支払いを行う(ステップS16:図1のS8に対応)。具体的には、支払予定データ作成部102cは、残額(後払分)についての支払予定データを作成し、次に、支払処理部102dは、残額の総合振込データを作成して、銀行Webサイト201を介して名義人の口座に送金する支払処理を行う。
[4.具体例]
図2、図4及び図5を参照して、本実施の形態におけるファクタリング装置100の処理の具体例について説明する。図4及び図5は、本実施の形態におけるファクタリング装置100の処理の具体例を説明するための図である。図4及び図5では、代表法人Aに対して複数(6事業所)が存在し、当月前払が介護と診療報酬債権分存在し、給付費一部前払いを行う場合について説明する。
図4(A)は、顧客マスタ106aの一例を示している。代表法人A(代表事業所キー「1」)は6事業所(介護事業所a、b、cと、診療所a、b、c)を所有しており、決済グループを都道府県単位(G1:東京、G2:千葉県、G3:大阪府)とした場合を示している。
図4(A)に示す顧客マスタ106aの例では、顧客キー「1」、代表事業所キー「1」、顧客名「代表法人A」、住所「東京都」と、顧客キー「101」、代表事業所キー「1」、顧客名「介護事業所a」、住所「東京都」、決済グループ「G1」と、顧客キー「102」、代表事業所キー「1」、顧客名「介護事業所b」、住所「千葉県」、決済グループ「G2」と、顧客キー「103」、「1」、顧客名「介護事業所c」、住所「大阪府」、決済グループ「G3」と、顧客キー「201」、代表事業所キー「1」、顧客名「診療所a」、住所「東京都」、決済グループ「G1」と、顧客キー「202」、代表事業所キー「1」、顧客名「診療所b」、住所「千葉県」、決済グループ「G2」と、顧客キー「203」、代表事業所キー「1」、顧客名「診療所c」、住所「大阪府」、決済グループ「G3」とが登録されている。
図4(B)は、契約マスタ106bの一例を示す図である。図4(B)に示す契約マスタ106bの例では、顧客キー「101」、買取率「90%」、ファクタリング手数料率「3%」、ファクタリング方式「報酬債権」、債務者「A国保連」、買取月数「1」と、顧客キー「102」、買取率「90%」、ファクタリング手数料率「3%」、ファクタリング方式「報酬債権」、債務者「B国保連」、買取月数「1」と、顧客キー「103」、買取率「90%」、ファクタリング手数料率「3%」、ファクタリング方式「報酬債権」、債務者「C国保連」、買取月数「1」と、顧客キー「201」、買取率「80%」、ファクタリング手数料率「3%」、ファクタリング方式「報酬債権」、債務者「A社保基金」、買取月数「1」と、顧客キー「202」、買取率「80%」、ファクタリング手数料率「3%」、ファクタリング方式「報酬債権」、債務者「B社保基金」、買取月数「1」と、顧客キー「203」、買取率「80%」、ファクタリング手数料率「3%」、ファクタリング方式「報酬債権」、債務者「C社保基金」、買取月数「1」とが登録されている。
図5(F)は、決済パターンマスタ106cの一例を示す図である。図5(F)に示す決済パターンマスタ106cでは、代表事業所キー「1」について、決済グループ「G1」、振込手数料負担区分「自社負担」、仕向銀行区分「1:X銀行a支店」、被仕向銀行区分「1:X銀行a支店」、前払日数「5」、延払日数「3」、休祝日時判断「1:前営業日」と、決済グループ「G2」、振込手数料負担区分「受取人負担」、仕向銀行区分「1:X銀行b支店」、被仕向銀行区分「2:X銀行c支店」、前払日数「5」、延払日数「3」、休祝日時判断「1:前営業日」と、決済グループ「G3」、振込手数料負担区分「受取人負担」、仕向銀行区分「2:Y銀行a支店」、被仕向銀行区分「3:Z銀行a支店」、前払日数「5」、延払日数「3」、休祝日時判断「1:前営業日」とが登録されている。
図5(G)は、被仕向銀行口座マスタ106dの一例を示す図である。図5(G)に示す被仕向銀行口座マスタ106dでは、代表事業所キー「1」について、被仕向銀行区分「1:X銀行a支店」、銀行CD「xxxx」、支店CD「aaa」、預金種目「1:普通」、口座番号「1234567」、名義人名「ホウジンA」と、被仕向銀行区分「2:X銀行c支店」、銀行CD「xxxx」、支店CD「ccc」、預金種目「2:当座」、口座番号「3456789」、名義人名「ホウジンA」と、被仕向銀行区分「3:Z銀行a支店」、銀行CD「zzzz」、支店CD「aaa」、預金種目「2:当座」、口座番号「4567890」、名義人名「ホウジンA」となっている。
図5(H)は、銀行マスタ106fの一例を示す図である。図5(H)に示す銀行マスタ106fの例では、銀行CD「xxxx」の銀行名「X銀行」には、支店CD「aaa」、支店名「a支店」と、支店CD「bbb」、支店名「b支店」と、支店CD「ccc」、支店名「c支店」とが登録されている。また、銀行CD「yyyy」の銀行名「Y銀行」には、支店CD「aaa」、支店名「a支店」と、支店CD「bbb」、支店名「c支店」が登録されており、銀行CD「zzzz」の銀行名「Z銀行」には、支店CD「aaa」、支店名「a支店」が登録されている。
(1)報酬債権データ入力部102aは、報酬債権データを入力する(図3のステップS11)。
図4(C)は、報酬債権データの一例を示す図である。同図に示す例では、顧客キー「101」、債権種別「介護」、請求額「¥1,000,000」、請求日「2017/12/10」,債権期日「2018/1/31」と、顧客キー「102」、債権種別「介護」、請求額「¥2,000,000」、請求日「2017/12/10」,債権期日「2018/1/31」と、顧客キー「103」、債権種別「介護」、請求額「¥3,000,000」、請求日「2017/12/10」,債権期日「2018/1/31」と、顧客キー「201」、債権種別「診療」、請求額「¥1,000,000」、請求日「2017/12/10」、債権期日「2018/1/31」と、顧客キー「202」、債権種別「診療」、請求額「¥2,000,000」、請求日「2017/12/10」、債権期日「2018/1/31」と、顧客キー「203」、債権種別「診療」、請求額「¥3,000,000」、請求日「2017/12/10」、債権期日「2018/1/31」となっている。
(2)買取債権データ作成部102bは、報酬債権データに基づいて、契約マスタ106bを参照して、買取債権データを作成する(図3のステップS12)。買取債権データは、報酬債権データに買取金額及びファクタリング手数料を追加したものである。
図4(D)は、買取債権データの一例を示す図である。買取金額は、報酬債権データの顧客キーをキーとして、契約マスタ106bから買取率(%)を取得し、請求額に取得した買取率(%)を乗算して算出する。ファクタリング手数料は、報酬債権データの顧客キーをキーとして、契約マスタ106bからファクタリング手数料率(%)を取得し、買取金額にファクタリング手数料率(%)を乗算して算出する。
図4(D)に示す買取債権データの例では、図4(C)に示す報酬債権データに対して、顧客キー「101」について、買取金額「¥900,000(=¥1,000,000×90%)」及びファクタリング手数料「¥27,000(=¥900,000×3%)」が、顧客キー「102」について、買取金額「¥1,800,000」及びファクタリング手数料「¥54,000」が、顧客キー「103」について、買取金額「¥2,700,000」及びファクタリング手数料「¥81,000」が、顧客キー「201」については、買取金額「¥800,000」及びファクタリング手数料「¥24,000」が、顧客キー「202」については、買取金額「¥1,600,000」及びファクタリング手数料「¥48,000」が、顧客キー「203」については、買取金額「¥2,400,000」及びファクタリング手数料「¥72,000」が追加されている。
(3)支払予定データ作成部102cは、買取債権データを決済パターンマスタ106c等に基づいて、取引先の集約・分割を行う(図3のステップS13)。
(4)支払予定データ作成部102cは、顧客マスタ106a及び決済パターンマスタ106cを参照して、買取債権データに基づいて支払予定データを作成する(図3のステップS14)。支払予定データは前払分(図1のS6の給付費一部前払)と残額分(図1のS8の残額支払)について作成する。まず、前払分を作成し、給付費確定後に、残額分を作成する。前払時は決済区分を「1(前払)」とし、残額支払時は、決済区分を「2(延払)」とする。
具体的には、顧客マスタ106aに設定された代表事業所毎の決済グループに従い、決済パターンマスタ106cを参照して、買取債権データから支払予定データを生成する。すなわち、各代表事業所の決済グループ毎にデータを纏める。請求額合計は、同一の決済グループ内の請求額を総計して算出する。支払元本は、同一決済グループの買取金額の総計からファクタリング手数料の総計を減算して算出する。振込金額は、支払元本から振込手数料を減算して算出する。前払日(決算予定日)は、請求日に決済パターンマスタ106cの対応する前払日数を加算して算出する。延払日(決算予定日)は、債権期日に決済パターンマスタ106cの対応する延払日数を加算して算出する。
図5(I)は、前払分の支払予定データの一例を示す図である。図5(I)に示す支払予定データの例では、代表事業所キー「1」の決済グループ「G1」についは、決済区分「1:前払」、決済予定日「2017/12/15(=2017/12/10+5)」、仕向銀行区分「1:X銀行a支店」、被仕向銀行区分「1:X銀行a支店」、請求額合計「¥2,000,000(=¥1,000,000+¥1,000,000)」、支払元本「¥1,649,000(=¥900,000+¥800,000-¥27,000-¥24,000)」、振込手数料「0」、振込金額「¥1,649,000」、元本残高「¥351,000(=¥2,000,000-¥1,649,000)」となる。
代表事業所キー「1」の決済グループ「G2」については、決済区分「1:前払」、決済予定日「2017/12/15(=2017/12/10+5)」、仕向銀行区分「1:X銀行b支店」、被仕向銀行区分「2:X銀行c支店」、請求額合計「¥4,000,000(=¥2,000,000+¥2,000,000)」、支払元本「¥3,298,000(=¥1,800,000+¥1,600,000-¥54,000-¥48,000)、振込手数料「¥216」、振込金額「¥3,297,894(=¥3,298,000-¥216)」、元本残高「¥702,000(=¥40,000,000-¥3,298,000)」となる。
代表事業所キー「1」の決済グループ「G3」については、決済区分「1:前払」、決済予定日「2017/12/15(=2017/12/10+5)」、仕向銀行区分「2:Y銀行a支店」、被仕向銀行区分「3:Z銀行a支店」、請求額合計「¥6,000,000(=¥3,000,000+¥3,000,000)」、支払元本「¥4,947,000(=¥2,700,000+¥2,400,000-¥81,000-¥72,000)」、振込手数料「¥324」、振込金額「¥4,946,676(=¥4,947,000-¥324)」、「¥1,053,324(=¥60,000,000-¥4,946,676)」となる。
(5)支払処理部102dは、支払予定データに基づいて、被仕向銀行口座マスタ106d、仕向銀行口座マスタ106e、及び銀行マスタ106fを参照して、前払分の総合振込データ(例えば、FB振込データ)を作成し、銀行Webサイト201を介して名義人名「ホウジンA」の口座に送金する支払処理を行う(図3のステップS15:図1のS6に対応)。このように、ホウジンAに纏めて支払を行うことが可能となる。なお、FBを使用した場合は、送金後、FBから名義人であるホウジンAの端末装置202に振込が通知される。
(6)支払処理部102dは、給付費確定後に残額の支払いを行う(図3のステップS16:図1のS8に対応)。具体的には、支払予定データ作成部102cは、残額について(決済区分:2(延払))の支払予定データを作成し、次に、支払処理部102dは、総合振込データを作成して、銀行Webサイト201を介して名義人名「ホウジンA」の口座に送金する支払処理を行う。
以上説明したように、本実施の形態によれば、顧客キー、当該顧客が属する代表事業所キー、及び決済グループのデータを関連づけて登録した顧客マスタ106aと、顧客キー、報酬債権の買取率、手数料率、及び債務者のデータを関連づけて登録した契約マスタ106bと、代表事業者キー、決済グループ、仕向銀行区分、及び被仕向銀行区分のデータを関連づけて登録した決済パターンマスタ106cと、顧客キー、報酬債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む報酬債権データに基づいて、契約マスタ106bを参照して、買取金額及び手数料を算出して、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成する買取債権データを作成する買取債権データ作成部102bと、買取債権データに基づいて、顧客マスタ106aに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、決済パターンマスタ106cを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を示す決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成する支払予定データ作成部102cと、支払予定データに基づいた支払処理を行う支払処理部102dと、を備えているので、診療、介護、調剤等の報酬ファクタリング事業において、各種の決済パターンや、決済先グループを顧客毎・契約毎にマスタに設定しておくことで多様な決済方法を実現することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、債権種別は、診療報酬債権、介護報酬債権、又は調剤報酬債権であることとしたので、各種の報酬債権を決済することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、決済グループは、都道府県単位で構成することとしたので、都道府県単位で決済グループを集約することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、ファクタリング装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、ファクタリング装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてファクタリング装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、ファクタリング装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、ファクタリング装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、ファクタリング装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 ファクタリング装置
102 制御部
102a 報酬債権データ入力部
102b 買取債権データ作成部
102c 支払予定データ作成部
102d 支払処理部
102e マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 顧客マスタ
106b 契約マスタ
106c 決済パターンマスタ
106d 被仕向銀行口座マスタ
106e 仕向銀行口座マスタ
106f 銀行マスタ
106g データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
201 銀行Webサイト
202 端末装置
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 制御部を備え、ファクタリング業務を行うためのファクタリング装置であって、
    前記制御部は、
    顧客キー、当該顧客が属する代表事業所キー、及び決済グループのデータを関連づけて登録した顧客マスタと、
    顧客キー、債権の買取率、手数料率、及び債務者のデータを関連づけて登録した契約マスタと、
    代表事業者キー、決済グループ、仕向銀行区分、及び被仕向銀行区分のデータを関連づけて登録した決済パターンマスタと、
    にアクセス可能に構成されており、
    顧客キー、債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む債権データに基づいて、前記契約マスタを参照して、買取金額及び手数料を算出して、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成する買取債権データ作成手段と、
    前記買取債権データに基づいて、前記顧客マスタに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、前記決済パターンマスタを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を示す決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成する支払予定データ作成手段と、
    前記支払予定データに基づいた支払処理を行う支払処理手段と、
    を備えたことを特徴とするファクタリング装置。
  2. 前記債権種別は、診療報酬債権、介護報酬債権、又は調剤報酬債権であることを特徴とする請求項1に記載のファクタリング装置。
  3. 前記決済グループは、都道府県単位で構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファクタリング装置。
  4. 制御部を備えた情報処理装置が実行する、ファクタリング業務におけるファクタリング方法であって、
    前記制御部は、
    顧客キー、当該顧客が属する代表事業所キー、及び決済グループのデータを関連づけて登録した顧客マスタと、
    顧客キー、債権の買取率、手数料率、及び債務者のデータを関連づけて登録した契約マスタと、
    代表事業者キー、決済グループ、仕向銀行区分、及び被仕向銀行区分のデータを関連づけて登録した決済パターンマスタと、
    にアクセス可能に構成されており、
    前記制御部において実行される、
    顧客キー、債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む債権データに基づいて、前記契約マスタを参照して、買取金額及び手数料を算出して、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成する買取債権データ作成ステップと、
    前記買取債権データに基づいて、前記顧客マスタに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、前記決済パターンマスタを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を示す決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成する支払予定データ作成ステップと、
    前記支払予定データに基づいた支払処理を行う支払処理ステップと、
    を含むことを特徴とするファクタリング方法。
  5. 制御部を備えた情報処理装置に実行させるためのファクタリング業務におけるファクタリングプログラムであって、
    前記制御部は、
    顧客キー、当該顧客が属する代表事業所キー、及び決済グループのデータを関連づけて登録した顧客マスタと、
    顧客キー、債権の買取率、手数料率、及び債務者のデータを関連づけて登録した契約マスタと、
    代表事業者キー、決済グループ、仕向銀行区分、及び被仕向銀行区分のデータを関連づけて登録した決済パターンマスタと、
    にアクセス可能に構成されており、
    前記制御部において、
    顧客キー、債権の種別を示す債権種別、請求額、及び債権期日を含む債権データに基づいて、前記契約マスタを参照して、買取金額及び手数料を算出して、顧客キー、債権種別、請求額、買取金額、手数料、及び債権期日を含む買取債権データを作成する買取債権データ作成ステップと、
    前記買取債権データに基づいて、前記顧客マスタに設定された代表事業所キーの決済グループ毎に、請求金額合計及び支払額を算出し、前記決済パターンマスタを参照して、代表事業者キー、決済グループ、前払又は延払を示す決算区分、仕向銀行区分、被仕向銀行区分、請求金額合計及び支払額を含む支払予定データを作成する支払予定データ作成ステップと、
    前記支払予定データに基づいた支払処理を行う支払処理ステップと、
    を実行させるためのファクタリングプログラム。
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