JP7331662B2 - センサ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、センサ装置に関する。
特許文献1には、射出成形等によって、検出素子部を含む検出ユニットとホルダ部とが一体化された成形体が構成されること、この成形体にさらに射出成形等がなされることで樹脂モールド部が形成されること等が開示されている。
特許文献2には、トナーの融着を防止するため、中間転写ベルト部材の表層を、電子線架橋させることが開示されている。
特開2017-96828号公報 特開2012-230157号公報
センサ装置は、過酷な環境下に曝されることがある。このため、センサ装置の耐外傷性をさらに向上させることが望まれている。
そこで、本開示は、センサ装置の耐外傷性を向上させることを目的とする。
本開示のセンサ装置は、センサ素子と、前記センサ素子を覆う樹脂覆い部と、を備え、前記樹脂覆い部の表面の少なくとも一部は架橋された状態となっている、センサ装置である。
本開示によれば、センサ装置の耐外傷性が向上する。
図1は実施形態1に係るセンサ装置を示す側面図である。 図2は実施形態2係るセンサ装置を示す斜視図である。 図3は実施形態2に係るセンサ装置を示す斜視図である。 図4はセンサ装置におけるセンサ素子及び一次成形部を示す斜視図である。 図5はセンサ装置におけるセンサ素子及び一次成形部を示す斜視図である。 図6はセンサ素子を示す斜視図である。 図7は図2のVII-VII線断面図である。 図8は図7の部分拡大断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のセンサ装置は、次の通りである。
(1)センサ素子と、前記センサ素子を覆う樹脂覆い部と、を備え、前記樹脂覆い部の表面の少なくとも一部は架橋された状態となっている、センサ装置である。樹脂覆い部の表面の少なくとも一部は架橋された状態となっている。この架橋された部分は、硬い。このため、センサ装置の耐外傷性が向上する。
(2)(1)において、前記樹脂覆い部の表面の少なくとも一部は電子線架橋された状態となっていてもよい。樹脂覆い部を成形する樹脂に架橋用の樹脂が混ぜられなくても、樹脂覆い部の表面の少なくとも一部が電子線によって架橋される。
(3)(1)又は(2)において、前記樹脂覆い部の表面の少なくとも一部で最も架橋密度が高い状態となっていてもよい。樹脂覆い部の表面で架橋密度が高いため、耐外傷性が向上する。
(4)(1)から(3)のいずれか一つにおいて、前記樹脂覆い部は、前記センサ素子を保持する一次成形部と、前記一次成形部を覆う二次成形部とを含み、前記二次成形部の表面の少なくとも一部が架橋された状態となっていてもよい。前記二次成形部の表面の少なくとも一部が架橋された状態となることによって、センサ装置の耐外傷性が向上する。
(5)(4)において、前記一次成形部が、前記二次成形部側に突出するリブ部を含み、前記二次成形部の表面の少なくとも一部から前記リブ部の先端部に達する迄の部分が架橋された状態となっていてもよい。リブ部の先端部が二次成形部と溶け合っている。この溶け合い部分が架橋によって硬くなる。これにより、リブ部による止水性が維持され易い。
(6)(5)において、前記二次成形部にその表面から前記一次成形部に達する孔が形成され、前記リブ部は、前記孔を囲む環状リブ部を含んでもよい。孔は、二次成形部を金型成形する際に、一次成形部を位置決めするための位置決めピン用孔として利用される。前記二次成形部の表面の少なくとも一部から環状リブの先端部に達する迄の部分が架橋された状態となることで、孔を伝った水の侵入が有効に抑制される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のセンサ装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1に係るセンサ装置について説明する。図1は実施形態1に係るセンサ装置10を示す側面図である。
センサ装置10は、センサ素子20と、樹脂覆い部30とを備える。
センサ素子20は、磁気、光、温度等の物理量或はそれらの変化量を検出する素子である。ここでは、センサ素子20は、素子本体部22と、リード部24とを備える。素子本体部22は、例えば,方形状に形成される。リード部24は、金属等によって形成された細長い部分である。リード部24は、素子本体部22から外方に延出している。センサ素子20の出力信号は、リード部24を介して外部に出力される。
電線50の芯線52がリード部24に接続される。芯線52とリード部24との接続は、例えば、はんだ付け、圧着によりなされてもよい。
樹脂覆い部30は、センサ素子20を覆っている。樹脂覆い部30は、センサ素子20の素子本体部22の回り全体を覆っていてもよい。素子本体部22の一部が樹脂覆い部30から露出していてもよい。図1では、素子本体部22の全体が樹脂覆い部30によって覆われた例が示されている。素子本体部22のうち樹脂覆い部30によって覆われた部分は、樹脂覆い部30によって保護される。
樹脂覆い部30の表面32の少なくとも一部は、架橋された状態となっている。ここで、架橋とは、構成要素である高分子同士が結合されることをいう。ここでは、樹脂覆い部30の表面32の全体が架橋された状態となっている。かかる樹脂覆い部30は、例えば、PE(ポリエチレン)、ポリアミド、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等によって形成されていてもよい。
樹脂覆い部30の表面32における架橋部分は、電子線架橋によって製造されることが好ましい。電子線架橋とは、高分子への電子線放射によって高分子同士を結合させて3次元構造を得る手法である。樹脂が電子線架橋されると、高分子同士が3次元的に結合して耐熱性が向上する。特に、電子線架橋された樹脂は、高温状況下でも、柔らかになり難く、硬い状態が保たれるというメリットがある。
電子線架橋は、例えば、センサ素子20が樹脂覆い部30によって覆われた状態で、樹脂覆い部30の表面32に電子線を放射することによってなされる。この際、樹脂覆い部30のうちセンサ素子20の素子本体部22まで達し無い領域が架橋されるようにしてもよい。これにより、電子線によるセンサ素子20へのダメージを抑制することができる。
樹脂覆い部30の表面32に電子線が放射されると、樹脂覆い部30の表面32に最も多くのエネルギーが照射される。このため、樹脂覆い部30の表面32の少なくとも一部で最も架橋密度が高くなる。樹脂覆い部30の表面32から奥に進むに従って、架橋密度は小さくなる。なお、架橋密度とは、架橋高分子中に存在する架橋点が、全体の構造単位に対して占める割合である。電子線は、内部のセンサ素子20に対してなんらかの影響を与える可能性がある。このため、樹脂覆い部30のうちセンサ素子20に達する部分は電子線架橋されていないことが好ましい。
樹脂覆い部30が電子線架橋されることは必須ではなく、樹脂覆い部30は化学架橋されてもよい。電子線架橋であれば、樹脂覆い部30を製造する材料に架橋剤等を混ぜておかなくてもよいというメリットがある。
本実施形態によると、樹脂覆い部30の表面32の少なくとも一部は架橋された状態となっている。この架橋された部分は、硬い。このため、センサ装置10の耐外傷性が向上する。
また、架橋された部分は、温度が上がっても硬い状態が保たれ易い。このため、高温環境下において耐外傷性を維持することができる。
[実施形態2]
以下、実施形態2に係るセンサ装置110について説明する。図2及び図3は実施形態2に係るセンサ装置110を示す斜視図である。図4及び図5はセンサ装置110におけるセンサ素子120及び一次成形部131を示す斜視図である。図6はセンサ素子120を示す斜視図である。図7は図2のVII-VII線断面図である。図8は図7の部分拡大断面図である。
センサ装置110は、センサ素子120(図4、図6、図7参照)と樹脂覆い部130とを備える。樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部は、上記実施形態1と同様に架橋された状態となっている。ここでは、樹脂覆い部130の表面140F全体が架橋された状態となっている。
より具体的には、センサ素子120は、上記センサ素子20と同様に、磁気、光、温度等の物理量或はそれらの変化量を検出する素子である。ここでは、センサ素子120が磁気センサであることを想定した説明がなされる。磁界は非磁性体である樹脂による影響を受け難い。このため、センサ素子120が磁気センサである場合、センサ素子120の周り全体が樹脂覆い部130によって覆われていてもよい。
センサ素子120は、素子本体部122と、リード部124とを備える。素子本体部122は、例えば、平たい方形板状に形成される。素子本体部122は、周辺環境、例えば、周辺磁界の大きさ、方向等に応じた信号を出力する。素子本体部122からリード部124が延び出ている。ここでは、2本のリード部124が平行姿勢で素子本体部122から延び出ている。ここでは、リード部124は細長い板状に形成されている。素子本体部122における検出出力は、2本のリード部124を介して外部に出力される。
センサ素子120の出力は、ケーブル150を介して伝送される。ケーブル150は、複数本(ここでは2本)の電線152と、外部被覆151とを備える。電線152は、芯線153の周囲に被覆154が形成された一般的な被覆電線である。外部被覆151は、2本の電線152を覆っている。
ケーブル150の端部において外部被覆151が除去され、2本の電線152が露出している。2本の電線152の端部において被覆154が除去され、芯線153が露出している。2本の電線152の端部が2本のリード部124上に沿って配設され、それぞれの芯線153がリード部124に電気的及び機械的に接続されている。ここでは、芯線153はリード部124にはんだ付けされている。
センサ素子120に接続される電線は、外部被覆等によって1つにまとめられていることは必須ではない。センサ素子に接続される電線は、個別に外側に引出されていてもよい。センサ素子に接続される電線の数は、当該センサ素子におけるリード部の数等によって増減されてもよい。センサ素子に電線が接続されていることは必須ではなく、他のFPC(Flexible printed circuit)等がセンサに接続されていてもよい。
樹脂覆い部130は、センサ素子120を覆っている。ここでは、樹脂覆い部130は、一次成形部131と、二次成形部140とを備える。一次成形部131及び二次成形部140は、樹脂によって形成された部分である。一次成形部131及び二次成形部140は、例えば、PE(ポリエチレン)、ポリアミド、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等によって形成されていてもよい。一次成形部131はセンサ素子120を保持する部分である。二次成形部140は、一次成形部131を覆う部分である。センサ素子120が一次成形部131及び二次成形部140内に埋められた状態とされることで、センサ素子120に対する封止性が高められている。
より具体的には、一次成形部131は、センサ素子120をインサート部品として樹脂により金型成形された部分である。一次成形部131は、素子収容部132と、リード部収容部136とを備える。
素子収容部132は、直方体状に形成されている。素子収容部132における一端部の一方主面寄りの位置に、センサ素子120の素子本体部122が収容されている。素子本体部122から延び出るリード部124は、素子収容部132内を通って、素子収容部132の他端側に向けて延びる。
リード部収容部136は、素子収容部132の他端部に連なるように設けられている。リード部収容部136は、底板部137と、仕切部138とを含む。底板部137は、素子収容部132の他端部から延び出る板状に形成されている。2つのリード部124は、底板部137上に延び出ている。仕切部138は、底板部137の幅方向中間部において、2つのリード部124を仕切るように設けられている。
素子収容部132の一端部の一方主面において、素子本体部122の一方主面が露出している。素子収容部132の一方主面に少なくとも1つ(ここでは2つ)の凹部132aが形成される。素子収容部132の他方主面に少なくとも1つ(ここでは2つ)の凹部132bが形成される。2つのリード部124が素子収容部132の両面側に、上記凹部132a、132bを介して露出している。
センサ素子120をインサート部品として一次成形部131が金型成形される際には、センサ素子120のうちの上記各露出部分が金型装置における金型面或は位置決め部分に接触された状態とされる。これにより、センサ素子120が金型装置内に位置決めされた状態で、一次成形部131が金型成形される。このため、センサ素子120は、一次成形部131に対して精度よく一定の位置に保持される。
なお、上記芯線153は、センサ素子120が一次成形部131にインサートされた状態でリード部124にはんだ付けされてもよい。芯線153は、センサ素子120が一次成形部131にインサートされる前の状態で、リード部124にはんだ付けされてもよい。センサ素子120をインサート部品として一次成形部131が金型成形されることは必須ではない。一次成形部131がセンサ素子120を嵌め込み可能な形状に金型成形されており、これにセンサ素子120が嵌め込まれてもよい。
二次成形部140は、一次成形部131を覆っている。二次成形部140は、一次成形部131の周囲の全体を覆っていてもよいし、一次成形部131の一部を覆っていてもよい。ここでは、二次成形部140は、一次成形部131のうち位置決めに利用した部分を除き、当該一次成形部131の周囲の全体を覆っている。ここでは、二次成形部140の外形状は細長い直方体形状に形成されている。素子本体部122は、二次成形部140内における一端部寄りの部分に埋込まれた状態となっている。ケーブル150のうち外部被覆151の先端部は二次成形部140内における他端部寄りの部分に埋った状態となっている。ケーブル150のうち外部被覆151によって覆われた部分が二次成形部140の他端部から外側に向けて延び出ている。なお、二次成形部140の外形状が直方体であることは必須ではない。
樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部、ここでは、二次成形部140の表面140Fの少なくとも一部は架橋された状態となっている。ここでは、二次成形部140の外向き表面140Fの全体が架橋された状態となっている。
上記実施形態1と同様に、二次成形部140の表面140Fの少なくとも一部は電子線架橋された状態となっていることが好ましい。二次成形部140に対して外側から電子線が放射されることで、二次成形部140の表面140Fの少なくとも一部が電子線架橋された状態となる。この場合、二次成形部140の表面140Fの少なくとも一部が最も架橋密度が高い部分となり、内側に向うにつれて架橋密度が低くなる。なお、二次成形部140は、化学架橋されていてもよい。
本実施形態では、一次成形部131は、二次成形部140側に突出するリブ部133、134、135a、135bを含む。リブ部133、134、135a、135bは、一次成形部131と二次成形部140との境界を伝って水が浸入することをより確実に抑制する役割を果す部分である。
ここでは、二次成形部140に、その表面140Fから一次成形部131に達する孔141、142,143、144が形成される。ここでは、二次成形部140の一方主面の一端部寄りの位置に孔141が形成される(図2参照)。この孔141は、一次成形部131の一方主面における長手方向中間部に達する。二次成形部140の他方主面の他端部寄りの位置に孔142が形成される(図3参照)。この孔142は、一次成形部131の他方主面における他端部寄りの部分に達する。二次成形部140の他方主面の長手方向中間部に一対の孔143、144が形成される(図3参照)。この孔143、144は、一次成形部131の他方主面における長手方向中間部に達する。
センサ素子120及び一次成形部131をインサート物として、二次成形部140が金型成形される際、位置決めピンが上記孔141、142、143、144に対応する箇所を通って一次成形部131の表面に接触した状態とされる。これにより、一次成形部131が金型装置内に位置決めされた状態で、二次成形部140が金型成形される。このため、一次成形部131は、二次成形部140に対して精度よく一定の位置に保持される。一次成形部131によって保持されているセンサ素子120も、二次成形部140に対して精度よく一定の位置に保持される。
リブ部133、134、135a、135bは、上記孔141、142、143、144を囲む環状リブ部を含む。
より具体的には、リブ部133は、一次成形部131の表面において孔141を囲む環状リブ部133である。孔141を囲む環状リブ部が複数設けられていることが好ましい。
環状リブ部133円形突起状に形成されている。環状リブ部133は、長円突起状或は多角径突起状に形成されていてもよい。複数の環状リブ部が形成される場合、孔141周りにおいて同心円状に形成されていてもよい。環状リブ部133は、突出方向先端側に向う程細幅に形成されていることが好ましい。ここでは、一次成形部131の表面のうち環状リブ部133の中央に位置決めピンが嵌ることができ、かつ、底がある有底穴133hが形成されている。位置決めピンが当該有底穴133hに嵌り込むことで、二次成形部140を金型成形する際に、一次成形部131がより正確に位置決めされる。有底穴133hが形成されていることは必須ではない。
リブ部134は、上記リブ部133と同様に、一次成形部131の表面において孔142を囲む環状リブ部134である。一次成形部131の表面のうち環状リブ部134の中央に上記有底穴133hと同様に、有底穴134hが形成されている。孔142を囲む環状リブ部が複数設けられていることが好ましい。
リブ部135a、135bは、上記リブ部133と同様に、一次成形部131の表面において孔143を囲む環状リブ部135a又は孔144を含む環状リブ部135bである。環状リブ部135a及び環状リブ部135bのそれぞれの中央に、上記有底穴133hと同様に、有底穴135h1、135h2が形成されている。孔143、144を囲む環状リブ部が複数設けられていることが好ましい。
なお、上記有底穴133h、134h、135h1、135h2は、センサ素子120に達していない(図7参照)。
一次成形部131をインサート物として二次成形部140が金型成形される際、加熱溶融した樹脂が金型内に注入される。加熱溶融した樹脂が一次成形部131の表面に接すると急に冷却して固化する。加熱溶融した樹脂は、環状リブ部133、134、135a、135b(以下、環状リブ部133等という)の先端部では、一次成形部131の表面に接した場合ほど急に冷却されない。このため、二次成形部140を形成するための加熱溶融樹脂は、環状リブ部133等の先端部と溶け合うことができる。つまり、一次成形部131をインサート部品として二次成形部140が金型成形された場合、一次成形部131のうち広く平坦に広がる表面と二次成形部140との境界では界面が形成される恐れがある。しかしながら、環状リブ部133等の先端部では、一次成形部131を形成する樹脂と二次成形部140を形成する樹脂とが溶け合って一体となった部分が形成され易い。特に、環状リブ部133等が突出方向先端側に向う程細幅に形成されていれば、環状リブ部133等の先端部が二次成形部140を形成する樹脂に溶け込み易い。よって、一次成形部131と二次成形部140との境界において、環状リブ部133等に沿ってより完全な止水がなされることになる。かかる環状リブ部133等は、メルトリブと呼ばれることもある。環状リブ部133等と二次成形部140とが溶け合いやすいように、一次成形部131と二次成形部140とは同材料によって形成されていることが好ましい。
特に、上記位置決め用の孔141、142、143、144を形成した場合には、一次成形部131と二次成形部140との境界が、当該孔141、142、143、144を通じて外部に曝される。そこで、当該孔141、142、143、144を囲むようにリブ部133、134、135a、135bが形成される。これにより、孔141、142、143、144を経由して一次成形部131と二次成形部140との間、さらには、素子本体部122に水が伝わることが抑制される。
上記リブ部133、134、135a、135bによる止水効果を維持するためには、環状リブ部133等の先端部と二次成形部140を形成する樹脂とが溶け合っている状態が維持されるようにすることが好ましい。そこで、二次成形部140の表面140Fの少なくとも一部から環状リブ部133等の先端部に達する迄の部分(図8において破線で示される箇所までの部分P)が架橋された状態となっていることが好ましい。これにより、環状リブ部133等の先端部と二次成形部140を形成する樹脂とが溶け合っている状態がより確実に維持される。特に、高温環境下でも、当該溶け合った状態がより確実に維持される。
このように構成されたセンサ装置110によると、樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部は架橋されて、硬くなった状態となっている。このため、センサ装置110の耐外傷性が向上する。
特に,センサ装置110が自動車の車輪回りにおいて、磁界等を利用して車輪速を検出するセンサとして用いられた場合を想定する。この場合、自動車が走行すると、飛石等がセンサ装置110に当ってしまう恐れがある。樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部が架橋されて硬くなった状態とされていれば、センサ装置110に傷が付き難い。また、自動車における車輪周りは走行中に高温環境となる恐れがある。樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部が架橋されて硬くなった状態とされていれば、高温環境下でも、硬くなった状態が保たれ、耐外傷性が維持される。
高温環境下で耐外傷性を向上させるためには、例えば、耐熱樹脂でセンサ素子を覆うことも考えられる。しかしながら、この場合、耐熱性に優れた樹脂を用いることが考えられる。すると、センサ素子を覆う樹脂の成形温度が高くなり、熱による影響がセンサ素子に与えられる可能性がある。本実施形態では、通常の樹脂でセンサ素子120を覆うように樹脂覆い部130を形成すればよいので、上記の場合ほど、成形温度を高くする必要は無い。このため、熱による影響がセンサ素子に与えられ難い。
また、本実施形態では、樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部が電子線架橋される。電子線架橋の目的は、樹脂覆い部130の表面140Fを硬くすることにあるから、樹脂覆い部130のうち内部のセンサ素子120迄は達し無い領域が架橋されればよい。このため、電子線による影響がセンサ素子120に与えられ難い。環状リブ部133等の先端部と二次成形部140を形成する樹脂とが溶け合った部分まで電子線架橋されたとしても、樹脂覆い部130のうち内部のセンサ素子120迄は達し無い領域が架橋されればよい。このため、電子線による影響がセンサ素子120に与えられ難い。
また、樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部が電子線架橋されると、樹脂覆い部130を形成する樹脂に架橋剤等を混ぜなくてもよいというメリットがある。
また、樹脂覆い部130の表面140Fの少なくとも一部の架橋密度がその奥側の架橋密度よりも高ければ、耐外傷性を高めるのに有効である。ここでは、二次成形部140の表面140Fの少なくとも一部の架橋密度がその奥側の架橋密度よりも高いことによって、耐外傷性が高められている。
また、樹脂覆い部130における架橋は、その表面140Fから環状リブ部133等の先端部に達する迄の領域で行われているため、環状リブ部133等による止水効果が維持され易いという利点がある。
また、環状リブ部133等は、一次成形部131の表面のうち孔141、142、143、144を囲むように形成される。孔141、142、143、144は、二次成形部140を金型成形する際に、一次成形部131を位置決めするための位置決めピン用孔として利用され得る。このため、一次成形部131及びセンサ素子120は、二次成形部140内に精度よく位置決め保持される。また、かかる環状リブ部133等の先端部と二次成形部140を形成する樹脂とが溶け合った部分が硬くなって、当該溶け合った状態部分の状態が維持される。これにより、孔141、142、143、144を経由して、一次成形部131と二次成形部140との境界に水が浸入していくことが抑制される。
[変形例]
実施形態2において環状リブ部133等が形成されることは必須ではない。止水のためのリブは、孔141、142,143、144を囲む位置に形成されなくてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 センサ装置
20 センサ素子
22 素子本体部
24 リード部
30 樹脂覆い部
32 表面
50 電線
52 芯線
110 センサ装置
120 センサ素子
122 素子本体部
124 リード部
130 樹脂覆い部
131 一次成形部
132 素子収容部
132a 凹部
132b 凹部
133 リブ部(環状リブ部)
133h 有底穴
134 リブ部(環状リブ部)
134h 有底穴
135a、135b リブ部(環状リブ部)
135h1、135h2 有底穴
136 リード部収容部
137 底板部
138 仕切部
140 二次成形部
140F 表面
141、142、143、144 孔
150 ケーブル
151 外部被覆
152 電線
153 芯線
154 被覆

Claims (4)

  1. センサ素子と、
    前記センサ素子を覆う樹脂覆い部と、
    を備え、
    前記樹脂覆い部の表面の少なくとも一部は架橋された状態となっており、
    さらに、前記樹脂覆い部は、前記センサ素子を保持する一次成形部と、前記一次成形部を覆う二次成形部とを含み、
    前記二次成形部の表面の少なくとも一部が架橋された状態となっており、
    前記一次成形部が、前記二次成形部側に突出するリブ部を含み、
    前記二次成形部の表面の少なくとも一部から前記リブ部の先端部に達する迄の部分が架橋された状態となっている、センサ装置。
  2. 請求項1に記載のセンサ装置であって、
    前記樹脂覆い部の表面の少なくとも一部は電子線架橋された状態となっている、センサ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のセンサ装置であって、
    前記樹脂覆い部の表面の少なくとも一部で最も架橋密度が高い状態となっている、センサ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセンサ装置であって、
    前記二次成形部にその表面から前記一次成形部に達する孔が形成され、
    前記リブ部は、前記孔を囲む環状リブ部を含む、センサ装置。
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