JP7330067B2 - 埋め戻し装置および管の埋め戻し方法 - Google Patents

埋め戻し装置および管の埋め戻し方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 (1) ▲1▼公開日 令和1年7月4日 ▲2▼公開場所 岡村工業株式会社(〒378-0301 群馬県沼田市利根町平川1271) ▲3▼公開者 株式会社クボタ (2) ▲1▼試験日 令和1年7月22日~23日 ▲2▼試験場所 群馬県沼田市利根町老神997-7(利根北部簡易水道大原地区) ▲3▼試験を行った者 株式会社クボタ
本発明は、掘削溝などの埋め戻しに用いる埋め戻し装置、および当該埋め戻し装置による管の埋め戻し方法に関する。
特許文献1には、コンクリート殻等の再生に使用するための粒度調整のためのふるい装置が開示されている。当該ふるい装置は、四方に組んだ外枠を設け、多数の縦棒が外枠の上側板に取り付けた支持板に貫通して設けた孔と、外枠下側に設けた支持部材に貫通して設けた孔とによって支持された構成を有する。
登録実用新案第3064174号公報
特許文献1に開示されているふるい装置によって掘削土から除去された、粒径が所定の大きさよりも大きい礫を別途利用する場合、当該礫をいったん別の容器に収納することが好ましい。しかしながら、バックホーなどを用いて礫を別の容器に収納する場合には、手間がかかるという問題がある。また、ふるい装置自体を傾けることで礫を別の容器に落下させて収納する場合には、容器を意図せず移動させてしまい、礫を容器の外に落下させてしまうおそれがある。
本発明の一態様は、掘削土を容易に再利用可能な埋め戻し装置などを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る埋め戻し装置は、掘削土により掘削溝の埋め戻しを行うための埋め戻し装置であって、所定の大きさの目を備える掘削土選別面を有し、前記掘削土のうち、前記所定の大きさ以下の粒径である土砂を前記掘削土選別面の上側から下側へ通過させるとともに、前記掘削溝の上方に設置可能な掘削土選別部と、前記掘削土のうち、前記掘削土選別部を通過しなかった前記所定の大きさよりも大きい粒径である礫を収納するものであるとともに、前記掘削土選別部に対して着脱可能な礫収納部と、を備えている。
上記の構成によれば、埋め戻し装置において、掘削土選別部は掘削溝の上方に設置される。掘削土選別部は、掘削土に含まれる土砂を下方の掘削溝へ通過させる。礫収納部は、掘削土選別部を通過しなかった礫を、掘削土選別部に対して着脱可能な礫収納部へ収納する。したがって、礫収納部を装着した状態で礫を収納するとともに、礫収納部を外して礫を輸送し、容易に再利用できる。
また、本発明の一態様に係る埋め戻し装置において、前記埋め戻し装置は、前記礫収納部を載積する載積機構を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、埋め戻し装置において、載積機構に礫収納部を載積することで掘削土選別部に礫収納部を装着することができる。また、載積機構に載積された礫収納部を降ろすことで、掘削土選別部から礫収納部を外すことができる。したがって、載積機構により礫収納部を着脱することができる。
また、本発明の一態様に係る埋め戻し装置は、前記掘削土選別面を回転させる、前記掘削土選別面に平行な回転軸を備え、前記掘削土選別面は、前記回転軸の周りで回転することにより、前記土砂を下側に通過させるべく、前記掘削土選別面を地面に対して略平行な状態とする平行状態と、前記礫を前記礫収納部へ移動させるべく、前記掘削土選別面が前記礫収納部に近いほど低くなるよう、前記掘削土選別面を傾斜させる傾斜状態と、を切り換え可能である。
上記の構成によれば、回転軸の周りで掘削土選別面を回転させることで、平行状態と傾斜状態とを切り替えることができる。
また、本発明の一態様に係る埋め戻し装置は、前記掘削土選別部の外部から周縁に向かうほど低くなるように、前記平行状態における前記掘削土選別面に対して傾斜した形状を有する第1の案内部材を、前記掘削土選別部の上側に備える。
上記の構成によれば、埋め戻し装置に供給される掘削土を、第1の案内部材により掘削土選別部へ案内することができる。
また、本発明の一態様に係る埋め戻し装置は、前記掘削土選別部の周縁から中央に向かうほど低くなるように、前記平行状態における前記掘削土選別面に対して傾斜した形状を有する第2の案内部材を、前記掘削土選別部の下側に備える。
上記の構成によれば、掘削土選別部を通過した土砂を、第2の案内部材により掘削溝へ案内することができる。
また、本発明の一態様に係る埋め戻し装置は、前記掘削土選別部を走行可能に接地させる第1の走行輪と、前記掘削土選別部を走行可能に接地させるとともに、前記第1の走行輪との間隔を調整可能な第2の走行輪とをさらに備える。
上記の構成によれば、埋め戻し装置は、第1の走行輪および第2の走行輪により走行可能に接地する。第1の走行輪と第2の走行輪との間隔を調整することで、多様な幅を有する掘削溝に対応できる。
また、本発明の一態様に係る管の埋め戻し方法は、請求項1から6のいずれか1項に記載の埋め戻し装置による管の埋め戻し方法であって、前記管が配された掘削溝の上方に前記掘削土選別部を設置する設置ステップと、前記掘削土を前記掘削土選別部に供給し、前記土砂により前記管を埋め戻す第1埋め戻しステップと、前記礫を前記礫収納部に収納する礫収納ステップと、前記礫収納部に収納された前記礫を前記第1埋め戻しステップにより埋め戻された管の上に排出することにより前記管を埋め戻す第2埋め戻しステップと、を含む。
上記の構成によれば、設置ステップにおいて掘削溝の上方に掘削土選別部を設置し、第1埋め戻しステップにおいて、掘削土選別部を通過した土砂により管を埋め戻す。掘削土選別部を通過しなかった礫を、礫収納ステップにおいて礫収納部に収納し、第2埋め戻しステップにおいて、礫収納部に収納した礫により管を埋め戻す。したがって、掘削土選別部を通過した土砂だけでなく、掘削土選別部を通過しなかった礫も、管の埋め戻しに利用できるため、掘削土の利用効率が向上する。
また、本発明の一態様に係る管の埋め戻し方法は、前記礫収納部を前記掘削土選別部から脱着させ、前記礫収納部とは別の礫収納部を前記掘削土選別部に対して装着する礫収納部交換ステップをさらに含み、前記第2埋め戻しステップにおいて、前記礫収納部および前記別の礫収納部のそれぞれに収納された前記礫を前記第1埋め戻しステップにより埋め戻された管の上に排出する。
上記の構成によれば、複数の礫収納部に礫を収納することができるため、1つの礫収納部のみで第1埋め戻しステップと第2埋め戻しステップとを繰り返す場合と比較して、埋め戻しの作業効率が向上する。
本発明の一態様に係る埋め戻し装置などによれば、掘削土を容易に再利用できる。
埋め戻し装置の構成を示す図である。 礫収納部を掘削土選別部に対して装着する手順について説明するための図である。 掘削土選別部の平行状態および傾斜状態を示す図である。 埋め戻し装置を用いた管の埋め戻し方法における、設置ステップについて説明するための図である。 埋め戻し装置を用いた管の埋め戻し方法の、第1埋め戻しステップおよび礫収納ステップについて説明するための図である。 埋め戻し装置を用いた管の埋め戻し方法の、第2埋め戻しステップについて説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る埋め戻し装置1の構成を示す図である。埋め戻し装置1は、掘削土により掘削溝100の埋め戻しを行うための装置である。図1においては、埋め戻し装置1の平面図が符号1001で示され、側面図が符号1002で示されている。図1に示すように、埋め戻し装置1は、掘削土選別部10、第1の案内部材11、第2の案内部材12、回転軸13、傾斜ハンドル14、走行輪15(第1の走行輪)、走行輪16(第2の走行輪)、走行ハンドル17、礫収納部20、および載積機構30を備える。
掘削土選別部10は、供給される掘削土のうち、所定の大きさ以下の粒径である土砂を通過させる網である。掘削土選別部10は、所定の大きさの目を有する掘削土選別面10aを有する。掘削土が掘削土選別部10の上側に供給されると、所定の大きさ以下の粒径である土砂が掘削土選別面10aを上側から下側へ通過する。掘削土選別部10を通過しなかった礫は、掘削土選別面10aの上側に残った状態となる。
掘削土選別部10の目の大きさは、通過させたい土砂の粒径の上限に応じて、適宜設定されればよい。例えば掘削土選別部10として、目開き40mmである、市販されている網を用いることができる。
埋め戻し装置1においては、掘削土選別部10を、掘削溝100の上方に設置可能である。掘削土選別部10は、掘削溝100を跨いだ状態で掘削土を供給され、土砂を掘削溝100へ落下させる。このため、掘削土選別部10の下側に土砂を収納する容器を設ける必要がない。したがって、埋め戻し装置1の高さを低くし、小型化することができる。
礫収納部20は、掘削土選別部10を通過しなかった礫を収納する。埋め戻し装置1において、礫収納部20は、掘削土選別部10に対して着脱可能である。このため、埋め戻し装置1においては、礫収納部20を掘削土選別部10に装着した状態で礫を収納し、掘削土選別部10から取り外して輸送することで、礫を容易に再利用できる。また、礫収納部20は、車輪21およびハンドル22を有する。このため、作業者は、掘削土選別部10に装着されていない状態の礫収納部20を、必要に応じて容易に移動させることができる。
礫収納部20は、掘削土選別部10が掘削溝100を跨いだ状態において、掘削溝100に対して一方の側に位置するように掘削土選別部10に装着される。したがって、礫収納部20は掘削溝100を跨がない。
載積機構30は、礫収納部20を載積する機構である。埋め戻し装置1においては、載積機構30に礫収納部20を載積する、または外すことにより、礫収納部20を掘削土選別部10に対して着脱可能である。図1に示す例では、載積機構30は、傾斜面31および突出部32を有する。また、礫収納部20は、当該礫収納部20を掘削土選別部10に対して装着させるためのローラー23および係止部24を有する。なお、載積機構30の構成は、礫収納部20を載積可能なものであれば、図1に示した例に限られない。また、載積機構30も、埋め戻し装置1の本体に対して着脱可能である。これにより、工事現場からトラックなどで埋め戻し装置1を運搬する場合に必要な荷台のスペースを小さくできる。
図1に示す例では、載積機構30は、礫収納部20の全体を載積する。ただし、載積機構30は、礫収納部20を埋め戻し装置1において安定させることができるのであれば、必ずしも礫収納部20の全体を載積する必要はなく、例えば一部のみを乗り上げさせてもよい。ただし、載積機構30が礫収納部20の全体を載積することで、埋め戻し装置1を移動させることが容易になり、取り回しが向上する。
また、載積機構30への礫収納部20の載積は、掘削土選別部10に対する礫収納部20の装着の一例である。埋め戻し装置1は、掘削土選別部10に対して礫収納部20を装着するための、載積機構30とは別の機構を備えていてもよい。
図2は、礫収納部20を掘削土選別部10に対して装着する手順について説明するための図である。以下の説明では簡単のため、礫収納部20について、掘削土選別部10に近い側を前側、掘削土選別部10から遠い側を後側と、それぞれ称する。また、礫収納部20から掘削土選別部10へ向かう方向を前方と称する。また、簡単のため、図2においては、礫収納部20を掘削土選別部10に対して装着する手順に直接関係しない部材については符号を付していない。
礫収納部20を掘削土選別部10に対して装着する場合、まず、作業者は、図2の符号2001に示すように、礫収納部20を載積機構30に接近させる。このとき、ローラー23の高さは突出部32の高さと略等しい。次に、作業者は、図2の符号2002において矢印A1により示すように、礫収納部20を車輪21(図1参照)の車軸周りで回転させて前側を上昇させる。この状態で、矢印A2により示すように、礫収納部20を前方へ移動させる。その結果、図2の符号2003に示すように、ローラー23が突出部32を超えて前方へ移動する。このため、作業者は、図2の符号2004において矢印A3により示すように、さらに礫収納部20を前方へ移動させることができる。このとき、ローラー23は傾斜面31に沿って移動するため、礫収納部20が前方へ移動するとともに礫収納部20の前側が高くなり、後側が低くなる。
係止部24を突出部32に十分接近させた状態で、作業者は、図2の符号2005において矢印A4により示すように、ローラー23を支点として礫収納部20の後側を持ち上げる。続けて矢印A5により示すように、礫収納部20を前方へさらに移動させることで、図2の符号2006に示すように、係止部24が突出部32を超えて前方へ移動する。この状態で矢印A6により示すように、礫収納部20の後ろ側を下降させることで、係止部24が突出部32に係止され、礫収納部20が掘削土選別部10に装着される。
礫収納部20を掘削土選別部10から取り外す手順については、上述した装着の手順を逆順で行えばよいため、説明を省略する。
第1の案内部材11は、掘削土選別部10の外部から周縁に向かうほど低くなるように、平行状態における掘削土選別面10aに対して傾斜した形状を有する部材である。第1の案内部材11は、掘削土選別部10の上側に配される。埋め戻し装置1においては、当該埋め戻し装置1へ供給される掘削土を、第1の案内部材11により掘削土選別部10へ案内することができる。すなわち、埋め戻し装置1へ供給された掘削土が掘削土選別部10の外へ落下するおそれが低減される。ただし、埋め戻し装置1は、必ずしも第1の案内部材11を備えていなくてもよい。なお、図1においては、第1の案内部材11については輪郭線のみ示している。また、図1に示した例では第1の案内部材11は板状の形状を有するが、これに限られない。
第2の案内部材12は、掘削土選別部10の周縁から中央に向かうほど低くなるように、平行状態における掘削土選別面10aに対して傾斜した形状を有する部材である。第2の案内部材12は、掘削土選別部10の下側に配される。埋め戻し装置1においては、掘削土選別部10を通過した土砂を、第2の案内部材12により掘削溝100へ案内することができる。すなわち、掘削土選別部10を通過した土砂が掘削溝100の外へ落下するおそれが低減される。ただし、埋め戻し装置1は、必ずしも第2の案内部材12を備えていなくてもよい。また、図1に示した例では第2の案内部材12は板状の形状を有するが、これに限られない。
回転軸13は、掘削土選別部10を回転させる回転軸である。回転軸13は、掘削土選別面10aに平行である。また、回転軸13は、掘削土選別部10が掘削溝100を跨いだ状態において、掘削溝100の延伸方向に平行である。掘削土選別部10は、回転軸13の周りで回転することにより、平行状態と傾斜状態とを切り替え可能である。平行状態は、土砂を下側に通過させるべく、掘削土選別面10aを地面に対して略平行にする状態である。傾斜状態は、礫を礫収納部20へ移動させるべく、掘削土選別面10aが礫収納部20に近いほど低くなるよう、掘削土選別面10aを傾斜させる状態である。
図3は、掘削土選別部10の平行状態および傾斜状態を示す図である。図3において、符号3001は平行状態を示し、符号3002は傾斜状態を示す。符号3001に示す平行状態では、掘削土選別面10aは略水平となる。略水平とは、掘削溝100の周囲の地面に略平行な状態であることをいう。この状態の掘削土選別部10に掘削土を供給することで、所定の大きさ以下の粒径の土砂のみが掘削土選別面10aの上側から下側へ通過する。
符号3002に示す傾斜状態では、掘削土選別面10aは、平行状態における掘削土選別面10aに対して傾斜した状態となる。礫収納部20は、傾斜状態における掘削土選別部10の下端近傍に配されている。このため、傾斜状態においては、掘削土選別部10を通過せずに残っていた礫は、重力に従って掘削土選別部10から落下し、礫収納部20に収納される。このように、埋め戻し装置1においては、回転軸13の周りで掘削土選別部10を回転させることで、土砂を掘削土選別面10aの上側から下側へ通過させる平行状態と、礫を礫収納部20へ収納する傾斜状態とを切り替えることができる。
傾斜状態における、掘削溝100に対する掘削土選別部10の傾斜方向は、変更可能であることが好ましい。例えば、埋め戻し装置1は、回転軸13を2つ備えていてよい。2つの回転軸13はそれぞれ、埋め戻し装置1が掘削溝100を跨いだ状態において、掘削土選別部10を掘削溝100に対して一方の側に向けて傾斜させるものと、他方の側に向けて傾斜させるものとである。この場合、作業者は、掘削土選別部10をいずれの回転軸13に取り付けるかを変更することで、傾斜状態において掘削溝100のいずれの側に向けて掘削土選別部10を傾斜させるかを変更することができる。この場合、埋め戻し装置1は、掘削土選別部10の傾斜方向のそれぞれに対応する位置に礫収納部20を装着するための載積機構30を装着可能であることが好ましい。
傾斜ハンドル14は、掘削土選別部10を傾斜させる操作を行うためのハンドルである。傾斜ハンドル14は、掘削土選別面10aに略垂直な棒状の部材である。作業者は、傾斜ハンドル14を回転軸13の周りで回転させることで、掘削土選別部10について、平行状態と傾斜状態とを切り替えることができる。
傾斜ハンドル14は、必ずしも掘削土選別面10aに略垂直である必要はなく、例えば任意の方向に45°または60°といった角度を成していてもよい。また、作業者による操作のしやすさを考慮すると、傾斜ハンドル14は、途中で作業者側に傾斜する構造であってもよい。
図1に示した例では、傾斜ハンドル14は、礫収納部20から掘削土選別部10に向かう方向を前方とした場合における、埋め戻し装置1の右側に装着されている。しかし、傾斜ハンドル14は、礫収納部20から掘削土選別部10に向かう方向を前方とした場合における、左右方向の装着位置を作業者が選択可能であることが好ましい。この場合、作業現場の状況(例えば掘削溝100とバックホー400(図4~図6参照)との位置関係など)に応じて適切な位置に傾斜ハンドル14を装着することで、より安全な位置で作業者が埋め戻し装置1を操作できる。
また、傾斜ハンドル14は、傾斜状態における掘削土選別部10の傾斜方向に応じても、装着位置を変更可能であることが好ましい。すなわち、傾斜ハンドル14は、作業者の利き手、および掘削土選別部10の傾斜方向に応じて、少なくとも4通りの装着位置を選択可能であることが好ましい。
走行輪15および16は、掘削土選別部10を走行可能に接地させる。走行輪15および16は、掘削土選別部10が掘削溝100を跨いだ状態において、当該掘削溝100の互いに異なる側に接地する。走行輪16は、走行輪15との間隔を調整可能である。このため、埋め戻し装置1は、掘削溝100の幅に応じて走行輪15と走行輪16との間隔を調整することで、多様な幅を有する掘削溝100に対応できる。
図1に示す埋め戻し装置1は、走行輪15および16をそれぞれ2つずつ備える。ただし、埋め戻し装置1は、走行輪15および16をそれぞれ3以上ずつ備えていてもよい。また、埋め戻し装置1においては、走行輪15および16の数が互いに異なっていてもよい。この場合、走行輪15および16のいずれかは1つであってもよい。例えば埋め戻し装置1は、走行輪15を2つ、走行輪16を1つ備えていてもよい。
走行輪15および16は、走行方向を固定された固定輪として機能する状態と、走行方向を自在に変更可能な自在輪として機能する状態とを切り換え可能な構成を有することが好ましい。走行輪15および16を、例えば埋め戻し装置1を掘削溝100に沿って走行させる場合には、掘削溝100に沿う方向にのみ走行可能な固定輪として機能させ、その他の場合には自在輪として機能させることで、埋め戻し装置1の利便性が向上する。
走行ハンドル17は、作業者が埋め戻し装置1を走行させるために把持するハンドルである。簡単のため、図1においては走行ハンドル17を1つのみ示している。ただし、埋め戻し装置1は、複数の走行ハンドル17を備えていてもよい。なお、走行ハンドル17は、埋め戻し装置1の複数箇所(図1では4箇所)に設けた装着部位において着脱可能である。
以下に、埋め戻し装置1を用いた管200の埋め戻し方法について説明する。埋め戻し装置1を用いた管200の埋め戻し方法は、後述する設置ステップと、第1埋め戻しステップと、礫収納ステップと、第2埋め戻しステップと、を含む。以下の説明における作業者は、1人であってもよく、複数人であってもよい。
図4は、埋め戻し装置1を用いた管200の埋め戻し方法における、設置ステップについて説明するための図である。管200は、掘削溝100の底部に配されている。設置ステップにおいては、作業者は、図4に示すように、管200が配された掘削溝100の上方に掘削土選別部10を設置する。
また、掘削土を積載したダンプカー300を埋め戻し装置1の近傍に停車させる。さらに、埋め戻し装置1とダンプカー300との間に、ダンプカー300から埋め戻し装置1へ掘削土を投入するためのバックホー400が配される。なお、ダンプカー300の荷台を傾斜させることで、ダンプカー300から埋め戻し装置1へ掘削土を直接投入してもよい。この場合にはバックホー400は不要である。
図5は、埋め戻し装置1を用いた管200の埋め戻し方法の、第1埋め戻しステップおよび礫収納ステップについて説明するための図である。第1埋め戻しステップでは、作業者は、図5の符号5001に示すように、掘削土を掘削土選別部10に供給し、掘削土選別部10を通過した土砂により管200を埋め戻す。具体的には、作業者は、掘削土選別部10の直下に位置する管200の領域について、管200の上方300mmまで土砂により埋め戻す。その後、作業者は、必要に応じて転圧を行ってもよい。
礫収納ステップでは、作業者は、図5の符号5002に示すように、掘削土選別部10の上に残った礫を礫収納部20に収納する。その後、作業者は、図5の符号5003に示すように、埋め戻し装置1を管200の延伸方向に沿って移動させる。符号5001~5003に示す手順を繰り返すことで、作業者は、所定の大きさ以下の粒径である土砂のみによって、管200の一定の領域を埋め戻す。
この手順において礫収納部20が礫で満杯になった場合には、作業者は、当該礫収納部20を掘削土選別部10から外し、別の礫収納部20を装着する礫収納部交換ステップを行ってもよい。礫収納部交換ステップを行うことで、1つの礫収納部20のみを使用する場合と比較して作業効率が向上する。
最終的には、作業者は、図5の符号5004に示すように、所定の大きさ以下の粒径である土砂のみによって管200の一定の領域を埋め戻し、所定の大きさよりも大きい粒径である礫を複数の礫収納部20に収納する。図5の符号5004に示すように、土砂による埋め戻しが終了した領域には、後日、他工事なども含めた工事での掘削に備え、埋設された管200の用途(例えば水道用)および呼び径などを表示したシート110が設置される。
図6は、埋め戻し装置1を用いた管200の埋め戻し方法の、第2埋め戻しステップについて説明するための図である。第2埋め戻しステップでは、作業者は、図6の符号6001に示すように、礫収納部20に収納された礫を、第1埋め戻しステップにより埋め戻された管200の上に排出することで、礫により管200を埋め戻す。図6に示した例では、礫収納部交換ステップを行っていたため、作業者は、複数の礫収納部20のそれぞれに収納された礫を、第1埋め戻しステップにより埋め戻された管200の上に排出する。さらに、作業者は、必要に応じて図6の符号6002に示すように、掘削土に含まれていた礫以外の礫(例えば再生砕石)を用いて管200を埋め戻す。
本装置は、水平な地面だけでなく、わずかに傾斜した地面でも使用することができる。その場合には、走行輪15および16などに、走行を規制したり、規制を解除したりできる部材を付加しておけばよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 埋め戻し装置
10 掘削土選別部
10a 掘削土選別面
11 第1の案内部材
12 第2の案内部材
13 回転軸
20 礫収納部
30 載積機構
15 走行輪(第1の走行輪)
16 走行輪(第2の走行輪)

Claims (7)

  1. 掘削土により掘削溝の埋め戻しを行うための埋め戻し装置であって、
    所定の大きさの目を備える掘削土選別面を有し、前記掘削土のうち、前記所定の大きさ以下の粒径である土砂を前記掘削土選別面の上側から下側へ通過させるとともに、前記掘削溝の上方に設置可能な掘削土選別部と、
    前記掘削土のうち、前記掘削土選別部を通過しなかった前記所定の大きさよりも大きい粒径である礫を収納するものであるとともに、前記掘削土選別部に対して着脱可能な礫収納部と、
    前記礫収納部を載積する載積機構と、を備え、
    前記載積機構に前記礫収納部を載積する、または外すことにより、前記礫収納部を前記掘削土選別部に対して着脱可能であり、
    前記載積機構は、傾斜面および突出部を有し、
    前記礫収納部は、当該礫収納部を前記掘削土選別部に対して装着させるためのローラーおよび係止部を有し、
    前記傾斜面は、前記掘削土選別部に近い側が前記掘削土選別部から遠い側よりも高くなるように傾斜しており、
    前記礫収納部を前記掘削土選別部に対して装着する場合、
    前記ローラーが前記傾斜面に沿って移動することで、前記礫収納部の前記掘削土選別部に近い側が前記掘削土選別部から遠い側よりも高くなり、
    前記係止部を前記突出部に係止させることで前記礫収納部が前記掘削土選別部に対して装着されることを特徴とする埋め戻し装置。
  2. 前記掘削土選別面を回転させる、前記掘削土選別面に平行な回転軸を備え、
    前記掘削土選別面は、前記回転軸の周りで回転することにより、
    前記土砂を下側に通過させるべく、前記掘削土選別面を地面に対して略平行にする平行状態と、
    前記礫を前記礫収納部へ移動させるべく、前記掘削土選別面が前記礫収納部に近いほど低くなるよう、前記掘削土選別面を傾斜させる傾斜状態と、を切り換え可能であることを特徴とする請求項1に記載の埋め戻し装置。
  3. 前記掘削土選別部の外部から周縁に向かうほど低くなるように、前記平行状態における前記掘削土選別面に対して傾斜した形状を有する第1の案内部材を、前記掘削土選別部の上側に備えることを特徴とする請求項に記載の埋め戻し装置。
  4. 前記掘削土選別部の周縁から中央に向かうほど低くなるように、前記平行状態における前記掘削土選別面に対して傾斜した形状を有する第2の案内部材を、前記掘削土選別部の下側に備えることを特徴とする請求項またはに記載の埋め戻し装置。
  5. 前記掘削土選別部を走行可能に接地させる第1の走行輪と、
    前記掘削土選別部を走行可能に接地させるとともに、前記第1の走行輪との間隔を調整可能な第2の走行輪とをさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の埋め戻し装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の埋め戻し装置による管の埋め戻し方法であって、
    前記管が配された掘削溝の上方に前記掘削土選別部を設置する設置ステップと、
    前記掘削土を前記掘削土選別部に供給し、前記土砂により前記管を埋め戻す第1埋め戻しステップと、
    前記礫を前記礫収納部に収納する礫収納ステップと、
    前記礫収納部に収納された前記礫を前記第1埋め戻しステップにより埋め戻された管の上に排出することにより前記管を埋め戻す第2埋め戻しステップと、を含むことを特徴とする管の埋め戻し方法。
  7. 前記礫収納部を前記掘削土選別部から外し、前記礫収納部とは別の礫収納部を前記掘削土選別部に対して装着する礫収納部交換ステップをさらに含み、
    前記第2埋め戻しステップにおいて、前記礫収納部および前記別の礫収納部のそれぞれに収納された前記礫を前記第1埋め戻しステップにより埋め戻された管の上に排出することを特徴とする請求項に記載の管の埋め戻し方法。
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