JP7329194B2 - パイプ梱包品及びパイプ梱包品の使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば給水給湯配管の施工現場で用いられるパイプ梱包品及びパイプ梱包品の使用方法に関する。
非特許文献1には、給水給湯配管に用いられる「被覆イージーカポリパイプW」が開示されている。「被覆イージーカポリパイプW」は、図14に示すようなパイプ梱包品100として出荷され、給水給湯配管の施工現場へと搬入される。
図14及び図15(a)に示すように、パイプ梱包品100は、合成樹脂製のパイプ101が巻回されたパイプ巻回体101Aと、パイプ巻回体101Aにおける周方向の特定箇所でパイプ101を束ねるポリプロピレンテープ102(以下「PPテープ102」とする)と、PPテープ102によって拘束されたパイプ巻回体101Aの径方向外側部分を覆いかつ径方向内側部分は覆わないラップフィルム103と、PPテープ102及びラップフィルム103が施されたパイプ巻回体101Aを収容する収容袋104とを備えている。
図15(a)に示すように、施工現場に搬入されたパイプ梱包品100は、パイプ巻回体101Aの全体が収容袋104から取り出される。図15(b)に示すように、収容袋104から取り出されたパイプ巻回体101Aは、損傷や汚損等の防止を考慮してラップフィルム103はそのままに、PPテープ102が切断された後、ラップフィルム103の径方向内側の開口からパイプ101が引き出されて敷設に供される。使い切れなかったパイプ101は、外方に引き出されている部分がラップフィルム103内へと戻された後、収容袋104に再度収容される。
インターネット(オンダ製作所ホームページのデジタルカタログ)<URL:https://www.catalabo.org/iportal/CatalogViewInterfaceStartUpAction.do?method=startUp&mode=PAGE&volumeID=CATALABO&catalogId=53355740000&pageGroupId=31&designID=link&catalogCategoryId=&designConfirmFlg=&pagePosition=R>
前記「被覆イージーカポリパイプW」のパイプ梱包品100は、パイプ梱包品100の製造時においてはラップフィルム103を施す手間がかかるし、給水給湯配管の施工時においてはパイプ巻回体101Aの全体を収容袋104に対して出し入れする手間がかかっていた。
本発明の目的は、製造工程及び施工工程の簡略化を図り得るパイプ梱包品及びパイプ梱包品の使用方法を提供すること。
前記目的を達成するために請求項1の発明は、合成樹脂製のパイプが巻回されたパイプ巻回体と、前記パイプ巻回体における周方向の特定箇所で前記パイプを束ねる拘束具と、前記拘束具によって拘束された前記パイプ巻回体を収容する収容袋とを備えたパイプ梱包品であって、前記収容袋において前記パイプ巻回体の内周縁よりも内側に対応する位置には、作業者が前記位置にて前記収容袋を開口する際の切開目印が設けられているパイプ梱包品である。
請求項2の発明は請求項1において、前記切開目印は前記パイプ巻回体の内径よりも直径が小さい円形状をなしている。
請求項3の発明は請求項2において、前記切開目印は、周方向の一部が離断されている。
請求項4の発明は請求項2又は請求項3において、前記切開目印は、前記収容袋の一辺側に対応する部分において60°~120°の範囲で円弧が離間されている。
請求項5の発明は、合成樹脂製のパイプが巻回されたパイプ巻回体と、前記パイプ巻回体における周方向の特定箇所で前記パイプを束ねる拘束具と、前記拘束具によって拘束された前記パイプ巻回体を収容する収容袋とを備えたパイプ梱包品の使用方法であって、前記収容袋において前記パイプ巻回体の内周縁よりも内側に対応する位置を開口する工程と、前記開口を介して前記拘束具に接近して前記拘束具による前記パイプ巻回体の拘束を解く工程と、前記拘束具による拘束が解かれた前記パイプ巻回体において前記パイプの端部を前記開口から前記収容袋の外方へと引き出す工程とを備えたパイプ梱包品の使用方法である。
本発明によれば、パイプ巻回体の全体を収容袋から取り出さなくとも、パイプを収容袋の外方へと引き出せる。したがって、例えば従来技術においては必要であった、パイプ巻回体の保護等のためのラップフィルムを削除でき、ひいては製造工程及び施工工程の簡略化を図り得る。
第一実施形態を示す図であって被覆付きパイプの斜視図。 (a)被覆付きパイプが巻回されたパイプ巻回体の平面図、(b)パイプ巻回体が梱包されてなるパイプ梱包品の平面図。 (a)~(c)パイプ巻回体が梱包されてなるパイプ梱包品の使用方法を示す図であって収容袋から被覆付きパイプを引き出す際の手順を示す図。 第二実施形態を示す図であって(a)呼び径が「13」のパイプを備えた被覆付きパイプが巻回されたパイプ巻回体の平面図、(b)(a)のパイプ巻回体が梱包されてなるパイプ梱包品の平面図、(c)図2(a)のパイプ巻回体が梱包されてなるパイプ梱包品の平面図。 (a)図4(b)のパイプ梱包品の使用方法を示す図、(b)図4(c)のパイプ梱包品の使用方法を示す図。 別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 別の別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 別の別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 別の別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 別の別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 別の別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 別の別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 別の別例を示す図であってパイプ梱包品の平面図。 従来のパイプ梱包品を示す平面図。 (a)、(b)従来のパイプ梱包品の使用方法を示す図。
以下、本発明を、給水給湯配管の施工現場で用いられるパイプ梱包品及びその使用方法において具体化した第一実施形態及び第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態においては、第一実施形態との相違点について説明する。
(第一実施形態)
図1に示すように、被覆付きパイプ10は、パイプ11と被覆材12とを備えている。パイプ11は、ポリオレフィン(例えば架橋ポリエチレンやポリブテン)等の合成樹脂材料により円筒状に形成されている。パイプ11の呼び径は「13」や「16」や「20」が、給水給湯配管用として一般的である。本実施形態においてパイプ11の呼び径は「16」である。
円筒状の被覆材12は、パイプ11の外周に被せられている。被覆材12の厚みは例えば10mmである。被覆材12は、合成樹脂の発泡体、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンの発泡体で形成されている。被覆材12は、パイプ11の外周面の傷付きや結露を防止するためのものである。被覆材12の外周面には、保護用のポリエチレンシート13が貼り付けられている。
図2(a)は、例えば全長が約30mである被覆付きパイプ10を巻回したパイプ巻回体10Aを示す。パイプ11の両端部には、合成樹脂製の保護キャップ14がそれぞれ取り付けられている。パイプ巻回体10Aにおいて周方向における複数(本実施形態においては3つ)の特定箇所では、拘束具としてのポリプロピレンテープ21(以下「PPテープ21」とする)が巻回されることによって、それぞれ被覆付きパイプ10が束ねられている。
なお、拘束具としては、PPテープ21以外にも他の合成樹脂からなるテープや紙テープや布テープであってもよいし、ナイロンバンド等の結束バンドや紐であってもよい。
パイプ巻回体10Aは、PPテープ21によって拘束されることで、おおよその内径Dが例えば800mmに維持されている。以下、この「800mm」を「未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径D」とする。
図2(b)は、PPテープ21によって拘束されたパイプ巻回体10Aが、収容袋31に収容されてなるパイプ梱包品1を示す。収容袋31は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂製のシート材よりなっている。収容袋31は、収容されたパイプ巻回体10Aを外方から視認できるように、無色透明又は有色透明である。
なお、図2(b)において二点鎖線は、収容袋31の口を開放した状態での当該口付近における収容袋31の形状を示す。つまり、収容袋31は、パイプ巻回体10Aを収容していない二次元での展開状態では、外形が矩形状をなしている。収容袋31は、パイプ巻回体10Aが収容された後、当該二点鎖線で示した口側の部分が折り曲げられて、図示しない粘着テープ等によって口が閉塞されている。収容袋31内においてパイプ巻回体10Aは、当該口の閉塞によって、収容袋31の一辺31a側(パイプ巻回体10Aを収容する際の入口とは反対側)に寄せられている。
収容袋31において、パイプ巻回体10Aの内周縁よりも内側に対応する位置には、切開目印32が設けられている。切開目印32は、収容袋31に対して直接的に印刷したりペイントしたりするものであってもよいし、収容袋31とは別のシート材に印刷したりペイントしたりして、当該シート材を収容袋31に対して貼付するものであってもよい。また、切開目印32は、シボ加工等により見た目の質感を周囲と異ならせたものであってもよいし、透明の収容袋31に対して半透明又は不透明としたものであってもよい。
切開目印32は、未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dより小さい直径を有した、円形状の第一目印32a及び円形状の第二目印32bを備えている。第一目印32aは、第二目印32bよりも直径が小さい。第一目印32aと第二目印32bとで、二重の同心円が構成されている。切開目印32は、第一目印32a及び第二目印32bの中心に対して交点が一致する、点線で描かれた十字目印32cを備えている。
第一目印32aには、第一目印32aの直径を示す記号「←」と数値「500」とが添えられている。第二目印32bには、第二目印32bの直径を示す記号「←」と数値「700」とが添えられている。なお、前記数値「500」及び数値「700」に単位は添えられていないが当該単位は「mm」である。
第一目印32aの直径は、未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dに対して50%以上に設定することが好ましい。第二目印32bの直径は、未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dに対して90%以下に設定することが好ましい。つまり、第一目印32aと第二目印32bとで囲まれた領域の径方向における範囲は、未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dに対して50%~90%に設定されている。
次に、パイプ梱包品1の使用方法について説明する。
図3(a)に示すように、カッター等の切開具Kを用いることで、収容袋31においてパイプ巻回体10Aの内周縁よりも内側に対応する位置が開口される(「開口M」とする)。このとき、第一目印32aと第二目印32bとの間の領域で、第一目印32a及び第二目印32bに沿って切開具Kを移動させることで、開口Mを適切な位置でかつ正確な円形状で形成できる。
なお、切開具Kの取り扱いが不慣れな作業者や時間に余裕の無い作業者は、切開目印32のうち、第一目印32a及び第二目印32bではなく、十字目印32cに沿って十字に切開することで、収容袋31を開口するようにしてもよい。このようにすれば、収容袋31の一部を分離する必要が無くなり、施工現場でゴミが発生し難くなるという効果も奏する。
図3(b)に示すように、収容袋31の開口Mを介してパイプ巻回体10Aに接近することで、切開具Kを用いて全てのPPテープ21が切断され、PPテープ21によるパイプ巻回体10Aの拘束が解かれる。
図3(c)に示すように、PPテープ21による拘束が解かれたパイプ巻回体10Aは、被覆付きパイプ10の径方向内側に位置する端部が開口Mから収容袋31の外方へと引き出されて敷設に供される。被覆付きパイプ10を収容袋31から引き出すに連れて、パイプ巻回体10Aの内径Dは徐々に大きくなってゆく。
ここで、PPテープ21による拘束が解かれたパイプ巻回体10Aは、巻回の過程で蓄積されていたストレスが一部解放される。したがって、パイプ巻回体10Aは、収容袋31によって拘束された状態となるまで外径が大きくなって、収容袋31内において突っ張った状態となり、よって収容袋31内における姿勢が安定する。このことは、収容袋31からの被覆付きパイプ10の引き出し易さの向上につながる。
収容袋31から被覆付きパイプ10を引き出す際には、パイプ梱包品1に対して回転モーメントが作用し、被覆付きパイプ10の引き出しを妨げようとする。しかし、収容袋31内においてパイプ巻回体10Aで囲まれた領域の中心には、開口Mを介してウエイトWが置かれている。
したがって、ウエイトWが当該回転モーメントに対抗するため、被覆付きパイプ10の引き出しによってもパイプ梱包品1が回転することを防止でき、例えば補助者がパイプ梱包品1を押さえていなくとも、収容袋31からの被覆付きパイプ10の引き出しが容易となる。なお、ウエイトWとしては、専用のものであってもよいし、作業者が施工現場に持参している工具箱や部品箱等を利用してもよい。
図示しないが、使い切れなかった被覆付きパイプ10は、収容袋31の外方に引き出されている部分が、開口Mを介して収容袋31内へと戻される。作業者が現場から立ち去る際には、開口Mから収容袋31内に手を入れてパイプ巻回体10Aを肩に担ぐようにすれば、パイプ梱包品1を運び易い。
前記第一実施形態においては次のような効果を奏する。
(1)パイプ巻回体10Aの全体を収容袋31から取り出さなくとも、開口Mを介して被覆付きパイプ10を収容袋31の外方へと引き出せる。したがって、例えば従来技術においては必要であったラップフィルム103(図15参照)を削除でき、ひいてはパイプ梱包品1の製造工程及び給水給湯配管の施工工程の簡略化を図り得る。
(2)第一目印32a及び第二目印32bは、未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dよりも小さい直径を有した円形状をなしている。円形状をなす第一目印32a及び円形状をなす第二目印32bは、例えば多角形状をなす場合と比較して、切開具Kを一定の姿勢で移動させ易い。また、第一目印32a及び第二目印32bの直径が未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dよりも小さいことで、第一目印32a及び第二目印32bに沿って切開具Kを移動させる際に、切開具Kによって被覆付きパイプ10が傷付くことを防止できる。
(3)第一目印32aと第二目印32bとで囲まれた領域の径方向における範囲は、未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dに対して50%~90%に設定されている。したがって、前記(2)で述べた切開具Kによって被覆付きパイプ10が傷付くことの防止と、収容袋31からの被覆付きパイプ10の引き出し易さとを高次元で両立できる。つまり、開口Mの直径が小さくて、当該直径とパイプ巻回体10Aの内径Dとの差が大き過ぎると、開口Mから被覆付きパイプ10を引き出す際に、開口Mの内縁が被覆付きパイプ10に対して過干渉して、被覆付きパイプ10を収容袋31から引き出し難くなる。
(第二実施形態)
図4(a)は、前記第一実施形態のパイプ巻回体10A(図2(a)参照)とは異なる構成のパイプ巻回体10Bを示す。パイプ巻回体10Aを構成するパイプ11の呼び径が「16」であるのに対して、パイプ巻回体10Bは、例えば呼び径が「13」のパイプ11を用いた被覆付きパイプ10を巻回したものである。パイプ巻回体10Bを構成する被覆材12については、パイプ巻回体10Aを構成する被覆材12と厚みが同じ(10mm)である。
パイプ巻回体10Bは、PPテープ21によって拘束されることで、おおよその内径Dが、未使用状態でのパイプ巻回体10Aと同じでかつ、おおよその外径E2が、パイプ11の呼び径の違いに起因して、未使用状態でのパイプ巻回体10Aのおおよその外径E1(図2(a)参照)よりも数十mm程度小さく維持されている。なお、図面においては、理解を容易とするために、パイプ巻回体10Aとパイプ巻回体10Bとの相互におけるパイプ11の呼び径の差や、外径E1と外径E2との差等は誇張して描いてある。
図4(b)は、PPテープ21によって拘束されたパイプ巻回体10Bが、収容袋31に収容されてなるパイプ梱包品1Bを示す。図4(c)は、図2(a)に示すパイプ巻回体10Aが、収容袋31に収容されてなるパイプ梱包品1(以下「パイプ梱包品1A」とする)を示す。パイプ梱包品1Bの収容袋31は、パイプ巻回体10Aの収容袋31と同じもの(同一材質、同一形状・寸法のもの)が用いられている。
したがって、パイプ梱包品1Aとパイプ梱包品1Bとを比較すると、パイプ巻回体10Aの内径Dの中心とパイプ巻回体10Bの内径Dの中心とは、パイプ巻回体10Aの外径E1とパイプ巻回体10Bの外径E2との差の半分だけつまり数式(E1-E2)/2だけ、パイプ巻回体10Bの内径Dの中心がパイプ巻回体10Aの内径Dの中心に対して、収容袋31の一辺31a側にずれている。
図4(b)及び図4(c)に示すように、パイプ梱包品1A,1Bにおいて収容袋31には、パイプ巻回体10Aの内周縁よりも内側でかつパイプ巻回体10Bの内周縁よりも内側に対応する位置に、円形状の切開目印33が設けられている。切開目印33は、未使用状態でのパイプ巻回体10A,10Bの内径Dより小さい直径Fを有している。
図4(b)に示すように、パイプ梱包品1Bにおいて切開目印33は、パイプ巻回体10Bの内径Dに対して中心が一致されている。したがって、図4(c)に示すように、パイプ梱包品1Aにおいて切開目印33は、パイプ巻回体10Aの内径Dに対して、中心が収容袋31の一辺31a側に前述した数式(E1-E2)/2だけずれている。
切開目印33は、ランドルト環に類似の形状を有している。すなわち、切開目印33は、収容袋31の一辺31a側に対応する部分において、60°~120°の範囲で円弧が離間されているとともに、当該離間部分がつながっておらずよって周方向において完全に離断されている。
図4(c)において二点鎖線は、比較例として、周方向における離断の無い完全な円形状の切開目印330を示す。切開目印33と切開目印330とを比較すれば明らかなように、平面視にて、切開目印330ではパイプ巻回体10Aの内周縁に対して収容袋31の一辺31a側に対応する部分が大きく掛かってしまうところ、切開目印33ではパイプ巻回体10Aの内周縁に対する掛かりが無い。
次に、パイプ梱包品1A,1Bの使用方法について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、切開具Kを用いることで、収容袋31においてパイプ巻回体10A,10Bの内周縁よりも内側に対応する位置が開口される(「開口M」とする)。このとき、切開目印33に沿って切開具Kを移動させることで、開口Mを適切な位置でかつ正確な円形状で形成できる。
切開目印33は、周方向において完全に離断されているため、収容袋31に対して開口Mを形成する際に、開口Mに対応した部分が収容袋31から分離せずに、収容袋31に対してつながった状態となり、よって施工現場においてゴミが発生し難くなる。なお、開口Mからの被覆付きパイプ10の引き出し方については、前記第一実施形態と同様であるので説明は省略する。
前記第二実施形態においては、前記第一実施形態の(1)と同様な効果を奏する他、次のような効果も奏する。
(1)円形状をなす切開目印33が、収容袋31の一辺31a側に対応する一か所で円弧が離間されている。したがって、切開目印33は、パイプ巻回体10Bと中心が一致するパイプ梱包品1Bのみならず、パイプ巻回体10Aと中心が一致しないパイプ梱包体1Aに対しても、平面視にて、パイプ巻回体10Aの内周縁に対する掛かりが無い。
したがって、切開目印33に沿って切開具Kを移動させる際に、パイプ梱包品1Bのみならず、パイプ梱包品1Aにおいても切開具Kによって被覆付きパイプ10が傷付くことを防止できる。つまり、パイプ梱包品1Aとパイプ梱包品1Bとで収容袋31を共通化したことによっても、何れのパイプ梱包品1A,1Bにおいても切開目印33を適切に機能させ得る。
(2)切開目印33は、収容袋31の一辺31a側に対応する部分において60°~120°の範囲で円弧が離間されている。したがって、切開具Kによって被覆付きパイプ10が傷付くことの防止と、収容袋31からの被覆付きパイプ10の引き出し易さとを高次元で両立できる。
つまり、切開目印33における当該円弧の離間が60°未満で狭いと、平面視にて、切開目印33がパイプ巻回体10Aの内周縁に対して掛かり易くなる。逆に、切開目印33における当該円弧の離間が120°を超えて広いと、開口Mの周方向における円形部分が少なくなって、開口Mの内縁が被覆付きパイプ10に対して過干渉して、被覆付きパイプ10を収容袋31から引き出し難くなる。そういった意味において、当該範囲は80°~110°がより好ましく、理想的には90°である。
(別例)
前記実施形態は、例えば以下のように変更できる。
〇図6に示すように、前記第一実施形態において、切開目印32を構成する円形状を、第一目印32aのみとすること。この場合、図6に示すように十字目印32cを削除してもよいし、図示しないが十字目印32cを設けてもよい。なお、図示しないが、切開目印32を構成する円形状を、第二目印32bのみとしてもよい。この場合も、十字目印32cを削除してもよいし、十字目印32cを設けてもよい。
〇前記第一実施形態において、切開目印32を、三角形状(図7参照)や、四角形状(図8参照)や、星形(図9参照)とすること。この場合、各図面に示すように、相似な図形を複数設けてもよいし、図示しないが当該図形を一つのみ設けてもよい。
〇図10及び図11に示すように、前記第一実施形態において切開目印32を、中心が相互に異なる複数の円形状により構成すること。この場合、図10に示すように、当該複数の円形状の相互間で直径を異ならせてもよいし、図11に示すように、当該複数の円形状の相互間で直径を同じとしてもよい。図10に示すように、当該複数の円形状の相互間で直径を異ならせる場合には、直径の小さい円形状を直径の大きい円形状に対して内接させてもよい。
〇図12に示すように、前記第二実施形態において切開目印33の円弧の離間部分を直線でつないで、切開目印33を周方向において離断しないこと。この場合、図12に示すように、切開目印33の当該円弧の離間部分とは反対側に位置する部分についても60°~120°の範囲で円弧を離間させるとともに、当該円弧の離間部分を直線でつないでもよい。
〇図13に示すように、前記第二実施形態において切開目印33を半円形状とすること。この場合、図13に示すように、切開目印33の円弧の離間部分を直線でつないで、切開目印33が周方向において離断されないようにしてもよい。
〇前記第一実施形態において、切開目印32を、三重、四重、五重又は六重の同心円形状により構成すること。
〇前記第一実施形態において、切開目印32から第一目印32a及び第二目印32bを削除して、切開目印32を十字目印32cのみとすること。
〇前記第一実施形態において、第一目印32a及び第二目印32bのうちの少なくとも一つを点線で描くこと。
〇前記第二実施形態において、切開目印33を点線で描くこと。
〇前記第一実施形態において、十字目印32cを実線で描くこと。
〇前記第一実施形態において、十字目印32cを一文字目印に変更すること。
〇前記第一実施形態又は前記第二実施形態において、切開目印32,33を、収容袋31の両面に(平面のみならず底面にも)設けること。この場合、一方の面の切開目印32,33と他方の面の切開目印32,33とで図柄を同じとしてもよいし、相互に別の図柄としてもよい。
○前記第一実施形態又は前記第二実施形態において、切開目印32,33を削除すること。この場合、パイプ梱包品1A,1Bに対して添付する説明書に、前記したパイプ梱包品1A,1Bの使用方法(特に開口Mの形成方法)を記載しておけばよい。
〇前記第一実施形態において、パイプ巻回体10Aにおける被覆付きパイプ10の残量が減少するのに応じて、収容袋31に形成する開口Mを大きくすること。例えば、最初は、未使用状態でのパイプ巻回体10Aの内径Dとの差が大きい第一目印32aの近傍にて、開口Mを形成する。
そして、被覆付きパイプ10の残量が少ない状態換言すればパイプ巻回体10Aの内径Dが大きい状態では、第二目印32bの近傍において切開具Kを再度移動させることで、開口Mの内径を拡げて当該内径とパイプ巻回体10Aの内径Dとの差を小さくする。このようにすれば、切開具Kによって被覆付きパイプ10が傷付くことの防止と、被覆付きパイプ10の収容袋31からの引き出し易さとを、より高次元で両立できる。
〇前記第一実施形態において、収容袋31に対して開口Mを形成する際に、開口Mに対応した部分を収容袋31から分離せずに、収容袋31に対してつながった状態とすること。さらに、当該状態を確実に実現できるよう、開口Mの形成を案内するために、第一目印32a及び第二目印32bを、前記第二実施形態と同様に周方向において離断された円形状とし、よって第一目印32aと第二目印32bとで囲まれた領域を周方向において離断された円形状とすること。この離断された部分が、作業者に対して当該部分の切開の不要を示唆することになる。
(付記)
前記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記切開目印の直径は前記パイプ巻回体の内径に対して50%~90%に設定されている請求項2に記載のパイプ梱包品。
(2)前記切開目印は同心円状をなしている請求項2又は技術的思想(1)に記載のパイプ梱包品。
(3)前記切開目印は、前記円形状の中心に対して交点が一致する十字目印を備えている請求項2~請求項4、技術的思想(1)及び技術的思想(2)のいずれか一項に記載のパイプ梱包品。
(4)パイプ巻回体を収容するための収容袋であって、前記パイプ巻回体の内周縁よりも内側に対応する位置には、作業者が前記位置にて前記収容袋を開口する際の切開目印が設けられている収容袋。
1(1A,1B)…パイプ梱包品、10…被覆付きパイプ、10(10A,10B)…パイプ巻回体、21…拘束具としてのPPテープ、31…収容袋、31a…一辺、32…切開目印、32a…第一目印、32b…第二目印、33…切開目印、M…開口。

Claims (1)

  1. 合成樹脂製のパイプが巻回されたパイプ巻回体と、前記パイプ巻回体における周方向の特定箇所で前記パイプを束ねる拘束具と、前記拘束具によって拘束された前記パイプ巻回体を収容する収容袋とを備え、前記収容袋は、前記パイプ巻回体を収容していない二次元での展開状態では外形が矩形状をなし、前記収容袋は、前記パイプ巻回体が収容された後、一方の短辺側である入口側の部分が折り曲げられて閉塞されており、当該閉塞によって前記パイプ巻回体が前記収容袋の他方の短辺側に寄せられたパイプ梱包品であって、前記収容袋において前記パイプ巻回体の内周縁よりも内側に対応する位置には、作業者が前記位置にて前記収容袋を開口する際の切開目印が設けられており、
    前記切開目印は前記パイプ巻回体の内径よりも直径が小さい円形状をなしており、
    前記切開目印は、前記収容袋において前記他方の短辺側に対応する部分において60°~120°の範囲で円弧が離間されており、
    前記収容袋において前記範囲に対応する部分には、前記切開目印が設けられていないパイプ梱包品。
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