JP7328814B2 - 帯巻き重ね体保持装置及びその使用方法 - Google Patents

帯巻き重ね体保持装置及びその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、帯状部材を巻き重ねてなる環状の帯巻き重ね体を保持する装置及びその使用方法に関し、特に帯巻き重ね体の外周側から帯状部材を繰り出し可能な帯巻き重ね体保持装置及び使用方法に関する。
老朽化した下水道管などの既設管の内周に帯状部材からなる螺旋管状の更生管をライニングすることで、前記既設管を更生することは公知である。
工場出荷から更生施工現場搬入までの帯状部材は、通常、一対のフランジを有するドラムに巻き重ねられた状態の環状の帯巻き重ね体となっている。更生施工現場において、帯状部材がドラムから繰り出されて製管機へ導入されて螺旋管状の更生管に製管される。
帯巻き重ね体には、帯状部材が外周側から繰り出される外巻き式と、内周側から繰り出される内巻き式とが知られている。内巻き式の場合、帯巻き重ね体だけのドラムレス状態で工場出荷~現場搬入されることも提案されている(特許文献1参照)。施工現場において、帯巻き重ね体が専用のリールに収められ、帯状部材が内周側から繰り出される。
特開2017-124941号公報
一般に帯巻き重ね体用のドラムは、場所を取り、保管、運搬、返却などに不便である。内巻き式の場合は、前述したようにドラムレス化が実現しているが、外巻き式の帯巻き重ね体の場合、内巻き式と同じ方法を適用できない。
本発明は、かかる事情に鑑み、帯状部材が外周側から繰り出される外巻き式の帯巻き重ね体を、例えば更生施工現場搬入まではドラムレス状態又はそれとみなせる状態にできるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明装置は、帯状部材を巻き重ねてなる環状の帯巻き重ね体を外周側から繰り出し可能に保持する帯巻き重ね体保持装置であって、
外周に前記帯巻き重ね体が設けられる円筒形状の芯材と、
前記芯材とは別体をなし、前記帯巻き重ね体を挟むように前記芯材の軸方向に対向する一対の円形のフランジと、
前記芯材を、外周に前記帯巻き重ね体が設けられた状態で前記各フランジと係合可能かつ分離可能な係合手段と、
を備えたことを特徴とする。
当該帯巻き重ね体保持装置によれば、芯材の外周に帯巻き重ね体を設けた後でフランジを取り付けることができる。したがって、更生施工現場搬入まではフランジを付けずに芯材単独の外周に帯巻き重ね体を設けておくことができる。芯材は帯巻き重ね体の内周に収まるから、芯材付き帯巻き重ね体の嵩は、帯巻き重ね体だけのドラムレス状態の嵩と同じである。したがって、更生施工現場搬入まではドラムレスとみなせる状態とすることができる。更生施工現場において係合手段によってフランジを芯材と係合させる。
または、更生施工現場搬入までは芯材も付けずに帯巻き重ね体を完全にドラムレス状態としておき、更生施工現場において帯巻き重ね体の内周に芯材を嵌め、かつ係合手段によってフランジを芯材と係合させることもできる。
帯巻き重ね体を更生施工現場搬入までドラムレス状態又はそれとみなせる状態とすることで、嵩が小さくなり省スペースで保管でき、運搬効率が高まる。
使用済みの帯巻き重ね体保持装置を返却する際は、芯材とフランジとに分解することによってコンパクトになり、返却を容易化できる。また、芯材だけを帯状部材の生産工場へ返却することも可能である。
前記係合手段が、それぞれ前記芯材の内部に前記軸方向へ通され、かつ互いに前記芯材の内周面の周方向に間隔を置いて配置される複数の連結軸部材と、各連結軸部材の両端部をそれぞれ対応するフランジと分離可能に接合する接合部材とを含むことが好ましい。
組み立ての際は、芯材の内部に連結軸部材を通し、該連結軸部材の端部とフランジとを接合部材によって接合する。芯材の外周に帯巻き重ね体が設けられていても、芯材とフランジを確実に係合できる。
前記係合手段が、前記芯材の両端部にそれぞれ設けられた連結部と、前記連結部と対応するフランジとを分離可能に接合する接合部材とを含んでいてもよい。
これによって、芯材とフランジが直接的に接合される。芯材の外周に帯巻き重ね体が設けられた状態で、芯材とフランジを分離可能に接合できる。
前記芯材が、周方向に環状に配置された複数の芯分割体を有し、前記係合手段が、各芯分割体の両端部にそれぞれ設けられた連結部と、前記連結部と対応するフランジとを分離可能に接合する接合部材とを含んでいてもよい。
各芯分割体の内周面には前記軸方向へ延びるリブ部材が設けられ、前記リブ部材の両端部にそれぞれ前記連結部が設けられていることが好ましい。
前記帯巻き重ね体保持装置の使用に際しては、フランジと係合されていない状態の芯材の外周に帯巻き重ね体を設けることが好ましい。帯状部材の生産工場などにおいて、例えば押出成形された帯状部材をフランジ未係合の芯材の外周に巻き付けることによって、芯材の外周に帯巻き重ね体が設けられるようにしてもよい。帯巻き重ね体の作成後、該帯巻き重ね体の内周に芯材又は芯分割体を後付けすることで、芯材の外周に帯巻き重ね体が設けられた状態にしてもよい。後付けは更生施工現場で行ってもよい。
帯状部材の使用時には、外周に帯巻き重ね体が設けられた状態における芯材の両端部にフランジを係合手段によって分離可能に係合し、
その後、前記帯巻き重ね体の外周側から帯状部材を繰り出すことが好ましい。
本発明によれば、帯状部材が外周側から繰り出される外巻き式の帯巻き重ね体を、例えば工場出荷から更生施工現場搬入までドラムレス状態又はドラムレスとみなせる状態とすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る帯巻き重ね体保持装置を、帯巻き重ね体を保持し、かつ組み立てられた状態で一部を断面にして示す正面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う側面断面図である。 図3は、前記帯巻き重ね体保持装置の分解斜視図である。 図4(a)~同図(c)は、帯状部材の生産工場における、帯状部材ひいては帯巻き重ね体を生産する様子を順次示す側面図である。 図5は、下水道管の更生施工現場における施工手順を順次示したものであり、図5(a)は、組み立て前の帯巻き重ね体保持装置の側面図である。図5(b)は、組み立てられた帯巻き重ね体保持装置の解説側面図である。図5(c)は、帯状部材を繰り出す様子を示す解説側面図である。 図6は、前記下水道管に更生管をライニングする様子を示す側面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る帯巻き重ね体保持装置を、帯巻き重ね体を保持し、かつ組み立てられた状態で一部を断面にして示す正面図である。 図8は、図7のVIII-VIII線に沿う側面断面図である。 図9は、前記第2実施形態の帯巻き重ね体保持装置の分解斜視図である。 図10(a)~同図(c)は、前記第2実施形態において、帯状部材の生産工場における、帯状部材ひいては帯巻き重ね体を生産する様子を順次示す側面図である。 図11は、前記第2実施形態において、下水道管の更生施工現場における施工手順を順次示したものであり、図11(a)は、帯巻き重ね体保持装置が組付けられる前の帯巻き重ね体の側面図である。図11(b)は、組み立てられた帯巻き重ね体保持装置の解説側面図である。図11(c)は、帯状部材を繰り出す様子を示す解説側面図である。 図12は、本発明の第3実施形態に係る帯巻き重ね体保持装置を、帯巻き重ね体を保持し、かつ組み立てられた状態で示す側面断面図である。 図13は、前記第3実施形態の帯巻き重ね体保持装置の分解斜視図である。 図14は、前記第3実施形態において、下水道管の更生施工現場における施工手順を順次示したものであり、図14(a)は、帯巻き重ね体保持装置が組付けられる前の帯巻き重ね体の側面図である。図14(b)は、組み立てられた帯巻き重ね体保持装置の解説側面図である。図14(c)は、帯状部材を繰り出す様子を示す解説側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図6は、老朽化した既設の下水道管1(既設管状体)を更生する様子を示したものである。更生施工現場には、帯巻き重ね体保持装置10が設置されている。帯巻き重ね体保持装置10に帯巻き重ね体9Xが保持されている。帯巻き重ね体9Xは、帯状部材9を巻き重ねて環状にしたものである。該帯巻き重ね体9Xの外周側から帯状部材9が繰り出し可能である。繰り出された帯状部材9が、下水道管1の内周に沿う螺旋管状の更生管8に製管される。
更生対象の既設管状体は、下水道管に限らず、上水道管、農業用水管、水力発電導水管、ダム通水管などの他の既設管や、既設のトンネルなどであってもよい。
図1~図3に示すように、帯巻き重ね体保持装置10は、芯材11と、一対のフランジ12と、4つ(複数)の連結軸部材13を備えている。帯巻き重ね体保持装置10は、分解・組立可能である。以下の説明では特に断らない限り、帯巻き重ね体保持装置10は組み立てられた状態であるものとする。
図2に示すように、芯材11は円筒形状に形成されている。芯材11の外周に帯巻き重ね体9Xが設けられる。
芯材11の外径は、例えば1000mm~1500mm程度、好ましくは1200mm程度である。
芯材11の材質は、鉄などの金属でもよく、紙でもよく、樹脂でもよい。
図3に示すように、芯材11の両端部における互いに周方向の同一位置には、切り欠き部11dが形成されている。切り欠き部11dに吊り具6を係止することで、芯材11を吊り上げることができる。
フランジ12は、芯材11とは別体をなしている。フランジ12は、円形の板形状に形成されている。フランジ12の外径は、芯材11の外径の1.5倍~2.5倍程度、好ましくは2倍程度である。
フランジ12の材質は、好ましくは鉄などの金属であるが、これに限らず所要の剛性を有するのであれば樹脂であってもよい。
図1に示すように、一対のフランジ12は、帯巻き重ね体9Xを挟むように、芯材11の軸方向に対向されている。各フランジ12が、芯材11の対応する端面と対面されている。フランジ12は、芯材11の端面に突き当てられていてもよく、芯材11の端面から少し離れていてもよい。
フランジ12と芯材11とは直接には接合されておらず固定されていない。さらに、フランジ12と芯材11とは、装置10の軸線L10まわりに相対回転可能である。
帯巻き重ね体9Xが設けられた状態の芯材11と各フランジ12とが、係合手段15によって分離可能に係合される。係合手段15は、複数の連結軸部材13と、ボルト14(接合部材)とを含む。
連結軸部材13は、芯材11の内部に通され、芯材11の軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。連結軸部材13の断面は、四角形であるが、三角形ないしは五角形以上の多角形でもよく、円形でもよい。
4つ(複数)の連結軸部材13は、互いに芯材11の内周面の周方向に間隔を置いて、好ましくは等間隔で配置されている。各連結軸部材13は、芯材11に対して内接しているが、接及び固定はされていない。
連結軸部材13の材質は、好ましくは鉄などの金属であるが、これに限らず所要の剛性を有するのであれば樹脂であってもよい。
連結軸部材13の両端部がそれぞれ対応するフランジ12に突き当てられ、ボルト14によってフランジ12と着脱可能に接合されている。ボルト14は、フランジ12の外面側からねじ込み操作される。4つ(複数)の連結軸部材13がそれぞれフランジ12と連結される。フランジ12の4箇所(複数箇所)には、ボルト14を通す挿通孔12bが形成されている。連結軸部材13の両端面には、それぞれボルト14がねじ込まれるネジ孔13bが形成されている。
帯巻き重ね体保持装置10は、次のようにして使用される。
図4に示すように、帯状部材9の生産工場では、帯巻き重ね体保持装置10における芯材11だけが必要とされる。つまり、フランジ12と係合されていない芯材11が用意される。
図4(a)~図4(b)に示すように、押出成形された帯状部材9が、芯材11単体の外周に巻き重ねられる。これによって、図4(c)に示すように、芯材11の外周に帯巻き重ね体9Xが設けられる。言い換えると、内周に芯材11が付いた帯巻き重ね体9Xが作製される。芯材11は帯巻き重ね体9Xの内部に収まる。かつフランジ12は未係合である。したがって、芯材11付き帯巻き重ね体9Xの嵩は、帯巻き重ね体9Xだけのドラムレス状態の嵩と同じである。つまり、芯材11付き帯巻き重ね体9Xは、実質的にドラムレスとみなせる。
よって、帯巻き重ね体9Xをドラムレスとみなせる状態で保管できる。帯巻き重ね体9Xの保管数が多くても、大きな保管スペースを必要としない。さらに、帯巻き重ね体9Xを前記ドラムレスとみなせる状態で出荷し、更生施工現場まで運搬して納品できる。ドラム付きの場合よりも多数の帯巻き重ね体9Xを運搬トラックやコンテナに積んで運搬でき、運搬効率が高まる。
図5(a)~図5(b)に示すように、更生施工現場においては、外周に帯巻き重ね体9Xが設けられた状態の芯材11とフランジ12とを係合手段15によって係合する。
具体的には、芯材11の内部に連結軸部材13を通す。かつフランジ12を芯材11の端面に宛がうとともに、連結軸部材13の端面と突き当てる。そして、ボルト14をフランジ12の外側から挿通孔12bに通してネジ孔13bにねじ込む。
これによって、芯材11の外周に帯巻き重ね体9Xが設けられた状態で、帯巻き重ね体保持装置10を組み立てることができる。
その後、図5(c)に示すように、帯巻き重ね体保持装置10を繰り出し台20に設置する。繰り出し台20は、台座21と、支持ローラ22を含む。支持ローラ22にフランジ12を載せる。
続いて、帯巻き重ね体9Xの外周側から帯状部材9を繰り出す。このとき、支持ローラ22の回転によって帯巻き重ね体保持装置10全体が回転されてもよく、フランジ12は回転されずに、芯材11及び帯巻き重ね体9Xだけが回転されてもよい。
図6に示すように、繰り出した帯状部材9を発進人孔4内に挿し入れ、製管機3に導入する。製管機3によって、帯状部材9が、下水道管1の内周に沿う螺旋管状の更生管8に製管される。これによって下水道管1が更生される。
図6における製管機3は、更生管8を製管するとともに既設管状体の内部へ押し込む元押し式であるが、これに限らず、製管した更生管を到達人孔4Bから牽引する牽引式であってもよく、推進(自走)されながら後方に更生管が形成されていく自走式であってもよい。
帯巻き重ね体保持装置10から帯状部材9をすべて繰り出し終えて空になったら、該帯巻き重ね体保持装置10を解体する。すなわち、ボルト14を外すことで、芯材11とフランジ12と連結軸部材13を互いに分離する。これによって、帯巻き重ね体保持装置10をコンパクトにできる。
芯材11は、例えばトラックやコンテナに積んで帯状部材9の生産工場へ返却する。トラックやコンテナには帯巻き重ね体保持装置10全体ではなく芯材11だけを積めばよいから、積載効率を高くできる。
フランジ12及び係合手段15(13,14)は、別の芯材11付き帯巻き重ね体9Xへの組付けに転用できる。したがって、フランジ12及び係合手段15の所要数を少なくできる。
好ましくは、フランジ12及び係合手段15は更生施工者が保管しておく。フランジ12及び係合手段15の所要保管数は少量で済み、保管スペースが嵩張ることがない。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図7~図11は、本発明の第2実施形態を示したものである。図7~図9に示すように、第2実施形態の帯巻き重ね体保持装置10Bにおいては、芯材11とフランジ12が直接的に接合されている。詳しくは、芯材11の両端部にそれぞれ4つ(複数)の連結部17が一体に設けられている。4つの連結部17は、互いに芯材11の周方向に間隔をおいて、好ましくは等間隔で配置されている。各連結部17は、板状に形成されている。該連結部17が、芯材11の内周面から径方向内側へ突出されている。連結部17と芯材11の固定手段は、溶接でもよく、ネジ止めでもよい。連結部17にネジ孔17bが形成されている。
図7に示すように、芯材11の両端面にそれぞれフランジ12が宛がわれている。ボルト16(接合部材)が挿通孔12bに通されるとともに、ネジ孔17bにねじ込まれている。これによって、芯材11とフランジ12が分離可能に係合されている。
連結部17とボルト16によって係合手段18が構成されている。
図10(a)に示すように、第2実施形態における帯状部材9の生産工程においては、芯材11とは別の巻取りリング7を用意する。射出成形された帯状部材9を該巻き取りリング7に巻き取る。これによって、図10(b)に示すように、巻取りリング7の外周に帯巻き重ね体9Xが形成される。続いて、図10(c)に示すように、巻取りリング7を引き抜き、帯巻き重ね体9Xと巻取りリング7を分離する。
帯巻き重ね体9Xは、完全なドラムレスの状態になる。したがって、省スペースで保管できる。
さらに、帯巻き重ね体9Xを完全なドラムレスの状態で出荷し、更生施工現場まで運搬して納品できる。ドラムレスであるから、運搬トラックやコンテナに一度に積載できる数が増し、運搬効率が高まる。
図11(a)~図11(b)に示すように、更生施工現場において、帯巻き重ね体9Xに帯巻き重ね体保持装置10Bを組み付ける。詳しくは、帯巻き重ね体9Xの内部に芯材11を嵌める。かつ一対のフランジ12を帯巻き重ね体9X及び芯材11の両側に配置して、各フランジ12と芯材11の連結部17とをボルト16で連結する。
その後、図11(c)に示すように、帯巻き重ね体保持装置10Bを繰り出し台20に設置して、帯巻き重ね体9Xの外周側から帯状部材9を繰り出し、下水道管1にライニングする(図6)。
第2実施形態においては、帯巻き重ね体保持装置10Bの各部品を更生施工者が保管しておくことができる。芯材11を帯状部材9の生産工場へ返却する必要が無い。
<第3実施形態(図12~図14)>
図12及び図13に示すように、第3実施形態に係る帯巻き重ね体保持装置10Cにおいては、芯材30が、周方向に複数の芯分割体31に分割されている。ここでは芯分割体31の数は、4つであるが、これに限らず、2つ又は3つでもよく、5つ以上でもよい。
各芯分割体31は、円弧状の断面を有して軸方向(図12の紙面と直交する方向)へ延びる湾曲板状に形成されている。これら芯分割体31が、芯材30の周方向に分かれて環状に配置されている。図12に示すように、隣接する芯分割体31どうし間には間隙35が形成されている。なお、隣接する芯分割体31どうしが隙間無く接していてもよい。
各芯分割体31の内周面にはリブ部材32(連結軸部材)が設けられている。リブ部材32は、芯分割体31における周方向の中央部に配置され、軸方向へ延びている。リブ部材32と芯分割体31とは、溶接、接着、ネジ止めなどの固定手段によって接合されている。リブ部材32によって芯分割体31が補強されている。
リブ部材32の両端面には、それぞれネジ孔32bが形成されている。4つの芯分割体31からなる芯材30の両端面にそれぞれフランジ12Cが宛がわれ、かつボルト14(接合部材)が挿通孔12bを通してネジ孔13bにねじ込まれることによって、帯巻き重ね体保持装置10Cが組み立てられている。フランジ12Cは、中心孔12aを有する円環形状になっている。
リブ部材32のネジ孔32bを含む両端部が、フランジ12Cとの連結部33を構成している。要するに、芯分割体31の両端部にそれぞれ連結部33が設けられている。リブ部材32とボルト14とによって、芯分割体31とフランジ12Cを分離可能に係合する係合手段34が構成されている。
第3実施形態においては、第2実施形態(図7~図11)と同様に、帯巻き重ね体保持装置10Cの各部品を更生施工者が保管しておくことができる。かつ第2実施形態と同様にして帯状部材9を生産することによって、完全ドラムレス状態の帯巻き重ね体9Xを得る(図10(a)~同図(c)参照)。該帯巻き重ね体9Xを更生施工現場へ搬入する。
図14(a)~図14(b)に示すように、更生施工現場において、帯巻き重ね体9Xに帯巻き重ね体保持装置10Cを組み付ける。詳しくは、各芯分割体31を帯巻き重ね体9Xの内部に挿し入れて帯巻き重ね体9Xの内周面に添わせる。4つ(複数)の芯分割体31を互いに帯巻き重ね体9Xの周方向に間隔を置いて配置し、芯材30となす。かつ一対のフランジ12Cを帯巻き重ね体9X及び芯分割体31の両側に配置して、各芯分割体31の連結部33とフランジ12Cをボルト14で連結する。フランジ12Cの中心孔12aを通して芯分割体31を支えながら連結作業を行うことができる。
その後、図14(c)に示すように、帯巻き重ね体保持装置10Cを繰り出し台20に設置して、帯巻き重ね体9Xの外周側から帯状部材9を繰り出し、下水道管1にライニングする(図6)。
芯分割体31ひいては芯材30を帯状部材9の生産工場へ返却する必要は無い。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、第1実施形態の帯巻き重ね体保持装置10を、第2実施形態の更生施工現場まで完全ドラムレスの施工方法に適用してもよい。第2実施形態の帯巻き重ね体保持装置10Bを、第1実施形態の更生施工現場までドラムレスとみなせる施工方法に適用してもよい。第1実施形態の連結軸部材13が、芯材11の内周面に固定されていてもよい。連結軸部材13の端部が、芯材11に固定された連結部17を構成していてもよい。
帯巻き重ね体保持装置の芯材及びフランジを共に帯状部材の生産工場へ返却してもよい。この場合、芯材とフランジを分解した状態で運搬することが好ましい。
第1、第2実施形態のフランジとして、第3実施形態の中心孔12a付きのフランジ12Cを用いてもよい。第3実施形態のフランジとして、第1、第2実施形態の中心孔の無いフランジ12を用いてもよい。
本発明は、例えば老朽化した下水道管の更生技術に適用できる。
1 下水道管(既設管状体)
3 製管機
4 人孔
8 更生管
9 帯状部材
9X 帯巻き重ね体
10,10B,10C 帯巻き重ね体保持装置
11 芯材
12,12C フランジ
13 連結軸部材
14,16 ボルト(接合部材)
15 係合手段
17 連結部
18 係合手段
10 軸線
30 芯材
31 芯分割体
32 リブ部材
32b ネジ孔
33 連結部
34 係合手段
35 間隙

Claims (6)

  1. 既設管状体の内周に沿う螺旋管状の更生管となる帯状部材を巻き重ねてなる環状の帯巻き重ね体を外周側から繰り出し可能に保持する帯巻き重ね体保持装置であって、
    外周に前記帯巻き重ね体が設けられる円筒形状の芯材と、
    前記芯材とは別体をなし、前記帯巻き重ね体を挟むように前記芯材の軸方向に対向する一対の円形のフランジと、
    前記芯材を、外周に前記帯巻き重ね体が設けられた状態で前記各フランジと係合可能かつ分離可能な係合手段と、
    を備え、前記芯材の軸方向の一端部及び他端部における周方向の互いに同一位置には、吊り具を係止するための切り欠き部が形成されていることを特徴とする帯巻き重ね体保持装置。
  2. 既設管状体の内周に沿う螺旋管状の更生管となる帯状部材を巻き重ねてなる環状の帯巻き重ね体を外周側から繰り出し可能に保持する帯巻き重ね体保持装置であって、
    外周に前記帯巻き重ね体が設けられる円筒形状の芯材と、
    前記芯材とは別体をなし、前記帯巻き重ね体を挟むように前記芯材の軸方向に対向する一対の円形のフランジと、
    前記芯材を、外周に前記帯巻き重ね体が設けられた状態で前記各フランジと係合可能かつ分離可能な係合手段と、
    を備え、
    前記芯材が、周方向に環状に配置された複数の芯分割体を有し、前記係合手段が、各芯分割体の両端部にそれぞれ設けられた連結部と、前記連結部と対応するフランジとを分離可能に接合する接合部材とを含み、
    各芯分割体の内周面には前記軸方向へ延びるリブ部材が設けられ、前記リブ部材の両端部にそれぞれ前記連結部が設けられ、前記リブ部材が、前記芯分割体の内周面から前記芯材の径方向内側へ突出されていることを特徴とする帯巻き重ね体保持装置。
  3. 前記係合手段が、それぞれ前記芯材の内部に前記軸方向へ通され、かつ互いに前記芯材の内周面の周方向に間隔を置いて配置される複数の連結軸部材と、各連結軸部材の両端部をそれぞれ対応するフランジと分離可能に接合する接合部材とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯巻き重ね体保持装置。
  4. 前記係合手段が、前記芯材の両端部にそれぞれ設けられた連結部と、前記連結部と対応するフランジとを分離可能に接合する接合部材とを含むことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の帯巻き重ね体保持装置。
  5. 請求項1~の何れか1項に記載の帯巻き重ね体保持装置における、フランジと係合されていない状態の芯材の外周に帯巻き重ね体を設けることを特徴とする帯巻き重ね体保持装置の使用方法。
  6. 前記外周に帯巻き重ね体が設けられた状態における芯材の両端部にフランジを係合手段によって分離可能に係合し、
    その後、前記帯巻き重ね体の外周側から帯状部材を繰り出すことを特徴とする請求項に記載の帯巻き重ね体保持装置の使用方法。
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