JP7326944B2 - 車両のバッテリ保護構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のバッテリ保護構造に関する。
自動車等の車両にあっては、走行用のモータに電力を供給するバッテリを車両後部の荷室に収容することがある。従来のこの種の技術として、特許文献1に記載されるものが知られている。特許文献1に記載の技術にあっては、複数のバッテリモジュールを収容するバッテリカバーと、バッテリモジュールを支持してバッテリカバーを貫通するバッテリ支持フレームとで構成されており、バッテリ支持フレームの両端部を車体の左右のサイドフレームに連結してバッテリケースを車体に搭載している。これにより、特許文献1に記載のものは、バッテリケースを強固に車体に搭載でき、バッテリ支持フレームをクロスメンバとして機能させることができ、サイドフレームの剛性を高めることができる。
特開2006-335243号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の技術にあっては、バッテリケースが車体のサイドフレームに強固に取付けられているため、車両の後突時の衝撃を受けた場合に、バッテリケースに対してもその影響が及ぶ可能性があり、改善の余地があった。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、車両の後突時にバッテリパックを保護できる車両のバッテリ保護構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、複数のバッテリモジュールと、複数の前記バッテリモジュールを収容するバッテリケースと、を有するバッテリパックと、前記バッテリパックが搭載される車体と、を備える車両のバッテリ保護構造であって、前記バッテリケースは、前記バッテリモジュールが固定され前記バッテリモジュールの下面および側面を覆うロアケースと、前記バッテリモジュールの上面を覆うアッパケースとを有し、前記アッパケースの下面に、車両前後方向に延びる一対の第1補強部材が固定され、前記バッテリモジュールは、車両前後方向で前記第1補強部材が位置する範囲内に配置されていることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、車両の後突時にバッテリパックを保護できる車両のバッテリ保護構造を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係るバッテリ保護構造を備える車両の、車体後部の荷室の平面図である。 図2は、本発明の一実施例に係るバッテリ保護構造を備える車両の、スペアタイヤを取り外した状態の車体後部の荷室の平面図である。 図3は、本発明の一実施例に係るバッテリ保護構造を備える車両の、スペアタイヤおよびアッパケースを取り外した状態の車体後部の荷室の平面図である。 図4は、本発明の一実施例に係るバッテリ保護構造を備える車両の、車体後部の荷室の背面図である。 図5は、図2のV-V方向矢視断面図である。 図6は、図2のVI-VI方向矢視断面図である。 図7は、本発明の一実施例に係るバッテリ保護構造を備える車両の、吸気ダクトの斜視図である。 図8は、本発明の一実施例に係るバッテリ保護構造を備える車両の、アッパケースの平面図である。 図9は、本発明の一実施例に係るバッテリ保護構造を備える車両の、アッパケースの下面図である。 図10は、図8のX-X方向矢視断面図である。
本発明の一実施の形態に係る車両のバッテリ保護構造は、複数のバッテリモジュールと、複数のバッテリモジュールを収容するバッテリケースと、を有するバッテリパックと、バッテリパックが搭載される車体と、を備える車両のバッテリ保護構造であって、バッテリケースは、バッテリモジュールが固定されバッテリモジュールの下面および側面を覆うロアケースと、バッテリモジュールの上面を覆うアッパケースとを有し、アッパケースの下面に、所定方向に延びる一対の第1補強部材が固定され、バッテリモジュールは、所定方向で第1補強部材が位置する範囲内に配置されていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両のバッテリ保護構造は、車両の後突時にバッテリパックを保護できる。
以下、本発明の実施例に係る車両のバッテリ保護構造について、図面を用いて説明する。図1から図10において、上下前後左右方向は、車両に設置された状態の車両のバッテリ保護構造の上下前後左右方向とし、車両の前後方向に対して直交する方向が左右方向、車両のバッテリ保護構造の高さ方向が上下方向である。
図1から図10は、本発明の一実施例に係る車両のバッテリ保護構造を示す図である。
まず、構成を説明する。図1、図4、図5において、車両1は、車体2を備えており、車体2の後部にはリヤシート4が設けられている。また、車体2は、リヤシート4の後方に、リヤフロアパネル2A、左右のサイドパネル2E、2Fおよびリヤパネル2Gを有している。リヤフロアパネル2Aの上方の空間であって、リヤシート4、サイドパネル2E、2Fおよびリヤパネル2Gに囲まれた部分は、荷室を構成している。したがって、リヤフロアパネル2Aは荷室の床面の一部を構成している。
リヤフロアパネル2Aには窪み部2Bが設けられており、この窪み部2Bは、下方に窪んでいる。窪み部2Bにはバッテリパック50およびスペアタイヤ5が収容されている。バッテリパック50は車両1の図示しないモータに電力を供給する。スペアタイヤ5は、バッテリパック50の上部に固定されている。窪み部2Bは、スペアタイヤ5の上下方向の下半分の部分を収容している。スペアタイヤ5は図示しないカバーによって覆われるようになっている。
窪み部2Bには、吸気ダクト60の一部が収容されており、この吸気ダクト60は、荷室内の左端部の近傍から冷却用の空気を取入れてバッテリパック50に供給する。
(バッテリパックについて)
図2、図3において、バッテリパック50は、複数のバッテリモジュール11、12、13、14と、複数のバッテリモジュール11、12、13、14を収容するバッテリケース20と、を有している。
バッテリモジュール11、12、13、14の内部には、複数のセルが電気的に接続された状態で収容されている。バッテリケース20の後端部50Aには、空気を内部に導入する吸気導入口21、22が設けられている。
バッテリパック50の後方には吸気ダクト60が設けられており、この吸気ダクト60は吸気導入口21、22に連結されている。吸気ダクト60は、車体2の側部に配置される空気取入口60Aから取入れた空気を吸気導入口21、22に導く吸気経路60Bを形成している。
バッテリケース20はロアケース30とアッパケース40とからなる。ロアケース30は、バッテリモジュール11、12、13、14が固定されバッテリモジュール11、12、13、14の下面および側面を覆っている。アッパケース40は、ロアケース30を上方から塞いだ状態で、バッテリモジュール11、12、13、14の上面を覆っている。
車体2におけるロアケース30の後方にはロアケース固定部2Cが配置されており、ロアケース30は、ロアケース固定部2Cにおいて車体2に固定されている。
車体2におけるアッパケース40の後方にはアッパケース固定部2Dが配置されており、アッパケース40は、アッパケース固定部2Dにおいて車体2に固定されている。
バッテリパック50の上方には、車載部材としてのスペアタイヤ5が、その中心軸5Aを垂直に立てた姿勢で配置されている。
バッテリパック50の上面には、スペアタイヤ5を支持する第2ブラケット82が設けられており、第2ブラケット82は、上方に突形状に形成されている。第2ブラケット82の上端部はスペアタイヤ5の中心部と連結されている。
図9、図10において、アッパケース40の下面には、車両前後方向に延びる車幅方向で一対の第1補強部材71が、スポット溶接等によって固定されている。第1補強部材71は、U字形状(図6参照)の断面形状を有しており、1つの第1補強部材71につき2列の固定部位において、アッパケース40の下面に固定されている。ここで、図10の断面図では、第1補強部材71のうち、断面に表れていない部分は破線で表わしている。また、車両前後方向は、本発明における所定方向に対応する。なお、所定方向は、本実施例で例示する車両前後方向に限定されるものではなく、車幅方向であってもよい。所定方向を車幅方向とする場合、車両1に対するバッテリパック50の搭載時の姿勢は、図1に示す平面図において時計回りまたは反時計回りに90度回転して配置した姿勢となる。
バッテリモジュール11、12、13、14は、車両前後方向で第1補強部材71が位置する範囲内に配置されている。言い換えると、第1補強部材71の前端位置は、バッテリモジュール11、12、13、14の前端位置よりも前方に配置され、第1補強部材71の後端位置は、バッテリモジュール11、12、13、14の後端位置よりも後方に配置されている。
アッパケース40の下面の前端部には第2補強部材72が設けられている。第2補強部材72は、剛性の高い平板状の部材を加工したものからなる。第2補強部材72は、車幅方向に延び、かつ、平面視で車両前方に突状に湾曲している。第2補強部材72は、一対の第1補強部材71の前端部に連結されている。
アッパケース40の後端部および第1補強部材71の後端部は、後側当接面40A、71Aをそれぞれ有しており、後側当接面40A、71Aは、車両前後方向に対向して互いに当接している。
第1補強部材71の前端部および第2補強部材72は、前側当接面71B、72Bをそれぞれ有しており、前側当接面71B、72Bは、車両前後方向に対向して互いに当接している。第2補強部材72の前側当接面72Bは、車幅方向に延びている。また、アッパケース40の下面には、第2補強部材72の前側当接面72Bの背面(前方の面)に当接する当接面40Bが設けられている。この当接面40Bは、前側当接面72Bと同様に車幅方向に延びている。
図3において、バッテリパック50は、隣り合うバッテリモジュール11、12、13、14の間に空気通路51、52を有している。空気通路51、52には、吸気ダクト60により導かれた空気が流通している。空気通路51、52は空気をバッテリモジュール11、12、13、14に供給している。
図2、図3、図9において、第1補強部材71(図9参照)は、隣り合うバッテリモジュール11、12、13、14の間(図2参照)に、空気通路51、52(図3参照)に沿って配置されている。なお、図6、図10に示すように、アッパケース40は、ロアケース30と連結する外縁部を除いた残りの部分が上方に膨出しており、この膨出している部分の下面に第1補強部材71が設けられている。これにより、第1補強部材71の空気通路51、52への突出量が抑制される。
図2、図6、図8、図10において、アッパケース40の上面には、第1ブラケット81が設けられている。第1ブラケット81は、第1補強部材71の上方の位置に配置されており、アッパケース40の上面から第1補強部材71をアッパケース40に固定している。第1ブラケット81は、1つの第1補強部材71に対応して2つ設けられており、アッパケース40の上面に合計で4つ設けられている。
図2、図6において、第2ブラケット82の下端部には2つの第1ブラケット81が連結されている。第2ブラケット82は、左右で一対の第1ブラケット81を相互に連結し、かつ、一対の第1ブラケット81を介してアッパケース40に固定されている。
図2、図5において、ロアケース30の前端部には第3ブラケット83が設けられており、この第3ブラケット83は、ロアケース30を車体2に連結している。バッテリパック50は、車体2の窪み部2Bに収容された状態で、第3ブラケット83を介して車体2に連結されている。
(吸気ダクトについて)
図1において、吸気ダクト60は、車体2の側部から車幅方向中央部に向かって延びる第1吸気ダクト61と、第1吸気ダクト61と連結され、第1吸気ダクト61から受け取った空気をバッテリケース20の内部に供給する第2吸気ダクト62と、を有している。第1吸気ダクト61は、車体2の右後の端部の近傍に吸気ファン63を有しており、吸気ファン63には前述の空気取入口60Aが後方を向いて設けられている。
図1において、第2吸気ダクト62は、バッテリパック50の後端部50Aの第1吸気導入口21に連結される第1連結部62Aと、第1連結部62Aと車幅方向に離隔し、バッテリパック50の後端部50Aの第2吸気導入口22に連結される第2連結部62Bと、を有している。
また、第2吸気ダクト62は、第1連結部62Aと第2連結部62Bとを連絡し、平面視で車両後方に突状に湾曲する湾曲部62Cを有している。図2において、湾曲部62Cは、バッテリパック50の後端部50Aとの間に上方から車体2を望む空間である湾曲部前方空間S1を形成している。
図7において、湾曲部62Cは、車幅方向の両端部から中央部に向かうにつれて、車両上下方向の長さが漸次大きくなり、かつ、車両前後方向の厚みが漸次小さくなっている。
図1、図7において、第2吸気ダクト62は、その車幅方向の一端部の上部で、上方に膨出する膨出部62Dと、膨出部62Dから車幅方向の一端側に延出し、上方から第1ダクトが連結される連結部62Eと、を有している。連結部62Eには、第1吸気ダクト61の下流側端部の連結部61Aが連結される。
膨出部62Dは、第1連結部62Aと対向する位置に前方を向いて形成された垂直壁62Fと、車幅方向の他端側を向き、かつ、下方に向かうに連れて車幅方向において湾曲部62Cの第2連結部62B側に近づくように傾斜する傾斜壁62Gと、を有している。
図2において、ロアケース30を車体2に固定するロアケース固定部2Cは、湾曲部前方空間S1に配置されている。
図2において、第1吸気ダクト61とバッテリパック50の後面との間には、上方から車体2を望む空間である第1吸気ダクト前方空間S2が形成されている。そして、アッパケース40をロアケース30に固定するアッパケース固定部2Dは、湾曲部前方空間S1および第1吸気ダクト前方空間S2に配置されている。
図1において、第2吸気ダクト62は、湾曲部62Cをスペアタイヤ5の下方に有し、湾曲部62Cの後端部は、スペアタイヤ5の後端部5Cに対して車両前後方向で同位置または前方の位置に配置されている。ここで、スペアタイヤ5の後端部5Cとは、スペアタイヤ5の外周縁5Bのうち車両前後方向の後端の部分をいう。湾曲部62Cの後端部とスペアタイヤ5の後端部5Cとを同位置に配置した場合、車両1の後突時の衝撃を湾曲部62Cとスペアタイヤ5との両方で同時に分散して受けることができ、湾曲部62Cを介してバッテリパック50へ作用する衝撃を低減することができる。また、湾曲部62Cの後端部をスペアタイヤ5の後端部5Cに対して前方に配置した場合、車両1の後突時の衝撃の一部を先にスペアタイヤ5で受けてから残りの衝撃を第1吸気ダクト61で受けることができ、湾曲部62Cを介してバッテリパック50へ作用する衝撃を低減することができる。
また、図1に示すように、平面視で、バッテリパック50の後面とスペアタイヤ5の外周縁5Bとが交差する左右の交差部PXと、スペアタイヤ5の中心軸5Aを通って車両前後方向に延びる仮想平面Vを設定したとき、第1吸気導入口21、第2吸気導入口22は、仮想平面Vよりもそれぞれ左右の交差部PX側に配置され、かつ、第2吸気ダクト62のうち第1吸気導入口21、第2吸気導入口22に連結する第1連結部62A、第2連結部62Bが、スペアタイヤ5の外周縁5Bの径方向内側に配置されている。また、湾曲部62Cの後面とスペアタイヤ5の後面とが、上方から見て重なるように配置されている。
図1において、第1吸気導入口21は、バッテリパック50の後端部50Aのうち仮想平面Vに対して車幅方向の一方側に位置しており、第2吸気導入口22は、仮想平面Vに対して車幅方向の他方側に位置している。
また、スペアタイヤ5の右端部を車両前後方向に通過する第1仮想線VL1と、スペアタイヤ5の後端部を車幅方向に通過する第2仮想線VL2とを設定した場合、第1吸気ダクト61の連結部61Aは、第1仮想線VL1より内側(スペアタイヤ5の中心側)、かつ、第2仮想線VL2よりも前方の位置に配置されている。
以上説明したように、本実施例のバッテリ保護構造において、バッテリケース20は、バッテリモジュール11、12、13、14が固定されバッテリモジュール11、12、13、14の下面および側面を覆うロアケース30と、バッテリモジュール11、12、13、14の上面を覆うアッパケース40とを有している。また、アッパケース40の下面に、車両前後方向に延びる車幅方向で一対の第1補強部材71が固定され、バッテリモジュール11、12、13、14は、車両前後方向で第1補強部材71が位置する範囲内に配置されている。
ここで、車両1が後方から追突されたとき(以下、後突時という)は、車両1の後部には、後突の態様によって、図1に示すようにF1方向の荷重(以下、荷重F1ともいう)またはF2方向の荷重(以下、荷重F2ともいう)が作用する。荷重F1は真後ろからの荷重であり、荷重F2は斜め後ろ(本実施例では左斜め後ろ)からの荷重である。車両1の後突時のこれらの荷重に対し、バッテリパック50が変形しないように保護する必要がある。
本実施例では、車両1の後突時に、アッパケース40の第1補強部材71が荷重を受け止めることによりバッテリケース20の変形を抑制できる。この結果、車両1の後突時にバッテリパック50を保護できる。
本実施例のバッテリ保護構造において、アッパケース40の下面の前端部には、車幅方向に延び、かつ、平面視で車両前方に突状に湾曲する第2補強部材72が設けられている。第2補強部材72は、一対の第1補強部材71の前端部に連結されている。
これにより、第2補強部材72が、車幅方向に延び、かつ、車両前方に突状に湾曲しているので、車両1の後突時に、第1補強部材71に加わる荷重を第2補強部材72に逃がしやすくできる。このため、アッパケース40の変形を抑制できるので、バッテリパック50を保護することができる。
本実施例のバッテリ保護構造において、アッパケース40の後端部および第1補強部材71の後端部は、車両前後方向に対向して互いに当接する後側当接面40A、71Aをそれぞれ有している。また、第1補強部材71の前端部および第2補強部材72は、車両前後方向に対向して互いに当接する前側当接面71B、72Bをそれぞれ有している。第2補強部材72の前側当接面72Bは、車幅方向に延びている。
これにより、アッパケース40の後端部に作用した後突時の荷重を、第2補強部材72を介してアッパケース40の前端部および第2補強部材72に伝達させることができ、アッパケース40を通過する荷重を低減することができるので、アッパケース40の変形を防止できる。
また、第2補強部材72の前側当接面72Bが車幅方向に延びているので、車両前後方向の荷重に対する第2補強部材72の強度を向上させることができる。
本実施例のバッテリ保護構造において、バッテリパック50は、隣り合うバッテリモジュール11、12、13、14の間に空気が流通する空気通路51、52を有している。また、平面視で車両後方に突状に湾曲し、空気通路51、52に空気を供給する吸気ダクト60が、バッテリパック50の後方に設けられている。そして、第1補強部材71は、隣り合うバッテリモジュール11、12、13、14の間に、空気通路51、52に沿って配置されている。
これにより、第1補強部材71をバッテリモジュール11、12、13、14の間を通して配置することで、第1補強部材71の剛性を高めるための、第1補強部材71の断面形状を確保できる。
本実施例のバッテリ保護構造において、アッパケース40の上面における第1補強部材71の上方の位置には、アッパケース40の上面から第1補強部材71をアッパケース40に固定する第1ブラケット81が設けられている。
これにより、アッパケース40の下面に固定された第1補強部材71を、第1ブラケット81によりアッパケース40の上面からも固定することができ、第1補強部材71をアッパケース40に強固に固定することができる。このため、車両1の後突時の荷重からバッテリパック50を強固に保護することができる。
本実施例のバッテリ保護構造において、アッパケース40の上方に配置された車載部材としてのスペアタイヤ5を支持する第2ブラケット82を有し、第2ブラケット82は、一対の第1ブラケット81を相互に連結し、かつ、一対の第1ブラケット81を介してアッパケース40に固定されている。
これにより、アッパケース40の下面に固定された車幅方向で一対の第1補強部材71を、第2ブラケット82によって相互に連結することができる。このため、アッパケース40の強度を向上させることができ、車両1の後突時の荷重からバッテリパック50を強固に保護することができる。
本実施例のバッテリ保護構造において、ロアケース30の前端部に、ロアケース30を車体2に連結する第3ブラケット83が設けられ、車体2は、バッテリパック50を収容する窪み部2Bを有している。そして、バッテリパック50は、窪み部2Bに収容された状態で、第3ブラケット83を介して車体2に連結されている。詳しくは、第3ブラケット83は、ロアケース30の前方の側面に溶接等により固定される部位と、車体2に締結により連結される部位と、からなるL字状に形成されている。
これにより、バッテリパック50が第3ブラケット83を介して車体2に締結により連結されているので、車両1の後突時にバッテリパック50の強度を向上させることができる。
また、バッテリパック50が車体2の窪み部2Bに収容されており、窪み部2Bは、バッテリパック50の全体とスペアタイヤ5の下半分の部分を収容する深さに形成されている。また、窪み部2Bの底面形状は、バッテリパック50が前方および車幅方向に容易に位置ずれを起さないようにするため、バッテリパック50の底面形状と概略一致する形状に形成されている。これにより、車両1の後突時にバッテリパック50が前方に移動することを抑制できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2...車体、2A...リヤフロアパネル(車体)、2B...窪み部、11...バッテリモジュール、20...バッテリケース、30...ロアケース、40...アッパケース、40A...後側当接面、50...バッテリパック、51,52...空気通路、60...吸気ダクト、71...第1補強部材、71B...前側当接面、72...第2補強部材、72B...前側当接面、81...第1ブラケット、82...第2ブラケット、83...第3ブラケット

Claims (7)

  1. 複数のバッテリモジュールと、複数の前記バッテリモジュールを収容するバッテリケースと、を有するバッテリパックと、
    前記バッテリパックが搭載される車体と、を備える車両のバッテリ保護構造であって、
    前記バッテリケースは、前記バッテリモジュールが固定され前記バッテリモジュールの下面および側面を覆うロアケースと、前記バッテリモジュールの上面を覆うアッパケースとを有し、
    前記アッパケースの下面に、車両前後方向に延びる一対の第1補強部材が固定され、
    前記バッテリモジュールは、車両前後方向で前記第1補強部材が位置する範囲内に配置されていることを特徴とする車両のバッテリ保護構造。
  2. 前記アッパケースの下面の前端部に、車幅方向に延び、かつ、平面視で車両前方に突状に湾曲する第2補強部材が設けられ、
    前記第2補強部材は、一対の前記第1補強部材の前端部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のバッテリ保護構造。
  3. 前記アッパケースの後端部および前記第1補強部材の後端部は、車両前後方向に対向して互いに当接する後側当接面をそれぞれ有し、
    前記第1補強部材の前端部および前記第2補強部材は、車両前後方向に対向して互いに当接する前側当接面をそれぞれ有し、
    前記第2補強部材の前記前側当接面は、車幅方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載の車両のバッテリ保護構造。
  4. 前記バッテリパックは、隣り合う前記バッテリモジュールの間に空気が流通する空気通路を有し、
    平面視で車両後方に突状に湾曲し、前記空気通路に空気を供給する吸気ダクトが、前記バッテリパックの後方に設けられ、
    前記第1補強部材は、隣り合う前記バッテリモジュールの間に、前記空気通路に沿って配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両のバッテリ保護構造。
  5. 前記アッパケースの上面における前記第1補強部材の上方の位置に、前記アッパケースの上面から前記第1補強部材を前記アッパケースに固定する第1ブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両のバッテリ保護構造。
  6. 前記アッパケースの上方に配置された車載部材を支持する第2ブラケットを有し、
    前記第2ブラケットは、一対の前記第1ブラケットを相互に連結し、かつ、一対の前記第1ブラケットを介して前記アッパケースに固定されていることを特徴とする請求項5に記載の車両のバッテリ保護構造。
  7. 前記ロアケースの前端部に、前記ロアケースを前記車体に連結する第3ブラケットが設けられ、
    前記車体は、前記バッテリパックを収容する窪み部を有し、
    前記バッテリパックは、前記窪み部に収容された状態で、前記第3ブラケットを介して前記車体に連結されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の車両のバッテリ保護構造。
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