JP7326701B2 - パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、パウチに関する。
従来から、詰め替え用パウチやレトルトパウチ等には、液体や粘稠体等を含む内容物が収容されている。このようなパウチにおいては、内容物を詰め替え容器や調理器具に移す必要があるので、内容物を残らずパウチから出し切ることが求められる。
しかしながら、内容物をパウチから出し切れず、内容物の一部がパウチ内に残存してしまうという問題がある。このようなことから、現在、内容物がパウチ内に残存しにくくするために、パウチの内面の一部または全部に凹凸形状を形成する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-362591号公報
しかしながら、特許文献1のような技術を用いたとしても、内容物がパウチ内に残存することがある。具体的には、パウチから内容物を出し切るためには、内容物を集めながら、内容物を押出しているが、パウチの幅が広いと、内容物を集めにくく、また押出しにくい。さらに、詰め替え用パウチの場合には、詰め替え容器の上で、しかも不安定な状態で行う必要があるので、内容物を出し切るのが難しい。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、内容物がパウチ内に残存しにくいパウチを提供することを目的とする。
本発明の一の態様によれば、少なくともおもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムから構成され、かつ上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有するパウチであって、内容物を収容可能な本体部と、前記本体部から前記内容物を注出するための注出口部と、前記下縁側に形成され、前記おもて面フィルムの底部と、前記裏面フィルムの底部と、前記おもて面フィルムの前記底部と前記裏面フィルムの前記底部の間に内側に挿入された前記底面フィルムとから構成されたガセット折込部と、前記ガゼット折込部における前記おもて面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第1底部シール部と、前記ガセット折込部における前記裏面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第2底部シール部と、を備え、前記おもて面フィルム、前記裏面フィルムおよび前記底面フィルムが、軟質性フィルムであり、前記注出口部が、前記上縁に、または前記上縁と前記第1側縁に跨って、または前記上縁と前記第2側縁に跨って形成されており、少なくとも前記第1底部シール部および前記第2底部シール部に、互いに重なるように前記下縁から前記注出口部に向けて延びる第1エンボス部がそれぞれ形成されており、前記第1底部シール部に形成された前記第1エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第1エンボス部が同じ方向に突出しているか、または、前記第1底部シール部に形成された前記第1エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第1エンボス部が同じ方向に凹んでいる、パウチが提供される。
本発明の他の態様によれば、少なくともおもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムから構成され、かつ上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有するパウチであって、内容物を収容可能な本体部と、前記本体部から前記内容物を注出するための注出口部と、前記下縁側に形成され、前記おもて面フィルムの底部と、前記裏面フィルムの底部と、前記おもて面フィルムの前記底部と前記裏面フィルムの前記底部の間に内側に挿入された前記底面フィルムとから構成されたガセット折込部と、前記ガゼット折込部における前記おもて面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第1底部シール部と、前記ガセット折込部における前記裏面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第2底部シール部と、を備え、前記おもて面フィルム、前記裏面フィルムおよび前記底面フィルムが、軟質性フィルムであり、前記注出口部が、前記上縁に、または前記上縁と前記第1側縁に跨って、または前記上縁と前記第2側縁に跨って形成されており、少なくとも前記第1底部シール部および前記第2底部シール部に、互いに重なるように前記下縁から前記注出口部に向けて延びる第2エンボス部がそれぞれ形成されており、少なくとも前記第1底部シール部および前記第2底部シール部に、互いに重なるように前記下縁から前記注出口部に向けて延びる第3エンボス部がそれぞれ形成されており、前記注出口部の中心線と直交し、かつ前記第1側縁と前記第2側縁とを結ぶ仮想の直交線分であって、前記直交線分の長さを3等分する前記直交線分上における前記第1側縁側の第1位置と前記第2側縁側の第2位置の間に前記中心線が位置するように前記直交線分を引いたとき、前記第2エンボス部が、前記第1位置または前記直交線分上における前記第1位置よりも前記第1側縁側の位置を通り、かつ前記中心線と平行な仮想の第1直線上にそれぞれ存在しており、前記第3エンボス部が、前記第2位置または前記直交線分上における前記第2位置よりも前記第2側縁側の位置を通り、かつ前記中心線と平行な仮想の第2直線上にそれぞれ存在しており、前記第1底部シール部に形成された前記第2エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第2エンボス部が同じ方向に突出しているか、または、前記第1底部シール部に形成された前記第2エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第2エンボス部が同じ方向に凹んでおり、かつ前記第1底部シール部に形成された前記第3エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第3エンボス部が同じ方向に突出しているか、または前記第1底部シール部に形成された前記第3エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第3エンボス部が同じ方向に凹んでいる、パウチが提供される。
上記パウチにおいては、前記直交線分の中点が前記中心線上に位置してもよい。
上記パウチにおいては、前記注出口部の中心線が前記下縁と直交する仮想線に対して傾斜していてもよい。
本発明の他の態様によれば、少なくともおもて面フィルムおよび裏面フィルムから構成され、かつ第1縁と、前記第1縁と平行の第2縁と、前記第1縁と前記第2縁の間で延びる第3縁と、前記第3縁と平行の第4縁とを有するパウチであって、前記第2縁側に位置し、前記第2縁に沿って前記おもて面フィルムの端部と前記裏面フィルムの端部を互いに接合した第1端部シール部を備え、前記おもて面フィルムおよび前記裏面フィルムが、軟質性フィルムであり、少なくとも前記第1端部シール部に、前記第2縁の中央の位置から前記第1縁に向けて延びる第1エンボス部が形成されており、前記第1エンボス部は、前記おもて面フィルムの外面が突出し、かつ前記裏面フィルムの外面が凹んでいる部分である凸部、または、前記おもて面フィルムの外面が凹み、かつ前記裏面フィルムの外面が突出している部分である凹部である、パウチが提供される。
本発明の他の態様によれば、少なくともおもて面フィルムおよび裏面フィルムから構成され、かつ第1縁と、前記第1縁と平行の第2縁と、前記第1縁と前記第2縁の間で延びる第3縁と、前記第3縁と平行の第4縁とを有するパウチであって、前記第2縁側に位置し、前記第2縁に沿って前記おもて面フィルムの一部と前記裏面フィルムの一部を互いに接合した第1端部シール部を備え、前記おもて面フィルムおよび前記裏面フィルムが、軟質性フィルムであり、少なくとも前記第1端部シール部に、前記第2縁から前記第1縁に向けて延びる第2エンボス部および第3エンボス部がそれぞれ形成されており、前記第2縁の長さを3等分する2つの位置のうち、前記第3縁側の位置を第1位置とし、前記第4側縁側の位置を第2位置としたとき、前記第2エンボス部が、前記第1位置または前記第2縁上における前記第1位置よりも前記第3縁側の位置を通り、かつ前記第2縁と直交する仮想の第1直線上に存在しており、前記第3エンボス部が、前記第2位置または前記第2縁上における前記第2位置よりも前記第4縁側の位置を通り、かつ前記第2縁と直交する仮想の第2直線上に存在しており、前記第2エンボス部および前記第3エンボス部は、前記おもて面フィルムの外面が突出し、かつ前記裏面フィルムの外面が凹んでいる部分である凸部、または、前記おもて面フィルムの外面が凹み、かつ前記裏面フィルムの外面が突出している部分である凹部である、パウチが提供される。
本発明の一の態様および他の態様によれば、内容物がパウチ内に残りにくいパウチを提供することができる。
第1実施形態に係るパウチの正面図である。 図1に示されるパウチを底面側から見た図である。 第1実施形態に係るパウチに用いられる軟質性フィルムの断面図である。 第1実施形態に係る他のパウチの正面図である。 第1実施形態に係るパウチから内容物を出し切るときの図である。 第2実施形態に係るパウチの正面図である。 図6に示されるパウチを底面側から見た図である。 第2実施形態に係る他のパウチの正面図である。 第2実施形態に係るパウチから内容物を出し切るときの図である。 第3実施形態に係るパウチの正面図である。 図10に示されるパウチを第2縁側から見た図である。 第4実施形態に係るパウチの正面図である。 図12に示されるパウチを第2縁側から見た図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートとも呼ばれるような部材も含む意味で用いられる。図1は、本実施形態に係るパウチの正面図であり、図2は図1に示されるパウチを底面側から見た図であり、図3は本実施形態に係るパウチに用いられる軟質性フィルムの断面図である。図4は本実施形態に係る他のパウチの正面図であり、図5は本実施形態に係るパウチから内容物を出し切るときの図である。
<<パウチ>>
図1に示されるパウチ10-1は、内容物を収容する収容空間を有している。内容物としては、特に限定されないが、液体や粘稠体等を含むものが挙げられる。内容物としては、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、家庭用液体洗剤、その他液体調味料、食用油、各種の飲料など、液状や粘稠体の内容物を密封包装し、内容物を使用する際に、ボトルなどの他の容器に移し替えて使用される内容物等が挙げられる。ただし、内容物は、これらのものに限定されない。
パウチ10-1は、図1および図2に示されるように、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13を有している。パウチ10-1は、上縁10Aと、下縁10Bと、上縁10Aと下縁10Bの間で延びる第1側縁10Cおよび第2側縁10Dとを有している。第2側縁10Dは、第1側縁10Cとは反対側の縁である。なお、本明細書における「上」、「下」、「側」、「底」の位置は、後述するガセット折込部を広げてパウチを自立させた状態での位置を意味している。
パウチ10-1は、内容物を収容可能な本体部14と、本体部14から内容物を取り出すための注出口部15とを備えている。図1においては、本体部14と注出口部15は同じ部材(後述する軟質性フィルム30)から構成されているが、注出口部はスパウト等のように本体部とは異なる部材から構成されていてもよい。図1においては、本体部14は、注出口部15以外の部分である。
<注出口部>
図1に示される注出口部15は、上縁10Aに形成されている。具体的には、注出口部15は、上縁10Aの中央においてパウチ10-1の高さ方向DR1に突出するように形成されている。注出口部15の先端15Aは、線状となっている。
図1に示される注出口部15においては、注出口部15の中心線CLは下縁10Bと直交する仮想線ILに対して平行となっている。仮想線ILは、下縁10Bにおける第1側縁10Cおよび第2側縁10Dとの境界部である角部以外の場所で引くものとする。
注出口部の中心線は、仮想線であり、図1のように注出口部がシールされていない場合であれば、以下のようにして決定することができる。注出口部の外縁の先端が線状となっている場合には、この先端の長さの二等分線を引くことによって注出口部の中心線を決定することができる。また、注出口部の外縁の先端が角状となっている場合には、この先端の角度の二等分線を引くことによって注出口部の中心線を決定することができる。また、注出口部の外縁の先端が円弧状等の丸みを帯びている場合には、注出口部の外縁を構成する両側縁を延長する2本の仮想線を引き、仮想線同士が交わった箇所の角度の二等分線を引くことによって注出口部の中心線を決定することができる。
また、注出口部がシールされている場合には、以下のようにして決定することができる。注出口部のシール部の内縁の先端が線状となっている場合には、この先端の長さの二等分線を引くことによって注出口部の中心線を決定することができる。また、注出口部のシール部の先端が角状となっている場合には、この先端の角度の二等分線を引くことによって注出口部の中心線を決定することができる。また、注出口部のシール部の内縁の先端が円弧状等の丸みを帯びている場合には、注出口部のシール部の内縁を構成する両側縁を延長する2本の仮想線を引き、仮想線同士が交わった箇所の角度の二等分線を引くことによって注出口部の中心線を決定することができる。
パウチ10-1は、下縁10B側にガセット折込部16を備えている。ガセット折込部16を設けることにより、パウチ10-1を自立させることができる。また、収容空間を大きくすることができるので、より多くの内容物を収容することができる。
<ガセット折込部>
ガセット折込部16は、おもて面フィルム11の底部11Aと、裏面フィルム12の底部12Aと、おもて面フィルム11の底部11Aと裏面フィルム12の底部12Aの間に内側に挿入された底面フィルム13とから構成されている。ガセット折込部16は、下縁10Bが延びる方向に沿って形成されている。
パウチ10-1の高さに対するガセット折込部16の幅W1(図1参照)の比は、0.1以上0.5以下であることが好ましい。上記比が0.1以上であれば、より多くの内容物を収容できる。また、上記比が0.5以下であれば、開封後にパウチ10-1を自立させたときに、パウチ10-1を安定して自立させることができる。ガセット折込部16の幅W1とは、ガセット折込部16の高さ方向DR1の長さである。具体的には、下縁10Bから折込線16Aまでの長さである。ガセット折込部の幅が一定でない場合には、ガセット折込部の幅は最も短い値とする。上記比の下限は0.2以上であることがより好ましく、また上記比の上限は0.3以下であることがより好ましい。ガセット折込部16の幅W1は、20mm以上80mm以下となっていてもよい。
パウチ10-1は、第1側部シール部17、第2側部シール部18、第1底部シール部19、第2底部シール部20、補助シール部21を備えている。また、パウチ10-1には、第1エンボス部22が形成されている。なお、図1においてはパウチ10-1の上部は開口しているが、内容物を収容空間に充填した後、ヒートシールされて、図1において上縁10Aと二点鎖線で囲まれた上部シール部形成領域R1に上部シール部が形成され、パウチ10が密封される。
<第1側部シール部および第2側部シール部>
第1側部シール部17は、第1側縁10C側の端部において、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分であり、第2側部シール部18は、第2側縁10D側の端部において、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分である。第1側部シール部17および第2側部シール部18は、後述する軟質性フィルム30同士をヒートシールすることによって形成されている。
第1側部シール部17の外縁17Aは第1側縁10Cとなっており、第2側部シール部18の外縁18Aは第2側縁10Dとなっている。
第1側部シール部17の幅W2(図1参照)および第2側部シール部18の幅W3(図3参照)は、例えば、それぞれ5mm以上15mm以下となっていることが好ましい。第1側部シール部17の幅W2および第2側部シール部18の幅W3がそれぞれ5mm以上であれば、第1側部シール部17および第2側部シール部18において確実にシールすることができ、また15mm以下であれば、収容空間をより広く確保することができる。本明細書において、各シール部における「幅」とは、シール部の延びる方向に直交する方向の長さを意味する。なお、シール部の幅が一定でない場合には、シール部の幅は、シール部の延びる方向に直交する方向の長さのうち最も短い値とする。
<第1底部シール部および第2底部シール部>
第1底部シール部19は、ガセット折込部16におけるおもて面フィルム11の底部11Aの一部と底面フィルム13の一部を互いに接合した部分であり、第2底部シール部20は、ガセット折込部16における裏面フィルム12の底部12Aの一部と底面フィルム13の一部を互いに接合した部分である。第1底部シール部19は、おもて面フィルム11と底面フィルム13をヒートシールすることによって形成されており、第2底部シール部20は、裏面フィルム12と底面フィルム13をヒートシールすることによって形成されている。
<補助シール部>
補助シール部21は、パウチ10-1の底部における幅方向DR2側の両縁部に形成されている。補助シール部21は、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分である。補助シール部21は、底面フィルム13に設けられた切欠きを介しておもて面フィルム11と裏面フィルム12をヒートシールすることによって形成されている。内容部を収容空間に充填する際にガセット折込部を広げる観点から、パウチの底部中央部においては第1底部シール部と第2底部シール部は離れていることが必要であるが、第1底部シール部と第2底部シール部が完全に離れていると、収容空間に内容物を充填したときに、第1底部シール部と第2底部シール部が内容物の重量に耐え切れず、第1底部シール部と第2底部シール部との間が開いてしまい、パウチの自立が困難になるおそれがある。また、後述する基材層同士はヒートシールできないので、基材層同士が向かい合っている第1底部シール部と第2底部シール部は、そのままではヒートシールできない。このため、補助シール部21を形成することによって、第1底部シール部19と第2底部シール部20の両端部のみを接合している。したがって、内容物を充填する際に、底面フィルム13の広がりを阻害せず、かつ安定してパウチ10-1を自立させることができる。
<第1エンボス部>
第1エンボス部22は、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20のそれぞれに形成され、かつ互いに重なるように下縁10Bから注出口部15に向けて延びている。図1に示される第1エンボス部22は、上縁10Aまで延びているが、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20に形成されていれば、上縁10Aまで延びている必要はない。第1エンボス部22は、熱罫線加工によって形成することができる。
図1に示される第1エンボス部22は、注出口部15の中心線CL上に位置している。第1エンボス部22が、注出口部15の中心線CL上に位置していることにより、パウチ10-1を注出口部15の中心線CLの位置で2つ折りにすることができ、内容物を出し切りやすい。ただし、第1エンボス部22は、注出口部15の中心線CLから外れた位置にあってもよい。
パウチ10-1においては、図2に示されるように、第1底部シール部19に形成された第1エンボス部22と第2底部シール部20に形成された第1エンボス部22は同じ方向に凹んでいる。具体的には、図2においては、第1底部シール部19に形成された第1エンボス部22は凹部22Bとなっており、第2底部シール部20に形成された第1エンボス部22は凸部22Aとなっているので、第1底部シール部19に形成された第1エンボス部22と第2底部シール部20に形成された第1エンボス部22はおもて面フィルム11の外面11Bから裏面フィルム12の外面12Bに向かう方向DR3に凹んでいる。このように、第1底部シール部19に形成された第1エンボス部22と第2底部シール部20に形成された第1エンボス部22を同じ方向に凹ませることによって、パウチ10-1をおもて面フィルム11側に2つ折りにすることができる。なお、パウチ10-1を第1エンボス部22の位置で折る際には、折りやすさの観点から、凹んでいる側にパウチ10-1を折るものとする。また、第1底部シール部に形成された第1エンボス部と第2底部シール部に形成された第1エンボス部は同じ方向に突出していてもよい。具体的には、第1底部シール部に形成された第1エンボス部を凸部とし、第2底部シール部に形成された前記第1エンボス部を凹部としてもよく、この場合には、裏面フィルム側に2つ折りにすることができる。
本明細書における「エンボス部」とは、凸部および凹部のいずれであってもよい。また、本実施形態および第2実施形態における「凸部」とは、底部シール部が存在する箇所においては、おもて面フィルムや裏面フィルムの外面が突出し、かつ内面が凹んでいるとともに、底面フィルムの内面が突出し、かつ外面が凹んでいる部分を意味し、また底部シール部が存在しない箇所においては、おもて面フィルムや裏面フィルムの外面が突出し、かつ内面が凹んでいる部分を意味する。また、「凹部」とは、底部シール部が存在する箇所においては、おもて面フィルムや裏面フィルムの外面が凹み、かつ内面が突出しているとともに、底面フィルムの内面が凹み、かつ外面が突出している部分を意味し、また底部シール部が存在しない箇所においては、おもて面フィルムや裏面フィルムの外面が凹み、かつ内面が突出している部分を意味する。なお、底面フィルムの内面とは、収容空間側の面であり、底面フィルムの外面とは、底面フィルムの内面とは反対側の面である。
第1エンボス部22の幅W4(図1参照)は、2mm以上10mm以下であることが好ましい。第1エンボス部22の幅W4が、2mm以上であれば、折りのきっかけとすることができ、また10mm以下であれば、2つ折りにすることができる。第1エンボス部22の幅の上限は、確実に2つ折りにできる観点から、5mm以下であることがより好ましい。
第1エンボス部22の長さは、5mm以上であることが好ましい。第1エンボス部22の長さとは、パウチ10の高さ方向DR1の長さである。第1エンボス部22の長さが、5mm以上であれば、容易にパウチ10-1を2つ折りにすることができる。
図2に示される第1エンボス部22の断面は、台形状になっているが、第1エンボス部22の形状は特に限定されず、例えば、断面が、半円状、半楕円状、V字状となっていてもよい。
パウチ10-1は、軟質性フィルム30から構成されている。すなわち、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13は、軟質性フィルム30から構成されている。軟質性フィルム30は、図3に示されるように、少なくとも基材層31およびシーラント層32をこの順に備えている。図3に示される軟質性フィルム30は、さらに、基材層31とシーラント層32との間に、接合層33、中間層34および接合層35を備えている。本明細書における「軟質性フィルム」とは、折り曲げ可能なフィルムを意味する。
<基材層>
基材層31としては、例えば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル-塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル-ブタジエンスチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース等の公知の樹脂フィルム等が挙げられる。
基材層31の厚みは、例えば5μm以上30μm以下とすることができる。基材層31の厚みが5μm以上であれば、パウチ10-1の自立性を向上させることができ、また30μm以下であれば、容易に折り畳むことができる。基材層31の厚みは、光学顕微鏡を用いて撮影された基材層の断面写真からランダムに10箇所厚みを測定し、測定された厚みの算術平均値として求めるものとする。なお、パウチにおいては、基材層31は、最も外側となるように配置される。
<シーラント層>
シーラント層32は、2枚の軟質性フィルム同士を重ね合わせてヒートシールすることでパウチ10-1の収容空間を密封するために設けられている。このため、パウチ10-1においては、シーラント層32が最も収容空間側となるように配置されている。
シーラント層32は、熱によって溶融して対向する軟質性フィルム30を相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)を使用して重合したエチレン・α-オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマール酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
シーラント層32の厚みは、10μm以上200μm以下とすることができる。シーラント層32の厚みが200μm以下であれば、容易に折り畳むことができる。シーラント層32の厚みの下限は、パウチ10-1の自立性をより向上させる観点から、30μm以上、70μm以上であることがより好ましく(数値が大きいほど好ましい)、またシーラント層32の厚みの上限は、より容易に折り畳むことができる観点から、150μm以下であることがより好ましい。シーラント層32の厚みは、基材層31の厚みと同様の方法によって測定できる。
<接合層>
接合層33、35としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。ポリウレタン系接着剤とは、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との硬化物のことである。
<中間層>
中間層34は、パウチ10-1に要求される種々の機能を補うための層である。例えば、パウチ10-1が食品を内容物として収容する場合には、内容物の酸化等の変質を防止しながら内容物を保存することができるように、中間層34は、水蒸気の透過を防止する蒸気バリア性および酸素ガス等のガスの透過を防止するガスバリア性を有していてもよい。また、スタンディング形式のパウチ10-1は、売り場の商品棚に自立した状態で陳列されるため、パウチ10-1が商品棚から落下した際の衝撃等にも十分に耐え得るよう、中間層34は、耐屈曲性および耐衝撃性を有していてもよい。また、中間層34は、消費者の購買意欲を高めるために、パウチ10-1の内容物が見えないように隠蔽性を十分に高める機能を有していてもよい。
<<他のパウチ>>
図1に示されるパウチ10-1は、注出口部15が、上縁10Aに形成されているが、注出口部は、上縁と第1側縁や上縁と第2側縁に跨っていてもよい。図4に示されるパウチ10-2は、注出口部15が上縁10Aと第1側縁10Cに跨っている。なお、図4において、図1等と同じ符号が付されている部材は、図1等で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。
図4に示される注出口部15においては、注出口部15の中心線CLは下縁10Bと直交する仮想線ILに対して傾斜している。また、注出口部15の両側には、切欠き部15B、15Cが形成されており、注出口部15は首状に突出した形状となっている。このような構成を採用することにより、パウチ10-2に充填された内容物をボトルなど詰め替え容器に移し替える際、注出口部15の先端部を切り取って開封し、注出口部15を例えば詰め替え容器の口部に差し込み、または、注出口部15の側部の切欠き部15B、15Cを詰め替え容器の口部にあてがいながら内容物を注出することができるので、注出中、注出口部15が詰め替え容器の口部に安定して固定でき、内容物を移し替えることができる。
注出口部15には、注出口部15の先端部を切り取って開封するために、開封予定位置に切込みや切欠き等の開封開始手段41が設けられている。また、開封開始手段41には、注出口部15の先端部を切取るとき、切り取り方向を安定させるための開封誘導部42が設けられている。開封誘導部42としては、例えば、レーザー光照射などによるハーフカット線、あるいは、軟質性フィルム中に一軸延伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィルムは、その延伸方向が注出口部の開封方向と一致するように用いる)等が挙げられる。
開封誘導部42としてハーフカット線を設ける場合、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハーフカット線としてもよい。また、このようなハーフカット線は、1本でもよいが、引き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハーフカット線の両側に1本ずつ、または2本ずつ複数本のハーフカット線を平行に設けてもよい。
パウチ10-2においても、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20のそれぞれには、第1エンボス部22が形成されている。パウチ10-2の第1エンボス部22は、パウチ10-1の第1エンボス部22と同様であるが、パウチ10-2の注出口部15の中心線CLは下縁10Bと直交する仮想線ILに対して傾斜しているので、パウチ10-2の第1エンボス部22もこの仮想線ILに対して傾斜している。
パウチ10-1から内容物を出す際には、ある程度内容物を注出口部15から出した後、第1エンボス部22の位置でパウチ10-1をおもて面フィルム11側に2つ折りにする。なお、第1エンボス部22は、下縁10Bに直交する仮想線ILと平行の注出口部15の中心線CL上に存在しているので、第1エンボス部22の位置でパウチ10-1をおもて面フィルム11側に2つ折りにすると、折れ線は、仮想線ILと平行となる。そして、図5に示されるように、一方の手でパウチ10-1の底部を持ち、他方の手の人差し指と中指の間または親指と人差し指の間で2つ折りになったパウチ10-1を挟み、注出口部15に向かって他方の手をスライドさせる。これにより、注出口部15から内容物を出し切ることができる。パウチ10-2においても、パウチ10-1と同様に第1エンボス部22の位置でパウチ10-1をおもて面フィルム11側に2つ折りにするが、第1エンボス部22は、下縁10Bに直交する仮想線ILに対して傾斜した注出口部15の中心線CL上に存在しているので、第1エンボス部22の位置でパウチ10-2をおもて面フィルム11側に2つ折りにすると、折れ線は、仮想線ILに対して傾斜したものとなる。
パウチのシール部は、未シール部よりも硬くなるので、第1底部シール部や第2底部シール部は硬くなっており、未シール部よりも折り曲げにくくなっている。また、パウチの底部にガセット折込部を設けると、ガセット折込部の位置では、4枚のフィルムが重なるので、折り曲げにくくなっている。このため、第1底部シール部および第2底部シール部は、ガセット折込部に形成されているので、さらに折り曲げにくくなっている。これに対し、本実施形態によれば、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20のそれぞれに、互いに重なるように下縁10Bから注出口部15に向けて延びる第1エンボス部22を形成し、かつ第1底部シール部19に形成された第1エンボス部22と第2底部シール部20に形成された第1エンボス部22が同じ方向に凹んでいるので、第1エンボス部22でパウチ10-1、10-2をおもて面フィルム11側に容易に2つ折りにすることができる。これにより、上記した手順で注出口部15から内容物を出し切ることができるので、内容物がパウチ10-1、10-2内に残存しにくいパウチ10-1、10-2を提供できる。なお、第1底部シール部に形成された第1エンボス部と第2底部シール部に形成された第1エンボス部が同じ方向に突出している場合にも、第1エンボス部でパウチを容易に2つ折りにすることができるので、内容物がパウチ内に残存しにくいパウチを提供できる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。図6は本実施形態に係るパウチの正面図であり、図7は図6に示されるパウチを底面側から見た図であり、図8は本実施形態に係る他のパウチの正面図であり、図9は本実施形態に係るパウチから内容物を出し切るときの図である。
図6に示されるパウチ10-3は、注出口部15が上縁10Aと第1側縁10Cに跨っている。なお、図6において、図4等と同じ符号が付されている部材は、図4等で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。
図6に示されるパウチ10-3は、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20に第2エンボス部51および第3エンボス部52がそれぞれ形成されている。
<第2エンボス部および第3エンボス部>
第2エンボス部51は、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20に形成され、かつ互いに重なるように下縁10Bから注出口部15に向けて延びている。第3エンボス部52も、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20に形成され、かつ互いに重なるように下縁10Bから注出口部15に向けて延びている。なお、図6に示される第2エンボス部51および第3エンボス部52は、上縁10Aや第1側縁10Cまで延びているが、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20に形成されていれば、上縁10Aや第1側縁10Cまで延びている必要はない。第2エンボス部51および第3エンボス部52も、熱罫線加工によって形成することができる。
第2エンボス部51および第3エンボス部52は、以下のようにして3等分された位置に形成されている。まず、注出口部15の中心線CLを引き、この中心線CLに直交し、かつ第1側縁10Cと第2側縁10Dとを結ぶ仮想の直交線分ISを引く。ただし、直交線分ISは、直交線分ISの長さを3等分する直交線分IS上における第1側縁10C側の第1位置P1と第2側縁10D側の第2位置P2の間に中心線CLが位置するように引く。直交線分ISの中点MPが中心線CL上に位置するように直交線分ISを引くことが好ましい。このように直交線分ISを引くことにより、中心線CLから第2エンボス部51までの距離と中心線CLから第3エンボス部52までの距離が等しくなるので、注出口部15から内容物をより出し切りやすくなる。
第2エンボス部51は、第1位置P1または直交線分IS上における第1位置P1よりも第1側縁10C側の位置を通り、かつ中心線CLと平行な仮想の第1直線SL1上にそれぞれ存在するように形成されている。また、第3エンボス部52は、第2位置P2または直交線分IS上における第2位置P2よりも第2側縁10D側の位置を通り、かつ中心線CLと平行な仮想の第2直線SL2上にそれぞれ存在するように形成されている。
パウチ10-3においては、図7に示されるように、第1底部シール部19に形成された第2エンボス部51と第2底部シール部20に形成された第2エンボス部51は同じ方向に凹んでおり、また第1底部シール部19に形成された第3エンボス部52と第2底部シール部20に形成された第2エンボス部52は同じ方向に凹んでいる。具体的には、図7においては、第1底部シール部19に形成された第2エンボス部51は凹部51Bとなっており、第2底部シール部20に形成された第2エンボス部51は凸部51Aとなっている。また、第1底部シール部19に形成された第3エンボス部52は凹部52Bとなっており、第2底部シール部20に形成された第3エンボス部52は凸部52Aとなっている。したがって、第1底部シール部19に形成された第2エンボス部51と第2底部シール部20に形成された第2エンボス部52はおもて面フィルム11の外面11Bから裏面フィルム12の外面12Bに向かう方向DR3に凹んでおり、第1底部シール部19に形成された第3エンボス部52と第2底部シール部20に形成された第3エンボス部52はおもて面フィルム11の外面11Bから裏面フィルム12の外面12Bに向かう方向DR3に凹んでいる。このように、第1底部シール部19に形成された第2エンボス部51と第2底部シール部20に形成された第2エンボス部51を同じ方向に凹ませ、また第1底部シール部19に形成された第3エンボス部52と第2底部シール部20に形成された第2エンボス部52を同じ方向に凹ませることによって、両側部をおもて面フィルム11側に折ることができるので、パウチ10-3を3つ折りとすることができる。
また、第1底部シール部に形成された第2エンボス部と第2底部シール部に形成された第2エンボス部が同じ方向に突出しているとともに、第1底部シール部に形成された第3エンボス部と第2底部シール部に形成された第3エンボス部が同じ方向に突出していてよい。具体的には、第1底部シール部に形成された第2エンボス部および第3エンボス部を凸部とし、第2底部シール部に形成された第2エンボス部および第3エンボス部を凹部としてもよい。この場合には、裏面フィルム側にパウチを3つ折りにすることができる。
さらに、第1底部シール部に形成された第2エンボス部と第2底部シール部に形成された第2エンボス部が同じ方向に突出しているとともに、第1底部シール部に形成された第3エンボス部と第2底部シール部に形成された第3エンボス部が同じ方向に凹んでいてもよく、この場合には、第2エンボス部側の側部を裏面フィルム側に折り、また第3エンボス部側の側部をおもて面フィルム側に折ることができるので、パウチを3つ折りにすることができる。また、逆に、第1底部シール部に形成された第2エンボス部と第2底部シール部に形成された第2エンボス部が同じ方向に凹んでいるとともに、第1底部シール部に形成された第3エンボス部と第2底部シール部に形成された第3エンボス部が同じ方向に突出していてもよく、この場合には、第2エンボス部側の側部をおもて面フィルム側に折り、また第3エンボス部側の側部を裏面フィルム側に折ることができるので、パウチを3つ折りにすることができる。
第2エンボス部51の幅W5(図6参照)および第3エンボス部52の幅W6(図6参照)は、第1エンボス部22と同様の理由から、それぞれ2mm以上10mm以下であることが好ましい。また、第2エンボス部51および第3エンボス部52の長さは、第1エンボス部22と同様の理由から、それぞれ5mm以上であることが好ましい。
図7に示される第2エンボス部51および第3エンボス部52の断面は、台形状になっているが、第2エンボス部51および第3エンボス部52の形状は特に限定されず、例えば、断面が、半円状、半楕円状、V字状となっていてもよい。
<<他のパウチ>>
図6に示されるパウチ10-3においては、注出口部15が、上縁10Aと第1側縁10Cに跨っているが、注出口部15は、上縁10Aに形成されていてもよい。図8に示されるパウチ10-4は、注出口部15が上縁10Aに形成されている。なお、図8において、図1等と同じ符号が付されている部材は、図1等で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。
パウチ10-4においても、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20には、第2エンボス部51および第3エンボス部52が形成されている。パウチ10-4の第2エンボス部51および第3エンボス部52は、パウチ10-3の第2エンボス部51および第3エンボス部52と同様であるが、パウチ10-4の注出口部15の中心線CLは下縁10Bと直交する仮想線ILに対して平行であるので、パウチ10-4の第2エンボス部51および第3エンボス部52は、この仮想線ILと平行となっている。
パウチ10-3から内容物を出す際には、ある程度内容物を注出口部15から出した後、第2エンボス部51および第3エンボス部52の位置でパウチ10-3をおもて面フィルム11側で3つに折る。なお、第2エンボス部51および第3エンボス部52は、下縁10Bに直交する仮想線ILに対して傾斜した注出口部15の中心線CLと平行な第1直線SL1および第2直線SL2上に存在しているので、第2エンボス部51および第3エンボス部52の位置でパウチ10-3をおもて面フィルム11側に3つ折りにすると、折れ線は、仮想線ILに対して傾斜したものとなる。そして、図9に示されるように、一方の手でパウチ10-3の底部を持ち、他方の手の人差し指と中指の間または親指と人差し指の間で3つ折りになったパウチ10-3を挟み、注出口部15に向かって他方の手をスライドさせる。これにより、注出口部15から内容物を出し切ることができる。パウチ10-4においても、パウチ10-3と同様に第2エンボス部51および第3エンボス部52の位置でパウチ10-4をおもて面フィルム11側に3つ折りにするが、第2エンボス部51および第3エンボス部52は、下縁10Bに直交する仮想線ILと平行の注出口部15の中心線CL上に存在しているので、第2エンボス部51および第3エンボス部52の位置でパウチ10-1をおもて面フィルム11側に3つ折りにすると、折れ線は、仮想線ILと平行となる。
本実施形態によれば、少なくとも第1底部シール部19および第2底部シール部20のそれぞれに、互いに重なるように下縁10Bから注出口部15に向けて延びる第2エンボス部51および第3エンボス部52を形成し、第1底部シール部19に形成された第2エンボス部51と第2底部シール部20に形成された第2エンボス部51が同じ方向に凹んでおり、かつ第1底部シール部19に形成された第3エンボス部52と第2底部シール部20に形成された第3エンボス部52が同じ方向に凹んでいるので、第2エンボス部51および第3エンボス部52でパウチ10-3、10-4をおもて面フィルム11側に容易に3つに折ることができる。これにより、上記した手順で注出口部15から内容物を出し切ることができるので、内容物がパウチ10-3、10-4内に残存しにくいパウチを提供できる。なお、第1底部シール部に形成された第2エンボス部と第2底部シール部に形成された第2エンボス部が同じ方向に突出しており、かつ第1底部シール部に形成された第3エンボス部と第2底部シール部に形成された第3エンボス部が同じ方向に突出している場合、第1底部シール部に形成された第2エンボス部と第2底部シール部に形成された第2エンボス部が同じ方向に突出しており、かつ第1底部シール部に形成された第3エンボス部と第2底部シール部に形成された第3エンボス部が同じ方向に凹んでいる場合、または第1底部シール部に形成された第2エンボス部と第2底部シール部に形成された第2エンボス部が同じ方向に凹んでおり、かつ第1底部シール部に形成された第3エンボス部と第2底部シール部に形成された第3エンボス部が同じ方向に突出している場合にも、第2エンボス部および第3エンボス部でパウチを容易に3つ折りにすることができるので、内容物がパウチ内に残存しにくいパウチを提供できる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。図10は本実施形態に係るパウチの正面図であり、図11は図10に示されるパウチを第2縁側から見た図である。
図10に示されるパウチ60-1は、内容物を収容する収容空間を有している。内容物としては、第1実施形態と同様の内容物が挙げられる。
パウチ60-1は、図10および図11に示されるように、おもて面フィルム61および裏面フィルム62を有している。パウチ60-1は、第1縁60Aと、第1縁60Aと平行の第2縁60Bと、第1縁60Aと第2縁60Bの間で延びる第3縁60Cと、第3縁60Cと平行の第4縁60Dとを有している。パウチ60-1は、注出口部やガセット折込部を備えていないものである。
パウチ60-1は、第2縁60B側に形成された第1端部シール部63、第3縁60C側に形成された第2端部シール部64、第4縁60D側に形成された第3端部シール部65を備えている。また、パウチ60-1には、第1エンボス部66が形成されている。なお、図10においてはパウチ60-1の第1縁60A側は開口しているが、内容物を収容空間に充填した後、ヒートシールされて、図10において第1縁60Aと二点鎖線で囲まれた第4シール部形成領域R2に第4端部シール部が形成され、パウチ60-1が密封される。
<第1端部シール部~第3端部シール部>
第1端部シール部63、第2端部シール部64、第3端部シール部65は、各端部において、おもて面フィルム61と裏面フィルム62を互いに接合した部分である。第1端部シール部63、第2端部シール部64、第3端部シール部65は、おもて面フィルム61と裏面フィルム62をヒートシールすることによって形成されている。
第1端部シール部63の外縁63Aは第2縁60Bとなっており、第2端部シール部64の外縁64Aは第3縁60Cとなっており、第3端部シール部65の外縁65Aは第4縁60Dとなっている。
第1端部シール部63の幅W7(図10参照)、第2端部シール部64の幅W8(図10参照)および第3端部シール部65の幅W9(図10参照)は、例えば、それぞれ5mm以上15mm以下となっていることが好ましい。第1端部シール部63の幅W7、第2端部シール部64の幅W8、および第3端部シール部65の幅W9がそれぞれ5mm以上であれば、第1端部シール部63の幅W7、第2端部シール部64の幅W8、および第3端部シール部65の幅W9において確実にシールすることができ、また15mm以下であれば、収容空間をより広く確保することができる。
<第1エンボス部>
第1エンボス部66は、少なくとも第1端部シール部63に形成され、かつ第2縁60Bの中央の位置から第1縁60Aに向けて延びている。第1エンボス部66が、第2縁60Bの中央の位置から延びていることにより、パウチ60-1を半分の位置で2つ折りにすることができ、内容物を出し切りやすい。本明細書における「第2縁の中央」とは、第2縁の中点から第3縁側に第2縁の長さの5%離れた位置と前記中点から第4縁側に第2縁の長さの5%離れた位置との間の範囲を意味するものとする。図10に示される第1エンボス部66は、第1縁60Aまで延びているが、少なくとも第1端部シール部63に形成されていれば、第1縁60Aまで延びている必要はない。第1エンボス部66は、熱罫線加工によって形成することができる。
第1エンボス部は、おもて面フィルムの外面が突出し、かつ裏面フィルムの外面が凹んでいる部分である凸部、または、おもて面フィルムの外面が凹み、かつ裏面フィルムの外面が突出している部分である凹部である。凸部におけるおもて面フィルム側の突出している部分は、パウチの外側に向かって突出しており、凸部における裏面フィルム側の凹んでいる部分は、パウチの内側に向けて凹んでいる。また、凹部におけるおもて面フィルム側の凹んでいる部分は、パウチの内側に向けて凹んでおり、凹部における裏面フィルム側の突出している部分は、パウチの外側に向けて突出している。
パウチ60-1においては、図11に示されるように、第1端部シール部63に形成された第1エンボス部66はおもて面フィルム11の外面11Bが凹み、かつ裏面フィルム12の外面12Bが突出している凹部66Aとなっている。第1エンボス部66をこのように形成することによって、パウチ60-1をおもて面フィルム61側に2つ折りにすることができる。なお、第1端部シール部に形成された第1エンボス部を凸部としてもよく、この場合には、裏面フィルム側に2つ折りにすることができる。
第1エンボス部66の幅W10(図10参照)は、第1実施形態と同様の理由から、2mm以上10mm以下であることが好ましい。また、第1エンボス部66の長さは、第1実施形態と同様の理由から、5mm以上であることが好ましい。
図11に示される第1エンボス部66の断面は、台形状になっているが、第1エンボス部66の形状は特に限定されず、例えば、断面が、半円状、半楕円状、V字状となっていてもよい。
パウチ60-1は、軟質性フィルム30から構成されている。すなわち、おもて面フィルム61および裏面フィルム62は、軟質性フィルム30となっている。
パウチ60-1から内容物を出す際には、パウチ60-1を開封し、ある程度内容物を開封によって形成された開封口から出した後、第1エンボス部66の位置でパウチ60-1をおもて面フィルム61側に2つ折りにする。そして、一方の手でパウチ60-1の第1端部シール部63側を持ち、他方の手の人差し指と中指の間または親指と人差し指の間で2つ折りになったパウチ60-1を挟み、開封口に向かって他方の手をスライドさせる。これにより、開封口から内容物を出し切ることができる。
上記したように、パウチのシール部は、未シール部よりも硬くなるので、第1端部シール部は硬くなっており、未シール部よりも折り曲げにくくなっている。また、軟質性フィルムの中間層としてアルミ箔層等の金属箔層等を用いた場合には、軟質性フィルムは、硬くなるので、第1端部シール部はさらに硬くなる。これに対し、本実施形態によれば、少なくとも第1端部シール部63に、第2縁60Bの中央から第1縁60Aに向けて延びる凹部66Aからなる第1エンボス部66を形成しているので、第1エンボス部66の位置でパウチ60-1をおもて面フィルム61側に容易に2つ折りにすることができる。これにより、上記した手順で開封口から内容物を出し切ることができるので、内容物がパウチ60-1内に残存しにくいパウチ60-1を提供できる。なお、第1端部シール部に凸部からなる第1エンボス部を形成した場合であっても、第1エンボス部でパウチを裏面フィルム側に容易に2つ折りにすることができるので、内容物がパウチ内に残存しにくいパウチを提供できる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。図12は本実施形態に係るパウチの正面図であり、図13は図12に示されるパウチを第2縁側から見た図である。図8は本実施形態に係るパウチの正面図である。なお、図12において、図10と同じ符号が付されている部材は、図10で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。
図12に示されるパウチ60-2は、少なくとも第1端部シール部63に第2エンボス部71および第3エンボス部72がそれぞれ形成されている。第2エンボス部71および第3エンボス部72は、熱罫線加工によって形成することができる。
<第2エンボス部および第3エンボス部>
第2エンボス部71および第3エンボス部72は、少なくとも第1端部シール部63に形成され、かつ第2縁60Bから第1縁60Aに向けて延びている。図12に示される第2エンボス部71および第3エンボス部72は、第1縁60Aまで延びているが、少なくとも第1端部シール部63に形成されていれば、第1縁60Aまで延びている必要はない。
第2エンボス部71および第3エンボス部72は、第1端部シール部63に形成されているが、詳細には、第2縁60Bの長さを3等分する2つの位置のうち、第3縁60C側の位置を第1位置P1とし、第4縁60D側の位置を第2位置P2としたとき、第2エンボス部71は、第1位置P1または第1位置P1よりも第3縁60C側の位置を通り、かつ第2縁60Bと直交する仮想の第1直線SL1上に存在している。また、第3エンボス部72は、第2位置P2または第2位置P2よりも第4縁60D側の位置を通り、かつ第2縁60Bと直交する仮想の第2直線SL2上に存在している。
第2エンボス部および第3エンボス部は、おもて面フィルムの外面が突出し、かつ裏面フィルムの外面Aが凹んでいる部分である凸部、または、おもて面フィルムの外面が凹み、かつ裏面フィルムの外面が突出している部分である凹部である。凸部におけるおもて面フィルム側の突出している部分は、パウチの外側に向かって突出しており、凸部における裏面フィルム側の凹んでいる部分は、パウチの内側に向けて凹んでいる。また、凹部におけるおもて面フィルム側の凹んでいる部分は、パウチの内側に向かって凹んでおり、凹部における裏面フィルム側の突出している部分は、パウチの外側に向けて突出している。
パウチ60-2においては、図13に示されるように、第1端部シール部63に形成された第2エンボス部71および第3エンボス部72はおもて面フィルム61の外面61Aが凹み、かつ裏面フィルム62の外面62Aが突出している凹部71A、72Aとなっている。第2エンボス部71および第3エンボス部72をこのように形成することによって、両側部をおもて面フィルム61側に折ることができるので、パウチ60-2を3つ折りにすることができる。なお、第1端部シール部に形成された第2エンボス部および第3エンボス部を凸部としてもよく、この場合には、裏面フィルム側に3つ折りにすることができる。また、第1端部シール部に形成された第2エンボス部を凸部とする一方で第3エンボス部を凹部としてもよく、この場合には、第2エンボス部側の側部を裏面フィルム側に折り、また第3エンボス部側の側部をおもて面フィルム側に折ることができるので、パウチを3つ折りにすることができる。また、逆に、第1端部シール部に形成された第2エンボス部を凹部とする一方で第3エンボス部を凸部としてもよく、この場合には、第2エンボス部側の側部をおもて面フィルム側に折り、また第3エンボス部側の側部を裏面フィルム側に折ることができるので、パウチを3つ折りにすることができる。
第2エンボス部71の幅W11(図12参照)および第3エンボス部の幅W12(図12参照)は、第2実施形態と同様の理由から、それぞれ2mm以上10mm以下であることが好ましい。また、第2エンボス部71および第3エンボス部72の長さは、第1実施形態と同様の理由から、それぞれ5mm以上であることが好ましい。
図13に示される第2エンボス部71および第3エンボス部72の断面は、台形状になっているが、第2エンボス部71および第3エンボス部72の形状は特に限定されず、例えば、断面が、半円状、半楕円状、V字状となっていてもよい。
パウチ60-2から内容物を出す際には、パウチ60-2を開封し、ある程度内容物を開封によって形成された開封口から出した後、第2エンボス部71および第3エンボス部72の位置でパウチ60-2をおもて面フィルム61側に3つ折りにする。そして、一方の手でパウチ60-1の第1端部シール部63側を持ち、他方の手の人差し指と中指の間または親指と人差し指の間で3つ折りになったパウチ60-1を挟み、開封口に向かって他方の手をスライドさせる。これにより、開封口から内容物を出し切ることができる。
上記したように、パウチのシール部は、未シール部よりも硬くなるので、第1端部シール部は硬くなっており、未シール部よりも折り曲げにくくなっている。また、軟質性フィルムの中間層としてアルミ箔層等の金属箔層等を用いた場合には、軟質性フィルムは、硬くなるので、第1端部シール部はさらに硬くなる。これに対し、本実施形態によれば、少なくとも第1端部シール部63に、第2縁60Bから第1縁60Aに向けて延びる凹部71Aからなる第2エンボス部71および凹部72Aからなる第3エンボス部72を形成しているので、第2エンボス部71および第3エンボス部72の位置でパウチ60-2をおもて面フィルム61側に容易に3つ折りにすることができる。これにより、上記した手順で開封口から内容物を出し切ることができるので、内容物がパウチ60-2内に残存しにくいパウチ60-2を提供できる。なお、第1端部シール部に形成された第2エンボス部および第3エンボス部がともに凸部である場合、第1端部シール部に形成された第2エンボス部が凸部であり、かつ第3エンボス部が凹部である場合、および第1端部シール部に形成された第2エンボス部が凹部であり、かつ第3エンボス部が凸部である場合にも、第2エンボス部および第3エンボス部でパウチを容易に3つ折りにすることができるので、内容物がパウチ内に残存しにくいパウチを提供できる。
10-1、10-2、10-3、10-4、60-1、60-2…パウチ
10A…上縁
10B…下縁
10C…第1側縁
10D…第2側縁
11、61…おもて面フィルム
11B、12B、61A、62A…外面
12、62…裏面フィルム、
14…本体部
15…注出口部
16…ガセット折込部
19…第1底部シール部
20…第2底部シール部
22、66…第1エンボス部
22A…凸部
22B、66A…凹部
51、71…第2エンボス部
51A、52A…凸部
51B、52B、71A、72A…凹部
52、72…第3エンボス部
30…軟質性フィルム
60A…第1縁
60B…第2縁
60C…第3縁
60D…第4縁
63…第1端部シール部
CL…中心線
IS…直交線分
IL…仮想線
SL1…第1直線
SL2…第2直線

Claims (4)

  1. 少なくともおもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムから構成され、かつ上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有するパウチであって、
    内容物を収容可能な本体部と、
    前記本体部から前記内容物を注出するための注出口部と、
    前記下縁側に形成され、前記おもて面フィルムの底部と、前記裏面フィルムの底部と、前記おもて面フィルムの前記底部と前記裏面フィルムの前記底部の間に内側に挿入された前記底面フィルムとから構成されたガセット折込部と、
    前記ガセット折込部における前記おもて面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第1底部シール部と、
    前記ガセット折込部における前記裏面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第2底部シール部と、を備え、
    前記おもて面フィルム、前記裏面フィルムおよび前記底面フィルムが、軟質性フィルムであり、
    前記注出口部が、前記上縁に、または前記上縁と前記第1側縁に跨って、または前記上縁と前記第2側縁に跨って形成されており、
    少なくとも前記第1底部シール部および前記第2底部シール部に、互いに重なるように前記下縁から前記注出口部に向けて延びる1本の第1エンボス部がそれぞれ形成されており、
    前記第1底部シール部に形成された前記第1エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第1エンボス部が同じ方向に突出しているか、または、前記第1底部シール部に形成された前記第1エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第1エンボス部が同じ方向に凹んでおり、
    前記第1エンボス部の幅が、2mm以上10mm以下であり、
    前記第1エンボス部が、前記下縁から前記注出口部まで延びている、パウチ。
  2. 少なくともおもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムから構成され、かつ上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有するパウチであって、
    内容物を収容可能な本体部と、
    前記本体部から前記内容物を注出するための注出口部と、
    前記下縁側に形成され、前記おもて面フィルムの底部と、前記裏面フィルムの底部と、前記おもて面フィルムの前記底部と前記裏面フィルムの前記底部の間に内側に挿入された前記底面フィルムとから構成されたガセット折込部と、
    前記ガセット折込部における前記おもて面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第1底部シール部と、
    前記ガセット折込部における前記裏面フィルムの前記底部の一部と前記底面フィルムの一部を互いに接合した第2底部シール部と、を備え、
    前記おもて面フィルム、前記裏面フィルムおよび前記底面フィルムが、軟質性フィルムであり、
    前記注出口部が、前記上縁に、または前記上縁と前記第1側縁に跨って、または前記上縁と前記第2側縁に跨って形成されており、
    少なくとも前記第1底部シール部および前記第2底部シール部に、互いに重なるように前記下縁から前記注出口部に向けて延びる1本の第2エンボス部がそれぞれ形成されており、
    少なくとも前記第1底部シール部および前記第2底部シール部に、互いに重なるように前記下縁から前記注出口部に向けて延びる1本の第3エンボス部がそれぞれ形成されており、
    前記注出口部の中心線と直交し、かつ前記第1側縁と前記第2側縁とを結ぶ仮想の直交線分であって、前記直交線分の長さを3等分する前記直交線分上における前記第1側縁側の第1位置と前記第2側縁側の第2位置の間に前記中心線が位置するように前記直交線分を引いたとき、前記第2エンボス部が、前記第1位置または前記直交線分上における前記第1位置よりも前記第1側縁側の位置を通り、かつ前記中心線と平行な仮想の第1直線上にそれぞれ存在しており、前記第3エンボス部が、前記第2位置または前記直交線分上における前記第2位置よりも前記第2側縁側の位置を通り、かつ前記中心線と平行な仮想の第2直線上にそれぞれ存在しており、
    前記第1底部シール部に形成された前記第2エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第2エンボス部が同じ方向に突出しているか、または、前記第1底部シール部に形成された前記第2エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第2エンボス部が同じ方向に凹んでおり、かつ前記第1底部シール部に形成された前記第3エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第3エンボス部が同じ方向に突出しているか、または、前記第1底部シール部に形成された前記第3エンボス部と前記第2底部シール部に形成された前記第3エンボス部が同じ方向に凹んでおり、
    前記第2エンボス部の幅および前記第3エンボス部の幅が、それぞれ2mm以上10mm以下であり、
    前記パウチには、前記第2エンボス部および前記第3エンボス部以外にエンボス部が形成されていない、パウチ。
  3. 前記直交線分の中点が前記中心線上に位置する、請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記注出口部の中心線が前記下縁と直交する仮想線に対して傾斜している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパウチ。
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