JP7325896B2 - シート移送方法 - Google Patents
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Description
本発明者らは、折り畳まれた繊維シートの集積体から繊維シートを折り畳まれた状態を維持しつつ分離し、折り畳まれた状態を維持しつつ移動させる技術を開発するべく鋭意研究した。しかしながら、仮に特許文献2~4の技術によって、折り畳まれた繊維シートの集積体から一枚づつ繊維シートを分離した場合には、一番上の一枚の繊維シートを摘まんだとしても、摘まんだ繊維シートを持ち上げたり搬送する際にシートの折り畳み状態が解除されたり、一番上の繊維シートと共に次の繊維シートが持ち上げられ、一番上の繊維シートだけを適切に移動させることが困難になる虞がある。
図1に、繊維シートの折り畳み方の一例を示す。
繊維シート1を、図1(c)に示すように折り畳む手順について説明する。まず、折り畳む前の繊維シート1a(図1(a)参照)の両側部を、折り曲げ線15に沿って繊維シート1aにおける一方の面側、即ち、矢印R1方向に折り返し、図1(b)に示す状態にする。その後、図1(b)に示す繊維シート1bの長手方向の中央部で、該繊維シート1bを半分に折る(図1(c)参照)。即ち、繊維シート1bを折り曲げ線16に沿って矢印R2方向に折り返す。折り曲げ線15,16は、繊維シートの折り曲げ位置を示すことができるものであれば特に制限されず、例えば、エンボス加工等により繊維シートに形成された溝、着色等により繊維シートに形成された線等が挙げられる。折り曲げ線15,16は、繊維シートに、実際には形成されていない仮想線であってもよい。
折り畳まれた繊維シート1の平面視形状は、図1(c)に示す例では、矩形形状であるが、それに限定されるものではない。
図2に示すシート移送装置2について説明すると、シート移送装置2は、集積体配置部3と、ハンド部4と、ハンド部4を上下左右に移動可能なアーム部7と、ハンド部4の把持部60やアーム部7の移動や動作を制御する制御部(不図示)を備えている。
一対のフィンガ部51,51や一対の爪部61,61の相互間の間隔Dを拡縮させる機構としては、エアーを用いるものに代えて、電動モータ等を用いることもできる。
爪部61の下げ幅Rを変化させることにより、シート集積体10から繊維シート1を1枚ずつ順次分離する際に、移送対象の繊維シート1の折り畳み状態が解除されたり乱れたりする不都合や、移送対象の繊維シート1の折り畳み状態が解除される等の不都合が発生することを防止しやすくなり、折り畳まれた繊維シート1を1枚ずつ順次移送することが容易となる。把持工程における繊維シート1を把持する際の爪部61の高さ位置Hとは、集積体配置部3の上面から、把持工程における繊維シート1を把持する際の爪部61の先端部までの距離Hを意味する(図6参照)。nを2以上の自然数としたときn回目の把持工程における爪部61の下げ幅Rとは、n-1回目の把持工程における爪部61の高さ位置Hn-1(図6(a)参照)と、n回目の把持工程における爪部61の高さ位置Hn(図6(b)参照)との差Rnを意味する。
また爪部61の下げ幅Rの変化のさせ方は、図8に示すように、繊維シートの積層枚数が半数を超えてから最後から1回前(図8中19回目)の把持工程までは、把持工程の回数が増大するにつれて、爪部61の下げ幅Rを漸次減少させることが好ましい。
具体的には、本実施態様のように、繊維シート1が、全体として、4枚のシートが厚み方向に重なったような形状を有しているときは、最上シート11及び上側の中間シート12aのみを把持してもよいが、最上シート11、上側の中間シート12a及び下側の中間シート12bを把持、すなわち最下シート13を除く全シートを把持することがより好ましい。
他方、把持部60を複数用いる場合、以下の(1)及び(2)は、「把持部に、繊維シートの最上シート及び中間シートのみを把持させる」に該当する。
(1)複数の把持部60の全てに、最上シート11及び中間シート12のみを把持させる場合。
(2)最上シート11及び中間シート12のみを把持する一つ又は2以上の把持部60に加えて、最上シート11、中間シート12及び最下シート13を把持する把持部60が一つ又は2以上存在するが、最下シート13を把持する把持部60が把持する部分が、最下シート13の全厚を100%としたときに50%以下である場合。
上記(2)の場合において、最下シート13を把持する把持部60が把持する部分は、最下シート13の全厚を100%としたときに25%以下であることがより好ましい。
本発明のシート移送方法では、移送する繊維シート1の種類や厚みに応じて、爪部61の下げ幅Rの変化のさせ方を決定することが好ましい。
また繊維シート1における、把持部60により把持される箇所の数は、1箇所又は複数個所である。好ましくは2箇所以上であり、より好ましくは3箇所以上であり、更に好ましくは4箇所以上であり、また好ましくは10箇所以下であり、より好ましくは8箇所以下であり、更に好ましくは6箇所以下であり、また好ましくは2箇所以上10箇所以下であり、より好ましくは3箇所以上8箇所以下であり、更に好ましくは4箇所以上6箇所以下である。
11 最上シート
12 中間シート
13 最下シート
10 シート集積体
2 シート移送装置
3 集積体配置部
4 ハンド部
60 把持部
61 爪部
7 アーム部
Claims (7)
- 折り畳まれた繊維シートが複数枚積層されているシート集積体における個々の繊維シートを、該シート集積体の上側から順に一枚ずつ把持して、前記シート集積体が配置された集積体配置部とは別の場所に移送するシート移送方法であって、
相互間の間隔を拡縮可能な一対の爪部を有する把持部、並びに該把持部の位置及び該爪部の動作を制御する制御部を備えたシート移送装置を用いた移送方法であり、
前記把持部により、折り畳まれた繊維シートの一部を挟んで該繊維シートを把持する把持工程と、前記繊維シートを把持した前記把持部を持ち上げる持ち上げ工程と、持ち上げた前記把持部を移動させ、該繊維シートを折り畳まれた状態を維持しつつ前記別の場所に移送する移送工程とを繰り返して、前記シート集積体を構成する繊維シートを順次前記別の場所に移送し、
前記繊維シートは、該繊維シートの一方向に沿う両側部それぞれを、該一方向に沿う折り曲げ線に沿って該繊維シートにおける一方の面側に折り返した後、折り返された該繊維シートにおける前記一方向の中央部で、該繊維シートを該一方向に折り返すことにより折り畳まれており、
折り畳まれた前記繊維シートは、最も前記爪部に近い側に位置する最上シート、最も前記爪部から遠い側に位置する最下シート及び該最上シートと該最下シートとの間に位置する中間シートを有しており、
前記把持工程では、前記制御部による制御により、前記把持部に前記繊維シートの前記最上シート及び前記中間シートのみを把持させる、シート移送方法。 - 前記シート集積体を構成する前記繊維シートの積層数が減少するにつれて、前記把持工程における前記繊維シートを把持する際の前記爪部の高さ位置を下げていき、且つ
前記繊維シートの積層数が減少するにつれて、前記爪部の高さ位置の下げ幅を変化させる、請求項1に記載のシート移送方法。 - 前記把持工程では、前記把持部に前記繊維シートにおける前記最下シートを除く全シートを把持させる、請求項1又は2に記載のシート移送方法。
- 前記把持部を複数用い、前記把持工程では、前記繊維シートにおける複数箇所を把持する、請求項1~3の何れか1項に記載のシート移送方法。
- 前記シート移送装置は、前記一対の爪部の拡縮方向が一致する少なくとも2つの把持部を含み、該2つの把持部それぞれは、それぞれの内側爪部の位置を維持したまま外側爪部を移動させて前記繊維シートを把持する、請求項4に記載のシート移送方法。
- 前記持ち上げ工程では、前記集積体配置部に配置されたシート集積体の側面に抵抗ブラシを当接させながら、前記把持部を持ち上げる、請求項1~5の何れか1項に記載のシート移送方法。
- 前記持ち上げ工程では、前記集積体配置部に配置されたシート集積体の上面側から空気流を当てながら、前記把持部を持ち上げる、請求項1~6の何れか1項に記載のシート移送方法。
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