JP7324943B2 - ケーブル牽引端末構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル牽引端末構造に関する。
本願は、2020年05月07日に米国に仮出願された米国特許出願第63/021100号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、光ファイバを利用した光通信技術の発達に伴い、光ファイバの敷設数が飛躍的に増加している。そのため、光ファイバを束ねた光ケーブルをデータセンタ間等で繋ぐ場合、多い時は数千本もの光ファイバを同時に引き回すために、ケーブル牽引端末が用いられる。このケーブル牽引端末構造について、種々の開発が行われている。例えば、特許文献1に記載のケーブル牽引端末構造は、断面略溝形状の成形部材同士を螺旋状に連結して構成された可撓管と、可撓管の外周面を覆う金属網体と、金属網体の外周面を覆う熱収縮チューブとを備えている。この熱収縮チューブによってインナーチューブ内に水が浸入するのを防いでいる。
日本国特開平9-230186号公報
特許文献1の熱収縮チューブでは、伸張性(圧縮性)が低いため、例えばケーブル牽引端末を曲げた際に、熱収縮チューブの内径側にシワが寄ってしまう。すると、ケーブル牽引端を引き回した際、そのシワに対して局所的に摩擦が生じ破ける等、熱収縮チューブの外周面に亀裂が生じ、インナーチューブ内に水が浸入してしまう可能性がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、インナーチューブ内への水の浸入を防ぐことが可能なケーブル牽引端末構造の提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る牽引端末構造は、内部に光ケーブルを収容可能であり、素線を螺旋状に巻いて連結して形成されたインナーチューブと、前記インナーチューブの外周面に設けられ、可撓性を有するアウターチューブと、を備え、前記インナーチューブの外周面に形成された溝の内側に、前記アウターチューブの一部が進入している。
上記態様によれば、アウターチューブの一部が、溝に進入しているため、インナーチューブを曲げる力が加わった場合でも、溝内のアウターチューブがインナーチューブの曲げに追従する。これにより、アウターチューブの外周面に凹凸が生じることを緩和することができる。したがって、インナーチューブの外周面に亀裂が生じにくくなるため、インナーチューブ内への水の浸入を防ぐことが可能となる。
前記インナーチューブの後端の外周面に接続部材が設けられていてもよい。
前記接続部材の内壁に突起が形成され、前記突起が前記インナーチューブの前記溝に嵌合されていてもよい。
前記接続部材が、前記インナーチューブの後端と重ね合わされていると共に、前記アウターチューブの後端と重ね合わされていてもよい。
前記接続部材は、少なくとも前記アウターチューブの後端と重ね合わされた重なり部分で接着されていてもよい。
前記重なり部分において、前記接続部材には、前記アウターチューブと対向する位置に凹部が形成され、前記凹部に接着剤が設けられていてもよい。
前記インナーチューブの長手方向において、前記アウターチューブと前記接続部材との間に隙間が設けられ、前記隙間に止水部材が設けられていてもよい。
前記止水部材が、樹脂材であってもよい。
本発明の上記態様によれば、インナーチューブ内に水が浸入するのを防ぐことができる。
第1実施形態に係る光ケーブル牽引端末構造の要部断面図である。 図1のII-II断面矢視図である。 第1実施形態に係る光ケーブル牽引端末構造の後端の要部断面図である。 第1実施形態に係る光ケーブル牽引端末構造の後端における分解図である。 接続部材とインナーチューブとの重なり部分における要部断面図である。 第1実施形態に係る光ケーブル牽引端末構造の変形例の要部断面図である。 第2実施形態に係る光ケーブル牽引端末構造の要部断面図である。 アウターチューブが被覆されていないインナーチューブを示す図である。 アウターチューブが被覆されたインナーチューブを示す図ある。 第3実施形態の光ケーブル牽引端末構造の先端側の一部を示す図である。 光ケーブル牽引端末構造の内部に収容される光ケーブルの図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る光ケーブル牽引端末構造を、図1から図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、光ケーブル牽引端末構造1Aは、インナーチューブ10と、アウターチューブ20と、コーン状のヘッド30と、接続部材40と、を備えている。
(方向定義)
ここで本実施形態では、光ケーブル牽引端末構造1Aの長手方向を単に長手方向と称する。光ケーブル牽引端末構造1Aのヘッド30が設けられている先端側を前端と称し、光ケーブル牽引端末構造1Aの接続部材40が設けられている基端側を後端と称する場合がある。また、光ケーブル牽引端末構造1Aの中心軸線O(図3参照)に交差する方向を径方向と称する。また、中心軸線Oに直交する断面を横断面と称する。
本実施形態の光ケーブル牽引端末構造1Aは、図1及び図2に示すように、光ケーブル2と、2本一組のテンションメンバ3と、保持具4と、をさらに備えている。
ヘッド30は、光ケーブル牽引端末構造1Aの先端側に設けられ、接続部材40は、光ケーブル牽引端末構造1Aの基端側に設けられている。
ヘッド30は、金属製の部材であり、図1に示すように、先端にプーリングアイ31を備えている。ヘッド30は、インナーチューブ10と、例えば、溶接により接合されている。また、ヘッド30は、傾斜部30aを有している。傾斜部30aは、外径が基端から先端に向かって漸次小さくなるように構成されている。傾斜部30aの先端にプーリングアイ31が配置されている。このプーリングアイ31にロープ等を結ぶことで、光ケーブル牽引端末構造1Aを地中のダクト管の内部に挿通し、牽引しやすくなる。
図1に示すように、インナーチューブ10の内部には、光ケーブル2が収容されている。本実施形態では、例えば、3456心の光ファイバ5が束ねられており、それぞれの光ファイバ5にコネクタ6が成端されている。
図2に示すように、テンションメンバ3は、横断面視において光ケーブル2を径方向で挟むように一対設けられている(合計4本)。テンションメンバ3は、光ケーブル牽引端末構造1Aを牽引する際に生じる引張応力等の力を受ける部材として機能している。なお、本実施形態では、テンションメンバの本数を4本としたが、これに限らない。
保持具4は、内部に光ケーブル2が挿通される貫通孔4aが形成された管状の金属で構成されている。保持具4は、ボルト7により接続部材40を介してインナーチューブ10と固定されている。
また、保持具4は、貫通孔4aの内周面に、テンションメンバ3を固定するテンションメンバ固定部(不図示)を有している。このように、保持具4にテンションメンバ3を固定することで、光ケーブル牽引端末構造1A全体にかかる力を確実に受けることができ、堅牢性を向上させることが可能となる。
図3に示すように、インナーチューブ10は、テープ状の素線(例えば、ステンレス(SUS)板)10Aを螺旋状に巻いて長手方向に連結して形成された管状部材(スパイラル管)として構成されている。例えば、素線10Aを幅方向1/3程度嵌合させて螺旋状に連結している。この構成により、インナーチューブ10は、全体として可撓性を有している。なお、図3では図面を見やすくするために、光ケーブル2を図示していない。
図4は、第1実施形態に係る光ケーブル牽引端末構造の後端における分解図である。図4に示すように、素線10Aの外周面には、幅方向の中央部に素線10Aの長手方向に沿って溝11が形成されている。長手方向に隣接する溝11同士の間隔は、溝ピッチP1で形成されている。
本実施形態では、素線10Aを嵌合させて螺旋状に連結しているため、長手方向に張力が掛かった場合でも、インナーチューブ10の内径を維持することが可能である。
図3に示すように、アウターチューブ20は、インナーチューブ10の外周面に設けられ、可撓性を有している。インナーチューブ10の外周面に形成された溝11の内側に、アウターチューブ20の一部が進入している。すなわち、溝11がアウターチューブ20の一部により充填されている。また、インナーチューブ10の後端12の外周面には、アウターチューブ20が設けられていない。アウターチューブ20の材質は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン樹脂、フッ素系ポリマー、熱可塑性エラストマー等の弾性体である。これにより、インナーチューブ10が曲がっても、直線状態への復元性が向上する。
インナーチューブ10の溝11に、アウターチューブ20の一部を進入させる方法は特に限定されないが、例えば、インナーチューブ10を液状のポリオレフィン樹脂に漬け込むことにより、インナーチューブ10の溝11にポリオレフィン樹脂を入り込ませる。そして、液状のポリオレフィン樹脂を溝11の内面に密着させ、硬化させて、弾性力を持たせる。
本実施形態の光ケーブル牽引端末構造1Aは、図3に示すように、接続部材40がインナーチューブ10の後端12の外周面に設けられている。
接続部材40は、図4に示すように、筒状である。接続部材40の内部には、後端40A側から順に、内周面41と、内周面41に対して窪んだ第一凹部42と、第一凹部42に対して窪んだ第二凹部43とが形成されている。第一凹部42の内径、第二凹部43の内径は、この順に大きい。
図4及び図5に示すように、接続部材40の第一凹部42の内壁に、突起45が螺旋状に形成されている。突起45の突起ピッチP2は、溝11の溝ピッチP1と同じである。インナーチューブ10の後端12の外周面には、アウターチューブ20が設けられておらず、接続部材40の突起45とインナーチューブ10の溝11とが嵌合している。すなわち、接続部材40が、インナーチューブ10の後端12の外周面を覆っている。これにより、図3に示すように、インナーチューブ10の後端12が、第一凹部42に収容されている。したがって、インナーチューブ10の後端12が、径方向において、接続部材40と重ね合わされている。接続部材40とインナーチューブ10との第一重なり部分46は、接着剤(図示略)により接着されている。
図3に示すように、アウターチューブ20の後端21は、第二凹部43に収容されている。すなわち、接続部材40の前端40Bが、アウターチューブ20の後端21の外周面を覆っている。アウターチューブ20の後端21は、第二凹部43に隙間なく接触しており、径方向において、接続部材40と重ね合わされている。接続部材40とアウターチューブ20との第二重なり部分47は、接着剤(図示略)により接着されている。
以上説明したように、本実施形態の光ケーブル牽引端末構造1Aは、内部に光ケーブル2を収容可能であり、素線10Aを螺旋状に連結して形成されたインナーチューブ10と、インナーチューブ10の外周面に設けられ、可撓性を有するアウターチューブ20と、を備え、インナーチューブ10の外周面に形成された溝11の内側に、アウターチューブ20の一部が進入している。このような構成により、アウターチューブ20の一部が、インナーチューブ10の溝11の内面に侵入(密着)しているため、伸張性及び圧縮性が高くなる。つまり、牽引端末構造1が曲げられた場合でも、アウターチューブとインナーチューブとの位置関係がズレない。そのため、インナーチューブ10に曲げる力が加わった場合でも、溝11内のアウターチューブ20にかかる局所的な曲げ応力が無くなり当該アウターチューブ20がインナーチューブ10の曲げに追従する。これにより、アウターチューブ20の外周面における引っ張り応力が緩和される。すると、例えば曲がったケーブルの内側でアウターチューブ20の外皮にシワが寄るようなことが無く、外皮表面に生じる凹凸を緩和することが可能となる。すると、外皮の一部が、光ケーブル牽引端末構造1Aをダクトに挿通および牽引した際に受ける摩擦を、局所的に受けるようなことが無くなる。したがって、インナーチューブ10の外周面に亀裂が生じにくくなるため、インナーチューブ10内への水の浸入を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態の光ケーブル牽引端末構造1Aは、接続部材40がインナーチューブ10の後端12の外周面に設けられている。この構成により、接続部材がインナーチューブの内側に設けられた構成に比べて、コネクタ6が接続部材40に接触するのを防ぐことができるため、コネクタ6の損傷を抑えることが可能となる。
また、接続部材40が、インナーチューブ10の後端12と重ね合わされていると共に、アウターチューブ20の後端21と重ね合わされているため、接続部材40が、インナーチューブ10の後端12及びアウターチューブ20の後端21と面接触となる。これにより、接着剤の強度を保つことが可能となる。さらに接続部材40は、第一重なり部分46及び第二重なり部分47により、インナーチューブ10内に水が浸入するのをより確実に防ぐことができる。
なお、第二凹部43に、アウターチューブ20が隙間なく接着されている構成としたが、アウターチューブ20と接続部材40の第二凹部43との間に隙間があり、隙間が接着剤により充填されていてもよい。
[変形例]
図6に示すように、変形例の光ケーブル牽引端末構造1Bでは、第二重なり部分47に接着剤が設けられている。すなわち、上記第1実施形態では、接続部材40とインナーチューブ10との第一重なり部分46及び接続部材40とアウターチューブ20との第二重なり部分47の両方に、接着剤が設けられていたが、本変形例では、第二重なり部分47のみに接着剤が設けられている。
接続部材40には、アウターチューブ20と対向する位置に凹部48が形成されている。すなわち、凹部48は、アウターチューブ20と接触する面40aに形成されている。凹部48には、接着剤49が充填されている。接着剤49により、接続部材40の前端40Bとアウターチューブ20の後端21とが固定されている。
光ケーブル牽引端末構造1Bでは、接着剤49によって、接続部材40の前端40Bとアウターチューブ20の後端21とを固定するとともに、第二重なり部分47からの水の浸入を防ぐことが可能となる。
なお、接着剤に49に代えて、第二重なり部分47において、例えば、留めネジによって、接続部材40の前端40Bとアウターチューブ20の後端21とを固定してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の光ケーブル牽引端末構造1Cでは、図7に示すように、アウターチューブ20と接続部材40との配置において第1実施形態と異なる。また、図7の光ケーブル牽引端末構造1Cでは、図面を見やすくするために、光ケーブル牽引端末構造1Aを簡略した図である。
本実施形態は、アウターチューブ20と接続部材40とが間隔をあけて配置されている点において第1実施形態と異なる。すなわち、アウターチューブ20の後端21と接続部材40の前端40Bとが、長手方向において、間隔があいている。
アウターチューブ20の後端21と接続部材40の前端40Bとの間隔をあける理由としては、例えば、接続部材40とインナーチューブ10とを固定する際に、接続部材40の前端面40bとインナーチューブ10の外周面とをロー付けする場合が挙げられる。すなわち、アウターチューブ20が熱により溶けるのを防ぐために、アウターチューブ20の後端21と接続部材40の前端40Bとの間隔をあける必要がある。
アウターチューブ20の後端21の外周及び接続部材40の前端40Bの外周を覆うように、防水性及び柔軟性を有するテープ50が巻かれている。
アウターチューブ20の後端面21aと、接続部材40の前端面40bと、インナーチューブ10の外周面、テープ50の内周面とにより、隙間51が形成されている。隙間51には、例えば、ウレタンゲル(止水部材:樹脂材)52が設けられている。ウレタンゲル52の大きさは、隙間51の大きさよりも大きく、隙間51内に圧縮された状態で配置されている。
本実施形態の光ケーブル牽引端末構造1Cは、インナーチューブ10の長手方向において、アウターチューブ20と接続部材40とが間隔をあけて配置され、隙間51にウレタンゲル52が設けられている。このような構成により、アウターチューブ20が溶けるのを防ぎつつ、ウレタンゲル52により、インナーチューブ10内に水が浸入するのを防ぐことが可能となる。
また、止水部材として、樹脂材(例えば、ウレタンゲル)を用いることにより、牽引力によって光ケーブル牽引端末構造1Cが長手方向に延ばされた場合でも、樹脂材が延びに追従するため、インナーチューブ10内に水が浸入するのを防ぐことが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
第1実施形態では、インナーチューブ10の弾性率とアウターチューブの弾性率との関係は特に限定していないが、本実施形態の光ケーブル牽引端末構造では、アウターチューブ20の弾性率(ヤング率)は、インナーチューブ10の弾性率(ヤング率)よりも高い材料で構成されている。
この構成により、光ケーブル牽引端末構造は、加えられた力により、光ケーブル牽引端末構造全体として曲がる場合があるが、光ケーブル牽引端末構造に掛けられた力が抜けると、直線状に復元する。また、アウターチューブ20の材料は、第1実施形態と同様に、ポリオレフィン樹脂であるため、長手方向にも伸縮性を有している。このような構成にすることで、作業者がこの光ケーブル牽引端末構造を取り廻す際、光ケーブル牽引端末構造に力を加えてインナーチューブ10の最大曲率まで可撓させた後、その力を抜けば、アウターチューブ20の弾性力が曲率を戻す方向に作用するため、アウターチューブ20の曲がりを戻すことが可能となる。その結果、作業性が著しく向上する。
次に、光ケーブル牽引端末構造の弾性復元力について具体的に示す。図8は、アウターチューブ20が被覆されていないインナーチューブ10を示す図であり、図9は、アウターチューブ20が被覆されたインナーチューブ10を示す図ある。
図8に示すように、アウターチューブ20が被覆されていないインナーチューブ10は、一度曲がった状態から直線状態に戻る復元力が生じないため、曲率状態が維持されていることが分かる。
一方、図9に示すように、アウターチューブ20が被覆されたインナーチューブ10は、一度曲がったアウターチューブ20が直線状態に戻る力がインナーチューブ10に作用していることが分かる。図9では、自重によりアウターチューブ20を用いても曲がっている状態が示されているが、実際のダクト管の中で、アウターチューブ20が被覆されたインナーチューブ10を取り廻す際には、略直線状態に戻る力が作用する。これにより、曲げたいときには曲げやすく、曲げた後に牽引する場合には、牽引し易い直線状態に簡易に戻すことが可能な光ケーブル牽引端末構造を得ることができる。
図10は、本実施形態の光ケーブル牽引端末構造の先端側の一部を示す図である。図10に示すように、アウターチューブ20は、接着剤20aが設けられている第一部分25と、接着剤20aが設けられていない第二部分26とを有している。第一部分25は、アウターチューブ20の前端22に設けられている。この第一部分25によって、アウターチューブ20の長手方向のうち、少なくとも一部の1周(周方向全周)に、インナーチューブ10とアウターチューブ20とが密着されている。
また、アウターチューブ20の後端21においても前端22と同様に、アウターチューブ20は、接着剤が設けられている第一部分(図示略)と、接着剤が設けられていない第二部分(図示略)とを有している。後端21においても、第一部分によって、インナーチューブ10とアウターチューブ20とが密着されている。これにより、光ケーブル牽引端末構造のインナーチューブ10内への水の浸入を防ぐことが可能となる。
図11は、光ケーブル牽引端末構造の内部に収容される光ケーブルの図である。図1に示すように、光ケーブル2は複数本で構成されている。複数の光ケーブル2は、透明なPVC(ポリ塩化ビニル)製のシート60で覆われている。このPVC製のシート60は、複数の光ケーブルの形状に合わせて収縮されており、その長手方向に、例えば、切れ目(ミシン目)61を有している。切れ目61の本数は、長手方向に沿って平行に2本である。つまり、光ケーブル牽引端末をダクト管に挿通し終えた後、実際に他の光ファイバと接続作業をする際、切れ目61によりシート60を剥がしやすく構成されている。なお、本実施形態では切れ目61の本数は、長手方向に沿って平行に2本であるが、1本であっても3本以上であってもよい。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、インナーチューブ10の材質は、ステンレスとしたが、これに限らない。インナーチューブ10の材質は、金属ではなく、プラスティック製であってもよい。
また、保持具4は、ボルト7により接続部材40を介してインナーチューブ10と固定されているとしたが、インナーチューブ10に直接固定されていてもよい。
また、本実施形態では、インナーチューブ10は、ステンレス板を幅方向1/3程度嵌合させて螺旋状に連結させる構成としたが、嵌合させなくてもよい。この場合は、インナーチューブ10の内径を変えることが可能である。
1A,1B,C…光ケーブル牽引端末構造、2…光ケーブル、10…インナーチューブ、11…溝、12…インナーチューブの後端、20…アウターチューブ、40…接続部材、45…突起、52…止水部材

Claims (6)

  1. 内部に光ケーブルを収容可能であり、素線を螺旋状に巻いて連結して形成されたインナーチューブと、
    前記インナーチューブの外周面に設けられ、可撓性を有するアウターチューブと、
    前記インナーチューブの後端の外周面および前記アウターチューブの後端の外周面に設けられた接続部材と、を備え、
    前記インナーチューブの外周面に形成された溝の内側に、前記アウターチューブの一部が進入し、
    前記接続部材が、前記インナーチューブの後端と重ね合わされ面接触していると共に、前記アウターチューブの後端と重ね合わされ面接触している、光ケーブル牽引端末構造。
  2. 前記接続部材の内壁に突起が形成され、
    前記突起が前記インナーチューブの前記溝に嵌合されている、請求項に記載の光ケーブル牽引端末構造。
  3. 前記接続部材は、少なくとも前記アウターチューブの後端と重ね合わされた重なり部分で接着されている、請求項に記載の光ケーブル牽引端末構造。
  4. 前記重なり部分において、
    前記接続部材には、前記アウターチューブと対向する位置に凹部が形成され、
    前記凹部に接着剤が設けられている、請求項に記載の光ケーブル牽引端末構造。
  5. 前記インナーチューブの長手方向において、前記アウターチューブと前記接続部材との間に隙間が設けられ、
    前記隙間に止水部材が設けられている、請求項に記載の光ケーブル牽引端末構造。
  6. 前記止水部材が、樹脂材である、請求項に記載の光ケーブル牽引端末構造。
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