JP7324164B2 - 冷凍麺類 - Google Patents
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Description
2 高粘度スープ
3 耐熱性アミラーゼを含む溶液
4 窪み部
5 電子レンジ調理用包材
6 電子レンジ調理済み麺塊
7 喫食用容器
8 熱湯
9 やかん
10 喫食スープ
11 トレー凸部
12 トレー溝部
なお、本発明において製造する冷凍麺類の種類は、特に限定されず、通常、当技術分野で知られるいかなるものであってもよい。例えば、うどん、そば、ラーメン、スープパスタ等が挙げられる。
本発明に係る澱粉を含有する高粘度スープは、目的とする麺類に通常使用する別添の濃縮スープと同じ濃縮スープに澱粉等を添加することで、60℃における粘度が10000~1000000mPa・Sとする。10000mPa・S未満であると、保存時に麺に色移りしやすくなるだけでなく、電子レンジ調理時に溶解した高粘度スープが麺線を伝わり調理用の袋の底に落下して沸騰し、麺に色移りしたり、スープが焦げたりする。逆に100000mPa・Sよりも高いと、高粘度スープを充填することが難しくなる。粘度の測定方法は、60℃に調整した高粘度スープをB型粘度計で測定する。
本発明に係る耐熱性アミラーゼを含む溶液は、耐熱性アミラーゼを含む。本発明にいう耐熱性アミラーゼとは、至適温度が概ね70℃以上のアミラーゼをいう。通常の酵素では、至適温度が30℃~50℃程度であり、これと比較して高温度帯において至適温度を有する。また、耐熱性のアミラーゼであれば、特に種類は限定されない。すなわち、αアミラーゼ、βアミラーゼのいずれでも使用可能であるが、αアミラーゼの方が澱粉の分解速度が速いため好ましい。また、これらのアミラーゼは細菌や植物 、動物等の生物から抽出したものや遺伝子工学的手法を用いて大量生産して製造されたものでもよい。具体的な製品としては、天野エンザイム株式会社のクライスターゼ(登録商標)T10S、クライスターゼ(登録商標)SD8、コクゲンSD―TC3等が挙げられる。尚、本発明に利用できる耐熱性アミラーゼは、固形の粉末状態のタイプや液体のタイプのいずれも用いることができる。
本発明に係る冷凍麺塊の麺の種類としては、そば、うどん、ラーメン、マカロニ、スパゲティ、パスタ、春雨、ビーフン、冷麺など何れの麺でもよく、これらの麺を茹でまたは蒸し調理をし、型枠に入れて凍結した麺塊であればよい。通常冷凍麺類は、1食当たり麺を150~250g有しており、本発明に係る冷凍麺塊も冷凍麺類1食当たり150~250gであることが好ましい。
本発明に係る冷凍麺類は、図1及び図2並びに図3及び図4に冷凍麺塊1の上面に60℃における粘度が10000~100000mPa・Sである澱粉含有の高粘度スープ2が、冷凍麺塊1の下面に耐熱性アミラーゼを含む溶液3が、それぞれ冷凍麺塊1と接触した状態で凍結されている。
本発明に係る冷凍麺類の製造方法の一例を下記に記載するが、以下の記載に限定されるものではない。
作製した冷凍麺類は、電子レンジ調理用の袋などの包材に入れ、包装し、電子レンジ調理用の冷凍麺類商品とすることができる。また、チャーシュー、メンマ、ネギ、ワンタン、油揚げ等の具材を麺塊を凍結する前に加えることや、冷凍具材を麺塊を凍結した後に加えて、電子レンジ調理用の冷凍麺類商品とすることもできる。具材を麺塊を凍結する前に入れる場合は、澱粉を含む高粘度スープを充填する前に麺塊の上面に添加することもできる。この場合、高粘度スープと麺とが直接接触しないため好ましい。
下記表1に記載された配合の高粘度スープ用の資材を、水、粉体物、液体物の順にタンクに投入し良く撹拌した。このとき、粉体物は予め混合した。次いで、タンクを加熱しながら良く撹拌した後、90℃達温後10分間温度を維持しながら撹拌し、65℃まで冷却し、澱粉を含む高粘度スープ(醤油ラーメンスープ)とした。このとき、60℃における澱粉を含む高粘度スープの粘度23520mPa・Sであった。(B型粘度計,ローター4番, 回転速度3rpmで測定)
ヒドロキシプロピルリン酸架橋澱粉の添加量を4.5Kg(澱粉を含む高粘度スープ中に4.5重量%)とし、1食当たりの高粘度スープの充填量を79.6gする以外は、実施例1の方法で冷凍麺類サンプルを作製した。このとき、60℃における澱粉を含む高粘度スープの粘度13280mPa・Sであった。
ヒドロキシプロピルリン酸架橋澱粉の添加量を7.15Kg(澱粉を含む高粘度スープ中に7重量%)とし、1食当たりの高粘度スープの充填量を81.7gとする以外は、実施例1の方法で冷凍麺類サンプルを作製した。このとき、60℃における澱粉を含む高粘度スープの粘度54020mPa・Sであった。
ヒドロキシプロピルリン酸架橋澱粉の添加量を9.4Kg(澱粉を含む高粘度スープ中に9重量%)とし、1食当たりの高粘度スープの充填量を83.5gとする以外は、実施例1の方法で冷凍麺類サンプルを作製した。このとき、60℃における澱粉を含む高粘度スープの粘度94120mPa・Sであった。なお、実施例4では、粘度が高く澱粉を含む高粘度スープをノズルにより機械的充填できるギリギリの粘度であった。
耐熱性アミラーゼの添加量を0.1重量%とする以外は、実施例1の方法で冷凍麺類サンプルを作製した。
耐熱性アミラーゼの添加量を1.0重量%とする以外は、実施例1の方法で冷凍麺類サンプルを作製した。
ヒドロキシプロピルリン酸架橋澱粉を添加しない以外は、実施例1の方法で冷凍麺類サンプルを作製した。このとき、60℃における澱粉を含む高粘度スープの粘度は、検出限界以下で測定できなかった。(10000mPa・S未満)
耐熱性アミラーゼを添加しない以外は、実施例1の方法に従って冷凍麺類サンプルを作製した。
ヒドロキシプロピルリン酸架橋澱粉の添加量を4Kg(澱粉を含む高粘度スープ中に4重量%)とする以外は、実施例1の方法で冷凍麺類サンプルを作製した。このとき、60℃における澱粉を含む高粘度スープの粘度は、検出限界以下で測定できなかった。(10000mPa・S未満)
Claims (6)
- 冷凍麺塊の上面に60℃における粘度が10000~100000mPa・Sである澱粉含有の高粘度スープの凍結物が、
冷凍麺塊の下面に耐熱性アミラーゼを含む溶液が、
それぞれ冷凍麺塊と接触した状態で凍結されていることを特徴とする冷凍麺類。 - 前記高粘度スープに含有する澱粉の含有量が4.5~9重量%であることを特徴とする請求項1記載の冷凍麺類。
- 前記高粘度スープに含有する澱粉が、リン酸架橋澱粉、ヒドロキシプロピルリン酸架橋澱粉又はアセチル化リン酸架橋澱粉の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍麺類。
- 前記冷凍麺類中に含まれる耐熱性アミラーゼの含量が前記冷凍麺類1食当たり15~200Uであることを特徴とする請求項1~3何れか一項記載の冷凍麺類。
- 前記冷凍麺塊の形状が冷凍麺塊の下面の中央部に凹状の窪み部を有し、
前記澱粉含有の高粘度スープが前記窪み部に対応する冷凍麺塊の上面側に冷凍麺塊と接触した状態で凍結され、
前記耐熱性アミラーゼを含む溶液が、前記窪み部以外の冷凍麺塊の下面と接触した状態で凍結されていることを特徴とする請求項1~4何れか一項記載の冷凍麺類。 - 冷凍用トレーの底面に耐熱性アミラーゼを含む溶液を充填する工程と、
前記冷凍用トレーに調理した麺線を充填する工程と、
充填した前記麺線の上に60℃における粘度が10000~100000mPa・Sである澱粉含有の高粘度スープを充填する工程と、
前記高粘度スープを充填した前記冷凍用トレーを凍結機に入れ、冷凍麺類を作製する工程と、を含むことを特徴とする冷凍麺類の製造方法。
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