JP7321878B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、フローティング機能を有するコネクタに関する。
コネクタには、フローティング機能を有するものがある。フローティング機能とは、コネクタに対して相手コネクタが位置ずれしている場合でも、コネクタがその位置ずれを吸収し、コネクタと相手コネクタとの接続を可能にし、またはコネクタと相手コネクタとの接続を維持する機能をいう。
コネクタには、機器または基板に設けられた回路に接続される接続部と、相手コネクタの相手端子に接触する接触部とを備えた端子が設けられる。また、フローティング機能を有するコネクタは、機器または基板に固定される固定ハウジングと、固定ハウジングに対して移動可能な可動ハウジングとを備えている。コネクタの端子において、接続部は固定ハウジングに固定され、接触部は可動ハウジングに固定されている。コネクタの端子は、接続部と接触部との間の部分が弾性変形可能に形成されていて、これにより、接触部が固定ハウジングに対して移動することができるので、接触部に取り付けられた可動ハウジングは、固定ハウジングに対して移動することができる。換言すれば、コネクタの端子は、可動ハウジングを固定ハウジングに対して移動可能に支持している。
例えば、下記の特許文献1に記載されている可動コネクタは、基板に載置される第1のハウジングと、第1のハウジングに対して移動可能な第2のハウジングと、1または複数の端子とを備えている。この端子は、第1のハウジングに対して第2のハウジングを移動可能に支持する可動部と、接続対象物と導通接触する接触部とを有している。この接触部は、接触片と、右押圧支持片と、左押圧支持片とを有していて、右押圧支持片および左押圧支持片(支持片)は、右連結片および左連結片(連結片)を介して接触片と連結されている。
特開2019-160698号公報
従来、フローティング機能を有するコネクタでは、相手コネクタに一対一で対応した可動ハウジングを備えていて、可動ハウジングが相手コネクタの位置ずれに対応して移動する構成となっていた。ところで、相手コネクタは、複数の相手端子を備えることがあり、その場合、可動ハウジングは、複数の相手端子にそれぞれ対応した複数の端子を備える必要がある。しかしながら、可動ハウジングは、一の相手端子の一の向きへの位置ずれに対応して移動した場合、他の相手端子の他の向きへの位置ずれに対応することができない。そのため、幾つかの相手端子がそれぞれ異なる向きに位置ずれしていた場合、相手端子を端子に接触させることができず、コネクタを相手コネクタに接続することができなくなってしまう。
また、フローティング機能を有するコネクタでは、金属などの導体部材を折り曲げることによって端子を構成することがある。端子は、接続部から接触部まで所定方向に延びた導体部材を適用して、接続部と接触部との間の部分を複数回折り曲げてばね部を形成することによって、弾性変形可能にすることができる。例えば、端子は、特許文献1のように、接触片と支持片とを対向させて接触部を形成することによって、相手端子に多点で接触することができる。これらの接触片および支持片は、接続部から接触部までに至る所定方向と交差する方向に配列されていて、互いに折り曲げられる。
しかしながら、上記の端子では、接触片および支持片は、相手端子の挿入方向に対して側方で連結片を介して連結されている。そのため、支持片は、連結されていない側の端部が接触片から離間するように変形することがある。このとき、相手端子を端子に接触させることができず、コネクタを相手コネクタに接続することができなくなってしまう。
また、上記の端子では、接続部からばね部を介して接触部までに亘る方向だけでなく、接触片および支持片を配列する方向にも延びている導体部材を適用する必要がある。そのため、導体部材を様々な方向に折り曲げる必要があるので、作業効率が低下してしまう。また、上記の導体部材は、多方向に広い面積を必要としている。そのため、一つの導体平板から複数の導体部材を生成する場合、生成個数を多くすることができないので、端子の生産効率や生産コストが低下してしまう。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、複数の相手端子の位置ずれにそれぞれ対応するコネクタを提供することにある。また、本発明の課題は、相手端子に対応する端子を簡易に構成するコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のコネクタは、相手コネクタの複数の相手端子とそれぞれ対応する複数の端子と、前記複数の相手端子とそれぞれ接触する前記複数の端子の一端をそれぞれ保持する複数の可動ハウジングと、基板などの取付対象に固定されていて前記複数の可動ハウジングを収容する固定ハウジングと、を備え、前記複数の端子の他端は、前記固定ハウジングに固定されていて、前記複数の端子は、前記固定ハウジングに対して前記複数の可動ハウジングをそれぞれ移動可能に支持することを特徴とする。
また、上記本発明のコネクタにおいて、前記各端子は、導体条片を長手方向の複数の位置で短手方向に沿って折り曲げることによって成形されることで、前記各相手端子に対して近接する側に付勢された接触部を構成するとよい。
さらに、上記本発明のコネクタにおいて、前記接触部は、前記導体条片を三又に分岐した第1分岐片および前記第1分岐片の両側の2つの第2分岐片と、前記2つの第2分岐片が合流する接触片と、を有し、前記第1分岐片および前記接触片は、前記各相手端子に接触する第1接点部および第2接点部をそれぞれ有し、前記各第2分岐片は、前記長手方向において前記第1分岐片よりも長く形成され、前記第1分岐片または前記各第2分岐片は、離間するように異なる方向に折り曲げられた後、前記第1接点部および前記第2接点部を近接させるように折り曲げられるとよい。また、上記本発明のコネクタにおいて、前記各可動ハウジングは、前記各相手端子を挿入可能に貫通して形成され、前記2つの第2分岐片は、前記短手方向において前記各相手端子の幅より広く離間して設けられるとよい。
本発明によれば、複数の相手端子の位置ずれにそれぞれ対応することができ、相手端子に対応する端子を簡易に構成することができる。
本発明の実施形態のコネクタを右上側から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタと接続される相手コネクタを右上側から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタを左下側から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタを上方から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタを示す平面図である。 図5中の矢示VI-VI方向から見たコネクタを示す断面図である。 本発明の実施形態のコネクタの固定ハウジングを上方から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタの可動ハウジングを左側から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタの可動ハウジングを左側から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタの可動ハウジングを下方ら示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタの端子を成形する前の導体条片を示す平面図である。 本発明の実施形態のコネクタの端子を後側から示す斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタの端子を前側から示す斜視図である。
図面を用いて、本発明の実施形態のコネクタ1について説明する。なお、本発明の実施形態に関し、上(U)、下(D)、前(F)、後(B)、左(L)または右(R)の方向を述べる際には、説明の便宜上、図1~図10、図12および図13中に描かれている矢印に従う。
図1は、コネクタ1を右上側から見た斜視図であり、図2は、コネクタ1と接続することが可能な相手コネクタ2を右上側から見た斜視図である。本発明の実施形態に係るコネクタ1は、フローティング機能を有して構成されている。
コネクタ1は、例えば、基板3に実装されるソケットなどであり、相手コネクタ2は、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などの電子部品や、IGBTやIC、他の電子部品を内蔵したコネクタである。コネクタ1が基板3に設けられた回路に接続されていれば、コネクタ1と相手コネクタ2とを互いに接続することにより、その回路に相手コネクタ2が接続される。なお、コネクタ1が実装される取付対象は、基板3に限定されず、電子機器や電気機器であってもよい。
相手コネクタ2について説明する。相手コネクタ2は、図2に示すように、相手ハウジング50と、複数の相手端子51とを備えている。相手ハウジング50は、合成樹脂などの絶縁材料により形成されている。なお、図2では、相手コネクタ2が5つの相手端子51を備える例を説明するが、複数の相手端子51の数は、相手コネクタ2の機能に合わせて調整可能であり、相手コネクタ2は、4つ以下または6つ以上の相手端子51を備えていてもよい。
複数の相手端子51は、金属などの導電材料により形成されていて、例えば、相手ハウジング50に対して前後方向に所定間隔で配列され、相手ハウジング50の内部から下方に突出して設けられる。各相手端子51は、例えば、左右方向の中央付近に設けられる。本実施形態では、複数の相手端子51が一列に配列される例を説明するが、左右方向に複数列に配列されてもよい。本実施形態では、各相手端子51が、コネクタ1よりも上下方向に長く形成される例を説明するが、各相手端子51は、コネクタ1の各端子12まで到達すれば、コネクタ1よりも上下方向に短く形成されてもよい。
相手ハウジング50から下方へ突出した相手端子51の表面には、接触部52が形成されていて、接触部52は、コネクタ1と相手コネクタ2とを接続するときに、コネクタ1の端子12の接触部44(図4~図6参照)と接触し、すなわち、各相手端子51は、各端子12と接触する。
コネクタ1について説明する。図3は、コネクタ1を左下側から見た斜視図であり、図4は、コネクタ1を上方から見た斜視図である。図5は、コネクタ1の平面図であり、図6は、図5のVI-VI断面図である。
コネクタ1は、図1や図3~図6に示すように、固定ハウジング10と、複数の可動ハウジング11と、複数の端子12とを備えている。コネクタ1は、複数の可動ハウジング11および複数の端子12を収容した固定ハウジング10を基板3などの取付対象に固定することで取り付けられる。本実施形態のコネクタ1は、基板3に対して下方から取り付けられる構成であり、可動ハウジング11の挿入部30の上端を、基板3に設けられた開口3Aの位置に合わせて取り付けられる。例えば、可動ハウジング11の上端は、固定ハウジング10の上方に突出していて、基板3の開口3Aに下方から挿入される。なお、各図では、コネクタ1が、相手コネクタ2の5つの相手端子51に対応して、5つの可動ハウジング11および5つの端子12を備える例を説明するが、複数の可動ハウジング11の数および複数の端子12の数は、相手コネクタ2の複数の相手端子51の数に対応して調整可能であり、コネクタ1は、4つ以下または6つ以上の可動ハウジング11および端子12を備えていてもよい。また、コネクタ1は、複数の相手端子51よりも多くの可動ハウジング11および端子12を備えていてもよい。
固定ハウジング10は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料により、上面を開口した略箱状に形成されている。図7は、固定ハウジング10を上方から見た斜視図である。固定ハウジング10の内側には、複数の可動ハウジング11をそれぞれ収容すると共に複数の端子12をそれぞれ収容する複数の収容部13が形成されていて、図1や図3~図6に示すように、各端子12の接続部41を固定する。
固定ハウジング10の底板10Aには、複数の収容部13にそれぞれ連通する複数の貫通孔14が形成され、また、複数のばね収容孔15が形成されている。固定ハウジング10の前面下部の左右方向中央および後面下部の左右方向中央には、固定金具17を取り付けるための金具取付部16がそれぞれ形成されている。固定ハウジング10は、前後の金具取付部16に取り付けられた固定金具17により、基板3に固定される。
固定ハウジング10に対して、複数の端子12は、相手コネクタ2の複数の相手端子51の配列に対応して、例えば、前後方向に所定間隔で配列される。また、固定ハウジング10に対して、複数の端子12のそれぞれの接触部44に取り付けられる複数の可動ハウジング11は、複数の端子12の配列に対応して、例えば、前後方向に所定間隔で配列される。そして、固定ハウジング10の複数の収容部13は、複数の可動ハウジング11や複数の端子12の配列に対応して、例えば、前後方向に所定間隔で配置される。
複数の収容部13と同様に、複数の貫通孔14や複数のばね収容孔15も、複数の可動ハウジング11や複数の端子12の配列に対応して、例えば、前後方向に所定間隔で配置される。なお、各貫通孔14は、相手コネクタ2の各相手端子51に対応して、例えば、左右方向の中央付近に配置される。本実施形態では、コネクタ1を上下方向に貫通する各相手端子51に対応して、各ばね収容孔15が上下方向に貫通している例を説明するが、各ばね収容孔15は、各相手端子51がコネクタ1を上下方向に貫通しない構成の場合には、固定ハウジング10の内側で凹設されていてもよい。
複数の収容部13は、図7に示すように、固定ハウジング10の上面から下方に向かって凹設されている。各収容部13は、各可動ハウジング11および各端子12を移動可能に収容する空間を有する。本実施形態では、図1、図4、図5および図7に示すように、複数の収容部13が前後方向に亘って連通している例を説明するが、固定ハウジング10の底板10Aから上方に壁を立設させて複数の収容部13を区画してもよい。複数の収容部13は、それぞれ同様に構成されるので、以下では、一つの収容部13について説明する。
収容部13を構成する固定ハウジング10の左壁10Bの内面には、可動ハウジング11の左凸部31を収容する左凹部20が形成されている。左凹部20は、上方に貫通している一方、左凹部20の下部には、下規制部21が形成されている。
なお、可動ハウジング11が移動していない状態では、左凸部31は、下規制部21から上方に離間して配置され、また、左凹部20の前側内面および後側内面から離間して配置され、さらに、左凹部20の左側内面から右側に離間して配置されている。下規制部21は、可動ハウジング11の下方への移動を所定量に規制し、左凹部20の前側内面および後側内面は、可動ハウジング11の前後方向への移動を所定量に規制し、左凹部20の左側内面は、可動ハウジング11の左側への移動を所定量に規制する。
収容部13を構成する固定ハウジング10の右壁10Cの内面には、端子12の支持部42を支持する右凹部22が形成され、右壁10Cの上面には、端子12の接続部41を右側に露出するための上凹部23が形成されている。右凹部22は、上下方向に貫通していて、下側でばね収容孔15に連通している。また、右凹部22の前側内面および後側内面のそれぞれの上部には、端子12の支持部42を支持する前後一対の支持溝24が形成されている。一対の支持溝24は、互いに対向していて、上方に貫通している。
複数の可動ハウジング11は、それぞれ同様に構成されるので、以下では、一つの可動ハウジング11について説明する。可動ハウジング11は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料により、略角筒状に形成されている。図8は、可動ハウジング11を左側から見た斜視図であり、図9は、可動ハウジング11を右側から見た斜視図であり、図10は、可動ハウジング11を下側から見た斜視図である。可動ハウジング11の上端の外面および内面は、図1、図6、図8~図10に示すように、上方に向かって左右方向に徐々に拡径して形成されている。
可動ハウジング11は、図8、図9および図10に示すように、上下方向に貫通した挿入部30を備えていて、挿入部30は、端子12の接触部44を収容すると共に相手端子51が挿入される。可動ハウジング11は、挿入部30と固定ハウジング10の貫通孔14とが対応して上下方向に連通するように配置される。挿入部30の右側内面の下部には、接触部44を係止する前後一対の係止溝30Aが形成されている。一対の係止溝30Aは、互いに対向していて、下方に貫通している。
可動ハウジング11の左面下部には、左側に突出した上記の左凸部31が形成され、左面上部には、端子12の接触部44を係止する左係止孔32が形成されている。可動ハウジング11の右面下部には、右側および下側に突出した前後一対の右凸部33が形成され、右面上部には、端子12の接触部44を係止する右係止孔34が形成されている。左係止孔32および右係止孔34は、挿入部30に連通している。
可動ハウジング11は、固定ハウジング10の収容部13に収容され、特に、左凸部31は、上記したように、収容部13の左凹部20に収容される。可動ハウジング11が移動していない状態では、右凸部33は、固定ハウジング10の底板10Aから上方に離間して配置される。右凸部33の底板10Aからの離間距離は、左凸部31の下規制部21からの離間距離より大きく設定されるとよい。
なお、本実施形態では、可動ハウジング11の上端が固定ハウジング10の上方に突出していて、左凸部31および右凸部33が固定ハウジング10の上方に突出した状態で収容される例を説明するが、左凸部31および右凸部33の全体が、固定ハウジング10の内側に収容されてもよく、または、可動ハウジング11の全体が、固定ハウジング10の内側に収容されてもよい。
複数の端子12は、それぞれ同様に構成されるので、以下では、一つの端子12について説明する。端子12は、平坦な金属などの導体条片40を複数回折り曲げて形成され、図11~図13に示すように、接続部41、支持部42、ばね部43および接触部44を備えている。図11は、端子12を成形する前の導体条片40の平面図であり、図12は、端子12を後側から見た斜視図であり、図13は、端子12を前側から見た斜視図である。
導体条片40は、図11に示すように、厚さ方向に直交するX方向を長手方向とし、厚さ方向およびX方向に直交するY方向を短手方向とする細長い条片である。一つの導体平板に対してプレス加工などを施すことによって、Y方向に所定間隔で配置された複数の導体条片40を、一つの導体平板から型抜きして生産することができる。各導体条片40は、X方向の位置P1でそれぞれ切り離し可能になっていて、各端子12を成形した後で各導体条片40を切り離してもよく、または、各導体条片40を切り離した後で各端子12を成形してもよい。
導体条片40の生産時には、接続部41、支持部42、ばね部43および接触部44は、同一平面に形成され、X方向に沿ってこの順で配置されている。以下の説明では、導体条片40のX方向の一端に接触部44が形成され、X方向の他端に接続部41が形成されることとする。
接続部41は、X方向に延びている矩形状に形成されている。支持部42は、接続部41から連続していて、接続部41およびばね部43よりもY方向の幅が広く、Y方向の端面に支持爪42Aを備えている。
ばね部43は、支持部42から連続していて、導体条片40を厚さ方向に貫通していてX方向に延びている複数のスリット43Aを形成することで、複数のばね要素43Bに分割されている。各ばね要素43Bは、細長い板ばねとしての構造を有していて、これにより、ばね部43が、厚さ方向だけでなくX方向にも弾性変形し易くなっている。
接触部44は、ばね部43から連続していて、導体条片40を厚さ方向に貫通している逆U字状の切り込み44Aを形成することで、Y方向中央の第1分岐片44Bと、Y方向両側の2つの第2分岐片44Cとの三又に分岐されている。導体条片40の生産時には、第1分岐片44Bおよび2つの第2分岐片44Cは、同一平面に形成され、第1分岐片44Bは、2つの第2分岐片44Cの間に収容されている。
2つの第2分岐片44Cは、X方向において第1分岐片44Bよりも長く形成されていて、X方向において第1分岐片44Bよりも一端側で1つの接触片44Dに合流している。第1分岐片44Bは、Y方向に幅広の係止部44EをX方向の他端側に有していて、係止部44EはY方向の端面に係止爪44Fを備えている。また、第1分岐片44Bは、X方向の他端側に、相手端子51と接触する第1接点部44Gを備えている。2つの第2分岐片44Cは、Y方向において相手端子51の幅より広く離間して形成される。接触片44Dは、相手端子51と接触する第2接点部44Hを備えている。相手端子51は、接触部44に対して、第1接点部44Gと第2接点部44Hとの間に挿入される。
上記の導体条片40に基づく端子12の成形について説明する。導体条片40を、X方向や厚さ方向に沿って折り曲げることなく、X方向の複数の位置P2~P14でY方向に沿って折り曲げることによって、端子12が成形される。成形された端子12は、挿入される相手端子51に対して、近接する側に付勢された接触部44を構成する。以下では、X方向一端を左側にすると共にX方向他端を右側にして配置した導体条片40を、右側の折り曲げ位置から順に折り曲げる例を説明する。
導体条片40の右端では、接続部41が左右方向に延びて配置されていて、導体条片40は、位置P2で下方に略垂直に折り曲げられ、これにより、接続部41から連続した支持部42は、上下方向に延びて配置される。
また、導体条片40では、支持部42からばね部43が連続している。ばね部43は、位置P3で左側に折り曲げられた後、位置P4から上方に延びるように折り曲げられ、続いて、位置P5で右側に折り曲げられた後、位置P6から下方に延びるように折り曲げられ、さらに続いて、位置P7で左側に折り曲げられた後、位置P8から上方に延びるように折り曲げられる。
このように、端子12では、ばね部43を複数回往復するように折り曲げるため、より長いばね部43(各ばね要素43B)を適用することができ、ばね部43を上下方向、前後方向および左右方向の何れにも弾性変形し易くすることができ、ばね部43が占有する空間を小さくすることができる。なお、位置P3から位置P4に至る折り曲げ、位置P5から位置P6に至る折り曲げ、および位置P7から位置P8に至る折り曲げは、円弧状に湾曲して行われてよい。
また、導体条片40では、ばね部43から接触部44が連続している。接触部44は、第1分岐片44Bと、2つの第2分岐片44Cおよび接触片44Dとが、X方向の異なる位置で、Y方向に沿って(Y方向に沿う折り曲げ線に基づいて)折り曲げられて成形される。第1分岐片44Bと、2つの第2分岐片44Cおよび接触片44Dとは、離間するように異なる方向に折り曲げられることで、第1分岐片44Bと、2つの第2分岐片44Cおよび接触片44Dとの間に相手端子51を挿入できるようなっている。また、第1分岐片44Bおよび2つの第2分岐片44Cは、上記のように離間した後で、第1分岐片44Bの第1接点部44Gと接触片44Dの第2接点部44Hとを相手端子51に近接させるように折り曲げられる。なお、第1分岐片44Bと、2つの第2分岐片44Cおよび接触片44Dとは、第1接点部44Gと第2接点部44Hとで相手端子51を挟持するように成形されてもよい。
具体的には、接触部44は、位置P9で第1分岐片44Bおよび2つの第2分岐片44Cの三又に分岐している。第1分岐片44Bは、位置P9を経過した後も、ばね部43から連続してそのまま上方に延びて配置され、続いて、位置P10で左側に折り曲げられた後、位置P11で右側に折り曲げられる。第1接点部44Gは、第1分岐片44Bの位置P11に設けられる。
各第2分岐片44Cは、位置P9で左側に略垂直に折り曲げられた後、位置P12で上方に略垂直に折り曲げられ、続いて、位置P13で右側に折り曲げられた後、接触片44Dに合流する。接触片44Dは、位置P14で左側に折り曲げられる。第2接点部44Hは、接触片44Dの位置P14に設けられる。このようにして、図12および図13に示すように、端子12が成形される。
成形後の端子12において、第1分岐片44Bおよび接触片44Dの上端は、左右方向に離間していて、上端から下方に向かって左右方向に徐々に接近している。換言すれば、第1分岐片44Bおよび接触片44Dの上端は、上方に向かって左右方向に徐々に拡径して形成されている。これにより、上方から挿入される相手端子51を案内し易い構成を実現している。
また、第1分岐片44Bおよび接触片44Dは、上下方向において同じ位置に設けられる第1接点部44Gおよび第2接点部44Hで左右方向に近接している。第1分岐片44Bおよび各第2分岐片44Cは、第1接点部44Gおよび第2接点部44Hの近接位置の下方で、第1接点部44Gと第2接点部44Hとを離間させる方向への力に対して、第1接点部44Gと第2接点部44Hとを近接させるように付勢している。
なお、第1分岐片44Bにおいて係止部44Eから第1接点部44Gまでに亘るばね部分と、各第2分岐片44Cにおいて分岐位置から第2接点部44Hまでに亘るばね部分とは、その長さまたは幅に応じて、ばね定数(ばねの強さ)が異なる。なお、ばね定数は、第1分岐片44Bのばね部分と各第2分岐片44Cのばね部分とを、全体的に見ても異なっていて、また、部分的に見ても異なっている。例えば、第1分岐片44Bを短く形成することで、ばね定数を大きくすることによって、弾性変形し難くなり、付勢力を強くすることができる。また、第2分岐片44Cは、長く形成することで、ばね定数が小さくなる傾向にあるが、幅広く形成することで、ばね定数を大きくすることによって、弾性変形し難くなり、付勢力を強くすることができる。さらに、第2分岐片44Cを2つ備えてばねの個数を多くすることで、全体としてばね定数を大きくすることによって、付勢力を強くすることができる。上記のような関係に基づいて、1つの第1分岐片44Bと2つの第2分岐片44Cとが、同等のばね定数を有して、同等の付勢力を実現するように形成することができる。あるいは、1つの第1分岐片44Bと2つの第2分岐片44Cとが、何れか一方のばね定数をより大きくして、何れか一方の付勢力をより強くするように形成してもよい。
なお、第1分岐片44Bおよび各第2分岐片44Cは、第1接点部44Gおよび第2接点部44Hの近接位置の下方で、下方に向かって左右方向に徐々に離間している。また、第1分岐片44Bは、下端側で係止部44Eが上方に起立しているので、左右方向に変形し難くなっている。これに対して、各第2分岐片44Cは、下端側で、上方に起立している第1分岐片44Bに向かって傾斜しているので、傾斜角度をより鋭角にすることができ、第1分岐片44Bからの離間方向に変形し難くなっている。さらに、第1分岐片44Bと各第2分岐片44Cとは、相手端子51の挿入方向の奥側で連結されているので、相手端子51の挿入に拘らず、左右方向に離間し難くなっている。そのため、第1分岐片44Bおよび各第2分岐片44Cにそれぞれ付勢された第1接点部44Gおよび第2接点部44Hも、左右方向に離間し難くなっている。
上記の端子12の固定ハウジング10および可動ハウジング11に対する取り付けについて説明する。まず、端子12の接触部44を可動ハウジング11の下方から可動ハウジング11の挿入部30に挿入する。このとき、接触部44の第1分岐片44Bの係止部44Eを係止溝30Aに進入させて、係止部44Eの係止爪44Fを係止溝30Aに係止させる。また、第1分岐片44Bを挿入部30の内側から右係止孔34に進入させると共に、接触部44の接触片44Dを挿入部30の内側から左係止孔32に進入させる。
これにより、接触部44は可動ハウジング11に係止され、可動ハウジング11が端子12に取り付けられた状態となる。なお、挿入部30の内側は、上方から見て、第1分岐片44Bおよび接触片44Dの間と、第1分岐片44Bおよび各第2分岐片44Cの間と、2つの第2分岐片44Cの間とを通じて貫通している。また、接触部44から連続したばね部43の一部は、可動ハウジング11の一対の右凸部33の間に収容される。
次に、可動ハウジング11を取り付けた端子12を、固定ハウジング10の上方から固定ハウジング10の収容部13に収容する。このとき、端子12の支持部42を収容部13の右凹部22に進入させつつ、収容部13の支持溝24に進入させて、支持部42の支持爪42Aを支持溝24に係止させる。また、端子12の接続部41を収容部13の上凹部23に配置して接続部41の右端を固定ハウジング10の右側に露出させる。これにより、接続部41および支持部42は固定ハウジング10に固定され、端子12が固定ハウジング10に固定された状態となる。
なお、端子12のばね部43の位置P3から位置P4に至る折り曲げ部分を、固定ハウジング10のばね収容孔15に収容し、端子12のばね部43の位置P7から位置P8に至る折り曲げ部分を、固定ハウジング10の貫通孔14に収容してもよい。
さらに、端子12に取り付けた可動ハウジング11も、固定ハウジング10の上方から固定ハウジング10の収容部13に収容する。このとき、可動ハウジング11の左凸部31を、収容部13の左凹部20に収容する。また、可動ハウジング11の挿入部30と貫通孔14とが対応して上下方向に連通する。これにより、ばね部43は、接触部44および可動ハウジング11を固定ハウジング10に対して移動可能に支持した状態となる。
コネクタ1および相手コネクタ2の接続について説明する。コネクタ1と相手コネクタ2とを接続するとき、相手コネクタ2の各相手端子51の接触部52が上方から、コネクタ1の各可動ハウジング11の挿入部30に挿入される。このとき、各相手端子51は、挿入部30の上端の拡径形状によって、挿入部30の内側で下方へ案内される。また、各相手端子51は、挿入部30の内側で端子12の接触部44に向かって挿入され、接触部44の第1分岐片44Bおよび接触片44Dの上端の拡径形状によって下方へ案内される。そして、各相手端子51は、第1接点部44Gおよび第2接点部44Hの間に挿入されて、接触部52が第1接点部44Gおよび第2接点部44Hに接触する。
なお、各相手端子51がコネクタ1より上下方向に長く形成されている場合、各相手端子51は、端子12の接触部44において、第1接点部44Gおよび第2接点部44Hの近接位置よりも下方に貫通して挿入される。各相手端子51は、第1分岐片44Bおよび各第2分岐片44Cの間を通過することができ、さらに、2つの第2分岐片44Cの間を通過することができる。また、各相手端子51は、可動ハウジング11の挿入部30を貫通して、貫通孔14から下方に貫通することもできる。そのため、各相手端子51は、設計を制限されることなく、より長く形成することができる。
また、コネクタ1に対する相手コネクタ2の位置がずれている場合や、各可動ハウジング11の挿入部30または各端子12の接触部44に対する各相手端子51の位置がずれている場合がある。この場合には、挿入される各相手端子51が各可動ハウジング11または各端子12に当接したときに、各相手端子51と、各可動ハウジング11または各端子12との位置ずれの量に応じて、各端子12のばね部43が弾性変形し、固定ハウジング10に対して可動ハウジング11が左右方向、前後方向または上下方向に移動する。
なお、複数の相手端子51と、複数の可動ハウジング11または複数の端子12とに、それぞれ異なる方向への位置ずれが生じている場合には、それぞれの位置ずれに応じて、端子12ごとに弾性変形して、可動ハウジング11ごとに移動する。そのため、コネクタ1の複数の端子12の各接触部44に対する相手コネクタ2の複数の相手端子51の各接触部52のそれぞれの位置ずれが吸収され、コネクタ1の複数の端子12と相手コネクタ2の複数の相手端子51との間の良好な接続が確保される。
上記したように、本実施形態に係るコネクタ1によれば、相手コネクタ2の複数の相手端子51とそれぞれ対応する複数の端子12と、複数の相手端子51とそれぞれ接触する複数の端子12の一端である接触部44をそれぞれ保持する複数の可動ハウジング11と、基板3などの取付対象に固定されていて複数の可動ハウジング11を収容する固定ハウジング10と、を備えている。そして、複数の端子12の他端である接続部41は、固定ハウジング10に固定されている。複数の端子12は、複数の相手端子51に対してそれぞれ独立して動作することで、固定ハウジング10に対して複数の可動ハウジング11をそれぞれ移動可能に支持する。
これにより、複数の相手端子51と、複数の可動ハウジング11または複数の端子12とに、それぞれ異なる方向への位置ずれが生じている場合でも、複数の端子12は、複数の相手端子51のそれぞれの位置ずれに応じて、複数の可動ハウジング11を個別に移動させることができる。そのため、コネクタ1の複数の端子12の各接触部44に対する相手コネクタ2の複数の相手端子51の各接触部52のそれぞれの位置ずれを吸収することができ、端子12の接触部44と相手端子51の接触部52との接触不良を発生させることなく、コネクタ1の複数の端子12と相手コネクタ2の複数の相手端子51との間の良好な接続を確保することができる。
さらに、本実施形態に係るコネクタ1によれば、各端子12は、導体条片40を長手方向であるX方向の複数の位置で短手方向であるY方向に沿って折り曲げることによって成形されることで、各相手端子51に対して近接する側に付勢された接触部44を構成している。
これにより、接触部44を構成するために、導体条片40をY方向に長くすることなく、X方向のみに長くすればよいので、一つの導体平板において、Y方向により多くの導体条片40を設けることができる。そのため、端子12の生成個数をより多くすることができ、端子12の生産効率や生産コストを向上することができる。また、導体条片40に対して、X方向に沿った折り曲げ線での折り曲げを行う必要がなく、Y方向に沿った折り曲げ線のみで折り曲げることで端子12を成形することができ、作業効率を向上することができる。
また、本実施形態に係るコネクタ1によれば、例えば、接触部44は、導体条片40を三又に分岐した第1分岐片44Bおよび第1分岐片44Bの両側の2つの第2分岐片44Cと、2つの第2分岐片44Cが合流する接触片44Dとを有する。第1分岐片44Bおよび接触片44Dは、相手端子51に接触する第1接点部44Gおよび第2接点部44Hをそれぞれ有する。各第2分岐片44Cは、長手方向において第1分岐片44Bよりも長く形成される。第1分岐片44Bまたは各第2分岐片44Cは、離間するように異なる方向に折り曲げられた後、第1接点部44Gおよび第2接点部44Hを近接させるように折り曲げられる。
これにより、第1分岐片44Bを短くすることで付勢力を強くすると共に、長い第2分岐片44Cを2つ備えることで付勢力を強くすることができるので、第1分岐片44Bまたは各第2分岐片44Cによって、第1接点部44Gおよび第2接点部44Hを相手端子51に対してより強く近接させることができる。そのため、相手端子51の接触部52に対して端子12の接触部44が接触する力を強めることができ、接触部44と接触部52との接触不良を抑制することができる。
またさらに、本実施形態に係るコネクタ1によれば、可動ハウジング11は、相手端子51を挿入可能に貫通して形成されている。また、2つの第2分岐片44Cは、短手方向において相手端子51の幅より広く離間して設けられている。
これにより、相手端子51が可動ハウジング11より長く形成されている場合でも、可動ハウジング11および端子12は、相手端子51の挿入を受け入れて貫通させることができる。そのため、相手端子51や接触部52の設計を制限することがなく、相手コネクタ2の設計自由度を高めることができるので、コネクタ1は、様々な相手コネクタ2に対応することができる。
なお、上記実施形態では、コネクタ1の可動ハウジング11および端子12に対して相手コネクタ2の相手端子51を上方から挿入する構成において、コネクタ1の上端側で端子12の接続部41を固定して、基板3などの取付対象に対してコネクタ1の上端を固定する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、コネクタ1の可動ハウジング11および端子12に対して相手コネクタ2の相手端子51を上方から挿入する構成において、コネクタ1の下端側で端子12の接続部41を固定するように構成してもよい。この場合、基板3などの取付対象に対してコネクタ1の下端を固定すればよい。
また、上記実施形態では、コネクタ1を下側に配置すると共に、相手コネクタ2を上側に配置して、コネクタ1の可動ハウジング11および端子12に対して相手コネクタ2の相手端子51を上方から挿入する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、コネクタ1を上側に配置すると共に、相手コネクタ2を下側に配して、コネクタ1の可動ハウジング11および端子12に対して、相手コネクタ2の相手端子51を下方から挿入するように構成してもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコネクタもまた本発明の技術思想に含まれる。
1 コネクタ
2 相手コネクタ
10 固定ハウジング
11 可動ハウジング
12 端子
13 収容部
20 左凹部
21 下規制部
30 挿入部
31 左凸部
40 導体条片
41 接続部
42 支持部
43 ばね部
44 接触部
44B 第1分岐片
44C 第2分岐片
44D 接触片
44G 第1接点部
44H 第2接点部
50 相手ハウジング
51 相手端子
52 接触部

Claims (4)

  1. 相手コネクタの複数の相手端子とそれぞれ対応する複数の端子と、
    前記複数の相手端子とそれぞれ接触する前記複数の端子の一端をそれぞれ保持する複数の可動ハウジングと、
    取付対象に固定されていて前記複数の可動ハウジングを収容する固定ハウジングと、を備え、
    前記各端子は、他端に設けられる接続部と、前記接続部から連続する支持部と、前記支持部から連続するばね部と、前記ばね部から連続して一端に設けられる接触部とを備え、
    前記固定ハウジングは、前記各端子の前記ばね部の一部を収容するばね収容孔を有し、
    前記可動ハウジングは、前記各端子の一端側に規制部を有すると共に、前記固定ハウジングは、端子配列方向で前記可動ハウジングの移動を所定量に規制する被規制部を有し、
    前記可動ハウジングは、前記各端子の他端側に、前記各端子の前記ばね部の他の一部を収容するばね収容部を有し、
    前記複数の端子の他端の前記接続部は、前記固定ハウジングに固定されていて、前記複数の端子は、前記複数の相手端子に対してそれぞれ独立して動作することで、前記固定ハウジングに対して前記複数の可動ハウジングをそれぞれ移動可能に支持することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記各端子は、導体条片を長手方向の複数の位置で短手方向に沿って折り曲げることによって成形されることで、前記各相手端子に対して近接する側に付勢された前記接触部を構成することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記接触部は、前記導体条片を三又に分岐した第1分岐片および前記第1分岐片の両側の2つの第2分岐片と、前記2つの第2分岐片が合流する接触片と、を有し、
    前記第1分岐片および前記接触片は、前記各相手端子に接触する第1接点部および第2接点部をそれぞれ有し、
    前記各第2分岐片は、前記長手方向において前記第1分岐片よりも長く形成され、
    前記第1分岐片または前記各第2分岐片は、離間するように異なる方向に折り曲げられた後、前記第1接点部および前記第2接点部を近接させるように折り曲げられることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記各可動ハウジングは、前記各相手端子を挿入可能に貫通して形成され、
    前記2つの第2分岐片は、前記短手方向において前記各相手端子の幅より広く離間して設けられることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
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