JP7319976B2 - 検体回収機構を具備する移植片収容デバイス - Google Patents
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Description
[1]移植片を収容するための容器に着脱可能に装着して用いるデバイスであって、容器を密閉するための蓋部材を含み、蓋部材は、容器の開口部を覆う天板部を有し、天板部は、ドーム形状の凸部、液体排出用の開口部および液体注入用の開口部を有し、液体排出用の開口部が凸部の頂部に配置されている、前記デバイス。
[2]開口部が、チューブ接続が可能なようにポート状に突出している、[1]に記載のデバイス。
[3]開口部の上端が水平になるように構成されている、[2]に記載のデバイス。
[5]開口部に接続可能なチューブと、チューブに接続可能な検体バッグとをさらに含む、[1]~[4]のいずれかに記載のデバイス。
[6]移植片がシート状細胞培養物である、[1]~[5]のいずれかに記載のデバイス。
[7]シート状細胞培養物が、積層体である、[6]に記載のデバイス。
[9]蓋部材を容器に取り付けた状態で、天板部の高さが容器の縁部の高さより低い位置に配置できるように構成されている、[8]に記載のデバイス。
[10]蓋部材が、天板部にドーム形状の凸部を有し、液体排出用の開口部が凸部の頂部に配置されている、[8]または[9]に記載のデバイス。
[12]天板部と容器の端部との間に介在できるシール部材をさらに含み、シール部材、筒状壁、環状部材および容器とで囲まれた、無水空間を形成することができる、[11]に記載のデバイス。
[13]開口部に接続可能なチューブと、チューブに接続可能な検体バッグとをさらに含む、[8]~[12]のいずれかに記載のデバイス。
[14]移植片がシート状細胞培養物である、[8]~[13]のいずれかに記載のデバイス。
[15]シート状細胞培養物が、積層体である、[14]に記載のデバイス。
[17]開口部が、チューブ接続が可能なようにポート状に突出している、[16]に記載のデバイス。
[18]容器が、容器の底面に突設された筒状リブを有する、[16]または[17]に記載のデバイス。
[20]天板部の周縁部から延伸する筒状壁と、筒状壁と容器との間に介在できる第1および第2シール部材とをさらに含み、第1シール部材、第2シール部材、筒状壁および容器で囲まれた、無水空間を形成することができる、[16]~[19]のいずれかに記載のデバイス。
[21]開口部に接続可能なチューブと、チューブに接続可能な検体バッグとをさらに含む、[16]~[20]のいずれかに記載のデバイス。
[22]移植片がシート状細胞培養物である、[16]~[21]のいずれかに記載のデバイス。
[23]シート状細胞培養物が、積層体である、[22]に記載のデバイス。
本発明において、シート状細胞培養物とは、細胞が互いに連結してシート状になったものをいう。細胞同士は、直接(接着分子などの細胞要素を介するものを含む)および/または介在物質を介して、互いに連結していてもよい。介在物質としては、細胞同士を少なくとも物理的(機械的)に連結し得る物質であれば特に限定されないが、例えば、細胞外マトリックスなどが挙げられる。介在物質は、好ましくは細胞由来のもの、特に、シート状細胞培養物を構成する細胞に由来するものである。細胞は少なくとも物理的(機械的)に連結されるが、さらに機能的、例えば、化学的、電気的に連結されてもよい。シート状細胞培養物は、1の細胞層から構成されるもの(単層)であっても、2以上の細胞層から構成されるもの(多層体)であってもよい。また、シート状細胞培養物は、細胞が明確な層構造を示すことなく、細胞1個分の厚みを超える厚みを有する3次元構造を有してもよい。例えば、シート状細胞培養物の垂直断面において、細胞が水平方向に均一に整列することなく、不均一に(例えば、モザイク状に)配置された状態で存在していてもよい。シート状細胞培養物は、独立して形成された単一の(一枚の)シート状細胞培養物として存在してもよく、また独立した単一の(一枚の)シート状細胞培養物が二以上積層されて形成された積層体として存在してもよい。積層体は、例えばシート状細胞培養物が2層(2枚)、3層(3枚)、4層(4枚)、5層(5枚)、または6層(6枚)積層された積層体であってよい。
シート状細胞培養物は、任意の既知の手法によって製造されたものであってよい。
本明細書における液または液体とは、全体として流動性を有する流体であればよく、細胞足場などの固形物質や気泡などその他非液体成分を含んでもよい。
環状部材および/またはシール部材は、容器や蓋部材の製造公差などを吸収し、容器の密閉性を高めるために、弾性材料で構成することができる。弾性材料としては、天然ゴム、エラストマー、ニトリルゴム、シリコンゴム等が挙げられるが、これに限定されない。
本発明の一態様において、凸部は、頂部を有するドーム形状とすることができ、好ましくは、凸部の頂部と開口部の中心線が交わるように設計される。凸部の曲面の形状としては、双曲面形状、放物面形状、半球面形状、円錐面形状、角錐面形状などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の一側面は、移植片を収容するための容器に着脱可能に装着して用いるデバイスであって、容器を密閉するための蓋部材を含み、蓋部材は、容器の開口部を覆う天板部を有し、天板部は、ドーム形状の凸部、液体排出用の開口部および液体注入用の開口部を有し、液体排出用の開口部が凸部の頂部に配置されている、前記デバイスに関する。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るデバイス1を示す概念図であり、図2は、デバイス1の変形例を示す概念図である。なお、本願における各図において、説明を容易とするため、各部材の大きさは、適宜強調されており、図示の各部材は、実際の大きさを示すものではない。
本発明の一側面は、移植片を収容するための容器に着脱可能に装着して用いるデバイスであって、容器を密閉するための蓋部材を含み、蓋部材は、容器の開口部を覆う天板部を有し、天板部は、液体排出用の開口部と、液体注入用の開口部とを有し、液体注入用の開口部が天板部の周縁部付近に配置されている、前記デバイスに関する。
図3は、本発明の第2実施形態に係るデバイス1Aを示す概念図、図4は、図3のデバイス1Aの変形例を示す概念図である。なお、本願における各図において、説明を容易とするため、各部材の大きさは、適宜強調されており、図示の各部材は、実際の大きさを示すものではない。
また、図中、第1実施形態に係るデバイス1の構成と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、第1実施形態との相違点について詳細に説明し、同様の事項については、説明を省略する。
本発明の一側面は、移植片を収容するためのデバイスであって、縁部を有する容器と、容器を密閉するための蓋部材とを含み、容器は、側面に開口部を有し、蓋部材は、天板部とドーム形状の凸部と凸部の頂部に設けられた開口部とを有し、天板部の周縁部の高さが容器の縁部の高さより低くなるように構成されている、前記デバイスに関する。
図5は、本発明の第3実施形態に係るデバイス1Cを示す概念図である。なお、本願における各図において、説明を容易とするため、各部材の大きさは、適宜強調されており、図示の各部材は、実際の大きさを示すものではない。
また、図中、第1および第2実施形態に係るデバイスの構成と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、相違点について詳細に説明し、同様の事項については、説明を省略する。
本発明においては、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成を付加することもできる。
2、2C 容器
21 縁部
22 開口部
23 筒状リブ
3、3A、3B、3C 蓋部材
31 天板部
32 開口部
33、33A、33B 開口部
34 筒状壁
35 天部
36 筒状スカート壁
37、R シール部材
38 凸部
4 環状部材
Claims (5)
- シート状細胞培養物を収容するための容器に着脱可能に装着して用いるデバイスであって、容器を密閉するための蓋部材を含み、蓋部材は、容器の開口部を覆う天板部を有し、天板部は、ドーム形状の凸部、液体排出用の開口部および液体注入用の開口部を有し、液体排出用の開口部が凸部の頂部に配置されており、
液体排出用の開口部および液体注入用の開口部は、チューブ接続が可能なようにポート状に突出しており、
液体排出用の開口部の上端および液体注入用の開口部の上端が容器の水平面に対して水平になるように構成されている、
前記デバイス。 - 液体排出用の開口部の上端および液体注入用の開口部の上端の高さが揃っている、請求項1に記載のデバイス。
- 液体注入用の開口部が天板部の周縁部付近に配置されており、下方にポート状に突出している、請求項1または2に記載のデバイス。
- 開口部に接続可能なチューブと、チューブに接続可能な検体バッグとをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
- シート状細胞培養物が、積層体である、請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
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