JP2019017347A - メッシュ機構を具備する脆弱物保持デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、液体中の脆弱物の形状を安定的に保持するための手段を提供することにある。
【解決手段】 脆弱物を収容するための容器と、容器の底面に設置される底板と、蓋部材とを含む、デバイスであって、蓋部材は、天板部、天板部に設けられた開閉可能な連通機構、および天板部の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、蓋部材で底板、脆弱物および液体を収容した容器内の気体および液体を押し出し、筒状スカート壁を底板に係着させることで液密空間を形成することができる、前記デバイス。
【選択図】 なし

Description

本発明は、メッシュ機構を具備する脆弱物保持デバイスに関する。
近年、重症心不全治療の解決策として新しい再生医療の開発が進められている。その一例として、重症心筋梗塞等において組織工学を応用した温度応答性培養皿を用いて作製したシート状細胞培養物を心臓表面に適用する手法などが試みられている。シート状細胞培養物を用いる手法は、大量の細胞を広範囲に安全に移植することが可能であり、例えば、心筋梗塞(心筋梗塞に伴う慢性心不全を含む)、拡張型心筋症、虚血性心筋症、収縮機能障害(例えば、左室収縮機能障害)を伴う心疾患(例えば、心不全、特に慢性心不全)などの治療にとくに有用である。
このようなシート状細胞培養物を臨床応用するには、例えば、作製されたシート状細胞培養物を保存液と共に容器内に収容し、移植が行われる集中治療室などに移送する必要がある。しかしながら、シート状細胞培養物は絶対的な物理的強度が低く、容器を移送する際などに生じる振動で、皺、破れ、破損などが生じることから、この移送作業には高度な技術が要求され、かつ細心の注意を払う必要がある。
このようなニーズに応えるために、種々の方法や容器が開発されている。たとえば、下記特許文献1に記載された膜状組織の保存輸送容器は、収容部内を気体層が形成されることがない程度に保存液で満たすことで、保存液が波打ったり流動したりせず、結果的に、膜状組織に振動が伝わらず、膜状組織の破損を防止できるようになっている。しかしながら、かかる容器を用いた場合、膜状組織を取り出す際に膜状組織が破損してしまうなどのおそれがある。
また、下記特許文献2には、培養組織の包装容器であって、容器本体と、蓋体と、培養組織を載置可能インナートレイとを備える、包装容器が記載されている。かかる包装容器は、包装容器内において、培養組織をインナートレイに載置して収容するとともに、インナートレイ操作部を予め包装容器内に準備しておくことで、インナートレイの容器本体からの取り出しを容易化できるようになっている。しかしながら、かかる包装容器を用いた場合、培養組織を取り出す際に培養組織が破損してしまうなどのおそれがある。
さらに、下記特許文献3には、培養細胞シートを運搬するための包装体が記載されている。かかる包装体は、リッドで密封する際に若干の液体培地と共に空気を排除することによって、運搬時に培養細胞シート包装体が揺れても、液体培地中を気泡が移動したりすることがないため、培養細胞シートのズレや欠損を防止できるようになっている。しかしながら、かかる包装体を用いた場合、培養細胞シートを取り出す際に培養細胞シートが破損してしまうなどのおそれがある。
特開2012−130311号公報 特開2007−269327号公報 特開2009−89715号公報
このような中、本発明者らは、液体中の脆弱物の形状を保持する手段を開発するにあたり、脆弱物は、その一部をつかむと自重で破断するほど脆弱であるがゆえに、容器内の液体中に保持されている脆弱物を取り出す際に破損させてしまうなどの問題に直面した。したがって、本発明の目的は、そのような問題を解決し、液体中の脆弱物の形状を安定的に保持するためのデバイスを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を進める中で、容器内に収容されている脆弱物を破損させずに取り出すことは困難であることに着眼した。そして、さらに研究を進めた結果、容器に底板を設置して底板の上に脆弱物を載置することで、脆弱物を破損させることなく脆弱物を取り出せることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、以下に関する。
[1]脆弱物を収容するための容器と、容器の底面に設置される底板と、蓋部材とを含む、デバイスであって、蓋部材は、天板部、天板部に設けられた開閉可能な連通機構、および天板部の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、蓋部材で脆弱物および液体を収容した容器内の気体および液体を押し出し、筒状スカート壁を底板に係着させることで液密空間を形成することができる、前記デバイス。
[2]天板部の形状がドーム形状であり、ドーム形状の頂部に開閉可能な連通機構が設けられている、上記[1]に記載のデバイス。
[3]底板が、メッシュ状である、上記[1]または[2]に記載のデバイス。
[4]開閉可能な連通機構が、スリット、小孔、メッシュまたは栓体で構成される、上記[1]〜[3]のいずれか一つに記載のデバイス。
[5]連通機構から押し出された液体を受容する受容空間を有する、上記[1]〜[4]のいずれか一つに記載のデバイス。
[6]底板と蓋部材とで液密状態を保持した状態で、容器から底板と蓋部材とを取り出すことができる、上記[1]〜[5]のいずれか一つに記載のデバイス。
[7]脆弱物がシート状細胞培養物である、上記[1]〜[6]のいずれか一つに記載のデバイス。
[8]シート状細胞培養物が、積層体である、上記[7]に記載のデバイス。
本発明のデバイスによれば、簡単な作業と、簡単な機構で効率よく液密空間を形成することができるため、作業性や製造コストの点において大きなメリットがある。また、容器内を完全に液密状態にできるため、泡(気体)が容器内にはいらず、容器の揺れによって泡が容器内で動いて脆弱物を破損することがない。特に、脆弱物がシート状細胞培養物の積層体である場合に、気泡が移動して、積層体がズレたり欠損したりすることがない。
さらに、液体は非圧縮性であるため、蓋と容器とで取り囲まれた空間を液密にした状態で、蓋を取り外すことは一般的に困難であるが、本発明のデバイスは、蓋部材の連通機構を利用して液密状態を簡単に解除することができるため、例えば、作業者の蓋部材の無理な取り外しによる、容器の振動や液体の流動の発生を抑えることができる。したがって、液体中の脆弱物の形状を保持して変形を防止しつつ、長期保存することができる。
また、本発明のデバイスは、蓋部材で押し出された液体を受容できるため、周囲を汚染することがない。したがって、シート状細胞培養物の作製に使用されるバイオクリーンルームなど、清浄度が厳密に管理されている場所での使用に適している。さらに、本発明のデバイスは、蓋部材で押し出された液体が容器内に戻ることがなく、液体の流動が起こり難いだけでなく、シート状細胞培養物の汚染を防ぐことができる。
さらにまた、本発明のデバイスは、蓋部材と底板とを外気に触れさせることなく移送することができるため、シート状細胞培養物が使用される集中治療室などの清浄度が厳密に管理されている場所での使用に適している。
そして、本発明のデバイスは、底板と蓋部材とで液密状態を保持した状態で、脆弱物を直接つかむことなく容器から取り出すことができるため、脆弱物の破損を最小限に抑えることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るデバイスの断面斜視図である。 図2は、第1実施形態の第1変形例に係るデバイスの断面斜視図である。
本発明の一側面は、脆弱物を収容するための容器と、容器の底面に設置される底板と、蓋部材とを含む、デバイスであって、蓋部材は、天板部、天板部に設けられた開閉可能な連通機構、および天板部の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、蓋部材で脆弱物および液体を収容した容器内の気体および液体を押し出し、筒状スカート壁を底板に係着させることで液密空間を形成することができる、前記デバイスに関する。
本発明における脆弱物とは、物理的強度が低く、液体の揺れなどによって、破れ、破損、変形などが生じ得る物体をいう。かかる物体としては、薄肉部を有する物体、帯形状を有する物体、シート形状を有する物体などが挙げられる。かかるシート形状を有する物体としては、とくに限定されないが、シート状構造物、例えば、シート状細胞培養物などの、生体由来材料からなる平膜上の膜組織や、プラスチック、紙、織布、不織布、金属、高分子、脂質といった種々の材質のフィルム等が含まれる。これらのうち、液体中で難分解性のもの、液体中で難崩壊性のものなどが好ましい。シート状構造物は、多角形や円形などであってもよく、幅、厚み、直径などは一様であってもなくてもよい。本発明におけるシート状構造物は、1枚のみを単層の状態で使用してもよいし、2枚以上を重ねた積層の状態で使用してもよい。後者の場合、積層の各層は互いに連結していても、連結していなくてもよく、連結している場合は、重なり合っている部分が全て連結していても、部分的に連結していてもよい。
本発明において、シート状細胞培養物とは、細胞が互いに連結してシート状になったものをいう。細胞同士は、直接(接着分子などの細胞要素を介するものを含む)および/または介在物質を介して、互いに連結していてもよい。介在物質としては、細胞同士を少なくとも物理的(機械的)に連結し得る物質であれば特に限定されないが、例えば、細胞外マトリックスなどが挙げられる。介在物質は、好ましくは細胞由来のもの、特に、シート状細胞培養物を構成する細胞に由来するものである。細胞は少なくとも物理的(機械的)に連結されるが、さらに機能的、例えば、化学的、電気的に連結されてもよい。シート状細胞培養物は、1の細胞層から構成されるもの(単層)であっても、2以上の細胞層から構成されるもの(積層(多層)、例えば、2層、3層、4層、5層、6層など)であってもよい。また、シート状細胞培養物は、細胞が明確な層構造を示すことなく、細胞1個分の厚みを超える厚みを有する3次元構造を有してもよい。例えば、シート状細胞培養物の垂直断面において、細胞が水平方向に均一に整列することなく、不均一に(例えば、モザイク状に)配置された状態で存在していてもよい。
本発明におけるシート状細胞培養物は、上記の構造を形成し得る任意の細胞から構成される。かかる細胞の例としては、限定されずに、接着細胞(付着性細胞)を含む。接着細胞は、例えば、接着性の体細胞(例えば、心筋細胞、線維芽細胞、上皮細胞、内皮細胞、肝細胞、膵細胞、腎細胞、副腎細胞、歯根膜細胞、歯肉細胞、骨膜細胞、皮膚細胞、滑膜細胞、軟骨細胞など)および幹細胞(例えば、筋芽細胞、心臓幹細胞などの組織幹細胞、胚性幹細胞、iPS(induced pluripotent stem)細胞などの多能性幹細胞、間葉系幹細胞等)などを含む。体細胞は、幹細胞、特にiPS細胞から分化させたものであってもよい。シート状細胞培養物を形成し得る細胞の非限定例としては、例えば、筋芽細胞(例えば、骨格筋芽細胞など)、間葉系幹細胞(例えば、骨髄、脂肪組織、末梢血、皮膚、毛根、筋組織、子宮内膜、胎盤、臍帯血由来のものなど)、心筋細胞、線維芽細胞、心臓幹細胞、胚性幹細胞、iPS細胞、滑膜細胞、軟骨細胞、上皮細胞(例えば、口腔粘膜上皮細胞、網膜色素上皮細胞、鼻粘膜上皮細胞など)、内皮細胞(例えば、血管内皮細胞など)、肝細胞(例えば、肝実質細胞など)、膵細胞(例えば、膵島細胞など)、腎細胞、副腎細胞、歯根膜細胞、歯肉細胞、骨膜細胞、皮膚細胞等が挙げられる。本発明においては、単層の細胞培養物を形成するもの、例えば、筋芽細胞などが好ましく、とくに好ましくは骨格筋芽細胞である。
細胞は、細胞培養物による治療が可能な任意の生物に由来し得る。かかる生物には、とくに限定されないが、例えば、ヒト、非ヒト霊長類、イヌ、ネコ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジなどが含まれる。また、シート状細胞培養物の形成に用いる細胞は1種類のみであってもよいが、2種類以上の細胞を用いることもできる。本発明の好ましい態様において、細胞培養物を形成する細胞が2種類以上ある場合、最も多い細胞の比率(純度)は、細胞培養物製造終了時において、例えば骨格筋芽細胞の場合、65%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上である。
本発明におけるシート状細胞培養物は、スキャフォールド(細胞培養時の足場)に細胞を播種し、培養することによって得られるシート形状の培養組織などでもよいが、好ましくは、細胞培養物を構成する細胞由来の物質のみからなり、それら以外の物質を含まない。
シート状細胞培養物は、任意の既知の手法によって製造されたものであってよい。
本発明の一態様において、シート状細胞培養物は、シート状骨格筋芽細胞培養物である。これは、シート状骨格筋芽細胞培養物は、その一部をつかむと自重で破断するほど脆弱であるがゆえに、従来単体で移送することができないばかりか、一度折り重なると元の形状に戻すことが極めて困難なため、液中でシート形状を維持することに大きな意義があるからである。
本発明において、容器は、内部に脆弱物、液体などを収容でき、液体が漏出しないものであればとくに限定されず、市販の容器を含む任意のものを用いることができる。容器の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ナイロン6,6、ポリビニルアルコール、セルロース、シリコン、ポリスチレン、ガラス、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、金属(例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、真鍮)等が挙げられるがこれに限定されない。また、容器は、脆弱物の形状を維持するための少なくとも1つの平坦な底面を有することが好ましく、例えば、シャーレ、細胞培養皿、細胞培養ボトルなどが挙げられるがこれに限定されない。平坦な底面の面積は、特に限定されないが、典型的には、1.13〜78.5cm、好ましくは12.6〜78.5cm、より好ましくは9.1〜60.8cmである。
本発明において、容器内の液体は、少なくとも1種の成分から構成され、その成分としてはとくに限定されないが、例えば、水、水溶液、非水溶液、懸濁液、乳液などの液体から構成される。
本発明における液または液体とは、全体として流動性を有する流体であればよく、細胞足場などの固形物質や気泡などその他非液体成分を含んでもよい。
容器内の液体を構成する成分は、脆弱物に与える影響が少ないものであればとくに限定されない。脆弱物が生体由来材料からなる膜である場合、容器内の液体を構成する成分は、生物学的安定性や長期保存可能性の観点から、生体適合性のもの、すなわち、生体組織や細胞に対して炎症反応、免疫反応、中毒反応などの望まない作用を起こさないか、少なくともかかる作用が小さいものが好ましく、例えば、水、生理食塩水、生理緩衝液(例えば、HBSS、PBS、EBSS、Hepes、重炭酸ナトリウム等)、培地(例えば、DMEM、MEM、F12、DMEM/F12、DME、RPMI1640、MCDB、L15、SkBM、RITC80−7、IMDM等)、糖液(スクロース溶液、Ficoll−paque(登録商標)PLUS等)、海水、血清含有溶液、レノグラフィン(登録商標)溶液、メトリザミド溶液、メグルミン溶液、グリセリン、エチレングリコール、アンモニア、ベンゼン、トルエン、アセトン、エチルアルコール、ベンゾール、オイル、ミネラルオイル、動物脂、植物油、オリーブ油、コロイド溶液、流動パラフィン、テレピン油、アマニ油、ヒマシ油などが挙げられる。
脆弱物がシート状細胞培養物である場合、容器内の液体を構成する成分は、細胞を安定して保存することができ、細胞生存に必要な最低限の酸素や栄養等を含み、細胞を浸透圧等により破壊しないものが好ましく、例えば、生理食塩水、生理緩衝液(例えば、HBSS、PBS、EBSS、Hepes、重炭酸ナトリウム等)、培地(例えば、DMEM、MEM、F12、DMEM/F12、DME、RPMI1640、MCDB、L15、SkBM、RITC80−7、IMDM等)、糖液(スクロース溶液、Ficoll−paque PLUS(登録商標)等)などが挙げられるが、これらに限定されない。
容器内の液体の量は、蓋部材を容器に取り付けた状態で脆弱物を保持できる程度であって、容器の底部と蓋部材の頂部との間に形成される液嵩が、脆弱物が揺動しない程度の高さであればとくに限定されない。本発明の一態様において、シート状細胞培養物の直径は約35〜55mmであり、面積は6cm以上である。上記液嵩は、シート状細胞培養物の直径に関わらず、例えば、1.0mm〜70.0mmである。
本発明において、蓋部材は、容器を密閉するものであればとくに限定されない。蓋部材の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ナイロン6,6、ポリビニルアルコール、セルロース、シリコン、ポリスチレン、ガラス、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、金属(例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、真鍮)等が挙げられるがこれに限定されない。
本発明において、蓋部材および容器の形状は、蓋部材と容器とが係合可能で、かかる係合により密閉空間が形成され得る限り、特に限定されない。例えば、容器が汎用シャーレである場合は、蓋部材の形状を円形にすることが好ましい。また、蓋部材および/または容器を光透過性の材料で構成することで、容器に収容されている脆弱物の状態や、液体中の気泡の有無を確認できるようにしてもよい。
本発明において、「容器内の下部空間」とは、容器内の下側の空間、すなわち、液体、気体、脆弱物などを収容できる平坦な面を有する容器の収容空間をいう。また、「容器に取り付けた状態」とは、蓋部材を容器に取り付けて蓋部材と容器とを密着させて、蓋部材と容器とで下部空間を密閉した状態をいう。したがって、「容器に取り付けた状態で下部空間の上方に向けて突出する凸部」とは、蓋部材と容器とで密閉空間を形成した状態で、下部空間の上方に蓋部材の凸部によって形成される空間があることを意味する。
本発明において、蓋部材の凸部とは、例えば、蓋部材の突き出ている部分、膨らんでいる部分など、平坦ではない部分をいう。また、凸部の水平断面積とは、例えば、凸部を液体に浸漬した状態で、凸部を液面で切断したときに現れる2次元断面の面積をいう。したがって、凸部の水平断面積が垂直上方に向かうほど小さいとは、凸部を液体の上方から垂直下方に降下させながら液体に浸漬する場合、凸部と液体との接触面積が徐々に小さくなることをいう。
本発明の一態様において、凸部は、頂部を有するドーム形状とすることができ、好ましくは、凸部の頂部と蓋部材の中心線が交わるように設計される。凸部の曲面の形状としては、双曲面形状、放物面形状、半球面形状、円錐面形状、角錐面形状などが挙げられるが、これに限定されない。したがって、液体や気体を収容した容器に蓋部材を取り付けると、液体や気体が蓋部材の曲面に沿って導かれ、頂部に設けられた連通機構から押し出すことができる。当業者は、容器の容積、使用する液体の量や液嵩に応じて、凸部の大きさを自由に設定することができる。
本発明において、開閉可能な連通機構とは、スリット、小孔、メッシュまたは栓体などで構成される開閉可能な連通部を意味し、連通部は開放状態において液体が自由に流通でき、閉鎖状態において液体の流通が遮断される。ここで、スリットとは、蓋部材に設けられた細長い切込みを意味し、例えば、スリットに隣接した蓋部材の部分に力を加えることで、スリットを開閉することができる。また、小孔とは、蓋部材に設けられた小さな直径を有する貫通孔を意味する。すなわち、液体が小孔を通るためには、ぬれ性、毛細管現象、粘度などの条件を満たす必要があるが、本発明においては、小孔の直径や液体の粘度を調節することで、液体に外力が加わらない限り、液体は小孔を通らず(閉鎖)、液体に外力を加えることで、液体が小孔を通る(開放)ように構成されている。
さらに、メッシュとは、メッシュ状の網目構造を意味する。すなわち、メッシュの網目に入り込んだ液体には、液体の分子どうしが引っ張り合う表面張力が働くため、かかる表面張力により網目に液体の幕が張られ、液体の移動を妨げるが(閉鎖)、液体に外力を加えることでかかる表面張力を壊して液体が移動できる(開放)ように構成することができる。ここで、外力とは、蓋部材を容器に着脱する際や、蓋部材や容器を押圧して変形させる際に容器内の液体にかかる圧力を意味し、かかる圧力を調節することにより、液体を小孔を通過させたり、メッシュを通過させたりすることができる。
本発明において、脆弱物は液体が収容された容器内の液体中に保持される。脆弱物の液体中での位置は、特に限定されないが、蓋部材を容器に取り付けて密閉空間を形成した状態で、蓋部材(または拡張部材)と脆弱物とが接触しない位置に配置される(または接触してもよい)。好ましくは、脆弱物は、容器の液体中で、容器の底面上、底面付近などに配置される。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るデバイスの断面斜視図、図2は、第1実施形態の第1変形例に係るデバイスの断面斜視図である。なお、本願における各図において、説明を容易とするため、各部材の大きさは、適宜強調されており、図示の各部材は、実際の大きさを示すものではない。
図1Aに示すように、本発明の第1実施形態に係るデバイス1は、容器2、容器2の底面に設置することができる底板6、容器2の下部空間を密閉するための蓋部材3、容器2の開口部を密閉するためのカバー部材4を含む。容器2は、縁部21で取り囲まれた開口部を有する汎用シャーレであり、脆弱物Sや液体などを収容できる収容空間を構成する。蓋部材3は、天板部31、および天板部31の周縁から下方に延伸する下方筒状スカート壁33を含み、下方筒状スカート壁33は、底板6に取り外し可能に係着できるように構成されている。蓋部材3の高さは、容器2の高さより低く、容器2内空間は、蓋部材3の内側の収容空間と、蓋部材3の外側の液体受容部Rとに仕切られるように構成されている。天板部31の中央部には開閉可能な連通機構35が設けられており、本実施形態において、連通機構35はスリットである。
図1Bに示すように、デバイス1を使用する際は、容器2の底面に底板6を設置し、容器2に液体および脆弱物(図示せず)を収容する。この際に、脆弱物が底板6の上に位置するようにする。次に、蓋部材3を容器2内に押し込むことで、天板部31と下方筒状スカート壁33と連通機構35とで形成される漏斗状構造の内側に、容器2内の気体と液体が入り込む。蓋部材3をさらに押し込むと、蓋部材3内側の気体が圧縮されるため、連通機構35(スリット)に圧力が加わり、連通機構35が開放される。
蓋部材3を容器2の下方空間にさらに押し込むと、蓋部材3内の気体が連通機構35を通して押し出され、気体がすべて押し出されると、次に液体が押し出される。この際に、連通機構35から押し出された液体の体積が、液体受容部Rの容積より大きくならないように、液量を事前に調節しておくことで、液体が容器2外に漏れ出ないようにすることが好ましい。さらに蓋部材3を押し込むと、蓋部材3の下方筒状スカート壁33と、底板6とが係着し、連通機構35を押していた圧力がなくなり、連通機構35が自然に閉鎖され、容器2の下方空間に液密空間を形成することができる。さらに、カバー部材4で容器2の開口部を密閉することで、移送中に液体受容空間R内の液体が外に漏れ出ないようにすることもできる。
脆弱物を使用する際は、カバー部材4を容器2から取り外し、容器2内の蓋部材3と底板6とを取り出す。この際に、蓋部材3の連通機構35は閉鎖されているため、逆さコップの原理と同様に、底板6が大気圧によって支えられ、さらに、底板6と蓋部材3とが係着しているため、蓋部材3内の脆弱物を揺動させることなく取り出すことができる。そして、蓋部材3を変形(圧縮)させて蓋部材3内の液体に圧力を加える、連通機構35に圧力を加えて連通機構35を開放する、底板6に圧力を加えるなどして、底板6と蓋部材3との係着を解除して液体を排出する。液体が排出されると、底板6上に脆弱物だけが残るため、脆弱物を直接つかむことなく、容器2から脆弱物を取り出すことができる。この際に、底板6と蓋部材3との係着を解除する際は、底板6と蓋部材3とを反転させて、連通機構35を開放して液体を排出しながら、蓋部材3で脆弱物を受けるようにしてもよい。
以上、本発明の第1実施形態に係るデバイス1によれば、簡単な作業と、簡単な機構で効率よく液密空間を形成することができるため、作業性や製造コストの点において大きなメリットがある。また、容器内を完全に液密状態にできるため、泡(気体)が容器内にはいらず、容器の揺れによって泡が容器内で動いて脆弱物を破損することがない。特に、脆弱物がシート状細胞培養物の積層体である場合に、気泡が移動して、積層体がズレたり欠損したりすることがない。
また、容器内の液密状態を簡単に解除することができるため、例えば、作業者の蓋部材の無理な取り外しによる、容器の振動や液体の流動の発生を抑えることができる。したがって、液体中の脆弱物の形状を保持して変形を防止しつつ、長期保存することができるため、デバイスとしての信頼性が向上する。本実施形態に係るデバイス1は、特に、市販のシャーレを使用することができるため、汎用性が高い。
そして、本発明のデバイスは、底板と蓋部材とで液密状態を保持した状態で、脆弱物を直接つかむことなく容器から取り出すことができるため、脆弱物の破損を最小限に抑えることができる。
さらに、本実施形態に係るデバイス1は、移送中に、蓋部材3と底板6とが共に外気に触れないようにすることができるため、シート状細胞培養物が使用される集中治療室など、清浄度が厳密に管理されている場所での使用に適している。すなわち、集中治療室は、微粒子や微生物などが入り込まないように、厳密に清浄度が管理されているため、集中治療室内に容器を持ち込む際は、集中治療室の前室で容器に付着した微粒子や微生物を清拭、消毒などにより除去、除菌した上で持ち込むなどの対策が必要であるが、本実施形態に係るデバイス1によれば、底板6を取り出してすぐに脆弱物を使用することができるため、これらの工程を省略することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るデバイス1の第1変形例について説明する。以下、第1実施形態との相違点について詳細に説明し、同様の事項については、説明を省略する。
図2Aに示すように、第1変形例に係るデバイス1Aは、容器2、底板6、蓋部材3、カバー部材4を含む。本変形例において、底板6は、メッシュ61と、メッシュ61を取り付けるための環状枠62とを含む。また、蓋部材3は、容器2の下部空間から上方に向けて突出する凸部32を有する。容器2は、汎用シャーレである。蓋部材3は、天板部31、および天板部31の周縁から下方に延伸する下方筒状スカート壁33を含む。蓋部材3の外径は、容器2の内径より小さく、容器2内空間は、蓋部材3の内側の収容空間と、蓋部材3の外側の液体受容部Rとに仕切られるように構成されている。
図示されるように、天板部31の凸部32の形状は、蓋部材の中心線と交わる頂部を有する円錐形のドーム形状であり、天板部31の中央部には開閉可能な連通機構35(メッシュ)が設けられている。ドーム形状の凸部32の水平断面積は垂直上方に向かうほど小さく、凸部32の曲面は円錐面形状を有する。蓋部材3の頂部は、蓋部材3を容器2に取り付けた状態で、容器2の縁部21より低い位置に配置されるように構成されている。蓋部材3の下方筒状スカート壁33は、底板6の環状枠62に取り外し可能に係着できるように構成されている。
図2Bに示されるように、デバイス1Aを使用する際は、蓋部材3を容器2内に押し込んで、下方筒状スカート壁33と環状枠62とを係着させて液密空間を形成するが、本変形例において、天板部31の凸部32は、容器2の水平面に対して傾斜しているため、液体中の気泡などに浮力が掛りやすく、気泡を確実に上方に押し上げることができる。また、下方筒状スカート壁33は、凸部32と共に漏斗状の押し上げ構造を形成するため、液体中の気泡を確実に連通機構35に導くことが出来る。この際に、連通機構35から押し出された液体の体積が、液体受容部Rの容積より大きくならないように、液量を事前に調節しておくことで、液体が容器2外に漏れ出ないようにすることが好ましい。さらに、カバー部材4で容器2の開口部を密閉することで、移送中に液体受容空間R内の液体が外に漏れ出ないようにすることもできる。
脆弱物を使用する際は、カバー部材4を容器2から取り外し、容器2内の蓋部材3と底板6とを取り出す。この際に、蓋部材3の連通機構35(メッシュ)と、底板6のメッシュ61とは、メッシュの網目に入り込んだ液体の表面張力により液体の幕が張られている(閉鎖)ため、液体の移動は起こらない。したがって、蓋部材3内を液密状態に保ったまま脆弱物を取り出すことができる。次に、蓋部材3に振動を与えるなどして、蓋部材3内の液体に圧力を加え、連通機構35(メッシュ)および/またはメッシュ61の表面張力を壊して液体が移動できる(開放)ようにする。この際に、液体は底板6のメッシュ61を通って排出されるため、メッシュ61の上には脆弱物だけが残る。したがって、移送中に外気に触れていない脆弱物と底板6とを、手術室などに直接持ち込んで使用することができる。
以上、本発明の第1実施形態に係るデバイス1によれば、簡単な作業と、簡単な機構で効率よく液密空間を形成することができるため、作業性や製造コストの点において大きなメリットがある。また、容器内を完全に液密状態にできるため、泡(気体)が容器内にはいらず、容器の揺れによって泡が容器内で動いて脆弱物を破損することがない。特に、脆弱物がシート状細胞培養物の積層体である場合に、気泡が移動して、積層体がズレたり欠損したりすることがない。
また、容器内の液密状態を簡単に解除することができるため、例えば、作業者の蓋部材の無理な取り外しによる、容器の振動や液体の流動の発生を抑えることができる。したがって、液体中の脆弱物の形状を保持して変形を防止しつつ、長期保存することができるため、デバイスとしての信頼性が向上する。本実施形態に係るデバイス1は、特に、市販のシャーレ内に底板6と蓋部材3とを設置することができるため、汎用性が高い。
そして、本発明のデバイスは、底板と蓋部材とで液密状態を保持した状態で、脆弱物を直接つかむことなく容器から取り出すことができるため、脆弱物の破損を最小限に抑えることができる。
さらに、本実施形態に係るデバイス1は、移送中に、蓋部材3と底板6とが共に外気に触れないようにすることができるため、シート状細胞培養物が使用される集中治療室など、清浄度が厳密に管理されている場所での使用に適している。すなわち、集中治療室は、微粒子や微生物などが入り込まないように、厳密に清浄度が管理されているため、集中治療室内に容器を持ち込む際は、集中治療室の前室で容器に付着した微粒子や微生物を清拭、消毒などにより除去、除菌した上で持ち込むなどの対策が必要であるが、本実施形態に係るデバイス1によれば、底板6を取り出してすぐに脆弱物を使用することができるため、これらの工程を省略することができる。
以上、本発明を図示の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明においては、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成を付加することもできる。
1、1A、 デバイス
2 容器
21 縁部
3、3A 蓋部材
31 天板部
32 凸部
33 下方筒状スカート壁
35 連通機構
4 カバー部材
6 底板
61 メッシュ
62 環状枠

Claims (8)

  1. 脆弱物を収容するための容器と、容器の底面に設置される底板と、蓋部材とを含む、デバイスであって、蓋部材は、天板部、天板部に設けられた開閉可能な連通機構、および天板部の周縁から垂下する筒状スカート壁を有し、蓋部材で脆弱物および液体を収容した容器内の気体および液体を押し出し、筒状スカート壁を底板に係着させることで液密空間を形成することができる、前記デバイス。
  2. 天板部の形状がドーム形状であり、ドーム形状の頂部に開閉可能な連通機構が設けられている、請求項1に記載のデバイス。
  3. 底板が、メッシュ状である、請求項1または2に記載のデバイス。
  4. 開閉可能な連通機構が、スリット、小孔、メッシュまたは栓体で構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のデバイス。
  5. 連通機構から押し出された液体を受容する受容空間を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
  6. 底板と蓋部材とで液密状態を保持した状態で、容器から底板と蓋部材とを取り出すことができる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 脆弱物がシート状細胞培養物である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. シート状細胞培養物が、積層体である、請求項7に記載のデバイス。
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