JP7319883B2 - 室外機 - Google Patents

室外機 Download PDF

Info

Publication number
JP7319883B2
JP7319883B2 JP2019176229A JP2019176229A JP7319883B2 JP 7319883 B2 JP7319883 B2 JP 7319883B2 JP 2019176229 A JP2019176229 A JP 2019176229A JP 2019176229 A JP2019176229 A JP 2019176229A JP 7319883 B2 JP7319883 B2 JP 7319883B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engaging portion
rear direction
stepped
partition wall
partition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019176229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021055852A (ja
Inventor
真吾 山崎
彰 吉仕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corona Corp
Original Assignee
Corona Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corona Corp filed Critical Corona Corp
Priority to JP2019176229A priority Critical patent/JP7319883B2/ja
Publication of JP2021055852A publication Critical patent/JP2021055852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7319883B2 publication Critical patent/JP7319883B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

この発明は、制御回路基板を収納する電装品ケースを備えた室外機に関するものである。
従来よりこの種の室外機においては、特許文献1記載のように、電装品ケースを制御箱とダクトとで構成することによって、送風室側から機械室側への浸水防止と通風性とを両立したものがあった。
特開2011-94926号公報
上記従来のものでは、電装品ケースが制御箱とダクトとの2部材に分かれることから部品点数が増大するという問題があった。また、通風を確保するためにダクトにスリット孔を設ける必要があり、構造が複雑化するという問題もあった。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1では、略箱形状の筐体と、前記筐体の内部を、左右方向一方側に位置し圧縮機及び膨張弁を備えた機械室と、左右方向他方側に位置しファン及び熱交換器を備えた送風室と、に区分する仕切壁と、前記仕切壁の上に配置され、駆動用電子部品が実装された制御回路基板を収納する電装品ケースと、を有する室外機において、前記仕切壁は、鉛直方向と交差する第1所定方向に延びる第1段部と、前記第1段部よりも低い位置において鉛直方向と交差する第2所定方向に延びる第2段部と、前記第1段部において前記送風室側に張り出すように設けた第1フランジ部と、前記第2段部において前記送風室側に張り出すように設けた第2フランジ部と、を有し、前記電装品ケースは、前記第1段部の上面に係合する第1係合部と、前記第1係合部より低い位置において前記第2段部の上面に係合する第2係合部と、前記第1係合部と前記第2係合部との間に形成され、前記仕切壁を挟んだ前記機械室側と前記送風室側との間で空気流を通じる通風通路と、を有し、前記第1係合部は、前記第1段部の上面及び前記第1フランジ部を覆うように係合する、下方に開口する凹部として構成されており、前記第2係合部は、前記第2段部の上面及び前記第2フランジ部を覆うように係合する、下方に開口する凹部として構成されており、前記通風通路は、前記第1係合部と前記第2係合部との間に、前記仕切壁の壁面に沿うように設けられているものである。
また、請求項2では、前記仕切壁は、略前後方向に延びる第1仕切部と、前記第1仕切部の後端から、前後方向に交差する方向に延びる第2仕切部と、を備えており、前記第1段部、前記第1フランジ部、前記第2段部、及び、前記第2フランジ部は、前記第1仕切部に設けられており、前記通風通路は、前記第1仕切部に沿って略前後方向に形成されているものである。
また、請求項3では、前記第1仕切部において、前記第1段部及び前記第1フランジ部の前後方向位置は、前記第2段部及び前記第2フランジ部の前後方向位置よりも、前側であり、前記電装品ケースにおいて、前記第1係合部の前後方向位置は、前記第2係合部の前後方向位置よりも、前側であり、前記通風通路は、前記第1係合部よりも低い位置かつ前記第2係合部よりも高い位置に、略前後方向に形成されているものである。
また、請求項4では、前記第1係合部の後端部の前後方向位置は、前記第2係合部の前端部の前後方向位置よりも前側であり、前記第2フランジ部の前端部の前後方向位置は、前記第2係合部の前端部の前後方向位置、及び、前記第1係合部の後端部の前後方向位置よりも、前側であるものである。
この発明の請求項1によれば、機械室と送風室とを仕切る仕切壁の上に電装品ケースが配置されるとき、仕切壁が第1段部及び第2段部を有する段差構造となっている。それら第1段部及び第2段部それぞれの上面に、電装品ケースの第1係合部及び第2係合部を係合させることで、仕切壁におけるシール性を低下させないようにすることができる。この結果、送風室側から機械室側への浸水防止機能を維持することができる。
そしてこのとき、請求項1によれば、前記の段差構造を利用し、電装品ケース側において第1係合部と第2係合部との間に通風通路が形成される。すなわち、段差構造ではない通常の構造で機械室側と送風室側との間を連通させると、その連通部分を介して送風室側から機械室側へ水が容易に侵入することとなる。しかしながら請求項1によれば、段差構造における2段の間の高低差を利用することで、上から下へと流れる挙動が主体となる水については侵入しにくくし、横方向(上下方向ではない方向)でも容易に流れる空気流については確実に通過させるような構造の通風通路を実現可能となる。
以上の結果、請求項1によれば、送風室側から機械室側への浸水防止と通風性とを両立することができる。またこのとき新たに必要となるのは、仕切壁に第1段部及び第2段部を設けることと、電装品ケースに第1係合部及び第2係合部と通風通路とを設けること、のみの比較的簡易な構造で足り、スリット孔等を設ける従来構造のような複雑な構造を必要としない。また、仕切壁及び電装品ケース以外の部材を別途必要とすることがないため、制御箱とダクトとの2部材に分かれる前記従来構造に比べ、部品点数を減らすことができる。
また、請求項1によれば、第1係合部は、第1段部とその第1段部から張り出した第1フランジ部とを覆う凹部として構成され、第2係合部は第2段部とその第2段部から張り出した第2フランジ部とを覆う凹部として構成される。これにより、ファンの回転により送風室側から飛来しうる水滴を、下方に開口する凹部内において第1及び第2フランジ部でそれぞれブロックできるので、確実に前記浸水防止を図ることができる。そしてこのとき、第1段部に第1フランジ部が併設され、第2段部に第2フランジ部が併設されることにより、通風通路を、それぞれ張り出した第1フランジ部及び第2フランジ部の間の上下方向の隙間に、(前記張り出し部分の寸法に応じた)比較的大きな幅で配置することができる。この結果、良好な通風性能を確実に得ることができる。
また、請求項2によれば、略前後方向に延びる第1仕切部の上に配置される電装品ケースにおいて、良好な浸水防止機能及び通風性能を得ることができる。
前記したようにファンの回転により送風室側から水滴が飛来してくる場合、前方に向かって下から上へと斜めに上昇するような態様となる。この場合に、前記の段差構造のうち、高い段となる第1段部及び第1係合部の位置を後側とし、低い段となる第2段部及び第2係合部を前側とすると、それら2段の間に位置する通風通路に前記飛来する水滴が入り込みやすくなる可能性がある。
そこで、請求項3によれば、前記の段差構造のうち、低い段となる第2段部及び第2係合部を後側とし、高い段となる第1段部及び第1係合部の位置を前側とする。これにより、前記のようにして通風通路に水滴が入りやすくなるのを防止し、確実に浸水防止を図ることができる。
例えば製造上の理由等により、電装品ケース側において、第1係合部の後端部の前後方向位置と第2係合部の前端部の前後方向位置との間に隙間寸法が生じる場合がある。この場合、そのままではこの隙間スペースに上下方向の空間ができてしまうことから、前記の浸水防止機能を悪化させる懸念が生じる。そこで、請求項4によれば、第2フランジ部の前端部の前後方向位置を、前記第2係合部の前端部の前後方向位置、及び、前記第1係合部の後端部の前後方向位置よりも、前側とする。これにより、前記のような場合であっても、第2フランジで前記の隙間を埋めることができ、さらに確実に良好な浸水防止機能を得ることができる。
本発明の一実施形態の室外機の全体外観を表す正面図 室外機の全体外観を表す、右前方からの斜視図 室外機の筐体内部の構造を表す斜視図 図3に示した構造からインバータケース及び垂直仕切壁の要部を抽出して表す拡大斜視図 図4に示した構造の分解斜視図 垂直仕切壁の詳細構造を表す、右前方からの斜視図、上面図、及び正面図 図6(b)中のQ方向からの矢視にほぼ相当する図 図6(b)中のR方向からの矢視にほぼ相当する図 インバータケースの全体構造を表す、右前方やや上方からの斜視図、及び、右前方やや下方からの斜視図 インバータケースの全体構造を表す、右後方やや上方からの斜視図、及び、右後方やや下方からの斜視図 インバータケースの全体構造を表す、上面図、及び、前方からの正面図 インバータケースと垂直仕切壁との係合挙動を表す斜視図 インバータケースと垂直仕切壁との係合挙動を表す斜視図 互いに係合した状態のインバータケース及び垂直仕切壁を表す、上面図、及び、図14(a)中のA-A断面による横断面図 互いに係合した状態のインバータケース及び垂直仕切壁を表す、上面図、及び、図15(a)中のB-B断面による横断面図 互いに係合した状態のインバータケース及び垂直仕切壁を表す、上面図、及び、図16(a)中のC-C断面による横断面図 互いに係合した状態のインバータケース及び垂直仕切壁を表す、図16(b)と略同一断面で見た破断斜視図 図17の要部拡大図
以下、本発明の一実施の形態を図1~図18に基づいて説明する。
<室外機の概略>
本実施形態に係わる室外機の外観構造及び全体概略内部構造を、図1、図2、及び図3により説明する。
これら図1~図3において、この室外機2は、例えば住宅等の適宜の建造物の室外に設置され、図示しない配管を介し、室内に設置される室内機(図示せず)に接続されている。前記室外機2は、略箱形状(言い替えれば直方体中空形状)に形成された筐体31を備えている。前記筐体31は、前記略箱形状のうち上側に位置する上方カバー31aと、前記略箱形状のうち前側に位置する前面パネル31bと、前記略箱形状のうち左右方向の一方側(この例では右側)に位置する右側板31dと、前記略箱形状のうち左右方向の他方側(この例では左側)に位置する左側板(図示省略)と、前記略箱形状のうち下側に位置する底板31f(図3参照)と、を有している。
前記筐体31の内部には、垂直仕切壁100が設けられている。これにより、筐体31の内部においては、前記垂直仕切壁100より右側が機械室36として区画され、前記垂直仕切壁100より左側が送風室35として区画されている。垂直仕切壁100の上には、駆動用電子部品が実装された制御回路基板(図示省略)を収納する、インバータケース200(電装品ケースに相当)が配置されている。
前記送風室35には、前記冷媒と外気との熱交換を行う空気熱交換器8(熱交換器に相当)と、室外ファン10(ファンに相当)と、が収納されている。空気熱交換器8は、その右端部を筐体31に取り付けるための右エンドプレート8R(図3参照)と、その左端部を筐体31に取り付けるための左エンドプレート8L(図3参照)と、を有する。この例の空気熱交換器8は、その厚さ方向に通風可能なパネル体のフィンチューブ式熱交換器であり、送風室35の後面(背面)側及び左側面側において当該送風室35の高さ方向略全域に配置されている。また空気熱交換器8の背面は、筐体31の背面部としての役割を兼ねている。
室外ファン10は、この例では、図示しない駆動モータにより駆動される回転軸10bと、この回転軸10bに固定された羽根車10aと、を備えており、室外機2の後方側から前方側へ向かう方向(図3中の右上から左下へ向かう方向)に送風する軸流ファンである。
前記機械室36は、前記前面パネル31bと、前記右側板31dと、前記底板31fと、前記垂直仕切壁100と、によって囲まれた略閉塞された空間となっている。前記機械室36には、冷媒の循環方向を切り替える四方弁6、前記四方弁6を駆動させる駆動部6a、前記冷媒を圧縮する圧縮機7、前記圧縮機7の駆動に係わる配線が接続される圧縮機ターミナル7A、前記冷媒を減圧膨張させる膨張弁9、前記膨張弁9を駆動させる駆動部9a、前記圧縮機7から吐出される前記冷媒の吐出温度を検出する吐出温センサ11、前記空気熱交換器8と前記膨張弁9との間を流れる前記冷媒の温度を検出する熱交センサ13等が収納されている。この例では、圧縮機7は、図6に示されるように、機械室36の中において右側板31d寄り、すなわち前記垂直仕切壁100よりも右側板31dに近くなる位置に配置されている。
<実施形態の要部>
本実施形態の室外機2の要部は、垂直仕切壁100及びインバータケース200の構造にある。以下、順を追ってその詳細を説明する。
<垂直仕切壁の構造>
図4及び前記図3に示すように、前記垂直仕切壁100は、前記筐体31の前端から略前後方向に延びる縦壁部130(第1仕切部に相当)と、縦壁部130の後端から前記空気熱交換器8の前記右エンドプレート8R付近まで、前記空気熱交換器8と対面するように、前記前後方向に交差する方向に延びる横壁部140(第2仕切部に相当)と、を有している。なお、図4では、図示の煩雑を避けるために、インバータケース200の上蓋200A(図3参照)及び前記制御回路基板の図示を省略している(以下の各図においても同様)。
<縦壁部>
図5~図8に示すように、前記縦壁部130は、略前後方向を面方向とするように配置された仕切板部130Pと、この仕切板部130Pの上側の端部に位置する上段部130A(第1段部に相当)及び下段部130B(第2段部に相当)にそれぞれ設けた上フランジ部131(第1フランジ部に相当)及び下フランジ部132(第2フランジ部に相当)と、前方側端部に位置し縦壁部130を前記筐体31に固定するためのネジが挿通するネジ孔を有する取付プレート135と、を有する。
前記上段部130Aは、鉛直方向と交差する第1所定方向に延設されている。前記上フランジ部131は、この上段部130Aから左側(言い替えれば前記送風室35側)に張り出すように、前記第1所定方向に設けられている。なお、前記第1所定方向は、この例では、略前後方向でかつ略水平方向となっている。
前記下段部130Bは、鉛直方向と交差する第2所定方向に延設されている。前記下フランジ部132は、前記下段部130Bから左側(言い替えれば前記送風室35側)に張り出すように、前記第2所定方向に設けられている。なお、前記第2所定方向は、この例では、上記第1所定方向と同じ方向、すなわち略前後方向でかつ略水平方向となっている。
なお、図示のように、前記下段部130Bの前後方向位置は、前記上段部30Aよりも後側であり、下フランジ部132の前後方向位置は、前記上フランジ部131の前後方向位置よりも後側である。以上の結果、仕切板部130Pの上側の端部は、上下2段の段差構造を備えている。
<横壁部>
図5~図8に示すように、前記横壁部140は、概ね、左前方~右後方を面方向とするように配置された仕切板部140Pと、この仕切板部140Pの上側の端部に位置する段付部140Aに設けたフランジ部142と、横壁部140の反縦壁部130側の端部に位置し当該横壁部140を前記エンドプレート8Rに固定するためのネジが挿通するネジ孔を有する取付プレート145と、を有する。
<インバータケースの構造>
図9、図10、及び図11に示すように、前記インバータケース200は、略四角形状の枠体部210を有する。枠体部210は、前側に位置し略左右方向に延設される前枠210Fと、後側に位置し略左右方向に延設される後枠210Bと、右側に位置し略前後方向に延設される右枠210Rと、左側に位置し略前後方向に延設される左枠210Lと、から構成される。
前記枠体部210の左右方向中間部には、当該枠体部210及びその下方の内部空間を左収納部LSと右収納部RSとに区分する、略鉛直方向の遮蔽板部220が設けられる。前記制御回路基板は、前記遮蔽板部220の上端部の上に載置されつつ前記枠体部210の内部に収納される。
前記遮蔽板部220の右側には、所定間隔を空けつつ当該遮蔽板部220に沿うように、通路カバー225が設けられている。この通路カバー225と前記遮蔽板部220との間には、上下2段の段違い構造となる、略前後方向に延びる前防水板230、及び、略前後方向に延びる後防水板240、が設けられている。
前記前防水板230は、略前後方向かつ略水平に延設されている。この前防水板230の下面側において、前記遮蔽板部220と前記通路カバー225との間で、下方に開口した第1凹部C1(第1係合部に相当)が形成される。前記後防水板240は、前記前防水板230よりも低い位置において、略前後方向かつ略水平に延設されている。この後防水板240の下面側において、前記遮蔽板部220と前記通路カバー225との間で、下方に開口した第2凹部C2(第2係合部に相当)が形成される。この結果、第2凹部C2の前後方向位置は第1凹部Ccの前後方向位置よりも後側となる。これら第1凹部C1及び第2凹部C2には、前記垂直仕切壁100のうち前記縦壁部130の上部が収納されて係合する(詳細は後述)。
一方、前記右収納部RSの下方では、前記通路カバー225の前後方向中間部から右後方に突出するように、三角板部211が設けられる。そして、その三角板部211の右前方側の縁部に沿いつつ、互いに所定間隔を介し対向するように、2つの斜行壁部212,213が設けられる。前記斜行壁部212は前記通路カバー225の前後方向中間部から右後方へと分岐するように設けられ、前記斜行壁部213は前記遮蔽板部220の前後方向中間部から右後方へと分岐するように設けられる。そして、それら斜行壁部212,213の間には第3凹部C3が形成され、この第3凹部C3に、前記垂直仕切壁100のうち前記横壁部140の上部が収納されて係合する(詳細は後述)。
<インバータケースと垂直仕切壁との係合>
上記のように構成したインバータケース200と垂直仕切壁100との係合について、図12及び図13により説明する。これら図12及び図13と、前記の図9及び図10等に示すように、第1凹部C1の前記前防水板230(より詳細には、前記前防水板230の下面)は、前記垂直仕切壁100の上段部130A及び上フランジ部131の上面に当接する。また、第2凹部C2の前記後防水板240(より詳細には、前記後防水板240の下面)は、前記垂直仕切壁100の下段部130B及び下フランジ部132の上面に当接する。
以上の結果、図14及び図15に示すように、第1凹部C1は、全体として、上段部130Aの上面及び上フランジ部131を覆うように係合し、第2凹部C2は、全体として、下段部130Bの上面及び下フランジ部132を覆うように係合する。同様に、第3凹部C3は、全体として、前記横壁部140の段付部140Aの上面及びフランジ部142を覆うように係合する。
このとき、図16に示すように、第1凹部C1の後端部、言い替えれば前記前防水板230の後端部の前後方向位置x1は、前記第2凹部C2の前端部、言い替えれば前記後防水板240の前端部の前後方向位置x2よりも前側に位置している。また、前記下フランジ部132の前端部の前後方向位置x3は、前記後防水板240の前端部の前後方向位置x2、及び、前記前防水板230の後端部の前後方向位置x1よりも、前側に位置している。
<通風通路>
そして、上記のような係合の結果、前記図16、及び、図17、図18に示すように、第1凹部C1及び第2凹部C2の間に、垂直仕切壁100を挟み前記機械室36側と前記送風室35側との間で空気流を通じる通風通路RTが形成される。この通風通路RTは、図17及び図18に示すように、前記垂直仕切壁100の送風室35側の壁面に沿うように形成されており、詳細には、前記第1凹部C1よりも低い位置かつ前記第2凹部C2よりも高い位置に、垂直仕切壁100の縦壁部130に沿って略前後方向に形成されている。
このとき、図12~図15に示すように、垂直仕切壁100とインバータケース200との前述の係合状態において、前記通風通路RTは、垂直仕切壁100(詳細には縦壁部130)よりも送風室35側に位置している(図17等も参照)。そして、送風室35において室外ファン10が回転することで送風室35側に負圧が生じると、機械室36側から、前記右収納部RS→通風通路RTの経路を介し送風室35側へと向かう、空気の流れARが生じる(図16、図17、図18、及び、前記図12、前記図13中の太破線矢印参照)。この結果、インバータケース200に搭載された前記駆動用電子部品の冷却を行うことができる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、前記機械室36と前記送風室35とを仕切る垂直仕切壁100の上にインバータケース200が配置されるとき、垂直仕切壁100の前記縦壁部130が上段部130A及び下段部130Bを有する段差構造となっている。それら上段部130A及び下段部130Bそれぞれの上面に、インバータケース200の第1凹部C1及び第2凹部C2を係合させることで、垂直仕切壁100におけるシール性を低下させないようにすることができる。この結果、送風室35側から機械室36側への浸水防止機能を維持することができる。
そしてこのとき、本実施形態では、前記の段差構造を利用し、インバータケース200側において第1凹部C1と第2凹部C2との間に通風通路RTが形成される(図12、図13等参照)。すなわち、段差構造ではない通常の構造で機械室36側と送風室35側との間を連通させると、その連通部分を介して送風室35側から機械室36側へ水(例えば雨水による水)が容易に侵入することとなる。しかしながら本実施形態では、段差構造における2段の間の高低差を利用することで、上から下へと流れる挙動が主体となる水については侵入しにくくし、横方向(上下方向ではない方向)でも容易に流れる空気流については確実に通過させるような構造の通風通路RTを実現可能となる。
以上の結果、本実施形態によれば、送風室35側から機械室36側への浸水防止と通風性とを両立することができる。またこのとき新たに必要となるのは、垂直仕切壁100に上段部130A及び下段部130Bを設けることと、インバータケース200に第1凹部C1及び第2凹部C2と通風通路RTとを設けること、のみの比較的簡易な構造で足り、スリット孔等を設ける従来構造のような複雑な構造を必要としない。また、垂直仕切壁100及びインバータケース200以外の部材を別途必要とすることがないため、制御箱とダクトとの2部材に分かれる前記従来構造に比べ、部品点数を減らすことができる。
また、本実施形態では特に、第1凹部C1は、上段部130Aとその上段部130Aから張り出した上フランジ部131とを覆い、第2凹部C2は、下段部130Bとその下段部130Bから張り出した下フランジ部132とを覆う。これにより、室外ファン10の回転により送風室35側から飛来しうる水滴を、下方に開口する第1凹部C1及び第2凹部C2内において上フランジ部131及び下フランジ部132でそれぞれブロックできる(例えば図12、図17、図14参照)ので、確実に前記浸水防止を図ることができる。そしてこのとき、上段部130Aに上フランジ部131が併設され、下段部130Bに下フランジ部132が併設されることにより、通風通路RTを、それぞれ張り出した上フランジ部131及び下フランジ部132の間の上下方向の隙間に、(前記張り出し部分の寸法に応じた)比較的大きな幅で配置することができる(例えば図13、図17、図18参照)。この結果、良好な通風性能を確実に得ることができる。
また、本実施形態では特に、前記上段部130A、前記上フランジ部131、前記下段部130B、及び、前記下フランジ部132は、前記縦壁部130に設けられており、前記通風通路RTは、前記縦壁部130に沿って略前後方向に形成されている(図12、図13、図17、図18参照)。これにより、略前後方向に延びる縦壁部130の上に配置されるインバータケース200において、良好な浸水防止機能及び通風性能を得ることができる。
また、上記構成の室外機2において、前記したように室外ファン10の回転により送風室35側から水滴が飛来してくる場合、通常、前方に向かって下から上へと斜めに上昇するような態様となる。この場合に、前記の段差構造のうち、仮に、高い段となる上段部130A及び第1凹部C1の位置を後側とし、低い段となる下段部130B及び第2凹部C2を前側とすると、それら2段の間に位置する通風通路RTに前記飛来する水滴が入り込みやすくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では特に、前記の段差構造のうち、低い段となる下段部130B及び第2凹部C2を後側とし、高い段となる上段部130A及び第1凹部C1の位置を前側とする。これにより、前記のようにして通風通路RTに水滴が入りやすくなるのを防止し、確実に浸水防止を図ることができる。
また、例えば製造上の理由等により、インバータケース200側において、第1凹部C1の後端部(前記の例では前防水板230の後端部)の前後方向位置x1と第2凹部C2の前端部(前記の例で後防水板240の前端部)の前後方向位置x2との間に隙間寸法が生じる場合がある(前記の図16(b)参照)。この場合、そのままではこの隙間スペースに上下方向の空間ができてしまうことから、前記の浸水防止機能を悪化させる懸念が生じる。そこで、本実施形態では特に、下フランジ部132の前端部の前後方向位置x3を、前記第2凹部C2の前端部(前記の例で後防水板240の前端部)の前後方向位置x2、及び、前記第1凹部C1の後端部(前記の例では前防水板230の後端部)の前後方向位置x1よりも、前側とする。これにより、前記のような場合であっても、下フランジ部132で、前記前防水板230の後端部と前記後防水板240の前端部との隙間を埋めることができ、さらに確実に良好な浸水防止機能を得ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜構成を変更することができる。例えば、前記実施形態に記載した構成を適宜に組み合わせ又は選択したり、前記実施形態の構成の一部について追加・削除・置換することができる。
2 室外機
7 圧縮機
8 空気熱交換器(熱交換器)
9 膨張弁
10 室外ファン(ファン)
31 筐体
35 送風室
36 機械室
100 垂直仕切壁(仕切壁)
130 縦壁部(第1仕切部)
130A 上段部(第1段部)
130B 下段部(第2段部)
131 上フランジ部(第1フランジ部)
132 下フランジ部(第2フランジ部)
140 横壁部(第2仕切部)
200 インバータケース(電装品ケース)
230 前防水板
240 後防水板
AR 空気の流れ
C1 第1凹部(第1係合部)
C2 第2凹部(第2係合部)
RT 通風通路
x1 前防水板の後端部の前後方向位置
x2 後防水板の前端部の前後方向位置
x3 下フランジ部の前端部の前後方向位置

Claims (4)

  1. 略箱形状の筐体と、
    前記筐体の内部を、左右方向一方側に位置し圧縮機及び膨張弁を備えた機械室と、左右方向他方側に位置しファン及び熱交換器を備えた送風室と、に区分する仕切壁と、
    前記仕切壁の上に配置され、駆動用電子部品が実装された制御回路基板を収納する電装品ケースと、
    を有する室外機において、
    前記仕切壁は、
    鉛直方向と交差する第1所定方向
    に延びる第1段部と、
    前記第1段部よりも低い位置において鉛直方向と交差する第2所定方向に延びる第2段部と、
    前記第1段部において前記送風室側に張り出すように設けた第1フランジ部と、
    前記第2段部において前記送風室側に張り出すように設けた第2フランジ部と、
    を有し、
    前記電装品ケースは、
    前記第1段部の上面に係合する第1係合部と、
    前記第1係合部より低い位置において前記第2段部の上面に係合する第2係合部と、
    前記第1係合部と前記第2係合部との間に形成され、前記仕切壁を挟んだ前記機械室側と前記送風室側との間で空気流を通じる通風通路と、
    を有し、
    前記第1係合部は、
    前記第1段部の上面及び前記第1フランジ部を覆うように係合する、下方に開口する凹部として構成されており、
    前記第2係合部は、
    前記第2段部の上面及び前記第2フランジ部を覆うように係合する、下方に開口する凹部として構成されており、
    前記通風通路は、
    前記第1係合部と前記第2係合部との間に、前記仕切壁の壁面に沿うように設けられている
    ことを特徴とする室外機。
  2. 前記仕切壁は、
    略前後方向に延びる第1仕切部と、
    前記第1仕切部の後端から、前後方向に交差する方向に延びる第2仕切部と、
    を備えており、
    前記第1段部、前記第1フランジ部、前記第2段部、及び、前記第2フランジ部は、前記第1仕切部に設けられており、
    前記通風通路は、
    前記第1仕切部に沿って略前後方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の室外機。
  3. 前記第1仕切部において、
    前記第1段部及び前記第1フランジ部の前後方向位置は、前記第2段部及び前記第2フランジ部の前後方向位置よりも、前側であり、
    前記電装品ケースにおいて、
    前記第1係合部の前後方向位置は、前記第2係合部の前後方向位置よりも、前側であり、
    前記通風通路は、
    前記第1係合部よりも低い位置かつ前記第2係合部よりも高い位置に、略前後方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の室外機。
  4. 前記第1係合部の後端部の前後方向位置は、前記第2係合部の前端部の前後方向位置よりも前側であり、
    前記第2フランジ部の前端部の前後方向位置は、
    前記第2係合部の前端部の前後方向位置、及び、前記第1係合部の後端部の前後方向位置よりも、前側である
    ことを特徴とする請求項3記載の室外機。
JP2019176229A 2019-09-26 2019-09-26 室外機 Active JP7319883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019176229A JP7319883B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 室外機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019176229A JP7319883B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 室外機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021055852A JP2021055852A (ja) 2021-04-08
JP7319883B2 true JP7319883B2 (ja) 2023-08-02

Family

ID=75270325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019176229A Active JP7319883B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 室外機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7319883B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005477A (ja) 2000-06-20 2002-01-09 Fujitsu General Ltd 空気調和機の室外機
JP2010181095A (ja) 2009-02-06 2010-08-19 Corona Corp 空気調和機の室外機
JP2012145287A (ja) 2011-01-13 2012-08-02 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室外ユニット
US20150198339A1 (en) 2014-01-14 2015-07-16 Lg Electronics Inc. Outdoor unit for air conditioner

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6433444A (en) * 1987-07-27 1989-02-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd Power source compartment attaching device for air conditioner
JP3198042B2 (ja) * 1996-02-26 2001-08-13 シャープ株式会社 空気調和機の室外ユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005477A (ja) 2000-06-20 2002-01-09 Fujitsu General Ltd 空気調和機の室外機
JP2010181095A (ja) 2009-02-06 2010-08-19 Corona Corp 空気調和機の室外機
JP2012145287A (ja) 2011-01-13 2012-08-02 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室外ユニット
US20150198339A1 (en) 2014-01-14 2015-07-16 Lg Electronics Inc. Outdoor unit for air conditioner

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021055852A (ja) 2021-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1684022B1 (en) Outdoor unit of air conditioner
KR100961409B1 (ko) 전장품 어셈블리 및 그것을 구비한 공기 조화 장치의 실외 유닛
US8854816B2 (en) Water-proof cover for an inverter unit
US20090320513A1 (en) Automatic ice making machine
KR20160081093A (ko) 공기 조화기의 실외기
JPWO2006068147A1 (ja) 空気調和装置の室外機
WO2004042287A1 (ja) 冷凍装置の室外ユニット、及び室外ユニットの電装品箱
JP7319883B2 (ja) 室外機
JP4859776B2 (ja) 室外ユニット
JP3862847B2 (ja) 空気調和機の電気部品箱
JP5087436B2 (ja) 空気調和機の室外ユニット
JP4391368B2 (ja) 室外機及び空気調和機
JP5921924B2 (ja) 製氷機
JP2003254566A (ja) 空気調和機の室外ユニット
JP4835115B2 (ja) 電装品アセンブリ及びそれを備えた空気調和装置の室外ユニット
WO2020066334A1 (ja) 空気調和機の室外機部
JP4349896B2 (ja) 空気調和機の室外機
JP5252069B2 (ja) 空気調和機の室外ユニット
JP7326087B2 (ja) 室外機
JP2919717B2 (ja) 空気調和機の室外ユニット
KR100573353B1 (ko) 공기 조화기의 실외기
JP3515206B2 (ja) 冷凍機の電装箱
JP2017003167A (ja) 天井埋込型空気調和機
JP6688370B2 (ja) 空気調和機の室外機
JP2024060635A (ja) 室外機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200603

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200603

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7319883

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150