JP7318509B2 - スイッチング回路並びにそれを用いた電力変換装置及び蓄電システム - Google Patents

スイッチング回路並びにそれを用いた電力変換装置及び蓄電システム Download PDF

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Description

本開示は、スイッチング回路並びにそれを用いた電力変換装置及び蓄電システムに関する。
スイッチング電源等のスイッチング回路においては、スイッチング素子のオフ時にサージ電圧が発生する。一例として、同期整流式昇圧コンバータに関して説明する。図1を参照して、昇圧コンバータ900は、Hi側FET(Field Effect Transistor)902、Lo側FET904、コンデンサ910、レグコンデンサ912、リアクトル920、及び、インダクタ922~928から構成されている。Hi側FET902及びLo側FET904は、例えばN型のFETである。インダクタ922~928は配線のインダクタンスを表す。昇圧コンバータ900は、Hi側FET902及びLo側FET904をオンオフ制御することにより、入力端子Vin_P及び入力端子Vin_Nから入力される電圧を昇圧して、出力端子Vout_P及びVout_Nから出力する。ブリッジ回路において、直流出力側の正負の間(図1では、出力端子Vout_P及びVout_Nの間)に直列接続されている各素子(Hi側FET902、Lo側FET904)をアームという。レグコンデンサ912は、直流出力側の正負の間に直列接続されている1組のアームであるレグの両端を接続するコンデンサである。
Lo側FET904がオンする際、Hi側FET902の内部に形成されている寄生ダイオード(以下、ボディダイオードという)には逆回復電流が流れ、図1において点線の矢印で示すように、1組のアーム(Hi側FET902及びLo側FET904)を貫通する電流(以下、貫通電流という)が流れる。この急峻な電流変化は、回路の寄生容量と配線インダクタンスとが共振することにより、Hi側FET902のソース及びドレイン間にターンオフサージ(以下、スイッチングサージという)を発生させる。配線インダクタンスをLとして、スイッチングサージの電圧Vは、V=-L×(di/dt)で求められる。di/dtは電流の時間微分を表す。
スイッチングサージは、Lo側FET904のターンオフの速度を緩やかにすること、及び、スナバ回路を追加することにより抑制可能である。しかし、それによってスイッチング損失が増大する。したがって、基板設計段階において、配線インダクタンスを低減することが重要である。
下記特許文献1及び特許文献2には、配線インダクタンスを低減する方法が開示されている。具体的には、電流の往路となる導体と復路となる導体(ブスバー)とを平行に配置した消磁配線とすることにより配線インダクタンスを低減する。
特開2007-228639号公報 特開2011-211784号公報
特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、ブスバーが必要であるためにコストが高く、製造(組立)が煩雑である問題がある。また、スイッチングデバイスを横一列に並べる構成のため、小型にできない問題がある。
図1の回路を基板上に構成する場合、図2のように、Hi側FET902及びLo側FET904を横(左右)に一列に配置することが考えられる。Hi側FET902及びLo側FET904は、ディスクリート部品であり、例えばTO(Transistor Outline)型パッケージのFETデバイスである。図2は、Hi側FET902及びLo側FET904の各リードピン930が、対応するランド932に装着され、デバイスの本体が基板(図示せず)に平行になるように、L字状に折り曲げられた状態を示す。Hi側FET902及びLo側FET904において、各リードピン930が、ソース、ドレイン及びゲートのいずれに対応するかを示すためにS、D及びGを付記している。
図2において、図1に示した貫通電流は、網掛けした領域を取り囲む経路(以下、共振ループともいう)に流れる。図2の配置では、Hi側FET902のドレインとLo側FET904のソースとが必然的に離れてしまい、レグコンデンサ912を介する配線パターン940が長くなる。また、Hi側FET902のソースとLo側FET904のドレインとの間にあるLo側FET904のゲートを接続するゲート用ランド934を回避して、Hi側FET902のソースとLo側FET904のドレインとを接続しなければならず、配線パターン942が長くなる。さらに、Lo側FET904のドレインとゲートとの間には電位差があり、安全規格を満たすためにはゲート用ランド934から絶縁距離をとらなければならないので、配線パターン942がより長くなる。図2に示した配置では共振ループを小さくできず、配線インダクタンスを低減できない。即ち、スイッチングサージを低減できない。
したがって、本開示は、ブスバーを備えることなく半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージを低減できるスイッチング回路並びにそれを用いた電力変換装置及び蓄電システムを提供することを目的とする。
本開示のある局面に係るスイッチング回路は、直列接続される第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスと、第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスが実装される実装基板とを含み、第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスは、第1の半導体スイッチングデバイスの電流の出力端子である第1の端子と、第2の半導体スイッチングデバイスの電流の入力端子である第2の端子とが近接するように配置されている。
本開示の別の局面に係る電力変換装置は、上記のスイッチング回路を含む。
本開示のさらに別の局面に係る蓄電システムは、上記の電力変換装置と、蓄電池とを含み、電力変換装置により、蓄電池への入力電力、又は、蓄電池からの出力電力を変換する。
本開示によれば、ブスバーを備えることなく半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージを低減できるスイッチング回路並びにそれを用いた電力変換装置及び蓄電システムを実現できる。
図1は、従来の昇圧コンバータを示す回路図である。 図2は、図1に示した回路の半導体スイッチングデバイスの配置及び配線パターンを示すブロック図である。 図3は、本開示の実施形態に係る昇圧コンバータを示す回路図である。 図4は、図3に示した回路の配線パターン及び半導体スイッチングデバイスの配置を示すブロック図である。 図5は、図3に示した回路の、図4と異なる配線パターン及び素子の配置を示すブロック図である。 図6は、基板上にデバイスを配置した状態を示す2面図である。 図7は、図4の配置に対して一方の半導体スイッチングデバイスを回転させた配置を示すブロック図である。 図8は、図4の配置に対して一方の半導体スイッチングデバイスを、図7と逆方向に回転させた配置を示すブロック図である。 図9は、図6とは別の、基板上への素子の配置を示す断面図である。 図10は、図9に示した構成を、放熱器を除いて示す平面図である。 図11は、図10とは別の配置を示す平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施の形態の内容を列記して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の第1の局面に係るスイッチング回路は、直列接続される第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスと、第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスが実装される実装基板とを含み、第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスは、第1の半導体スイッチングデバイスの電流の出力端子である第1の端子と、第2の半導体スイッチングデバイスの電流の入力端子である第2の端子とが近接するように配置されている。これにより、ブスバーを備えることなく半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージを低減できる。
(2)好ましくは、第1の端子と第2の端子との距離は、第1の半導体スイッチングデバイスの電流の入力端子である第3の端子と、第2の半導体スイッチングデバイスの電流の出力端子である第4の端子との距離よりも短い。これにより、ブスバーを備えることなく半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージを低減できる。
(3)より好ましくは、第1の半導体スイッチングデバイスは、第1の半導体スイッチングデバイスの制御端子である第5の端子を含み、第1の端子、第3の端子及び第5の端子は、実装基板上において第1の直線に沿って配置され、第2の半導体スイッチングデバイスは、第2の半導体スイッチングデバイスの制御端子である第6の端子を含み、第2の端子、第4の端子及び第6の端子は、実装基板上において第2の直線に沿って配置され、第1の直線及び第2の直線の交点から第5端子に向かう第1の半直線と、交点から第1端子の逆方向に向かう第2の半直線とが成す2つの角度のうち、第1端子を含まない領域にある一方の角度は、0度より大きく180度より小さい。これにより、半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージをより一層低減できる。
(4)さらに好ましくは、一方の角度は90度である。これにより、第1半導体スイッチングデバイスの第1端子(ソース)と第2半導体スイッチングデバイスの第2端子(ドレイン)とを直線的に配線でき、配線インダクタンスを低減できる。したがって、半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージをより一層低減できる。
(5)好ましくは、スイッチング回路は、一方の角度の範囲内に配置されるドライブ回路をさらに含み、ドライブ回路は、第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスのうち、制御端子がドライブ回路により近い一方を駆動する。これにより、半導体スイッチングデバイスに接続されるスイッチング回路の入出力線(主電力線)を、ドライブ回路と逆方向に引出して配置でき、主電力線により発生する磁界により、ゲートに電圧が誘起することを抑制できる。
(6)より好ましくは、スイッチング回路は、第3の端子に接続される配線と、第4の端子に接続される配線とを接続するコンデンサをさらに含み、コンデンサは、表面実装用コンデンサを含む。これにより、表面実装用コンデンサは配線リードを含まないので、配線インダクタンスを低減でき、半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージを低減できる。
(7)さらに好ましくは、実装基板の一方の面は部品面であり、実装基板の他方の面は半田面であり、第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスは、部品面に配置される。これにより、ディップ槽等を使用するフロー処理により部品実装を行うことができ、製造工程を削減できる。
(8)本開示の第2の局面に係る電力変換装置は、上記のスイッチング回路を含む。これにより、電力変換装置において、ブスバーを備えることなく半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージを低減できる。
(9)本開示の第3の局面に係る蓄電システムは、上記の電力変換装置と、蓄電池とを含み、電力変換装置により、蓄電池への入力電力、又は、蓄電池からの出力電力を変換する。これにより、蓄電システムにおいて、半導体スイッチングデバイスのスイッチングサージを低減できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
本開示の実施形態に係るスイッチング回路100は、図1と同様の昇圧コンバータである。即ち、図3を参照して、スイッチング回路100は、Hi側スイッチングデバイス102、Lo側スイッチングデバイス104、コンデンサ110、レグコンデンサ112、リアクトル120、及び、インダクタ122~128から構成されている。Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104は、半導体スイッチングデバイスであり、ここではN型のFETである。インダクタ122~126は、配線によるインダクタンスを表す。スイッチング回路100は、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104をオンオフ制御することにより、入力端子Vin_P及びVin_Nから入力される電圧を昇圧して、出力端子Vout_P及びVout_Nから出力する。レグコンデンサ112は、直流出力側の正負の間に直列接続されている1組のアーム(Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104)であるレグの両端を接続する。
Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104の各々には、内部に形成されているボディダイオードを示している。Lo側スイッチングデバイス104がオンする際、Hi側スイッチングデバイス102の内部に形成されているボディダイオードには逆回復電流が流れ、図3において点線の矢印で示すように、1組のアーム(Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104)に貫通電流が流れる。
[デバイスの配置]
図4は、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104の各リードピン130が、対応するランド132に装着されている状態を示す。Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104はディスクリート部品であり、TO型のパッケージ(例えば、TO-220、TO-247、TO-92等)のFETデバイスである。Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104は、デバイスの本体が基板に平行になるように、略90度に(L字状に)折り曲げられている。Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104(N型FET)において、各リードピン130が、ソース(電流の出力端子)、ドレイン(電流の入力端子)及びゲート(制御端子)のいずれに対応するかを示すためにS、D及びGを付記している。
Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104は直角に配置されている。即ち、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104は、Hi側スイッチングデバイス102の一列に配列された複数のピンを通る直線と、Lo側スイッチングデバイス104の一列に配列された複数のピンを通る直線とが成す角度θが略90度になるように配置されている。
Hi側スイッチングデバイス102のソースとLo側スイッチングデバイス104のドレインとは相互に接続されている。Hi側スイッチングデバイス102のソースは、配線パターン144及びリアクトル120を介して入力端子Vin_Pに接続される。Hi側スイッチングデバイス102のドレインは、配線パターン140を介して出力端子Vout_Pに接続される。
Lo側スイッチングデバイス104のソースは、配線パターン142を介して入力端子Vin_N及び出力端子Vout_Nに接続される。Hi側スイッチングデバイス102のドレインに接続された配線パターン140と、Lo側スイッチングデバイス104のソースに接続された配線パターン142とを接続するレグコンデンサ112は、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104の直近に配置されている。
図4のようにHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104を直角に配置することにより、Hi側スイッチングデバイス102のソースとLo側スイッチングデバイス104のドレインとを近接させて配置できる。即ち、Lo側スイッチングデバイス104のゲート用ランド134を考慮することなく、Hi側スイッチングデバイス102のソースとLo側スイッチングデバイス104のドレインとを直線状に最短距離で接続できる。したがって、図2に示した配置よりも、図4において破線で示す貫通電流の共振ループの経路長を短くできる。また、レグコンデンサ112をHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104の直近に配置することにより、貫通電流の共振ループの経路長をより短くでき、その経路により囲まれる部分の面積を小さくできる。したがって、配線インダクタンスを低減でき、ブスバーを備えなくても、スイッチングサージを低減できる。
スイッチングサージを低減することにより、スイッチング回路100におけるノイズを抑制できる。したがって、スイッチング回路100の周辺回路であるノイズ対策部品を小型化し、軽量化できる。また、スイッチングサージの低減により、スイッチング回路100の低損失化を実現できる。即ち、放熱器等の冷却用部品を小型化し、軽量化できる。また、スイッチングサージの低減により、耐圧がより低く、オン抵抗値がより小さい半導体スイッチングデバイスを使用できる。したがって、スイッチング回路100の効率化及び低損失化が可能になる。さらに、スイッチングサージの低減により、半導体スイッチングデバイスの電気的ストレスを低減でき、スイッチング回路100の寿命を長くできる。これらにより、スイッチング回路100及びそれを組込んだ製品の低価格化を実現でき、長期信頼性を向上できる。
配線パターン140、142及び144は、消磁配線となるように、平行に配置されることが好ましい。即ち、配線パターン140、142及び144は、基板の同一平面(基板表面又は多層基板内の面)において、平行に配置されることが好ましい。また、多層基板であれば、配線パターン140、142及び144は、基板内の面を含む複数の面において、平行に配置されることが好ましい。これにより、主電力線により発生する磁界を打ち消すことができる。したがって、配線インダクタンスを低減でき、スイッチングサージを低減できる。また、主電力線により発生する磁界により、ゲートに電圧が誘起することを抑制できる。
図4において、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104をオンオフ制御するためのゲートドライブ回路を領域200及び202に配置できる。図4のようにHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104を配置することにより、図2に示したHi側FET902及びLo側FET904の配置とは異なり、Lo側スイッチングデバイス104を駆動するためのゲートドライブ回路を、Lo側スイッチングデバイス104のゲートの直近に位置する領域202に配置できる。したがって、主電力線からLo側スイッチングデバイス104のゲートを遠ざけることができ、主電力線をドライブ回路とは逆方向に引出すことができる。よって、主電力線により発生する磁界により、ゲートに電圧が誘起することを抑制できる。
2つの半導体スイッチングデバイスの一方のソースと他方のドレインとを直線状に接続する配置としては、図5に示す配置も考えられる。図5において、Hi側FET902及びLo側FET904は、Hi側FET902のソースとLo側FET904のドレインとが対向し、Hi側FET902のドレインとLo側FET904のソースとが対向するように配置されている。Hi側FET902のソースとLo側FET904のドレインとの接続に関して、ゲート用ランド934を考慮する必要がなく、Hi側FET902のソースとLo側FET904のドレインとは、配線パターン952により直線状に接続されている。
しかし、このような配置では、貫通電流の共振ループを小さくできない。即ち、Hi側FET902のドレイン及びゲート間には電位差があり、安全規格を満たすためには絶縁距離をとらなければならない。したがって、Hi側FET902のゲート用ランド936を避けるように配線する必要があり、配線パターン950が長くなる。また、Hi側FET902のドレイン及びソースとLo側FET904のソースとに関して、相互の端子間で絶縁距離を確保する必要があり、各配線経路の導体幅を考えると、Hi側FET902及びLo側FET904を近づけることができない。したがって、図4の配置と比較して貫通電流の共振ループを小さくできないので、配線インダクタンスを低減できず、スイッチングサージを低減できない。これに対して、図4においては、Hi側スイッチングデバイス102のソースとLo側スイッチングデバイス104のドレインとの距離を、Hi側スイッチングデバイス102のドレインとLo側スイッチングデバイス104のソースとの距離よりも短くできる。したがって、配線インダクタンスを低減でき、ブスバーを備えなくても、スイッチングサージを低減できる。
図4の構成にしたがって、基板上にデバイスを実装した状態を図6に示す。図6を参照して、電子部品の実装基板である基板106の表面には、配線パターン140、142及び146と、配線パターン140及び142を接続するレグコンデンサ112が配置されている。レグコンデンサ112は、チップコンデンサ(積層セラミックチップコンデンサ等)等の表面実装用コンデンサであり、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104の直近に配置されている。チップコンデンサを使用することは、配線リードを備えたコンデンサよりも配線インダクタンスを低減できるので好ましい。配線パターン146は、Hi側スイッチングデバイス102のソースとLo側スイッチングデバイス104のドレインとを接続している。配線パターン140はHi側スイッチングデバイス102のドレインに接続されている。配線パターン140は出力端子Vout_Pに接続される。配線パターン142は、Lo側スイッチングデバイス104のソースに接続されている。配線パターン142は入力端子Vin_N及び出力端子Vout_Nに接続される。
基板106の裏面には、配線パターン144と、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104と、放熱器108とが配置されている。Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104は、リードピンがL字状に折り曲げられて本体部が基板106の裏面に平行になった状態で、放熱器108に固定されている。配線パターン144はHi側スイッチングデバイス102のソースに接続されている。配線パターン144は、リアクトル(図示せず)を介して入力端子Vin_Pに接続される。
図6に示したように配置することにより、図4に関して説明したように、貫通電流の共振ループの経路長をより短くでき、その経路により囲まれる部分の面積を小さくできる。また、配線パターン140、142及び144は、消磁配線となっている。したがって、配線インダクタンスを低減でき、スイッチングサージを低減できる。また、配線が基板上において完結するので、ブスバーは不要である。
(第1変形例)
上記では、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104を略直角に配置する場合を説明したが、これに限定されない。図7及び図8に示すように、Lo側スイッチングデバイス104に対してHi側スイッチングデバイス102を回転させて配置してもよい。その場合にも、Hi側スイッチングデバイス102のソースとLo側スイッチングデバイス104のドレインとを、Lo側スイッチングデバイス104のゲートを考慮せずに直線状に接続でき、レグコンデンサ112をHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104の直近に配置できる。したがって、貫通電流の共振ループの経路長をより短くでき、配線インダクタンスを低減でき、スイッチングサージを低減できる。
図7及び図8を参照して、基板上において、Hi側スイッチングデバイス102の一列に配列された複数のピンを通る直線と、Lo側スイッチングデバイス104の一列に配列された複数のピンを通る直線との交点を頂点Oとする。頂点OからLo側スイッチングデバイス104のゲートピンに向かう半直線L1と、頂点OからHi側スイッチングデバイス102のソースピンの逆方向に向かう半直線L2とが成す共役角(θ及び(360°-θ))のうち、Hi側スイッチングデバイス102のピン(例えば、ソースピン)を含まない領域の角度θは、0度より大きく180度より小さければよい。この場合にも、ゲートドライブ回路を配置する領域202を、角度θの範囲内に設け得る。好ましくは、角度θは45度以上135度以下である。より好ましくは、角度θは60度以上120度以下である。最も好ましくは、角度θは90度である。
(第2変形例)
上記では、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104を、レグコンデンサ112を配置する面(部品面)とは別の面(半田面)に配置する場合(図6参照)を説明したが、これに限定されない。本変形例では、Hi側スイッチングデバイス102、Lo側スイッチングデバイス104及びレグコンデンサ112を同じ面(部品面)に配置する。
図9及び図10を参照して、基板106において、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104はレグコンデンサ112と同じ面に配置されている。図10は、図9において、矢印で示す方向から見た平面図である。便宜上、図10において放熱器108を図示していない。FET等の半導体スイッチングデバイスには、放熱器を取付ける面が決まっているものがある。図9及び図10では、放熱器を取付ける方向が、図6に示したHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104と同じものを使用している。
図9において、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104は、ピンがL字状に折り曲げられて本体部が基板106の表面に平行になった状態で、放熱器108に固定されている。図10の配置及び配線パターンは、図6の配置及び配線パターンを左右に反転させたものになっている。したがって、図9に示した配置及び配線パターンの場合にも、図4に関して説明したように、貫通電流の共振ループの経路長をより短くでき、その経路により囲まれる部分の面積を小さくできる。また、配線パターン140、142及び144は、消磁配線となっている。したがって、配線インダクタンスを低減でき、スイッチングサージを低減できる。また、配線が基板上において完結するので、ブスバーは不要である。
また、図9及び図10のように、実装部品であるHi側スイッチングデバイス102、Lo側スイッチングデバイス104及びレグコンデンサ112を、基板106の同じ面(部品面)に配置することにより、図6に示した配置よりも、製造工程を少なくできる。即ち、図9及び図10の場合には、(i)リフロー処理によるレグコンデンサ112等の表面実装部品の実装と、(ii)フロー処理によるHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104(放熱器108の取付けは任意)、並びにリード部品の実装という2工程で製造できる。一方、図6の場合には、フロー処理によりHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104を実装できないので、(i)及び(ii)の工程の後に、さらに(iii)Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104の実装という工程が必要であり、3工程になる。
放熱器を取付ける方向が、図6に示したHi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104と逆のものを使用する場合には、図11に示すように配置することができる。図11を参照して、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104はレグコンデンサ112と同じ面に配置されている。なお、放熱器は図示していない。
図11は、図6において、Hi側スイッチングデバイス102及びLo側スイッチングデバイス104を、それらのリードピンを逆に折り曲げて、レグコンデンサ112が配置された基板106の面に配置したものと言える。なお、放熱器を取付ける方向が任意である半導体スイッチングデバイスを使用する場合には、図6、図10及び図11のいずれの配置でもよい。
スイッチング回路100と同様の回路を複数基板上に形成する場合、同じ配置及び配線パターンを並列に配置しても、配置及び配線パターンを反転させて配置してもよい。例えば、図4の配置及び配線パターンを、複数並列に配置できる。図4の配置及び配線パターンと、図10に示した配置及び配線パターンとを、並列に配置してもよい。
半導体スイッチングデバイスは、TO型のパッケージのデバイスに限定されない。半導体スイッチングデバイスの入力端子、出力端子及び制御端子が一列に配列されているパッケージであればよい。
半導体スイッチングデバイスは、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)に限らない。IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又は、より高速なスイッチングが可能なSJ-MOSを用いたもの(スーパージャンクションMOSFET)、SiC及びGaN等を用いたものであってもよい。
上記では、N型のFETをアームとして用いてスイッチング回路を構成する場合を説明したが、これに限定されない。P型のFETをアームとして用いてスイッチング回路を構成する場合にも、2つのP型のFETを上記したように配置することにより、スイッチングサージを低減できる。なお、P型のFETを使用する場合には、N型のFETのソース(電流の出力端子)及びドレイン(電流の入力端子)を、それぞれP型のFETのドレイン(電流の出力端子)及びソース(電流の入力端子)に置き換えればよい。
上記では、本開示のスイッチング回路の例として昇圧コンバータを説明したが、これに限定されない。1組のアームが相補的に動作する回路であれば、そのスイッチングサージを低減できる。本開示のスイッチング回路は降圧コンバータであってもよい。また、インバータ等を含む電力変換装置であってもよい。
また、本開示のスイッチング回路を用いた電力変換装置を用いて、蓄電システム及び太陽光発電システム等を実現できる。
以上、実施の形態を説明することにより本開示を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本開示は上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本開示の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
100 スイッチング回路
102 Hi側スイッチングデバイス
104 Lo側スイッチングデバイス
106 基板
108 放熱器
110、910 コンデンサ
112、912 レグコンデンサ
120、920 リアクトル
122、124、126、128、922、924、926、928 インダクタ
130、930 リードピン
132、932 ランド
134、934、936 ゲート用ランド
140、142、144、146、940、942、950、952 配線パターン
200、202 領域
900 昇圧コンバータ
902 Hi側FET
904 Lo側FET
Vin_P、Vin_N 入力端子
Vout_P、Vout_N 出力端子
O 頂点
L1、L2 半直線

Claims (7)

  1. 直列接続される第1の半導体スイッチングデバイス及び第2の半導体スイッチングデバイスと、
    前記第1の半導体スイッチングデバイス及び前記第2の半導体スイッチングデバイスが実装される実装基板とを含み、
    前記第1の半導体スイッチングデバイス及び前記第2の半導体スイッチングデバイスは、前記第1の半導体スイッチングデバイスの電流の出力端子である第1の端子と、前記第2の半導体スイッチングデバイスの電流の入力端子である第2の端子とが近接するように配置されており、
    前記第1の端子と前記第2の端子との距離は、前記第1の半導体スイッチングデバイスの電流の入力端子である第3の端子と、前記第2の半導体スイッチングデバイスの電流の出力端子である第4の端子との距離よりも短く、
    前記第1の半導体スイッチングデバイスは、前記第1の半導体スイッチングデバイスの制御端子である第5の端子を含み、
    前記第1の端子、前記第3の端子及び前記第5の端子は、前記実装基板上において第1の直線に沿って配置され、
    前記第2の半導体スイッチングデバイスは、前記第2の半導体スイッチングデバイスの制御端子である第6の端子を含み、
    前記第2の端子、前記第4の端子及び前記第6の端子は、前記実装基板上において第2の直線に沿って配置され、
    前記第1の直線及び前記第2の直線の交点から前記第6の端子に向かう第1の半直線と、前記交点から前記第1の端子の逆方向に向かう第2の半直線とが成す2つの角度のうち、前記第1の端子を含まない領域にある一方の角度は、0度より大きく180度より小さい、スイッチング回路。
  2. 前記一方の角度は90度である、請求項に記載のスイッチング回路。
  3. 前記一方の角度の範囲内に配置されるドライブ回路をさらに含み、
    前記ドライブ回路は、前記第1の半導体スイッチングデバイス及び前記第2の半導体スイッチングデバイスのうち、制御端子が前記ドライブ回路により近い一方を駆動する、請求項又は請求項に記載のスイッチング回路。
  4. 前記第3の端子に接続される配線と、前記第4の端子に接続される配線とを接続するコンデンサをさらに含み、
    前記コンデンサは、表面実装用コンデンサを含む、請求項から請求項のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  5. 前記実装基板の一方の面は部品面であり、
    前記実装基板の他方の面は半田面であり、
    前記第1の半導体スイッチングデバイス及び前記第2の半導体スイッチングデバイスは、前記部品面側に配置される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のスイッチング回路を含む電力変換装置。
  7. 請求項に記載の電力変換装置と、
    蓄電池とを含み、
    前記電力変換装置により、前記蓄電池への入力電力、又は、前記蓄電池からの出力電力を変換する、蓄電システム。
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