JP7316036B2 - 接着剤容器 - Google Patents
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Description
上記の接着剤用容器としてはブリキ等の缶と、馬毛やナイロン糸等の刷毛を取り付けたPP(polypropylene)やPE(polyethylene)のキャップとの2部材で構成される容器である(例えば、特許文献1、2、3参照)。この接着剤用容器は、保管・運搬時に中の接着剤が揮発しないことや漏れないことが要求されることから十分な気密性を確保する必要がある。従来は、缶側に平行な天板が設けられ、且つキャップ側にはその天板に接する突起状のシール部が設けられている。
<1.構成>
(1-1.接着剤容器1の外観)
図1は、本発明にかかる実施の形態における接着剤容器1の外観を示す斜視図である。
容器本体2の材質は錫メッキ鋼板(ブリキ)である。容器本体2を形成する錫メッキ鋼板の板厚みが0.2~0.3mmである。なお、容器本体2の材質としては、ブリキに限らず、ブリキの内面に樹脂コーティングしたものであってもよいし、SUSであってもよい。
図4は、蓋部3の外観を示す斜視図である。
次に、蓋部3を容器本体2に取り付けた際の作用について説明する。図6(a)は、容器本体2に蓋部3を取り付ける際の状態を示す図であり、図6(b)は、図6(a)のT部拡大図である。
次に、上述した本実施の形態の接着剤容器1について実施例を用いて説明する。
(比較例1)
図8(a)は、比較例1の接着剤容器100を示す図である。図8(b)は、図8(a)のW部拡大図である。接着剤容器100は、上述した容器本体2と、蓋部103を有する。蓋部103は、上記実施の形態の蓋部3と比較して、内筒部74および突起部77と異なる内筒部174および突起部177を有する。内筒部174の天井面71と反対側の端174bは、外側面174dから内側面174cに向かって天井面71側に近づくように傾斜している。
上述した実施の形態で説明した接着剤容器1を用いて、気密性の評価を行った結果、接着剤の漏れが発生しなかった。
図9(a)は、比較例1の接着剤容器200を示す図である。図9(b)は、図9(a)のX部拡大図である。
図10(a)は、比較例3の接着剤容器300を示す図である。図10(b)は、図10(a)のY部拡大図である。接着剤容器300は、上述した容器本体2と、蓋部303を有する。蓋部303は、上記実施の形態の蓋部3と比較して、内筒部74および突起部77と異なる内筒部374および突起部377を有する。内筒部374の天井面71と反対側の端374bは、内側面374cから外側面374dに向かって天井面71側に近づくように傾斜している。
図11(a)は、比較例4の接着剤容器400を示す図である。図11(b)は、図11(a)のZ部拡大図である。接着剤容器400は、上述した容器本体2と、蓋部403を有する。蓋部403は、上記実施の形態の蓋部3と比較して、突起部77と異なる突起部477を有する。比較例4の突起部477は、実施の形態の突起部77と異なり、外側から内側向かって傾斜するように端74bから突出している。
(4-1)
本実施の形態の接着剤容器1は、容器本体2と、蓋部3と、を備える。容器本体2には、開口51bが形成されている。蓋部3は、開口51bを封止するように容器本体2に取り付け可能である。蓋部3は、封止状態において開口51bの縁部55に当接する突起部77を有している。突起部77は、封止状態において縁部55に向かうに従って開口51bの中心側から外側へ広がるように形成されている。
本実施の形態の接着剤容器1では、突起部77は、容器本体2に取り付けられていない状態において、蓋部3の中心側から外側に向けて斜めに延伸するように設けられている。
本実施の形態の接着剤容器1では、蓋部3は、PP(polypropylene)を主成分として含む。
本実施の形態の接着剤容器1では、突起部77は、封止状態において、開口51bの中心側に向かって凸状に湾曲するように変形する。
本実施の形態の接着剤容器1では、突起部77の基端部771は、角77c(先端部の一例)よりも蓋部3の中心側に位置している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施の形態の蓋部3では、突起部77の先端には角77cが形成されているが、図12(a)の突起部77´にしめすように、先端77c´が尖っておらず、厚みを有していてもよい。
上記実施の形態の蓋部3では、突起部77の角77aが、内側角74eと一致していたが、図12(b)に示す突起部77´´のように、内側角74eに一致していなくてもよい。図12(b)に示す突起部77´´は、その角77a´´が、内側角74eよりも外側に位置する。
上記実施の形態の蓋部3では、突起部77の角77cが内筒部74の厚みWの間に配置されているが、厚みWよりも外側(外側面74dよりも外側)に位置してもよい。
上記実施の形態の蓋部3では、内筒部74の端74bが、天井面71に対して概ね平行に形成されているが、傾斜していてもよい。
上記実施の形態の容器本体2の縁部55には外周部52と内周部53の間に段差が形成されているが、段差が形成されず平らな面であってもよい。
上記実施の形態の蓋部3は、PP軸62を有しているが、PP軸62を有していなくてもよい。
上記実施の形態の接着剤容器1は、硬質ポリ塩化ビニル配管用接着剤を保管・搬送するために用いられると記載したが、この接着剤に限られるものではない。
2 :容器本体
3 :蓋部
51b :開口
55 :縁部
77 :突起部
Claims (4)
- 開口が形成された容器本体と、
前記開口を封止するように前記容器本体に取り付け可能な蓋部と、を備え、
前記蓋部は、封止状態において前記開口の縁部に当接する突起部を有しており、
前記突起部は、前記封止状態において前記縁部に向かうに従って前記開口の中心側から外側へ広がるように形成され、
前記容器本体の前記開口の縁部には外周部と内周部の間に段差が形成されており、前記突起部の基端部が、前記外周部の上面より上の位置で封止され、
前記容器本体に取り付けられていない状態において、前記基端部は、前記突起部の先端部よりも前記蓋部の中心側に位置し、
前記突起部は、前記蓋部の天井面から前記天井面とは反対の端側に向かって天井面に対して概ね垂直に設けられている内筒部の厚みの間に位置し、
前記基端部の外側の角は、前記内筒部の外側面よりも内側に位置する、
接着剤容器。 - 前記突起部は、前記容器本体に取り付けられていない状態において、前記蓋部の中心側から外側に向けて斜めに延伸するように設けられている、請求項1に記載の接着剤容器。
- 前記蓋部は、曲げ弾性率が1000MPa~2500MPaのポリプロピレンを主成分として含む、請求項1または2に記載の接着剤容器。
- 前記突起部は、前記封止状態において、前記開口の中心側に向かって凸状に湾曲するように変形する、請求項2に記載の接着剤容器。
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2018
- 2018-11-22 JP JP2018219239A patent/JP7316036B2/ja active Active
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2019
- 2019-11-14 TW TW108141354A patent/TWI822904B/zh active
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