JP2020083368A - 接着剤容器 - Google Patents

接着剤容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020083368A
JP2020083368A JP2018219239A JP2018219239A JP2020083368A JP 2020083368 A JP2020083368 A JP 2020083368A JP 2018219239 A JP2018219239 A JP 2018219239A JP 2018219239 A JP2018219239 A JP 2018219239A JP 2020083368 A JP2020083368 A JP 2020083368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
lid
adhesive
container
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018219239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7316036B2 (ja
Inventor
水上 正之
Masayuki Mizukami
正之 水上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2018219239A priority Critical patent/JP7316036B2/ja
Priority to TW108141354A priority patent/TWI822904B/zh
Publication of JP2020083368A publication Critical patent/JP2020083368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7316036B2 publication Critical patent/JP7316036B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】雰囲気温度が高い場合でも接着剤の漏れを防ぐことが可能な接着剤用容器を提供することができる。【解決手段】接着剤容器1は、容器本体2と、蓋部3と、を備える。容器本体2には、開口51bが形成されている。蓋部3は、開口51bを封止するように容器本体2に取り付け可能である。蓋部3は、封止状態において開口51bの縁部55に当接する突起部77を有している。突起部77は、封止状態において縁部55に向かうに従って開口51bの中心側から外側へ広がるように形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、接着剤容器に関する。
硬質ポリ塩化ビニル配管用接着剤とは、MEK(methyl ethyl ketone)やアセトンやTHF(tetrahydrofuran)等の有機溶剤、塩化ビニルや塩ビ酢ビ等の樹脂、安定剤や着色剤等のその他添加剤からなる有機溶剤系溶液である(非特許文献1参照)。
上記の接着剤は硬質ポリ塩化ビニル管と継手を接着接合する際に使用するものである。
上記の接着剤用容器としてはブリキ等の缶と、馬毛やナイロン糸等の刷毛を取り付けたPP(polypropylene)やPE(polyethylene)のキャップとの2部材で構成される容器である(例えば、特許文献1、2、3参照)。この接着剤用容器は、保管・運搬時に中の接着剤が揮発しないことや漏れないことが要求されることから十分な気密性を確保する必要がある。従来は、缶側に平行な天板が設けられ、且つキャップ側にはその天板に接する突起状のシール部が設けられている。
意匠登録第1031875号公報 意匠登録第1142528号公報 意匠登録第145221号公報
エスロン接着剤カタログ(積水化学工業、ツールコードNo.05143、1997年9月)
上記PPやPEキャップは射出成形にて得ることが一般的であるが成形条件のわずかな変動によりキャップシール部の寸法バラツキが発生する。
そのため、寸法バラツキのあるキャップを使用するとシール性が弱い部分が発生し容器が横倒しになった状態で雰囲気温度が高くなると、接着剤中の有機溶剤成分の気化により容器内の内圧が上昇し接着剤が漏れることがある。
本発明は、雰囲気温度が高い場合でも、接着剤の漏れを防ぐことが可能な接着剤容器を提供することを目的とする。
第1の発明の接着剤容器は、容器本体と、蓋部と、を備える。容器本体には、開口が形成されている。蓋部は、開口を封止するように容器本体に取り付け可能である。蓋部は、封止状態において開口の縁部に当接する突起部を有している。突起部は、封止状態において縁部に向かうに従って開口の中心側から外側へ広がるように形成されている。
このように、突起部が縁部に向かうに従って開口の中心側から外側へ広がるように、縁部に当接することにより、突起部の寸法のばらつきが多少発生したとしてもシール性を確保することができ、雰囲気温度が高い場合でも接着剤の漏れを防ぐことが可能となる。
なお、突起部が本発明とは反対に、容器本体の縁部に向かうに従って開口の外側から内側に狭まるように形成されている場合には、突起部の長さが長くなり縁部よりも内側にはみ出す場合があり、その場合気密性が確保できなくなるおそれが生じる。これに対して本発明の突起部は外側へ広がるように形成されているため、縁部の内側にはみ出さず気密性を確保することができる。
第2の発明の接着剤容器は、第1の発明の接着剤容器であって、突起部は、容器本体に取り付けられていない状態において、蓋部の中心側から外側に向けて斜めに延伸するように設けられている。
これにより、蓋部を容器本体に取り付けると、突起部は開口の中心側から外側へ広がるように縁部に当接する状態になりやすく、シール性を確保することができる。
第3の発明の接着剤容器は、第1または第2の発明の接着剤容器であって、蓋部は、PP(polypropylene)を主成分として含む。
このようにPPを主成分として含むことにより、縁部に向かうに従って開口の中心側から外側へ広がるように縁部に当接する突起部を容易に形成することができる。
第4の発明の接着剤容器は、第2の発明の接着剤容器であって、突起部は、封止状態において、開口の中心側に向かって凸状に湾曲するように変形する。
このように湾曲することにより、よりシール性を確保することができ、雰囲気温度が高い場合でも接着剤の漏れを防ぐことが可能となる。
第5の発明の接着剤容器は、第1の発明の接着剤容器であって、突起部の基端部は、先端部よりも蓋部の中心側に位置している。
これにより、縁部に当接した際に、封止状態において縁部に向かうに従って開口の中心側から外側へ広がりやすい。
本発明によれば、雰囲気温度が高い場合でも接着剤の漏れを防ぐことが可能な接着剤用容器を提供することができる。
本発明にかかる実施の形態における接着剤容器の外観を示す斜視図。 図1の接着剤容器からキャップを外した状態を示す斜視図。 図2の容器本体の部分断面図。 図1の蓋部を示す斜視図。 (a)図4の蓋部の部分断面図、(b)図5(a)のS部拡大図。 (a)図2に示す容器本体に図4に示す蓋部を取り付ける際の状態を示す図、(b)は、図6(a)のT部拡大図。 (a)図2に示す容器本体を図4に示す蓋部で封止した状態を示す図、(b)図7(a)のV部拡大図。 (a)容器本体に比較例1の蓋部を取り付けた状態を示す図、(b)は、図8(a)のW部拡大図。 (a)容器本体に比較例2の蓋部を取り付けた状態を示す図、(b)は、図9(a)のX部拡大図。 (a)容器本体に比較例3の蓋部を取り付けた状態を示す図、(b)は、図10(a)のW部拡大図。 (a)容器本体に比較例4の蓋部を取り付けた状態を示す図、(b)は、図11(a)のW部拡大図。 (a)本発明にかかる実施の形態の変形例の蓋部を示す図、(b)本発明にかかる実施の形態の変形例の蓋部を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明にかかる実施の形態の接着剤容器について説明する。
<1.構成>
(1−1.接着剤容器1の外観)
図1は、本発明にかかる実施の形態における接着剤容器1の外観を示す斜視図である。
本実施の形態に係る接着剤容器1は、例えば、硬質ポリ塩化ビニル配管用接着剤を保管や運搬するために用いられる。接着剤容器1は、図1に示すように、容器本体2と蓋部3を備える。容器本体2は、略円筒状であり、蓋部3によって密閉される。蓋部3は、容器本体2の中心軸よりも端よりに配置される。
(1−2.容器本体2)
容器本体2の材質は錫メッキ鋼板(ブリキ)である。容器本体2を形成する錫メッキ鋼板の板厚みが0.2〜0.3mmである。なお、容器本体2の材質としては、ブリキに限らず、ブリキの内面に樹脂コーティングしたものであってもよいし、SUSであってもよい。
図2は、本実施の形態の接着剤容器1から蓋部3を取外した状態を示す図であり、容器本体2の外観を示す斜視図である。図3は、容器本体2の部分断面図である。
容器本体2は、円筒状の容器である。容器本体2は、下蓋21と、胴板22と、上蓋23の3つの部材を有している。
胴板22は、両端が開口した円筒状である。下蓋21は、その外径が円状の板部材であり、胴板22の一方の端の開口を塞ぐように配置されている。下蓋21は、接着剤容器1の底面を形成する。
上蓋23は、天板41と、ネジ部42と、を有する。上蓋23は、胴板22の他方の開口を塞ぐように、下蓋21に対向して配置されている。
天板41は、その外径が円形であり、図3に示すように開口41aを有する。開口41aは、天板41の外周端寄りに形成されている。
ネジ部42は、略円筒状であり、蓋部3が被せられる。ネジ部42は、天板41の下蓋21とは反対側の面に設けられている。ネジ部42は、筒部51と、外周部52と、内周部53と、内端部54と、を有する。
筒部51は、天板41の開口41aの縁から天板41に対して概ね垂直に立設されている。筒部51の先端の開口51bが示されている。開口51bと開口41aが、筒部51の両端の開口に相当する。
筒部51の外周側面にネジ形状51aが形成されている、後述する蓋部3のネジ形状と螺合する。筒部51の中心軸Oが示されている。なお、本明細書において、概ね垂直とは、社会通念上垂直と認められる範囲をいい、設計誤差なども含む。また、本明細書において、概ね平行とは、社会通念上平行と認められる範囲をいい、設計誤差なども含む。
外周部52は、円環状の部分であり、筒部51の端(上端ともいえる)から筒部51の中心軸O側に向かって形成されている。外周部52は、天板41と概ね平行に配置されている。
内周部53は、円環状の部分であり、外周部52の中心側の端から筒部51の中心側に向かって形成されている。内周部53は、外周部52よりも下蓋21側(天板41若しくは開口41a側ともいえる)に配置されている。すなわち、外周部52と内周部53は、その間に段差が形成されるように繋がっている。外周部52と内周部53が、開口51bの縁部55を形成する。
内端部54は、円筒状である、内端部54は、内周部53の中心軸O側の端から下蓋21に向かって形成されている。内端部54は、天板41に対して略垂直に配置されている。
(1−3.蓋部3)
図4は、蓋部3の外観を示す斜視図である。
蓋部3の材質はPP(ポリプロピレン)樹脂(曲げ弾性率1000〜2500[MPa])であり、先端に馬毛を束ねた刷毛が固定されたPP軸62と、容器本体2と嵌合するネジ形状を有する本体部61と、を備えた刷毛付きPP製キャップである。なお、蓋部3の材質としては、PE(ポリエチレン)やナイロン等であってもよく、内容物である有機溶剤等に侵されない樹脂であればよい。
図5(a)は、蓋部3の部分断面図である。軸Aは、蓋部3の中心軸を示し。蓋部3を容器本体2に装着した際には、軸Oと一致する。
本体部61は、天井面71と、側面72と、外筒部73と、内筒部74と、第1接続部75と、第2接続部76と、突起部77と、を有する。
天井面71は略円状である。側面72は、円筒状であって、天井面71の周囲から天井面71に対して略垂直な方向に形成されている。天井面71と側面72によって囲まれた空間に外筒部73と内筒部74と第1接続部75と第2接続部76と突起部77は配置されている。
外筒部73は、円筒状であって、側面72の内側に設けられている。外筒部73は、側面72の天井面71とは反対側の端72aから天井面71に向かって側面72に沿って設けられている。外筒部73の中心軸A側の面(内側の面ともいえる)には、ネジ形状73aが形成されており、筒部51の外周側面のネジ形状51aと螺合可能である。
内筒部74は、円筒状であって、天井面71から端72a側に向かって天井面71に対して概ね垂直に設けられている。内筒部74の天井面71側の端が74aとして示され、端74aと反対側の端が74bとして示されている。
第1接続部75は、円環状であり、天井面71と概ね平行に形成されている。第1接続部75は、外筒部73と内筒部74の間を接続する。第1接続部75は、外筒部73の天井面71側の端と、内筒部74の端74aと端74bの間とを接続している。
PP軸62は、内筒部74よりも中心軸A側(内側ともいえる)に配置されている。PP軸62は、天井面71に対して概ね垂直に設けられている。
第2接続部76は、円環状であって、内筒部74とPP軸62の間を接続する。第2接続部76は、天井面71に沿って配置されている。第2接続部76は、内筒部74の端74aの近傍とPP軸62の天井面71側の端62aを接続する。
突起部77は、円環状であり、内筒部74の端74bに設けられている。図5(b)は、図5(a)のS部拡大図であり、突起部77近傍の拡大図である。
突起部77は、端74bから端72a側に向かって突出している。ここで、内筒部74の中心軸A側(内側)の面を内側面74cとし、端74bの内側面74c側の角を内側角74eとし、内側面74cと反対側の面を外側面74dとし、端74bの外側面74d側の角を外側角74fとする。
突起部77は、内筒部74の端74bの内側面74c寄りに配置されている。詳細には、突起部77は、周方向に対して垂直な断面視において、略三角形状である。突起部77は、端74b側から突出方向に向かって幅が狭くなっている。
突起部77の端74bにおける内側の角77aは、内側角74eと一致している。突起部77の端74bにおける外側の角77bは、内側角74eと外側角74fの間に配置されている。すなわち、角77bは、外側角74fよりも内側に位置する。また、突起部77の先端の角77cは、角77bよりも外側(中心軸Aとは反対側)に位置している。
このように、突起部77は、内側から外側に向けて斜めに延伸するように端74bから形成されている。また、突起部77の基端部771は、角77aと角77bの間の部分であり、先端部である角77cよりも内側に位置する。突起部77は、端74bから離れるに従って中心軸A側から外側に向かって広がるように形成されている。
また、角77cは、内筒部74の外側面74dよりも内側(中心軸A側)に位置している。すなわち、突起部77の先端(角77c)は、内筒部74の厚みWの間に位置している。
<2.作用>
次に、蓋部3を容器本体2に取り付けた際の作用について説明する。図6(a)は、容器本体2に蓋部3を取り付ける際の状態を示す図であり、図6(b)は、図6(a)のT部拡大図である。
図6(a)に示すように、容器本体2のネジ部42に被せるように蓋部3を配置し、所定方向に回転させることによって、蓋部3の外筒部73のネジ形状73aと、容器本体2の筒部51のネジ形状51aが螺合する。
蓋部3をネジ部42に被せるように配置した際、もしくは所定量回転することにより、図6(a)に示すように、突起部77の角77cが、容器本体2の内周部53の上面53a(下蓋21とは反対側の表面ともいえる)に当接する。
この状態から蓋部3を回転させると、蓋部3が天板41側に移動し、図7(a)に示すように、突起部77が内周部53によって押される。図7(a)は、図6(a)に示す状態から蓋部3を閉めた状態を示す図であり、図7(b)は、図7(a)のV部拡大図である。
これにより、突起部77は、図7(b)に示すように、角77cが内筒部74の端74bに近づくように変形し、上面53aに押し付けられ、接着剤容器1が封止状態となる。突起部77は、内側(中心軸O(A)側)に向かって凸状に湾曲するように変形する。また、突起部77は、上面53aに近づくに従って中心軸A側から外側に向かって広がるように配置されている。
<3.実施例>
次に、上述した本実施の形態の接着剤容器1について実施例を用いて説明する。
本実施における気密性の評価は、接着剤(エスロン接着剤No.73S[積水化学製])を入れた容器を60℃のオーブン中で横倒しにし24時間放置後、接着剤の漏れの有無を目視で確認した。(このときの内圧は0.06MPaとなる。)
(比較例1)
図8(a)は、比較例1の接着剤容器100を示す図である。図8(b)は、図8(a)のW部拡大図である。接着剤容器100は、上述した容器本体2と、蓋部103を有する。蓋部103は、上記実施の形態の蓋部3と比較して、内筒部74および突起部77と異なる内筒部174および突起部177を有する。内筒部174の天井面71と反対側の端174bは、外側面174dから内側面174cに向かって天井面71側に近づくように傾斜している。
突起部177は、端174bの外側面174d側の端に設けられている。突起部177は、天井面71に対して概ね垂直な方向に沿って、端174bから突出するように形成されている。突起部177の外周側の面は、外側面174dと同一面となっている。なお、突起部177の端174bからの突出長さがL1として示されている。
このような接着剤容器100を用いて上述した気密性の評価を行った結果、接着剤の漏れが発生した。
(実施例1)
上述した実施の形態で説明した接着剤容器1を用いて、気密性の評価を行った結果、接着剤の漏れが発生しなかった。
(比較例2)
図9(a)は、比較例1の接着剤容器200を示す図である。図9(b)は、図9(a)のX部拡大図である。
接着剤容器200の蓋部203は、図8(a)に示す接着剤容器100の蓋部103と比較して、突起部177と異なる突起部277を有する。突起部277は、突起部177と比較して2倍の長さL2を有する。
このような接着剤容器200を用いて上述した気密性の評価を行った結果、接着剤の漏れが発生した。
(比較例3)
図10(a)は、比較例3の接着剤容器300を示す図である。図10(b)は、図10(a)のY部拡大図である。接着剤容器300は、上述した容器本体2と、蓋部303を有する。蓋部303は、上記実施の形態の蓋部3と比較して、内筒部74および突起部77と異なる内筒部374および突起部377を有する。内筒部374の天井面71と反対側の端374bは、内側面374cから外側面374dに向かって天井面71側に近づくように傾斜している。
突起部377は、内側面374c側の端に設けられている。突起部377は、天井面71に対して概ね垂直な方向に沿って、端374bから突出するように形成されている。突起部377の内周側の面は、内側面374cと同一面となっている。
このような接着剤容器300を用いて上述した気密性の評価を行った結果、接着剤の漏れが発生した。
(比較例4)
図11(a)は、比較例4の接着剤容器400を示す図である。図11(b)は、図11(a)のZ部拡大図である。接着剤容器400は、上述した容器本体2と、蓋部403を有する。蓋部403は、上記実施の形態の蓋部3と比較して、突起部77と異なる突起部477を有する。比較例4の突起部477は、実施の形態の突起部77と異なり、外側から内側向かって傾斜するように端74bから突出している。
すなわち、突起部477は、内筒部74の端74bの外側面74d寄りに配置されている。詳細には、突起部477は、周方向に対して垂直な断面視において、略三角形状である。突起部477は、端74b側から突出方向に向かって幅が狭くなっている。
突起部477の端74bにおける外側の角477bは、外側角74fと一致している。突起部477の端74bにおける内側の角477aは、内側角74eと外側角74fの間に配置されている。すなわち、角477aは、内側角74eよりも外側に位置する。また、突起部77の先端の角477cは、角477bよりも内側に位置している。突起部77の基端部4771は、先端部である角477cよりも外側に位置する。
このように、突起部477は、外側から内側に向けて斜めに延伸するように端74bから形成されている。
突起部477の先端(角477c)は、内筒部74の厚みWの間に位置している。突起部477は、端74bから離れるに従って外側から内側(中心軸A側)に向かって狭まるように形成されている。
このような接着剤容器400を用いて上述した気密性の評価を行った結果、接着剤の漏れが発生した。
<4.特徴など>
(4−1)
本実施の形態の接着剤容器1は、容器本体2と、蓋部3と、を備える。容器本体2には、開口51bが形成されている。蓋部3は、開口51bを封止するように容器本体2に取り付け可能である。蓋部3は、封止状態において開口51bの縁部55に当接する突起部77を有している。突起部77は、封止状態において縁部55に向かうに従って開口51bの中心側から外側へ広がるように形成されている。
このように、突起部77が縁部55に向かうに従って開口51bの中心側から外側へ広がるように、縁部55に当接することにより、突起部の寸法のばらつきが多少発生したとしてもシール性を確保することができ、雰囲気温度が高い場合でも接着剤の漏れを防ぐことが可能となる。
また、突起部が本実施の形態とは反対に、容器本体2の縁部55に向かうに従って開口51bの外側から内側に狭まるように形成されている場合には、突起部の長さが長くなり縁部よりも内側にはみ出す場合があり、その場合気密性が確保できなくなるおそれが生じる。これに対して本実施の形態の突起部77は外側へ広がるように形成されているため、縁部55の内側にはみ出さず気密性を確保することができる。
(4−2)
本実施の形態の接着剤容器1では、突起部77は、容器本体2に取り付けられていない状態において、蓋部3の中心側から外側に向けて斜めに延伸するように設けられている。
これにより、蓋部3を容器本体2に取り付けると、突起部77は開口51bの中心側から外側へ広がるように縁部55に当接する状態になりやすく、シール性を確保することができる。
(4−3)
本実施の形態の接着剤容器1では、蓋部3は、PP(polypropylene)を主成分として含む。
このようにPPを主成分として含むことにより、縁部55に向かうに従って開口51bの中心側から外側へ広がるように縁部55に当接する突起部77を容易に形成することができる。
(4−4)
本実施の形態の接着剤容器1では、突起部77は、封止状態において、開口51bの中心側に向かって凸状に湾曲するように変形する。
このように湾曲することにより、よりシール性を確保することができ、雰囲気温度が高い場合でも接着剤の漏れを防ぐことが可能となる。
(4−5)
本実施の形態の接着剤容器1では、突起部77の基端部771は、角77c(先端部の一例)よりも蓋部3の中心側に位置している。
これにより、縁部55に当接した際に、封止状態において縁部55に向かうに従って開口51bの中心側から外側へ広がりやすい。
<他の実施の形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態の蓋部3では、突起部77の先端には角77cが形成されているが、図12(a)の突起部77´にしめすように、先端77c´が尖っておらず、厚みを有していてもよい。
(B)
上記実施の形態の蓋部3では、突起部77の角77aが、内側角74eと一致していたが、図12(b)に示す突起部77´´のように、内側角74eに一致していなくてもよい。図12(b)に示す突起部77´´は、その角77a´´が、内側角74eよりも外側に位置する。
(C)
上記実施の形態の蓋部3では、突起部77の角77cが内筒部74の厚みWの間に配置されているが、厚みWよりも外側(外側面74dよりも外側)に位置してもよい。
(D)
上記実施の形態の蓋部3では、内筒部74の端74bが、天井面71に対して概ね平行に形成されているが、傾斜していてもよい。
(E)
上記実施の形態の容器本体2の縁部55には外周部52と内周部53の間に段差が形成されているが、段差が形成されず平らな面であってもよい。
(F)
上記実施の形態の蓋部3は、PP軸62を有しているが、PP軸62を有していなくてもよい。
(G)
上記実施の形態の接着剤容器1は、硬質ポリ塩化ビニル配管用接着剤を保管・搬送するために用いられると記載したが、この接着剤に限られるものではない。
1 :接着剤容器
2 :容器本体
3 :蓋部
51b :開口
55 :縁部
77 :突起部

Claims (5)

  1. 開口が形成された容器本体と、
    前記開口を封止するように前記容器本体に取り付け可能な蓋部と、を備え、
    前記蓋部は、封止状態において前記開口の縁部に当接する突起部を有しており、
    前記突起部は、前記封止状態において前記縁部に向かうに従って前記開口の中心側から外側へ広がるように形成されている、
    接着剤容器。
  2. 前記突起部は、前記容器本体に取り付けられていない状態において、前記蓋部の中心側から外側に向けて斜めに延伸するように設けられている、請求項1に記載の接着剤容器。
  3. 前記蓋部は、PP(polypropylene)を主成分として含む、請求項1または2に記載の接着剤容器。
  4. 前記突起部は、前記封止状態において、前記開口の中心側に向かって凸状に湾曲するように変形する、請求項2に記載の接着剤容器。
  5. 前記突起部の基端部は、先端部よりも前記蓋部の中心側に位置している、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の接着剤容器。
JP2018219239A 2018-11-22 2018-11-22 接着剤容器 Active JP7316036B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018219239A JP7316036B2 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 接着剤容器
TW108141354A TWI822904B (zh) 2018-11-22 2019-11-14 接著劑容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018219239A JP7316036B2 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 接着剤容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020083368A true JP2020083368A (ja) 2020-06-04
JP7316036B2 JP7316036B2 (ja) 2023-07-27

Family

ID=70906075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018219239A Active JP7316036B2 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 接着剤容器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7316036B2 (ja)
TW (1) TWI822904B (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3064378U (ja) * 1999-05-28 2000-01-14 株式会社金子製作所 接着剤入り容器
JP2001322665A (ja) * 2000-05-17 2001-11-20 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 刷毛付きキャップ
US20040149675A1 (en) * 2003-01-31 2004-08-05 Perry James Paul Linerless sealing closure for a container
JP2006206056A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Yoshida Industry Co Ltd 位置決め容器
JP2012110801A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Sekisui Chem Co Ltd 接着剤の塗布用刷毛構造
JP2013133143A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Csi Japan:Kk 合成樹脂製キャップ、合成樹脂製キャップ用ライナー、閉止装置、および飲料入り閉止装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3064378U (ja) * 1999-05-28 2000-01-14 株式会社金子製作所 接着剤入り容器
JP2001322665A (ja) * 2000-05-17 2001-11-20 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 刷毛付きキャップ
US20040149675A1 (en) * 2003-01-31 2004-08-05 Perry James Paul Linerless sealing closure for a container
JP2006206056A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Yoshida Industry Co Ltd 位置決め容器
JP2012110801A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Sekisui Chem Co Ltd 接着剤の塗布用刷毛構造
JP2013133143A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Csi Japan:Kk 合成樹脂製キャップ、合成樹脂製キャップ用ライナー、閉止装置、および飲料入り閉止装置

Also Published As

Publication number Publication date
TWI822904B (zh) 2023-11-21
TW202023915A (zh) 2020-07-01
JP7316036B2 (ja) 2023-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3489063A1 (en) High-pressure vessel for vehicle
US20170056599A1 (en) Elastic cap and syringe assembly therewith
US6484900B1 (en) Transparent fuel canister
JP2020083368A (ja) 接着剤容器
US7942598B2 (en) Writing implement
US10421591B2 (en) Fluid guiding device and vacuum container having the same
US8953977B2 (en) Developer container provided with cap for covering filling port
CN209927376U (zh) 密封壳体和气体检测装置
JP2020162712A (ja) シリンジ、シリンジ組立体及びプレフィルドシリンジ
US8849157B2 (en) Cap for developer container and developer container having the same
JP6069413B2 (ja) 複合容器の口金構造、および複合容器
JP7316635B2 (ja) フレキシブル管用マーキング治具
JP7461203B2 (ja) 接着剤容器
TWM614441U (zh) 儲放鏡頭之吸濕收納盒
KR20160041211A (ko) 가스 용기
JP2018110610A (ja) ノズルキャップ及び医療用プレフィルドシリンジ
JP2016161110A (ja) 圧力容器
KR102715986B1 (ko) 화장품 용기
JP2010131099A (ja) 消火器
KR101780741B1 (ko) 플라스틱통용 플렉시블 호스
KR101621459B1 (ko) 플라스틱통용 플렉시블 호스
TWI835412B (zh) 玻璃瓶罩組裝體
CN216952620U (zh) 具防脱装置的复合瓶
KR101691133B1 (ko) 기능성 플라스틱통
JP2007168825A (ja) チューブ容器用キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230714

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7316036

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151