JP7315307B2 - 情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置 - Google Patents

情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置 Download PDF

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Description

本開示は、情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置に関する。
従来、ユーザ端末をポイントカード代わりとして利用できるシステムが知られている。(例えば、特許文献1を参照)。しかし、ユーザが実店舗での取引した場合に、取引に対する実店舗への報酬について十分検討されていなかった。
特開2003-256704号公報
本発明の第1の態様によると、情報処理装置であって、第1企業による情報を表示する端末が、前記端末のユーザによる前記第1企業から配信されて前記端末に表示された広告に対する操作に応答して送信する、前記端末と前記情報処理装置とで通信するための情報を前記端末から受信し、前記端末に対して実店舗での商品購入時にコードリーダによって読み取られることで当該商品を特定するための商品管理用のコード情報を送信し、前記端末の表示領域に表示された前記コード情報が前記実店舗でのコードリーダに読み取られたことに基づき、第2企業の情報処理端末から送信された前記コード情報に関連する情報を受信する通信部と、前記コード情報に関連する情報と、前記第1企業に関する情報とを関連付ける関連付け部と、前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記第1企業に対して支払う金額を設定する制御部とを備える。
本発明の第2の態様によると、情報処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、第1企業による情報を表示する端末が、前記端末のユーザによる前記第1企業から配信されて前記端末に表示された広告に対する操作に応答して送信する、前記端末と前記情報処理装置とで通信するための情報を前記端末から通信部により受信する処理と、前記端末に対して実店舗での商品購入時にコードリーダによって読み取られることで当該商品を特定するための商品管理用のコード情報を前記通信部により送信する処理と、前記コード情報に関連する情報と、前記第1企業に関する情報とを関連付ける処理と、前記端末の表示領域に表示された前記コード情報が前記実店舗でのコードリーダに読み取られたことに基づき、第2企業の情報処理端末から送信された前記コード情報に関連する情報を前記通信部により受信する処理と、前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記第1企業に対して支払う金額を設定する処理とを実行させる。
本発明の第3の態様によると、情報処理装置による情報処理方法であって、第1企業による情報を表示する端末が、前記端末のユーザによる前記第1企業から配信されて前記端末に表示された広告に対する操作に応答して送信する、前記端末と前記情報処理装置とで通信するための情報を前記端末から通信部により受信し、前記端末に対して実店舗での商品購入時にコードリーダによって読み取られることで当該商品を特定するための商品管理用のコード情報を前記通信部により送信し、前記コード情報に関連する情報と、前記第1企業に関する情報とを関連付け、前記端末の表示領域に表示された前記コード情報が前記実店舗でのコードリーダに読み取られたことに基づき、第2企業の情報処理端末から送信された前記コード情報に関連する情報を前記通信部により受信し、前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記第1企業に対して支払う金額を設定する。

本開示の一実施形態における通信システムの構成を示す図である。 実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例を示す図である。 実施形態に係るバーコード管理データの一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ管理データの一例を示す図である。 実施形態に係る端末におけるバーコード及び有効期限の表示画面の一例を示す図である。 実施形態に係る端末に表示されるバーコードの一例について説明する図である。 実施形態に係る商品管理データの一例を示す図である。 実施形態に係るレシートの一例を示す図である。 実施形態に係る販売管理データの一例を示す図である。 実施形態に係るバーコードの番号に関する制御の例について説明する図である。 実施形態に係る特典データの一例を示す図である。 実施形態に係る広告集計データの一例を示す図である。 実施形態に係る広告集計データに基づくレポートの作成処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るレポートの一例について説明する図である。 実施形態に係るレポートの一例について説明する図である。
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
本開示に係る情報処理方法を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)と、POS(Point Of Sales)システム50-1、50-2、・・・(以下で、それぞれを区別する必要がない場合は、単に「POSシステム50」と称する。)と、外部サーバ60-1、60-2、・・・(以下で、それぞれを区別する必要がない場合は、単に「外部サーバ60」と称する。)とが接続される。なお、ネットワーク30に接続される端末20、POSシステム50、外部サーバ60の数は限定されない。
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10と、1以上のPOSシステム50と、1以上の外部サーバ60を接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10等に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されても良い。
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されても良い。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよい。
POSシステム50(限定ではなく、第2企業の情報処理端末の一例。)は、例えば、サーバ10を運用する事業者(企業)と提携している事業者が運用するPOSシステムである。POSシステム50は、バーコードリーダ50A(限定ではなく、コードリーダの一例。)、レジ(POSレジスタ、キャッシュレジスタ)50B、オフィスサーバ50C等を有する。バーコードリーダ50Aは、商品の包装等のバーコードを読み取る。レジ50Bは、バーコードリーダ50Aにより読み取られたバーコードに応じた商品の単価を、オフィスサーバ50Cに記憶された商品管理データ511から取得し、1以上の商品の取引(販売)における合計金額を計算し、取引内容を印刷したレシートを発行し、取引内容をオフィスサーバ50Cの販売管理データ512に記憶させる。オフィスサーバ50Cは、販売管理データ512に記憶している取引内容のうち、サーバ10に関する取引内容を、サーバ10に通知する。なお、POSシステム50におけるバーコードリーダ50A、及びレジ50Bは、例えば既存の実店舗に設置されている、公知のものを用いるようにしてもよい。
なお、サーバ10は、例えば、広告代理業等のサービスを提供する事業者が運用してもよい。POSシステム50は、例えば、衣料品、食料品、化粧品、金融商品等の商品やサービスを販売する事業者が運用してもよい。
外部サーバ60は、例えば、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージや画像等のコンテンツの送受信を実現するメッセージングサービスを提供する。また、外部サーバ60は、例えば、端末20に、Webサイト、検索サイト、メール、またはSNS等のサービスを用いて、POSシステム50が設置されている実店舗に関する広告を配信する。
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
(1)端末のHW構成
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24を備える。また入出力部23は、マイク25、スピーカ26、カメラ27、タッチパネル29等を備えてもよい。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、タッチパネル29は、操作部の一例であり、タッチパネル29の代わりに、またはこれに加えて、キーボードのハードウェアキー、マウス等のポインティングデバイス等でもよい。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を有しないような構成であってもよい。
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22は、ビーコン40からの電波を受信する。なお、通信I/F22は、例えば、通信規格毎に別個の回路を備えてもよい。限定ではなく例として、通信I/F22は、BLEによる第1無線通信部(第1通信回路)と、LTEにより通信を行う第2通信部(第2通信回路)とを備えてもよい。通信I/F22は、第1通信部によって、ビーコン40と通信を行い、第2通信部によってネットワーク30を介してサーバ10と通信を行ってもよい。本構成は適宜変更してもよく、また少なくとも実施例に記載したどのような構成を採用してもよい。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置である入力部、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置である出力部を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していても良いし、入力部と出力部に分離していてもよい。
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていても良い。
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよい。
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよい。
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ(表示部)13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、ディスプレイ13を有しないような構成であってもよい。
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよい。ただし、本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよい。
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。なお、POSシステム50のオフィスサーバ50C、及び外部サーバ60のハードウェア構成は、サーバ10のハードウェア構成と同様でもよい。
本開示の各実施形態においては、端末20、オフィスサーバ50C、外部サーバ60、および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、CPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよい。
また、本開示の各実施形態のプログラムP(ソフトウェアプログラム/コンピュータプログラム)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよい。
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10、オフィスサーバ50C、及び外部サーバ60、および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
オフィスサーバ50C、外部サーバ60、端末20、及び外部サーバ60における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよい。この場合、オフィスサーバ50C、外部サーバ60、及び端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよい。
サーバ10、オフィスサーバ50C、及び外部サーバ60における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよい。この場合、サーバ10の制御部11、オフィスサーバ50C、及び外部サーバ60の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。なお、外部サーバ60のハードウェア構成は、サーバ10のハードウェア構成と同様でもよい。
<機能構成>
(1)端末の機能構成
入出力部23は、端末20のユーザからの各種操作を受け付け、制御部21に出力する。限定ではなく一例としては、端末20のタッチパネル29によってユーザの操作を受け付け、制御部21に出力する。制御部21は、受け付けたユーザからの操作に基づいて、サーバ10から受信したコンテンツを表示部24に表示する制御を行う。
制御部21は、外部サーバ60により提供されるSNS(Social Networking Service)等の各種のサービスを利用するための処理を行う。
通信I/F22(通信部)は、制御部21の指示に従い、サーバ10等とのデータの送受信を行う。
(2)サーバの機能構成
図1に示すように、サーバ10は、記憶部15により、バーコード管理データ151、ユーザ管理データ152、特典データ153、広告集計データ154等を記憶する。記憶部15に記憶されている各データについては後述する。
制御部11は、商品を供給する事業者のIDと、商品のIDとを含めることが可能な商品管理用の所定の規格のバーコードの数字を、所定の期間に限定して、端末20のユーザに対して割り当てる。また、制御部11は、端末20のユーザのユーザID(限定ではなく、端末の識別情報の一例)と、割り当てた数字等を対応付けてユーザ管理データ152に記憶させる。
また、制御部11は、ユーザ管理データ152に基づき、POSシステム50から受信した取引のデータに含まれる各バーコードの数字のうちの一のバーコードの数字を、端末20のユーザのユーザIDに変換する。
また、制御部11は、POSシステム50から受信した取引のデータに含まれる、取引された金額、取引された店舗、及び取引された事業者等に応じた所定の特典を、変換部112により変換されたユーザIDに係るユーザに対して付与する。また、制御部11は、バーコードを割り当てる契機となった外部サーバ60による広告の効果に基づいて、POSシステム50を運用する事業者から外部サーバ60の事業者に対して支払われる金額を設定する。
通信I/F14(通信部)は、制御部11の指示に従い、端末20、POSシステム50のオフィスサーバ50C、及び外部サーバ60との通信を行う。
<処理>
次に、実施形態に係る通信システム1の処理の概要についてまずは説明する。端末20は、外部サーバ60により提供されるサービスを利用している間に、外部サーバ60から広告を配信される。そして、端末20のユーザにより、配信された広告に対して所定の操作を行われると、サーバ10は、例えば、実店舗において広く用いられている標準的な規格に準拠した商品管理用のバーコードの数字を、所定の期間内において、端末20のユーザに割り当てる。そして、サーバ10は、実店舗における取引のデータに含まれるバーコードの数字から、当該取引を行ったユーザを判別する。そして、商品管理用のバーコードの数字に対応付けて、バーコードを配信する契機となった広告を端末20に配信した事業者を管理し、実店舗での取引に基づいて、広告に対する報酬を設定する。これにより、ユーザに対する広告により、ユーザが実店舗での取引した場合に、広告に対する報酬を適切に設定できる。このため、結果的に、サーバ10、POSシステム50、及び外部サーバ60の処理負荷を低減できる。
次に、図2から図12を参照し、実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。図2は、実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。なお、図2に示す処理の前に、外部サーバ60は、ユーザ認証等を行って端末20のユーザのアカウントからのログインを受け付け、メッセージングサービス等の利用を端末20に許可しているものとする。
ステップS101で、端末20は、外部サーバ60の事業者(限定ではなく、第1企業の一例。)により提供されるサービスを利用する。ここで、端末20は、例えば、ユーザの操作に応答して、外部サーバ60により提供されるWebサイト、またはメッセージングサービスで送受信されたコンテンツ等を表示してもよい。
続いて、外部サーバ60は、実店舗に関する広告を端末20に送信する(ステップS102)。ここで、外部サーバ60は、例えば、外部サーバ60が提供するSNS、サイトの検索サービス(検索サイト)等を利用した端末20に、広告の配信等を行う。ここで、広告には、例えば、所定のキャンペーンを開催している企業名、実店舗名、キャンペーン対象の商品等の情報が含まれていてもよい。
また、広告が押下された際のリンクの情報として、サーバ10のURL(Uniform Resource Locator)等のアドレス情報と、外部サーバ60の広告事業者のID(以下で、「広告事業者ID」と称する。)、及び端末20のユーザIDが含まれてもよい。端末20のユーザIDは、外部サーバ60にログインする際に利用されたユーザのIDでもよい。
続いて、端末20は、受信した広告を画面に表示させる(ステップS103)。ここで、端末20のユーザは、表示された広告の内容を知り、所定の実店舗に移動し、所望の商品をレジ50Bの設置場所に持っていく。
続いて、端末20は、バーコードを表示させる操作をユーザから受け付ける(ステップS104)。ここで、端末20は、例えば、表示されている広告を押下する操作を受け付ける。
続いて、端末20は、バーコードの発行要求をサーバ10に送信する(ステップS105)。ここで、バーコードの発行要求には、広告のリンクの情報等に含まれる、広告事業者ID、及び端末20のユーザのユーザIDが含まれている。これにより、サーバ10は、バーコードを取得させる際に、バーコードを表示させる契機となった広告の配信元等の情報を取得できる。また、バーコードの発行要求の前、同時または後に、端末20の通信アドレスの情報や、端末20とサーバ10とで通信の開始をするための情報(限定ではなく、端末20とサーバ10とで通信するための情報の一例。)の送信を行う。
続いて、サーバ10は、端末20のユーザに、所定の有効期限までの間にユーザに対応付けられるバーコードの番号(限定ではなく、コード情報に関連する情報の一例)を割り当てる(ステップS106)。図3は、実施形態に係るバーコード管理データ151の一例を示す図である。ここで、サーバ10は、図3に示すバーコード管理データ151から、「割り当て可能」状態であるバーコードの番号を割り当てる。図3の例では、バーコード管理データ151には、バーコードの番号に対応付けて、状態、及び有効期限が記憶される。
バーコードの番号は、事業者識別コードと商品コードとを含む番号であり、例えば、国際的なバーコードの規格に準拠した、どの事業者のどの商品であるかを表す商品識別番号である。国際的なバーコードの規格としては、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード、UPC(Universal Product Code)コード等でもよい。また、その他の規格のコードであってもよい。なお、JANコードの場合、一の事業者当たり、10万個の番号を用いることができる。この場合、サーバ10を運用する事業者は、予め、JANコードを管理する機関から、事業者コード(GS1コード)を取得しておく。これにより、従来から店舗に設置されているPOSシステム50のバーコードリーダ50A等の変更せずに、ユーザIDに対応付けられたバーコードを読み取ることができる。
状態は、バーコードの番号に対する割り当ての状態であり、「割り当て中」、「待機中」、「割り当て可能」の状態を有する。「割り当て中」は、所定のユーザに対し、番号が割り当てられていることを示す。「待機中」は、番号が、割り当ての有効期限を経過した後の所定の待機期間中であり、番号が他のユーザに割り当て不可な状態であることを示す。「割り当て可能」は、サーバ10が番号をユーザに割り当て可能な状態であることを示す。
有効期限は、サーバ10がユーザに割り当てたバーコードの有効期限である。なお、端末20は、有効期限が経過した場合は、バーコードを表示しないようにしてもよい。また、端末20は、有効期限が経過した場合に、受信したバーコードを利用不可の旨を表示してもよい。これらにより、有効期限を過ぎたバーコードを利用しての通信を軽減することができるため、サーバ10とPOSシステム50の負荷を軽減することができる。なお、この有効期限は必ずしも設定する必要はない。
「待機中」状態から「割り当て可能」状態に変更(遷移)するまでの所定の待機期間は、サーバ10の管理者により予め設定されていてもよい。または、例えば、サーバ10におけるバーコードの発行頻度と、バーコード管理データ151にて管理しているバーコードの番号の数とに基づいて、サーバ10が自動で決定してもよい。この場合、サーバ10は、例えば、統計データに基づくバーコードの発行頻度が最も高い最繁時における発行頻度が1時間あたり5万件であり、バーコード管理データ151にて管理しているバーコードの番号の数が10万個である場合、サーバ10は、待機期間を1時間と決定してもよい。または、例えば、盛況なキャンペーンの広告を配信したこと等により、バーコードの発行頻度が高くなった場合、バーコードの発行頻度が高くなるに連れて、次回以降に発行するバーコードの有効期限及び待機期間の少なくとも一方を短くするようにしてもよい。
なお、待機期間を設定することにより、有効期限を経過した後でも、有効期限から待機期間以内にバーコードが使用された場合は、バーコードを割り当てたユーザを適切に特定することができる。これにより、例えば、端末20における時計のずれ等により、有効期限を経過したバーコードが端末20に消されずに、バーコードが使用された場合や、POSシステム50でバーコードが読み取られた後、他の商品のバーコードの読み取り等により、有効期限内に取引が完了しなかった場合であっても、バーコードを使用したユーザを適切に特定することができる。
続いて、サーバ10は、端末20のユーザのユーザIDに対応付けて、割り当てたバーコードの情報、及び広告事業者IDをユーザ管理データ152に記憶する(ステップS107)。図4は、実施形態に係るユーザ管理データ152の一例を示す図である。ユーザ管理データ152には、ユーザID及び割り当て日時に対応付けて、バーコードの番号(限定ではなく、コード情報に関連する情報の一例。)、有効期限、及び広告事業者IDが記憶される。ユーザIDは、端末20のユーザの識別情報である。ユーザIDは、例えば、端末20のID、端末20の電話番号、ユーザのサーバ10におけるSNS用のアカウントID等でもよい。割り当て日時は、サーバ10がバーコードの番号を、ユーザに割り当てた時間である。バーコードの番号は、サーバ10がユーザに割り当てたバーコードの番号である。有効期限は、サーバ10がユーザに割り当てたバーコードの有効期限である。広告事業者IDは、端末20から受信したバーコードの発行要求に含まれる、外部サーバ60の事業者の識別情報である。
続いて、サーバ10は、割り当てたバーコードの番号と、バーコードの有効期限の情報を、端末20に送信する(ステップS108)。なお、サーバ10は、外部サーバ60を介して、バーコードの番号と有効期限の情報を端末20に送信してもよい。また、サーバ10は、割り当てたバーコードの番号を示すバーコードの画像(限定ではなく、コード情報の一例。)を端末20に送信してもよい。
続いて、端末20は、受信したバーコードの番号と、番号に応じたバーコード、及びバーコードの有効期限を、画面に表示する(ステップS109)。図5は、実施形態に係る端末20におけるバーコード及び有効期限の表示画面の一例を示す図である。図5の例では、領域501にバーコードが表示され、領域502に有効期限が表示されている。図6は、端末20に表示されるバーコードの一例について説明する図である。図6では、JANコードの例が示されている。JANコードでは、先頭の7桁の数字601が、企業を示す数字であり、次の5桁の数字602が、商品を示す数字である。最後の1桁の数字603は、バーコードを正しく読み取れたか否かを確認するためのチェックデジットである。なお、領域502に表示される有効期限は時刻でなく、残り時間を表示するようにしてもよい。
続いて、POSシステム50は、端末20に表示されたバーコードを、バーコードリーダ50Aで読み込む(ステップS110)。
続いて、POSシステム50は、商品管理データ511を参照し、読み込んだバーコードの番号に対応付けられた商品名、及び価格を取得する(ステップS111)。
図7は、実施形態に係る商品管理データ511の一例を示す図である。商品管理データ511には、バーコードの番号に対応付けて、企業名、商品名、及び価格が記憶される。企業名は、例えば、JANコードの先頭の7桁の数字で示される企業の名称である。商品名は、例えば、JANコードの先頭の7桁の次の5桁の数字で示される商品の名称である。なお、図7においては、バーコードの番号に対して、企業名と商品名とを記憶しているが、必ずしも記憶しなくてもよい。図7に示すように、企業名にL社とだけ記憶し、商品名にL社会員と記憶しなくてもよい。または商品名にL社会員とだけ記憶してもよい。または、企業名と商品名との両方について名称を記憶させなくてもよい。価格は、商品の価格である。図7の例では、サーバ10を運用する事業者が使用する、バーコード管理データ151にて管理されているバーコードの番号には、価格が0円(無料)と設定されている。これにより、サーバ10がユーザに発行したバーコードを読み取られても、バーコードに対してレジ50Bで課金されることはない。
なお、POSシステム50は、端末20のユーザがレジ50Bに持ってきた現物の各商品についても、バーコードの読み込み、及び読み込んだバーコードに応じた商品名、及び価格を取得する。端末20に表示されたバーコードと、現物の各商品のバーコードは、どのような順番で読み込むようにしてもよい。
続いて、POSシステム50は、端末20のユーザによる代金の支払いが完了すると、店員の操作により、後述する取引データに基づいて、取引の内容の少なくとも一部が印刷されたレシートを発行する(ステップS112)。図8は、実施形態に係るレシートの一例を示す図である。図8の例では、レシートが発行された日時(取引日時)801、レジ50Bで読み取られた各バーコードに応じた商品名、価格、バーコードの数字の各組802、合計金額803が印刷されている。なお、先ほど説明したように、図7の商品管理データ511にバーコードの番号に対応付けて、企業名と商品名との名称を記憶させなかった場合、図8のレシートには、企業名(図8の例ではL社)、商品名(図8の例では会員)とがレシートに印刷されない。
続いて、POSシステム50は、取引の内容を示す取引データ(限定ではなく、購入情報の一例。)を、販売管理データ512に記憶する(ステップS113)。
図9は、実施形態に係る販売管理データ512の一例を示す図である。販売管理データ512には、各取引データが記憶される。取引データには、例えば、店舗ID、及び取引IDに対応付けて、取引日時、バーコードの数字群、金額群等の項目が含まれる。
店舗IDは、取引が行われた実店舗の識別情報である。店舗IDには、取引が行われた実店舗を運営する事業者のIDが含まれていてもよい。取引IDは、取引の識別情報であり、例えば、レジ50Bにおける代金の支払い毎の識別情報である。バーコードの数字群、及び金額群は、取引された各商品のバーコードの数字、及び金額である。
続いて、POSシステム50は、販売管理データ512から、サーバ10が管理するバーコードの番号を含む取引データを抽出する(ステップS114)。図9の販売管理データ512例では、バーコードの数字群で、JANコードの先頭の7桁の数字が「XXXXXXX」であるバーコードの数字を含む取引データ621が抽出される。取引データには、店舗ID、及び取引IDに対応付けて、取引日時、バーコードの数字群、金額群が含まれる。
続いて、POSシステム50は、店舗IDと、抽出された取引データを、サーバ10に送信する(ステップS115)。
続いて、サーバ10は、受信した取引データに含まれるバーコードの各番号のうち、サーバ10が管理するバーコードの番号と一致する番号を抽出する(ステップS116)。
続いて、サーバ10は、ユーザ管理データ152を参照し、バーコードの番号、及び取引日時に応じたユーザID、及び広告事業者IDを取得する(ステップS117)。ここで、サーバ10は、例えば、受信した取引データに含まれる取引日時が、割り当て日時から、有効期限に所定の待機期間を加えた日時である割り当て無効日時以内であり、かつ、受信した取引データに含まれるバーコードの番号に対応付けられたユーザID、及び広告事業者IDを取得してもよい。この場合、図9に例示する取引データ621が受信されると、取引日時は「2017/5/30 16:25」であり、図4のユーザ管理データ152の例では、「MID001」のユーザIDに対する割り当て日時は「2017/5/30 15:21」であり、有効期限は「2017/5/30 16:21」である。ここで、所定の待機期間が1時間と設定されている場合、割り当て無効日時は「2017/5/30 17:21」である。すなわち、この場合、「2017/5/30 17:21」までは、他のユーザに番号は割り当てられないため、「MID001」のユーザIDと、「KID001」の広告事業者IDとが取得される。
図10は、実施形態に係るバーコードの番号に関する制御の例について説明する図である。上述したように、サーバ10は、バーコード管理データ151を用い、「割り当て可能」状態の番号をユーザに割り当てると、番号に対応付けて、有効期限を記憶するとともに、番号の状態を「割り当て中」状態に変更する。そして、有効期限を経過すると、番号の状態を「待機中」状態に変更し、有効期限を経過してから所定の待機期間を加えた日時である割り当て無効日時を経過すると、番号の状態を「割り当て可能」状態に変更する。端末20は、番号がユーザに割り当てられると、バーコードを画面に表示し、有効期限を経過すると、バーコードの表示を非表示にし、以降はバーコードを表示させない。また、番号をユーザに割り当てた割り当て日時から、上述した割り当て無効日時までの間は、POSシステム50による番号の使用は有効なものとしてサーバ10に扱われてもよい。このように、1のバーコードを流動的に割り当てることにより、バーコードの発行量を低減することができる。
続いて、サーバ10は、特典データ153を参照し、ユーザIDに係るユーザに、取引データに応じた所定の特典を付与する(ステップS118)。ここで、サーバ10は、付与した特典の情報をユーザの端末20に送信する。これにより、外部サーバ60から配信された広告により実店舗で取引を行ったユーザに特典(メリット)を提供することができる。なお、サーバ10は、外部サーバ60を介して、付与した特典の情報をユーザの端末20に送信してもよい。
また、サーバ10は、バーコードが利用された実店舗への来店に関連するメッセージを端末20に送信してもよい。これにより、端末20のユーザに、実店舗への来店を把握したことを通知することができる。この場合、サーバ10は、店舗IDに係る店舗の名称を記憶部15から取得し、ステップS117の処理で取得したユーザIDに係るユーザの端末20に、「○○店をご利用いただき、どうもありがとうございました。」等のメッセージを送信してもよい。なお、サーバ10は、バーコードが利用された実店舗への来店に関連するメッセージを、外部サーバ60が提供するメッセージングサービス等のサービスを用いて端末20に送信してもよい。
図11は、実施形態に係る特典データ153の一例を示す図である。特典データ153には、企業ID、店舗ID、キャンペーン期間、特典内容が記憶されている。特典データ153は、例えば、サーバ10を運用する事業者の提携先である、POSシステム50を運用する事業者からの依頼により、予め設定されていてもよい。企業IDは、POSシステム50を運用する事業者のIDである。特典内容は、取引日時がキャンペーン期間内である場合に、ユーザに付与される特典の内容を示す情報である。図11の例では、所定のキャンペーン期間以内に、店舗ID「101」の店舗で購入した場合、合計額の10%分のポイントが、ユーザに付与されることが示されている。なお、ポイントは、例えば、外部サーバ60またはサーバ10が提供するSNSサービス上で利用できるスタンプ等のコンテンツや、サーバ10の事業者の提携先の外部のショッピングサイト、または実店舗における商品等の代金の支払い等に利用できるようにされてもよい。
この場合、実店舗を運用する事業者は、サーバ10を運用する事業者に、サーバ10から配信された広告により実店舗で商品等を購入したユーザの購入額等に応じた広告料または紹介料としての所定の報酬を支払い、サーバ10を運用する事業者は、ユーザに、報酬の一部をポイントして還元するようにしてもよい。
続いて、サーバ10は、広告事業者ID毎の取引を集計する(ステップS119)。図12は、実施形態に係る広告集計データ154の一例を示す図である。広告集計データ154には、広告事業者IDに対応付けて、ユーザID、店舗ID、バーコードの数字群、金額群が含まれる。ここで、サーバ10は、受信した取引データと、ステップS117の処理で取得したユーザID、及び広告事業者IDとに基づいて、図12の広告集計データ154を生成する。これにより、ユーザがバーコードを用いて実店舗で購入した商品のデータを集計することができる。
続いて、サーバ10は、広告の効果に基づいて、POSシステム50を運用する事業者から各広告事業者IDに係る各広告事業者に対して支払われる金額(広告代金)を設定する(ステップS120)。このように、ユーザに対する広告により、ユーザが実店舗での取引した場合に、広告に対する報酬を適切に設定できるようにすることができるようになる。このため、結果的に、サーバ10、POSシステム50、及び外部サーバ60の処理負荷を低減できる。なお、この金額は、円等の通貨で支払われてもよいし、所定の店舗で利用できる電子マネー、または仮想通貨等で支払われてもよい。
サーバ10は、ステップS120の処理で、バーコードが用いられた実店舗での取引に基づいて、POSシステム50を運用する事業者が支払う広告料を算出し、支払われた広告料の少なくとも一部を、各広告事業者に対して支払うようにしてもよい。これにより、実店舗での取引に対する広告の効果に基づいて、POSシステム50を運用する事業者が支払う広告料を算出することができる。
また、サーバ10は、例えば、各広告事業者の広告により、バーコードを利用して実店舗での取引が行われた回数に基づいて、POSシステム50を運用する事業者から各広告事業者に対して支払われる金額を設定してもよい。この場合、1回の取引に対して所定の金額(例えば、10円)が広告事業者に対して支払われるように設定してもよい。
または、サーバ10は、ステップS120の処理で、例えば、各広告事業者の広告により、バーコードを利用して実店舗での取引が行われた金額の合計等に基づいて、POSシステム50を運用する事業者から各広告事業者に対して支払われる金額を設定してもよい。すなわち、ユーザの購入金額が大きい場合、POSシステム50を運用する事業者から各広告事業者に対して支払われる金額が大きくなるように設定してもよい。この場合、取引の金額に対する所定の割合(例えば、1%)が広告事業者に対して支払われるように設定してもよい。
<第1変形例>
特典内容として、キャンペーン対象の商品毎に、所定の特典を設定してもよい。この場合、サーバ10は、図11に示す特典データ153で、キャンペーン対象の商品を示すバーコードの数字に対応付けて、特典内容を設定しておき、取引データに含まれる商品の金額等に応じた特典を付与してもよい。
<第2変形例>
サーバ10は、バーコードを取得した端末20の位置情報と、バーコードが利用された実店舗の位置情報とに基づいて、バーコードを利用したユーザを認証してもよい。この場合、例えば、ステップS105の処理で、端末20は、バーコードの発行要求をサーバ10に送信する際、端末20の現在の位置情報もサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、ステップS107の処理で、割り当てたバーコードの情報に対応付けて、端末20の位置情報もユーザ管理データ152に記憶する。そして、サーバ10は、ステップS118の処理で、バーコードが利用された実店舗の位置、またはバーコードが利用された際に端末20から受信した端末20の現在の位置と、バーコードを取得した際の端末20の位置との間の距離が、バーコードの有効期限に応じた所定の閾値以下であるか判定し、所定の閾値以下の場合のみ、取引データに応じた所定の特典を付与する。これにより、バーコードを取得したユーザと、バーコードを利用したユーザが同一であることを検証することができる。
<第3変形例>
サーバ10は、図12の広告集計データ154に基づくレポートを、POSシステム50を運用する事業者にメール等を用いて送信してもよい。この場合、サーバ10は、例えば、広告事業者ID毎の購入金額の合計額等の情報を含むレポートを送信してもよい。また、サーバ10は、ユーザIDに対応付けられている、ユーザの年齢、性別、居住地等のユーザの属性を示す情報を外部サーバ60から取得し、ユーザの属性、及び広告事業者ID毎の購入金額の合計額等の情報を含むレポートを送信してもよい。これにより、POSシステム50を運用する事業者は、どの広告事業者の広告の効果が高いかを判断することができる。
図13は、実施形態に係る広告集計データ154に基づくレポートの作成処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS201で、サーバ10は、広告集計データ154を参照し、広告事業者ID、及び店舗ID毎等の購入金額の合計額を算出する。続いて、サーバ10は、広告集計データ154に含まれるユーザIDに対するユーザの属性を示す情報を外部サーバ60から取得する(ステップS202)。続いて、サーバ10は、ユーザの属性に基づく統計データを算出する(ステップS203)。続いて、サーバ10は、算出した各種の情報を含むレポートのデータを生成し(ステップS204)、レポートの作成処理を終了する。
図14A、及び図14Bは、実施形態に係るレポートの一例について説明する図である。図14の例では、「KID001」の広告事業者IDによる広告により、「101」の店舗IDであるPOSシステム50を運用する事業者の実店舗での所定期間での購入金額の合計額が「785460」円であることが示されている。また、購入金額の合計額に対する男女比として、男性による購入金額の合計額が「785460」円の67%であること等が示されている。また、購入金額の合計額に対する年齢比として、「10代」のユーザによる購入金額の合計額が「785460」円の29%であること等が示されている。
図14Bの例では、「KID001」の広告事業者IDによる広告により、「101」の店舗IDであるPOSシステム50を運用する事業者の実店舗で、「XXXXXXY00001Z」のバーコードの数字により示される商品の所定期間での購入金額の合計額が「385420」円であることが示されている。また、この商品の購入金額の合計額に対する男女比として、男性による購入金額の合計額が「385420」円の72%であること等が示されている。また、この商品の購入金額の合計額に対する年齢比として、「10代」のユーザによる購入金額の合計額が「385420」円の20%であること等が示されている。
広告集計データ154に基づくレポートにより、POSシステム50を運用する事業者は、どの広告事業者の広告により、どのようなユーザ層が実店舗での取引を行ったかを判断することができる。
<実施形態の効果>
従来、オンラインでの所定の商品や実店舗等に対する広告が、オフラインである実店舗における取引に寄与した程度を把握できないという問題がある。例えば、独自規格のバーコードを、広告を受信した各ユーザに割り当てることにより、各ユーザに対する実店舗における取引を把握できるようにする場合、POSシステムの改修等の手間がかかる。
上述した実施形態の少なくとも一部によれば、例えば、実店舗で広く用いられている標準的な規格に準拠した商品管理用のバーコードの数字を、所定の期間内で、端末20のユーザに割り当てる。そして、実店舗における取引のデータに含まれるバーコードの数字から、取引を行ったユーザを判別する。これにより、実店舗で取引を行ったユーザの情報を比較的容易に取得することができる。また、実店舗で取引を行ったユーザの情報を比較的容易に取得できるため、結果的に、サーバ10、POSシステム50、及び外部サーバ60の処理負荷を低減できる。
また、商品管理用のバーコードの数字に対応付けて、バーコードを配信する契機となった広告を端末20に配信した事業者を管理し、実店舗での取引に基づいて、広告に対する報酬を設定する。これにより、ユーザに対する広告により、ユーザが実店舗での取引した場合に、広告に対する報酬を適切に設定できる。このため、結果的に、サーバ10、POSシステム50、及び外部サーバ60の処理負荷を低減できる。
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
1 通信システム
10 サーバ
11 制御部
14 通信I/F
151 バーコード管理データ
152 ユーザ管理データ
153 特典データ
154 広告集計データ
20 端末
50 POSシステム
50A バーコードリーダ
50B レジ
50C オフィスサーバ
511 商品管理データ
512 販売管理データ

Claims (16)

  1. 情報処理装置であって、
    第1企業による情報を表示する端末が、前記端末のユーザによる前記第1企業から配信されて前記端末に表示された広告に対する操作に応答して送信する、前記端末と前記情報処理装置とで通信するための情報を前記端末から受信し、前記端末に対して実店舗での商品購入時にコードリーダによって読み取られることで当該商品を特定するための商品管理用のコード情報を送信し、前記端末の表示領域に表示された前記コード情報が前記実店舗でのコードリーダに読み取られたことに基づき、第2企業の情報処理端末から送信された前記コード情報に関連する情報を受信する通信部と、
    前記コード情報に関連する情報と、前記第1企業に関する情報とを関連付ける関連付け部と、
    前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記第1企業に対して支払う金額を設定する制御部とを備える。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、前記端末から送信された、前記第1企業に関する情報を受信する。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、前記端末の識別情報を受信し、
    前記関連付け部が、前記コード情報と前記識別情報とを関連づけ、
    前記通信部が、前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記識別情報に基づいて、前記端末に情報を送信する。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    前記情報は、前記端末に送信する特典に関する情報である。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、前記端末から前記端末の位置に関する情報を受信し、
    前記通信部が、前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記識別情報と前記位置に関する情報とに基づいて、前記特典に関する情報を前記端末に送信する。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、前記位置に関する情報と、前記コード情報が前記コードリーダで読みとられる場合の前記端末の位置に関する情報とを比較し、前記特典に関する情報を、前記端末に送信する。
  7. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記コード情報に関連付けられた前記識別情報に基づいて、前記第2企業に関する店舗への来店に関連するメッセージを前記端末に送信する。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、前記端末の識別情報を受信し、
    前記通信部が、前記ユーザが購入する購入品のコード情報を前記コードリーダで読み取られることに基づき、前記第2企業の情報処理端末から送信された前記ユーザが購入した購入品に関する購入情報を受信し、
    前記関連付け部が、前記コード情報と、前記識別情報と、前記購入情報とを関連づける。
  9. 請求項8に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、複数ユーザの各々の前記識別情報と、複数ユーザの各々の前記購入情報とに基づく統計に関する情報を前記第2企業の情報処理端末に送信する。
  10. 請求項8または請求項9に記載の情報処理装置であって、
    前記制御部が、前記第1企業に支払う対価を、前記購入情報に基づいて変更する。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記通信部が、前記第2企業の情報処理端末から前記第2企業に関する情報を受信し、
    前記関連付け部が、前記コード情報に前記第2企業に関する情報を関連づけ、
    前記制御部が、前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記第2企業が支払う金額を設定する。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記コード情報は、少なくとも事業者識別コードと商品コードとで構成される。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記コード情報は、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード、UPC(Universal Product Code)コードのうち少なくとも一つである。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記コード情報は、前記コードリーダで読み取られた場合、商品単価が無料であると判定される情報を含む。
  15. 情報処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    第1企業による情報を表示する端末が、前記端末のユーザによる前記第1企業から配信されて前記端末に表示された広告に対する操作に応答して送信する、前記端末と前記情報処理装置とで通信するための情報を前記端末から通信部により受信する処理と、
    前記端末に対して実店舗での商品購入時にコードリーダによって読み取られることで当該商品を特定するための商品管理用のコード情報を前記通信部により送信する処理と、
    前記コード情報に関連する情報と、前記第1企業に関する情報とを関連付ける処理と、
    前記端末の表示領域に表示された前記コード情報が前記実店舗でのコードリーダに読み取られたことに基づき、第2企業の情報処理端末から送信された前記コード情報に関連する情報を前記通信部により受信する処理と、
    前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記第1企業に対して支払う金額を設定する処理とを実行させる。
  16. 情報処理装置による情報処理方法であって、
    第1企業による情報を表示する端末が、前記端末のユーザによる前記第1企業から配信されて前記端末に表示された広告に対する操作に応答して送信する、前記端末と前記情報処理装置とで通信するための情報を前記端末から通信部により受信し、
    前記端末に対して実店舗での商品購入時にコードリーダによって読み取られることで当該商品を特定するための商品管理用のコード情報を前記通信部により送信し、
    前記コード情報に関連する情報と、前記第1企業に関する情報とを関連付け、
    前記端末の表示領域に表示された前記コード情報が前記実店舗でのコードリーダに読み取られたことに基づき、第2企業の情報処理端末から送信された前記コード情報に関連する情報を前記通信部により受信し、
    前記コード情報に関連する情報の受信に基づき、前記第1企業に対して支払う金額を設定する。
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