JP7314327B2 - 半導体ナノ粒子およびその製造方法 - Google Patents
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Description
前記分散液に、第13族元素を含む化合物および第16族元素の単体または第16族元素を含む化合物を加えて、前記一次半導体ナノ粒子の表面に、実質的に前記第13族元素と前記第16族元素をとからなる半導体の層を形成することを含む、半導体ナノ粒子の製造方法である。
本発明者らは、三元系の量子ドット、特に、第11族-第13族-第16族の量子ドットであって、一般的な製造方法で製造されたものについては、バンド端発光が確認されていなかったために、この量子ドットからバンド端発光を得るための構成を検討した。その検討の過程で、本発明者らは、三元系ないし四元系の量子ドットの表面の状態を変化させることによって、バンド端発光が得られる可能性を検討し、特に、該量子ドットの表面を適当な半導体で被覆することによって表面状態を変化させることを検討した。その結果、第13族元素と第16元素とを含む半導体で、三元系ないし四元系の量子ドットを被覆することにより、当該量子ドットからバンド端発光が得られることを見出し、本実施形態に至った。
なお、バンド端発光が確認されているCdSeについては、そのバンド端発光をより強くするために、その表面をCdS等で被覆する構成が既に提案されている。また、三元系の量子ドットについても、その表面をZnSまたはZnSe等で被覆する構成が提案されている。しかしながら、バンド端発光を生じない又は発光スペクトルにおいてバンド端発光がほとんど観測されない三元系ないし四元系の量子ドットをコアとし、当該コアの表面を、特定の半導体から成るシェルで被覆することによって、バンド端発光が得られるようになったという報告はこれまでのところなされていない。
(三元系のコア)
三元系の半導体から成るコアは、M1、M2、およびZを含む半導体から成り、それ自体粒子の形態をとるものであるから、半導体ナノ粒子である。
ここで、M1は、Ag、CuおよびAuからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素であり、好ましくはAgまたはCuであり、特に好ましくはAgである。M1がAgであると、コア(後述する製造方法で用いられる一次半導体ナノ粒子に相当する)の合成が容易となる。M1として二以上の元素が含まれていてよい。
コアの結晶構造は、正方晶、六方晶、または斜方晶からなる群より選ばれる少なくとも一種であってもよい。
半導体ナノ粒子の集合体においては、コアの結晶構造が異なる複数種の半導体ナノ粒子が混在していてよい。その場合、XRDパターンにおいては、複数の結晶構造に由来するピークが観察される。
四元系の半導体から成るコアは、M1、M2、M3、およびZを含む半導体からなり、三元系の半導体から成るコアと同様、それ自身半導体ナノ粒子である。四元系の半導体からなるコアの結晶構造は、正方晶、六方晶、または斜方晶からなる群より選ばれる少なくとも一種であってよい。ナノ粒子の集合体においては、コアの結晶構造が異なる複数種のナノ粒子が混在していてよい。その場合、XRDパターンにおいては、複数の結晶構造に由来するピークが観察される。
M1、M2およびZは、三元系のコアに関連して説明したとおりであるから、ここではその説明を省略する。
M3は、ZnおよびCdからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素である。M3は好ましくはZnである。M3がZnであれば、本実施形態の半導体ナノ粒子を低毒性の組成のものとして提供できる。またCdを採用した場合においても、Cdを用いた二元系のコアと比べてCdの量を減らすことができることから、低毒性の組成のものとして提供できる。
四元系の半導体の結晶構造の同定方法は、三元系の半導体から成るコアに関連して説明したとおりである。
本実施形態において、シェルは、コアを構成する半導体よりも大きいバンドギャップエネルギーを有する半導体であって、実質的に第13族元素および第16族元素からなる半導体である。第13族元素としては、B、Al、Ga、In、およびTlが挙げられ、第16族元素としては、O、S、Se、TeおよびPoが挙げられる。シェルを構成する半導体には、第13族元素が1種類だけ、または2種類以上含まれてよく、第16族元素が1種類だけ、または2種類以上含まれていてもよい。具体的には、「実質的に」とは、シェルに含まれるすべての元素の原子数の合計を100%としたときに、第13族元素および第16族元素以外の元素の割合が例えば5%以下であることを示す。
あるいは、シェルはアモルファス(非晶質)であってもよい。
硫化インジウムおよび硫化ガリウムは、第11族-第13族-第16族の三元系ないしは四元系の半導体、特にAg-In-SないしはAg-In-Zn-Sがコアである場合に、シェルを構成する半導体として好ましく用いられる。特に、硫化ガリウムは、バンドギャップエネルギーがより大きいことから好ましく用いられる。硫化ガリウムを使用する場合には、硫化インジウムを使用する場合と比較して、より強いバンド端発光を得ることができる。
上記において説明したコアおよびシェルから成る、本実施形態のコアシェル構造の半導体ナノ粒子の構成を以下に説明する。
I(t)=A1exp(-t/τ1)+A2exp(-t/τ2)+A3exp(-t/τ3)
本実施形態のコアシェル構造の半導体ナノ粒子は、
- コアとなる半導体ナノ粒子(本明細書において、シェルで被覆する前のコアを便宜的に「一次半導体ナノ粒子」と呼ぶ)を溶媒中に分散させた分散液を準備すること、および
- 当該分散液に、第13族元素の源(ソース)となる同元素を含む化合物、および第16族元素の源(ソース)となる同元素の単体または同元素を含む化合物を加えて、一次半導体ナノ粒子の表面に、実質的に第13族元素と第16族元素とからなる半導体の層を形成すること
を含む。
一次半導体ナノ粒子は、上記コアに相当し、三元系のものである場合には、M1、M2、およびZを含む半導体からなるナノ粒子であり、四元系のものである場合には、M1、M2、M3およびZを含む半導体からなるナノ粒子である。一次半導体ナノ粒子は、市販されているものをそのまま用いてよく、あるいは試験的に生産されたものがあればそれを用いてよく、あるいはM1源、M2源、およびZ源、ならびに場合によりM3源を反応させることにより作製してよい。本実施形態の製造方法では、一次半導体ナノ粒子を作製した後、直ちにシェルによる被覆を実施しなければならないということはなく、別に作製された一次半導体ナノ粒子を、時間を置いて用いてよい。
一次半導体ナノ粒子をシェルで被覆するに際しては、これを適切な溶媒に分散させた分散液を調製し、当該分散液中でシェルとなる半導体層を形成する。一次半導体ナノ粒子が分散した液体においては、散乱光が生じないため、分散液は一般に透明(有色または無色)のものとして得られる。一次半導体ナノ粒子を分散させる溶媒は特に限定されず、一次半導体ナノ粒子を作製するときと同様、任意の有機溶媒(特に、エタノール等の極性の高い有機溶媒)であってよい。有機溶媒は、表面修飾剤、または表面修飾剤を含む溶液であってよい。例えば、有機溶媒は、シェルに関連して説明した表面修飾剤である、炭素数4~20の炭化水素基を有する含窒素化合物から選ばれる少なくとも1つであってよく、あるいは、炭素数4~20の炭化水素基を有する含硫黄化合物から選ばれる少なくとも1つであってよく、あるいは炭素数4~20の炭化水素基を有する含窒素化合物から選ばれる少なくとも1つと炭素数4~20の炭化水素基を有する含硫黄化合物から選ばれる少なくとも1つとの組み合わせであってよい。含窒素化合物としては、特に、特に純度の高いものが入手しやすい点と沸点が290℃を超える点から、n‐テトラデシルアミンが好ましい。具体的な有機溶媒としては、オレイルアミン、n‐テトラデシルアミン、ドデカンチオール、またはその組み合わせがある。
シェルとなる半導体の層の形成は、第13族元素を含む化合物と、第16族元素の単体または第16族元素を含む化合物とを、上記分散液に加えて実施する。
第13族元素を含む化合物は、第13族元素源となるものであり、例えば、第13族元素の有機塩、無機塩、および有機金属化合物等である。具体的には、第13族元素を含む化合物としては、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、塩酸塩、スルホン酸塩、アセチルアセトナト錯体が挙げられ、好ましくは酢酸塩等の有機塩、または有機金属化合物である。有機塩および有機金属化合物は有機溶媒への溶解度が高く、反応をより均一に進行させやすいことによる。
また、ヒーティングアップ法で、分散液にn‐テトラデシルアミンを用いると、欠陥発光に由来するブロードなピークの強度がバンド端発光のピークの強度よりも十分に小さい発光スペクトルを与える半導体ナノ粒子が得られる。
上記の傾向は、第13族元素源としてガリウム源を使用した場合に、有意に認められる。
次に、本発明に係る別の実施形態として、上記において説明したコアシェル構造の半導体ナノ粒子を用いた、発光デバイスを説明する。
本発明の実施形態である発光デバイスは、光変換部材および半導体発光素子を含む発光デバイスであって、光変換部材に上記において説明したコアシェル構造の半導体ナノ粒子を含むものである。この発光デバイスによれば、例えば、半導体発光素子からの発光の一部を、コアシェル構造の半導体ナノ粒子が吸収してより長波長の光が発せられる。そして、コアシェル構造の半導体ナノ粒子からの光と半導体発光素子からの発光の残部とが混合され、その混合光を発光デバイスの発光として利用できる。
あるいは、ピーク波長が400nm以下の紫外線を発光する半導体発光素子を用い、紫外線を吸収して青色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発光する、三種類のコアシェル構造の半導体ナノ粒子を用いる場合でも、白色発光デバイスを得ることができる。この場合、発光素子から発せられる紫外線が外部に漏れないように、発光素子からの光をすべて半導体ナノ粒子に吸収させて変換させることが望ましい。
あるいはまた、半導体発光素子として波長700nm~780nmの赤色光を発光するものを用い、コアシェル構造の半導体ナノ粒子として、赤色光を吸収して近赤外線を発光するものを用いれば、近赤外線を発光する発光デバイスを得ることもできる。
あるいはまた、光変換部材のさらに別の例は、半導体発光素子の周囲にその上端が半導体発光素子と同一平面を構成するように反射材を含む樹脂部材が充填されている場合にあっては、前記半導体発光素子および前記反射材を含む樹脂部材の上部に、所定の厚さで平板状に形成された樹脂部材である。
また、発光デバイスにおいて、異なる波長の発光を示す2種類以上のコアシェル構造の半導体ナノ粒子を用いる場合には、1つの光変換部材内で前記2種類以上のコアシェル構造の半導体ナノ粒子が混合されていてもよいし、あるいは1種類の量子ドットのみを含む光変換部材を2つ以上組み合わせて用いてもよい。この場合、2種類以上の光変換部材は積層構造を成してもよいし、平面上にドット状ないしストライプ状のパターンとして配置されていてもよい。
- 青色半導体発光素子によりピーク波長が420nm~490nmの範囲内にある青色光を得るようにし、コアシェル構造の半導体ナノ粒子により、ピーク波長が510nm~550nm、好ましくは530nm~540nmの範囲内にある緑色光、およびピーク波長が600nm~680nm、好ましくは630~650nmの範囲内にある赤色光を得るようにする;または、
- 発光デバイスにおいて、半導体発光素子によりピーク波長400nm以下の紫外光を得るようにし、コアシェル構造の半導体ナノ粒子によりピーク波長430nm~470nm、好ましくは440~460nmの範囲内にある青色光、ピーク波長が510nm~550nm、好ましくは530~540nmの緑色光、およびピーク波長が600~680nm、好ましくは630~650nmの範囲内にある赤色光を得るようにする
ことによって、濃いカラーフィルターを用いることなく、色再現性の良い液晶表示装置が得られる。本実施形態の発光デバイスは、例えば、直下型のバックライトとして、またはエッジ型のバックライトとして用いられる。
(1)一次半導体ナノ粒子(Ag-In-S)の作製
酢酸銀(AgOAc)、酢酸インジウム(In(OAc)3)をそれぞれ0.4mmol、チオ尿素を0.8mmol、11.8mLのオレイルアミン、および0.2mLの1-ドデカンチオールを、二つ口フラスコに入れ、真空脱気(常温にて3min)した後Ar雰囲気下にて、10℃/minの昇温速度で、200°Cに達するまで昇温した。得られた懸濁液を放冷した後、遠心分離(半径150mm、2500rpm、10分間)に付し、上澄みである濃い赤色の溶液を取り出した。これにナノ粒子の沈殿が生じるまでメタノールを加えて、遠心分離(半径150mm、2500rpm、3分間)に付し、沈殿物を常温で真空乾燥し、半導体ナノ粒子(一次半導体ナノ粒子)を得た。
平均粒径は、3以上のTEM像を選択し、これらに含まれているナノ粒子のうち、計測可能なものをすべて、すなわち、画像の端において粒子の像が切れているようなものを除くすべての粒子について、粒径を測定し、その算術平均を求める方法で求めた。本実施例を含む全ての実施例および比較例において、3以上のTEM像を用いて、合計100点以上のナノ粒子の粒径を測定した。
この一次半導体ナノ粒子の平均粒径は5.3nmであった。
平均粒径が5.3nmである場合の一次半導体ナノ粒子の体積は、球状とした場合に77.95nm3と算出される。また、正方晶である場合の硫化銀インジウム結晶の単位格子体積は0.38nm3(格子定数 5.828Å、5.828Å、11.19Å)と算出されることから、一次半導体ナノ粒子の体積を単位格子体積にて除することにより一次半導体ナノ粒子1個の中に205個の単位格子が含まれていることが算出される。次に正方晶である場合の硫化銀インジウム結晶の1個の単位格子には4個のインジウム原子が含まれているため、ナノ粒子1個あたりには820個のインジウム原子が含まれていることが算出される。
インジウムの物質量をナノ粒子1個あたりのインジウム原子数で除することにより一次半導体ナノ粒子の、ナノ粒子としての物質量は、63.6nmolであると算出される。
(1)で得た一次半導体ナノ粒子をコアとして、これらのうち、ナノ粒子としての物質量で20nmolを、5.9mLのオレイルアミンと0.1mLのドデカンチオールの混合溶媒に分散させた分散液を得、これをAr雰囲気下で200℃に保った。これとは別に、酢酸インジウム(In(OAc)3)0.8mmol(233mg)および硫黄粉末1.2mmol(38.4mg)をオレイルアミン8mLに加え、100℃で10分間撹拌することにより、酢酸インジウムおよび硫黄粉末を溶解させて混合液を得た。上記加熱した分散液に、混合液を5mL/h(In基準で0.5mmol/h)の速度で5ml滴下した。混合液の添加が終わった時点で、加熱源をoffにして常温まで放冷し、その後、溶液にメタノールを加えて、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の析出物を得た後、遠心分離(半径150mm、2500rpm、3分間)により固体成分を回収した。これをクロロホルムに溶かし、各種測定を行った。また、シェルで被覆された粒子の平均粒径を測定したところ、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の平均粒径は11.4nmであり、一次半導体ナノ粒子の平均粒径との差からシェルの厚さは平均で約3.0nmであった。
発光、吸収および励起スペクトルを測定した。その結果を順に図2および図3に示す。
発光スペクトルは、マルチチャンネル分光器(浜松ホトニクス社製、商品名PMA12)を用いて、励起波長500nmにて測定した。吸収スペクトルは、紫外可視近赤外分光光度計(日本分光製、商品名V-670)を用いて、波長を350nm~850nmとして測定した。励起スペクトルは、蛍光分光光度計(堀場製作所製、Fluoromax-4)を用いて、観測波長593nmおよび780nm(発光スペクトルで観察されたピークに対応)にて測定した。
図2に示すように、実施例1で得たコアシェル構造の半導体ナノ粒子では、593nm付近に半値幅が約38nmである急峻な発光ピークが観察された。また、図3に示すように、観測波長593nmでの励起スペクトルにおいては、540nm付近にてエキシトンピークが観察された。参考として、図4および図5に、一次半導体ナノ粒子(Ag-In-S)の発光スペクトルおよび吸収スペクトルを示す。シェルで被覆されていないAg-In-Sの発光スペクトルは、820nm付近にピークを有するブロードなものであり、また、吸収・励起スペクトルにおいて、エキシトンピークは観察されなかった。
実施例1と同様の手順で作製した一次半導体ナノ粒子のうち、ナノ粒子としての物質量で10nmolを、12mLのオレイルアミンに分散させた分散液を得、これをAr雰囲気下で260℃に保った。これとは別に、ガリウムアセチルアセトナト(Ga(acac)3)および硫黄粉末を、それぞれオレイルアミン中に0.1mmol/mLおよび0.15mmol/mLの濃度となるように加え、100℃で10分間撹拌することにより、ガリウムアセチルアセトナトおよび硫黄粉末を溶解させて混合液を得た。上記加熱した分散液に、混合液を5mL/h(Ga基準で0.5mmol/h)の速度で4ml滴下した。混合液の添加が終わった時点で、加熱源をoffにして常温まで放冷し、その後、溶液にメタノールを加えて、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の析出物を得て、遠心分離(半径150mm、2500rpm、3分間)により固体成分を回収した。これをクロロホルムに溶かし、各種測定を行った。
また、シェルで被覆された粒子の平均粒径を測定したところ、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の平均粒径は6.65nmであった。この実施例で作製した一次半導体ナノ粒子の平均粒径は5.99nmであり、これとの差からシェルの厚さは平均で約0.33nmであった。
また、実施例1と同じマルチチャンネル分光器(励起波長450nm)を用いて、バンド端発光であると考えられる急峻なピーク(530-650nm)における発光量子収率を測定したところ、1.9%であった。
また、実施例1と同様の手順で、急峻なピークとして観察される発光の発光寿命を測定したところ、τ1、τ2、およびτ3、ならびに各成分の寄与率(A1、A2およびA3)は以下の表2に示すとおりとなった。表2に示すとおり、主成分(τ2、A2)の発光寿命は39.1nsであった。
実施例1と同様の手順で作製した一次半導体ナノ粒子のうち、ナノ粒子としての物質量で30nmolと、ガリウムアセチルアセトナト(Ga(acac)3)0.1mmolと、ジベンジルジスルフィド0.05mmolと、オレイルアミン12mLとを、フラスコに入れて、10℃/minの昇温速度で260℃まで加熱し、260℃にて20分間保持した後、加熱源をoffにして放冷した。その後、溶液にメタノールを加えて、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の析出物を得て、遠心分離(半径150mm、2500rpm、3分間)により固体成分を回収した。これをクロロホルムに溶かし、各種測定を行った。
また、シェルで被覆された粒子の平均粒径を測定したところ、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の平均粒径は8.0nmであった。この実施例で作製した一次半導体ナノ粒子の平均粒径は6.0nmであり、これとの差からシェルの厚さは平均で約1nmであった。
また、実施例1と同様の手順で、急峻なピークとして観察される発光の発光寿命を測定したところ、τ1、τ2、およびτ3、ならびに各成分の寄与率(A1、A2およびA3)は以下の表3に示すとおりとなった。表3に示すとおり、主成分(τ2、A2)の発光寿命は51.4nsであった。
実施例1と同様の手順で作製した一次半導体ナノ粒子のうち、ナノ粒子としての物質量で10nmolを、12mLのオレイルアミンに分散させ分散液を得、これをAr雰囲気下に260℃に保った。これとは別に、酢酸亜鉛(Zn(OAc)2)、硫黄粉末を、それぞれオレイルアミン中に0.1mmol/mLとなるように加え、100℃で10分間加熱することによって酢酸亜鉛および硫黄粉末を溶解させて混合液を得た。上記加熱した分散液に、混合液を5mL/h(Zn基準で0.5mmol/h)の速度で2ml滴下した。混合液の添加が終わった時点で、加熱源をoffにして常温まで放冷し、その後、溶液にメタノールを加えて、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の析出物を得て、遠心分離(半径150mm、2500rpm、3分間)により固体成分を回収した。これをクロロホルムに溶かし、実施例1で用いた装置と同じ装置を使用して、発光スペクトル(励起波長450nm)および吸収スペクトルを測定した。その結果を図10および図11に示す。
実施例1と同様の手順で作製した一次半導体ナノ粒子のうち、ナノ粒子としての物質量で30nmolと、ガリウムアセチルアセトナト(Ga(acac)3)0.1mmolと、ジベンジルジスルフィド0.05mmolと、オレイルアミン12mLとを、フラスコに入れて、10℃/minの昇温速度で260℃まで加熱した。260℃に達した直後(実施例4A)、それぞれ260℃にて10分間(実施例4B)、20分間(実施例4C)、30分間(実施例4D)保持した後、加熱源をoffにして放冷した。その後、反応生成物を含む液体を、遠心分離(半径150mm、2500rpm、10分間)に付し、上澄みを取り出した。これにナノ粒子の沈殿が生じるまでメタノールを加えて、遠心分離(半径150mm、2500rpm、5分間)に付し、固体成分を回収した。これをクロロホルムに溶かし、各種測定を行った。
実施例1と同様の手順で作製した一次半導体ナノ粒子のうち、ナノ粒子としての物質量で30nmolと、ガリウムアセチルアセトナト(Ga(acac)3)0.1mmolと、硫黄0.15mmolと、オレイルアミン12mLとを、フラスコに入れて、10℃/minの昇温速度で260℃まで加熱した。260℃に達した直後(実施例5A)、それぞれ260℃にて10分間(実施例5B)、30分間(実施例5C)、40分間(実施例5D)、50分間(実施例5E)、60分間(実施例5F)保持した後、加熱源をoffにして放冷した。その後、反応生成物を含む液体を、遠心分離(半径150mm、2500rpm、10分間)に付し、上澄みを取り出した。これにナノ粒子の沈殿が生じるまでメタノールを加えて、遠心分離(半径150mm、2500rpm、5分間)に付し、固体成分を回収した。これをクロロホルムに溶かし、各種測定を行った。
実施例5Fのコアシェル構造の半導体ナノ粒子を、HRTEMおよびHAADF(日本電子製、商品名ARM―200F)により観察した。HRTEM像を図16に、HAADF像を図17に示す。いずれにおいても、規則的な模様を有する結晶性のコアと、その周囲に位置する規則的な模様を有しないシェルが観察され、実施例5Fの半導体ナノ粒子においてシェルがアモルファスであることが観察された。
実施例5Fのコアシェル構造の半導体ナノ粒子を、X線光電子分光(島津製作所製、商品名KRATOS AXIS-165X)により分析した。銀、インジウムは、3d軌道由来のピーク位置をデータベースと比較した場合に、硫化物の位置と一致し、硫黄は、2p軌道由来のピーク位置をデータベースと比較した場合に、金属硫化物の位置と一致することを確認した。また、ガリウムについては、硫化物のデータベースが入手できないため硫化物であることを確認できなかったが、ガリウムの3d軌道由来のピーク位置が、金属ガリウムとは明らかに異なり、酸化ガリウムとセレン化ガリウムの間に位置することから、硫化物である可能性が高いことを確認した。
実施例5Fのコアシェル構造の半導体ナノ粒子に含まれる各元素の原子百分率を、エネルギー分散型X線分析装置(EDAX製、商品名OCTANE)により分析した。その結果を表4に示す。組成をAgInS2・Ga2S3とした場合に、表4のAgおよびGaの結果より計算した硫黄の原子百分率は、53.9(17.2×2+13.1÷2×3=53.9)となり、表4のSの値に対して良い一致を示した。
(1)一次半導体ナノ粒子(Ag-In-S)の作製
酢酸銀(AgOAc)、酢酸インジウム(In(OAc)3)をそれぞれ0.4mmol、チオ尿素を0.8mmol、35.8mmolのn‐テトラデシルアミン、および0.2mLの1-ドデカンチオールを、二つ口フラスコに入れ、真空脱気(常温にて3 min)した後Ar雰囲気下にて、5℃/minの昇温速度で、150°Cに達するまで昇温した。得られた懸濁液を放冷し、90℃を下回ったあたりで少量のヘキサンを加えた後、遠心分離(半径150mm、4000rpm、10分間)に付し、上澄みである濃い赤色の溶液を取り出した。これにナノ粒子の沈殿が生じるまでメタノールを加えて、遠心分離(半径150mm、2500rpm、3分間)に付し、沈殿物を常温で真空乾燥し、半導体ナノ粒子(一次半導体ナノ粒子)を得た。
(1)で得た一次半導体ナノ粒子をコアとして、これらのうち、ナノ粒子としての物質量で30nmolを、ガリウムアセチルアセトナト(Ga(acac)3)0.1mmolと、硫黄0.15mmolと、n-テトラデシルアミン36.48mmolとを、フラスコに入れて、10℃/minの昇温速度で260℃まで加熱し、260℃にて50分間保持した後、加熱源をoffにして放冷した。その後、溶液にメタノールを加えて、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の析出物を得て、遠心分離(半径150mm、2500rpm、3分間)により固体成分を回収した。これをクロロホルムに溶かし、各種測定を行った。
また、シェルで被覆された粒子の平均粒径を測定したところ、コアシェル構造の半導体ナノ粒子の平均粒径は8.6nmであった。この実施例で作製した一次半導体ナノ粒子の平均粒径は7.1nmであり、これとの差からシェルの厚さは平均で約0.75nmであった。
Claims (6)
- M1、M2、およびZを含むカルコパイライト型半導体であって、M1が、Ag、CuおよびAuからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素であって、少なくともAgを含み、M2が、Al、Ga、InおよびTlからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素であって、少なくともInを含み、Zが、S、SeおよびTeからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素であって、少なくともSを含む半導体からなる一次半導体ナノ粒子を、溶媒中に分散させた分散液を準備すること、および
前記分散液に、第13族元素を含む化合物および第16族元素の単体または第16族元素を含む化合物を加えて、前記一次半導体ナノ粒子の表面に、前記第13族元素と前記第16族元素とからなる半導体の層を形成することを含む、半導体ナノ粒子の製造方法であり、
前記分散液に占める粒子の割合が、0.02質量%以上1質量%以下であり、
前記半導体の層に含まれるすべての元素の原子数の合計を100%としたときに、前記
第13族元素および前記第16族元素以外の元素の割合が5%以下であり、
前記半導体ナノ粒子は、光が照射されると、発光スペクトルの半値幅が50nm以下の光を発する、半導体ナノ粒子の製造方法。 - 前記第16族元素を含む化合物がジベンジルジスルフィドである請求項1に記載の半導体ナノ粒子の製造方法。
- 前記分散液に、前記第13族元素を含む化合物および前記第16族元素の単体または前記第16族元素を含む化合物を加えた後、前記分散液を一定の速度で200℃~290℃の範囲内にあるピーク温度まで昇温させた後、前記ピーク温度にて一定時間保持することを含む、請求項1または2に記載の半導体ナノ粒子の製造方法。
- 前記第16族元素の単体が硫黄の単体であり、前記ピーク温度にて前記分散液が保持される時間が40分間以上60分間以下である、請求項3に記載の半導体ナノ粒子の製造方法。
- 前記分散液がn-テトラデシルアミンを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体ナノ粒子の製造方法。
- 前記半導体ナノ粒子は、光が照射されるとバンド端発光する、請求項1~5のいずれか1項に記載の半導体ナノ粒子の製造方法。
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